JASRACが無くなれば音楽業界は良くなるのか(作業日報 08/30)
ならないです。もうこれは断言しますが。
JASRACが無い世界については同じように著作物が扱われ、かつ、管理団体の無い業界を見れば良く、今だと動画やイラスト、漫画の世界が該当するかと思います。
直接払うと言って払おうとした人がいない
権利侵害があった場合、個人で裁判をして個人で勝ち取らなければならないのですがこれにかかる精神的なコスト、時間的なコストは高いため多くの方がやりたがりません。
良くある批判でJASRACに払うぐらいなら直接払うと言う意見がありますが、実際にこれを言っている人で利用楽曲の権利者とコンタクトを取った人を一人も見たことが有りません。そして、権利侵害をした側の常套句に「宣伝してやってる」という物もあり、うるさく言う管理団体が無ければほとんどの人がお金を支払おうとしないのは明白なんです。
となると生産者にお金が回らなくなってしまう事になります。
文化や産業の維持の為に最も大切なのは、携わる人々にお金を回すことです。お金を回し、そしてその人が別の文化にお金を回す。お金の支払いは相手の文化を尊重し価値を認める行為に他ならないんです。
生産者が飢え死にするような産業に未来はありません。
実務での弊害
実務の側面からも大きな弊害が出ます。
権利の所在がバラバラであると言う事は、すべての権利者に別個に許諾をもらう必要があると言う事です。コピバンがライブで5曲やろうとして、それらがすべて別の作詞作曲者だった場合、そのすべてに許諾をもらうコストはかなり大きなものになります。
返事が返ってくるとは限らないし、大きな金額になる可能性もある。さらには断られる可能性もあり、断られた場合、当然ですがその曲は演奏できません。別の曲を探さねばならなくなります。
手間のコスト、リスクを考えると誰もこの事務作業をしたがらないでしょう。1箇所への申請で原則として断られる事のない管理団体の存在は利用の円滑性を確保するためにも重要なインフラです。
不要論を唱える人はこの手間のリスクとコストの代案があるのかお聞きしたい所です。JASRACが悪という背景には作家にお金が回ってないと言うデマが必ずと言っていいほどあります。なら、この手間の代案は必ず支払いをすませ、許諾を得る方法でなければなりません。いったいどのような手段でこの難しい問題を解決するのか。
著作権が大事だと言う人でJASRACを批判する人は本当に著作権を大事に思っているのか。権利保護されない世界を望んでいるのではないかと自分は常々思ってしまうところであります。
紳助さん2018周目。
作業内容
ポーズ
24/50
しばらくお休み。
RAVAGE外伝
原稿。
モーぜ
調整。
カスタム・サーガ(ヴァーレントゥーガ)
テクスチャ。
mod
複製。
MHTRPG
おやすみ。