深陰杏の雑記録 2022/07/27 20:29

「エルフの奴○御子フィーネ」から与えられた最高の敗北経験について

どうも皆さんこんにちは。深陰杏です。

更新がだいぶ開きましたが、私は元気です。

ここまで遅れた理由は正直に申し上げるとVCT(valorantというゲームの世界大会)ばっかり観ていたからです。はい()

基本的に仕事の行き帰りの電車の中が文章を書く主な時間だったのですが、その時間にYouTubeで大会を観てたから何も書けなかった。そういうことです。

無事VCTも終わりを迎えたので、またぼちぼち色々書き始めていこうというわけですね。


とは言ってもまるっきり何もしていなかったという訳でもなく、文章書いたり新作のえっちゲームをしたりしていました。

その中でですね、一つの戦闘エロ作品が非常に素晴らしい出来だと感じたのでちょっと感想を纏めたいと思いました。

一応ネタバレは避けて書くつもりですが、未プレイの方は注意の方を。





その作品というのが"サークル⭐︎フェアリーフラワー"さんの「エルフの奴○御子フィーネ〜なぜ彼女は自国を売国したのか?〜」です。


うむ、長い。この作品は簡単に言うと人間やエルフ、魔族といった各種族が跋扈する世界でその世界の支配者を決める戦いを行うぞ!と言うお話。

物語開始時点では前回の戦いで勝利者となった人間がこの世界を収めています。その他種族も大なり小なり生き残って生活しておりますが、エルフだけはその見目麗しさから人間の奴○として虐げられています。


そして次の時代の支配者を決めるべく始まった此度の戦い。人間陣営は今の支配を継続すべく御子(種族の代表者)を選出。それが主人公のフィーネちゃんです。

フィーネちゃんは人間の英雄である男性に救われた過去を持ち、双方ともに兄、妹のように接し合う仲になります。

そのお兄ちゃんが自分を救うために怪我を負ってしまったため(本来はお兄ちゃんのほうが御子になる予定だった)、人間の御子として奮闘しようとするわけです、が。


フィーネちゃんには最愛のお兄ちゃんにも話していない一つの秘密がありました。それは自身が人間とエルフのハーフであると言うこと。

人間は現在の支配種族であるため、長いものには巻かれろ的思考、あるいは元より勝ち目が薄く、下手に支配者が変わるよりかは現状維持で人間の庇護下にありたい勢力からの援助があり、この戦いにおいて非常に有利な状況にあります。

奴○の立場に甘んじるエルフ側からすればこれは願ってもいない好機。フィーネを人間の御子として戦いを進め、最後の最後で人間を裏切らせてエルフを次の支配種族にしてしまおうとするわけです。


フィーネちゃんもエルフとして、仲間の惨状を見過ごすことなど出来ないのですが、人間を裏切ると言うことは自分を御子として選出してくれたお兄ちゃんを裏切ることにもなる。

さあ、どうしようか?と、そういうストーリーになっております。



素晴らしいポイント① ロリとお姉さんの使い分け

人間状態のフィーネちゃんはロリです。見事なまでのロリです。しかし、エルフは元来発育のよい種族であり、フィーネちゃんがエルフ形態に変身すると年齢こそロリのままなのですが、ないすばでーな金髪お姉さんになります。

両者において性能の違いなどは殆ど存在せず、シンプルに性癖に刺さる方で冒険できます。えっちシーンも両方完備。本当にごく一部の場面以外は人間(エルフ)の状態でなければならない状況はありません。


こういうロリとお姉さんを使い分けられる作品は何度かやったことがありますが、ここはロリじゃないと駄目だよ。ここはお姉さんじゃないと駄目だよ。このシーンは片方限定だよ。みたいなことが少なからずありました。

このシーンロリ(お姉さん)で見たいんだけどなぁ......っていう哀しみを背負うことが本作ではありません。そこがしっかりしていて両方をじっくり味わえる。それでいてシーンの数や内容も決して少なくなく、満足感がありました。


素晴らしいポイント② 敗北への前振り

ここがこの作品で一番素晴らしいな。と思ったポイントです。

この戦いの主催者は女神様であり、御子は戦いの中で女神様の力を授かることができ、強化モードに変身することができます。

これが実際強く、ボス戦などでは基本的にこれで戦うことになるかと思います。


しかし、一部の敵はこれを逆手に取ってきます。そう、逆にこの強化形態への特攻攻撃を放ってくるんですよね。

これが本当によかった。だって普通に考えたら強敵が現れたら強化形態に変身するじゃないですか。それが普通で、自然な流れ。なのに変身したら不利になります。

かと言って初見殺しかというとそうでもなく、この特攻持ちの連中は露骨にフィーネちゃんに強化形態になるよう誘ってきます。

なので、「ゲーム」をプレイしているプレイヤー側としては「ああ、変身したら駄目なんだな」ってのは一瞬でわかります。

でも、フィーネちゃん視点ではどうでしょうか。確かに怪しさは感じますが、なんといっても変身は女神様から与えられた特別な力です。


それが一介の雑魚的に逆利用されるということは中々考えづらいのではないでしょうか。一抹の疑問を覚えながらも変身を敢行してもおかしくはありません。


以前の記事でも少し書いたのですが、エロRPGにおいてわざと敗北する(防御しかしない。といったような)。というのは没入感を削ぐあまり好ましくない状態です。

しかし、この場面ではゲームをしているプレイヤーと実際に冒険をしているフィーネちゃんが置かれている状況や持っている情報に差異があります。


プレイヤーサイドとしては「変身する」と言う行為はわざと負ける。という行為に他ならないのですが、当のフィーネちゃんにとっては「勝つため」の自然な行為になりえます。

フィーネちゃんが変身を誘われていることを疑問に思うとプレイヤーが考える。あるいはさっさとストーリーを進めたいと思うなら「変身せずに」戦えばいいだけです。

でも、フィーネちゃんが誘われてることを疑問に思わない。あるいは疑問に思いつつも変身を敢行するだろうと考えるならば......?えっちシーンを見るために変身をしたとしてもなんら没入感を削ぐことはないでしょう。


その他、とある人物(?)の護衛任務があるのですが、その護衛対象は敵と結託しており、味方として振る舞いながらも妨害してくる。(なおフィーネちゃんはこの事をしらない)

とか、フィーネちゃんに非がない状態で敗北に導く導線が各所に用意されていました。

これらの導線がプレイヤーにははっきりと明示されつつ、フィーネちゃんにはわからない(わかりづらい)ように設置されているんです。


初見殺しなどのストレスに繋がるような形式ではない、しかし自然に(むしろスムーズに攻略することの方が主人公補正のようで不自然なくらいに)こちらに敗北の選択肢を提案してくれます。


私の操るフィーネちゃんは先の場面で変身を行いましたし、護衛についても一緒に戦うことを拒否(妨害されなくなる)することもできましたが、一緒に戦ってもらいました(想像の八倍くらい妨害エグくて負けました♡)。


こういった没入感を削がずに敗北経験を与えてくれる。というのがあまり今までにない形で、凄く楽しめたな。と感じたのです。



素晴らしいポイント③ 押さえるべきところを押さえているストーリー

それでいてストーリーの方もめちゃくちゃ斬新!と言うわけではないにしろ、RPGとして求められる要素はしっかり押さえています。

特にフィーネちゃんのライバルになるキャラがいるのですが、その子もめちゃくちゃ好みでした。その他サブキャラもかなりキャラが立っていて好感が持てます。

最終決戦なんかは中々熱くなれました。えっち要素も完備しており、かつRPGとしての完成度が確保されているのはプレイのしやすさに繋がったと思います。



ちょっと残念だったポイント

素晴らしい作品だっただけにここがこうなら......!と思うポイントもいくつか。

私はゲーム作成の知識なんてサラサラないので、仕様的に難しいとか手間がどうとかそういう話は抜きにして好き勝手に。よく言えば素直な感想をまとめてみたいと思います。


①衣服破損がHP依存

これは気になってしまいましたね。

このゲームHPの現在値によってフィーネちゃんの衣服の破損具合が決定されます。

勿論HPがギリギリの状態になると服が全部弾け飛ぶ眼福モードになるわけなんですが、その状態が長くは続かないんですよ。


HPがギリギリってことはあと1回でも攻撃を喰らえば死ぬということ。フィーネちゃんの身体を拝もうと回復せずに突き進むと当然死にます。

かといって回復するとHPに付随する衣服の破損状態も回復してしまうので服を着てしまい(?)ます。残念だ......。


勿論手間も増えることでしょうし、そもそも裸。という装備がわざわざある以上、衣服を最大破損の状態にするだけでマッパで歩き回れるというのはマズイのかもしれませんがね。

街の中では強○で服の破損を治さないといけない=街の中でも露出したいなら裸の装備を手に入れなければならない→街中で露出するとイベント

みたいなのが落とし所なんですかね。自分で言っといてなんですがめんどくさそう......。

でも、戦闘エロ作品で最も見る頻度が高いえっち要素って立ち絵なので、ここは欲しかったなと言うところです。


②敵の出現が固定

このゲームではステージ毎に敵が一種類のみ。出現数も二体で固定です。

ダンジョン自体そう長くありませんでしたし、敵の種類が少ないことは特に気にならなかったんですが、問題は出現数すらも固定なところ。

絶対に二体で現れるので、何度か(下手したら一度)戦闘しただけでパターンが組めるので戦闘に緊張感がなく若干作業気味に感じました。


その点理不尽なまでにランダム要素がある護衛マップはめちゃくちゃ楽しかったです。まあ妨害って言っても大したことないでしょw

って思ってたら1戦目で行動不能連打のガチ妨害されてそのまま敗北。容赦なくぶち犯されて笑ってしまいました。

これこのまま進めるか?と不安になりましたが、どうやら1戦目が極端に運悪だったらしくその後はそこまで極悪な妨害はありませんでした。

まあその後も三度ほどわからされて無事フィーネちゃんは妊娠したんですけどね!


ということで出現数を1〜4体くらいの範囲でランダムにする。ステータス弄っただけのコンパチでも構わないのでちょっと強いエリートモンスター的なのを用意する。みたいなことがあれば緊張感が出たのかなと。

うわエリートいる上に敵4体じゃんやばくね?って感じで負けるかもなぁ。という感触はもう少し欲しかったと思いました。


③もう少し容赦なくぶち犯してもいいのよ

先の強化形態の下りの続きなんですが、あれ結局勝ったんですよね()

再三にわたって注意喚起されたので即死くらいは覚悟してたんですが、実態は特効。ダメージこそ痛かったですがなんとか勝って、しまいました。

あそこまでされて変身して挑むプレイヤーは負けを期待してると思うので、ここはもうちょっと理不尽でも良かったのかなと。


あとは一部ステージでフィーネちゃんが敗北すると奴○として売るために監禁されるんですが、監禁された時点では特にえっちシーンがありません。

この後脱出に成功すれば復帰でき、失敗すれば奴○ENDでBADEND直行です。

つまるところ監禁された時点で無傷(えっちシーンなしで帰還)orBADENDの二択なんですが、これがちょっと極端すぎた。

BADまでは流石に行きたくないけど、負けて監禁されたのにただ無傷で帰るのもちょっと味気ないですよね。


監禁時点で1個えっちシーン挟んで、脱出出来なかったらBAD。の方が敗北した時のご褒美感はあったかもしれません。


とはいえ

面白い戦闘エロゲームであったのは事実。特に何度も繰り越しますが、自然な流れでスムーズに敗北に導いてくれたのはとても好感触でした。次回作があるなら買わせていただきます!

特にロリで戦闘エロ作ってくれるのは貴重なんですよ!戦闘エロの主人公ってお姉さんが多くて......こんな可愛いロリを戦いでぼろぼろえちえち出来るのはそれだけで有難い......!


別に私もロリが大好きなだけでお姉さんが嫌いなわけじゃないので、ロリモードで楽しんだ後にもう一回別の味を楽しむことが出来ますしね。一挙両得。



実は過去作の勇者姫ミリアなんかもプレイさせていただいてたんですが、そちらもロリとお姉さんの2種類で楽しめるゲームでした。

この両得システムは出来れば!今後も!欲しいですね!


そんなこんなで、ここ最近で一番良い敗北経験が出来たこのゲーム、おススメです。

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