百合の館10
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今日は金曜日と言うことで、小説を更新する日です。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
おむつ貞操帯をあてて登校。
授業中の教室で尿意に襲われる。
貞操帯は、外せない。
(どうしよう。おしっこしたくなってきちゃってる……)
朱里が尿意を感じたのは、一時限目の理科の授業中のことだった。
おむつが濡れているから、それだけ尿意を感じやすくなっているとでもいうのだろうか?
いつもよりもトイレが近くなっているような気がする。
(休み時間まで我慢しないと)
そう思って時計を見上げて時間を確認してみると……しかし、まだ授業が始まって十分ほどしか経っていなかった。
休み時間まで、あと四十分。
トイレを我慢し続けるには、ちょっと厳しい時間だ。
ただでさえ濡れたおむつに尿意がこみ上げてきている。
(休み時間まで……ううっ)
いくらおむつをあてているとはいえ、教室で、しかも周りにクラスメートたちがいる教室でおしっこをするのは恥ずかしすぎる。
ただでさえ女の子は、おしっこをするときでさえも個室でたった一人で用を足すのだ。
人前でおしっこをするだなんて、考えられないことだった。
「あぁぁっ、ううっ」
じゅももももっ!
だけど身体というのは正直だ。
どんなにおしっこを我慢しようとしても、少しずつおしっこが漏れ出してきてしまう。
既に冷たく濡れているおむつの内側が、生温かく濡れていく。
(だ、だめぇ……ぁぁっ)
しゅわわっ、
しゅわわわわっ。
おまたがキュンキュンと痙攣するたびに、ピュピュッとおしっこが噴き出してくる。
もう少しでも力を抜いたら膀胱からおしっこが噴きだしてきそうになっていた。
(せめて、せめておトイレまで……うぁぁっ)
プシュ……ッ。
シュイイイイイイイイイイイイイ。
「あっ」
おまたのぬくもりが広がったと思ったときには、もう手遅れ。
視界が真っ白な閃光に包まれ、フッと意識が遠のく。
椅子に座っているというのに浮遊感に包まれると――、
「~~~~~~~~~!」
ぢゅももももももももももももっ!
我慢の限界を超えた朱里は、為す術なく失禁していた。
生温かい感触が股間に広がっていき、お尻までもヒタヒタに温かくなっていく。
ぢょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……っ。
制服のスカートの中からくぐもった水音が鳴り響く。
もしかしたら近くにいる生徒に聞かれてしまうかもしれない。
それでも朱里は漏れ出してくる恥水を止めることができなくなっていた。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ」
しゅわわわわわわわわわわわわわ!
恥ずかしい水音を立てている朱里は、酸欠になった金魚のように口をパクパクさせて、虚空を見つめている。
その口元からは、一筋のヨダレが垂れてきていた。
おもらしという背徳的な行為に、快感を感じてしまっているのだ。
(教室なのにぃぃぃぃっ)
じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!
パンパンに膨らんでいる膀胱からは、その圧力に押し出されるかのように勢いよくおしっこが噴き出してきている。
おしっこを止めようと思っても、ヒクヒクと縦筋が虚しく痙攣するばかりだった。
こうして椅子に座ったままでの失禁は、十秒ほど続いた。
プルルッ!
ぷっしゅぅぅぅぅ!
大きな身震いとともに最後の一飛沫を噴き出すと、朱里のおもらしは一気に終わる。
女の子の尿道は太いぶんだけ、おしっこを我慢しているときに放つと一気に噴き出してしまうのだ。
「はぁ……、はぁ……、はぁ……」
立ちくらみのような目眩を感じながら、朱里は頬を赤く染めて周囲を一瞥する。
派手な水音を立ててしまったから心配だったけど……、
どうやら、朱里の失禁に気づいたクラスメートは誰一人としていないみたいだった。
(よかった……。バレてない……)
しゅいいいいい……。
安心すると、緩みきった尿道から残尿が漏れ出してくる。
それでも紫帆にあててもらったおむつ貞操帯からおしっこが漏れ出してくるということはなかった。
朱里の失敗は、おむつがすべて覆い隠してくれている。
(凄い。おねしょしたのに、全部おしっこを閉じ込めてくれている)
匂いさえも漏れ出してきていない。
それに周りにいるクラスメートたちにも気づかれていないみたいだった。
それは教室でおしっこをしてもなにも問題がないということだ。
(ここでおしっこをしても、バレない……)
ぐじゅり。
座り直すと、お尻と椅子に潰された布おむつからおしっこが滲み出してくる。
それでもおしっこが漏れ出してくるということはなかった。
それから――、
二時限目、三時限目。
「はぁぁ……」
しゅわわわわわわわわわわわ。
朱里はなんの躊躇いもなく教室で尿意を放っていた。
そのたびにじんわりとおまたが生温かくなって、お尻のほうにまで広がっていく。
やがておむつの生地が冷えてくると、おしっこが近くなってしまっているのか、更におしっこが漏れ出してくる。
(トイレに行かなくても、いいかな)
しゅいいいいいいいいいいい……。
授業中の教室でおしっこをしながら、朱里はそんなことを考えていた。
きのうはおむつ貞操帯をあてているとはいえ、おしっこをするときはトイレでしていた。
それなのに、たった一日で教室でなんの躊躇いもなく尿意を放っている。
それだけ、いつのまにか朱里は紫帆のことを信頼していたのかもしれなかった。
(お姉様に包み込まれているみたい。おまた、あったかぁい……)
じゅもももももももももも。
昼休みが終わって、午後の授業になってからも、朱里は人知れず教室で尿意を放ち続けていた。
今日は体育も、移動教室もないからトイレにさえも立っていない。
こうして朱里は一度も席から立つことがなく、放課後を迎えていた。
☆
放課後になって、朱里は家路につくために席を立つ。
今日は登校してきてから一度も席を立つことはなかったから、7、8時間ぶりに席を立つことになる。
グジュ……。
たぷ……、たぷん……。
立ち上がると真っ先に感じられたのは、おむつ貞操帯の中に溜まっているおしっこの感触だった。
一日分のおしっこはずっしりと重たくなっていて、おむつカバーのなかの布はぐしょ濡れになっていて、おしっこが波打っているようだった。
「帰ろう……」
重たくなっているおむつに顔をしかめながら廊下に出る。
放課後になったばかりの廊下は、部活動に行く生徒や帰宅する生徒たちでごった返していた。
そんななかを背筋を正して歩き、スカートの中が見えないように気をつけながら下駄箱で靴を履きかえる。
校舎を出ると、冬の空っ風が太ももを撫で回していく。
凍えそうな寒さだったけど、
しゅわわわわわわわわわわ……。
ごく自然に尿道が緩むと、おしっこが漏れ出してきておむつの中が生温かくなっていく。
たぷん……。
おむつのなかではおしっこが波打っていた。
もうお尻のほうまで生温かくなっていて、お尻を優しく包み込んでくれている。
「お姉様。いま帰りました」
屋敷の扉を開き、なんとか今日もおむつをあてているということをバレずに帰宅する。
紫帆はいつものようにロビーのソファーに身体を沈めて読書していた。
紫帆は顔を上げると、
「おかえりなさい。無事に帰ってきてくれてなによりだわ」
うっすらと笑みを浮かべて応えてくれる。
そしていつものようにソファーから身体を起こすと、
「それじゃあ、そろそろお夕飯の準備しちゃうから。朱里は宿題でも片付けててちょうだい」
「はい。わかりました」
なにげない会話だけど、朱里にとっては胸の奥底がじんわりと温かくなってくるかけがえのないことだった。
(今夜も、お姉様におむつを交換してもらえる……)
じゅわわっ。
そのことを想像しただけで、朱里の秘芯は熱く疼き、ネットリとした蜜を漏らしている。
新しいおむつに換えてもらうまで、あと数時間――。
きっと、そのころにはおむつの内側はヌルヌルになっているに違いなかった。
☆
(おむつ、熱くて蒸れちゃってるよ……)
待ちに待った23時。
これから朱里のお風呂の時間の前に新しいおむつに交換してもらえる時間になった。
朱里は寝間着を持つと、紫帆の部家のドアをノックする。
「はい。開いてるわよ」
「失礼します」
落ち着いたオフホワイトの壁紙に暖色系の間接照明。
紫帆の部屋に一歩踏み込むと、ふんわりとしたラベンダーの香りが鼻腔を満たす。
「それじゃあ、おむつを外してあげる」
「お、お願いします……っ」
「そのまえに……、ちゃんと出せてるのかしら? おトイレも禁止だから、いまのうちに全部出しておかないと大変なことになると思うけど」
確かに、紫帆の言うとおりだった。
今日はおねしょをしてしまってからというもの、何回もおしっこを漏らしてきた。
だけど、大きい方はといえば、音沙汰なしだった。
「あの……。今日はまだお通じがなくて……」
「出てきそうにない?」
「それは……ううっ、頑張ってみますっ」
朱里はその場にしゃがみこむ。
それはまるで和式トイレでするときのように。
ワンピースの部屋着からは、花柄のおむつ貞操帯が丸見えになっているけど、恥ずかしがっている場合じゃない。
これからもっと恥ずかしいところを見られるのだから。
「ふっ、ふぅぅ……んんっ」
しゅいいいいいいいいいいいい。
顔を真っ赤にさせて息んでみる。
だけど紫帆に見られているせいか、お腹にうまく力が入ってくれない。
どうやらお腹に溜まっているうんちは固くなっているらしい。
その代わりに、漏れ出してきたのはおしっこだった。
「んんんっ、ううっ、んんん!」
しゅわわわわわわわわわわわわ。
息みすぎて頭がクラクラしてくる。
それでも肛門が虚しく痙攣するばかりだった。
うんちが出てきてくれる気配は、まったく無い。
「はぁ……、はぁぁ……。ううっ、出てきてくれない……です」
「そう。それじゃあ明日にキャリーオーバーね。このおむつ貞操帯はうんちをおもらししても匂いが漏れないようになってるし、それに……明日は学校、お休みでしょう?」
「あ、はい。明日は土曜日なので学校はお休みです」
「それならもしもお腹が痛くなっても安心。見ているのは私しかいないし」
(それが恥ずかしいんだけどなぁ……)
とは思うけど、たぶんそのことは紫帆も分かって言っているのだろう。なんとなく分かる。なんとなく、だけど。
「さて、それじゃあおむつを外してあげるからジッとしてなさい」
「あっ」
紫帆にお姫様抱っこされたと思ったら、もうベッドに仰向けにさせられていた。
反射的に脚をカエルのように開いていて、おむつが丸見えになっていた。
それは早くおむつを外して欲しいと言わんばかりに。
紫帆は手際よく腰紐のワイヤーにかかっている南京錠を外すと、
もわわ~ん……。
濃密なアンモニア臭とともに露わになったのは、一日分のおしっこを吸収し続けてきた布おむつの内側。
出してから時間が経ったおしっこは、鮮やかなレモン色から、茶色く変色していた。
「いっぱいできて偉いぞ」
ぎゅるるるるっ。
おむつを外された瞬間、おまたをひんやりとした霊気が撫で回していく。
そのせいだろうか?
あんなにもお腹に力を入れても出てきてくれなかったというのに、今更になってお腹から茶色い不協和音が聞こえてくる。
だけど不幸中の幸いか、紫帆には聞こえていなかったらしい。
「さて、それじゃあお風呂で思う存分お肌を磨いてきてちょうだい。上がったらまた新しいおむつをあててあげる」
「わ、わかりました……っ」
どうしよう。
急にお腹が痛くなってきただなんて恥ずかしくて言えない。
だけどおむつを外してもらってからのうんちは、試補との約束を反故にすることになる。
(我慢してお風呂に入ろう。それでお姉様に新しいおむつをあててもらおう)
人知れずに決意すると、朱里はベッドから降りてお風呂に入ることにする……。
楽しんでもらえたら嬉しいです!