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ダラナ 2024/02/02 20:18

BL短編集「俺のおっぱいを触ってよ」R18


姉に家をでていかれてから、よくアパートに顔をだす義理の兄。
その口から「呪いのおっぱい」の話を聞き、複雑な思いでいたら、大学で友人がTシャツをめくって見せてきて・・・。

アダルトなBL短編です。R18。





この世には呪われたおっぱいがあるらしい。
そのおっぱいに触ると自分もおっぱいが生えてくる。

男から男にしかかからない呪い。

「なんて怪談というか都市伝説というか、噂があるらしいんだよ!
まさかとは思うけど、賢人くんも気をつけてねえ!」

テーブルにビール缶を叩きつけて力説するのは、俺の義理の兄。
三年前に姉と結婚をした人で、五才年上。

その人がなぜ、一人暮らしの俺のアパートにいるかというと、姉が浮気をした挙句、家をでていったから。
記入済みの離婚届を置いて。

姉に一目惚れし、何回フられても猛アタックしゴールインしたほど愛が深いとあり、義理の兄は諦めず。
スマホを替えられて連絡ができなくなったものを、三ヶ月、姉を探しつづけ、夜は家で待ちつづけて。

ただ、離婚届が置かれたリビングで一人でいるのは寂しいらしく、二、三日に一回、俺のアパートへ。
で、姉については決して触れず、こうした他愛もない雑談を。

それにしても友人知人が多い義理の兄が、なぜ俺を頼りにするのか。
その理由は明白でありながら、おもしろくなく、でも、顔にださないよう酔っぱらう義理の兄につきあっていたのだが。

翌日、欠伸をしながら大学の講義室にはいると、友人が深刻な顔をして「ちょっといいか」と俺の手を引いていった。
人気のない小部屋につれこまれ「こんなの、お前にしか相談できなくて」とTシャツを脱ぎ、包帯が巻かれた胸を露わに。

「怪我!?」と心配する間もなく、包帯が解かれて、こぼれたのは豊満な胸。
昨日、更衣室で見たときはつるつるぺったんだったから、豊胸手術によるものではない。

苦虫を噛み潰したような顔をする友人に「もしかして、男のおっぱい触ったの?」とおそるおそる質問。

「いや、だって、ドッキリかと思ってさ、調子に乗って揉みしだいちゃって、そしたら・・・」

どうやら呪いのおっぱいは実在するらしい。
そりゃあ驚いたし、友人には同情したが、つい生唾を飲んでしまい。

「もし、いやじゃなかったら」と切りだしたことには。

なんてことがありつつ、二日後、バイトをしてからアパートに帰宅。
どうも落ちつかなくて、体をもぞもぞしながら階段を上がると、ドアの前に義理の兄が体育座り。

アパートにくるときは必ず事前に連絡をくれるはずが。
膝に顔を突っ伏し、ひどく落ちこんでいるよう。

慌てて駆け寄り、とりあえずドアの鍵を開けたなら、義理の兄を引きずりあげて「寒かったでしょ」と室内にはいろうと。
一旦、玄関で座らせ、靴を脱がそうとしたものを、足がもつれて二人とも廊下に倒れてしまう。

義理の兄に押しつぶされて呻く間もなく、ふっと軽くなり。
見あげれば、上体を起した彼が、いつになく暗い目をして曰く。

「里香が、浮気の相手と子供をつくったというんだ・・・。
ご丁寧に生生しい検査結果の画像を送りつけてきて」

「どれだけ浮気されてもいいから、俺を見捨てないで!」と深酔いして泣きわめいていた義理の兄にしても、その報告には打ちのめされたよう。
正直、俺にしたら「姉ちゃん、グッジョブ」だが、死相がでているような相手を前にして浮かれるわけにいかず。

といって慰めの言葉も思いつかないで「今なのか?」と意を決し、Tシャツをめくりあげる。
絞めつけるスポーツブラをめくり、脂肪の塊を突きだして、恥ずかしいのを堪え「祐さん」とおっぱいをぷるぷる。

「姉ちゃんよりおっきいけど、触ってもいいよ・・・?」

どこまでもお人好しで、突きぬけて天然の義理の兄だ。
「ばか!もっと自分の体を大切にしなさい!」とTシャツを引っぱるか「うそ!これ呪いのおっぱい!?」とはしゃぐか。

どちらかの反応をする可能性が高かったが、果たして、目を細めて「いいの?」と熱っぽい吐息。
頬を上気させながらも暗い目をしたままなのに、ぞくぞく。

「う、うん・・・」と目を伏せれば、呪われたおっぱいを揉み揉み。
初めはこわごわとしていたのが、息づかいを荒くして揉みしだき、指で乳首をいじりまくり。

おっぱいを生やす前も、自慰で胸を触っていたから。
しかも夢が叶ったような現状となれば、快感に痺れてやまず、お漏らしだらだら。

なれど没入しているだろう義理の兄の気を散らさないよう、声を殺していたのが、舐められてはたまらず「ああ、祐さん・・・!」とつい名前を。
彼は気にしていないようで、ひたすらに揉んで乳首を弄び、指でぴんぴん口でしゃぶしゃぶ。

さすがに下半身が辛くて、腰を揺らせば、気づかれてしまい、手が湿った膨らみに。
肩を跳ねつつ「そこは、いいからあ、だってえ、祐さあ・・・」と止めようとするも「健気で、かわいい」と囁かれて、もう耐えられず。

「ああ、祐さん、おちんち、は、いいってえ!ね、ねえ、姉ちゃん、にはあ・・・!ああ、ああ、ああう!やらあ、股、濡れて、なんて、云わな、でえ!俺、男だからあ、恥ずかし、祐さあ・・・!」

乳首をかるく噛まれ、先っぽを爪で弾かれて「やあ、イっちゃああ!」と思いっきり射精。
義理の兄の腹にぶちまけたのを見て居たたまれなかったものを、勃起したまま、尻の奥が疼いてやまず。

おっぱいが生えてから暇さえあれば自慰をしていたから。
妄想を上回る展開になっては、なおのこと耐えられるわけがなく。

膝の裏を持って自分で足を広げ「お、おちんちんは、もお、いいから、こっちい、祐さんの、おちんち、ちょおだあ・・・」と恥を噛みしめおねだり。
おっぱいを揉みながら目を見開いた彼は、腰を突きつけようとしたが、直前で停止。

さすがに義理の弟と連結するのはためらわれるよう。
姉は浮気しているとはいえ、その腹いせに「俺もしてやる!」と暴走するタイプでもないし。

「やっぱり、まだ姉を」と胸を傷めつつ、もうこの際、最大の武器を使い、弱みにつけこむことに。

「ね、ねえ、赤ちゃん、つくろうよ・・・」

涙目で懇願すると「そ、そそ、そうだね!」と目の色を変え、むきむきの巨根を一気に飲ませた。
「いっぱ、いっぱい、つくろう!子だくさんな、幸せな家庭に、するよおお!」と腰を強打しながら、顔を凝視する血走った瞳は、きっと俺を見ているようで見ていない。

顔が似ている俺に、姉を重ねているのだろう。
そんなことは百も承知で、姉の代わりにおっぱいを愛でられ、巨根を食べさせらえ「あ、はあ、う、うん!いっぱあ、欲しいい!」とつかの間の儚い夢を見せられ、快感に酔いしれたもので。

「んん、んああ、ゆ、祐さあ、毎日、ううん、毎時間、子づくり、しよお!ずっと、ずっとお、祐さん、の、おちんちん、咥えて、たああ!んお、おう、んくあああ!ああ、足りなあ、もっと、もっとお、祐さん、俺を、愛して、よおお!」

みっともなく腰を振り、自虐的に煽りまくって、途中から二人とも狂ったように交わりつくして。
気がついたらベッドの上。

後処理はすべて済まされ、着替えもしてあり、胸が重いのと全身が軋む以外に不快感はなし。
むしろ「祐さん、すごかった・・・」とうっとりして余韻で股が濡れるほど。

ただテーブルの上に「ごめん」とメモを見つけて現実に引きもどされてしまい。
「もう祐さん、アパートにこないかも」と絶望しつつ「このおっぱいは祐さんだけのものだ」と死ぬまで他のだれにも触らせないことを誓ったのだが。

翌日、腰をさすりながらアパートの階段をのぼっていくと、見えたのはドアの前に佇む義理の兄。
その手には薔薇の花束。

目を疑いつつ、ゆっくりと歩み寄れば、跪いて「子供ができないとしても責任とるから」とプロポーズ。

「離婚届を書いて提出してきた。
だから、これからは一生、俺と添い遂げてほしい」

望んで呪われておっぱいを生やし、姉の代わりでもいいからと惨めに抱かれたのが、まさかの大逆転。
そりゃあ、号泣して歓喜したものを、ひとつだけ忘れていたことが。

涙を拭って花束を受けとったら、おもむろに立ちあがった元義理の兄が熱い吐息交じりの囁きを。

「おっぱいのある男同士のエッチ、どうなるか楽しみだね」

今はお互い隠しているとはいえ、胸に胸をすり寄せられ「ああ・・・」と腰を抜かしそうになったものだ。




小説「俺のおっぱいを触らないで」のおまけの小説です。
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