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2020年 08月の記事 (27)

3Dポーズ集 2020/08/31 10:38

JASRACが無くなれば音楽業界は良くなるのか(作業日報 08/30)

 ならないです。もうこれは断言しますが。
 
 JASRACが無い世界については同じように著作物が扱われ、かつ、管理団体の無い業界を見れば良く、今だと動画やイラスト、漫画の世界が該当するかと思います。
 

直接払うと言って払おうとした人がいない

 権利侵害があった場合、個人で裁判をして個人で勝ち取らなければならないのですがこれにかかる精神的なコスト、時間的なコストは高いため多くの方がやりたがりません。
 
 良くある批判でJASRACに払うぐらいなら直接払うと言う意見がありますが、実際にこれを言っている人で利用楽曲の権利者とコンタクトを取った人を一人も見たことが有りません。そして、権利侵害をした側の常套句に「宣伝してやってる」という物もあり、うるさく言う管理団体が無ければほとんどの人がお金を支払おうとしないのは明白なんです。
 
 となると生産者にお金が回らなくなってしまう事になります。
 
 文化や産業の維持の為に最も大切なのは、携わる人々にお金を回すことです。お金を回し、そしてその人が別の文化にお金を回す。お金の支払いは相手の文化を尊重し価値を認める行為に他ならないんです。

 生産者が飢え死にするような産業に未来はありません。
 

実務での弊害

 実務の側面からも大きな弊害が出ます。
 
 権利の所在がバラバラであると言う事は、すべての権利者に別個に許諾をもらう必要があると言う事です。コピバンがライブで5曲やろうとして、それらがすべて別の作詞作曲者だった場合、そのすべてに許諾をもらうコストはかなり大きなものになります。
 
 返事が返ってくるとは限らないし、大きな金額になる可能性もある。さらには断られる可能性もあり、断られた場合、当然ですがその曲は演奏できません。別の曲を探さねばならなくなります。
 
 手間のコスト、リスクを考えると誰もこの事務作業をしたがらないでしょう。1箇所への申請で原則として断られる事のない管理団体の存在は利用の円滑性を確保するためにも重要なインフラです。
 
 不要論を唱える人はこの手間のリスクとコストの代案があるのかお聞きしたい所です。JASRACが悪という背景には作家にお金が回ってないと言うデマが必ずと言っていいほどあります。なら、この手間の代案は必ず支払いをすませ、許諾を得る方法でなければなりません。いったいどのような手段でこの難しい問題を解決するのか。
 
 著作権が大事だと言う人でJASRACを批判する人は本当に著作権を大事に思っているのか。権利保護されない世界を望んでいるのではないかと自分は常々思ってしまうところであります。
 
 紳助さん2018周目。
 

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3Dポーズ集 2020/08/30 11:37

お金が先か音楽が先か(作業日報 08/29)

 音楽に携わる人の中には音楽が先なのかお金が先なのか、どっちが先かっていうのにもいろんな意見があると思います。自分は昨日述べた通りお金は文化そのものと考えているのでお金が先と断言しますが、かといって音楽が先を否定する気は一応無いんです。
 
 無いんですが、チケット代の発生するライブについてはお金が先だと思うのですね。もうお金払ってもらってますから。金額分に応える内容を作る責任が発生している以上、ちゃんと向き合わないとダメなんです。お金をもらった以上は仕事なので。
 
 777の動機の一つなのですがこの辺の責任感が発生しづらい理由の一つにお金を受け取ってないって言うのがあると思うんです。ノルマ達成してない側が悪いのは事実そうなんですが、ライブハウス側は精算時に毎回差額を請求するんですよ。自分たちがどれだけ売ったかっていう物を受け取る機会が無いので実感が本当に沸かない。
 
 で、ほとんどのライブハウスがギャランティを出してないんですよ。売り上げの山分けで、ライブハウス側のバック分を返した後に残った金額を売り上げとして計上しています。無かったことにして源泉徴収も取ってないんですね。バックが発生したとしてもノルマで課せられた金額に届かない場合、バンド側からの領収書ももちろん発行してません。
 
(まぁ源泉徴収については面倒なんで理解はしますが。だからこそノルマ制を廃止して、ホールの時間貸しと、モギリの手数料、あくまでもギャラではなく事務代行としてお金を預かるだけのポジションに徹するべきだと思ってます。実務の実態はそうですから)
 
 さらに問題があって、今回自分が申請した文化芸術活動の継続支援事業はお金をもらった実績が無いと受けれないんです。本来は多くのバンドさんがスタジオ練習などのお金を出してもらえたはずなんですが、売っているにもかかわらずお金を受け取った実績を証明できないので対象外となります。
 
 バンドの世界がお金と真剣に向き合ってきてないからこそ、本来受けられるものが受けられなくもなっているので、そこはちゃんとして行かないとダメだと思うんですよ。
 
 お金が先か音楽が先か。チケット代をもらう以上、お金を先に据えましょう。それが興行です。
 
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3Dポーズ集 2020/08/29 07:39

他人の価値観を認める事が文化のスタートラインだと思うのです(作業日報 08/28)

 JASRACの批判などで良くあるのが「音楽文化を破壊した」っていう論調なんですが本当にそうかなぁと思う所なんですね。むしろ彼らの方が音楽文化を破壊しようとしていないかと。
 
 自分にとってお金のやり取りというのは文化そのものなんです。私はこの品物にこれだけの価値があると思う。に対して、私もそう思う。これらの品物はその品物と同じぐらいの価値があるだろうか? っていうやり取りが文化交流な訳ですよ。
 
 そこで、いや、その品物にはそれだけの価値があるとは思えないから取引をしない。って言うのも相手の価値観をお互いに受け入れているからですよね。
 
 価値観を受けれいてなけったら、価値はないから貰っていく。あるいは価値が無いと思っても押し付け対価を持っていく。そういう野蛮な行為が成立してしまう訳です。
 
 翻って、JASRAC批判ですが、権利者が利用にはこれだけの価値があると思うと示したものを、利用しておいて払おうとしないという行為は直前に述べた野蛮な行為そのものな訳です。そしてそれを肯定するのも野蛮な行為だと自分は思うのです。
 
 同時にそれら野蛮な行為に対して「文化」が盾に使われて批判の道具にされてしまうと言う所が皮肉というかなんというか。お金をないがしろにする教育や清貧の風潮みたいなものの延長に有るような気がして、それは違うんじゃないかなぁと常々思っている次第です。お金は文化だよ。
 
 紳助さん2016周目。
 

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3Dポーズ集 2020/08/28 10:20

極論すれば舞台の面白さは登場人物が抱えるリスク(作業日報 08/27)

 リスクを取らないと得られるリターンは無い訳ですよ。これは絶対にそうです。
 
 この辺の基本的な考え方って、やっぱりサラリーマンをやってる人には身につきにくいようで、どうやら月々のお給料はリスクのないリターンだと考えていてそれに慣れた物だから、リスクが無くてもリターンは得られるっていう風に刷り込みがなされている感があるなぁと。
 
 結局どこで働くか、倍率の高い会社に入って勝ち取った物とか、あるいは転職、会社の倒産とかかなり色んなリスクを背負って得たリターンなんですけどあんまり実感がないのかなと。
 
 同時にそういう緩さがお金を取った舞台をやる時や興行の判断に勝負に出れない風土みたいなものを産んでしまっている感は凄くあるのです。
 
 コロナ禍において、特にキャンセルが山ほど出ている時期にこれほど自分たちの存在をライブハウス側に示すチャンスって無い訳ですよ。もちろんライブハウスが潰れるかもしれませんけど、今の時期どのライブハウスのオーナーも他はどうやって生き残ろうとしているのかって様子を見てますし出演バンドを見ています。
 
 だからこそ、この時期に興行をしたバンドさん、主催者はライブハウス側に強い印象が残るんですよ。芯の強いバンドさん。冒険に出れるバンドさん。勝負に出れるバンドさん。って。だから広報戦略としてはやるべきなんです。出演キャンセルしないで。
 
 バンド界隈全体の衰退は、間違いなくリスクを取りたがらない傾向が要因の一つです。安全に安全に行こうとする。でもお金を取る以上は商売でサービス業ですから。安全に行こうとした結果サービス内容を捨てて、舞台に立つお客さんに徹してしまいながら客からお金を取ると言う異常な世界が誕生してしまったわけです。
 
 このコロナ禍でほとんどのライブハウスが営業できなくなってしまったのも、根本はこういうリスクを0にしようとする演者側の心の弱さがあるように思います。この辺も777でつたないながらお手本を示していく必要はありますね……。
 
 その舞台が面白いのは、登場人物(演者)が背負っているリスクが客席に伝わっているからこそなのですから。リスクを避けて面白くなるわけがないのです。
 
 紳助さん2015周目。
 

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3Dポーズ集 2020/08/27 10:56

NexToneの展開予想と懸念事項(作業日報 08/26)

 NexToneはどこを目指しているのかなぁと。別に悪い意味では無くてNexToneの戦略を予測しておけば今後の流れみたいなのも少しは見えるのかなという事で。自分なりの経営努力の一環ですw
 
 で、東洋経済の記事を見る限りではレーベルや出版社側に立つような組織を目指そうとしているのかと思いました。個人が加盟できないっていう元々の特徴からもその傾向はうかがえますが、最も重要な点は以下だと思いました。

「エイベックスは積極的なテレビCMや大量のサンプル版など、お金をかけてCDを売っていたが、使用料を徴収されると宣伝費は削られる。アーティストやプロダクションにも収入は入らないのに、著作権者にだけ使用料が発生するのは不合理だ。」
1p

「「原盤」(作品の音源・映像マスター)を預かり、Apple MusicやYouTubeなど、世界中の音楽プラットフォームに供給する事業もある。」
2p
 
 ということで原盤を持っているレーベルやあるいは音楽出版社と呼ばれる団体を取り込もうとしているのかなという印象です。このあたりはエイベックスの意向のような気がしますが、差別化としては面白いと思います。
 

楽曲管理数について

 楽曲管理数の伸び悩みをこぼしてましたが、これはそもそも個人は契約できないという方針のためですね。ただメジャーレーベルを取り込んでいっているので利用実績で言えば5%をはるかに上回る数字になるかと思います。
 
 個人の作曲が簡単な時代になっていますから、個人で契約を結べない以上はここは伸びないかと思います。JASRAC無料になりましたし、団体でなければならないハードルはより一層高まったためここは認知度の問題ではなく仕組みの問題で伸びないと思います。
 
 実はJASRACに信託しているとそれはそれで作曲家としての仕事の幅が狭まると言う弊害がありまして(余計なお金がかかってきてしまったりしてクライアントがめんどくさがる)そこは今改善に取り組んでいる所です。

懸念1:PDの原盤に対する批判が出そう

 著作権の切れた楽曲でも新たに音源にした場合はその音源の権利が発生します。原盤権を持つ側を向こうという方針なら、当然そういう音源も出てくると思うんです。
 
 で、どこかで勝手に使われて権利侵害の申告を行い、ネットで「著作権の切れたパブリックドメインから徴収する第二のJASRAC」と叩かれるのではないかという懸念はあります。
 
 もちろんこれは批判する側の学習が追い付いてないだけの話なんですが、東洋経済のツイートにぶら下がるリプ、あるいは引用RTを見る限りではその基本も解らない人が大多数であろうと言う予想はつくので、可能性は高いと思います。
 

懸念2:株式会社である

 演奏権の取り扱いを開始したとして海外はどうするのかという大きな問題があります。管理団体と認めてもらえないと言うのが一点。支社を作るにしても人件費などは跳ね上がるためコスト面でのハードルが高いと言うのが一点。あとは日本では法改正で設立されましたが海外では管理事業はどうなるのか、支社とはいえども参入を法的に認めてもらえるのだろうかという疑問があるため、JASRACと同規模の演奏権の取り扱いはかなり難しいと思います。
(参考:JASRACとNexToneの違いについて。国際社会での信用度の差
 
 もう一つ問題なのが、株式会社は株主に利益を分配する組織で、最終的な意思決定においてもっとも強い力を持つのは株主である、という所なんですよね。
 
 今は恐らくエイベックスが最大株主でしょうから音楽の出版社向きの事業をするようにという圧力が一定働いているように思います。が、上場するとなるとそれこそ著作権の事なんか一切解ってないような人がマネーゲームで乗り込んできます。常に音楽業界関係者が主要な株主であるとは限らない点を鑑みると、実は結構大きな爆弾、持病と言った方がいいと思いますが、懸念案件を抱えてはいないかと思う所ではあります。
 

懸念3:管理団体の競争は利用者には向かない

 これは昨日も書いたのですが、原則として管理団体の競争原理は顧客である委託者に向けられることになります。
 
 ここまで書いてきた内容を読み返してもらうと解ると思いますが、懸念にせよ方針にせよJASRAC側の行動も含めて全て権利者をいかに確保するか、という方向で競争が進んでおり、利用者の利便性が上がるような話は今のところ有りません。
 
 検索の手間、申告の手間が増えているのでどちらかというと利便性は損なわれたままでもあります。当面はパイの奪い合いになるでしょうから、しばらくはこのままの状態だと思いますが、いつ値上げの方向にかじを切るかは不明です。で、恐らく口火を切るとしたら株主の意向に逆らえないNexToneかと思います。この辺はかじ取りをする人の気質の問題だと思うのですが、ミュージシャンは基本的にお金に疎い所がありますから。
 
 懸念の3については外れてくれることを望むばかりであります。
 
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