真夏の記憶7
海水浴場での水中おもらし!
じゅわっ、じゅわわっ
じゅわわわわわ……っ
あまりの尿意に、葵はへっぴり腰になってしまう。
普通に立っているだけで、もう漏らしてしまいそうだった。
前抑えしながら、更にはへっぴり腰……、それは水着をまとった思春期の少女にとっては、あまりにも屈辱的なポーズだった。
「お姉ちゃん、こっちこっち!」
「ううっ、茜、本当にこっちにおトイレが……!?」
じゅわっ、
じょぼっじょぼぼっ。
もうどんなに前抑えしていても漏れ出してきてしまう。
葵の、そして茜の内股にはおしっこの滝ができあがろうとしていた。
しゅわわわわわわ……。
ぽた、ぽたた……。
ぽたぽたと、白砂におしっこの雫を残しながら。
それはまるで、姉妹の足跡のように残ってしまう。
もはや歩きながら漏らしているのか?
それとも漏らしながら歩いているのか?
それは茜にも、そして葵にも分からなかった。
「……って、まさか茜、おトイレって……!」
「うんっ、ここ!」
まさかと思ってイヤな予感がしていたけど、その葵の予感は当たってしまったらしい。
なにしろ先を行く茜が向かうその先は――、
「茜っ、そこ、海だから!」
「緊急事態なんだからしょうがないって! それにもっと沖のほうに行けば平気平気!」
「そんなこと言っても……っ」
もうここに来るまでに、前抑えしながら……、しかも漏らしながら歩いているところをたくさんの人に見られているに違いなかった。
そのうえ、海のなかに入って、気持ちよさそうに頬を緩ませたりなんかしたら『私はおもらしをしています』と宣言しているようなものじゃないか。
「だめっ。そんなの恥ずかしすぎるっ」
「それじゃ、アタシ一人で」
それでも茜はぱっぱと一人で沖のほうへと行ってしまう。
そんな茜を一人で放っておくなんて、危なくてできなかった。
「うう~、茜が心配だから……っ」
「そうそう、お姉ちゃんも、もっとこっちにおいでよ」
ある程度深くなると、水を掛け合っている海水浴客もいなくなって、誰もこちらのことを気にしているようには思えない。
だけど葵は、茜のように開き直ることはできなかった。
今度は緊張して逆におしっこが出てこなくなってしまう。
ここにくるまで、結構な量を漏らしてしまったというのもあるだろうけど……、それでも、まだ尿意は十分にあった。
「ここまでくれば、もう安心だね♪」
なにが安心なのか甚だ疑問だけど、この際は不問にしておく。
茜は肩まで浸かるくらいの深さまで沖に出ると――、
「あっ、ああぁ……」
茜は、頬を緩ませると、それはそれは至福に包まれたかのような笑みを浮かべてみせた。
「あ、茜、もしかして……、もう……?」
「うん……ほら……ちぃ、してるの……えへへ……」
頬を緩ませた茜が抱きついてくると、おまたを太ももに押しつけてきた。
……もわっ、
じゅもももももも……。
太ももに押しつけられた妹の股間……、そこからは確かに生温かい噴射が感じられた。
どうやら早くも尿道にGOサインを出してしまったようだ。
だけど思春期を迎えた葵には、そう簡単に開き直ることなど恥ずかしくてできるはずがない。
だけど妹は違うようだ。
「ふぁああああぁぁ……。お外でおしっこするの、気持ちいーの。かいほーてき、だ、よぉ……」
ぷるるっ。
小刻みに痙攣すると、頬を赤く染めて蕩けそうになっている。
そんな妹の股間からは、海水とは明らかに違う温もりが漂ってきていた。
その温もりに、葵の羞恥心は解かされようとしている。
(おトイレの行列に並んでも、もう我慢しきれない。それならここでやってしまったほうが……)
じゅわり、
羞恥心に固まっていた股間が、少しずつ緩むと生温かい感触が漏れ出してくる。
もう、我慢しても無理、無駄、徒労――。
それならばここで楽になったほうがいいじゃないか。
そう考えてしまうと。
前抑えしている両手から、少しずつ力が抜けていき……、
じゅわわ、
じゅわわわわ……。
「あっ! あっ! あっ! ああっ!」
背徳的な温もりに、葵は引き攣ったソプラノボイスを漏らしてしまう。
その声に合わせるかのように、
ぷしゅっ、ぷしゅっ、ぷしゅっ。
股間が引き攣るように痙攣して、おしっこが噴き出してきてしまう。もうこうなってしまったら、止めることはできなかった。
葵はついに股間を押さえている両手を離してしまう。
その直後。
じゅわ……。
じゅわわわわわわ……。
「あっ、ふぁああああああ……」
股間が生温かくなり、快楽のあまりに葵は頬を緩ませてしまう。
我慢していたぶんだけ、圧倒的な快楽だった。
望まない失禁だというのに、葵の頬に朱が射してしまうほどに。
ただでさえ恥ずかしいというのに、茜はいたずらっぽい笑みを浮かべてみせる。
「ふふふ、お姉ちゃん、とっても気持ちよさそう。おもらし、しちゃってるのかな?」
「そ、そんなの知らない……っ」
「ごまかそうとしても……ほら」
「あっ、だめ」
茜は姉の股間へと手を忍ばせてきたではないか。
おしっこが漂っている、その太股のあいだに。
それでも葵は一度漏らし始めてしまったおしっこを止めることができなかった。
むしろ、妹の温もりに、股間がほぐれてしまう。
「ふふっ、お姉ちゃんのおまた、あったかくなってる。いっぱいおしっこ出てるみたいだね♪」
「らめ……っ、おしっこ、触らないでぇ……」
しゅいいいいいいい……。
しょわわわわわわ……。
「あぁ……、おしっこ、きもちいーのぉ。おまた、あったかい。外でするの、癖になっちゃいそーだよ」
「ううっ、こんなところでおしっこしちゃダメなのに……っ」
姉妹揃って。
しかも向き合って恥ずかしい顔を見られながら。
それでも葵は失禁を止めることができなかった。
しゅいいいいいいい……。
もわっ。
「ああぁ……茜のおしっこと私のおしっこが混じり合って……、温かいよぉ……」
「ふぁああ……。お姉ちゃん、凄く気持ちよさそうな顔してる」
「茜だって……っ」
しゅわわわわわ……。
ぷるるっ。
茜は小刻みに身体を震わせる。
どうやら全部出し切ったようだ。
「はぁ、気持ちよかった♪」
「あうう、早く終わって欲しいのにぃ……っ」
しょわわわわわ。
葵の失禁は、まだまだ終わりそうにない。
妹よりも身体が大きいぶんだけ水分を溜め込んでいたのだろう。
それだけ漏らす量も多ければ、時間もかかってしまう。ただでさえ緊張しているから尚更だった。
「ああぁ……、まだ出てくるよぉ……っ」
「お魚さんは海でおしっこやうんちをしてるんだから、なーんにも恥ずかしがることないの♪」
「そんなこと言われても、恥ずかしいのは恥ずかしいのっ」
しゅわわわわわわわ……。
ぶるるっ!
葵は一際大きく痙攣すると最後の一飛沫を噴き出して、長い失禁は終わりを告げた。
「はぁ……、はぁ……、はぁ……。しちゃった……、気持ちよかった、よぉ……」
「お姉ちゃん、ほっぺた真っ赤にしてとっても気持ちよさそう♪」
「赤くもなるわよ……っ」
恥ずかしくて、ついついそっぽを向いてしまう葵。
だけど恥ずかしかったことよりも、それ以上に気持ちよかったのも事実だった。
(海でおしっこするのってこんなに開放的な気分になれるんだ。なんだか癖になっちゃいそう)
羞恥心にぼんやりとした頭で、そんなことを考えてしまう。
一度出してしまってからはもう最初ほどの躊躇いはなかった。
茜と葵はあれから一度もトイレに行くことはなかった。
ただ何度か海のなかで頬を緩ませて、頬を赤らめる。
「あぁ……」
しゅいいいいい……。
葵は頬を緩ませると、なんの躊躇いもなく尿道の力を抜いていく。
股間が生温かくなり、海水に生温かい奔流が解き放たれていく。
「……お姉ちゃん、いまおしっこしたでしょ」
「茜だってさっきから何回もしてるじゃないの」
「だってぇ、みんなに見られながらすると、なんか気持ちいーんだもん。お姉ちゃんも気持ちいいんだよね」
「それは、まぁ……」
人前で何回も尿意を放ち、新しい性癖に目覚めようとしながら二人の姉妹は日が暮れるまで夏の海を遊び尽くすのだった。
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この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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