ヒロイン工学研究所 2023/01/01 00:00

【AI活用】迎春用春麗春画を作成する

2022年はまさにAIの年でした。
ヒロイン工学研究所としてもAIの可能性を検討するために、「AIのべりすと」、「Stable Diffusion」、「ChatGPT」などの各種AIを使って実験を試み、その一部を記事にしてきました。
このAIブームは間違いなく2023年にも続き、さらなる発展を遂げることが予想されます。そこで毎年恒例の迎春用春麗春画の2023年版はAIを活用して制作することにしました。

下絵を用意する

制作の方法は以前から記事で紹介しているように、ある程度の水準までAIで作った画像を下絵にして手描きで加筆修正して仕上げていくやり方を取ります。
まずは春麗の画像をたくさんAIに生成させ、その中から下絵として使えそうなポージングのものを選んでいきます。

この第一次選考で選ばれた候補の中から最終的に一枚を選び、今度はそれを元にしながら画像生成を繰り返し、絵のイメージを理想に近づけていきます。

こちらが今回第一次選考の中から選んだ一枚です。不自然なところは色々ありますが、足を右脚を上げて少し体をひねったポージングが良いエロに発展していく可能性を秘めていると判断しました。おそらくこの時点ですでに緊縛吊るしシチュを思い描いていたと思います。

この絵からスタートして画像生成を繰り返し、徐々に想像するイメージに近づけていきます。そして生成の過程で生み出された多くの絵から良いとこ取りをした合成画像がこちらです。

曖昧なところやコスのデザインがおかしいところは色々ありますが、下絵としてはこれで十分なので、ひとまずAIでの作業はこれで終了です。

手描きで加工する

ここから先は手描きで加筆修正していきます。加筆修正の方法は以前に記事で紹介した通りです。

  1. まずは近景のみをトリミングして、見切れていた部分を描き足します。
  2. 次に背景用に生成した別のAI画像を近景の後ろに配置します。
  3. あとはひたすら加筆修正をして緊縛絵として仕上げていきます。
  4. 最後に形や構図の微修正と色調補正をして完成です。

まとめ

AI画像生成から手描きでの完成までをメイキング動画にしました。

下絵(AI)と完成品との比較を見ていただければわかるように、かなり描き込んでいるので、作業量はそれなりにありました。通常の作業におけるラフイメージ段階までをAIが担当していることになりますが、AIを使っていてもそこに至るまでには試行錯誤と紆余曲折があるので、実はそれなりに時間がかかっています。そのためAIを使ったことによる時短効果は一般的に考えられているよりもずっと限定的です。
もしも制作過程にAIが関与していることがそれだけで何らかのマイナス評価を生むのなら、この方法は割に合わないことになります。
一方で、かなりの部分を手描きで制作していることにより、悪い意味での「AIっぽさ」はそれなりに消臭されているのではないかと思います。「品質や表現性においてAI的な画一性が感じられないならば、制作過程にAIが関与していても構わない」という意見が主流になるのであれば、この方法はある程度有効だと言えます。

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