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やおいの記事 (72)

ダラナ 2023/06/11 20:48

BL短編集「欲情する獣人におしおきを」販売中



2000字前後のエッチでやおいなショートショートを十作収録したBL短編集です。R18。
ゲーム転生、フェンタジー、コメディっぽいの、学生ものなどいろいろ。


【欲情する獣人におしおきを】
派手に女遊びする剣士×生真面目な獣人

【発情期の獣人は恋焦がれて魔物とまぐわう】
触手×獣人

【俺が男子校に潜入する男装女子になっただと?】
アニメの男子生徒×おっぱいのある男の保険医

【俺のちんすこうを食べてくれ】
見よがしいちんすこうを食べる男子高生×齧られたい男子高生

【暗殺者だって男に愛されたい】
ターゲット×暗殺者

【グラビアアイドルの俺はエロカメラマンに弄ばれる】
有名なカメラマン×副業でグラドルをする社会人

【夜○いしにきたお前は、どちらさま?】
恋人?×夜○いを心待ちにする男子高生

【大型犬のように愛くるしい男に食い散らかされました】
やりチンの大学生×童貞の大学生

【白魔導士の回復で俺はエッチになる】
白魔導士×武闘家

【乙女ゲーに勝ったらヤれるはずが、悪役王子にヤられてしまった俺の話】
悪役王子×彼女とやりたいプレイヤーの男

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ダラナ 2023/06/11 20:46

BL短編集「欲情する獣人におしおきを」試し読み

2000字前後のエッチでやおいなショートショートを十作収録したBL短編集です。R18。
ゲーム転生、フェンタジー、コメディっぽいの、学生ものなどいろいろ。





【欲情する獣人におしおきを】



俺が剣士としてお供をする勇者一行には獣人がいる。
銀髪に銀の毛並みの三角耳と尻尾を生やし、精悍な顔つきをした男前だ。

その正体は合成獣の実験体という。

合成獣はふつう動物や魔物を二体以上、錬金術で合体させたもの。

人体を使うのは禁忌とされているし、これまで秘密裏に実験されたのは、すべて失敗。

そう、唯一の成功例がこの獣人、ギンジュなのだ。

研究所の地下で日々、データをとるため実験体として虐げられていたのを、その噂を耳にした勇者が単独で侵入し、救出。

以降、勇者一行に加わり、命の恩人に一生、忠誠を誓うとばかりつき従っている。

そりゃあ勇者には尻尾をぶんぶんふるし、仲間にも懐いて健気に戦闘のサポートをしているし。

俺以外に、はだ。

初対面から、ギンジュは俺と目を合わせないし、口も利かなければ、寄りつきもしない。
切迫した戦闘中でも、仲間を通して伝達するほどの徹底ぶり。

いやいや、きらわれる理由に心当たりがなく、勇者や仲間に聞いたにしろ「ほかの人よりギンジュには気をつかっているように見える」とのこと。




【発情期の獣人は恋焦がれて魔物とまぐわう】



動物や魔物を錬金術で合体させて、あらたな生物をつくりだす研究所。
地下深くのそこでは禁止されている組みあわせの実験がされ、生みだされた一例が俺だ。

魔物の銀狼と売られた奴○の俺。
しあがったのは、意識の主体が俺、姿形も基本が俺という、銀に髪が染まって、三角耳と尻尾が生えた程度のもの。

それでも狂喜した博士は「さらに実験の精度をあげるぞ!」と息巻いたものを、以降は失敗ばかり。

このままでは自分が生きているうちに奇跡の二例目を拝めないかもしれない。

そう心配したらしく、いよいよ博士は禁忌を犯し、俺の体を妊娠できるように改造。
錬金術でだめなら、交配によって奇跡の獣人の後継を得ようとしたわけだ。

体が改造されてからは地獄だった。
定期的に発情期がくるたび、興味本位の研究員たちに犯されたし、外からつれてきた男たちをあてがわれたし、あらゆる魔物に凌○されたし。

動物と性行為できなかったのは、せめてのもの救い。





【俺が男子校に潜入する男装女子になっただと?】



訳があって女子が男装をして男子校に潜入。
なんて、少女漫画あるあるなアニメに妹は無我夢中。

居間の巨大なテレビで、暇さえあれば視聴していたので、たびたび目にした俺は、おおまかな内容やキャラ、流れを把握。

案外、おもしろくなくはないし。
ただし、あくまで男目線で視聴してのこと。

たとえば、自分がヒロインの正体に唯一気づいているルームメイトだと想像。
なにも知らない男どもに囲まれながら、ひそかにヒロインといちゃいちゃするのとか。

過激なのだと、ヒロインの正体がばれて、複数の男に犯されるのとか。
夜のおかずにもさせてもらっている次第。

もちろん、妹にはそのことを明かさず、居間に流れっぱなしのアニメを見ては、よからぬ妄想をしていたのだが。

高校で友人とじゃれあっていて、開けっ放しの窓から落下し死亡。

首を折って即死したはずが、すこしして目が覚め、ベッドに横たわっていた。
真っ白な布団に枕、ぐるりは白のカーテン。





【俺のちんすこうを食べてくれ】



ただの地方色の強いお菓子ながら「ちんすこう」は響きからして下ネタにされやすい。
小学生なんて格好の餌食に。

給食の時間、担当教師がお土産を配ったとき、そりゃあ、男子はどんちゃん騒ぎ。
下ネタを喚きちらすものだから、女子や混ざらない男子たちも食べることができず。

甘いもの大好きな俺は、そりゃあ、食べたくてしかたなく。
が、標的になるのを避けて、がまんをしたのだが、向かいの席には猛者が。

まわりの目を気にせず、もくもくと食べる霜月。
もちろん、すぐに男子に囲まれて「エッチ!」「助平!」と囃されたのを、どこ吹く風で食べきったもので。

おもしろがって男子たちが、自分のを献上し、それを食べづつけるのを、向かいの俺は口を開けたまま凝視。

そして「うまいか!」と肩を叩かれて、思わず噛みちぎったのを目にした瞬間、ある扉を開けてしまったらしい。

自覚したのは、思春期に突入した矢先。





【暗殺者だって男に愛されたい】



幼いころから英才教育を受け、今日、いよいよ俺は暗殺者のデビューを。

仕事にむかうまえ、伝説の暗殺者と称される父が俺の肩に手を置き、告げたもので。

「わたしの血を受け継いだ最高傑作のおまえを誇りに思う。
見事に仕事を完遂してみせ、その崇高なる遺伝子を、おまえもまた後世にのこしてほしい」

神妙にうなずきつつ、内心は複雑。
「俺は」と口を切ろうとしたのを飲みこみ、ターゲットの元へ。

俺の初仕事のターゲットは、若く有望なエンジニアだ。
効率的に電気を供給できる革新的な火力発電のシステムを開発したという。

依頼者については、詳細が知れないものを、おそらく外国勢力。
今、日本に太陽パネルを売りつけようとしている某国。

もし、例の火力発電がお披露目されれば、電力不足の救世主としてもてはやされ、国中に建設されるだろう。
そうなっては、太陽パネルがお役御免となり、某国の商売はとん挫。

ので、まだ火力発電が試験中で、発明者なしには開発がままならない段階でつぶそうというわけ。

そう予測したところで、なおのこと気が重くなったが。
俺は犯罪者の息子だし、愛国者だと胸を張れる立場にないとはいえ、外国に加担して自国を貶めるなんて、気がすすまない。





【グラビアアイドルの俺はエロカメラマンに弄ばれる】



世の中には想像もつかない趣味趣向の人がいる。
女物の水着を装着した筋肉質な男に惹かれる男とか。

そういった性的倒錯者が意外といて、雑誌も存在。
男版のグラビアアイドルの写真が掲載され、袋とじもあるのだ。

その雑誌に載る常連のグラビアアイドルの一人が俺。
いや、本職はサラリーマンで、副職でしていること。

大学まで水泳をして、今も仕事おわりや休日にプール通いしているとあり、競泳選手独特の筋肉美を誇っている。
それを売りにしたグラビア写真で稼いだ分を、世界のアマチュア水泳大会に出場するための資金に。

会社にはもちろん、副業のことは隠しつつ、水泳人生を歩みつづけるため、地下系の雑誌の仕事に励んでいたのだが。

ある日、撮影にむかうと、雑誌編集者から「あらためて撮影の訓練をしない?」と打診が。

「雑誌としてはきみを、もっと推したいんだけどさ。
カメラを向けられると、どうしても緊張するのかな?

せっかくの柔軟性のある筋肉や、しなやかな体の輪郭が、思ったより映えない。
もうすこしカメラに慣れてくれれば、十分、表紙を飾れるし、写真集だってだせるかも」

個人的に世界の水泳大会を出場してまわるには、ひどく費用がかかる。
多少、むりしてでも稼げるなら稼ぎたいところで「こちらこそ、お願いします」と頭をさげたもので。





【夜○いしにきたお前は、どちらさま?】



エッチがマンネリ化していたので恋人のナオキと「夜○いごっこ」とすることに。

俺は寮暮らし、ナオキは実家暮らしで、なかなか夜を長く共に過ごでなかったし。
寮生や管理人にばれないよエッチするのは、さぞ燃えるだろうと。

春休みにはいり、みんなが実家に帰っていき、同室のやつと隣の住人が不在となったところで決行。

十一時に消灯し、俺はベッドイン。
「教えた警報システムや監視カメラをかわして、俺の元へこれるかな」とわくわくしながら待つことしばし。

長かったような短かったような、ひそかにドアの開く音が。
足音を忍ばせて近より、とうとう布団をめくりあげて。

こんなにも胸を高鳴らせて、肌を熱く痺れさせるのは久しぶり。
生唾を飲みこんで、寝たふりをする俺を犯してくれるのを待ったのだが、一向に動きなし。

どうも焦らしているようでなく、なにか不都合があった?
そう考えて、すこし瞼を上げたなら、目にしたのは見知らぬ男。




【大型犬のように愛くるしい男に食い散らかされました】



大学の友人の桜庭は、見境がないやりチンだ。

気にいった女の子とは絶対エッチをし、そのくせ交際せずに一晩過ごして、おさらば。
彼氏持ちだろうと、かまわず。

おまけに病的なやりチンでありながら、天性の人たらし。

ふつうなら男女ともに刃物に刺されそうなものだが、愛くるしい大型犬のような見た目をし、底なしの愛嬌も備わっているので、結局、みんな許してしまうらしい。
そんな神から愛されたような天下の陽キャラと、対照的に死神をつれて歩いているような底辺の陰キャラの俺が、よく親しくなったのだと思う。

人間不信で疑い深い俺には、桜庭の人たらしオーラが効かないのに。
俺にしろ、桜庭のような人生を舐めているチャラ男は疎ましいはずなのに。

どれだけ多くの人に囲まれていようと桜庭は、尻尾をふるようにして俺の元に走ってくるし。
「おまえといると目立ってやだ」と憎まれ口を叩きながら、桜庭がくっついてくるのを拒めないし。

そうして、つかず放れずの距離感で桜庭とキャンパスライフを送っていたのだが。

ある日のこと、背広姿の男が構内に突進してきて、桜庭を殴り倒した。
どうやら、桜庭が人妻に手をだしたせいらしい。





【白魔導士の回復で俺はエッチになる】



新しく加入したパーティーの剣士にしてリーダーに、まず忠告された。
「白魔導師の回復魔法を受けるな」と。

白魔導師はサポート役であり、仲間を回復するのも仕事だ。

その仕事をさせないとはどうして?と首をひねるも、剣士は目を逸らして、だんまり。
ほかの仲間に聞いても、はっきりとは応えてくれず。

皆の態度が意味深だから、本人に聞くのもためらわれて。

まあ、回復魔法が使われない分、回復アイテムが支給されて、困りはしなかったのだが。

ある日のこと、魔物の多数の襲撃があり、乱戦となって、気がつけば、俺と白魔導師は仲間とはぐれていた。

襲ってきた魔物は倒したとはいえ、危険な森のど真ん中。
「早く合流せねば」と白魔導師を護衛しながら仲間の捜索を。

疲れてきたころ、開けた場所にでて川を発見。
ほっと一息つき「休憩しよう」とふりかえったら、藪から魔物が跳びでてきて。

巨大な手が、白魔導師に襲いかかったのを、とっさに庇い。
上半身に深く爪がのめりこむもかまわず、血反吐を吐きながら、鉄拳を繰りだし、波動で魔物の腹に風穴を開けた。





【乙女ゲーに勝ったらヤれるはずが、悪役王子にヤられてしまった俺の話】



熱烈なアプローチをして交際に至った彼女だが、なかなかエッチをさせてくれず。
奥ゆかしいのではなく、じりじりする俺の心を弄んでのこと。

やっとOKをもらえたと思ったら「条件があるの」とにんまり。

彼女が今、はまっている乙女ゲームで、悪役王子を攻略したら、やらせてくれると。

乙女ゲー愛好家の彼女にして、難攻不落の悪役王子とは。

親馬鹿の王に甘やかして育てられ、根性が腐りきった、絵に描いたような悪役。
はじめて主人公のヒロインに会ったときは「俺の愛人にしてやろうか。週一回の性処理にはちょうどいい」と侮辱を。

対して、逆に恥をかかせてヒロインがふったことで、権力をふるってのいやがらせがはじまるわけ。

ふつう、こういう悪役は、引き立て役にすぎないが、このゲームでは攻略相手の一人。
ゲームでいちばん落とすのが難しいキャラでもあるという。

ネットでは、攻略をあきらめた人が続出していたが、念願の彼女とのエッチのためなら、なんのその。
スマホを片手に情報収集しながら、レッツプレイ。

コツは、媚びすぎず、突き放しすぎず、微妙な加減の選択をすること。
具体的なやり方は、攻略した人も言語化できないとかで、そりゃあ、俺は大苦戦。



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ダラナ 2023/04/28 20:44

BL短編集「俺とエッチしないと推理ができない」販売中

拾われて探偵の助手をすることになった男。
現場にいき、まず指示されたのが、まさか・・・?

ラブホ専門の案件を扱う探偵と、焼き肉に釣られて、しかたなく体を貸す?助手のミステリーっぽいBL小説。
前作の短編集に収録した二作+新作三作になります。

全体的につながっているものの、一つの事故事件ごとに解決して完結の短編集です。R18。


【探偵は俺とエッチしないと推理ができない】
ホテルの風呂で事件?事故?
「再現したい」とぬるぬるエッチをする羽目に。


【探偵は今宵も推理しないで俺とエッチをする】
裏社会がらみのややこしい事件が発生。
またもや再現するためにSMプレイのうえ、絶倫の相手を?


【探偵はいよいよ推理せず俺にセーラー服を着せる】
ラブホでの男女のトラブルの仲介を。
思わぬ再会を果たしたあと、女子高生役に?


【探偵は俺とエッチして大人のおもちゃを極める】
大人のおもちゃで○問されたと被害を訴える男。
どれを使ったのか特定するのに、目隠しをして色々と試されることに?


【探偵は俺を緊縛して連続殺人を食いとめる】
過去の連続殺人を彷彿とさせる異常事態が。
すこし調子がおかしい探偵に縛られて、自分でも意外な本音を吐露して?

全190ページ

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ダラナ 2023/04/28 20:44

BL短編集「探偵は俺とエッチしないと推理ができない」試し読み

拾われて探偵の助手をすることになった男。
現場にいき、まず指示されたのが、まさか・・・?

ホテルの風呂で事件?事故?
「再現したい」とぬるぬるエッチをする羽目に。

ラブホ専門の案件を扱う探偵と、焼き肉に釣られて、しかたなく体を貸す?助手のミステリーっぽいBL小説。R18。




会社の汚職事件に巻きこまれて、責任と罪を背負わされ切りすてられた俺は、社会に絶望してホームレスに。

冬の骨まで凍えるような日、公園の藪のなかで、死にかけのように寝ていたら「あれ?花山じゃないか?」と声をかけられて。
高校の同級生で、名はたしか住原。

俺の惨めな境遇について、とくに聞いてくることなく「いやあ、ちょうどよかった」とある話を持ちかけた。

「今、急募で助手を探しているところだったんだよ。
事務所で住みこみしていいから、花山、暇そうだし、やってくんない?」

「暇そうだし」の一言で片づけられたのが、かえってせいせいして首肯。

事務所にいき、シャワーを浴びて落ちついてから知ったことには、住原は探偵業をしていると。
しかも主にラブホで起こる事故や事件を扱っているらしい。

ラブホでは日々、なにかしらのトラブルが発生。
個人的なものならともかく、裏社会の人間がいり乱れての諍いや陰謀もあるから、対処が一筋縄でいかない。

そこで、警察に連絡していいのか否か、判断材料にするため。
知らせるにしろ、警察に介入されてはメンドウなことを、先に処理したいがために、探偵こと住原に事故事件の全容を調べて解明してもらうのだとか。

そして、助手たる俺の仕事は、事務所の管理と、電話番や書類整理などの事務仕事に加えて、ラブホに同行して住原の手伝いをするというもの。

住原に拾われてから一週間、ブナンに事務所内での仕事はこなしていたものの、とうとうラブホからの依頼が。

はじめて探偵助手として出向き、扱うのは、いきなりの人死の事件か事故。
オーナー曰く、部屋のバスタブで、泡まみれに女の人が倒れていたとのこと。
額がへこむほどに、頭を強打して死んだらしく、相手の男は逃亡済み。

ホテルの監視カメラの設置数はすくなく、不明慮な映像では、男が正体不明とあって、個人のトラブルか組織の揉めごとの一端か、判断しきれず、住原に助けを求めたとのこと。

といった依頼内容を聞きながら、ホテルについてきて、生まれて初めて葬式以外で死体を見るのに、緊張していたのが。
部屋のまえに着くと「だいじょーぶ現場検証は俺だけがするから」と俺は廊下に置きざり。

そりゃあ、見ないでいいなら、それに越したことはないが「だったら、なんの助手だ」とどこか釈然とせず。

所在なく待つこと三十分、ドアを開いて顔をだしたものの、調査結果を口にしないで「きて」と顎をしゃくり、隣の部屋へ。

壁に穴でも開いていたのか?と思いきや、早早、服を脱ぎだし「今から再現するから」と。
探偵ならではに、状況や証拠を見て推理するだけでなく、当事者の真似をして、実験的に検証するらしい。

「いや、そんなの聞いていないぞ」と眉をしかめたものの「なあんてな!」とからかうことなく「花山は女役な」と大真面目な顔をして催促。

断ったら、事務所を追いだされるのかな?

一週間、事務所に住んで、すっかり居心地のよさを覚えたからに、極寒に震えるホームレス生活にあともどりするのは、気がすすまない。
「まあ、男同士だし、あくまで検証なのだから、フリだけだろう」と従うことに。

全裸になって、白い煙がもうもうと立ちこめるユニットバスへと。
バスタブの栓を開けつつ、シャワーをだしっぱなしにしているのは、当時の現場の状況と同じにしてのことだろう。

カーテンを開けたまま、ついでにシャワーを浴びている住原は「これ、体の前面に塗って」とボディソープを差しだした。
曰く「体同士こすり合わせながら洗うやつで、死んだ彼女に使った形跡があったから」とのこと。

「え、なに、俺がこれを塗りつけた体で、おまえの背中を流すのか」を頬を引きつらせるも「そうだよ」と下心も他意もなさそうに、いけしゃあしゃあと。

「じゃなきゃ、検証する意味ないじゃん」と非協力的なのを訝しむほどで、真摯に調査をする態度がぶれないのに対し、俺だけが顔を赤くしたり青くしたり、アホらしくなってくる。

本気も本気で真相を解明するつもりがあるのか?

迷探偵ぶりが、ここまでフザケていると「どうやって仕事をして決着をつけるのか」とむしろ興味がひかれて、バニラの香りがするボディソープを胸から腹にかけて塗りこむ。

指示をしてからは、シャワーを浴びて見向きもしない住原に、舌打ちしつつ、バスタブへと踏みこんだ。

もしゃもしゃ頭を洗っているのを、開いたわきの下から腕をいれて抱きしめ、背中に胸と腹を密着させ、ぬるぬる開始。

なるほどエッチ用品とあって、ふつうのボディソープより粘着質で、頭がくらむような匂いがし、いかがわしい響きの水音が立つ。
男同士のごつごつした体の摩擦がやわらいで、ほどよい滑りと刺激が。

「は、ん、く・・・・」と早くも息が切れてきたのは、シャワーの蒸気の熱さや、ボディソープのアヤシイ成分のせいだけではない。
会社に入社してから三年間、ずっとゴブサタだったものだから、久しぶりに人肌と触れあって、ついつい気が高ぶってしまい。
相手が住原だろうと、抱きしめるのがムサクルシイ男の体だろうと、いや、だからこそ、乳首が固い背中にぬりゅぬりゅ擦れるのが「はう、あ、あふ、ああ・・」と具合がよろしい。

「飄々としやがって、鼻を明かしてやる」とはじめは意気ごんだのが、唇を噛みつつも、ぬっちゃあ、ぬっちゅあ、ぬっちゃあ背中を洗うのに没頭。

住原が身じろぎして「うーん、やっぱ、この体勢じゃあムリだなあ」と呟いたのに、我に返ったところで、勃起を自覚。

「住原を困らせるどころか、俺一人盛りあがってどーするよ!」と焦るやら、恥ずかしいやら。
ばれる前にひっこめようとする暇はなく「じゃあ、コンドはまえで」と住原がふりかえり、向きあうことに。

頬を火照らせて、股間を隠そうとし「いや、湯気で見えないか」ととどまる。
タシカメるため、まず住原のに目をやれば、白いもや越しに、そそり立った男根のシルエットが透けて見えて。

「おおおおおい!探偵さんよお!なんで、やる気満々になってんだよおおお!」

自分のことを棚にあげて、悲鳴をあげてツッコむも「だから、再現するつってんだろ」とウットウシそうに返され「ほれ、早く」と抱きよせられる。

再現といったって、まさか本番までなだれこむつもりか!?
こいつ、ホテルで調査するたびに、本格的再現エッチしてんの!?男相手でも!?

「イカレテいる!」と突き放したかったものを、ボディソープでつるつるして、ままならず。
そもそも、勃起がばれたくなくて、腰を引いて、不安定な体勢になっているから、力がこめられないし。

いやいや、相手が最後までするつもりだろうと、ラブホで住原とちんこをくっつけて抜くなんて、御免だっつうの!

そう心の叫びをあげながらも、ボディソープのせいでバスタブの床は滑りやすく、ころばないよう踏んばるのに精いっぱいで、怒り全開にクレームする余裕はなく。

「ともだチンコをするよりはマシだ」としかたなく、住原に抱きついて胸を合わせ、でも、背中のように、せっせと洗おうとせず。

焚きつけて、ホンロウしようなんて、ムキに張りあうのはやめやめ。
全身全霊で非協力的な姿勢を示し「こいつ、つかえないな」と呆れさせアキラメさせる作戦にシフト。

早くも効果てきめんか、住原はため息をついたものの、直後には「ひああっ・・・!」と悲鳴をあげさせられて。

首から背中に指を滑らせ、そのまま尻の奥にもぐりこませやがったのだ。

ボディソープのぬるぬるを指にまとわせて、ちゅっくううと体内に侵入。

エッチ用品だから、ローション代わりになるのか。
それにしても、尻をいじる趣味のない俺にして、初体験がまるで抵抗感も不快感もなく。

ちゅくちゅくかき回され、ちゅぱちゅぱ広げられるのに「や、やあ、やあん、あひい・・・」と腰をくねらせ、住原に抱きついたまま、ぬぷぬぷ胸をすり寄せて。

「ほら、息をするの忘れるなあ。のぼせてぶっ倒れるぞお。
だいじょうぶ、だいじょーぶ、これまで仕事で、何人もの男も女も指でイカせてやっているから」

「何人もの!?」「男も!?」「イカせる!?」と頭はパニック祭りになるも、住原の探偵(?)テクニックに、体はウレシガルばかり。

腫れた乳首を、あんあんすりすりするのが、もろバレて、恥ずかしいような、でも、住原の乳首も立ってるのが分かって、はあはあ涎が垂れるような。

遠ざける、ちんこは放っておかれて、先走りがだだ漏れとはいえ、さすがにノータッチで射精はムリだろう。
と、思っていたのが。
「やはあん!しょこお・・・・!」と背中に爪を立てたところで、弱点を二本指でずっちゃずっちゃずっちゃ!猛攻。

「あ、だめ、だめえ、だめってえ、住、原あ、おれ、ああ、俺え、お尻で、いくの、ひい、あ、あん、あん、あふ、や、やあ、やだあ!探偵、なら、推理し、ろお、やん、んあ、あ、ば、かあ・・・!」

どうせならと喘ぐついでに罵ってやれば、癇に障ったのか、指が抜かれて。

ほっと一息つくも「抱きあったままじゃ、倒れないな」とぶつぶつ口にしながら、力強く俺を引きはがし、ターン。
勢いあまって、倒れそうになったのを、慌ててタオルかけの棒をつかむ。
棒をにぎりしめて上半身を屈め、後方に尻を突きだす「この格好は・・・!」と戦慄した直後、腰をつかまれ、住原の息子を迎えいれることに。

「は、ば、かあ、俺、未、経験で、はいる、わけ・・・!」と呻いて、体を力ませたが、これまた探偵テクニックにして百戦錬磨なのか、ぬぷりぬぷりとカクジツに潜入。

弱点をかすめて「あひい、あああ!」と体の力が抜けた隙をつき、重量感のある高速ピストン始動!

「あ、はあ、あ、や、やあ、こ、こん、なの、ただ、の、レ、プ、これ、こそ、犯、罪だあ!な、なにが、探偵だ!調査、に、かこつ、けて、エッチ、した、だけ、あ、だめ、おっき、しないで、ごめ、いい、すぎた!謝、から、からあ、ひゃあん、そん、な、早く、だめ、だめ、らめ、らめえ、ふひい、ひゃん、ふうあああああー!」

ちんこ未接触で、はじめて男に尻を掘られて。
会社にはいってから枯れたジイサンのようだったのが、精通を覚えたてで加減できないようにぶっ放すとは・・・。

ホームレスになったときは地に落ちたものだと思ったのが、まだ、どん底があったらしい。
探偵の検証と称したレ○プで、始終あんあんヨガってしまったのに、反吐がでるような自己嫌悪。

「もう恥もプライドもなく、マジ、警察に訴えようかな」とぐすぐす泣いていたら、まだまだ元気満点のを、ヨウシャなく突きつけられた。
「おま、けいさ・・・!」と皆まで云わせてくれず、再突入。

ただ、今回はレッツパーリー!とばかり、ずこばこしてこないで、体内でゆらゆらと。

なんだ?ちんこで調査する、ふざけたお下劣探偵にして、スタミナ不足か?

と期待しかけ「ふああ!え、あ、あ、あ、あひい!」とイッタばかりの体に鞭打つような快感が。
どうやら、弱点をターゲットに、固い先っぽでちゅくちゅくちゅくちゅく!突きまくっているらしく。

「あ、あふう、は、は、はあ、はあん、ば、かあ・・・イッタ、ばっか、って、気もち、よすぎて、ツラ・・・・く、この、むっつり、助平、探偵、んあ、あ、あ、ああ、たま、ってん、なら、風俗、いけ、うひい!ひにゃ、ああん!はひあん!あ、あふ、ご、ごめ、怒った?う、そ、もっと、固、あうん!あ、そん、ごり、ごり、だめ、ごめ、ごめ、ん、ってえ!」

思春期か!と自分でツッコみつつ、頬を赤らめたくなるような、大量の二回目の射精。

高校のころ、俺、住原のことイジメたっけか?
その腹いせでは?と疑うほどに、死にたいレベルの屈辱的なシウチ。

復讐される覚えがないか、本気で考えたものの「うーん、これでも頭を強打する状況にならないかあ」と住原は唸って頭をひねっているよう。
「ええ!?まさか、まだクソ真面目に検証をつづけているの?」とにわかに信じられず、呆気にとられるうちに「ああ!そうか!」と再三、生きのいい住原の息子がレッツラゴー。

ぼぐれたそこに、ぬるうりと侵入し、弱点に至りそうになって間際でストップ。
「はう!ど、して・・・!」と涙目で背後を見やるも、煙に霞む住原は、胸を上下させはふはふしつつ、無表情。

くっそ!レ○プまがいに人をもみくちゃに犯しておいて、極端に放置プレイかよ!
ほんとうにリベンジポルノじゃないのか!?

思いのたけを、ぶちまけたいものを、すこしでも腰を振れば、弱点にこすれそうで、歯を食いしばり、ぐっと太ももに力をこめる。

といって、ちんこをびんびんマックスにしながら、悟ったように遠い目をする住原を待ちわびても埒がないし、オネダリなんてもってのほか。

すこしずつ、すこしずつ、揺さぶって、こちらに注意を引かないと・・・。
そのまま、できたら射精させて、終わらせたいところ。

生唾を飲みこみ、おそるおそる腰をうしろへと。
が、ゆっくりだろうと、掠めただけで、体内で破裂するように快感が広がり「はひゃあうん!」とみっともなく喘いでしまい。

理性がとんだらもう、肉欲に溺れるまま、あんあん腰をうしろに突きだし、住原の息子にしゃぶりついて、ちゅぷう!ぬっちゃあ!くぷくぷくぷ!と。

「あ、やだ、腰、とまん、な、住原、の、イジ、ワ、俺を、こな、辱め、あん、あん、あん、ひゃうん、あふうん!あ、あひ、お、俺、昔、ひど、こと、した?あ、あ、あ、ああ、ああ、あああ!だ、ったら、ごめ、ごめん、する、から、住原、も、がまん、できな、ちん、ちん、で、もっと、俺、ん中、掘り掘り、してえ!」

住原の息子ににゅぷにゅぷしゃぶしゃぶするのに夢中になるあまり、心拍数と熱が急上昇、シャワーの熱気に追いうちをかけられ、ひどい眩まいが。

つるりと片足をうしろに滑らせてしまい、尻をふるのに集中していたから、とっさに体に力をいれられず、勢いよく上半身を前のめりに。
目のまえに迫る、タオルかけの金属の棒。

その瞬間、死んだ女の人の額がへこんでいたのを思いだし、ぞっとしたのが、頭を打ちつけそうになったところで、間一髪「おーっと」と住原が胸を抱えてとどめてくれた。
おかげで、ラブホで発見された第二の死体にならずに済んで・・・。

ラブホのオーナーに「フコウな事故だったのだろう」と調査結果を伝え、タオルかけの設置場所を変えるアドバイスをして、ブジ報酬をもらい、今は食べ放題の焼き肉店。

「食べ物でゴマカされも、釣られもしないからな!」とぷんぷんしながら、がつがつ食べて、結局、久しぶりの肉摂取と「仕事オワリの一杯サイコ―!」とアルコール摂取に、生きるシアワセを噛みしめてしまい。

まんまと絆された俺を、にこにこ眺めながら「知ってる?日本で年間、風呂場で亡くなる人は二万人近くいるんだよ」とウンチクをたれる住原。

死にたがって、でも、死にきれず、さ迷った末、見つけた、思いのほか居心地のいい宿り木から、果たして、羽ばたけることができるのだろうか・・・。




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