ダラナ 2024/02/09 20:25

BL短編集「毎晩、幽霊に抱かれるから霊媒師を呼んだのに、あんたが混ざってどうする」試し読み

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【毎晩、幽霊に抱かれるから霊媒師を呼んだのに、あんたが混ざってどうする】



夜に自室のベッドで寝ていると、シャツがめくりあげられる。

ぎょっとして目覚めるも、自分の手は置かれたままだし、暗闇に人はいなく気配もない。
はずが、露わになった胸、両方の乳首を舐められ吸われしゃぶられる感触が。

もちろん拒みたいが、金縛りにあったように体は動かず「ひいあ!ああ、だ、だめえ・・・!」とみっともなく鳴くことしかできず。
瞼の開閉はできたから、せめて目を瞑るも、反応する下半身をまさぐられて、より犯されている生生しさが。

見えないものを、二人の男が胸を舐めて、四つの手でズボンの濡れた膨らみをぐちゃぐちゃ。
「男」と思うのは太ももに固いのが当たっているから。

「やらあ、二人でえ、そんな、あ、ああ、あああう!」とあっという間に射精。
胸から二人は退くも、ズボンと下着を剥かれて、こんどは精液まみれのを二つの舌が。

手で扱かれ、揉まれながら、二人の口がまとわりつきしゃぶしゃぶ。
おまけにもう片手の指で尻の奥を弄ぶから、たまったものではなく。

「はひいいい!や、ばかあ、ずっとイってえ、んぐう、ああ、ま、またあ・・・!」

ここらへんから精液が漏れっぱなし。
たまに目を開けると、てらてらの乳首と、白濁の液体を漏らしつづける一物が見えて、羞恥に苛まれつつ「やああん!」と快感に酔いしれてしまい。

「気もちよしゅぎ、辛ああ!」とメスイキしたところで、離れる見えない二人。
が、消えたのではなく、俺を四つん這いにして、前から後ろからはちきれそうな巨根で突きまくり。

「ふぐうう!んん、くううん!はう、ああ、二人、おっきいのお、だめえ、だめ、なのにい・・・!」

さんざん飲まされて注ぎこまれて、過剰な快感に耐えられず、そのうち失神。
朝になって目が覚めると、口も下の口にも体液がのこっていないとはいえ、寝間着は乱れて、胸も下半身も濡れたまま。

こうして毎晩、見えない男二人に犯される。
引っ越した当日から一か月つづいているから、アパートの部屋のせいだと思う。





【デスゲームで男に抱かれている場合ではないのだが】



命がけで謎解きをしたり、試練を乗り越えて、しかけが施された密室からから脱出をするデスゲーム。
オンラインで、ランダムに選ばれた十人のプレイヤーが競いあったり協力しあって遊ぶのが流行り。

タイムリミットはあっても、脱出人数に制限はなし。
やろうと思えば、全員で最終的に脱出できるが、プレイヤーによっては利用したり騙したり「足手まといだ!」とわざと死なせたり、ほかの人を蹴落としてはばからない。

そんな悪質プレイヤーに、俺はゴール直前で裏切られ殺された経験あり。
一時期は人間不信に陥るほど病んだとはいえ、期間をあけてプレイを再開。

俺を貶めたようなプレイヤーがいないか見張り、警戒をし、あくどいやり方が目につけば、できるだけ食いとめ、ほかのプレイヤーに警告を。
そうしてオンラインで悪質プレイヤーが幅を利かせないようデスゲームに参加しつづけた。

結果「正義のゲームの番人!」と称賛されたり「偏ったプレイヤー差別だ!」と叩かれたり、とにかく有名に。
目立つのは本意でなかったし、アンチの非難のすさまじさに怯んだし、引っこもうかと考えた矢先、心強い協力者が出現。

まえに悪質プレイヤーから助けた人で、ハンドル名はマッキー。
高校のクラスに同じあだ名の生徒がいて、確かめたところ本人という。

「自分が助けられたように、あまりゲームがうまくない人が、悪質プレイヤーの餌食になるのを阻止したい」と申しでたので、学校で作戦などを話しあい、夜に協力プレイを。

仲間ができたことで、外野の声が気にならなくなり、遺憾なく俺たち二人で悪質プレイヤーを押さえつけ、多くの人を脱出させたもので。

とはいえ敵は、悪質プレイヤーだけでない。
ゲームを運営するほうも、日々、どんどん新しい部屋を追加してプレイヤーを翻弄。

しかけを組みこむ人間との心理戦や頭脳戦をしなければならず、その日は、プレイヤーの一人がまんまと罠のボタンを押してしまい。
直前で気づいた俺とマッキー以外は、奈落の底へ。





【初夜に緊張して反応しない俺を嬉嬉として彼は抱きつぶす】



俺はある程度、交際をして結婚式をしてから性交をしたいと思う。
つまり結婚するまで性交せず、初夜を迎えたいと。

考え方が古いというか、頭がお固いというか。
そんな要望を伝えると、たいてい相手にフられたが、ヒサシは「男同士だからこそ、律儀に手順を踏むのはいいかもしれない」と受けいれてくれ、初めての恋人に。

一年の交際を経て小さな結婚式を挙げ、そのあと二人で旅館へ。
温泉に浸かってから、いざ初夜を決行。

ジムのトレーナーで筋肉質な俺は、サラリーマンで細身のヒサシを抱く気満々だったのが。

今更ながら未経験なのに気後れするやら「ヒサシは経験豊富そうだから俺の童貞ぶりに幻滅するのでは・・・」と緊張してしまい。
ぎこちなく口づけや愛撫をしたところで、まったく勃起せず。

ヒサシの反応は上々だし、ご立派なのがズボンを膨らませているし。
比べて自分のがしょんぼりするのを見て「いや、ちがうんだ!これは!」と慌てて弁明しようとしたのを口づけで塞がれた。

ヒサシにリードされて舌を交わらせると、快感が熱と共に湧きあがって腰がうずうず。
「いや、でも、これじゃあ・・」と戸惑う間もなく、反応しかけのを両手でにぎられ、全力で扱かれてしまい。

強く絞めつけられ、先っぽを爪先でほじくられて、ズボンをにちゅにちゅ鳴らしながら「んふう、く、んあ!」とみっともなく悶えて。
舌をかるく噛まれてたまらず「くふううう・・・!」と射精。





【バッドエンドにならないためには悪役王子が体を求めるのを拒めない】



中世ヨーロッパ風の世界でヒロインは、選りどり見どりなイケメンに囲まれ、もてはやされながら恋愛をする。
というのが乙女ゲームなれど、俺の彼女がプレイしているのは変わり種。

突然の王の逝去によって、国は混乱、王座を奪いあう権力争いが勃発。
ヒロインや攻略キャラたちは、それに巻きこまれ、プレイヤーが選択ミスをしたり、ミニゲームで失敗すると、国を追放されたり島流しにされたり処刑されたり。

「人に騙されて利用されて貶められるのに警戒しながら恋愛ができるの?」と聞くも「スリル満点のなか愛を深めるのが燃えるじゃない!」と力説。
あまりに熱心に語るから興味を持ち、俺もプレイ。

もともと天下統一や世界征服を目指すシミュレーションゲームが好きだったに「なるほど、こりゃなかなか緊迫感のある頭脳戦だ」とはまってしまい。

皮肉なもので、そうして俺がゲームにのめりこんだのに対し、早々に飽きた彼女が「このゲーム中毒!」と愛想をつかして別れることに。

その悲しさを噛みしめる暇もなくゲームに没頭し、徹夜明けの通勤にて。
ぎゅうぎゅう詰めになりながら地下鉄の階段を下りていたら雪崩が起きて圧死したらしい。

一旦、途切れた意識がもどると、例の乙女ゲームに転生を。
生まれ変わったのは、異国の地の若き皇帝、褐色の肌をしたジーク。

幼いころヒロインが外国旅行したときに一目惚れ。
そのあともヒロインのことを忘れられず、五十人いる兄弟を蹴落として皇帝に君臨。

あらためてヒロインに求婚し、王女として迎えるべく、この地にとどまって毎日、口説いているという設定。

「よりによって、こいつか」と頭を抱えたのは、第二王子、ガウルに目をつけられているから。

ガウルは王子にして剣の腕がたつ軍の将軍。
もちろん王座を狙っているに、ジークを殺して母国との戦いを起そうと目論んでいる。






【抱きたい芸能人1位の俺だがじつは経験がありません!】



名誉なこととはいい難いが、このたび新人俳優の俺は「抱きたい芸能人1位」の座に輝いた。
おかげでまったく無名だったのが、今や映画ドラマ舞台、バラエティに引っ張りだこの超売れっ子。

注目されるようになったきっかけは、知りあいが監督するインディーズ映画に出演したこと。
ベッドシーンがあり、それを熱演したのが公開後、話題に。

「女を抱きながらも、抱かれているような、しどけない表情や反応を見せるのが、セクシー女優よりぬける!」と。

そう、もてはやすのは、ほとんどが男。
業界の人には「仕事あげるから・・・」と誘われるし、一般人には「ああ!抱きてえ!」と夜のおかずにされるし。

男のズリネタにされることで名が売れたことへの心境は複雑だが。
今どき、多少、容姿が優れているだけでは、埋もれてしまうから「色物扱でも目立てればいい」と割りきって仕事を。

そのうち正当に演技を評価してもらい「抱きたい芸能人1位」のイメージを払しょくすべし!

そう奮起して鬼のようなスケジュールの仕事をこなしていったのだが





【人間不信の勇者は俺がいないと生きていけないし体も許してしまう】



俺とジョエルは村で生まれ育った幼なじみ。

物心ついたころから、よくチャンバラで遊び、俺が全戦全勝。
ジョエルの筋もわるくないとはいえ、なにせ俺は大人にも勝つほどの腕前だから。

が、皮肉なもので伝説の剣を俺はぬくことができず、空に高々と掲げてみせたのはジョエルだった。

そりゃあ、釈然としなかったし悔しかったとはいえ、勇者に選ばれたジョエルもジョエルでげんなり。

もともと大人しく物静かだから、まわりが狂喜するのに怯えて俺の背に隠れてしまい。
繊細な心の持ち主でもあるし、まえは侮っていた村人たちが手のひらを返したように媚びへつらい、下心丸だしで寄ってくるのが耐えがたいよう。

伝説の剣をぬいて、すっかり人間不信になったジョエルは部屋に引きこもり。
唯一、俺は部屋の出入りができたので、どうにかこうにか宥めて一週間後、外に連れだすことに成功。

そのあとも根気強く説得をつづけ、やっと魔王打倒を目指して冒険にでることに。
もちろん俺も同行を。

冒険をはじめてもジョエルの人間不信ぶりは相かわらずで、俺がいないことには、なにもままならず。
人と話すのにいちいち仲介する必要があったし、歓迎会や屋敷、城の招待には俺が代理で参加。

勇者のパーティーで俺は表舞台に顔をだすことが多く、ジョエルは裏方の仕事を。
おかげで俺を勇者だと思いこむ人はすくなく、まちがわれるたび惨めな思いに。




【せっかく転生したのだからヒロインと結ばれたいのに侯爵令息どもが既成事実をつくろうとします】



俺は男ながら乙女ゲームにはまっている。
というのもプレイヤーが操作するヒロインに惚れたから。

乙女ゲームでは、ヒロインの顔はのっぺらぼうになりがちだが、これは、がっつり描かれている。
とはいえ、プレイヤーが自己投影しやすいよう、平均的にかわいいビジュアルで、温厚で愛想がいいだけの、あまり特徴がないキャラ。

それがいい。
インターネットの広告で一目惚れし、体験版をプレイして惚れ惚れとして今に至る。

俺の場合は、相手の男キャラに自己投影。
なので、自己投影したいキャラの攻略をし、ヒロインと談笑したり接近したりいちゃつくのを堪能するわけ。

ただし、このゲームは一筋縄ではいかない。

なにせ、中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界では、男も子供を生めるのだから。
もちろん、男同士の結婚もあり。

となれば、はじめはヒロインに寄ってたかる男どもが、途中からくっついてゴールインなんてのもありうる。
攻略したいキャラが、ほかの男に奪われることも。

すこし目を離した隙に男同士のカップルが成立するから、けっこうな難易度。
攻略したいキャラが「懐妊したんだ」と丸い腹を撫でるのを見て、心が折れたプレイヤーはすくなくないが、もともとゲーマーの俺は、難しいほど燃えるほうで。

自己投影するキャラを何回も男に奪われながらも「リズちゃん!待ってて!」とプレイに励んでいたのだが。






【彼は許せない教師を薬漬けにして寝取りたい】



俺は男にして音楽教師で、恋人の彼女はあだ名が「ゴリラ女」の体育教師。
成人男性の平均的な体格の俺より彼女は上背があるし、筋肉量も多い。

二人とも職場の学校が同じだし、交際について公表しているに、男女が逆転したような体格差を冷やかされることはしょっちゅう。
男子生徒には「先生のほうが抱かれてんだろ!」とよく笑い者にされて。

冗談でも「そんなわけあるか!」と返せないのが辛いところ。
エッチのときリードするのは彼女で、俺は愛撫されるがままだから。

といって「男としてどうよ」とは思わないし、彼女の雄雄しいさまも、時折、見せる女らしい一面も、どちらも好き。
彼女も「抱かれるように私を抱く、あなたが好き」といってくれ、交際は順調だったのだが。

その日、彼女が顧問をする陸上部の練習が終わるまで、音楽室でピアノを弾いて待っていたところ。
「あの、先生」と剛木がドアから顔を覗かせた。

剛木は高校二年生。
大柄で筋肉質な柔道部のエースとして有名。

音楽教師とは縁遠い存在なれど、曰く「こんどの合唱大会の練習をしたいんです」とのこと。

思いがけない申し出に驚きつつ、どうせ暇だったので「きみのクラスの課題曲はエーデルワイスだったよね?」とピアノの伴奏をしようと。
が、弾くまえに「あの、じつは・・・」と深刻な顔で。

「俺、すっごい音痴で、人に聞かれたくないんです。
放送部の友だちに鍵を借りたんで、放送室で指導してくれませんか?」

またもや意外な要望とはいえ「どれだけ音痴なんだ?」と興味をそそられて快諾。

今日は部が休みらしく、放送室はがらんどう。
先に踏みこんで、重いドアが閉まる音に振りかえったなら、剛木が突進。

タックルされて壁に背中を叩きつけ、呻く間もなく強引に口づけを。





【スーツフェチのDKに怒られて着衣のままおしおきを】



父が就職祝いにオーダーメイドスーツをつくってくれた。
新入社員らしい控え目なデザインにしながらも、体にジャストフィットだし、素材は一級品。

入社式からばっちり決めて、そのあとも浮き浮きとオーダーメイドスーツを着ていたのだが。

多忙によるストレスで暴食。
太ってしまい、袖が通らなくなって、結局、大型量販店の安物スーツを着るように。

オーダーメイドスーツをまた着るために「ダイエットせねば」と思いつつ、仕事に忙殺され、ままならず。
そうして、ずるずると月日が過ぎて、父の誕生日を迎えた。

毎年、父の誕生日には親戚が集合。
俺も会社を退勤して、慌てて料亭の宴会会場に。

遅れてきたこともオーダーメイドスーツを着てこなかったことも父は気にせず「忙しいのはいいことだ!」と上機嫌でジョッキで乾杯。
ほっとして、俺も勧められるまま酒を飲んでいたら、どうも、ちくちくとした視線が。

見やれば、向かいの席のすみっこに従弟のジローが。
俺が大学卒業するまで、よく実家に遊びにきたもので、今は高校二年生。

会社に入ってから一切、連絡をしたり帰ってこなかったから、怒っているのか、殺気だったように睨んでいる。

オーダーメイドスーツを着たときは、目を輝かせて、あらゆる角度からスマホで撮っていたのが。
社会人の俺に憧れを抱いたのではないか、いや、だからこそ、不摂生が祟って安物スーツを着る今の俺に失望しているのか。




【村を救うために女装した剣士はまんまと魔獣の慰みものになる】



俺が剣士として所属するパーティーは、古代の宝物を探すのが主な目的。
ついでに行く先先で困っている人がいれば、高い戦闘力でもって助けていた。

さて、今回、訪れた村では「生贄になる娘をお救いください!」とのこと。

四年前にこの村に魔獣が襲来。
筋肉質な巨体に、醜い獣の顔が三つあるという。

村の血気盛んな若造を皆殺しにしたなら「村を滅ぼされたくなかったら毎月、生贄の若い娘を差しだせ」と脅迫。
生贄になった娘は、だれ一人帰ってこず、おそらく犯されたあと殺されたのだろうと。

村人たちは魔獣に怯えて服従しながらも、なんとか打開しようと、これまでにも冒険者に助けを乞うた。
が、住処を急襲したやつも、待ち伏せして叩きつぶそうとしたやつも全滅。

冒険者の名前を聞くに、俺たちと同じくらい知名度があり戦闘力を持つパーティー。

彼らが歯が立たなかったなら、相当に手強い。
しかも失敗をしたら村が報復をされる。

「成功率の高い計画を立てねば」と頭をひねった俺はたちは、女装コンテストを開催。
いや、大真面目に。


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