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ぶるがり屋 2024/05/13 00:23

光る君へ 19話 の感想

光る君へ 19話
「放たれた矢」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 何かを為し得るために、これから。
道長とまひろ、2人が主人公のmの語りが、やっと始まったように思えます。
長いプロローグでした……
左大臣から始まるのは長かったな(笑

まひろと桔梗

 こんなに仲良くて尊敬し合ってる紫式部と清少納言初めて!
刺激褒め称え合うライバルという関係、ええなぁ。
「この人面白い!」と推しに親友を魅せる桔梗の晴れ晴れしい笑顔よ(笑

 意見だけでなく、能力を確かめて賞賛する一条天皇も、かなり不遜な発言しちゃったまひろを適度にたしなめる定子様も、素晴らしい。

誇り高き清少納言

 いやもう清少納言が最高に清少納言でした……
定子様大好き!
邪魔者なんて敵じゃ無い!

定子さまの誇り高きTO(トップオタ)ですよ。
 影で笑う女たちに宣言するように喜びを謳う姿、格好良かった。

 今回はちょい推し(まひろ)と最推し(定子様)を両方の輝きを見られてたいそう幸せそうでした(笑

回り始めた運命の輪

 自分の知らないところで頑張り成果を得ているまひろに舞い上がる道長!
表情そのものはいつもの能面なのに、中から何か光り輝くようなものを感じました。
嬉しかったんだろうなぁ。
素晴らしい演技でした。

 何度も何年も経て、お互いやっと「何かを為した」ところですものねぇ。
まだ形になったとまでは行きませんが、名を覚えられ、献策が一考される、それだけで大きな一歩ですよ。

贔屓か政策か

 親友人事と詮子お姉ちゃんのコネ人事は突っぱねた道長ですが、為時パパを抜擢!
これは一条天皇の賞賛のご褒美としてなのか、まひろの考えと同じ宋人への対処なのか。
次回が気になります。

 ああ、道長にとっては同志の推挙だったのかもしれません。
同じ正しい世を目指す同志の。
調整なんか、いらないよなぁ。

 それにしても為時パパ、
無官無職に慣れ過ぎですよ!
俺にに娘のこともしっかり混ぜましたが、娘を利用する気、無いんだろうなぁ(笑

 為時パパは藤原行成や藤原実資に近い政治性に見えるので、道長の忠実な部下になりそうです。

身分と性と賢愚

 良きまつりごとをと勤しむ一条天皇の前で、知識も意欲も高いまひろと、身分と権力ばかり言い募る伊周。
ついさっきまで御子作りにも勤しんでいたのに、逆効果。
ああ、大好きだったのに、幼馴染見だったのに、心が離れていく……。

 しかしなんともはや、この時代に生きる我々から見ると、身分と男女の差が厚いことか。
身分が高ければ、男であれば。
今まで、そしてこれから何度まひろは言われるのか。

大臣の妻の心得

 源雅信パパ、死んでも癒しだ〜(笑
ほっこり。
 穆子様と倫子は所作、振る舞いという言葉が似合います。
こういうのも演技、だなぁ。

 まひろとは違う方向ですが、大臣の妻の心得、これも重要な教えですよ。
頑張れば得られるものではありませんが、長生き丈夫子沢山は、人の世の宝物。

 そしてやったー小麻呂再登場!
生きてた!長生きか子か孫か?
道兼ロスの私ですが、心躍って止まりません。
more出番!

矢が軽い!

 花山院襲撃事件。
「舐められたら殺す」@バンデット -偽伝太平記
は武士のあり方として有名ですが、この時代武闘派公家もそうだったのかな?
なんて気軽に殺しかけるんだ(笑

 しかし伊周と隆家くん、1人1人は「悪いところも有る」ぐらいなんだけど、
2人揃うと害悪だよ!
プライドと下衆さ、臆病と不遜、兄弟で悪いところを補い合うな!(笑

 次回予告、また違う意味で紫式部と清少納言の関係性が強いな(笑

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ぶるがり屋 2024/05/12 19:14

響け! ユーフォニアム3 6話 の感想

響け! ユーフォニアム 3 6話
「ゆらぎのディゾナンス」の感想です。


【外付け特典・初回特典付き】
響け!ユーフォニアム3 Blu-ray1巻
(初回特典:キャラクターデザイン描き下ろし三方背特製ケース+デジパック仕様+スペシャルブックレット封入+エンドカード封入)(外付け特典:箔押しミニフォトイラストカード(パッケージ用新規イラスト)付き) 【Blu-ray】

【原作】武田綾乃
(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』)
【監督】石原立也
【シリーズ構成】花田十輝
【キャラクターデザイン】池田晶子、池田和美
【総作画監督】池田和美
【音響監督】鶴岡陽太
【アニメーション制作】京都アニメーション
【発売元】京都アニメーション・『響け!』製作委員会2024
【発売日】2024/6/26
【出演 】黒沢ともよ, 朝井彩加, 豊田萌絵, 安済知佳, 戸松遥
【コピーライト】(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

響け! ユーフォニアム 3

 初オーディション!
割と毎回胸が痛い気がしますが、やはりオーディション回は胸がキリキリ痛みますね!

進路と音楽

 麗奈はウルトラレア(笑
「中高生で人生を選べ」というのは確かに難しいですよね。

 音楽家の自分を想像出来ないというのも確かで、音楽に携わらない久美子を想像出来ない、というのもリアルな感触だと感じます。
 今は部長と演奏でいっぱいいっぱいでしょうけど、進路の考え方として、随分と楽になるアドバイスだったように思います。

 葉月緑輝にも聞いたらもっと選択肢が広がるかも。

オーディション本番!

 真由の自信が鼻につくのもまー事実ですが、値する実力なのも事実なのでしょう。
そして本当に、本当に自分のせいで誰かが落ちる、その感情の色々か嫌なのでしょう。

 そしてそれは誰もが、北宇治で3年目の誰もが知っていること。
バチバチの奏ちゃんはもちろん、真由も本気の演奏をして。
ここで気合が入るのが久美子でした。

 そうだ、この娘全力でぶつかって勝つためにここまで来たんだった(笑
優しくて気にしいで優柔不断で、
超負けん気!
だから部長にアラバれ、だからこの物語の主人公なのでした。

 そして結果は──

メンバー発表

 葉月ちゃん、良かったね……!
カルテット4人全員の演奏、大会では初めてだったように思います。
ああもう、楽しみでなりません。

 ユーフォは3人当選。
実力者そのまま選出で、ゴタゴタ無しで一安心。

 でもそんなゴタゴタしないのは、響けユーゴじゃじゃないんですよね(笑
チューバで経験技量十分のさつきが落ち、初めて3ヶ月のすずめが当選。
波乱。

誰が何で選ばれるのか

 音量は大事ですね……。
最初の一音が弱いと上手くても心象は弱い。
毎日最早朝練=成長度合も考慮に入ったかも。

 "上手い"人じゃないのか、先生に聞いて良いのか、あと滝先生の信頼度も学年によって違うのか。
少なくとも滝先生は自分から接触していく教育論でないので、これはギスギスが残りやすいのでは。

選ぶこと 選ばれること

 今回のギスギスは、落ちた経験者がこなくそ!次こそ!と思えるので、毎回オーディションは良い結果になるように思えます。

 ただ、「全体のバランス」って難しいのですよね……
今回は両方3人だから関係ないと思うますが、ユーフォ増やしたからチューバ減らして、だから一人当たりの音量が必要に──
ということもあり得るんですよね。
怖い!

 また全員学生だからこそギスギスするし、反対に体調不良・家族の事情・やる気でないもあるのですよね。
最終的な責任者の先生はもちろん大変ですが、"選ばれる"側でもある部長は本当に大変ですよ。
頑張れ久美子!
麗奈と秀一はそこらへん大丈夫そうなので!

そして次の曲が始まるのです

 ついにやっと演奏本番!
聴けるかな?聴きたいな!
特にカルテット全員揃っての演奏が最後の可能性も十分にあり得るので、ここでじっくり聴きたいですよ。

 ……どうかな?

 次回予告は久美子秀一の彼女彼氏問題。
これもう部内全員に「キープです!」と伝えた方が良いのでは(笑

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ぶるがり屋 2024/05/10 20:18

光る君へ 18話 の感想

光る君へ 18話
「岐路」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 彷徨いもがいた君へ
殺し、傷つき穢れ、その愚かさ幼さに心揺さぶられ、弱さに傷つき傷つけ、愚かさで操られ傷つけ、愛に飢え、彷徨い続けた男の、やっと生き方を選んだ男の──

政治 政略 母と妻昏く

 藤原道隆の死後、関白を継ぐのは。
藤原伊周と詮子様が争うのは明示されてましたし、道隆の強権・独裁政治を断ずる貴族たちの軋轢も知っていましたが、ここで一番苦悩するのが一条天皇だとは。
 時の流れは早く、為政者としても著しい成長をしてるのだなぁ。

 ただ伊周も詮子様も貴族たちも、公が一番大事なのは当然とした上で、一条天皇と定子の、人としての心にもうちょっと優しく寄り添って欲しいですよ。
ただ2人、寄り添い合う相手だけなのに。
 それでも政略と正しい政治を選び取る一条天皇が素晴らしいですが、やっぱり可哀想です。

罪とともに歩んだ君よ

 藤原道兼。
愛に飢え人を傷つけ、汚れものとして生き、父と妻に捨てられ、一度は己すら捨て。
道長の愛を知り、正しく人のために生きようと、政治を進めようと。
兄として、人として、やっと望む生き方を見つけて、その第一歩で。
得られず、悔いて、己の罪に苦しみながら死ぬのか……

 私は、道兼に惹かれていました。
弱さと愚かさと狂おしい愛に振り回され、罪を犯し罪に苛まれるる姿が。
罪を認め、正しく生きようともがいた、あはれで美しい姿が。
これ程までに大好きだったんだ。

 痛いほど悔いて、なのに救いを求めた自分が許せなくて泣く姿が愛おしくて。
彼を抱きしめた道長の姿が尊くて。

 ありがとう道長、兼家の最後を愛で包んで、孤独にしないでくれて。
さようなら、藤原道兼。

甥と叔母の争い

 望むまま得られないと知ると睨みつけ、叔父の死に託けるような宴会がどうにも小物な伊周。
藤原実資が嫌うのも納得です。

 政略に人の好悪を一番の武器にする詮子様もまーどうかと思うのですが(笑
「天皇」の権力と正統性を第一にしてますし自分の権力そのものは望んでないので、やっぱりましなのですけどね。

 説得の最後にやっぱり正論より母子の情を出すあたり、手段を選ばない兼家パパに一番似ているような、権力より情優先なので似てないような。

 ただ結局、藤原兼家の血筋だけで最高権力が移動しているので、
根本的にダメじゃないかと思うのですが(笑

 そして最後のナレ、疫病で他の最上級貴族たちもほとんど死んでしまったとは。
怖っ!
この状況で若く地盤の弱い伊周には任せられないですよ。

為時ファミリー

 為時パパ優し過ぎる……
好き!
為時パパと道長の優しさに、まひろも救われたのじゃないかな。

 弟くん、さわさんに勝手にフられてた(笑
さわさんも視界を広げ、強くなったなぁ。
軽口から悲しい結果になった弟くん、可愛いぜ!
 あ〜 やっぱり為時ファミリー好きだわ〜。

 「肥前の国司就任」
これ、さわさんの家を推察出来るのでは?

藤原道長、関白ならず

 平安時代・平安文学クラスタの方々のポストを見るに、関白はもちろん一番の権力者ですが、議案策定ができないのですね。
なるほど、名より実、実務型と描かれてきた藤原道長らしい選択です。

 道兼兄をあそこまで応援しといて権力から逃げるのはどーかと思いますが(笑
権力欲そのものは無いし、父兄たちの苦労は見てきてるし、権力争いは死ぬほど嫌いでしょうし。
 だからこそ推挙されちゃったのがまた面倒臭い(笑

 日ノ本の全てを変えられる力を手に入れて、何をすべきか、しなくてはならないか。
生まれた理由の再確認と、自戒が必要だったのでしょう。

再会、言葉なき別れ

 愛が消えたのではない。
想いが失せたのではない。
あの日の約束が今も胸で燃えているから
貴方も燃えていると分かったから。
今は。
「昔の己に会いに来たのね……
 でも、今語る言葉は何もない。」

 去るまひろ、残る道長の心中を、私には測りきれません。
それでも伝わってくる想いと年月の降り積もる、熱く痛切な……
ああ、大河ラブロマンスだ。

枕にこそは侍らめ

 定子様がお辛かった……
詮子様も一条天皇に天皇本人の格と母の情で訴えてるだけですし、兼家・道長はわざわざ年若い定子様の文句なんて言わないですし。
定子様を傷つけてるのって、定子様が頑張ってきた家族そのものの道隆と伊周なのですよね。
しかも御子を産めと、頑張りも工夫も、おそらくは無意味なことで、責め立て傷つける。

 権勢とともに美しさを失っていく中関白家と、苦しむ定子様。
うつろう中で、清少納言は何を選ぶのかな。

道兼アフター

 自分でもここまでとは思いませんでしたが、道兼が死んで、出番が無くなって、心にぽっかりと穴が空いたようです。
これから何を楽しみに見れば良いんだ……

 癒しだった源雅信は、まぁ死んだのにちょっと癒しだけど、小麻呂はさすがに死んでるだろうし……
乙丸、幸せになってぇ……!

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ぶるがり屋 2024/05/10 20:12

光る君へ 17話 の感想

光る君へ 17話
「うつろい」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 頂点と老い
権力を握り、我が世の春を謳歌して。
わずかな綻びが広がりつつある時に、自らの寿命を知る。
時は移ろい 多くの過ちと喜びの途中で 善も悪もなく 死ぬ。

 この物語が描く、人の一生の終わりの、彩り。

姫様の幸せの為に

 倒れたまひろを看病したのは、藤原道長。
まひろは気づけず、藤原為時パパも胸に納める可能性が高く、いとが告げ口するかしないかと思って居ましたが、
乙丸…… 本当に偉いよ。
従者の分よりも姫様の幸せを一番に思っているんだなぁ。
乙丸、本当に報われて!幸せになって……!
 あ、出番の度に苦労な百舌彦もね!

 そして結局聞き出す為時パパと聞き耳立てるいと。
うん、まぁ、そりゃ興味津々ですよね(笑
 為時パパは立身出世に利用する気なさそうですが、娘の一生に関係するだろうしなぁ。

嘘と笑顔

 悲田院の夜に。
ああ、道長が嘘をついてしまった。
秘めた想いと分かってしまった。
 感情を秘めたままの倫子様の満面の笑顔が、怖くて悲しい。

 秘めごと、なのですよねぇ。

さわの想い 文字を綴る想い

 良かったー!
さわさんもただ拗ねただけでなかったのですね。
己の感情を顧みて、恥ずかしいと思う気持ちから、文学を分かる、魅力溢れる自分を目指したのか。
 大好きなまひろの為とはいえ、自分の愚かさを直視して不得手な学問に努力する。
良い人だ、立派な女性だ。

 確かに一流の書家の文字であれば、文字の書き方、文章の組み立て方に様々な故事表現や事が織り込まれていることでしょう。
この時代・状況で得られる教科書・指導者を考えると、ベストの勉強法なのでは。

 景を眺める もの想う 文に綴る。
まひろがやっと到達した境地だからこのさわさんに通じ、またさわさんも一緒に来てくれている。
まだまだ旅の途中ですが、まひろは心底嬉しかったのじゃないかなぁ。

時のうつろい

 「若い頃はお優しい兄上だったのに。」
藤原道隆お兄ちゃんの失政は、清廉に育てたのと、詐術で得て強権で固めた権力も組み合わせが狂わせたというか、足りなかった原因かなぁ。。
汚い権謀術数もしっかり教えるか、4兄弟協力した権力基盤を遺すべきだったのに、藤原兼家パパが失敗したように感じます。

 ただ4家とも残り、道長と詮子の血筋は大繁栄したことを考えると。これはこれで正解だったのかな……?
 まだまだ私は、藤原兼家を理解出来ていないようです。

権力者の老い

 この作品は、老いと妄執を克明に描いてきますね……
敵を多く作り過ぎたと自覚しながらの老い、子らの幼さ。

 父・兼家の圧倒的な政治力を失う老いと、子らの不和と、決して好きな人物ではなかったのに、移ろう悲しみを感じてしまいます。

 こんなにも優しく賢く美しい定子が権力に挟まれ翻弄されるさまが痛々しく辛く。
またこの様をじっと見ていた、見るしかなかった清少納言の心には、何が生まれたのでしょう。

一人の男の死

 多くの人々の、正しさや愚かさの入り混じる決断、言葉。
何とも……心に残る味わいか。

 藤原道隆。
正しく優しく学問を貴ぶ兄者として登場し、権力を得てからはただただ権力に溺れ、下の民を知ることなく。
疫病に手をこまねき多くのものを苦しめ死なせた悪政者と描かれながらも、一人の親として夫として、愛にのたうち愛を歌って死ぬ。
悪しく愚かで、優しく澄んだ、人間らしい死でした。

 貴子も定子もその道隆の悪政を支えた側なのですが、賢く精一杯、大事な人の為に生き抜いている姿は、やはり美しいですよ。
 今回の言動だけで言えば、正統側の
詮子様が一番わがままで怖いよ!(笑

もののあはれに

 恋、家族愛、肉欲、知識欲、権力欲、嫉妬、恐怖、正しさ。
誰もが一つの心でなく、多くの想いに囚われ振り回され、それでも道を選び掴んでいく。
正しいままでも、邪なままでも生きられない。

 まひろも道長も、正しく生きる道はまだ遠く。
日々想い、空を見上げ、文字を書く。
物語が広がっていく。

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ぶるがり屋 2024/05/06 04:01

光る君へ 16話 の感想

光る君へ 16話
「華の影」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 再会、分かたれて。
まだ4ヶ月目なのに、ずっとおい続けた気持ちで泣きそうです。
ああ、ここまで来たんだなぁ。
変わってしまったんだなぁ。

想いを文字に

 大事な人と一緒にいる孤独。
さわさんの気持ちが、勝手でないとは言えないけれど、柔らかい心がむき出しで、痛々しくて。
誰だって一番大好きな人に自分を一番に思って欲しい。
旅途中での約束は、その願いそのものだったのですよね。

 まひろが自分よりも道綱母との語らいを、道綱が自分よりまひろを選んだ。
片方だけならまだ信じられた、我慢できたかもしれない。
でももう。

 去るさわさんを追いかけないのまひろをもどかしく感じましたが、
ああ、追いかけないのが、そして届かなくても何度も文を書いて送るのが、まひろという人間なのか。
悲しみも喜びも、文に書くのがまひろなんだ。

香炉峰の雪

 『響け!ユーフォニアム』とコラボ!
今回も平安時代クラスタが大盛り上がりでした(笑

 一条天皇と定子の麗しさ。
中関白家の隆盛。
知的美しさの中での桔梗=清少納言の面目躍如。

 美しく眩く、儚い。
一時代の頂点を見た気がしました。

藤原道綱くんは憎めない

 妾の苦労を誰より知ってるくせに、夜○い失敗するわ言い訳下手だわ、母の日記も歌も知らないわ、
前回最低だった道綱くん。
今回も無遠慮さが爆発しましたが、さわさんにも悪いことをした反省も感じて、やっぱり悪い子ではないなぁ。

 「まひろ」に反応した道長の瞳の方が怖くて、ちょっと可哀想なぐらいでした(笑

藤原道兼の選択

 道兼、生き方を決めたか、そうか、その道か……
嫉妬でなく、逃げ道でもなく、愛を得るための罪でなく。
切なくて辛いけど、格好良いよ。

 付いて来ちゃう道長はらしいけど、やっぱりお兄ちゃん困っちゃうよね(笑

悲田院にて

 ああ……失われていく。
疫病でさわさんが死なないか心配して居たのですが、たねちゃんの両親、そしてたねちゃんが……
貧しい人々、貴族でないもの、下々。
そんな普通の人々が無為に死に、塵のように消えていく。

 まひろの悲痛が、それでも絶望に足を止めない生き方が、例え無為だとしても、美しく気高いですよ。
まだ生まれた意味は遠いかもしれないけれど、まひろの今の姿には同じだけの価値が有ると、思わずにいられません。

再会は言葉交わすこともなく

 会うの!? 会わないの!!??
ちょっとコントみたいでドキドキハラハラしながらも笑ってしまいましたが、
人生を全て捧げるよな、再会でした。

 「生まれてきた意味は見つかったのか。逝くな、戻ってこい」
平安の時代を精一杯生きる2人、まひろと三郎のこの物語。
つまづいて苦しんでそれでもと進んで、再会した2人だからこそ、何物にもとらわれず愛し合えるように思えます。

 これから先の未来で、2人で内裏を席巻する道へ進むのか……
宮中の心をつかむ同人誌作るぞ!(笑

いつも思うけど報われて!

 乙丸、君の苦しみと頑張りと優しさが最大の癒しだよ!
姫様の横で居られて報われてるとは思うけどもっと報われて!

 2人の関係を推察した上で、公の為に意見する為時パパ。
政略の腕はないけど、大人で、まっとうな政治家ですよ。

一番の愛の

 いつもとちょっとだけ違う道長に、心中の想いを知る倫子様。
ああ、やっぱり聡いなぁ。
愛している人の心も、その思いが自分に向いていないことも、分かってしまいますよね。
まひろが妾になっても源家で働いてても、気づかれましたね。

 多分この先でも気づかれてしまうとは思います。
けれど倫子様とまひろなら、それでもいつかは友情が紡がれると信じてしまいます。

さわさん!

 次回、さわさんと復縁できそうで本当に安心しました。
決して挫けないと分かっていても、癒されて、笑って欲しいですよ。

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