錆びた茶缶 2021/05/29 15:41

その他の幻覚とか

(2021/5/29 20:40頃 見出しの扱いで表示がおかしかったことと、最終段の書き方がさすがに変だったので少し修正)

とりあえずなんだかんだと書きたいことはまだ出てくるというか、あたまん中ぐるぐるしてるのでだらだら。
ここからは内容的な話も書きますので、ご了承ください。
人が読めるところで書くもんじゃー無いなここまでくると、浮かんでくることも飛び飛びだ。
一応簡単な整形はしますけど。

好きなレイナさん

個人的にちゃんと反応がある形が好きなので、010の最後の表情(自身の死についての諦観と意志力と願いの入り混じった感じ)とか014全体、そして020-022の困惑と助けられなかった子供への謝罪と羞恥が混在されていたあたりは良い表情でした。
あと029も展開は最悪なんですが描写は最高でしたね、ええ。

「この物語」

色々こたえた、という書き方をしたけれど、これは「レイナの物語」という作品で「この作品は終わり」を明確に書かれたからなんだろうかなあ、とぼんやり考えたり。
何かから強く感じるものがあれば、それが形になるかならないかは別としてあれこれ考えることをする人も結構いると思うのですけれど(それが形になれば二次創作ですし、そうならなければ脳内妄想となり)、それをやっても辛くなるばかり、みたいな。
前日譚であれば行きつく先はここであり、ひっくり返すことは難しく(考えないわけではないです)。
こういうの考えるの久しくなかったですねえ……。

この様式(守ろうとしたものを守れず以下略)の話の中で割と私にささる形の一つに、助けに来たキャラも敵わずお互いヤるように仕向けられ(後ははお好みの締めで)というのがあるんですが、実際入ってたら余計かなーとは思います。
本作のような背景だと、背伸びしてるリーダー的やんちゃキャラ(将来先生をお嫁さんにしてやるよとか言ってそうな)とか、年長~最年長格でよく一歩引いた感じで手伝う側に回ってる大人しいキャラ(先生の事を女性として意識し始めてる)とか。出すと先の展開と合わないってのもありますが(描写されてたのはクソガキばかりでしたねえ……)、仮にこういう展開の場合事後に生かしておく理由も無いので道連れを作ってしまう、ってところもあったんでしょうかね。
酷い目にあっていた子は他にも居ますが、明確に最期を描写されたのはレイナさんだけなので。

彼女は今に解体され殺され、未来を奪われ、過去は消去されました。
この描写が本当に徹底しているので、読んでいてとてもつらいんですが同時に感心するというか引き込まれるというか、残酷な美しさですら感じてしまった。
DLSiteの作品ページには「善意も、献身も、抵抗も。その全てが仇となる。」とありますが、本当に何もかもが仇となった、なってしまった。
象徴的というか一番頭抱えたのが最終盤の034~036で、もう動かないはずの彼女が動けてしまった結果、動かせた手も、贈られた髪留めも彼女から外れてしまった、ある種の奇跡ですら彼女を壊しただけだった。いやいや、ここまでされるいわれはないなんて言葉も浮かびますよ本当。

上の髪留めの部分、1回目に読んでる時には髪留め描写よりも全部壊しちゃうのねというところに気が行った(完全欠損はあまり趣味ではない)のですが、最終コマとおまけテキストを読んで急に意味合いを感じてしまったやつなんですよね、その上の子供のところも。最終コマで顔が見えないように書かれていることと、おまけテキストの内容からの想像でしかないですが、最後は顔も破壊されたんでしょう。せめてそれは最期の後であったと思いたいですが。
どんな存在であれ外見的識別要素として最大の効果を発揮する顔を壊されたら、残るのは外装と骨組みのみで個が消えたに等しい。ここには何も(残ら)なかった、そういうことなのかなと。
空想ですらない妄想ですが。

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