遠蛮亭 2022/09/22 07:28

22-09-22.日之宮の齋王.02.幻剣

おはようございます!

昨日は光武帝劉秀の記事にいいねが多くて驚きました、遠蛮です。皆様ああいうのがお好きならストックはホントいくらでもあるのですよ。まあ、ナポレオン期までですが。戦車とか戦闘機とかでてくる戦争は好きではないのでナポレオン期以降の名将は知りません。逆にそれ以前なら古今東西、あらかた知ってる自負はありますが。

で、名将伝は後であるとして、その前にお昼から買い物に行くとして、まずはこれ。


 鷺宮蒼依さん獣○。犯してるのはテルクという名前の狼です。テルケ地方のテルク。蒼依さんとしては心通わせた友達のつもりが、テルクとしてはただ自分を押さえつけてる飼い主でしかなかった構図。それにしても蒼依さん人気なかったですね、髪色が悪いのか、おっぱい大きくないのが悪いのか。

差分、泣き顔。

差分、泣き顔2+発汗

差分、卑屈笑顔。

差分、射精。

差分、続く射精と精液まみれ。

差分、許しを請う蒼依さん。

差分、舌突き出し。

差分、アヘ顔。

以上です!

そしてこっからは「齋王」。前話で瑞穂さんにフェラさせましたが、今回は戦闘シーンであんまりエロくありません、すいません。

………………
日之宮の齋王-2.幻剣

 瑞穂が紫宸殿神月派(すなわち言継隊)の強襲に気づけなかったのは当然、悪童二人に穢されたショックによるものだった。15歳の少女にとってあの行為が心身に及ぼした傷は大きく深刻であり、ましてや瑞穂のデリケートさを考えれば、外敵の襲来を察知する結界が疎かになってしまったとしてもおかしくはなかった。宮女、采女の看病を受けながらも何があったのかは言えないことが、また瑞穂の心を塞がせる。

食事を作ります、と采女が席を外すと、瑞穂の脳裏に先日の凌○がフラッシュバックする。脅し賺されてとはいえ結局、加えてしゃぶってあまつさえ飲んですら見せたのは瑞穂自身であり、瑞穂は自分自身の多淫癖に辟易する。そうして自らを厭いながら、片手は巨大すぎる乳房に、片手は股間に伸びていやらしく自分を慰めてしまう。修行時代、先輩巫女の持ち寄った女性雑誌を覗き見てうっかり熟読してしまい、ことあるごとにオナニーしている瑞穂の経験数はそれなりに多い。処女としてはかなり常軌を逸した数であろう程度には。

「はぁ…ぅ、んっく、あ♡ んんっ、あふ、あんっ♡ はぁ、はぁ…っ、あぉっ、あ…んっ…♡」

 救いなのかなんなのか、瑞穂はセックスという行為を知らない。先日やらされたフェラチオに関しても無知だったわけで、瑞穂にとってオナニーは興奮を鎮めるための儀式であり、性的な行為としてまだ紐づけられていない。そのために多淫でありながら無垢、という異常なアンバランスさをもった少女が誕生してしまっている。

「姫サマーッ! ってぎええぇーッ!?」
 老女官、采女が息せき切って瑞穂の部屋に飛び込んできて、激しく腰をヘコ振りする瑞穂をみるなりもう一度悲鳴を上げる。オナニーがいけないことだという意識が薄い瑞穂は驚いて頭を上げるものの手指と腰の動きを止めず、この状況で絶頂に向けて驀進、采女は「これ!」と瑞穂の布団をひっぺがし、右手を掴んでやめさせた。

「はぁ…はぁ…、なんですか、采女?」
「なんですかではありません、姫さまともあろうお方が…! いえ、それどころではありませんでした、神月派の攻撃です!」
「攻撃!?」

 瞬時に意識を覚醒させる瑞穂。ヒノミヤ4000の巫女は須らく戦巫女であり、姫巫女の頂点、齋姫である瑞穂は当然、戦巫女の首座でもある。これまで奥津城の地が戦場にならなかったのは地形が山がちの隘路で攻めるに難く守るに易いということもあるが、瑞穂というヒノミヤの最高戦力を憚った、という事実も間違いなくある。その、これまでの消極策をひるがえして攻勢に出るということは。それだけ戦力に自信のある指揮官が登場したということを意味した。

瑞穂は大慌てでパジャマを着替えた。ショーツとインナーの上から青布の領巾(ひれ)をまとい、腰帯を締め、袖に手を通す。これら神御衣(かんみそ)のパーツひとつひとつが最高級の呪具であり、白手袋やニーソックスに至るまで防御の神術がほどこされてある。これがヒノミヤ代々の齋姫の正装であり、直接的な衝撃なら汽車の衝突にすら耐え、魔力的なものなら竜の竜哮にも耐えるといわれる。瑞穂的な問題は防御力ではなく露出度のほうで、きわめてグラマーな瑞穂がこれをまとうとあちこちの布がパッツンパッツンであり、エロには疎いくせに羞恥心は人一倍の瑞穂としては、火を噴くほどに恥ずかしい。

「兵を集めます!」

 しかし恥ずかしいなどと言っていられない。奥津城の存亡がかかっているのである。内宮府にいる義父の帰る場所を、なくすわけにもいかなかった。

 瑞穂が笛を鳴らすと奥津城中の戦士が起ち、卒然として神楽坂邸前に集う。剣を取り銃をとりして集まる数はそれほど多くなく、総勢2000人ほど。だが、齋姫というヒノミヤ、ひいてはアカツキという国家の宗教的、精神的支柱を護るのだという自負と矜持の強さは大きい。

「雲竜の陣を敷きます! 真田さんは天狼山を、海野さんは天罡山を、望月さんは天敗山をそれぞれ迂回して敵後方へ、矢沢さんは主力を率いて陽動をお願いします!」

 雲竜陣は主力を囮として敵の攻撃を集中させ、その背後から別動隊が迂回突撃を仕掛けるというもの。システム自体さほど難しいものではないが、指揮官の采配一つで効果は劇的に変わる。どっちにしろ敵の大軍相手に2000でまともな戦になろうはずもないから、瑞穂としては策略詭計を弄するほかなかった。

………………

「正面に1000。どうします?」
「奥津城は兵力増強に熱心じゃなかった、とは聞くが…、まさかここまで少ねぇかよ。策があるとしてもこっちゃ3万。一気に揉みつぶして終わりだ!」

 長船言継は一斉攻撃の号令をかけるが、3万の兵が1000を相手にして命を惜しむ。負ける気づかいがないと思った瞬間、自分が万が一にも死んでしまうというバカげたことにはなりたくないというのはごく自然な心理であり、紫宸殿から言継が連れてきた3万の兵は機敏な動きをとれなくなってしまう。そこに采配を振るい、撥を鳴らし、戦場全体に号令を行き渡らせるのが神楽坂瑞穂。神月兵長船隊3万の怯懦怠慢に付け入る隙を見出した瑞穂は老練な主将、矢沢の隣で敵を引きつけながら、三人の副将を巧妙に使いこなしてヒット&アウェイ、蜂の一刺しを次々と決める。奥津城の険しい山道を瑞穂が実際に歩く体力はないのだが、聡明多智の瑞穂は地図を読むことでこのあたりの地形を完全に頭に入れており、高所から岩を落としたり、敵を崖から落としたり、ゲリラ戦術を駆使して着実に言継の手勢を減らしていく。

「参ったね…。損害、軽く4000ってトコか?」
「はっきりとはわかりませんが。こちらの損害多大かと。兵を農地に還すことを考えるとこれ以上の継戦は危険です」
「農作業とか知ったこっちゃねーだろぉが! オレに突撃させてくだせぇや、隊長! 神楽坂の小娘、ブチのめしてここに這い蹲らせてやっからよぉ!」
「…そーだなぁ。よし、玄斗、行け!」
「つしゃあああああああああ!」

 鎖から解き放たれた猛獣のように、兼定玄斗は3000をまとめるとすぐさま突撃を開始した。この間、後方からの突撃と擾乱には言継が責任をもって対処、玄斗は完全にフリーの状態で敵中に吶喊する。

「ウオラアァァァァァァァァァァァァァァ! 死ぃね死ね死ね死ねェ! 雑魚どもに用はねぇ、齋姫、神楽坂瑞穂! ブチのめしてブチ犯して土下座させてやっから出てこいやァ!」

 玄斗の突破力は鬼神のそれ。敵に神力使いがいるならともかく、この戦場に巫女は齋姫、神楽坂瑞穂ただひとりであり、その瑞穂にして術の仕様と軍隊指揮を同時には行えない。戦況が落ち着いて瑞穂に術を使わせる余裕を生じさせたら玄斗の負けであり、時間との勝負と言えた。

「姫さまには指一本触れさせぬ!」
「雑魚に用はねぇと、言ったろぉがよぉーッ!」

 玄斗の、鋲を打った鉄製の六角棒がうなって、進み出た一隊をまとめてなぎ倒す。怪力と驍勇という点に限って言えば玄斗は壮士と言っていい。並みの兵士では時間稼ぎにもならない。

 瑞穂が目を上げる。玄斗の目と目が合う。女を食い物にして憚らない雄の目を本能的に感じ取って、瑞穂の身体が怖気る。しかしこの場には瑞穂が責任を負うべき兵士たちがいて、そしてここが攻め落とされれば義父・相模が帰る場所を失う。勇を鼓して督戦をつづけた。

6月、雨期の山岳地帯は各地で川が増水しており、瑞穂はこういうときのために堰を設けて水をためている。しかし敵は長蛇で言継の本隊と玄斗の先遣隊はかなり距離的にはなれており、また言継を水に溺れさせようとすればそこを攻撃している真田、海野、望月の三将が巻き込まれることになる。ために瑞穂は躊躇し、そのためらいが勝負を決めた。瑞穂が次善の策を考えるわずかなスキに、玄斗は瑞穂の本陣まで単騎乗り入れる。

「ヒャハァ~、かわいーじゃねぇか姫サマ! そんじゃさっそく、ボコられて血反吐吐いて土下座して、オレの足を舐めやがれぇあ!」
 騎馬でこの悪路を上ってきただけで、玄斗の馬術の技は知れる。矢沢は瑞穂に下がるよう言ったが、瑞穂がそれを押しとどめた。

「このかたの相手はわたしが。矢沢さんはその間、部隊の指揮をお願いします」

 かくて、神楽坂瑞穂と兼定玄斗の一騎打ちが始まる。玄斗は騎上から六角棒で、瑞穂は徒歩で神術を使い、それぞれに力を尽くして相手を斃そうとする。玄斗の腹を突き破らんばかりの猛烈な突き、しかし神御衣の防護に護られている瑞穂にはダメージを与えられない。カウンターで瑞穂の神焔が飛び、玄斗の顔面を焼く。玄斗は身の毛もよだつ苦悶の声を上げ、そして炎が止むや悪魔の殺意で瑞穂をにらみつけた。

「てめぇは! 死ぬまで犯してやらぁァ!」
 玄斗の咆哮。矢継ぎ早に繰り出される六角棒は突き、打ち、薙ぎ、叩きつけ、変幻自在の蛇のように荒れ狂うが、瑞穂は致命の顔面だけ喰らわないようにしてあとは神御衣の防御力に全幅の信頼を置く。瑞穂がダメージを負うことはなく、そして再び、神焔を放って玄斗を焼く…その必中のはずの一撃が、あろうことか外れた。

「!?」

 なにものかに認識を阻害された、そう気づくのに一瞬を擁し、さらに齋姫である自分の認識をごまかす相手の力に驚いてもう一瞬、その二瞬があれば玄斗には十分。六角棒が唸り、瑞穂の側頭部を強打する。神御衣に防護されていない頭部へのダメージはさすがに軽減できず、瑞穂は一撃で側頭部を割られて血を流す。まだ致命傷ではないが、確実に蓄積していくダメージはただでさえ俊敏なわけではない瑞穂の動きを鈍らせる。

 瑞穂はそれでも奮闘し、相手が玄斗一人であったなら勝利を掴めたはずであったが。玄斗に必殺の一撃を与えた、そう確信した瞬間に玄斗の姿が掻き消え、そしてカウンターで瑞穂の腹に黒い闇でできた刃が深く刺さる。

「あ…っ!?」
「このたびヒノミヤ神月派、上級監査官を拝命いたしました長船言継と申します…齋姫っつーてもたいしたこたぁなかったなぁ。時間を止めるとか心を読むとか聞いてたが」
 時間を止めるのも心を読むのも、戦場で一瞬の間に使えるほど簡単な技ではない。使おうと思えば全幅の信頼のおける相棒をおいて、じっくり奉納の祝詞を詠唱する時間が必要だった。その隙を与えずに本物の玄斗を下げて幻の玄斗を瑞穂と戦わせ、そして瑞穂が勝利を確信した瞬間に必殺の一撃「幻剣」を繰り出して瑞穂を倒してのけた言継は、膝をつき頽れる瑞穂になんの敬意を表すこともなく、唾を吐きかけるとつま先で腹を蹴り上げた。鞠のようにふっ飛ぶ瑞穂。

「…っ! …、…っ!」
 瑞穂は声も出せない。幻剣は肉を裂くのではなく精神を斬る刃。よって直接的なダメージはないが、精神的な痛みは全身の末梢神経に至るまで到達し、指一本動かすことを禁じてしまっている。瑞穂が痛みと悔しさに涙を流す以外のことができないその間に、全軍の勝敗も決した。齋姫という支柱、太陽を失った奥津城の兵は支えること能わず、今度こそ驕兵となった紫宸殿の兵に文字通り鏖殺される。指揮権を長谷部一幸に任せて瑞穂を仕留めに動いた言継の、判断勝ちだった。

 それから瑞穂は「自分の弱さの所為で踏みにじられ、踏みつぶされる領民」の姿を嫌というほどに見せつけられることになる。非戦闘員の老人が遊び半分に殺され、まだ初潮も迎えていないであろう少女が軍馬の交配相手に使われ殺された。妊婦は腹を裂かれ、若く美しい娘はことごとく兵士たちの共同便所とされた。先日、瑞穂を凌○した二人の少年も、無惨に生首となって転がった。

「つーわけで。とりあえずアンタもこーなるんだぜって姿をダイジェストでお見せしたが…。ま、実際ヤったほーが早いよなぁ!」
「い、いやああぁぁぁっ!!」
 かろうじて、わずかに動けるようになった瑞穂はみっともなく這いずって逃げようとするが、

「玄斗。さっきの恨み、晴らしたれや」
「おぉ! へへ、逃げてんじゃねーぞ、この負け犬ブタがよぉ!」
 玄斗の巨大な足底が瑞穂の背中を踏みつけて脊髄を軋ませる。たまらずブシッ、と失禁した瑞穂にのしかかって馬乗りになると、玄斗は最高に楽し気な笑顔で瑞穂をねめつけた。

‥‥……………
以上でした、それでは!

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