こんばんは、坂下です。
華やかな場所に慣れません。久しぶりに結婚式という物に参加したのですが、華やかな場所はやはり苦手ですね。自分がここに居てよいのかな? などと考えてしまいます。
そりゃ招待されたのだから全然オッケーじゃんとは思うものの、なぜか尻込み、気後れ、後ずさり、そんな物を感じます。
普通に振る舞って楽し気にしている人の方が多いのですが、彼らのノリについていけない。特に二次会。気恥ずかしいクイズに無軌道に盛り上がる知らない招待客、ぽつねんとたたずむ自分。
私と彼らの間に何があるのだろう。
いろいろ考えたのですが、「マイナスを与えないよう気を張る私」と、「プラスを与えようと頑張る彼ら」、という線引きが出来ました。
例えば新郎新婦ともに友人であり、招待客も気の置けない友人ばかり、そんな結婚式であったなら私も盛り上がれるのですが、めったにそんな結婚式はありません。大抵はどちらかだけを知っているのが普通でありましょう。
その時にはしゃぐ。酒を飲み大声で語らい笑い、何の因果が結ばれた好ましい縁、これを言祝ぐ。
これは言ってみれば「良い思い出を残そう、貢献しよう」というプラスへの努力です。「めちゃくちゃ楽しむ私がいる事で新郎新婦の式がより楽しい物になればいい」、あるいは「自分が大声で楽しむ事で新郎ないし新婦がよろこぶのは当然である。知らない奴が半分居ようが関係ない。必ず大丈夫である」そんな信頼とも傲慢とも呼べそうなぶっとい糸を新郎新婦に向けバンバン発射できる種族、彼らに出来る行いなのです。
平たく言ってしまえばスクールカースト上位だった人間はどこであれはしゃげる。場の空気を自ら作れる。こういう具合なのですね。
対して私。
私にはこの度胸はありません。半分は知らない人たちなのです。新郎の心象を、新婦の評判を壊してはなるまい、まずこう動きます。
「こんな楽しい友人がいるんだ。やっぱりこの人は素敵だなぁ」なんてホームランを与えようとは思わず、「あら嫌だ。こんな友人がいるの。この人、もしかしてそういう所があるのかしら」そんな風に思わせないよう気を張ります。失点を抑えようと動くわけです。
クローザー……は言い過ぎ、セットアッパーは出番多すぎ。ベンチウォーマーとまではいかない。
たぶんワンポイント。酒を飲みすぎて誰か倒れるような事があれば介抱の手助けくらいはしよう、そんな心持ちで参加しているのです。枯れ木も山の賑わい、この心境です。
(決してワンポイントを貶めているわけではありません。ニーズの違いです)
最近は「共有婚」と呼ばれる、皆と喜びを分かち合いたい、形式ばらない式にしたい傾向があるらしく、失点を防ぐ側にはつらい式が増えてきました。形式ばった式というのは失点を防ぐ事が易いと思えるのですが、最近は皆得点を稼ぎたいのですね。
もし私のようなタイプの人が居ましたら、一緒に頑張りましょう。気を張りましょう。
……ランダムに友人を選んで前に立たせてクイズをやる出し物はやめてほしい。当たった時の事を考えるだけで心臓に悪いから……誰も知らんもん……
今月の特典
かなり長くなりましたが、今月の特典です。
「乳魔の屋敷SSー初任務(レン編)」(絵はなし)を掲載。
(対象は活動を支援する 強めに 倍プッシュで の3コースです)
やはり書き直しているとアイデアが浮かぶもので、筆が進みました。来週、ないし再来週には公開をしたいと思います。
このブログで追ってくださっている方に向けて書きますので、よろしければご査収ください。