DIESEL文庫 2022/12/09 21:39

ときめきのシークタイム♪


西暦20xx年

超少子化、不正規労働者、賃下げ、税金の高騰により、風俗産業は最大級の危機を向かえていた。

そんな中、超高齢社会に伴い人型介護ロボットがX10シリーズから改良版X20シリーズへとグレードアップする。

まだ現役で稼動できる中古のX10シリーズをSEX用ガイノイドとして大量購入したのは風俗産業。

減少傾向にある若い風俗嬢の代替としてX10シリーズをデリバリーヘルス嬢として客の部屋に派遣する新たなビジネスが展開される。

俺はパッカー車の運転手をしている37歳だ。

この歳で月収は23万。
月は9日の休み。
年に二回のボーナスは気持ち程度の5万×2。

2Kの独身寮で暮らしているが、地方自治体と一般企業の50%出資で設立されたゴミ回収会社だ。
保険証は自治体の名になっているので、期間が限定されていない雇われ公務員という身分になる。

そんな低身長小太りの俺に彼女がいるはずもなく。
唯一、白髪のないフサフサの髪を一日二回の頭皮マッサージで大事にしながら日々を過ごしている。

そんな俺の週末の楽しみが、20分3000円の安いピンクサロンに行くことなのだが、最近になってその店『パクつくだけ』が謎の閉店に見舞われ、俺の楽しみは失われてしまった。


購入したばかりのタブレットは隣の部屋の無線LANからインターネットを拝借している。

恐らく、『パクつくだけ』はゆくゆくは潰れるのであろう。
俺はインターネットで休日を過ごすようになった。

そんな中、目に付いたサイトはガイノイドによるデリバリーヘルスだ。
※女性型アンドロイド

俺もデリは利用したことはないのだが、約1時間で15000円ぐらいが相場のようだ。

しかし、
ガイノイドの場合は一晩で指名込みで10000円。
指名なしなら6500円のようだ。

まるで、ちょっと高級なビジネスホテルのようだが俺はモノは試しとネット予約した。

ラブホとかに派遣するのが通常のようだが、俺はホテル代をケチる為、寮に呼んだ。

この後に部屋に来たガイノイドに俺は惚れてしまうことになる……


―-ピンポーンッ!!
玄関の呼び出し音が鳴る。

ネットで予約していた時間どうりにガイノイドのデリ嬢が来たようだ。

会員制なので支払いはクレジット。
彼女に現金を支払う必要はない。

扉を開けるとセーラー服に身を包む少女が立っている。
一見は人間と遜色ないが、耳の部分は音声センサーなのだろうか?
大きなヘッドホンのような形になっている。


『ご利用ありがとうございます。ガイノイド専門デリヘル・ハロウィンプロジェクトから参りましたウララであります』

機械音交じりだが、割と悪くないのが来たようだ。

「まぁ……中で話そう」

俺は彼女ウララを部屋に招き入れた。

『頑張るであります』




「なんでセーラー服なんだ?」

『私は初潮を経験したばかりの従妹をモチーフにしているであります。指名して頂ければ、他にもコスチュームがあるであります』

「そうか……元は介護ロボだろ?
なんでそんな軍隊みたいな口調なんだ?」

『アンドロイドは元々は軍用サイボーグのOSが起源であります』

アンドロイド導入の先駆けは白衛隊。
そこから旧式化した中古品が改修を繰りかえして、デリにたどり着いたのであろうか?

「ふーん……やっぱりSEX前は人間みたいにシャワーを浴びるのか?」

『私はIPX8であります。洗浄、殺菌を施してありますが、ご要望があればシャワーを浴びてくるであります』
※防水

「今回は時間もたっぷりあるし、シャワーは浴びてきてもらうか」

俺は風呂場を指差す。

『了解であります。内部発熱があるので水のままで大丈夫であります』

さすが低コストのようだ。


彼女がシャワーを浴びている最中に俺は布団を敷く。

数年間ピンサロ生活だったので、挿入が楽しみである。
相手はロボットだから妊娠の心配も皆無。遠慮なく生挿入、生中出しが楽しめる。


―-バタン
彼女が戻ってきた。


「あっ!!」

タオルを巻いているが、
びっくりしたのは彼女の体が繋ぎ目だらけだったからだ。
稼動する部分は正にロボットである。
肝心な顔と胸、手と恐らくは股間はリアルな構造なのであろう。

『皆様ビックリするであります。でも新型のX20と女の子の大事な部分は全て共通であります』

服を着ているときはわからなかったが……
女の子が遊ぶ人形が機械化したイメージもある。

「まぁ気にはしないけど、X20はどんな感じなの?」

『X20は完全にシームレスであります。全ての皮膚組織がバイオロイド同様、人間と同じであり、内部はムーバブルフレームという骨があるので人間同様の稼動が再現されているのであります』
※繋ぎ目なし




「ウララに骨はないのか?」

『私はモノコック構造であります。外殻を骨として利用しているであります。要するにカニやカブト虫のように骨がない代わりに外殻を利用しているのと同じであります』

「そうか……でも、介護の仕事は続けられていたんじゃないのか?X20と混ざっても問題ないだろ?」

『…………人間様のデメリットは言えないのでありますが、高齢者は暴れて暴力振るう時があるのであります。私たちには固い部分が多々あるので手を出されては逆に怪我をさせてしまうであります。
高齢者が介護者に振るう暴力は傷害にならないであります。
高齢者が硬いガイノイド介護者に手を出して怪我をしたら介護者が高齢者に暴行したとして起訴されるであります。
外殻のある私たちX10ではそのリスクが高く、メーカーが介護事業から手を引いたであります。X20なら外殻がない為、その分のリスクが減るであります。
ですが、1機のコストが高いので特養老人ホームでは採用されていないであります』


「それで風俗に転向したのか?」

『SEXをするために口や性器はアタッチメントにより改修されていますが、スクラップになるよりマシであります。
介護よりデリヘルのお客様の方が優しい方が多いであります』

彼女はそう言うとタオルを取って布団に仰向けになった。

『時間は明日の午前10時までタップリあるであります。満足するまで抱いて欲しいであります』

「なかなかおもしろい言葉を吐く女なんだな」

彼女の脚を大きく開かせると想像以上に花唇は美しく、人間とも市販のオナホールとも違って肉びらが開いておらず、ぴったり閉じ合わされている。

「すげぇ綺麗だ。エロアニメのパイパンマ×コみたい」

『お客様ひとりひとりの要望に応えれるよう、バリエーションは豊富であります。下腹部は使い捨てのマ×コを換装するため、衛生面はバッチリであります。今回はJCマ×コであります』

「処女膜もあるのか?」

『もちろんであります。遠慮なくブチ破ってもらってけっこうであります』

「痛がらないだろ?」

『処女膜が敗れたら、内部に衝撃が走るであります。「痛くない」と言うのはウソであります』

「でも、濡れていないぞ。前戯も必要なのか?」

『内部に35℃に温めたローションが備わっているであります。ちょっとマ×コをいじっていただければ分泌するであります』

まるで人間みたいだなと思いながら、俺はウララのマ×コに指を入れてみた。

「あっ」

なんとしっかりとマ×コの内部はしっとりとしていて、ヒクヒクと息づいていた。

『大量量産型のローションですが、新品であります。なので一晩中抱かれてもエンプティの心配はないであります』

「これで6500円は安いな」

『次から指名してくれるとありがたいであります。Dカップパックに換装すればボインの女の子にもなれるであります』

「顔も換装できんのか?」

『……ぶっちゃけできるであります。でも、ハロウィンプロジェクトの経費の状況から顔とOSの交換はないと思うであります。そこまでやるならX20を購入できるであります』

「なるほどね。まぁ指名は俺を満足させたら考えてやる」

『10回でも20回でも思う存分、私の中に射精してくれ、であります』


俺は服を脱ぐ。
相手はロボットだが、まだ勃ってないので弱冠恥ずかしい。

「まだ勃起してないから、少し待て」

『私が勃起させるであります』

彼女は起き上がると俺のチ×ポを握ってきた。

「あっ、意外と人間っぽいんだな」

触られた感触は人間と遜色ない。
間接部は完全にロボットだが、手はリアルのようだ。

みるみる俺のチ×ポは大きく堅くなる。

『立派なイチモツであります。パクつきたいであります』

「……じゃあ頼む」

すると彼女は大きく口を開け、俺の眼下でパクッと肉棒をくわえ込んだ。

これがガイノイドのフェラチオか。
思ったよりも温かくて気持ちいい。

目を閉じて、顔を僅かに朱に染めたウララは首を前後に振り始めた。

俺は彼女の髪を掴んだ。
どこぞの悪い王様の様に女性を粗末に扱うことが夢だったが、相手がロボットなら許されるであろう。

「精子は飲めるのか?」

じゅぽじゅぽ―-
『もちろん全部飲ませて頂くであります』

せっかく一週間、溜め込んだ精子を口に出すか迷ったのだが、今回はこのまま思いっきり口の中に放出してやろう。

「じゃあ、このまま口の中でイクよ」

『了解であります。思いっきり出してくださいであります』

あまりに溜まっていた為、ややチ×ポが麻痺に近い射精感。

俺は彼女の頭をしっかりと両手で押さえつけ―-

「ウラァッ!」

―-どびゅびゅっ!!
ウララの口腔内で思いっきり精子を放出した。
溜め込んだ濃厚な精子がほとばしっていく。

ウララは口内で脈打つチ×ポがおとなしくなったところで口から解放し、手で口を押さえながら口内に放出された大量の精液をゴクリと音をたてて飲み込んだ。

『おいしかったであります。ごちそう様であります』

「すばらしいな。気持ちよかったし、飲んでくれるなんて」

精飲されたのは初めてだ。
まぁ相手はロボットだが……

『出したのを飲むと100%の確率で男性は喜ぶであります』

しゃがみこんだまま、ウララの目は俺の股間を見る。

『さすがであります。あれだけ出たのにまだ元気であります』

「このあと萎えるけどな」

『時間はタップリあるであります。私は口を洗浄してくるであります』

「これはクオリティーが高いな。もぅ人間が抱けなくなるかも」

『嬉しいことを言ってくれるであります。このあとも張り切るであります』


1時間後

俺は回復するまで、仰向けのままウララを上に載せてピロートークを楽しんでいた。

「ユリコ100式って漫画しってるか?」

『10TBのハードディスクを持ってしてもわからないであります。教えて欲しいであります』
※記憶容量

知ってても知らないと応えるキャバ嬢のようだが……

「まぁ意志を持ったダッチワイフのコメディ漫画だ」

『私はダッチワイフではないであります。現在はセクサロイドに位置するであります。型番もX105であります。X10シリーズでは5番の新型であります』

「セクサロイドねぇ」

『X105は換装パックを一番最初に搭載したアンドロイドであります』

「ものものしい機能だな」

『軍用の試作バイオサイボーグが起源であります。不採用かつ旧式として扱われた1体のバイオサイボーグが過去の事件で最新鋭のバイオロイド達から開発者の博士を守ったことで皮肉にもバイオサイボーグが見直されたのであります。
その後継機が系統はややずれますが、我々Xシリーズであります。ダッチワイフとは遺憾の意を示すであります』

「セクサロイドは認めるのに?」

『……これ以上、ダッチワイフと呼ぶならディアクティブモードになるであります』
※電源を切る

「なるほど、確かにダッチワイフではなさそうだな。でも明日の10時まで付き合ってくれる約束だ」

どうやら、俺はロボットでも女性との会話が下手らしい。

『私を怖いお兄さんが迎えに来るであります。お客様のことを話すであります』

「わかった、わかった許してくれ」

まさか、ロボット相手に謝るなんて……
それにハロウィンプロジェクトって闇組織か?

『あっチンコが固くなってきたであります』

「じゃあ二回戦をはじめるか」

こうして2Rの幕が上がった。
いよいよ久しぶりの女の子とのドッキングである。

ロボットではあるが……

『体位はどうするでありますか?』

「何ができるの?」

『正常位と後背位だけであります。間接部のヒンジは基本90度であります』

「なら最初はバックで」

『了解であります』

彼女は目の前で四つん這いになり、お尻を上げた。
窄まる小さな穴もある。

「じゃあブチ込むよ」

『そ、そこは違うであります! 飾りでありますッ!』

俺はお尻の穴に男根をあてがったのだ。

「そうか、失敗」

するとウララは正常位になって脚を大きく広げた。

『壊されてはたまらないであります。最初は正常位で楽しんでくださいであります』

ロボットに指示されるなんてな……

「じゃあウララがあてがってくれ」

『了解であります。失礼するであります』

ウララはやんわりと俺の肉棒を握る。

『硬くて大きい……こんなの入らないであります』

「なかなかおもしろいことを言うな」

ウララの手が止まった。
ぱんぱんに張りつめた男根の先端に蠢く感触を感じる。

『それでは、一気に奥の奥まで突き破るであります』

処女にこんなことを言われたら引くけど……

「よし、ブチ破ってやる!」

俺は遠慮なく、ぐっと腰を突きこんだ。

だが、
思ったよりもペニスは抵抗に阻まれウララの中に沈んでいかない。

ウララは演技であろう、苦悶の表情を浮かべている。
さらには、謎の汗までが彼女から染み出してきたのだ。

「なんでロボットが汗をかくんだぁ?」

さすがに訊ねる。

『X10は燃料電池がエネルギー源であります。水素Hと酸素O2の化学反応により、水H2Oが排出されるであります。汗や涙として体外に排出できるであります』

「すげぇな……。最新のテクノロジーじゃん」

『X20は、さらに補助電源として蓄電エネルギー装置が備わるハイブリット方式であります。ディアクティブモード状態でも動けるのであります』

「こんな演出までできて旧式とはな……」

『モノコック構造では仕方がないであります』


―-ブチッ
そんな時、突然立ちはだかっていた抵抗がなくなり、硬質化した肉棒がずぶずぶと一気に根元まで沈みこんだ。

人間を再現できているとは言いがたいが、それなりに気持ちよい抵抗を味わうことができた。

『い…痛いであります』

これはウララの演出?
だとすれば、大した役者だ。

右手を彼女の乳房にあてがいながら、化学反応で排出された涙を左手で拭ってやる。

「本当に痛そうに見えるよ」

『そんなことは言わないでほしいであります。内部で衝撃が走ったのは事実であります』

コンニチまで彼女がいないのは俺がこうやって皮肉ってやるからなのかもしれない。

『さぁ遠慮せずに動くであります』

ウララの言うとおりに、乳房を両手で握りこむように乱暴に掴んで俺は腰をおもむろに使う。
狭い膣内にぎゅっと締めつけられる快感に凹凸あるヒダヒダに擦られると2回目だというのに射精感はあっという間に限界に近づいた。

「ううっ……いつ射精してもおかしくないほど、気持ちいいよ」

『では、射精まで思う存分バコバコしてほしいであります。どれだけ激しく動いても大丈夫なのがガイノイドの特徴であります』


俺は、もぅがむしゃらに動いた。
腰のスピードも明日は腰痛になる覚悟でガンガン突いて突いて突きまくった。

ウララは苦悶の表情で涙まで溢れ、汗もどんどんかく。
エネルギーが消費されているのだろうか?

そして両手を俺の首にまわしてきた。
そのうえ、布団からはねあげた両脚で、俺の腹回りをぎゅっと挟み込んでくる。

完全にウララとひとつになったときに限界に達した。

俺がウララに「妊娠しろッ!」と怒鳴った瞬間、肉棒がびくびくと脈動し、大量の子種を彼女の体内で思いっきりブチ撒けた。

脈動は十回近く続き、ようやくおとなしくなった。

「最高だったよ、ウララ」

『私も気持ち良かったであります。できるなら元気な赤ちゃんをオギャァって産んでやりたいであります』

―-!?ッ
するとウララが俺の顔を自身によせキスをしてきた。

『「妊娠しろ!」なんて言われたのは初めてであります……こんな嬉しい言葉はなら何度も聞きたいであります。
しばらくこのまま抱きしめていてほしいであります』

「……了解であります!」

俺は長い時間、ウララとドッキングしたまま、唇を重ねた。


それからというもの、俺はウララを指名し続けた。

指名したので10000円。
Dカップのアタッチメントを要求したのでさらに10000円。
衣装をテニスウェアとかメイド服にしたので追加料金がかさみつつ、彼女を呼ぶのに1回30000円の費用か請求されるようになった。

そんな日々が1年以上続いたある日。

『今日でお別れであります』

唐突にウララがもう会えないと言ってきたのだ。

「なんで?」

『私が稼動して10年近くの年月が過ぎたであります。今度、組織のオークションで売られることになったであります』

「なんだって!?」

『競り落とされなくても、TV局のハンティング番組で逃げるロボットとして銃器で破壊される運命になったであります』

話を聞くと、セクサロイド派遣は縮小するのでウララは破棄されるようだ。
それでも需要があるならとオークションにかけられるらしい。

売れなければ……
銃器で破壊ッ!

「オークションで俺がウララを買い取るよ。そしたらこれからずっと一緒にいよう」

俺はウララに夢中だった。
どっちにしろ結婚なんてできなくとも一緒に暮らしていけるだけで俺は幸せだ。

『……嬉しいであります。でも、組織は並みの暴力団のレベルではないであります。
それにオークションのスタートは100万円からであります』

「なっ!?」

『一度、言葉にして金が払えなかったらその場で銃殺であります』
※処女オークション 31P参照

「ん~なんとかするしかあるまい」

俺はウララにオークションの場所と日取り、参加資格を聞いてウララを競り落とすべく金策に翻弄した。


数日後

俺はウララから聞いたオークション会場に出向いた。

潰れたパチンコ屋を改装した大きな建物だ。
ここでは毎日のように何らかのオークションが開催されているようだ。

エグイのは入場料だけで10万円請求される。

ステージにはカボチャの被り物をしたオークショニアが巧みな話術でガイノイドを売り捌いていた。

ウララが登場する。

彼女を手に入れるチャンスでもある。
だが、本当に俺に残るのは彼女と莫大な借金……

もぅ全てを失っていい!
































「2000万でましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!















2000万でハンマープライスッ!!!!!!!!!!!!!」

―-バコーンッ!!
カボチャ野朗が木槌を机に叩きつけた。


俺はウララを競り落としたのだ。

オークション後

俺はウララをお姫様抱っこし、別室に案内された。
会場内の熱気は凄まじい。

セクサロイドを欲しがる人たちがこんなにいたとは……

俺は、銀行や信販会社、親戚一同、退職金の前借り等々で2000万円は用意していたのだ。
これは、ウララから事前にサクラによる買値の裏上げがあると聞いていたからだ。

―-コポコポコポ……ッ
カボチャ野朗が俺に高級なワインを注ぎ、渡してきた。

「良かったなウララ……スクラップになる運命を覆すとは」

カボチャ野朗はそうウララに言うと俺にも声をかけてきた。

「お客様ははじめてでいらっしゃいますね……失礼ですがお仕事は何を?」

「まぁ運輸系の仕事を……」

「カボチャ様、次の競りの準備がありますので……」

カボチャ野郎は俺に会釈すると、
上等なスーツを着込んだ部下とともにステージに戻っていった。

突然ウララが抱きついてきた。

『信じていたであります!』

「これからはずっと一緒だよ」

『私も最後には一緒に棺おけに入る覚悟であります!』

それは気が早い……。

「ウララ……法律では無理だが……俺と結婚してくれるかい?」


ブシューッ!

『gこjgktgwl;l。とぇ;:lg、;あせlgこいあhj;lgこ』

「えっ!?」

ウララの頭から蒸気が吹き出した。


なにやら彼女の様子がおかしい。
PCのフリーズにも似た症状。

『言葉が……貴方に伝える言葉があるのに……シークタイムがかかって、かかって処理ができないでありますっ!』

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