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2020年 11月の記事 (6)

レモネードオアシス 2020/11/27 09:47

集団食中毒!3~トイレを前にして~

いつもご支援ありがとうございます!

今日は金曜日ですので、小説を更新したいと思います!

※この小説は順調にいけば来年の2月の頭に発表する予定の小説です。

今年は身内でバタバタしたイベントなどが起こってしまい、毎日ブログを更新するのが難しくなってきたのでCi-enにて更新していきたいと思います。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
健康は大事だぞ☆


目次

集団食中毒!(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


💧みんなの妹 柊美汐 ~トイレを前にして~


美汐「ココアさん、大丈夫かな……」

 ココアが駆け込んだトイレを見つめ、心配そうに呟いたのは小さなおさげの少女・美汐だ。
 リビングのソファーで横になって食後の休憩をしていたら、突如ココアがコテージに飛び込んできて、そのままの勢いでトイレへと駆け込んでいったのだった。
 そのトイレのドアは固く閉ざされ、向こう側からは苦しげな呻き声と、抑えきれないブリブリと茶色い炸裂音が聞こえてきている。

美汐「ココアさん、たくさん食べてたし……」

 たくさん食べてたから、きっと出すときもたくさん出すのだろう。きっと。
 呑気にそんなことを考えながら、特に見てもいないテレビを眺めていることにする。
 なにもしていないことも大切なのだ。
 特にご飯を食べたあとは。
 体操シャツにスパッツという格好で、朝カレーの消化に努めている美汐だったが……。

 ぎゅるるるる……。

美汐「えっ?」

 美汐のお腹から異音が発せられたのは、ココアがトイレに飛び込んでしばらくの時が経ってからのことだった。
 時間にして、午前9時過ぎ。
 水着に着替える前にお腹が痛くなってきたのは不幸中の幸いだろうか。
 海でお腹を壊すとコテージまで戻ってこないといけないし。

美汐(こ、この感覚は、久しぶりの……!)

 ぎゅるるっ、ごろろろ……。

 久しぶりの茶色い前兆に、美汐は内心歓喜していた。
 実に2週間ぶり。
 美汐は、水泳部に所属しながらも、極度の便秘持ちだった。
 特に今回は頑固で、2週間は自己最高記録だったりする。
 ……そんなこと恥ずかしくて誰にも言ってないけど。

美汐(もうお腹パンパンに張って苦しかったんだから)

 大腸には、2週間ものあいだ水分を吸収され続けてきたカチカチうんちが眠っている。
 ようやく、出すことができる。

美汐(ココアさんがおトイレから出たら、次に入ろう……)

 呑気にそんなことを考えていると、

 ぎゅるるるる!

 腸が捻れるかのような痛みとともに、寒気に襲われる。
 ちなみにいまの美汐の格好は、厚手の体操シャツにスパッツだ。
 ココアみたいにブルマもいいけど、お腹を冷やしたら怖いし、ブルまでいるのはちょっと恥ずかしいからスパッツを選んだのだけど……。
 だけどお腹の調子はそんな美汐をあざ笑うかのように急降下していく。

 ぎゅるるる~~っ。

美汐「う、うう~」

 急に痛くなってきたお腹に顔をしかめて手をあてていると、じっとりと額に脂汗が浮き上がってくる。
 ちょっと安静にしてれば、すぐに良くなってくれるはず……、そう思っていたけど、お腹の調子は悪くなるばかりだった。

美汐「はうう……っ、おなか、痛い……っ」

 ギュルルルルルル……ッ。

 ついにごまかしようのないほどの腸が軋む音が鳴ってしまう。
 ――やだ、恥ずかしいよ……。
 頬が赤くなるのを感じていると、気づいたのはみんなのお姉ちゃんの広海だった。
 読書している視線を上げると、

広海「もしかして、美汐ちゃん……、お腹痛いのかな?」
美汐「は、はい……」
広海「それは大変。このコテージ、おトイレ1つしか無いのよ」
美汐「ええ……っ、ちょっと、それは……っ」
広海「我慢できそうにない?」
美汐「ちょっと、我慢してみま……う!」

 ごぽっ、ごぽぽ!

 我慢しようと心に決めた矢先、お腹から危険信号が発せられる。
 どうやら危機はすぐそこにまで迫ってきているようだ。
 赤くなったと思った美汐の頬が、一瞬にして蒼白になる。
 背筋を滝のような汗が流れ落ちていった。

美汐「こ、これは……、ピンチ、かも……!?」
広海「どうしましょう。この近くにおトイレ無いし」
穂波「お姉様。お風呂場に洗面器が3つありました」
美汐「ちょ……っ、さすがにそれはっ」

 準備がいいことに、穂波が洗面器を持ってきてくれる。
 さすが影から水泳部を支えているマネージャーといったところだろうか。
 だけどいくらなんでも洗面器というのは……!

美汐「ココアさん、ココアさん!? まだかかりそう!?」

 コンコンコン!
 美汐はソファーから立ち上がると、ココアが籠もっているトイレに向けて懸命にノックする。
 だけどドアの向こうからは、苦しげな呻き声が聞こえてくるばかりだった。

ココア「うう~、まだ、まだ出るぅ~」

 ビチッ、ブリュリュリュリュ!

ココア「ああ、どうしようっ。飛び散っちゃってて、お掃除に時間かかりそうなんだけどっ」
美汐「と、飛び散ってる!? それ、わたしがやっておくから早く出て~!」
ココア「それはさすがにあたしでも恥ずかしいぞ!」
美汐「いいから早く……!」
ココア「ちょっ、まだ、まだ……うっ、うう!」

 ビチビチビチ!
  ブボボボボボボ!

 ココアの声よりも、大きな排泄音が聞こえてくる。
 この調子だと、まだまだ終わりそうにはないだろう。
 ドアの向こうからは、饐えた茶色い香りが溢れだしてきていた。
 その匂いに、釣られたとでもいうのだろうか?

美汐「あっ、いっ、やっ、ああぁっ」

 めり、めりめり。

 直腸が、カチカチの極太うんちによって拡張されていく。
 見なくてもわかる。
 それは2週間ものあいだ水分を吸収され続け、黒く変色した硬質便だ。
 どんなにお尻に力を入れても、括約筋を貫通してくる。

美汐「おっ! おっ! おおっ!」

 メキメキメキ……。

 静かに、だが確実に直腸が拡張される。
 その痛みに、美汐は無意識のうちにへっぴり腰になっていた。
 プリッとした、小さくも少女らしく柔らかな丸みを帯びた、スパッツに包まれたヒップライン。
 その割れ目の部分から、

 もこりっ。

 棒状のものが隆起してくる。

美汐「わ、わたしも、もう……! もっ、もう漏れ……! んっ、おっ、んぉぉ!」

 メキリ、メキメキ……。

 それにしても、なんと逞しい剛直だろうか?
 極度の便秘持ちの美汐のうんちは、自身でも気づかぬうちに太く、逞しくなっていた。
 固く太いうんちは、何度も硬質便に肛門を拡張されてきた証だ。

美汐「おぉぉ……! んっ、ほぉ……! あっ、ぐぅっ!」

 めり、めり、めり……。

 へっぴり腰になっているヒップラインが、中央からテントのように盛り上がっていく。
 よほどうんちが固くなければ、こうはならないだろう。
 それは、絶対に見られてはいけない、女の子の恥ずかしい秘密。

美汐「あへっ、あへぁ……っ。だ、めぇ……! でっ、出て……、こない、でぇ……!」

 誰にも聞かれたくない、うんちをするときの声。
 美汐は極太のうんちに肛門を拡張され、いつのころからか性的に興奮するようになっていた。
 
美汐「んっ、おぉぉ! おほ……! 勝手に……出て……! み、見ないで……んほおっ」

 めりめりめりめりめりめり。

 容赦無く肛門を広げられ、美汐は決して誰にも見られてはならない痴態を晒すことになってしまう。
 その様子を目の当たりにすることになった広海と穂波は、あまりの光景に言葉を失っていた。

美汐「おっ、んお!? おっ、おね、がい……いぎ!? 見、ちゃ、い、やぁ……!」

 メリメリと、硬質便によってゆっくりと盛り上がっていくヒップラインだったが、しかし少しずつ便が軟らかく、熱いものへと変化していく。

美汐「あっ、ら、らめ……! ぱんつのなか、柔らかいのが……あああ!」

 にゅるるるるる!

 硬質便をショーツのなかに出し切り、次は軟便の番だ。
 コルクのような栓となっていた硬質便が無くなり、軟便が次から次へと直腸を滑り出していく。
 一度漏らしはじめてしまった美汐に、もはやその勢いを止める気力は残されてはいなかった。

美汐「あひっ! ひいいい! お尻……、熱いぃ……!」

 ビチビチビチ!

 軟便だったものは、あっという間に下痢へと姿を変えていく。
 スパッツの生地が排泄物によって引き延ばされていき、下痢の水分がプツプツと浮き上がってくる。
 それでも美汐の決壊は終わらない。

美汐「お願い……っ、早く、早く……おトイレ……!」

 ブボボボボボ!
 ビチ! ビチチチチ!

 あまりにも大量の下痢がスパッツの内股を伝い、足口から溢れだしてくる。
 下痢はつるんとした内股を伝い落ちていくと、フローリングの床に落ち――、

穂波「おっと、危ないです」

 下痢が床に落ちそうになった瞬間、穂波が洗面器を置いてくれる。
 だけどそれで羞恥心が消えてくれるわけではない。
 むしろベチャベチャと洗面器に溜まっていく下痢は、美汐の羞恥心を増幅していた。

美汐「うう~、バケツに、溜まってく……い、いやぁ……!」

 ビチチチチチチ!
  ぶばばばばばばばば!

 口では嫌がっていても、身体は毒素を吐き出して楽になろうとしている。
 洗面器という、仮初めの安寧を見つけてしまった直腸は、本能のままに弛緩していた。
 それにしても、なんと醜悪な匂いだろうか?
 水泳部でマスコット的なキャラの美汐に、こんなにも醜悪なものが詰まっていただなんて。
 2週間ものあいだ大腸で眠っていた排泄物は、少女の醜さを凝縮しているようでもあった。

美汐「あっ、ふぁぁ……あっ、ひい……ン」

 ブルルッ!
 下痢を漏らしながらも、美汐が大きく痙攣する。
 それはまるで寒さを堪えるかのように。
 直後だった。

 しゅいいいいいいいいいい……。

 美汐の股間から、くぐもった水音が聞こえてくると、ジワリ……、スパッツからおしっこが滲み出してきたではないか。
 下痢が食い込んできたクレヴァスが弛緩して、失禁してしまったのだ。
 女の子の尿道は、太く、短い。
 だから緩んでしまうと、すぐにおもらししてしまうようにできているのだ。

美汐「あっ、うっ、ううっぁっ! いやぁ……っ」

 しゅいいいいいいいいい……。
  にゅるるるるる! ビチチ!
 ブボッ! ブボボボボ!

 正に垂れ流し。
 しかもスパッツの足口から溢れだしてくるほどの下痢。
 さらにはおしっこが滲み出してきて、内股を流れ落ちていく。
 内股のおしっこのせせらぎは、下痢によって濾過されて泥水のように茶色く穢れていた。

美汐「み、見ないで……」

 呟くと、ついに美汐は足元に置かれている洗面器に跨がり、しゃがみこんでしまう。
 それは、少女としての敗北宣言だった。

美汐「あっ! あううううううう!」

 ブリュリュリュリュリュ!
 しゅわわわわわわわわわわ……。

 しゃがみこんでしまえば、当然お腹が圧迫される。
 そうなれば肛門から下痢が噴き出し、尿道からはおしっこまでもが噴き出してくるのは当然のことだった。
 女の子の身体というのは、そういうふうにできているのだ。

美汐「あっ、おっ、おおぉぉぉ!」

 ブボッ! ブボボボボボボ!
 プッシャアアアアアアアアア!
 ボフッ! ボフフッ!

 スパッツとショーツ、そしてショーツのなかに詰まった下痢という障壁からおしっこが溢れだしてきて、洗面器へと溜まっていく。
 洗面器には、ほんの少し下痢と、茶色いおしっこが溜まっていくことになった。

美汐「あっ、ああ~……っ、ああ~……っ、うう~!」

 ブボッ! ビチチ!
  ビチビチビチビチビチ!

 美汐はひたすら下品な音を響かせながら、洗面器に排泄を続ける。
 その音に呼応するかのように、トイレのドアの向こうからは爆音が鳴り響く。
 ドアの向こうでブルマを穿いたまま下痢を漏らしているココアのものだ。

ココア「ごめん、ごめんよ……っ。ううっ、お腹痛すぎて……、出れない……!」
美汐「もう……、もう大丈夫だから……っ、洗面器、あるから……っ」
ココア「えっ、洗面器……!? あっ、ちょっ」

 ブボボボボボ!
 ブバババババ!

 ドアの外と内で、茶色いデュエットが鳴り響く。
 その共鳴はいつまでも、いつまでも終わることなく続くのだった。


集団食中毒3につづく!

この小説は、同人誌としてフルカラーのイラスト6枚とともに配信している作品です。
完全版のフルカラーのイラストとともに楽しみたいという方は、同人誌を購入してもらえると創作活動の励みになります。

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レモネードオアシス 2020/11/24 17:12

新作の短編の進捗!

「ブルマ、脱げなくて」「レモンの水たまり」などでイラストを描いてくれた、沖名なおきさんから、イラストの進捗メールが来ましたのでお届けしたいと思います!



ばーん!

緊張するとおもらしをしてしまう小学生の女の子は、


合唱コンクールで、お守り代わりにおむつをあててステージに上がり……!


と、いうシチュエーションです!



沖名なおきさんには、ロリな可愛い女の子を描いてもらえていますので、まだの方は、


この機会に、


是非!


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レモネードオアシス 2020/11/20 12:31

集団食中毒2~膨らむブルマ~

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今日は金曜日ですので、小説を更新したいと思います!

※この小説は順調にいけば来年の2月の頭に発表する予定の小説です。

今年は身内でバタバタしたイベントなどが起こってしまい、毎日ブログを更新するのが難しくなってきたのでCi-enにて更新していきたいと思います。
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集団食中毒!(カテゴリー)

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●2日目

💧野性娘 渡良瀬ココア ~膨らむブルマ~

ココア「……ん、もう朝か!」

 コテージの大部屋で、パッチリと目を覚ましたのはココアだ。
 時計を見ると、まだ朝の5時前。
 オーシャンビューの大きな窓からは、うっすらと青白んできた朝日が射してきている。

ココア「波の音、聞こえてきてるな!」

 ココアは波の音に呼ばれるかのように身体を起こす。
 他のみんなは、まだ夢のなかのようだ。
 枕を並べて、安らかな寝息を立てている。
 ゆうべはみんなでお風呂に入ってから、リビングを兼ねた大部屋で夜遅くまでおしゃべりをしながら眠りについたのだった。

ココア「ちょっと散歩行ってこようかなー」

 起床時間は6時だから、まだ時間には余裕がある。
 早朝の海を見てみたいし。
 それに素足で砂浜を歩いてみたい。
 そうと決まれば、

ココア、「よし、行くか!」

 ココアは寝ていたときの格好――厚手の体操シャツに紺色ブルマ――にビーチサンダルを引っかけると、コテージを飛び出していた。
 もうすぐそこは砂浜だ。

ココア「うん、気持ちイイナ!」

 朝のプライベートビーチで、うーんと背伸びをすると、ほんの少しだけ水平線の向こうが見えるような気がする。
 厚手の体操シャツに包まれていてもわかるほどに大きく膨らんでいる。
 ブルマに包まれているお尻も大きく膨らんできて、ちょっと最近サイズが合わないか、ちょっとでも気を抜くとショーツがはみ出してきているのが悩みだ。

ココア「ちょっと歩くか!」

 ココアはビーチサンダルを脱ぐと、素足で砂浜を歩きはじめる。
 サクサクとした感触が足の裏に気持ちいい。
 子供っぽい動作のなかに、ココアには思春期特有の危うい少女の『性』が同居していた。
 剥き出しの太ももを、海風がイタズラっぽく撫でていく。
 水泳部らしく引き締まりつつも、ぷにっとした柔らかさを持った、すべすべとした太もも。

ココア「あー、早く泳ぎたい!」

 いますぐにでも泳ぎたいけど、まだ我慢だ。
 今日のメニューは遠泳となっている。
 みんなが起きたら朝ご飯を食べて、しっかり消化したあとの9時半に水着に着替えて集合することになっている。
 一緒に泳ぐのは、流花と千夏。
 香澄が監督してくれることになっている。

ココア「今日はぁ! たくさん泳ぐぞぉぉぉ!」

 ココアは海風を胸いっぱいに吸い込むと、思いっきり水平線へと宣言するかのように叫んでみせた。

        ☆

ココア「う、ううう?」

 ココアが異変を感じたのは、みんなで朝ご飯を食べて、しばらく経ってからのことだった。
 時間にして9時前。
 9時半からはじまる練習までにはもう少し時間がある。
 だが……、
 食べてからすぐに泳ぐと身体に悪いから、砂浜で大の字に仰向けになっていると、お腹がギュルギュルと不機嫌そうな声を上げてみせたのだ。

ココア「たくさん、食べ過ぎた、かな……?」

 ゆうべたくさん作っておいたカレーは味が馴染んでいてとても美味しかった。
 朝から元気いっぱいなココアは、誰よりもたくさんのカレーを食べていた。
 だけどさすがにちょっと食べ過ぎてしまったようだ。

ココア「ううー、これは泳ぐ前に出しておかないと大変なことになる、かな……?」

 これから水着に着替えて、海に出たらトイレに行くことはできない。
 おしっこはともかく、大きいほうは海でするわけにもいかない。

ココア「お魚さんみたいに、水着なんか着なかったらいいんだけどなー!」

 そんなことを呟きながら、砂浜から勢いよく身体を起こす。
 ……が。

 ぷりゅっ!

「ああっ!」

 お腹に力を入れた拍子に、お尻の狭間に熱いものがあふれ出してしまう感触。
 これは……、思っていた以上に、すぐそこに危機が迫ってきているようだ。

ココア「ちょ……っ!?」

 ぶりゅりゅっ!

 背筋、ピーン!
 柔らかく熱いものがお尻から溢れだしてくる。
 このままではショーツがトイレになってしまう。
 ココアは砂浜で仰向けになったままで、ココアは弓のように背筋をしならせる。
 端から見たら完全に不審者だ。
 だけどお尻のあいだからは絶対に漏らせない秘密がある。ここをトイレにするわけにはいかないのだ。

ココア「ま、まだ……、セーフ……!?」

 口をパクパクさせながら、お尻の感触を確かめる。
 大丈夫。
 まだほんの少し漏れた……、だけ、だと思う。

ココア「トイレ……っ、トイレ……!」

 砂浜でお尻をキュッと引き締めながらも身体を起こす。
 その動きたるや、灼熱のアスファルトに焼かれるミミズのようでもあった。
 だけどいまはそんなことを気にしている余裕なんか無い。
 ココアは、砂浜を歩き、コテージにあるトイレへと急ごうとするが――。

ココア「こ、これは……。あっ、あっ、あっ」

 ぎゅるるるる!
  ごぽっ!

 ココアのお腹から、朝だというのに夕立のような雷鳴が轟く。
 なんとか身体を起こすも、あまりの腹痛に真っ直ぐ歩くことさえも難しくなっていた。

 ごろごろごろっ!
  きゅるるるるるる!

ココア「んっ、おおおお!」

 お腹から響き渡る異音に耐えきれず、ココアはへっぴり腰になってしまう。
 ブルマに包まれた、ぷりっとした少女の健康的なヒップライン。
 その桃尻が、

 もりっ、もこりっ!

 歪に膨らみはじめる。
 完全な下痢ではない、柔らかいうんち。
 だけどたくさんカレーを食べたぶんだけ、ココアのお腹にはたくさんのうんちが詰まっている。
 その内圧に、ココアの括約筋は呆気なく屈していた。

ココア「うわわっ! やばっ!」

 もりもりもりもりもりもり!

 ショーツに広がる、取り返しのつかない感触。
 いま穿いているのは、白と水色のしましまショーツ。
 お気に入りなのに。
 
ココア「あっ! あっ! ああー!」

 ピーンと背伸びをしながら、トイレに急ぐ。
 そんなにも広くない砂浜が、サハラ砂漠のように広大に感じられる。
 それでもなんとかコテージ前のキャンプ場に辿り着く。
 今朝は、この場所で朝ご飯を食べた。
 だけどいまはもう誰もいない。
 みんなコテージで食休み中のようだ。
 そんな誰もいないキャンプ場を前にして、

 もりもりもりもり!

 我慢しきれずに大量のものを漏らしてしまう。
 お尻を包み込むブルマが一回りほど大きくなって、ココアのヒップラインがセクシーに膨らんでいった。

ココア「あっ! ああっ! んおお!?」

 もこりっ、もりっ、もりっ!

 へっぴり腰になりながらも、なんとか――。
 キャンプ場を横切って、なんとかコテージの玄関ドアを開く。
 コテージのリビングでは、広海や穂波、それに美汐がまったりと過ごしていた。
 朝ご飯を食べてから、ゆっくりと身体を休めるのも水泳部の大切な活動の一つだ。
 ……というのは、年長者である広海の言葉だ。
 広海は読書をして、他のみんなはソファーで横になってテレビを見ていた。
 コテージに入ってきたココアに気づいたのは、広海だ。

広海「あら、ココアちゃん、もう着替えにきたの?」
ココア「い、いや……、ちょっと、お腹が痛くて……ううっ!」

 ビチビチビチ!

 返事をした拍子に、ブルマからくぐもった爆音を炸裂させてしまう。
 プリッとしたお尻が、更に大きく、歪に盛り上がってしまう。

ココア「おっ、おおお! ちょっっっ!」
広海「こ、ココアちゃん!? 早くおトイレに……!」
ココア「うんちー!」

 にゅるるるるるるるるる!

 うんちを漏らしながらリビングを横切ると、このコテージで唯一のトイレへとダッシュする。
 トイレのドアを開いて駆け込んで、閉めて、それから、それから……!
 逡巡しているあいだにもブルマが大きく膨らんでいき、ついに足口から柔らかうんちがはみ出してきてしまう。

ココア「うわわっ、ぱんつからはみだしてきて……!」

 にゅるるるるる!
  べちょっ、べちょちょ!

 目の前にちょこん、とあるのは、和式の便器。
 その便器を視界に収めたことで気が抜けてしまったとでもいうのだろうか?
 熱く柔らかいものが直腸を駆け抜けていくと、ブルマから溢れ出してきたうんちが床にベチョベチョと落ちてしまう。

ココア「だ、だめ!」

 とっさに便器に跨がるも、肩幅に脚を開いた隙を、次から次へと直腸に押しよせてきているうんちが見逃してくれるはずもなかった。
 更にうんちをおもらししてしまう。

ココア「おっ、おおお!? おご……!」

 ニュルル!
  ビチビチビチ!

 ブルマからくぐもった爆音が止まらない。
 ここでブルマを降ろさなければ、さらにおもらししてしまうことになる。
 だけどそれは自らの失敗と向き合わなければならないと言うことだ。
 ショーツのなかにミッチリと詰まったうんちを見なければならない――、その一瞬の躊躇するあいだでさえも、ブルマは醜く膨張している。

ココア「ううっ、あっ、ふっ、ふううう!」

 直後。
 ココアは和式の便座にしゃがみこんでいた。
 ……ブルマとショーツを降ろすことは、できなかった。

ココア「おっ、おおおお!?」

 ブボボボボボボボ!

 狭い個室に爆音が響き渡る。
 もりもりとお尻の部分が盛り上がっていき、ついには限界を迎えてしまった柔らかうんちは会陰を伝っておまたのほうにまで押しよせてきた。

ココア「んっ、ぉぉ! いっ、やぁぁだぁっ!」

 ブボボ!
 ビチチ!
 モリモリモリモリモリ!

 モッコリと股間が盛り上がっていく。
 その様子は、ちんちんが勃起しているようにも見える。
 実際にココアは勃起したところを見たことはないけど、うんちが詰まった自分の股間が、とてもはしたないもののように思えてきてしまう。
 
ココア「うっ、ううう! ううー!」

 にゅるるるるる!
  にゅるっ! にゅるる!

 それでもうんちを止めることはできなかった。
 ブルマの足口から、にゅるにゅるとうんちが溢れだしてくる。

ココア「おっ、おおおぉっ、おご……っ」

 ブボボッ! ブリブリブリ!
 べちょべちょべちょ!

 足口から溢れだしてきたうんちが和式トイレの水面へと落ち、積み重なっていく。
 あっという間に小山ができあがった。

ココア「んああっ、止まって……! 止まれ……!」

 ビチビチビチビチ!
  ぼとっ、ぼととっ! べちょっ!

 お尻を包み込む極小の布切れからうんちが溢れだしてくる。
 もうショーツのなかはパンパンだ。
 そしてついに股間を膨らませている柔らかうんちがおまたへと食い込んでくる。

ココア「あっ! ひっ! おっ、おおぉっ、おまたぁ……!」

 にゅるるるる!
 しゅいいいいいいいい……。

 うんちを漏らしながら、ブルマからくぐもった水音が聞こえてくる。
 灼熱のうんちに蹂躙されて、おまたが緩んでしまったのだ。
 おしっこが漏れてくるのは当然のことだった。

ココア「んっ、おぉっ、おっっっ、は、はぁ……!」

 しゅいいいいいいいいいい……。

 パンパンに膨らんだブルマからおしっこが滲み出してくる。
 軟便によって濾過されたおしっこは茶色く変色していた。

ココア「ううっ、おまた……あったかくなって……はううっ」

 しゅわわわわわわわわわ。
 にゅるるる! べちょちょ!

 和式便座のなかも、外もうんち塗れだ。
 それでもうんちは止めどなく漏れ出してきていて、ブルマのなかで熱くうねり、秘筋へと食い込んでくる。

ココア「お腹痛い、お腹痛い、痛い……!」

 もりもりもり!
  ぶふぉ! ブリブリ!

 急に襲いかかってきた腹痛に、ココアはショーツを脱ぐことさえもできずにうんちを漏らし続ける。
 思春期の少女のヒップラインは醜く膨らみ、股間までもモッコリと膨張させ……、
 ココアの失便はいつまでも続く。


集団食中毒!3につづく!

この小説は、同人誌としてフルカラーのイラスト6枚とともに配信している作品です。
完全版のフルカラーのイラストとともに楽しみたいという方は、同人誌を購入してもらえると創作活動の励みになります。

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レモネードオアシス 2020/11/13 11:59

大決壊!~集団食中毒!~

いつもご支援ありがとうございます!
おかげさまで今年もなんとか小説を書き続けることができました。


さて、今週の金曜日から、
来年に電子書籍で発表する同人誌を、現在進行中で作成中のラフイラストとともにお送りしたいと思います!

テーマは、水泳部JK7人たちの合宿を襲う、集団食中毒!

トイレは1つ!
洗面器は3つのみ!


目次

集団食中毒!(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


イラストを担当してくれるのは、今まで2作品を担当してくれたあしぶさんです!


登場キャラクター

左から


★柊美汐(ひいらぎ みしお)
1年生。みんなの妹的な存在。
自分のことよりも他人を優先させてしまうところがある。


★渡良瀬ココア(わたらせ ここあ)
2年生。野性味溢れる水泳部のエース。
合宿中はブルマを穿いているが……。


★熊谷広海(くまがや ひろみ)
3年生。部長。
たくさん食べることが成長の秘訣。
しかし食中毒に白いワンピースは……。


★水瀬流花(みなせ るか)
2年生。クールなエース。
同じ学年の千夏とは仲がいい。


★日向千夏(ひゅうが ちなつ)
2年生。ギャルだけど根は真面目。
祖母が英国系のクォーター。


★神楽穂波(かぐら ほなみ)
1年生。マネージャー。広海のことをお姉様と慕っている。


★能代香澄(のしろ かすみ)
3年生。副部長。
無口なお嬢様。
今回のコテージも香澄の家の別荘。
車を運転することができる。

今回は、来年発表する予定の「大決壊!」の先行配信したいと思います!
本文だけではなく、ここでしか見れないラフイラストも掲載していきますので、楽しんでもらえたら嬉しいです!

※冒頭の部分&一部分などは公開しますが、大事な部分は支援者様向けのコンテンツとさせて頂きます。







1章目 楽しい合宿のはじまり!

美汐「うーん、絶景かなー!」
千夏「ひゃっほー!」
ココア「海があたしを呼んでいるぜー!」

 夕陽に照らされたプライベートビーチにむけて、うーんと背伸びをしてはしゃいでいるのは7人の少女たち。
 つぼみ学園の水泳部に所属している、背格好もそれぞれの少女たちだ。

 今日から2泊3日で夏合宿がはじまる。
 みんな表情に違いはあれど、気合に満ちあふれていた。

美汐「うわわ、冷たい! ココアさんも早く!」
ココア「ホントだ! うわわ、足の指、くすぐった!」

 ビーチサンダルを脱いで、まっさきに波打ち際へと駆けていったのは二人の少女。
 美汐と、ココア。

 美汐は1年生の明るい少女だ。
 小柄だけど元気いっぱいで、水泳部ではマスコット的なキャラになっている。
 髪型は小さなおさげ。
 体操シャツに、3分丈のスパッツを穿いている。
 美汐と一緒に波打ち際に入ったのはココアと呼ばれた少女。

ココア「すご! 指のあいだに波が入ってきてる!」

 ココアは波打ち際で跳んだり跳ねたりしながらはしゃいでいる。
 指のあいだを通り抜けていく冷たい波が、くすぐったくも心地いい。
 ココアが跳ねるたびに、亜麻色のやや癖のある髪の毛が元気よく揺れる。
 そんなココアは、体操シャツに、紺色のブルマを穿いていた。
 水泳部らしいプリッとした引き締まったお尻の輪郭が浮き上がっていた。
 ココアは2年生だけど、1年生の美汐ととても仲が良かった。

 他の少女たちも波打ち際にまでやってくる。

流花「本当だ。冷たくて、気持ちいいの」
千夏「うっは、久々の海! やっぱりプールとは違うね!」
流花「千夏ははしゃぎすぎ」
千夏「こんなに広い海が目の前にあるんだし! 当然っしょ!」

 冷静な少女は流花。
 薄型レンズのメガネをかけて、髪の毛はショートカットに切り揃えている。
 そんな流花にツッコまれながらもはしゃいでいる少女は千夏。
 明るい金色に染めた髪を、アップ気味のポニーテールにしている。
 千夏は見るからにギャル! という感じの少女だ。
 そんな流花と千夏はお揃いのシャツに際どいデニムのホットパンツという出で立ち。
 性格は正反対でも、心の奥では繋がっている……。
 流花と千夏は不思議なことに気があっていた。
 二人とも2年生で同い年だ。

穂波「……冷たくて、気持ちいい、です……」
香澄「うん……。冷たいな」

 控えめに呟くのは、メガネをかけた少女と、黒髪ロングに片目を隠した少女。
 メガネをかけた少女は穂波という。
 見るからに内気そうな少女で、趣味は読書。
 黒のTシャツに、短めのデニムのスカートを穿いている。
 泳ぐのは好きだけど、水泳部ではマネージャーとしてみんなをサポートしている。
 1年生だけど、みんなが穂波を頼りにしていた。

香澄「砂、気持ちいいな……」

 呟く黒髪ロング少女は、ミステリアスな雰囲気を漂わせていた。
 固めにかかった髪の毛を抑える仕草はどこか大人びていて、哀愁がある。
 ……本人は未亡人みたいな雰囲気があるのを気にしているけど。
 名前を、香澄という。
 学年は3年生。
 実はお嬢様で、このプライベートビーチや、今回の合宿で使うコテージは香澄の家の別荘だったりする。
 水泳部の副部長だ。

広海「はい、そんなに慌てなくても海は逃げないからね~。今夜泊まるペンションに荷物置いちゃいましょう」

 朗らかな笑みを浮かべながらみんなに呼びかけるのは、ゆるふわのロングヘアの少女だ。
 純白のゆったりとしたワンピースに身を包み、それでも大きいと分かる乳房は本人曰くFカップだという。
 バストラインも大きいけど、それ以上にヒップラインが大きく膨らんでいることが密かなコンプレックス。
 みんなの母親的ポジションの少女の名前は、広海といった。
 学年は3年生。
 水泳部では部長をしている。

ココア「はーい、お姉ちゃん!」
流花「了解、部長」

 ココアと流花をはじめとして、みんなが広海の声に波打ち際から上がってくる。
 今夜泊まる宿は、プライベートビーチから見えるほど近くにあるコテージだ。
 白を基調とした瀟洒な木造の1階建てで、真っ白な壁は夕陽を映して赤く染まっている。
 コテージの前には、ちょっとしたキャンプができるようにと広場が設えてあった。

広海「それじゃあ決めておいた部屋割り表の通りに荷物を置いてきたら、コテージ前の広場に集合してね。夕飯作っちゃいましょう!」

「「「はーい!」」」

 部員たちの長旅の疲れを感じさせない元気な返事。
 さあ、今日から楽しい強化合宿のはじまりだ。

        ☆

広海「我が水泳部の伝統! それは初日にカレーをたくさん作っておいて、合宿中はそのカレーをみんなで食べていくの!」

 コテージ前のキャンプ広場で切り出したのは、部長である広海だ。
 そんな広海たち水泳部女子たちの前にあるのは、大きな寸胴鍋と飯ごう、それにまな板や包丁。
 その隣にうずたかく積まれているのは、大量の肉と野菜とカレーのルー。
 食材はみんなの荷物に分けて持ってきたものがすべて積まれている。
 つまり、この合宿中はずっとカレーが続くのだ。
 飽きてきたら、自腹で近くの街に行って菓子パンやおかずを買ってくることも許されている。
 だけどみんなで作るカレーというのは不思議なもので、2泊3日くらいだったらすぐに食べ終わってしまうものなのだ。

広海「それじゃあ、手分けしてお料理していきましょうね~。まずは……流花ちゃんと千夏ちゃん」

流花「はい部長」
千夏「アタシたちはなにをすればいいのかな?」

広海「2人には、飯ごうでご飯を炊いてもらいまーす。やりかたは去年の合宿と同じだけど、覚えてる?」

流花「もちろん。ボクは一度覚えたことは忘れないの」
広海「それじゃあご飯は2人にお願いね」
千夏「はいな! まかしといて、ぶちょー!」

 広海の呼びかけに冷静に応じる流花に、手を挙げて元気に応える千夏。
 こんな2人だけど息はぴったりのようで、飯ごうを洗ったり米の計量を始めたりコンビネーションはバッチリだ。
 この2年生の月と太陽のような2人が、水泳部のエースを張っている。
 そんな2人を見守りながら広海は、

広海「それじゃあ私と穂波ちゃんは、材料を切りましょうねー」
穂波「はい、お姉様」

 小さく頷くのは、さっきから広海にベッタリとくっついている内気なメガネ少女……穂波だ。
 穂波はいつも広海にくっついていて『お姉様』と呼んで慕っている。
 年下の妹がいたとしても、ここまで姉のことを好きにはならないだろうと言うほどに。

広海「よしよし、穂波ちゃんはお料理得意だもんね。パパッと材料切っちゃいましょう」
穂波「うんっ」

 穂波はほんの少しだけ笑みを浮かべると、力強く頷いてみせる。
 無口なぶんだけ、穂波は頷く角度と勢いで感情を表現しているところがあった。
 穂波はとてとてとテーブルへと向かっていくと、まな板と包丁を手に取って、野菜を水洗いしはじめる。

広海「それじゃあ、ココアちゃんと美汐ちゃんは煮込みをよろしくお願いね」

ココア「了解なのだ! お姉ちゃん!」
美汐「うん、お姉ちゃんが切った野菜、がんばって炒める!」

 元気よく応えるのは元気いっぱいの二人組。
 ココアと美汐は、待ってましたと言わんばかりに両手を振り上げて返事をしてみせる。

広海「あとは……香澄」
香澄「うん。広海。自分はなにをすればいい?」
広海「香澄には火をおこしてほしいの。あと、みんなが危なくないように見ててほしいなって思って。あの子たち、今日ははしゃいでるから」
香澄「わかった。自分に任せて」
広海「よろしくね、頼りにしてるんだから」
香澄「うん……」

 香澄は小さく頷くと、少女たちでかしましくなりつつあるキャンプ場を見渡せるポジション――隅っこのほうだ――に移動すると、ちょこんと丸太の椅子の上に腰掛ける。
 こうして香澄が見守ってくれていればなにかあっても安心できる。
 香澄はこの水泳部では副部長として、広海のことを支えてくれてきたのだ。

広海「さて、と。それじゃあ私もお料理しますか! 穂波ちゃん、ジャガイモの皮むきはお姉ちゃんに任せてね♪」

        ☆

千夏「料理なんて最高火力でパパッと仕上げればタイムの短縮になると思うんだけどなー!」
流花「そんなことしたら、今夜のご飯が真っ黒焦げになる」

 飯ごうでご飯を炊いているのは千夏と流花の2人だ。
 この水泳部を背負う両エースはでこぼこコンビだけど、なぜか上手いこといっている。

美汐「まずは最初に肉を炒めていこうか!」
ココア「今回は豚肉か! あたし、豚肉大好きだぞ!」
美汐「ココアさんは好き嫌いなくなんでも食べれて偉いと思います」
ココア「うん、あたしはなんでも食べるな! 美汐はなにか嫌いな食べ物はあるのか?」
美汐「わたしは……セロリがちょっと苦手です。あの香りが好きになれなくて」
ココア「むむ。それじゃあ今夜のサラダのセロリはあたしに任せるんだ! お腹空いてるからセロリたくさん食べてやる!」
美汐「そんなにたくさんはないと思いますが……、食べきれなかったらお願いします!」
ココア「まかせろ!」

 美汐とココアは寸胴鍋で肉を炒め始める。
 7人分の2泊3日分のカレーとなると、材料もかなり多くなってくる。
 その大量の材料を寸胴鍋を3つに分けて、木べらで炒めていく。
 肉が炒まったころには広海と穂波が玉ねぎやニンジン、それにジャガイモを切り分けているので、肉と一緒に炒めていく。

広海「さて、と。カレーの材料の切り分けはこんな感じでいいわよね。次はサラダの材料を切りましょうか」
穂波「はい、お姉様。セロリもたくさんあります」
広海「セロリは嫌いな人がいるみたいだから、細かく切って、ドレッシングで濃いめに味付けしておきましょうねー」
穂波「はい。イタリアンドレッシングの準備はバッチリです」
広海「サラダの仕上げはクルトンと粉チーズよ♪ こうするとレストランみたいにちょっとリッチな感じになるんだから」

香澄(みんなが危ないことしてないか、ジー……)

 女子7人でかしましい雰囲気のなか、合宿の夜は少しずつ更けていく……。

        ☆

『いただきまーす』

 大量のカレーライスを作って、キャンプ場の大きな丸太のテーブルに配膳する。
 サイドメニューは、サラダにコンソメスープ、それに海の気分を出すためにお刺身となっている。

 7人みんなが小さな丸太の席について「いただきます」を唱和する。
 最初にカレーを食べたのは、元気いっぱいのココアだ。

ココア「うん、美味い! カレー美味いな!」
広海「それはきっと、ココアちゃんが一生懸命材料を炒めてくれたからよ」
ココア「お姉ちゃんが炒めやすいように材料を細かく切ってくれたからだぞ!」
広海「細かく切った野菜は、穂波ちゃんががんばってくれたんだから、ね?」
穂波「は、はい……お姉様」

 広海の隣に座っている穂波は、小さく頷いて、頬を赤く染めてみせる。
 マネージャーの穂波は、あまり目立つことが得意ではないのだ。

美汐「サラダのセロリも細かく切ってあって、濃いめに味付けしてあるから……、これくらいならわたしでも食べれそうです」
ココア「むぅ~、美汐のセロリはあたしが狙ってたんだけどな! 残念!」
広海「その代わり、カレーはたくさん作ってあるからいくらでもお代わりしてオッケーよ? たくさん食べて、たくさん運動してね」
ココア「そんなこと言ってるお姉ちゃんが1番たくさん食べるんだよなー」
広海「たくさん食べないと、大きくなれないんだから」
穂波「お姉様が言うと説得力ある……」

 和気藹々とカレーを食べ始める面々を尻目に、慎重にスプーンにすくったカレーに息を吹きかけて冷ましているのは千夏だ。
 ギャルの見た目に反し、意外と慎重派だったりする。

千夏「ふぅ~、ふぅ~、ふぅ~……。ぱくり」
流花「ぱくり、もぐもぐ……。うん、思った通りの味になってる」
千夏「……うん。流花が仕上げに味付けしてくれたおかげで、そんなに辛くないかな。さすが流花、グッジョブ」
流花「水泳部伝統の味付けならボクに任せて。そのときの材料や水分量から、必要な調味料をきっちり計測する」
千夏「ホント、流花は細かいこと得意だよねー。アタシとは大違いだし」
流花「……それは千夏がアバウトすぎるだけなの」
千夏「細かいことは気にしないの! それにしてもこのカレーは辛すぎず、甘すぎる、アタシの好みかな。大好き!」
流花「仕上げに砂糖をほんの少し入れてる。千夏が食べやすいように」
千夏「そういうさりげないところも大好きだぞ、流花っ。はい、あーんして♪」
流花「そういうのいいから」
千夏「いいからいいから♪」
流花「むぅ」

 千夏が差し出したカレーの載ったスプーンを最初は拒絶していた流花だけど、頬を赤らめながら、ぱくり、千夏が口をつけたスプーンをくわえると、綺麗にカレーを食べてみせる。

千夏「どう、アタシとの間接キスは美味しいかな?」
流花「……むぅ。言わなくてもわかってるくせに。ほら、美味しいかどうか知りたいなら、ボクのも食べてみればわかるの」

 クールな口調だけど、流花は顔を赤くさせながら千夏にカレーをすくったスプーンを差し出す。「あーん……」と、蚊の鳴くような声で呟きながら。

千夏「ありがと。……ん、美味しい♪」
流花「……当然なの」

 性格は正反対でも、不思議ときがあっている2人であった。

香澄「みんな、元気いいなぁー」

 6人の水泳部の面々を眺めながら、香澄はどこか達観したように呟く。
 元気がいいことはいいことだ。
 そんなことを考えながら香澄が黙々とカレーを食べていると、こっそりとその更にニンジンを入れるスプーンがある。

香澄「こら、ココア。勝手にニンジンを入れるな」
ココア「うっ、バレてたし……。姐御、そこをなんとか……っ」
香澄「だーめ。広海だってしっかりニンジン食べてるだろ? ニンジンを食べないと大きくなれないぞ」
ココア「うう~、ニンジンなんて食べたら目が赤くなっちゃうよ」
香澄「それはココアがいつも水中メガネしてないからだ。ニンジンは関係ない」
ココア「それじゃあ、ちょっとだけ」
香澄「だめだ、入れたぶんは全部食べること」
ココア「ちぇー」

 香澄が無口だけど鬼の副部長と言われるゆえんだった。
 いまではエースを2年生に譲っているものの、千夏と流花がエースを張っているのは香澄の練習が厳しいからに他ならない。

        ☆

広海「はいはーい、お姉ちゃんに注目~」

 ぱんぱん、
 手を叩いて呼びかけたのは部長である広海だ。
 みんなはカレーをたっぷりとお代わりして、まったりモードに入っている。

広海「お腹いっぱいになったところで、明日からの予定についてお話ししておきまーす」

 広海はメモ帳を片手に説明をはじめる。

広海「まずは班を2つに分けまーす。2年生のエース3人には、みっちりと遠泳をしてもらいまーす」
流花「はい。わかりました。部長」
千夏「はーい!」
ココア「はいな!」

 それぞれ返事をするのは、流花・千夏・ココアの3人。
 広海はさらに続ける。

広海「副部長の香澄には、3人の監督をお願いできないかしら」
香澄「うん。わかった」

 小さく頷いてみせる香澄。
 無口だけど頼りがいがある、みんなの副部長だ。
 広海は「よろしくね」とウインクすると、香澄もまぶたをほんの少しだけ閉じて応える。

広海「さて、と。もう一つの班は、1年生コンビね。美汐ちゃんと穂波ちゃんは、お姉ちゃんと一緒に基本をじっくり身につけましょうねー」
美汐「はーい、お姉ちゃん!」
穂波「よろしくお願いします、お姉様」

広海「さて、と、それじゃあお腹いっぱい食べたことだし、みんなでお片付けしちゃいましょう」
「「「は~い!」」」

 元気よく返事をする水泳部の面々。
 食器を整理したら、コテージの大部屋で枕を並べて寝ることになっている。
 このときはみんな楽しい夏合宿がはじまると思っていた。
 そう、このときは――。


今回はヒロインが7人と言うことで、セリフを色分けしてみました。
「」前のキャラクターネームは無くていい、カラフルすぎて見づらいなどありましたら適宜変更していきますので、コメントやDMなどでお願いします。

楽しんでもらえるようにがんばります!

集団食中毒2~膨らむブルマ~につづく!


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レモネードオアシス 2020/11/06 13:54

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