ヒロイン工学研究所 2016/09/09 11:17

やっぱり悪が好き

敵役に求められるもの


前回の記事でリョナ・ヒロピンとは、

「ヒロインが敵に苦しめられる姿を見て昂奮する性的嗜好」

と、ゆる~く定義しておきましたが、
今回は、そのヒロインを苦しめる役である「敵」の存在について考えてみたいと思います。

リョナやヒロピン趣味にとって望ましい敵の姿とはどんなものでしょうか?
もちろんその問いに対する答えは人それぞれです。

「ヒロインが苦しむ姿さえあれば十分」というリョナラーの方の中には、攻撃方法にはこだわっても、敵のキャラについてまではこだわらないという人もいます。

しかし、リョナラーであっても、ある程度はシチュエーションにこだわるのが普通ですし、元来シチュエーション重視であるヒロピン趣味においてはヒロインを苦しめる敵の性格は重要なポイントになります。

そのため、「どんな敵が望ましいか?」という問題は嗜好性を分類する上で一つの基準になります。
分類する方法も色々考えられ、例えば、

・男性か女性か
・強い敵か弱い敵か

など、性別や戦闘力を基準に大きく分けることが可能です。

しかし、実際には「敵は同性である女性でないとダメ」とか「ザコ敵であることが絶対条件」というようなポリシーをもっている方はそれほど多くないような気がします。「それぞれに良さがあって好き」という意見が大半でしょう。

そこで色々と考えたのですが、リョナ・ヒロピン趣味においてもっとも基本的な敵キャラの分類方法は、やはり、

その敵が悪人か非悪人か ※善人である必要はない

なのではないかと思うに至りました。

これは言葉をかえて表現するならば、



ヒロインが悪人によって嬲られる方が昂奮する

…と感じるか否か、という問題です。





敵に悪を求めない人は結構いる

敵が悪人であることはリョナ・ヒロピン趣味にとって必須の条件ではありません。
その証拠に、そっち系の画像を漁ると、嬲る側が悪人ではないものが多く見つかります。

悪を求めない理由も人によって様々なんじゃないかと思います。

「シチュエーションはどうでもいい、ヒロインの苦悶さえあれば十分」という考え方以外にも、「ヒロインが懸命に戦うにもかかわらずやられてしまう姿に昂奮するのであって、敵が悪である必要はない」と考える方もいるでしょうから、シチュエーション重視のタイプが必ず悪を求めるとは言えません。

また、悪人であることがNGであるというケースもあり、攻める側に自分を同一化して楽しむタイプの中には、敵があまりにゲスな奴だと抵抗や不快感を覚える人もいるようです。同様の理由からエロ作品における醜いオッサンや触手がNGだという話も聞いたことがあります。
この趣味本来の感性と矛盾するようですが、非道な行為に対する単純な嫌悪感が理由である場合もあります。

同じ趣味の中でも人によって感受性は様々なので、これ以外にも理由は色々あるはずです。

余談ですが、NGの理由は実際に話を聞くと結構意外なことだったりして面白いです。





やっぱり悪が好き

とは言え、やはりリョナ・ヒロピン趣味においては敵に悪を求める方が多いんじゃないかと思います。

理由はとても簡単です。
「ヒロインが敵に苦しめられる姿を見て昂奮する」ことがすでに外道の趣味だからです。

そんな外道の願望を満たすべくヒロインを嬲り者にするエージェントには悪人こそが適任なのです。

もはや立ち上がれないヒロインを引きずり起こしてさらに痛めつけるようなマネは悪人でないと出来ません。
ヒロインが苦しむ様子を見つめながら浮かべる愉悦の表情は、ピンチシーンを盛り上げるための強力な演出上の武器ですが、この武器を自由に使えるのも悪人だけです。

つまり、リョナ・ヒロピン嗜好を遺憾なく満足させる上で、悪人はとても頼りになる存在なのです。



すでにお気付きだと思いますが、私も嬲り役には何らかの悪の属性が欲しいと感じる人間の一人です。格闘ゲームなどで、魅力的なヒロインはいるのに、嬲り要員として有能な悪役がいないと、とても残念な気持ちになります。

この種のタイプにおいて「悪」の存在は、リョナ・ヒロピン嗜好を成り立たせるための必須条件なのです。



ちなみに過去に実施したアンケートによると、敵タイプの人気投票の結果は以下のようになっております。

※回答数:381


ただ、どのようなタイプの敵を好むかは、「どのようなヒロインが」「どのような展開で敗北に至るのか」という問題と密接にかかわっているので、独立した問題として扱うべきではなく、アンケート解析などをする上では、

ヒロインタイプ・敵タイプ・敗北過程
は常にセットで考える必要があります。

こうした調査と分析は今後も機会があれば行う予定なので、何か面白い発見があればまた記事にして紹介していくつもりです。

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