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官能小説の記事 (4)

DIESEL文庫 2022/12/09 22:21

お姫様に成れない…

愛子は出演したAVをキッカケに、
売れっ子の高級ソープ嬢となる。

そんな彼女に禁断のオファーが!?

愛子! ちょっと、、」

休憩室に飛びこんできたのは若手の店長、
急げ急げと言わんばかり、小刻みな動きで私を惑わす…

「急いで」

「…むぅっ 私、休憩中なんですけどっ」

先ほどの客と別れて10分も経ってない。
ちくしょーって叫びたくなる衝動を抑えつつも、店長には時間外ってのを認識してもらう。

「VIPだ。 初めての芸能人対処だし、愛子しかいないから頼むよ」

…っ、流石に若いながらも幹部だ。
人の使い方を心得てる。

『んで、芸能人って誰だろ?』



サービスルームに向かうと、既に芸能人という客がベットに座っていた。
帽子にサングラス、マスク、マフラーにコートの90年代初期の犯罪者ファッションだ。
わずかに見える隙間からは若々しい青年であることがわかる。

『おっと、これは…』

風俗に来る客にコソコソする男はいるけど…
これは極端だな~。

「シャワー浴びましょうか。
ここでは恋人同士なんだから恥ずかしがらないで」

にこっと笑顔で彼の前にしゃがみ込んで手を膝の上に置く、

彼は動揺しながらも帽子やサングラスを外していった。

『!?』

あっ! 若手イケメン俳優の火島広樹じゃないの!?
ドラマでは必ずヒロインを泣かすという…
なんで?
なんで?
どうして?

っといけない。
私はプロだ。
誰が相手であろうと―‐

…いつものように真心を込め奉仕するのよ!

シャワーを浴び終わって、
いざ、口淫♪

「まぁ ご立派ですわねぇ」ウソだけど…

彼はしゃべらないし、接客はしにくい…。
そして…最高にペニスは小さかった。

「失礼して、頂きます……はむはむ…」





「………」

オチン×ンは起たない…。
私のテクが、通用しないってこと?

すると、
彼は困った表情で、

「あの…ありがとうございます…もぅ大丈夫ですから……あなたのせいではありません」

プルル…
部屋の内線電話が鳴る。
時間は、まったく経過していないのだが?

「んにゃ」

「愛子、お客様と一緒に待機しててくれ。 今からソッチに向かうから」




―‐応接間

「実はウチの火島は体調不良でして……
つまり……性交渉が思うように…」

彼のマネージャーさんが重い口で説明するのだが、

「インポってことですか?」

店長は唐突に質問した。
コイツはYes、Noがハッキリしないのを嫌う。

「こらっ」

ガッと店長の頭に私の奥義の一つ岩山両斬破(チョップ)を叩き込んだ。

「で、ですね…愛子さんの評判を聞きまして…どんな男もビンビンビビン!とネットに出ていたものですから」

彼はかわいそう…
エッチは人生の潤いと癒しなのに、

好きな人とエッチできないなんて辛いでしょうに…

「私、協力します。 時間をかければ、きっと治りますよ」

するとマネージャーさんは私の両手を両手で握りしめ、

「ありがとう。 あなたが最後の頼みなのです。 医者にもサジを投げられてしまって…火島は演技に精彩を欠いています。 絶対に回復してもらわなきゃいけないのです!」

マネージャーさんは困った表情でさらに、

「しかし、彼の立場上…このようなお店に通うわけにも…」




そんなわけで、
私は一ヶ月の期間限定で火島の専属となった。
お店には、莫大なお礼が入ることになって店長も了承。

だけど、彼の顔は浮かない。
私のことが気に入らないってことはないだろうけど…

『でも、私だってNo1になった意地とプライドがあるわ』


「何分、火島は多忙ですので、スタッフとして移動間は同行してください。」

彼の移動は女の子の声援で鼓膜がつぶれそうだ。

「きゃーっ」

「ヒローっ!」

「ステキこっち向いてぇ!」

「愛してるぅ!」

私も、この間はマスクをしたり、髪を縛ってイカニモって感じのスタッフOLで偽装するのだが…

「あの女ムカつく~」

「ヒロに近すぎ! そばに寄らないで!」

などと、何もしていないのにクレームとブーイングの嵐が彼女たちのそばを通過すると襲ってくるのだ。

―‐楽屋にて

「次の収録まで二時間待ちで~す」


「では、さっそく」

楽屋、
ホテル、
彼のマンション、
車の中、

私の習得した奥義のすべてを尽くしたけど…

彼は回復しない……


身体は健康。
私のテクの問題でもないなら…
ココロが原因?

生い立ち、
家族、

その気品の高さから裕福な生まれと噂される彼にどんな悩みが…?

今や日本中の女性に愛されてる。
そんな彼に悩みがあるのかしら?



「一時間後に雑誌のインタビューです。 食事をすませてください」

スタッフに促された彼に、

「あ、火島さん…お弁当を作ってきたの、
ロケ弁や外食ばかりでは体に良くないでしょ」

「そこまでして頂くには…」

彼は誠実な人だから私も続けてこれるのだ。

「ギャラはたっぷり頂いてますから☆」

にこっと笑顔で彼に渡すと、

「…ありがとう」







「おいしいです…手作りの食事なんて……」

「ほんと? 作った甲斐があるわ」

「………あの…」

彼は非常に困った表情で私を見つめた。

「あなたのような女性がどうして…風俗に…?」

ちかい事は客にもよく聞かれる。

「親が離婚したし、学生の弟もいたしでね。
もちろん、お金のためなんだけど、AVで人気が出ちゃってさ」

私は風俗嬢になったばかりのことを思い出した。

『女の子に優しくされたのはじめてだよ』
『これで明日からまた働けるよ』

「最初は割り切った仕事だったんだけど、私の身体で癒されてくれる人がいるのは嬉かなぁって」

「……あなたは優しい女性ですね。
愛子さんって名前、自分でつけたのですか?」

「うぅん、店長よ。
私の本当の名前はマイよ。
真実の愛と書いて真愛」

「じゃあ、マイさん、
お弁当のお礼に今夜は美味しいお酒はいかがですか?」

彼はテレビの外でも優しい誠実の人。
一緒に出掛けるとなんだかデートみたい。
行きつけの芸能人が隠れて行くバーに連れて行ってくれた。

アフター5って経験がないから新鮮な感じだった。
しかもスタッフとして地味なOL風に偽装してるから、
一度は彼に完全体を見てもらっていても、ちょっと不愉快だった。
バッチリメイクでデートできれば最高なのに……

「広樹っ!」

知らない金持ちそうなオバサンが、突然後ろから声をかけてきた。
ケバい…人のこと言えないけど今の私は薄化粧。
芸能関係者だろうか?

「なんなのその女は?
体調不良とか言って私の相手ができないって言ってたくせに」

彼の知り合い?
何かが…一般人に知りえない何か違う。

「か、彼女は…新入りのスタッフです」

とっさに言い訳をする彼だが、嘘ではないかな?
ご奉仕スタッフだし、

「わかっているでしょうね。 あなたは勝手に恋愛なんかできる立場じゃないのよ!」

なんという怪訝な顔でオバサンは言い放った。

「……わかってます」

「なら、いいわ」

オバサンは去って行った。



「今の人…?」

「制作会社の女社長で…売れない頃にお世話になったんだ…」

「…つまりパトロン?」

彼は顔を赤らめた。

「他にも…何人かいるんだ」

彼は俯いて目を瞑った。


わかった
彼の勃たない理由!
パトロンのオバ様たちに御奉仕を強要されていたんだわ。
男の場合は――-萎えちゃうから。



―‐彼のマンション

「…好きな人とエッチしないと気持ち良くなれないよ……。
って私が言っても説得力ないか…
あなたの体はきっと恋をすれば治るわ」

「恋…」

「簡単よ。
好きな人と手をつないでデートして、目を見て笑ったり、
それからキスしたり」

私は彼の唇をふさいだ。
何度もエッチしたのにキスをしたのは初めて、
彼はまぶたを硬く閉ざし、私のキスを受け止めた。

私たちは長い間、何度も唇を重ねていた。

「んんっ……あ!」

火島広樹とキスしたんだ。
…いつの間に?
これが自然?

「このまま…抱いていいですか?」

「ほぇ?」

ドキドキドキ

「んっ」
彼からキスを―‐

私も忘れていた。
エッチって一方的に奉仕することじゃない。
お互いが慈しみあうこと…

それだけで気持ちが高ぶる。

大きい、硬くなって私の中に入ってきた。

「はっ…あっ…」



「んんーっ!」





「マイさん……君のこと…」

私は彼の口に指を押し当てた。

「言っちゃダメ…」

だって私は…
お姫様になれない…

「よかったら、またお店に来てね」

これが私の仕事……っ





契約は終わったハズなのだが…

90年代初期の犯罪者ファッションで身を固める客…

「………」

「そのカッコ…余計に目立つわよ。
あなたは治ったのだから…こんなトコ来「ダメなんです」

私がまだしゃべっているのに彼は伝えてきた。

「マイさんとじゃなきゃ……他の人ではできなかったんです」




「好きな女(人)…とじゃなきゃ」




「じゃあ、お金で私を私を買う?
仕事であれば喜んで!」

と、言いつつも内線電話の受話器を上げる。
これだけで事務室につながるのだ。

「VIPがおかえりです。
丁重に裏口からお送りして」

「マイさん!」



―‐彼がいなくなったサービスルーム

「もぅ来ちゃだめだよ…」

ああ好き
好き
好き…


そして、やはりAVで一度有名になった私なだけに
彼のスタッフとして周囲にいた私の姿が目撃され、
彼には疑惑の声があがったが―‐

「AV嬢…いまは現役の風俗嬢をスタッフとして雇用していたというウワサがありますが!?」

TVで彼が記者に―‐

「職業が人としての資質を汚すものではありません」

「まさか恋人なのではありませんか!?」

「彼女がそう呼んでいいと許可してくれるなら…」


!!っ
バカ…


「愛子……また例のVIP来たよ。
ニュースは時間がたてばすぐに冷めるから、今日は断ろうか?」

店長が私を気にかけてくれた。
この仕事は―――



「うぅん…いける」会いたい

TVの外でも女を泣かせるなよ…

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DIESEL文庫 2022/12/09 22:04

アルテミスの涙

作品説明
トップ営業マン“石田向樹”は社内恋愛の末、“嶋村優里”と婚約を発表した。

だが、支店長にて同期の女上司“江沼恭子”は優里とビアンの関係で……


序章~アルテミスの涙を手に入れるまで


遅刻するわけではないのに男はフルスロットルでバイクを会社に走らせた。

本社から支店のテコ入れとして派遣されたトップ営業マン“石田向樹”は支店に隣接する1Kの独身寮を断り、自分で支店から離れた2DKを契約している。

通勤手当は十分支給されているが、彼の乗る高級外車も10年目になる。
燃費が悪くなるも13年目、6回目の車検に合わせて買い換える計画のため、125ccの燃費の良いスクーターを購入し、通勤していた。

普段も早出で会社に向かっているが、今日はオフで出勤日ではない。
業務上のトラブルが発生し、支店長の“江沼恭子”に呼び出されたのだ。


目の前には、気の強い同期にて上司の恭子がいる。
怒りに震え、眉間に皺を寄せているが、ちょいとそこらではお目にかかれない整った顔立ちにキャリアウーマンを思わせるショートヘアが良く映えた。

トラブルは石田が率いる飛び込み営業部の社員が起こした契約内容についてであった。

会社は大手通信会社からインターネットと固定電話回線の契約を委託されている。
この契約で得るインセンティブこそが、会社唯一の大きな収入源なのだ。

原因はよくあることである。
「このオプションを三ヶ月間はやめないでください」というものだ。

インターネットの契約をする際に、必要のないオプションに入ってもらわなければ、高額なインセンティブを得ることはできない仕組み(依頼元からの圧力)になっている。
なので、「三ヵ月後には必ず外してくださいね」と強く伝え、契約書にも赤ペンで何重にも線が引かれていた……はずなのだが、

<何ヶ月たっても月々のインターネット料金が高すぎる!>とクレームの電話がかかってきたのだ。

もちろん、この契約時のクレームを懸念しているため、大手通信会社は契約を他社に委任している。
「さすが、本社の仕事って感じねっ!」

支店長の怒声が響くが、悪いのは理解せずに外すのを忘れた客や依頼元のシステムである。
だが、サービス業とは立場上、悪人に仕立てあげられやすい職種なのだ。

石田と恭子は同期だが、恭子は社長の姪っ子だ。
彼女の仕事はオフィスの奥で美味しいカフェラテを嗜むこと……


※※※


「あの女……営業のイロハも知らねぇで……誰が稼いで会社を潤してやってると思ってんだ!」

オフ出勤となり、石田自身が苦情客に連絡し、事は簡単に収拾したが、時刻は定時を1時間越えていた。
その帰りに、同じ支店で働く石田の恋人“嶋村優里”の部屋に寄ってのひと言だった。

「私……支店長がそんな人だなんて思えないわ」

優里の言葉に石田は憤怒の表情で振り向いた。

「俺より、あの女か?」

「そう言っているわけじゃないんだけど……」

恭子の支店の営業成績は関東圏内ではワースト1位である。
それもそのはず、社員一同でやる気がないのだ。

石田はその改善のために派遣されたが、多勢に無勢で、そのうえ恭子派の先輩社員も多く抱え、本領発揮が出来ないでいた。
恭子が態度を変えるのは石田だけなのだ。

それでも、派遣期間は今年度で終了である。
そして、優里という結婚を前提とした恋人に出会えたことだけでも、今回の派遣に意味があったと考えていい。

「気分が悪い……帰るわ……」

石田は来て早々、上着を羽織り、カバンを手に取った。

「えっ?」

立ち去ろうとする彼の裾を優里は掴んで食い止める。
その顔は恋する乙女のように頬を上気させていた。

「きょ、今日は安全日だから……生で最後までしてもいいんだよ」

石田はその言葉を背中に受け止め考えたが、如何せん石田も起伏が激しい男である。
最高のコンディションで彼女と夜を過ごしたかったが……

「だったら、オフ出勤で疲れてる男にかける言葉をもっと考えろよっ!」

石田はそう言い放って外に出て行ってしまう。

優里が借りたマンションの駐車場は契約者以外駐車は認められていない。
石田はバイクを駅前のパーキングまで歩いて取りに行かねばならない。

その道中の出来事だった。


「邪魔な奴がいる……違うか?」

道端に座り込んだ男がぬっと立ち上がり、石田の前に立ちふさがる。
フードを被り、白くこけた顔が印象的だった。

「……どうしてそう思う?」

石田は見透かされたので虚勢を張ったのではない。
自分は他人にパーフェクトな人間として見られたいという性格からでた言葉であった。

「そいつが死ねば……100点……否!貴公なら120点満点と言ったところか……」

「ウチの企業カウンセラーとして雇ってやりたいな……褒め言葉が的確すぎる」

「ふふふ……まぁコレがあれば、証拠を残さず悪人を24時間後に殺せる」

男は小さな小瓶をポケットから取り出した。

「アルテミスの涙……消したい奴に一滴飲ませばいいだけだ。
貴公にはおもしろそうな未来が見えるからタダで譲ろう」

香水の小瓶のようなデザイン。
思わず受け取り、男を見上げた。

「えっ!?」

男は忽然と消えていた。

「死神……?」

たが、確かに手にはアルテミスの涙が握られていた


会社に大損害を与えるあの女を殺す……

「支店長、今度の役員会議の件でご報告したいことがあるので、宜しいでしょうか?」

「何で、定時直前に言うかな~。 別にいいけど、手短にしてくれない」

会社のPCでネットサーフィンを楽しんでいたところを邪魔され、彼女は投げやりな態度でキーボードを叩きながら答えた。

「ここでは不味い話もありますので小会議室で話しましょう」

そう言われて、恭子は視線を石田に向けた。

「わかったわ」

恭子は仕方ないと、机に広げていたクーポン雑誌を閉じ、パソコンをロックした。

「明日はオフだから、早く帰りたいの。あなたに割ける時間は15分よ」と、言って席を立つ。


美味そうな身体をしているのに残念だよ。
その何十万かけてエステで磨いた自慢のスタイルも見納めか……

「では、僕も珈琲を淹れてから向かいます」

石田は途中、給湯室で珈琲を淹れた。
そこに昨日の死神からもらったアルテミスを垂らす。

目薬のような……何か涙のような雫がポツンっと落ちたのが印象的だった。

ああ……勿体無い……大事な子宮が……


小会議室で待っている恭子に珈琲を渡す。

「ありがとう……ねぇ?」

「ん?」

話しは恭子から切り出された。

「あの子とは毎晩やってるの?」

そう言って、恭子はひと口珈琲を飲んだ。
あの死神の言葉が本当なら24時間後に彼女は死ぬ。

「お互い次の日がオフなら」

石田は口角を上げ、自分の珈琲を口に含む。

「そう……だから、あの子とシフトが噛み合わない様してあげてるのよ」

「わかっていますよ。 だからこそ、やる日には『このアマぁ!』って、俺の剛直を渾身の力で突き上げ、あいつの一番深い奥底で熱い生命の源を思いっきりぶち撒けてやるんです」

恭子は怪訝そうな顔で体で表現する石田を睨んだ。

「あの子に男の味を覚えさせやがって!」

―-ピシャッ
恭子はカップ内の珈琲を石田にかける。

石田は動じることはなかった。
思ったより、量が少ない。

飲んだか……

「僕も貴女も30を越えた。男と女が一箇所にいたらSEXしかやることないだろうに」

「ふんっ、そうね」

恭子はウエストラインに手を這わせてからスカートを捲り上げた。
エレガントピンクのパンティーが露になり、ほわっと甘く温かい香を立ち上らせる。

「どう?」

「……まぁ悔しいが、同級生の女達では貴女が圧倒的に一番いい女だと認めざるを得んな」

「私は男に興味がなかったから、今の今まで男に身体を触らせたことがないわ」

「ほう……」

「女に恥をかかす気?」

恭子の言葉で石田は上着のボタンを外しはじめた。

「女に恥をかかせてはいけない……それが俺の掟だ」



次の日の夕方。

恭子と優里はオフ。
石田は仕事、前もって知らされる遅くまでの残業日であった。

「昨日、会社で石田君とやったわ」

そう恭子はヒトケのない公園で優里に呟いた。
公園は駅前だが、少しだけ通りからはずれている。

「え……何で向樹さんとっ!?」

優里は恭子につかみかかる。
石田と出会う前の優里は恭子とビアンの関係だったのだ。

田舎娘の優里は石田の話術で巧みに部屋に連れ込まれ、酒を飲まされた挙句に避妊無しでレ○プされ、大量の灼熱を何度も流し込まれた。
だが、石田は泣く優里を一晩中、頭を撫で、抱きしめ、ビアンにはわからない男の味を覚えさせたのだ。

「彼が私を小会議室に連れ込んでね……後ろを向けって……っ。
やめてって言ったのに…これでもかって言うくらい乱暴に突き上げられてしまったわ」

「そ、そんな……」

「ふふふ、今日、貴女が私をここに誘ったのは私との(肉体)関係を完全に終らせることと(彼に)絶対に口外しないでってことでしょう?
彼を本社なんかに帰さないわ! 貴女も寿退社なんてさせない、あいつと結婚して幸せな人生になんて絶対に許さないからっ!」

「は、話が違う!」

優里は石田と付き合い始めた頃、恭子に関係を断つよう申し出た。

だが、恭子は「彼をもっと空気の美味い地方に飛ばせる」と脅した経緯があったのだ。

優里は石田が本社に戻りたいことを知っている。
いやいやながらも恭子に優里は彼の出向が解けるまで抱かれたのだ。

「私、彼が会議室に来る前に室内カメラの電源を入れといたの……わかるわね?
彼を本社に報告して諭旨解雇にするわ。
でも、仕方のないことよ。彼は男だから裏切る……そして、私のスポーティーな引き締まる身体を見たら、誰だって嘗め回したくなるもの……」

恭子は肉薄する優里の目の前で指をチロチロと舐める動作を見せた。
それはフェラチオだ。

「ごちそうさま……。とっても濃厚で美味しかったわ、貴女の男の放った命の味……」


向樹さんの好きな裏筋舐め……

「そ、そんなのダメぇぇぇぇッ!!」



次の日の朝。
朝礼の時間になっても恭子は姿を表さない。


……死んだか?
石田は笑みを浮かべて優里の席に歩み寄った。

「優里、珈琲淹れてくれるかい?」

「……うん」


―-ガッ!!
突然、勢いよく扉が開く。

「茨成県警ですが失礼しますよ」

私服の警察が手帳をかざしながら、数人入ってくる。

「何だテメェら?」

石田が警察に詰め寄ると、警察は石田に目もくれず―-



「嶋村優里さん……昨日の夕方、江沼恭子さんと会っていましたね?」


「―-ッ!?」

石田は優里を見た。
ちょうど夕方5時ぐらいに恭子が死ぬ予定だ。

優里の表情は青白く引きつっていた。

「江沼恭子さんの遺体が早朝、駅前の公園で発見されました。
江沼さんの通話履歴、そして貴女ともみ合っている目撃証言がありました、署まで同行してもらえるね?」

「待っ―-」

石田が動いた瞬間、

「お話聞くだけですから!」

女性の警察にしっかりと止められる。


「……向樹さん……ゴメンね」

優里は石田に向かって嗚咽のような声を洩らすと、その目には大粒の涙が零れ落ちた。

「昨日……やっぱり、貴方の部屋に行けばよかった……」

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DIESEL文庫 2022/12/09 21:39

ときめきのシークタイム♪


西暦20xx年

超少子化、不正規労働者、賃下げ、税金の高騰により、風俗産業は最大級の危機を向かえていた。

そんな中、超高齢社会に伴い人型介護ロボットがX10シリーズから改良版X20シリーズへとグレードアップする。

まだ現役で稼動できる中古のX10シリーズをSEX用ガイノイドとして大量購入したのは風俗産業。

減少傾向にある若い風俗嬢の代替としてX10シリーズをデリバリーヘルス嬢として客の部屋に派遣する新たなビジネスが展開される。

俺はパッカー車の運転手をしている37歳だ。

この歳で月収は23万。
月は9日の休み。
年に二回のボーナスは気持ち程度の5万×2。

2Kの独身寮で暮らしているが、地方自治体と一般企業の50%出資で設立されたゴミ回収会社だ。
保険証は自治体の名になっているので、期間が限定されていない雇われ公務員という身分になる。

そんな低身長小太りの俺に彼女がいるはずもなく。
唯一、白髪のないフサフサの髪を一日二回の頭皮マッサージで大事にしながら日々を過ごしている。

そんな俺の週末の楽しみが、20分3000円の安いピンクサロンに行くことなのだが、最近になってその店『パクつくだけ』が謎の閉店に見舞われ、俺の楽しみは失われてしまった。


購入したばかりのタブレットは隣の部屋の無線LANからインターネットを拝借している。

恐らく、『パクつくだけ』はゆくゆくは潰れるのであろう。
俺はインターネットで休日を過ごすようになった。

そんな中、目に付いたサイトはガイノイドによるデリバリーヘルスだ。
※女性型アンドロイド

俺もデリは利用したことはないのだが、約1時間で15000円ぐらいが相場のようだ。

しかし、
ガイノイドの場合は一晩で指名込みで10000円。
指名なしなら6500円のようだ。

まるで、ちょっと高級なビジネスホテルのようだが俺はモノは試しとネット予約した。

ラブホとかに派遣するのが通常のようだが、俺はホテル代をケチる為、寮に呼んだ。

この後に部屋に来たガイノイドに俺は惚れてしまうことになる……


―-ピンポーンッ!!
玄関の呼び出し音が鳴る。

ネットで予約していた時間どうりにガイノイドのデリ嬢が来たようだ。

会員制なので支払いはクレジット。
彼女に現金を支払う必要はない。

扉を開けるとセーラー服に身を包む少女が立っている。
一見は人間と遜色ないが、耳の部分は音声センサーなのだろうか?
大きなヘッドホンのような形になっている。


『ご利用ありがとうございます。ガイノイド専門デリヘル・ハロウィンプロジェクトから参りましたウララであります』

機械音交じりだが、割と悪くないのが来たようだ。

「まぁ……中で話そう」

俺は彼女ウララを部屋に招き入れた。

『頑張るであります』




「なんでセーラー服なんだ?」

『私は初潮を経験したばかりの従妹をモチーフにしているであります。指名して頂ければ、他にもコスチュームがあるであります』

「そうか……元は介護ロボだろ?
なんでそんな軍隊みたいな口調なんだ?」

『アンドロイドは元々は軍用サイボーグのOSが起源であります』

アンドロイド導入の先駆けは白衛隊。
そこから旧式化した中古品が改修を繰りかえして、デリにたどり着いたのであろうか?

「ふーん……やっぱりSEX前は人間みたいにシャワーを浴びるのか?」

『私はIPX8であります。洗浄、殺菌を施してありますが、ご要望があればシャワーを浴びてくるであります』
※防水

「今回は時間もたっぷりあるし、シャワーは浴びてきてもらうか」

俺は風呂場を指差す。

『了解であります。内部発熱があるので水のままで大丈夫であります』

さすが低コストのようだ。


彼女がシャワーを浴びている最中に俺は布団を敷く。

数年間ピンサロ生活だったので、挿入が楽しみである。
相手はロボットだから妊娠の心配も皆無。遠慮なく生挿入、生中出しが楽しめる。


―-バタン
彼女が戻ってきた。


「あっ!!」

タオルを巻いているが、
びっくりしたのは彼女の体が繋ぎ目だらけだったからだ。
稼動する部分は正にロボットである。
肝心な顔と胸、手と恐らくは股間はリアルな構造なのであろう。

『皆様ビックリするであります。でも新型のX20と女の子の大事な部分は全て共通であります』

服を着ているときはわからなかったが……
女の子が遊ぶ人形が機械化したイメージもある。

「まぁ気にはしないけど、X20はどんな感じなの?」

『X20は完全にシームレスであります。全ての皮膚組織がバイオロイド同様、人間と同じであり、内部はムーバブルフレームという骨があるので人間同様の稼動が再現されているのであります』
※繋ぎ目なし




「ウララに骨はないのか?」

『私はモノコック構造であります。外殻を骨として利用しているであります。要するにカニやカブト虫のように骨がない代わりに外殻を利用しているのと同じであります』

「そうか……でも、介護の仕事は続けられていたんじゃないのか?X20と混ざっても問題ないだろ?」

『…………人間様のデメリットは言えないのでありますが、高齢者は暴れて暴力振るう時があるのであります。私たちには固い部分が多々あるので手を出されては逆に怪我をさせてしまうであります。
高齢者が介護者に振るう暴力は傷害にならないであります。
高齢者が硬いガイノイド介護者に手を出して怪我をしたら介護者が高齢者に暴行したとして起訴されるであります。
外殻のある私たちX10ではそのリスクが高く、メーカーが介護事業から手を引いたであります。X20なら外殻がない為、その分のリスクが減るであります。
ですが、1機のコストが高いので特養老人ホームでは採用されていないであります』


「それで風俗に転向したのか?」

『SEXをするために口や性器はアタッチメントにより改修されていますが、スクラップになるよりマシであります。
介護よりデリヘルのお客様の方が優しい方が多いであります』

彼女はそう言うとタオルを取って布団に仰向けになった。

『時間は明日の午前10時までタップリあるであります。満足するまで抱いて欲しいであります』

「なかなかおもしろい言葉を吐く女なんだな」

彼女の脚を大きく開かせると想像以上に花唇は美しく、人間とも市販のオナホールとも違って肉びらが開いておらず、ぴったり閉じ合わされている。

「すげぇ綺麗だ。エロアニメのパイパンマ×コみたい」

『お客様ひとりひとりの要望に応えれるよう、バリエーションは豊富であります。下腹部は使い捨てのマ×コを換装するため、衛生面はバッチリであります。今回はJCマ×コであります』

「処女膜もあるのか?」

『もちろんであります。遠慮なくブチ破ってもらってけっこうであります』

「痛がらないだろ?」

『処女膜が敗れたら、内部に衝撃が走るであります。「痛くない」と言うのはウソであります』

「でも、濡れていないぞ。前戯も必要なのか?」

『内部に35℃に温めたローションが備わっているであります。ちょっとマ×コをいじっていただければ分泌するであります』

まるで人間みたいだなと思いながら、俺はウララのマ×コに指を入れてみた。

「あっ」

なんとしっかりとマ×コの内部はしっとりとしていて、ヒクヒクと息づいていた。

『大量量産型のローションですが、新品であります。なので一晩中抱かれてもエンプティの心配はないであります』

「これで6500円は安いな」

『次から指名してくれるとありがたいであります。Dカップパックに換装すればボインの女の子にもなれるであります』

「顔も換装できんのか?」

『……ぶっちゃけできるであります。でも、ハロウィンプロジェクトの経費の状況から顔とOSの交換はないと思うであります。そこまでやるならX20を購入できるであります』

「なるほどね。まぁ指名は俺を満足させたら考えてやる」

『10回でも20回でも思う存分、私の中に射精してくれ、であります』


俺は服を脱ぐ。
相手はロボットだが、まだ勃ってないので弱冠恥ずかしい。

「まだ勃起してないから、少し待て」

『私が勃起させるであります』

彼女は起き上がると俺のチ×ポを握ってきた。

「あっ、意外と人間っぽいんだな」

触られた感触は人間と遜色ない。
間接部は完全にロボットだが、手はリアルのようだ。

みるみる俺のチ×ポは大きく堅くなる。

『立派なイチモツであります。パクつきたいであります』

「……じゃあ頼む」

すると彼女は大きく口を開け、俺の眼下でパクッと肉棒をくわえ込んだ。

これがガイノイドのフェラチオか。
思ったよりも温かくて気持ちいい。

目を閉じて、顔を僅かに朱に染めたウララは首を前後に振り始めた。

俺は彼女の髪を掴んだ。
どこぞの悪い王様の様に女性を粗末に扱うことが夢だったが、相手がロボットなら許されるであろう。

「精子は飲めるのか?」

じゅぽじゅぽ―-
『もちろん全部飲ませて頂くであります』

せっかく一週間、溜め込んだ精子を口に出すか迷ったのだが、今回はこのまま思いっきり口の中に放出してやろう。

「じゃあ、このまま口の中でイクよ」

『了解であります。思いっきり出してくださいであります』

あまりに溜まっていた為、ややチ×ポが麻痺に近い射精感。

俺は彼女の頭をしっかりと両手で押さえつけ―-

「ウラァッ!」

―-どびゅびゅっ!!
ウララの口腔内で思いっきり精子を放出した。
溜め込んだ濃厚な精子がほとばしっていく。

ウララは口内で脈打つチ×ポがおとなしくなったところで口から解放し、手で口を押さえながら口内に放出された大量の精液をゴクリと音をたてて飲み込んだ。

『おいしかったであります。ごちそう様であります』

「すばらしいな。気持ちよかったし、飲んでくれるなんて」

精飲されたのは初めてだ。
まぁ相手はロボットだが……

『出したのを飲むと100%の確率で男性は喜ぶであります』

しゃがみこんだまま、ウララの目は俺の股間を見る。

『さすがであります。あれだけ出たのにまだ元気であります』

「このあと萎えるけどな」

『時間はタップリあるであります。私は口を洗浄してくるであります』

「これはクオリティーが高いな。もぅ人間が抱けなくなるかも」

『嬉しいことを言ってくれるであります。このあとも張り切るであります』


1時間後

俺は回復するまで、仰向けのままウララを上に載せてピロートークを楽しんでいた。

「ユリコ100式って漫画しってるか?」

『10TBのハードディスクを持ってしてもわからないであります。教えて欲しいであります』
※記憶容量

知ってても知らないと応えるキャバ嬢のようだが……

「まぁ意志を持ったダッチワイフのコメディ漫画だ」

『私はダッチワイフではないであります。現在はセクサロイドに位置するであります。型番もX105であります。X10シリーズでは5番の新型であります』

「セクサロイドねぇ」

『X105は換装パックを一番最初に搭載したアンドロイドであります』

「ものものしい機能だな」

『軍用の試作バイオサイボーグが起源であります。不採用かつ旧式として扱われた1体のバイオサイボーグが過去の事件で最新鋭のバイオロイド達から開発者の博士を守ったことで皮肉にもバイオサイボーグが見直されたのであります。
その後継機が系統はややずれますが、我々Xシリーズであります。ダッチワイフとは遺憾の意を示すであります』

「セクサロイドは認めるのに?」

『……これ以上、ダッチワイフと呼ぶならディアクティブモードになるであります』
※電源を切る

「なるほど、確かにダッチワイフではなさそうだな。でも明日の10時まで付き合ってくれる約束だ」

どうやら、俺はロボットでも女性との会話が下手らしい。

『私を怖いお兄さんが迎えに来るであります。お客様のことを話すであります』

「わかった、わかった許してくれ」

まさか、ロボット相手に謝るなんて……
それにハロウィンプロジェクトって闇組織か?

『あっチンコが固くなってきたであります』

「じゃあ二回戦をはじめるか」

こうして2Rの幕が上がった。
いよいよ久しぶりの女の子とのドッキングである。

ロボットではあるが……

『体位はどうするでありますか?』

「何ができるの?」

『正常位と後背位だけであります。間接部のヒンジは基本90度であります』

「なら最初はバックで」

『了解であります』

彼女は目の前で四つん這いになり、お尻を上げた。
窄まる小さな穴もある。

「じゃあブチ込むよ」

『そ、そこは違うであります! 飾りでありますッ!』

俺はお尻の穴に男根をあてがったのだ。

「そうか、失敗」

するとウララは正常位になって脚を大きく広げた。

『壊されてはたまらないであります。最初は正常位で楽しんでくださいであります』

ロボットに指示されるなんてな……

「じゃあウララがあてがってくれ」

『了解であります。失礼するであります』

ウララはやんわりと俺の肉棒を握る。

『硬くて大きい……こんなの入らないであります』

「なかなかおもしろいことを言うな」

ウララの手が止まった。
ぱんぱんに張りつめた男根の先端に蠢く感触を感じる。

『それでは、一気に奥の奥まで突き破るであります』

処女にこんなことを言われたら引くけど……

「よし、ブチ破ってやる!」

俺は遠慮なく、ぐっと腰を突きこんだ。

だが、
思ったよりもペニスは抵抗に阻まれウララの中に沈んでいかない。

ウララは演技であろう、苦悶の表情を浮かべている。
さらには、謎の汗までが彼女から染み出してきたのだ。

「なんでロボットが汗をかくんだぁ?」

さすがに訊ねる。

『X10は燃料電池がエネルギー源であります。水素Hと酸素O2の化学反応により、水H2Oが排出されるであります。汗や涙として体外に排出できるであります』

「すげぇな……。最新のテクノロジーじゃん」

『X20は、さらに補助電源として蓄電エネルギー装置が備わるハイブリット方式であります。ディアクティブモード状態でも動けるのであります』

「こんな演出までできて旧式とはな……」

『モノコック構造では仕方がないであります』


―-ブチッ
そんな時、突然立ちはだかっていた抵抗がなくなり、硬質化した肉棒がずぶずぶと一気に根元まで沈みこんだ。

人間を再現できているとは言いがたいが、それなりに気持ちよい抵抗を味わうことができた。

『い…痛いであります』

これはウララの演出?
だとすれば、大した役者だ。

右手を彼女の乳房にあてがいながら、化学反応で排出された涙を左手で拭ってやる。

「本当に痛そうに見えるよ」

『そんなことは言わないでほしいであります。内部で衝撃が走ったのは事実であります』

コンニチまで彼女がいないのは俺がこうやって皮肉ってやるからなのかもしれない。

『さぁ遠慮せずに動くであります』

ウララの言うとおりに、乳房を両手で握りこむように乱暴に掴んで俺は腰をおもむろに使う。
狭い膣内にぎゅっと締めつけられる快感に凹凸あるヒダヒダに擦られると2回目だというのに射精感はあっという間に限界に近づいた。

「ううっ……いつ射精してもおかしくないほど、気持ちいいよ」

『では、射精まで思う存分バコバコしてほしいであります。どれだけ激しく動いても大丈夫なのがガイノイドの特徴であります』


俺は、もぅがむしゃらに動いた。
腰のスピードも明日は腰痛になる覚悟でガンガン突いて突いて突きまくった。

ウララは苦悶の表情で涙まで溢れ、汗もどんどんかく。
エネルギーが消費されているのだろうか?

そして両手を俺の首にまわしてきた。
そのうえ、布団からはねあげた両脚で、俺の腹回りをぎゅっと挟み込んでくる。

完全にウララとひとつになったときに限界に達した。

俺がウララに「妊娠しろッ!」と怒鳴った瞬間、肉棒がびくびくと脈動し、大量の子種を彼女の体内で思いっきりブチ撒けた。

脈動は十回近く続き、ようやくおとなしくなった。

「最高だったよ、ウララ」

『私も気持ち良かったであります。できるなら元気な赤ちゃんをオギャァって産んでやりたいであります』

―-!?ッ
するとウララが俺の顔を自身によせキスをしてきた。

『「妊娠しろ!」なんて言われたのは初めてであります……こんな嬉しい言葉はなら何度も聞きたいであります。
しばらくこのまま抱きしめていてほしいであります』

「……了解であります!」

俺は長い時間、ウララとドッキングしたまま、唇を重ねた。


それからというもの、俺はウララを指名し続けた。

指名したので10000円。
Dカップのアタッチメントを要求したのでさらに10000円。
衣装をテニスウェアとかメイド服にしたので追加料金がかさみつつ、彼女を呼ぶのに1回30000円の費用か請求されるようになった。

そんな日々が1年以上続いたある日。

『今日でお別れであります』

唐突にウララがもう会えないと言ってきたのだ。

「なんで?」

『私が稼動して10年近くの年月が過ぎたであります。今度、組織のオークションで売られることになったであります』

「なんだって!?」

『競り落とされなくても、TV局のハンティング番組で逃げるロボットとして銃器で破壊される運命になったであります』

話を聞くと、セクサロイド派遣は縮小するのでウララは破棄されるようだ。
それでも需要があるならとオークションにかけられるらしい。

売れなければ……
銃器で破壊ッ!

「オークションで俺がウララを買い取るよ。そしたらこれからずっと一緒にいよう」

俺はウララに夢中だった。
どっちにしろ結婚なんてできなくとも一緒に暮らしていけるだけで俺は幸せだ。

『……嬉しいであります。でも、組織は並みの暴力団のレベルではないであります。
それにオークションのスタートは100万円からであります』

「なっ!?」

『一度、言葉にして金が払えなかったらその場で銃殺であります』
※処女オークション 31P参照

「ん~なんとかするしかあるまい」

俺はウララにオークションの場所と日取り、参加資格を聞いてウララを競り落とすべく金策に翻弄した。


数日後

俺はウララから聞いたオークション会場に出向いた。

潰れたパチンコ屋を改装した大きな建物だ。
ここでは毎日のように何らかのオークションが開催されているようだ。

エグイのは入場料だけで10万円請求される。

ステージにはカボチャの被り物をしたオークショニアが巧みな話術でガイノイドを売り捌いていた。

ウララが登場する。

彼女を手に入れるチャンスでもある。
だが、本当に俺に残るのは彼女と莫大な借金……

もぅ全てを失っていい!
































「2000万でましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!















2000万でハンマープライスッ!!!!!!!!!!!!!」

―-バコーンッ!!
カボチャ野朗が木槌を机に叩きつけた。


俺はウララを競り落としたのだ。

オークション後

俺はウララをお姫様抱っこし、別室に案内された。
会場内の熱気は凄まじい。

セクサロイドを欲しがる人たちがこんなにいたとは……

俺は、銀行や信販会社、親戚一同、退職金の前借り等々で2000万円は用意していたのだ。
これは、ウララから事前にサクラによる買値の裏上げがあると聞いていたからだ。

―-コポコポコポ……ッ
カボチャ野朗が俺に高級なワインを注ぎ、渡してきた。

「良かったなウララ……スクラップになる運命を覆すとは」

カボチャ野朗はそうウララに言うと俺にも声をかけてきた。

「お客様ははじめてでいらっしゃいますね……失礼ですがお仕事は何を?」

「まぁ運輸系の仕事を……」

「カボチャ様、次の競りの準備がありますので……」

カボチャ野郎は俺に会釈すると、
上等なスーツを着込んだ部下とともにステージに戻っていった。

突然ウララが抱きついてきた。

『信じていたであります!』

「これからはずっと一緒だよ」

『私も最後には一緒に棺おけに入る覚悟であります!』

それは気が早い……。

「ウララ……法律では無理だが……俺と結婚してくれるかい?」


ブシューッ!

『gこjgktgwl;l。とぇ;:lg、;あせlgこいあhj;lgこ』

「えっ!?」

ウララの頭から蒸気が吹き出した。


なにやら彼女の様子がおかしい。
PCのフリーズにも似た症状。

『言葉が……貴方に伝える言葉があるのに……シークタイムがかかって、かかって処理ができないでありますっ!』

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DIESEL文庫 2022/05/05 20:05

Re:ときめきのシークタイム

【あらすじ】

平成31年5月以降の架空の日本が舞台です。

西暦20XX年
超少子化、不正規労働、賃下げ、円安、税金の高騰により、日本経済、特に風俗業界は若い女の子の確保に苦戦し、最大級の危機を向かえていた。

そんな中、超高齢化社会に伴い大量量産されていた人型介護ガイノイド(ロボット))X10シリーズ(通称:サトコ)から改良版セカンドシリーズへとグレードアップし、大量のサトコが廃棄されることが決定する。サトコを生産した企業モルゲンは倒産か、セカンドシリーズを開発した会社に吸収されるそのとき、そもそも若い女性の電脳を搭載しているサトコをセクサロイドに改造すれば全機購入すると名乗り出たのが、デリバリーヘルスなどのアダルト産業を手掛ける企業ハロウィンであった。

減少傾向にある若い風俗嬢の代替としてサトコをデリバリーヘルス嬢として客の部屋に派遣する新たなビジネスが展開される。
サトコを新たに「サトコ改」にすることで息を吹き返したモルゲンの株価は急上昇。さらには年落ちしたサトコ改をベースにした姉妹機「X20かんな」を開発。かんなは所謂ロリ向けのセクサロイドであり、中高年に爆発的な人気を博した反面、サトコは2度目の戦力外通告になるも、ハロウィンは修理が必要なサトコ改をオークションに売りつつ、現役のサトコ改を安価な料金で派遣するビジネスにも成功した。

修理が必要であれば、売られるか廃棄されるかのサトコ改のひとつに「ウララ」と呼ばれるセクサロイドがいた。彼女はいつも指名する客の男を好きになりはじめたが、「ロボットは人を愛してはいけない」そのプログラムが、彼女のハードディスクを痛めつける。
人間とロボットは愛し合ってはいけないのか?



※この作品は2015年に公開した「ときめきのシークタイム♪」のリメイク作品であり、作者は同一人物です。
無料で読める大人のケータイ官能小説



【1】

俺は元893で傷害で逮捕された経験のある40歳だ。
出所後に組には戻ったが、法が変わり組は以前のような力はなく、古参の幹部に紹介された俺はなんとか産廃の仕事に就くことができたが、反社と呼ばなくなるまで5年もかかった。

この歳で月収は18万。月は10日の休み。
年2二回のボーナスは気持ち程度の5万×2。
刑務所にいる間に暴対法と長期に日本を犯した感染症などで、日本の経済は悪化し、893は衰退していたのだ。
なんとかアパートを借りれるようになった俺は1Kのボロアパートで暮らしている。

そんな低身長小太りの俺に彼女がいるはずもなく。
唯一、白髪のないフサフサの髪を一日二回の頭皮マッサージで大事にしながら日々を過ごしている。

そんな俺の週末の楽しみが、20分3000円の安いピンクサロンに行くことなのだが、最近になってその店『パクつくだけ』が謎の閉店に見舞われ、俺の楽しみは失われてしまった。それはそうと俺が毎週行ったところで、お店の売り上げに貢献していることにはならない。経営が破綻したのだろう。

俺がムショに行く前は携帯電話会社といえば、大手しかなく、毎月法外な高い料金のイメージがあったが、現在では格安スマホなるものがあり、品質はやや落ちるがインターネットができるようになったのは助かった。休日は何とかインターネットで過ごすことができる。

そんな中、目に付いたサイトは女型アンドロイドによるデリバリーヘルスだ。

俺もデリは利用したことはないのだが、約2時間で5000円ぐらいが相場のようだ。
これは安い。
相手はロボットだが、2時間あれば十分遊べるし、何より、膣内射精が可能だ。

最近は買い物でも食事でもデリバリーが主力だ。俺はモノは試しとネット予約した。
ラブホとかに派遣するのが通常のようだが、俺はホテル代もないので、部屋に呼ぶことにした。

だが、この後に部屋に来たガイノイドに俺は惚れてしまうことになる……。



【2】

―-ピンポーンッ!!
玄関の呼び出し音が鳴る。

ネットで予約していた時間どうりにガイノイドのデリ嬢が来たようだ。面倒だが、出会い系サイトのような会員制なので支払いは予約前にコンビニの端末に入金しておく変なシステムだ。時代の流れを感じさせる。なので、直接金銭のやり取りがない。

扉を開けるとワンピースを着た少女が立っている。
一見は人間と遜色ないが、流石に表情がロボットのそれを感じる。

『ご利用ありがとうございます。ガイノイド専門デリヘル・ハロウィンプロジェクトから参りましたウララであります』

気持ちがない音声だが、割と悪くないのが来たようだ。

「まぁ……中で話そう」

俺は彼女ウララを部屋に招き入れた。

『頑張るであります』

「そうか……元は介護ロボだろ?なんでそんな軍隊みたいな口調なんだ?」

『アンドロイドは元々は軍用サイボーグのOSが起源であります』

アンドロイド導入の先駆けは軍隊。戦争で使用したロボットのOSを介護用にリサイクルしたのだろうか?そこから旧式化した中古品が改修を繰りかえして、デリにたどり着いたのか。

「ふーん……やっぱりSEX前は人間みたいにシャワーを浴びるのか?」

『私はIPX8であります。洗浄、殺菌を施してありますが、ご要望があればシャワーを浴びてくるであります』
※防水

「今回は時間もたっぷりあるし、シャワーは浴びてきてもらうか」

俺は風呂場を指差す。

『了解であります。内部発熱があるので水のままで大丈夫であります』

さすが低コストのようだ。
彼女がシャワーを浴びている最中に俺は布団を敷く。

数年間ピンサロ生活だったので、挿入が楽しみである。
相手はロボットだから妊娠の心配も皆無。遠慮なく生挿入、生中出しが楽しめる。


―-バタン
彼女が戻ってきた。


「あっ!!」

タオルを巻いているが、びっくりしたのは彼女の体が繋ぎ目だらけだったからだ。
稼動する部分は正にロボットである。簡易な服を着せればシームレス風ではある。
肝心な顔と胸、手と恐らくは股間はリアルな構造なのであろう。

『皆様ビックリするであります。でも最新式のX20かんなと女の子の大事な部分は全て共通であります』

服を着ているときはわからなかったが……女の子が遊ぶ人形が機械化したイメージもある。

「まぁ気にはしないけど、X20はどんな感じなの?」

『X20は完全にシームレスであります。全ての皮膚組織がバイオロイド同様、人間と同じであり、内部はブルブルフレームという骨があるので人間同様の稼動が再現されているのであります』

「ウララに骨はないのか?」

『私はモノコック構造であります。外殻を骨として利用しているであります。要するにカニやカブト虫のように骨がない代わりに外殻を利用しているのと同じであります』

「そうか……でも、介護の仕事は続けられていたんじゃないのか?X20と混ざっても問題ないだろ?」

『…………人間様のデメリットは言えないのでありますが、高齢者は暴れて暴力振るう時があるのであります。私たちには固い部分が多々あるので手を出されては逆に怪我をさせてしまうであります。
高齢者が介護者に振るう暴力は傷害にならないであります。
高齢者が硬いガイノイド介護者に手を出して怪我をしたら介護者が高齢者に暴行したとして起訴されるであります。
TPEシリコンハイブリットで覆ってはいるものの装甲のある私たちX10ではそのリスクが高く、ライバル会社のセカンドシリーズなら外殻がない為、その分のリスクが減るであります。ですが、1機のコストが高いので特養老人ホームでは採用されていないであります』

「それで風俗に転向したのか?」

『SEXをするために口や性器はアタッチメントにより改修されていますが、スクラップになるよりマシであります。介護よりデリヘルのお客様の方が優しい方が多いであります』

彼女はそう言うとタオルを取って布団に仰向けになった。

『時間はタップリあるであります。満足するまで抱いて欲しいであります』

「なかなかおもしろい言葉を吐く女なんだな」

彼女の脚を大きく開かせると想像以上に花唇は美しく、人間とも市販のオナホールとも違って肉びらが開いておらず、ぴったり閉じ合わされている。

「すげぇ綺麗だ。エロアニメのパイパンたい」

『お客様ひとりひとりの要望に応えれるよう、バリエーションは豊富であります。下腹部は使い捨てのマ×コを換装するため、衛生面はバッチリであります。今回はCマ×コであります』

「Cマ×コ・・・あぁ中学生か。処女膜もあるのか?」

『もちろんであります。遠慮なくブチ破ってもらってけっこうであります』

「痛がらないだろ?」

『処女膜が敗れたら、内部に衝撃が走るであります。「痛くない」と言うのはウソであります』

「でも、濡れていないぞ。前戯も必要なのか?」

『内部に35℃に温めたローションが備わっているであります。ちょっとマ×コをいじっていただければ分泌するであります』

まるで人間みたいだなと思いながら、俺はのウララのマ×コに指を入れてみた。

「あっ」

なんとしっかりとマ×コの内部はしっとりとしていて、ヒクヒクと息づいていた。

『大量量産型のローションですが、新品であります。なので一晩中抱かれてもエンプティの心配はないであります』

「これで5000円は安いな」

『次から指名してくれるとありがたいであります。Dカップパックに換装すればボインの女の子にもなれるであります』

X10シリーズは装備を換装することが得意のようだ。

「顔も換装できんのか?」

『……ぶっちゃけできるであります。でも、ハロウィンプロジェクトの経費の状況から顔とOSの交換はないと思うであります。そこまでやるならX20を購入できるであります』

「なるほどね。まぁ指名は俺を満足させたら考えてやる」

『10回でも20回でも思う存分、私の中に射精してくれ、であります』


俺は服を脱ぐ。
相手はロボットだが、まだ勃ってないので弱冠恥ずかしい。

「まだ勃起してないから、少し待て」

『私が勃起させるであります』

彼女は起き上がると俺のチ×ポを握ってきた。

「あっ、意外と人間っぽいんだな」

触られた感触は人間と遜色ない。
間接部は完全にロボットだが、手はリアルのようだ。

『X10はTPEとシリコンのハイブリッドでありますが、ブルブルフレームとシリコンというふたつの条件を満たすとセカンドシリーズと呼ばれるであります。X20はブルブルフレームですが、装甲はTPEシリコンハイブリッドで私と同じであります。でも、ブルブルフレームが内蔵され、かなり軽量化になっているので事故が少ないのであります』

話を聞いていたら、みるみる俺のチ×ポは大きく堅くなる。

『立派であります。パクつきたいであります』

「……じゃあ頼む」

すると彼女は大きく口を開け、俺の眼下でパクッと肉棒をくわえ込んだ。

これがガイノイドのフェラチオか。思ったよりも温かくて気持ちいい。
目を閉じて、顔を僅かに朱に染めたクルミは首を前後に振り始めた。

俺は彼女の髪を掴んだ。
男として優越感に浸る。相手がロボットなら許されるであろう。

「精子は飲めるのか?」

じゅぽじゅぽ―-
『もちろん全部飲ませて頂くであります』

せっかく一週間、溜め込んだ精子を口に出すか迷ったのだが、今回はこのまま思いっきり口の中に放出してやろう。

「じゃあ、このまま口の中でイクよ」

『了解であります。思いっきり出してくださいであります』

あまりに溜まっていた為、ややチ×ポが麻痺に近い射精感。

俺は彼女の頭をしっかりと両手で押さえつけ―-

「ウラァッ!」

―-どびゅびゅっ!!
ウララの口の中で思いっきり精子を放出した。
溜め込んだ濃厚な精子が口腔内をほとばしっていく。

ウララは口内で脈打つチ×ポがおとなしくなったところで口から解放し、手で口を押さえながら口内に放出された大量の精液をゴクリと音をたてて飲み込んだ。

『おいしかったであります。ごちそう様であります』

「すばらしいな。気持ちよかったし、飲んでくれるなんて」

精飲されたのは初めてだ。まぁ相手はロボットだが……。

『出したのを飲むと100%の確率で男性は喜ぶであります』

しゃがみこんだまま、ウララの目は俺の股間を見る。

『さすがであります。あれだけ出たのにまだ元気であります』

「このあと萎えるけどな」

『時間はタップリあるであります。私は口を洗浄してくるであります』

「これはクオリティーが高いな。もぅ人間が抱けなくなるかも」

『嬉しいことを言ってくれるであります。このあとも張り切るであります』



【3】

俺は回復するまで、仰向けのままウララを上に載せてピロートークを楽しんでいた。

「ユリコ百式って漫画しってるか?」

『10TBのハードディスクを持ってしてもわからないであります。教えて欲しいであります』

知ってても知らないと応えるキャバ嬢のようだが……

「まぁ意志を持ったダッチワイフのコメディ漫画だ」

『私はダッチワイフではないであります。現在はセクサロイドに位置するであります。型番もX105であります。X10シリーズでは5番の新型であります。装備を換装できるのもX105の私だけであります。X20もセカンドも装備の感想は容易ではないのであります!』

「セクサロイドねぇ」

『X105は換装パックを一番最初に搭載したガイノイドであります』

「ものものしい機能だな。セクサロイドは認めるのに?」

『……これ以上、ダッチワイフと呼ぶならディアクティブモードになるであります』
※電源を切る

「なるほど、確かにダッチワイフではなさそうだな」

どうやら、俺はロボットでも女性との会話が下手らしい。

『私を怖いお兄さんが迎えに来るであります。お客様のことを話すであります』

「わかった、わかった許してくれ」

まさか、ロボット相手に謝るなんて……それにハロウィンプロジェクトって反社か?

『あっチンコが固くなってきたであります』

「じゃあ二回戦をはじめるか」

こうして2Rの幕が上がった。
いよいよ久しぶりの女の子とのドッキングである。
ロボットではあるが……

『体位はどうするでありますか?』

「何ができるの?」

『正常位と後背位だけであります。間接部のヒンジは基本90度であります』

「なら最初はバックで」

『了解であります』

彼女は目の前で四つん這いになり、お尻を上げた。
窄まる小さな穴もある。

「じゃあブチ込むよ」

『そ、そこは違うであります! 飾りでありますッ!』

俺はお尻の穴に男根をあてがったのだ。お尻はフェイクだった。

「そうか、失敗」

するとクルミは正常位になって脚を大きく広げた。

『壊されてはたまらないであります。最初は正常位で楽しんでくださいであります』

ロボットに指示されるなんてな……

「じゃあウララがあてがってくれ」

『了解であります。失礼するであります』

ウララはやんわりと俺の肉棒を握る。

『硬くて大きい……こんなの入らないであります』

「なかなかおもしろいことを言うな」

ウララの手が止まった。
ぱんぱんに張りつめた男根の先端に蠢く感触を感じる。

『それでは、一気に奥の奥まで突き破るであります』

処女にこんなことを言われたら引くけど……

「よし、ブチ破ってやる!」

俺は遠慮なく、ぐっと腰を突きこんだ。

だが、思ったよりもペニスは抵抗に阻まれ彼女の中に沈んでいかない。

ウララは演技であろう、苦悶の表情を浮かべている。
さらには、謎の汗までが彼女から染み出してきたのだ。

「なんでロボットが汗をかくんだぁ?」

さすがに訊ねる。

『X10は燃料電池がエネルギー源であります。水素Hと酸素O2の化学反応により、水H2Oが排出されるであります。汗や涙として体外に排出できるであります』

「すげぇな……。最新のテクノロジーじゃん」

『X20は、さらに補助電源として蓄電エネルギー装置が備わるハイブリット方式であります。ディアクティブモード状態でも動けるのであります』

「こんな演出までできて旧式とはな……」

『モノコック構造では仕方がないであります』


―-ブチッ
そんな時、突然立ちはだかっていた抵抗がなくなり、硬質化した肉棒がずぶずぶと一気に根元まで沈みこんだ。

人間を再現できているとは言いがたいが、それなりに気持ちよい抵抗を味わうことができた。

『い…痛いであります』

これはウララの演出?
だとすれば、大した役者だ。

右手を彼女の乳房にあてがいながら、化学反応で排出された涙を左手で拭ってやる。

「本当に痛そうに見えるよ」

『そんなことは言わないでほしいであります。内部で衝撃が走ったのは事実であります』

今まで彼女がいないのは俺がこうやって皮肉ってやるからなのかもしれない。

『さぁ遠慮せずに動くであります』


ウララの言うとおりに、乳房を両手で握りこむように乱暴に掴んで俺は腰をおもむろに使う。
狭い膣内にぎゅっと締めつけられる快感に凹凸あるヒダヒダに擦られると2回目だというのに射精感はあっという間に限界に近づいた。

「ううっ……いつ射精してもおかしくないほど、気持ちいいよ」

『では、射精まで思う存分バコバコしてほしいであります。どれだけ激しく動いても大丈夫なのがガイノイドの特徴であります』

完全にウララとひとつになったときに限界に達した。

俺がウララに「妊娠しろッ!」と怒鳴った瞬間、肉棒がびくびくと脈動し、大量の子種を彼女の体内で思いっきりブチ撒けた。

脈動は十回近く続き、ようやくおとなしくなった。

「最高だったよ、ウララ」

『私も気持ち良かったであります。できるなら元気な赤ちゃんをオギャァって産んでやりたいであります』

―-!?ッ
するとウララが俺の顔を自身によせキスをしてきた。

『「妊娠しろ!」なんて言われたのは初めてであります……こんな嬉しい言葉はなら何度も聞きたいであります。しばらくこのまま抱きしめていてほしいであります』

「……了解であります!」

俺は長い時間、ウララとドッキングしたまま、唇を重ねた。

俺は、もぅがむしゃらに動いた。
腰のスピードも明日は腰痛になる覚悟でガンガン突いて突いて突きまくった。

ウララは苦悶の表情で涙まで溢れ、汗もどんどんかく。
エネルギーが消費されているのだろうか?

そして両手を俺の首にまわしてきた。
そのうえ、布団からはねあげた両脚で、俺の腹回りをぎゅっと挟み込んでくる。



【4】

それからというもの、俺はウララを指名し続けた。

指名したので10000円。何故か指名料の方が高い。
Dカップのアタッチメントを要求したのでさらに10000円。
衣装をテニスウェアとかメイド服にしたので追加料金がかさみつつ、彼女を呼ぶのに1回30000円の費用か請求されるようになった。

そんな日々が1年以上続いたある日。

『今日でお別れであります』

唐突にウララがもう会えないと言ってきたのだ。

「なんで?」

『私が稼動して10年近くの年月が過ぎたであります。今度、組織のオークションで売られることになったであります』

「なんだって!?」

『競り落とされなくても、TV局のハンティング番組で逃げるロボットとして銃器で破壊される運命になったであります』

話を聞くと、セクサロイド派遣はX20に移行するのでウララは破棄されるようだ。
それでも需要があるならとオークションにかけられるらしい。

売れなければ……銃器で破壊ッ!


「オークションで俺がウララを買い取るよ。そしたらこれからずっと一緒にいよう」

俺はウララに夢中だった。
どっちにしろ結婚なんてできなくとも一緒に暮らしていけるだけで俺は幸せだ。

『……嬉しいであります。でも、組織は並みの暴力団のレベルではないであります。
それにオークションのスタートは100万円からであります』

「なっ!?」

『一度、言葉にして金が払えなかったらその場で銃殺であります』

※処女オークション 31P参照
【処女オークション☆】DIESELが2014年に投稿した小説。
http://kanno-novel.jp/viewstory/index/5453/?guid=ON


「ん~なんとかするしかあるまい」

俺はウララにオークションの場所と日取り、参加資格を聞いてウララを競り落とすべく金策に翻弄した。


数日後

俺はウララから聞いたオークション会場に出向いた。

潰れたパチンコ屋を改装した大きな建物だ。
ここでは毎日のように何らかのオークションが開催されているようだ。

エグイのは入場料だけで10万円請求される。

ステージにはカボチャの被り物をしたオークショニアが巧みな話術でガイノイドを売り捌いていた。

ウララが登場する。

彼女を手に入れるチャンスでもある。
だが、本当に俺に残るのは彼女と莫大な借金……

もぅ全てを失っていい!
































「2000万でましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!















2000万でハンマープライスッ!!!!!!!!!!!!!」

―-バコーンッ!!
カボチャ野朗が木槌を机に叩きつけた。


俺はウララを競り落としたのだ。
しかし、何というふっかけたオークションだ。

オークション後

俺はウララをお姫様抱っこし、別室に案内された。
会場内の熱気は凄まじい。

セクサロイドを欲しがる人たちがこんなにいたとは……

俺は、銀行や信販会社、親戚一同、退職金の前借り等々で2000万円はなんとか用意していたのだ。
これは、ウララから事前にサクラによる買値の裏上げがあると聞いていたからだ。

―-コポコポコポ……ッ
カボチャ野朗が俺に高級なワインを注ぎ、渡してきた。

「良かったなウララ……スクラップになる運命を覆すとは」

カボチャ野朗はそうウララに言うと俺にも声をかけてきた。

「お客様ははじめてでいらっしゃいますね……失礼ですがお仕事は何を?」

「まぁ普通の仕事を……」

「カボチャ様、次の競りの準備がありますので……」

カボチャ野郎は俺に会釈すると、
上等なスーツを着込んだ部下とともにステージに戻っていった。



【5】エンディング

突然ウララが抱きついてきた。

『信じていたであります!』

「これからはずっと一緒だよ」

『私も最後には一緒に棺おけに入る覚悟であります!』

それは気が早い……。

「ウララ……法律では無理だが……俺と結婚してくれるかい?」


ブシューッ!

『rどjほdplhg@sdhd7f4hj87sdfh7れ84gh7sdf7hg886s4hb79s8あえおlkごそfgpsd@kgsd:@lbkldfslgspf@l』

「えっ!?」

ウララが何か言葉を発すると頭から蒸気が吹き出した。


なにやら彼女の様子がおかしい。PCのフリーズにも似た症状。

『言葉が……貴方に伝える言葉があるのに……シークタイムがかかって、かかって処理ができないでありますっ!』



END




【あとがき】

僕が書いた2015年の作品を2022年でリメイクするとは思いもよりませんでしたが、大人でも読めるケータイ官能小説、小説家になろうにて投稿して、一定のPV数を得られました。自信作でありつつ、PVは現時点で1万5千以上ありますが、モブで登場した『処女オークション』は26万PV以上です。でも、個人で深みのある話しは『ときめきのシークタイム』です。

ウララはペルソナ3のアイギスというキャラを参考にしました。
そして、廃棄される理由にガンダムSEEDのX10ストライク(ウララ)X20ブリッツ(かんな)シリーズにディスティニーのセカンドシリーズインパルスという世代交代を参考にしました。

人間と機械の恋は「火の鳥・復活編」に出てくる事故で無機質と有機質が混合する視界となったレオナという青年が機械の少女チヒロと駆け落ちします。
チヒロは美しいとは言えないロボットです。

雪山?で遭難し、チヒロは凍死するレオナを救うべく、自身の身体をオーバーヒートさせてレオナを助けます。
九死に一生を得たレオナもその遭難で人間からロボットになります。

アウターゾーンという物語でも、事故で視力障害となった青年は人の心が具現化して見えてしまい。
資産目的の婚約者である女性の姿もバケモノに見えてしまいます。
唯一、優しいメイドはその事故で顔に大やけどを負い、二目と見れない容姿になっていたのですが、青年には美しい少女に見えます。

火の鳥は生命をテーマにしていると思うのですが、愛に関しては種を越えた何かを感じます。
鳳凰編の我王ももともとは蜘蛛の女性を愛します。我王は女性を殺します。
ヤマト編のオグナも敵のカジカと愛し合います。オグナは彼女を裏切ります。
宇宙編の牧村も鳥人間的な亜人と愛し合っています。牧村は彼女を焼いて食べます。


でも、最後はハッピーエンドがいいですよね。

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