team-h 2023/05/17 00:00

お誕生日おめでとう涼介!!

二人の付き合いの長短は関係ありません。
ただ純粋な程の”絶対的な信頼”と”二人で一つ”が同時に成立している心の完成形。











































「今日は涼介”くん”のお誕生日」
































夕食の席は特別にうなチラシを用意したアナタ。
涼介はそれを喜んで平らげ、今はめいいっぱい膨らんだお腹に満足しつつテレビを見ています。

「ぶっちゃけ言うと誕生日だって仕事だし、歳ばっかくって、あんま嬉しくないよなぁ~」


なんて言いつつも、
突然アナタに部屋を暗くされ、テレビまでもを消されてビックリ仰天の涼介くん!


ちょっぴり不器用かつ不気味なアナタの「はっぴば~すで~♪」と共に


薄っすらと明かりの灯ったサプライズの手作りケーキが登場するや否や

「え……」

と、あからさまに表情を変えてしまいます。


トン……、とケーキが彼の目の前に置かれます。


「ねぇ~えぇ!マジでぇ~~~~~~~(照照照照照照照照!)!!!!!!」

と、嬉しすぎてどうしていいのか分からなくなった涼介くんは身体をよじりによじって
どうしていいのか分からな過ぎてもうヤバいです。




久しぶりに歌う事が恥ずしすぎて途中で濁してしまったアナタが


「お願い事して、フーッてして?」
なんて恥じらいつつ言ってみると


「なんだよ、やめてくれよ~(笑)」

と、涼介くんがお道化始めます。
お道化てはいますが、
ちょっと涙が滲んでいるような気がしました。

































目の前の席に座り、ソワソワと落ち着かない涼介くんを照れてしまってよく見られないアナタ。






































その時のアナタの口元に
涼介くんはただただ見惚れてしまいます































そして
















「じゃあ、お願い事、言うね」




そう言って、身をかがめる涼介くんは
男らしく、そして”彼らしく”意を決したみたいです

















































「死ぬまでずっと……」















































「今日みたいな日が過ごせますように……」






















































そう言ってろうそくの火を吐息で全て消した涼介くん








































彼の起こした爽やかな風がアナタの髪を撫でています













































それを感じたアナタ。
自分でセッティングしたクセに
アナタの方が泣き出しそうで
それを見つめる涼介くんがだんだんとゆがんでいきます













































「なによそれ……、欲しいものとか言ってくれると思ってたのに……(照笑)」














































なんて照れ隠しで言ってみたアナタ
なんでしょうか。アナタは突然に古典的な女の子の口調に様変わりしました




だって普段の涼介は自分の欲望をアナタの前ではあまり話しません




――だから、それが知りたかったのに。












ガッカリしたわけでは無かったアナタです。
でもたまには、涼介くんのワガママを聞いてあげたくて……
その為なら何でもしたくて





















――でも何をしてあげたらいいのか私には分からなくて





































こんな何もできない馬鹿な私を
愛してくれているのが







ホントに不思議で堪らなくて……















































フツフツとこみあげてくる
大きすぎる幸せと少しの不安――







そんなあなたの表情を見て、涼介くんは何かを感じたみたいなんです。
だけど、彼は心が満たされました。






だからアナタの頬に手を添えて――















































「だから好きなんじゃん」



















































______________________________





この後は言うまでもなく、
アナタと涼介は一つになりました










だけど、その空間にはなぜだか不思議と一つのいやらしさも感じられません


そこにはただ




現世で割かっていた身体が

元の一つに戻っただけ。

ただそれだけの空間なのでした
















































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作者あとがき



なんだこれ。何なんだよこれ……!!!!クソッ……!!!!
胸が苦しい!!!
























そんな時の特効薬は大和君です

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