「リョナ」・「ヒロピン」とは?
リョナとは?
リョナとは「猟奇的オナニー」の略と言われています。
簡単に言ってしまうと、アニメやゲームなどでヒロインが痛めつけられて苦しんでいる姿を見て昂奮する性的嗜好のことです。
リョナ愛好家のことを「リョナラー」とも呼びます。
「猟奇的」という言葉のイメージからか、「リョナ」で画像検索をすると、いわゆるグロ画像が多く出てきますが、決して残虐表現に特化した趣味ではありません。
むしろリョナ趣味は子供時代や思春期にゲームやアニメなどでヒロインが苦しむシーンを見て目覚める人も多いので、原体験やルーツの部分は残虐性とは無縁のケースが多いです。
妄想の中で暴力内容がエスカレートして残虐性が加わるケースも確かに多いですが、ルーツである年齢制限不要の健全作品の範囲内で十分昂奮できる人が大半なので、その意味でも、
残虐性はリョナに必須の条件ではありません。
ヒロピンとは
ヒロピンのヒロは「ヒロイン」、ピンは「ピンチ」の略で、「ヒロインがピンチになるシチュエーション」に性的興奮を覚える嗜好です。
嗜好としてはリョナと似ていて、実際この二つの趣味はかなり重なっていると思われますが、個人的な印象では、
リョナが主に「苦痛」をテーマにしているのに対して、
ヒロピンはピンチ――つまり「苦境」をテーマにしている感じがします。
ピンチそのものの状況はもちろん、ピンチに至る過程などにもこだわるところがあり、
リョナ趣味がダメージ部位や悲鳴の種類など即物的なポイントを重視するのに比べると、やや観念的な性格をもっているといえるかもしれません。
NGに注目して区別しよう
リョナやヒロピンに関する厳密な定義や線引きは、もともとマイナーであるこの趣味を細分化、複雑化するだけなので、あまり意味はないと思っています。なので、
「ヒロインが敵に苦しめられる姿を見て昂奮する性的嗜好」
程度にゆるくとらえておけばいいと思っています。
むしろ重要なのはNGシチュに着目したリョナ内部の線引きです。
リョナラーを自称する人の中にも、「切断」などの残虐表現や戦闘とは無縁の一般人を痛めつけるシーンに激しい嫌悪感を覚える人たちはいます。
同じ趣味のカテゴリーの中に絶対NGのジャンルが含まれる――ということはリョナという趣味においてよく起こることなので、こうした事態を回避するための最低限の線引きや区別は必要になります。
割と普及している区分として、暴力表現の程度に応じて、
閲覧に年齢制限が必要ない程度の暴力表現=ソフトリョナ
切断などの年齢制限が必要な残虐表現=ハードリョナ
のように分ける方法がありますが、実際にこれできれいに棲み分けができるわけではなく、人によっては、
「切断はOKだけど、顔面破壊はNG」
などのようにハードに分類される表現の中にもOKシチュとNGシチュが混在しているというのが実情のようです。
より有効な棲み分けを実現するためには、複数のリョナ表現の中からクラスタを見出し命名していくアプローチが必要なのかもしれません。
ちなみに現在実施中のアンケートによると、リョナラーが感じるNGリョナ表現は以下のようになっております。
※回答数:366