禍津神ROSS 2022/07/24 12:59

擬人化競走馬の紹介その24「ナイトホーク」



キャラクターデータ



 名前:ナイトホーク
 由来:【航空機F-117の愛称】
 身長:160cm
 体重:47.3kg
  B:84(C) W:60 H:84
  父:ブラッククラウン
  母:ジェットウイング
母の父:ホワイトポインター
誕生年:2000年  引退:2005年
 成績:22戦10勝 GⅠ:4勝



【キャラの特徴】

・普段は男らしい言動をしているが内心はビビり。
 レースに勝つ事で自信を得ている。
・機械好きで夢は「空を飛ぶ事」。
 多方面から知識を得ながら何度も失敗している。
・綺麗好きでしっかり整頓されてないと気が済まない。
・スイッチを入れるのが苦手。物事を始めるのは遅く、
 後から全部片づけようとする。



【競走馬データ】

父のブラッククラウンは紹介済みなので割愛。

母ジェットウイングは中日新聞杯を制した重賞馬。
祖母スリージェットは輸入馬であり父は名馬ダマスカス。

母父のホワイトポインターはブラッククランの同期。
禍津神牧場生産馬初の種牡馬でありかしわ記念を勝利。
種牡馬としては「モンスター・スミス」の異名を持つ
名種牡馬ミセリコルデを輩出している。

幼駒時代の評価は同期では2番目くらい。
シアトルスルーの最終産駒にしてフルカラーの産駒の大物
エーレクラルハイトが世間的にも注目されていた。
しかし調教師界隈では「こちらの方が大物では?」と
隠れて話題になっていた。

調教師として選ばれたのはリターンアナトの主戦だった騎手。
ウイニングチケットで日本ダービーを勝利してから怪我で
騎手を引退し調教師となり、2年目からGⅠ馬、しかも
リターンアナトの産駒で達成。その後はあまりパッとしない
活躍であまり注目されていなかったところに巷で話題の
ナイトホークが預託される事となった。

デビューは―2003年3月4週。あまりにも遅すぎた。
もう桜花賞の前哨戦も終わろうかという時期のデビューである。
理由はナイトホークのゲート難にあった。
とにかく出ない。ゲート開いても走らないのであった。
競走馬がゲート開いたら走り出すのは訓練の賜物であり、
中にはゲート開いてもトコトコ歩き出すどころか歩行すらしない
馬も存在する。これらを矯正するのに時間を要してしまった。
それでも初レースで初勝利を挙げると格上挑戦としてオープン戦
スイートピーSに出走。が、6着と掲示板にも載れず。
順当に出走した条件戦は連勝。抽選を潜り抜けて秋華賞へ。
しかしここは桜花賞馬スティルインラヴとオークス馬
アドマイヤグルーヴの2強体制。
割り込む事ができず、6着となった。
再び条件落ちしたがすぐに勝利してオープンに復帰。
母が勝利した中日新聞杯は4着に終わり、2003年を終える。

2004年。始動戦の愛知杯は5着。ダート戦エンプレス杯を勝利。
ダート馬疑惑が出る中、阪神大賞典に出走するも3着。
賞金は足りたので天皇賞(春)に出走。
1番人気はゼンノロブロイ…だったのだが、7番人気のアイポッパー
が激走して波乱を起こして勝利。ナイトホークは8着。
次でダメならダート転向しようと考えて目黒記念に出走。

が、ここからナイトホークは大きく化ける事となる。

敵になりそうなのがリンカーンしかいなかったとはいえ、
ここを8馬身差で圧勝。日本ダービーの後に行われたレースなので
注目度はやや低かったがその圧勝劇により各陣営の警戒度が増す
事に。
宝塚記念の人気投票にて27位にランクイン。
上位馬半数が回避したので出走確定となり当日に。
当日の1番人気はアマルガムウェーブ産駒シンクウカン。
ゼンノロブロイ、スティルインラヴ、タップダンスシチー、
アイポッパー、シルキーブレイド、ファインモーション、
ヘヴンリーロマンス、アドマイヤグルーヴ、ローエングリンと、
メンバーは超豪華。ナイトホークは6番人気。
最後の直線でシンクウカンとの叩き合いになりつつ、
後方から追い上げてきたエーレクラルハイト。しかし伸びきった
ナイトホークがクビ差で勝利。初GⅠ勝利を挙げた。
ローテーションの厳しさもあってバテたナイトホークは夏を全休。
ぶっつけ本番で天皇賞(秋)へ。
宝塚記念の影響で1番人気に選ばれる。メンバーはほぼ同じ。
となれば敵はおらず、1着ゴール。
次走のジャパンC。海外勢で強いのはおらず、3歳代表の
キングカメハメハは引退済み。
海外帰りのシャドウカリバーンがいるが国内GⅠは勝利無し。
前を走るタップダンスシチーと追いかけるゼンノロブロイ。
その間で走るナイトホークは2頭の隙を突いてクビひとつ分伸び、
1着でゴールイン!GⅠ3連勝を挙げた。
昨年秋古馬三冠を達成して引退したリュウジョウ。
その後継となるべく挑んだ有馬記念。当然の1番人気。
2番人気はこれで引退となる賞金王ハーヴェストエイジ。
牝馬三冠+菊花賞という前代未聞の成績シャザイカイケン。
この禍津神三強にゼンノロブロイとタップダンスシチーが挑む
形に。
――が、距離不安もあって大逃げで誤魔化そうとしたのが仇に。
これまで先頭馬をマークする逃げで戦ってきたナイトホークだが、
弱点としてスタートから中間まで様子見をする癖があり、今回も
様子見をした結果―先頭から200m以上引き離される事に。
前で走って耐え続けるナイトホークにそれだけの差を覆す力は無く、
4着に敗戦。勝ったのはゼンノロブロイであった。

2005年。有馬記念の疲労を回復するのに時間を要して大阪杯に
ぶっつけ本番で挑戦。その所為もあって2着に敗戦。
次走は天皇賞(春)。昨年の覇者アイポッパー、
菊花賞でシャザイカイケンの2着となったオペラシチー、
驚異の追い込み馬ヒシミラクル等、ライバルが多い中1番人気。
が、レースは一方的な展開となった。
最後の直線で抜け出したナイトホークがリードを稼ぎ続ける中、
ヒシミラクルは前が防がれて進出が遅れてしまい、抜け出して
猛追するも届かず。ナイトホークが1着となった。
日本競馬の主役は自分だと示したが―ここが限界を迎えた。
連覇を狙った宝塚記念はエルドラドⅡの末脚に屈し2着。
天皇賞(秋)は覚醒したマイラーダイワメジャーに負け5着。
ジャパンCはアルカセットの抜群のレース展開に負け6着。
引退試合となった有馬記念。大逃げを行い、しかし残り100mまで
先頭だったナイトホーク。誰もが勝利を確信した刹那―
いるはずの無い衝撃が、大外から全てを覆した。

11番人気―ディープインパクト、初GⅠ勝利

(ディープインパクトについては次回シンクウカン編にて)

ナイトホークは2着と大健闘し、ターフを去った。

繁殖入りしたナイトホークは初年度から重賞馬を輩出。
特にGⅠ10勝のバイパーゼロはダート女王バラクーダ、
二本ダービー馬オールドヨーゼフへと繋がれている。



【産駒(擬人化)】

バイパーゼロ





といった感じで今回の紹介は以上になります。
次回をお楽しみに!

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