鶯命丹 2022/12/02 12:22

【コミッション作品】父子相姦・NTRもの

以前SKIMAにてご依頼いただきました作品を大きく改変し、公開致します。(依頼主様許可済み)
 かなり変更されてるので、コミッション作品と言っていいのかどうか?いいか!
 主人公・佐々木克己(ささきかつみ)――大学生。陰気で卑屈なタイプ。弟弥助と相性が悪い。父親である克弥が性的な意味でも好き。
 父・克弥(かつや)――克己と弥助の父。早くに妻と死に別れひとりで息子二人を大学まで通わせた。土建屋。筋トレ好きのガタイの良い中年。
 弟・弥助(やすけ)――克己の弟。父に似て陽気で要領の良いタイプ。兄のことは少し小ばかにしてる。

 主に主人公克己視点で父子相姦もの。弟×父親のセックスを目撃してしまうNTRもの。
ハート・んほ喘ぎあり。
主人公のセックス描写は無しです。オナニーだけ。可哀そう。

  佐々木克己は平凡な大学生だ。
 しかし、普通なら起こらない現象が克己の中に起こっている。
 それは実の父・克弥を性的な目で見ているということ。
 母は、弟を産んでまもなく亡くなった。
 そこから男でひとつで克己と弟・弥助を育ててくれた尊敬する父。
 いつからかそこに劣情が加わるようになってきた。
 父はけして女と見間違うような華奢な身体つきではない。
 現場仕事で長年活躍してきた父の身体は天性のものも手伝って屈強だ。
 どう見ても雄。
 優しくて強い心根も合わせて、父を表す言葉は男の中の男というのがしっくりくる。
 そんな父を、組み敷いて突き上げ、淫らに感じ入る姿が見たいと、克己は思春期以降鬱屈した恋慕を抱え続けていた。

 

  とある平日。
 克己は今日も、とりあえず真面目に見えるように、単位のために大学へ出席する。
 授業が終わった後、ざわつく教室。
 大学2年ともなればそこここに見知った顔ができるが、あくまでも見知っただけで友人でも、知人でもない。
 克己には特に友人と言えるような間柄の同級生がいなかった。
 教室のそこここでグループを作りバカ話をしては、大げさに騒ぐ同級生たちを愚かだと見下してすらいた。
「あのさ」
 喧騒に眉をひそめていた克己は突然、隣に座っていた男に声を掛けられ振り向いた。
 振り向いたその顔が、あまりにも不信感をあらわにしていたからか、声をかけた男が「あ、ごめん。急に」とヘラヘラ笑いながら謝った。
 謝るくらいなら話しかけんなよと思わないでもなかったがそこまで無愛想にもなれず、克己はいやと首を振った。
「で、なに?」
「いや、一年から同じ単位とってるよな? 実は今日、同じ単位とってるやつらと飲みに行くから、どうかなって」
 男は「俺、山田って言うんだけど、気づいてた?」などと愛想よく話しかけてきて、克己は面食らった。
 確かに、目の前の男には見覚えがあるし、一年のころから何度か授業で顔を見たことがある連中もいたが、自分以外のそいつらが、そんな間柄になっているとは、克己は思いもよらなかった。
「いや……俺、今日バイトあるし」
「ああそっか! そうだよな。急に誘って悪かった。また誘うな!」
 そう言って山田は自分のリュックを掴み颯爽と教室を後にした。
 教室の出口では、多分その飲みに行くメンツなのだろう人間が数人、山田の到着を待っている。
「山田おせーぞ!」
「早く行こうぜ~」
 合流した山田と同級生は皆、学生特有の大きな笑い声を立てて、教室を出ていった。
「なんだよ、あれ」
 親切心に見せかけたマウントに克己は忌々し気に吐き捨ててリュックに教科書を詰め込んだ。
「ったく……バイト前の貴重な時間使わせんなっての……」
 あえて自分に言い聞かせるように呟くと克己は教室を出ていく。
 バイトがあるのは本当だ。決して同級生で、自分だけが誰とも仲良くなれず、急遽お情けで誘われた飲み会に行きたくないからついた噓ではない。
 
 校舎のあちこちで、楽しげに大声で話す奴らがいやに目につく。
「これだからバカ校は嫌なんだよ」
 広いキャンパスに響く、学生らの笑い声に悪態をつきながら克己は校門を出てバイト先に向かった。


  克己はその日ごとに日雇い派遣のバイトをしている。
 人付き合いが煩わしいので、なるべく人と関わらないで済む仕事を探していたら、日雇いが一番面倒がなかった。
 現地に集合し、社員の説明を聞く。
 今回の職場は通販用の荷作りのバイトだ。
 大手通販サイトに掲載してる会社らしく、倉庫が大きい。
 克己と同じように集められた派遣が、流れ作業的に作業をできるように整えられた長机に順番に座らされた。
 ここから機械的に、一つの工程だけを担当し、終わったら隣の人へ。
 多少の確認作業に話しかけられることもあったが、今日のバイトも特に誰かとコミュニケーションをとることなく、無事に仕事を終わらせられた克己は、疲労に重い足取りで、ぼんやりと帰路につく。
 自宅の前に近づいた時、だれかが立っているのに気付いた。
 人影は二人。
 弟と、自転車を押している女の子。
「あ、兄貴だ」
 弟が気づいて話しかけてくる。
 隣にいた女の子がこんばんはと愛想よく挨拶をした。
「ども……」
 何してるんだと疑問が顔に出る克己に、弟の弥助が笑って答えた。
「同じバイトの青木さん。この近所だって言うから一緒に帰ってきたんだよね」
「ふーん」
 弥助は最寄り駅近くのファミレスでバイトしてる。
 接客業で働こうと思う人物特有の愛想の良さで、青木と呼ばれた女の子は笑顔で克己に会釈をした。
 しかし克己のリアクションの薄さに青木は苦笑いを浮かべ、気まずそうに視線をさ迷わせたあと、弥助に「じゃあまた、バイトの日に!」と手を振って、自転車に乗って帰っていった。

 
「ただいま」
「ただいま~」
 帰宅が一緒になった兄弟が口々に帰宅を告げる。
 父親の克弥がリビングから顔を出してにんまりと嬉しそうに微笑みながら「おかえりー。お、珍しいな! 一緒に帰ってきたのか?」と言った。
「たまたま玄関であっただけだし」
 克己が無愛想に答える。
「家の前で友達と喋ってたらばったり」
 弥助が笑顔でうなずく。
 その笑顔に腹が立った克己が「彼女と話し込んでた」と父親に告げ口する。
 その言葉に父親の顔がにやっとからかうような笑顔を浮かべた。
「彼女〜?! そんなら立ち話じゃなくて上がってもらえばよかったのに! つか送ってやれよ!」
 浮足立つ父は「どんな子? バイトで出会ったのか? いつから付き合ってんだ?」と弥助を質問攻めにした。
 弥助は父親の勢いに面倒くさそうに眉をしかめて、大きく首を振った。
「違う違う! 彼女じゃないって! おいっ兄貴! 余計なこと言うなよ」
 浮足立つ父親をいなす弥助を置いて、克己はさっさと部屋へ引っ込んだ。
「あっ克己! ご飯いるだろ? 今日お兄ちゃんの好きなハヤシライスだぞ。あと弁当箱! ちゃんと出せよ。じゃないと明日の弁当無いぞ!」
 部屋に入る克己の背中に、父親の声がかかる。
「ええ~俺、ハヤシライスあんま好きじゃない」
 弟の不満げな声に、克己は胸がすくような思いがしたが「いらね」とそっけなく答えて部屋のドアを閉めた。
「あっおい! 弁当箱っ! 出しておけよ、まったく」
 父が困ったように吐いたため息が、閉じる寸前のドアの隙間から入り込んだ。  
 
 荷物を置いて、しばらく部屋でごろり横になっていた克己はふと時計に目を向ける。
 帰宅から一時間以上経過していた。
 そろそろ風呂に入ろうと、部屋を出た克己は脱衣室と兼用になっている洗面所で歯を磨く父親と出くわす。
「ひょっとはっへろ」
 父親が口に歯ブラシを咥えたまま喋る。
 克己は無言でそれを睨む。
 父はこころなしか慌てるように口をゆすぐ。ぺっと控えめに吐き出された濁った水と、ちらりとのぞく赤い舌に克己は喉を鳴らした。
 洗面台に前かがみになる父親のデカい尻。克己はそれをじっと見つめる。
 このデカい尻が掴まれて、後ろからガツガツ突き上げられたことがあるのだろうか。
 自分の視線に邪なものが含まれていることを自覚し、自己嫌悪に眉間にしわを寄せ、克己は父親に悪態をつくという形で罪悪感をごまかした。
「でけぇけつ。だらしねえな」
「なんだとぉ! この鍛えた丸い尻に文句あんのかぁ?! トレーナーにだって実年齢より若いって言われるんだぞ?」
 克己の嫌味にも負けず、胸を反らす父。
 寝間着代わりのシャツがぴったりと身体に沿って、がっしりとした身体を強調している。盛り上がった胸筋のてっぺんにうっすら出っ張りが見える
 その薄い出っ張りに克己の視線は釘付けになったが、無理矢理に目線を逸らして洗面所へと押し入る。
「良いから出てけって! 風呂入るんだよ」
 父親を追い出して戸を閉めると、扉越しに父の声がきこえてくる。
 克己がぶすくれた様子であるのも父親は全く意に介さず「ハヤシライス。お兄ちゃんの分もよそって冷蔵庫入ってるから食うならチンして食えよ」と笑いを含んだ声で話し、寝室に向かう重い足音が聞こえた。
「うるせぇよ、クソジジイ……」
 服を脱ぐ衣擦れの音に紛れて、克己は小さく悪態をついた。
 風呂に入ってシャワーを浴びてる最中……
 克己は父親の、肉が付いたぷりんと上向きの豊満な尻と、筋肉の上に脂肪のついた盛り上がった胸、パジャマから浮き出た薄い出っ張りの乳首を思い出す。
 思い出すな、思い出すな……と念じれば念じる程、父親の歳の割に張り詰めた肉体を、筋肉の上に柔らかそうな脂肪のついた肉体を思い出してしまう。
「ああ……くそっ」
 下を見れば、しっかりと勃起してびくびくと震えている陰茎が目に入った。
 あのむっちりとしたデカ尻に勃起ちんぽをずりずりと擦り付けられたら……
「父さん……♡」
 克己がシャワーの音に紛れるように小さく父親呼びながら陰茎を扱く。
 張り詰めた雄っぱいでちんぽを挟みながら、先っぽを真っ赤な舌でペロペロと舐めてくれたら……
「父さんっ♡あっ♡うぅ♡……くっ♡父さんっ♡」
 右手で陰茎を強く扱き、左手の人差し指で鈴口を擦る。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡……父さんっ♡んっ♡ンンッ♡、父さんっ♡もう♡、出るっ♡ぐっ♡ぅぅっ♡」
 妄想の父は、克己の精液を嬉しそうに受け止めて男らしく微笑んでいた。
 
  風呂から出て冷蔵庫から麦茶を出す際、克己はラップがかけられたハヤシライスとサラダ、メモ帳の乗ったプリンを見つけた。
 メモ帳には『お兄ちゃんお疲れ。プリンはデザートです。ちゃんとサラダもご飯も食えよ』と書いてある。
「ガキじゃあるまいし……いったい俺をいくつだと思ってんだあのジジイ」
 ブツブツと文句を言いつつも、克己はハヤシライスとサラダ取り出しひとりテーブルについた。


  大学に行き、授業受け昼の時間、克己は校舎を出る。
 食堂にでも行こうかと歩いていると前を歩くに集団に、先日声をかけてきた山田がいた。
 一瞬そちらを目で追う克己だが、山田は克己に気づかず、友人たちと談笑しながら食堂の方へ向かって行くようだった。
「調子いいこと言って。やっぱ気づかねえじゃん」
 友人でも何でもない山田が、克己に気づかなくとも無理はない。そもそも距離が離れているのだ。友人で会っても気づかない場合も十分にある。
 理屈ではわかっていても、克己の心は千々に乱れた。
 まるで裏切られたような卑屈な気持になり、食堂に向かうのをやめて、踵を返す。
 校舎の人通りの少ない一角、ベンチに座って弁当を取り出した。
 中身はなんの変哲もないいつもの普通の弁当だが、克己の好物ばかりだった。
「またこのおかずかよ。ジジイ、いつもおんなじじゃん」
 この場にいない父親に悪態をつき、克己はそれをガツガツとかきこんで平らげた。
 
 今日の派遣先へと向かいバイトを済ませて最寄り駅につくと、駅のロータリーで集団を作る同じ年くらいの連中が目に付いた。
 帰宅のためにバス停に並んでた克己は、疲労で八つ当たり的にその集団を遠くから睨んでいると、集団の中に弟の姿があることに気づいた。
「あっ」
 克己がそれに気づいたのと同じタイミングで、集団が解散した。
 弟に話しかける気にならず、身を縮めてバス停に並んでいると、弥助がこちらに向かって歩いてくるのが見える。
 当たり前だ。同じ家に帰るんだから、同じバス停に並ぶだろう。
 このまま気づかれたくないと俯く克己だが、バスに乗り込んだ後に気づかれ「兄貴! 最近よく合うね」と声をかけられる。
 椅子に座る克己の近くに立つ弥助は機嫌よく「兄貴、今日バイトなの? いつもこんくらいの時間に帰ってる?」などとうるさく話しかけてきた。
「さっきの。バイトの奴ら?」
 喋るのがかったるく、弥助の質問には答えず逆に話しかける克己。弥助は気にした様子もなくああ、見てた?と話し始めた。
「さっきの? ああ、あれ大学の友達。何人かこの辺に住んでるんだって言うからこっちで飲み会したんだよね」
 事もなげに告げる弥助に、克己は返事をしなかった。
「聞いてる? 話しかけといて無視すんなっての」
 弥助は笑いながら文句を言ってきたが、克己はそれも無視した。

「おっ! また一緒に帰ってきたのか? 仲良くていいな」
 帰宅した兄弟を見て、リビングでのんびりとくつろいでいた父が嬉しそうに笑った。
「今日飯何?」
 テーブルの上は、もう既に片付けられている。克己は冷蔵庫の方を見て父親に問いかけた。
「ハンバーグだぞ~。克己の好きなデミグラスのやつ」
 笑う父はすでに後は寝るだけと言ったパジャマ姿であった。豊満な肉体を無防備なうす布一枚で覆っているだけのパジャマ。
「俺、おろしが良かった〜」
 弥助が素っ頓狂な声を上げて駄々をこねている。
「弥助のはおろしのたれ買ってあるぞ。まったく兄弟で好みの味が違うから面倒くさいったら……弥助! 食べるのは明日にしろ! 飲み会で食べてきたんだろ? 太るぞ」
「父さんに言われたくないな〜」
 生意気を言う弥助は父親の忠告も聞かず、冷蔵庫からハンバーグを取り出していた。
「失礼な! 父さんは気をつけてんぞ!」
「どうだか〜、こないだソファーに座ってた腹。ぶよぶよしてたけど?」
 笑い合う弟と父親にイラついて、克己はリビングを出て強く部屋のドアを閉めた。
 克己が、悋気に胸を焦がしていると、すぐ部屋のドアがノックされた。
 父だ。
 弥助とのおしゃべりをやめて、自分の方に来てくれた喜びと、拗ねた子供のようなやり方でしか、父の注意を引けない自分に嫌悪して克己はむっすりと黙り込んだ。
「お兄ちゃん大丈夫か? 具合悪い?」
 やっぱり優しい父の声をじっと無視する克己。
「克己? どうした?」
 再度気づかわし気に問う父の声に、克己は怒鳴った。
「うるっせぇな! 疲れてんだよ黙っとけっ」
 少しの間があって「ハンバーグ、冷蔵庫にあるからな。食べられなかったら残せよ……もし、おかゆとかがよかったら起こしてくれ。じゃあ、おやすみ」
 冷静で優しい父の声が聞こえたあと、遠ざかる足音が聞こえた。
 パタン
 父親が寝室の襖を閉める音までを、克己の耳は拾い上げた。
 克己は自分の幼稚さに打ちひしがれてそのまままんじりと動かず部屋の中でうずくまり続けた。
 
  深夜を回った頃に部屋を出る。
 そっとドアを開けて、廊下に出る。暗く静まり返った家の中、克己はそっと足音を忍ばせて父の部屋の襖の前に立ち尽くす。
 暗がりの中、すーすーとかすかに聞こえる父の寝息に耳をそばだてる。
「お粥がいいなら起こしてくれ」と言ってた父の言葉を思い出す。
 それを免罪符に部屋に入ろうか……襖に手をかけて迷う。
 震えた手が襖に当たり、がたっと音を立てた。揺れた襖がほんの少し開き、克己はびくりと肩を跳ね上げた。
 すぐに閉めようとしたが、廊下から見えた部屋の中に視線が吸い寄せられる。無防備に眠る父の姿を無意識に探していた。
 いた。
 克己は目を見開き、暗い部屋の中に薄っすら見える、寝息を立てて横たわる父の姿を凝視する。
「う……ん……」
 父の声に、克己は再び肩を震わせる。
 父が、寝言のような、唸り声のような、寝ぼけた声を上げて寝返りを打った。
 襖が開いて、外気が通ったのが気になったのか、寝返りを打って布団の上に大の字になる父。
 おおきな胸がゆっくり上下しているのがわかる。
 柔らかいパジャマは、腹の上までめくれあがっている。
「あ……」
 克己の喉から、興奮の喘ぎが漏れた。
 めくれ上がったパジャマの裾から、うっすらと割れた腹が見える。
 克己は空いた隙間にかぶりつくように顔を近づけいつの間にか勃起し、びくんっびくんっとはねる陰茎をズボンの上から揉みしだく。
「あっ♡あっ♡……はぁっ♡はぅ♡……ううぅっ♡父さんっ♡」
 克己の呼吸が荒くなる。ズボン越しに陰茎を弄る手がどんどん早くなっていく。
 父の肢体を視姦しながら行う自慰は、克己の腰から背骨を上り脳を蕩かすほどの快感をもたらした。
「あっ♡父さんっ♡あっ♡ああっ♡……父さん♡父さんっ♡」
 潜めた声が、快感で上ずる。ごそごそとした衣擦れの音が、しんとした廊下に響いているのを克己は気づかない。
「ううぅ~……」
「ゔぐっ♡父さんっ♡♡」
 父親の寝言のような、ため息のような声に驚き、克己はあっけなく射精した。
 はぁっはぁっはぁっ……
 荒い呼吸音が、いやに耳に着く。
 克己は慌てて、しかしそっと父の部屋の襖を閉めて、汚した下着を片付けるために風呂場へと向かった。

  その日は朝から土砂降りの大雨だった。
 部屋の窓から見える空はどんよりと暗く、雨粒がぼたぼたと大きな音を立ててマンションの建物に当たっている。
「大学、面倒くさ……」
 寝ぼけた目を瞬き、大あくびをすると、克己は気だるげにつぶやいた。
 しかし単位を落として留年などしたくない。
「面倒くせぇけど、行かないと」
 克己は自分に言い聞かせて、ぬくもった布団から這い起きた。
 
 真面目に登校した克己だったが、午後からの授業が教授欠席で無くなってしまった。運よくバイトもないので昼頃には家に帰宅した。
「こんな早く帰るんなら、今日はサボっても良かったな……」
 そしたら朝からのんびりできたのに……過ぎたことを少し悔やみつつ、鍵を回して家の中に入る。
 家にはしんとして誰もいない。
「ジジイは、仕事か……弥助も遅いだろーしな」
 弥助の方も、詳しい予定は知らないが学校やらバイトやらで、帰宅は夜になるだろう。
「とりあえず靴すげえ濡れたから、ベランダにでも干しとくか」
 昼には雨が上がり、日が照っていた。玄関で脱いだ濡れた靴を、日当たりのいい自室のベランダに干す。
「明日までには乾くといいんだが……さて、昼飯でも食うか」
 自室に閉じこもり、父の作った弁当を食う。
 食い終わった弁当箱もそのままに、ごろりと寝転がってスマホで動画などを見て、うとうととしかけたところに ガチャガチャ と玄関の開く音がする。
「父さんか? 今日は早いのか?」
 思わず上体を起こして耳を澄ます克己。どうやら父だけじゃなく弟弥助の声もする。
 玄関でぼそぼそと話す声と、ふたりして廊下を歩く速足。
 何かあったのかと耳をそばだてる克己。
 二人の足音は突き当りの父の部屋で止まりサッと襖を開ける音、そしてなだれ込むような足音のあとにスパンッと高く強く襖を閉める音が響いた。
「なんだよ……なんかあったのか?」
 不審に思った克己は、そっと足音を忍ばせて父の部屋まで廊下を歩いていくと、強く閉めすぎたのか、襖がほんの少しだけ開いていた。
 子供のようなちょっとした遊び心でそっとその隙間から部屋の中をのぞいてみて、克己は息をのんだ。
「うっ♡うぁっ♡あぁっ♡んんっ! 弥助っ♡そ、そんな強く吸うなって♡ん゛っ! 乳首伸びるだろぉ♡……」
 父の声で、父の姿で、甘く嬌声をあげる男がいた。
「どうして? 父さん乳首ちゅうちゅう吸われるの好きだよね?」
 弥助の、興奮で掠れた声が聞こえてきた。じゅうぅぅっ♡と何かを強く啜る音が襖の向こうから聞こえてくる。
「んお゛ぉぉ♡ダメッ! だめっ♡おぅっ♡……やめろぉっ♡♡そんな強く吸われたらっ♡あ♡も、もう♡もう♡気持ちよくなっちっまうぅ♡♡」
 男の低い甘え鳴きが一層強くなる。
 隙間から垣間見えたのは、服を胸までたくし上げ、乳首を吸われてくねくねといやらしく身悶える父。そしてその乳を吸っているのは弟の弥助だった。
 弥助は、大きく盛り上がった胸に顔を埋め、すぅーっ♡すぅーっ♡と盛大な呼吸音を立てて父の匂いを嗅ぎ、指先で大きく茶色い乳首をくりくりともてあそびはじめた。
「あうぅっ♡あひっ♡いいっ♡いいっ♡いいっ♡弥助ぇ! もっと乳首こねこねしてぇっ♡あっ♡あっ♡あっ♡いいっ♡いいお゛ぉ゛っ♡気持ちい゛い゛っ♡」
 父は太い喉を仰け反らせ、ひときわ大きな声で鳴いた。
「弥助の指ぃっ♡気持ちいいっ♡♡もっとっ♡も゛っどぉ゛っ♡♡」
 弥助の身体を挟んでいる、父の肉付きの良い太い足がどんどん開いていき、腰がかくかくと卑猥に揺れている。
「もうダメだっ♡弥助ぇ♡弥助っ♡早くっ♡早くいれてくれぇ♡♡父さんのおまんこの中に弥助の大きいちんぽ入れてくれぇッ♡早く弥助のちんぽでぐちゃぐちゃに犯してくれッ♡♡」
 父の切羽詰まった声に、弥助がふっと吐息で笑った。
「父さんもうほしいの? ちょっと堪え性がなさすぎるんじゃない?」
 からかうような、じらすような手つきで弥助は父の、肉のたっぷりとついた太腿を撫でさする。
「父さんがそんなに欲しがりだったなんて俺、知らなかったなぁ。ふっとい足ぱっくり開いちゃってさぁ」
 弥助はわざと意地の悪いことを言ってパチンッパチンッと軽い音を立てて父の太腿を叩く。
 ふるんっふるんっと衝撃で太腿の肉が揺れるさまが、卑猥だった。
「だってっ♡だってぇ♡弥助のちんぽ、気持ちいいんだっ♡父さんいっぱい我慢してたんだぞ♡いいだろ? なぁ♡弥助ぇ♡弥助の若いギンギンのちんぽ♡父さんのほかほかケツマンに挿れてくれよぉ♡」
 父は、ごろりと身体を反転させて肉厚の尻を弥助に向けた。作業着越しにもわかるデカい尻を上げ、いやらしく振って、若い男を誘っている。ぐずるように弥助の名を呼ぶ声は、父が息子を呼ぶ声色ではなかった。
「ああ……父さん♡そのでっかい尻、すげえかわいい♡ふりふりしてちんぽ強請ってるのたまんない♡」
 弥助は、作業着のズボンの上から父のデカ尻を鷲掴みむにむにとこねる様に揉みしだいている。
「おぉっ♡弥助ぇ♡早くっ♡早く父さんの穴埋めてくれぇ♡父さんのスケベ穴♡弥助の勃起ちんぽでパンパン♡してくれッ♡」
「待てって♡……俺だって父さんのデカ尻、たっぷり味わいたい♡」
 弥助は鼻息荒く父のズボンを下すと、ぶるりと飛び出た巨尻にかぶりつくように顔を埋める。
「はあぁぁ♡すぅぅ〜〜っ♡はぁっ♡すぅぅぅ〜〜ッ♡……父さんっ♡父さんのムレムレケツまんこのにおいッ♡たまんねぇ♡このくせぇにおい♡ずっと嗅いでたいッ♡ちんぽにクるッ♡♡」
 弥助の荒い呼吸音が、特に深く長く吸い込む音が大きく響く。
「おぉっん♡弥助っ♡鼻息、くすぐってぇよ♡……ん♡はぁ、やめろって♡くせぇだろ……そんな、洗ってないケツ嗅がれたら♡あっ♡恥ずかしいだろぉ♡」
「すぅぅ〜〜ッ♡はぁっ♡……それが良いんだって♡仕事終わりの父さんのケツマン♡くっせぇムレたにおいが好きなんだよ♡」
 尻たぶを両手で掴み、頬を挟むように寄せては離し、指先で揉みしだきながら、弥助は父の局部から顔を離さない。
 ちゅぱっじゅるっぬちゃぁ
 卑猥な水音と、荒い男の息で父は背中を反らす。
「ああぅっ♡ひいいっ♡いいっ♡すげっ♡弥助の舌最高ぉっ♡おっ♡若い舌がっケツマンねとねと舐めてるッ♡うぉっ♡ンンッ♡ひあ゛っ♡い゛い゛っ♡あ゛あ゛っん♡」
 父の腰が、快感から逃げるようにくねるも、弥助の手が尻を掴んで離さない。
 じゅる゛っじゅるっぬちゅっぬぢゅっ
「あ゛あ゛っ♡ひぃぃっ♡いいっ♡いいの゛ぉ゛っ♡弥助ぇっ♡ゔぉっ♡おぉっ♡頼むっ♡弥助ぇッ♡もうイく♡イぐっ♡イッぢまううっ♡あ゛あ゛ぁっ♡♡ダメッ♡はなしぇえ♡♡息子にケツ舐められてイぐゔぅっ♡♡」
 父が額を畳に擦りつけ、髪を振り乱す。ばらばらと髪が畳に散る音が淫靡だった。
「いいよッ♡イッて父さんっ♡若い息子に仕事上がりの雄のケツマン、ベロベロ舐め回されてイッちゃってよ♡」
 ちゃぷっちゅぷっずゔゔっ
 父の尻たぶに埋まった弥助の口から、いやらしい水音が響く。
「いや゛っ♡い゛や゛だぁっ♡待でっ♡待ってぐれ゛ッ♡ イクなら弥助のちんぽでイキたいぃッ♡頼む弥助ッ♡意地悪しないで勃起ちんぽくれっ♡♡あの子が帰ってくる前に沢山弥助の勃起ちんぽ食わせてくれっ♡頼むよ゛ぉ゛っ♡お゛っ♡おぉ゛ッ♡♡ン゛ン゛ッ♡」
 甘く強請る父の声。あの子という単語に克己の身体がビクッと震えた。
「大丈夫じゃん? 兄貴いつも遅いし」
 じゅるっずろろろっじゅぶっ
 卑猥な音は止まず、弥助が父の恥部から口も離さず返答する。
「んあ゛っ♡あ゛っ♡あぅゔゔ♡……でもっ♡でもぉっ♡おっ♡おおんっ♡ぉあっ♡それっ♡それいいっ♡ふぐぅっ♡♡……でもぉっ♡あ、あの子にばれたらぁ♡……あ゛あ゛ん゛っ♡弥助ぇえ♡」
 父の身体が、ぶるるっ♡と震えている。盛り上がった雄っぱいの先、ツンッ♡と勃ち上がった乳首を畳に擦りつけるようにかすかに蠢いている父の身体は、じっとりと掻いた汗できらきらと光っている。
「ははっ! そしたら兄貴も入れてあげたらいいじゃん。あの人、父さん大好きだもん。きっと喜んで父さんのおまんこいっぱいにしてくれるよ。意地悪な俺と違って♡」
 弥助の声が嘲笑の色を帯びている。
「あ゛っ♡うぅっ♡……だ、だめだっあっ♡……んひっ♡いいっ♡ひぃんっ♡あっあの子と、こんなことっ♡……おおぅっ♡ん゛ん゛ッ♡」
 父の逞しい背が悩まし気に反り、もっと♡もっと♡と強請るように膝が開いていく。
「ああ~兄貴、童貞っぽいもんね。童貞だと、こんな風に父さんを満足させてあげられないんじゃないかなぁ。こんなエッチで、欲しがりな父さん、童貞には無理でしょ」
 弥助がおもむろに顔を上げた。
 上体を起こすと腕で口元を乱暴に拭って父の尻を掴む。
 そしていきり立った自身の陰茎を父の雄膣に突き入れた。
「お゛ぉぉぉっ♡♡おひっ♡ひぃぃっん♡♡おっ♡おほぉっ♡ほんなっ♡あっ♡あっ♡……ひぃきなりぃっ♡♡いいっ♡いいぞぉっ♡♡そこっ♡そこぉっ♡そこだぁ♡弥助ぇ♡♡もっとっ♡もっとぉっ♡」
 待ちに待った陰茎の感触に、父の唇に淫猥な笑みが広がる。赤く濡れた舌が唇を舐めて、弥助の抽送に合わせて腰を振りたくっていた。
「うっ♡ああっ♡……あっ♡あっ♡父さんのケツマンッ♡どろどろに溶けて柔らかいのに♡きゅうきゅう吸い付いてくる♡♡最高に気持ちいいよっ♡……こんなの、同級生の子たちじゃあ味わえないなぁ」
 弥助はうっとりと呟き、さらに卑猥に、激しく腰をストロークさせる。
「んぉっ♡おほっ♡お゛お゛んっ♡やめろぉ♡比べんなって……おぉッ♡弥助っ♡いいっ♡父さんケツマン♡弥助の成長した勃起ちんぽでイくッ♡若い子と比べる意地悪な弥助のちんぽでっ♡♡父さんもうだめだッ♡我慢できないぃっ♡ひっ♡い゛い゛っ♡イぐっ♡イぐイぐっ♡イぐゔぅっ♡は」
「ううっ♡父さんおまんこが一番だよっ♡♡おっ♡おっ♡おっ♡すげっ♡締まるっ♡♡父さんのケツマンすげ締まったっ♡あっ♡ああっ♡父さん♡すげえビクッ♡ビクッ♡してるっ♡めっちゃ締まるよっ♡父さんっ♡あっ♡あっ♡ああっ♡俺もっ♡父さんおまんこに出していいよねっ♡息子の精子受け止めてくれるよねっ♡」
「いいっ♡いいぞ♡くれっ♡♡父さんのケツマンに♡弥助の若い精子出してくれっ♡おほッ♡ほっ♡ほぉぉッ♡ひぃい゛っ♡イグッ♡♡イイィッグヴヴヴッッ♡♡♡」
 二人の獣は快楽のままに互いの腰を振りたくり、絶頂へと駆けていく。
 パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
 肌を打ち合わせる音に激しい破裂音に合わせて、克己は自分の陰茎を握る。
 ぐちゅぐちゅっぐちゅぐちゅっ
 襖の向こうの痴態に合わせて夢中で手を速め、腫れ上がった陰茎を扱きたてた。
「お゛お゛ぉぉ♡♡ゔっ♡……ぐっ♡ゔぉっ♡うぅぅ♡……」
「うぅっ♡おぅっ♡おっ♡おおっ♡おっ♡……父さんっ♡あっ出るっ♡ぐゔっ♡……」
 激しく腰を振りたくっていた弥助と父は、同時に身体をこわばらせ息を詰める。
 絶頂に達した二人はともに身体をぶるぶるっと震わせて、快感に蕩けた唸り声を上げた。
「うぅ、くっ♡」
 それに釣られるように克己の陰茎もびゅくっびゅくっと膨らんで精液を発射した。
 襖を汚すわけにはいかず、誰にも受け止めてもらえない精液を克己は自身の手のひらで受け止める。
 汚れた手を握り締め、克己は静かに立ち上がった。
 部屋に逃げ帰り、ベランダに干してあった靴を確認すると、それはすっかり乾いていた。
 さいわいにも自宅は一階。
 乾いた靴を履き、ベランダに手を掛け乗り越えると、克己はそっと家を抜け出し外へと逃げた。

  近所の公園のトイレで手を洗う。
「なんだよ……さっきの……」
 自分の手についたどろっとした精液が流れていくのをぼんやりと見つめながら、克己は思わず呟いた。
 洗い流した手の水気を払って、公園のトイレを出る。
 公園は住宅街の真ん中にあるだけあってそれなりの大きさであるが、今は遊ぶ子供もたむろする中高生の姿もなかった。
「なんなんだよ……あれは……」
 克己はよろよろと歩き、備え付けのベンチにどっかりと崩れるように腰掛けた。
 茫然自失で空を仰いでいると、電話の着信音が鳴った。
 克己はびくっと身体を跳ね上げポケットからスマホを取り出す。
「父さん……」
 着信表示には父と書かれていた。克己の手が震える。
 無視するか……出るか……迷っている間に一度、電話が切れた。
 克己ははぁぁ……と息を吐き脱力する。ベンチの背もたれに寄りかかり身体を投げ出した瞬間に再びスマホが鳴った。
『お兄ちゃんか? もしもし?」
 父の声がスマホから漏れる。どうやら驚いて震えた手が、通話ボタンをタップしてしまったようだった。
『もしもし? おい、聞いてるか? もしもし?』
「き、聞いてる……何?」
 克己は震える唇がばれないように言葉少なく返答する。父の声は、いつも通り、何も変わらない父の声のままだった。
『お兄ちゃん。お前、今日は何時に帰ってるんだ?』
 いつも通りの父の声。いつも通りなら今までの父の行動と、さっきのメスのごとき情交はいったいいつ頃から行われているのか? 普段の父のすべてを信じられなくなった克己は「今日は友達のところ泊まる」と咄嗟に嘘をついて、電話を切った。
「はぁぁ……」 
 今度はスマホを手放し身体をベンチへと投げ出した克己はそのままぼーっと公園で過ごした。

 
 「はあぁ♡……んあ♡はぁっ♡……お兄ちゃん遅いな……ちょっと電話してみるか……弥助、どいてくれ」
 父・克弥は、弥助の身体を押して起き上がる。
 汗ばむ髪をかきあげスマホに手を伸ばし、克己のアドレスを呼び出して電話を掛ける。
「エッチ終わって速攻兄貴に電話するの妬けるなぁ。さっきまでどろどろの淫乱父さんだったのに、兄貴の前じゃ良いお父さんするの、興奮する♡」
 弥助は電話を耳に当てる父を後ろから抱きすくめ、あててない耳にしゃぶり、胸を揉んだ。
「あっ♡おいっ♡……こら♡やめぅっ♡はう♡うぅんっ! やめろって♡」
「なんでよ? 父さん耳好きだよね? 雄っぱいも一緒にぐりぐりするの、エッチな声が出ちゃうくらいよがってるじゃん」
 弥助は克弥の茶色くとがった淫靡な乳首をくりくりと指先でつまみ、耳殻を舌でねっとりと舐め上げた。
 克弥は喉を反らすと、熱くいやらしいため息をついた。
「だからだろぉっ♡気持ちよすぎて電話できないっ♡あんっ♡ああっ♡へ、変な声出ちまぅ♡」
 コール音は続いている。
「兄貴にも聞かせてやろうよ? きっとギンギンに勃起して悔しがるよ」
 弥助は克弥の耳元で嘲笑う。耳に吹きかけられた熱い吐息と、乳首への刺激で克弥は抱きすくめられた身体をよじった。
「そんなのっ可哀そうだろぉっ♡おぅっ♡ぅんっ♡おっ♡」
 コール音がやみ、少しの間の無言。
「あ、お兄ちゃんっ……お前、きょ、うは何時に帰ってくるんだ?」
『……今日は友達のところに泊まるから』
「あっ……うおぉっ! こらっ♡弥助っ♡」
 そっけなく告げた克己の電話が切れた途端、弥助は克弥の腰を持ち上げ、尻だけ高く上げた状態にして挿入してきた。
「あああっ♡いきなりぅうぅっ♡んっ♡はぅっ♡ああっ♡」
「今の父さんの喘ぎ、聞こえちゃったんじゃないの? ダメじゃん。ちゃんと我慢しないと。それとも兄貴に聞かせてあげたのかな?」
 弟はいやらしくにやけた声でささやきながら激しく腰を打ち付けた。
「あっ♡ああっ♡あんっ♡そんなこと♡おぉっ♡ん゛ぅ♡そんなことないっ♡お゛んっ♡そこぉ♡弥助の大きいので♡そこもっとついてくれぇ♡♡」
「もう良い父親役はおしまい? 俺のちんぽに夢中の淫乱父さんに戻っちゃってるよ♡兄貴のこと心配するふりして、本当は何時に帰るか確かめたんでしょ? よかったね今晩はいっぱい抱いてあげるね♡」
「違うっちがうんだ♡ぉっ♡ぉっ♡……お゛っ♡♡おぉっ♡んっ♡そこっ♡そこぉぉっ♡すごっ♡い゛い゛っ♡い゛い゛お゛ぉっ♡♡」
 克弥は弥助の腰ふりに合わせて尻を振り、背をわななかせている。
「何が違うんだって。息子の巨根に夢中でよだれ垂らす、だらしない淫乱父さんだって兄貴に謝ったほうがいいんじゃない? ねえ父さん。俺は弟に抱かれたくて、兄貴が帰ってくるか確かめた淫乱父さんですって謝って?」
「あっ♡あふっ♡ちが、ちがうんだっ♡違うぅっ♡……おほぉぉ♡ほっ♡ほっ♡ひぃっ♡お、おいっ! 弥助! 止めるなよぉ♡」
 弥助がぐじゅっと克弥の最奥に陰茎を刺し込んだまま、抽送を止めて肉感的な背中を見下ろす。
「なぁもっと! もっと♡もっと突いてくれよぉ♡弥助ぇっ♡なぁ、はやくっ♡」
 克弥がもどかし気に腰を振るも、弥助はそのでっぷりと肉のついた柔らかい腰を掴んで動けないようにする。
「ほら父さん。物欲しげにおまんこをうねうねさせてないで、突いてほしかったら兄貴に謝って」
「おっ♡……おおぉ♡……おぅっ♡わるい……すまんっお兄ちゃんっおれは、父さんはっ、弥助にたくさん抱かれたい淫乱父さんなんだっ♡弥助にいっぱいケツマンを突かれたくて、お兄ちゃんが帰ってこなければって……確かめたくて電話したんだっ! お゛お゛っ♡ お゛ぉんっ♡きたぁっ♡♡あぅっ♡ひっ♡い゛い゛んっ♡きてっ♡きてっ♡もっとぉっ♡もっといっぱい突い゛でぇ゛っ♡♡」
 突然ズルズルと抜かれた陰茎が、どちゅっ♡♡と強い突き上げを開始した。
 その暴力的とも言えるピストンで克弥はぶるっ♡ぶるっ♡と痙攣し快感の雄叫びを上げた。
「よく謝れたね父さん♡しょうがないよ。淫乱父さんを満足させられない出来の悪い兄貴が悪いよ」
 弥助は克弥の肉厚の尻に自身の腰を叩きつけ、最奥を逞しく勃起した亀頭でえぐるように突き上げる。
「違うっ♡違ゔっ♡おぉッ♡お兄ちゃんは悪くないッ♡お゛っ♡俺が♡父さんが淫乱なのが悪いんだッ♡弥助のおちんぽに夢中になっちゃう淫乱な父さんが悪いんだっ♡あ゛あ゛っ♡お兄ちゃんごめんっ♡あ゛っ♡あぁん゛っ♡あ♡淫乱父さんですまねぇっ♡♡」
 父はこの場にいない克己に詫びながら、ぬるぬるとテカる弥助の巨根を、うねる雄膣に咥えこんでいる。
 髪を振り乱し、唇をいやらしく開けた父が、メスの顔で喘ぎ続けていた。
 
  何時間、公園でぼうっとしていただろうか。
 時間の感覚がない。
 克己は焦点の合わない瞳で、ふらふらとベンチから立ち上がった。
 もうとっくに日は落ちて、日付が変わる頃合いである。
 重たい足取りで元来た道を戻る克己が、自宅マンションの前でぴたりと立ち止まった。
「もう……おわったかな」
 覇気のない呟きとともに、出てきたベランダを見つめる克己。
 もしもまだ続いていたら……そう思うと足がすくんで動けなかった。
 結局、逃げてきた時と同様に、静かにベランダから忍び込むことにした。
 幸いにも出てきた時のまま、窓の鍵は閉まっておらず、靴を脱いでそっと自室に入る。
 家の中は静まり返っていた。
 克己はそっと部屋のドアを開けると、廊下にかすかに響く喘ぎ声。
 克己の肌にぞっと肌が粟立ち、父の乱れた姿を思い出す。
 怖いもの見たさでそっと廊下を歩くと、襖の隙間も変わらず、部屋の中で裸で互いの局部を舐めあう獣がいた。
 じゅぶ♡じゅぶ♡と塗れた水音と立てながら快楽に呻く男たち。
「い゛い゛っ♡い゛い゛ん゛っ♡ひぅっ♡ひぃぃ~〜ッ♡♡……弥助の舌ぁっ♡あっ♡あっ♡気持ちいいっ♡い゛い゛っ♡ひぃぃい゛ッ♡」
 父が、弥助の陰茎をしゃぶるあいまに、興奮した鳴き声を上げている。
 父の勃起ちんぽを扱きながら、尻たぶに顔を埋めていた弟が、口元を腕で拭っている。
「父さん、そろそろいいでしょ♡お口のおしゃぶりもいいけど、ケツマンでおしゃぶりして♡」
 弥助は父に仰向けになって足を上げるように指示すると、その足を合わせて肩の方に持ち上げる。
 持ち上げられて少し浮いた父のデカ尻に、弥助の下半身がぴったりと寄り添う。
 ぐちゅぅっと泡立った音を立てて挿入される陰茎。
「んあ゛っ♡あっ♡あ゛あ゛あ゛っ♡あひっ♡ひぃんっ♡あっ♡ああん゛っ♡いいっ♡弥助の勃起ちんぽうめぇっ♡うめぇよ゛ぉ゛っ♡♡」
 腰を突き入れるたびに父は広い背を反らせて喘いでいる。暗がりに父の太い足がゆらゆらと揺れている。
「ひぅっ♡い゛い゛ッ♡も゛ッ♡も゛ゔっ♡も゛お゛ぉ゛っ♡♡ダメッ♡ダメッ♡またイグッ♡イクイクッ♡い゛ッぃぃぃぃっ♡♡」
 きゅうと曲がった指先に、父のあられもない吠え声がひときわ大きくなった。
「うっ♡うっ♡はっ♡あああ〜〜ッ♡出るっ♡父さんのおまんこに絞られてでるっ♡あっ♡あっ♡ぐっ♡……ぅぅっ♡」
 絶頂を迎えた父の雄膣に搾り取られたのか、弥助が背中を少し丸め、かくかくと腰を振る。
「んぉっ♡お゛お゛ぉぉっ♡、キテる♡息子精液奥にどぴゅ♡どぴゅ♡種付けされてる♡息子の種付けきもちい゛ぃぃ♡ほぉ♡ほっ♡ぉんっ♡……んっ♡うぅ♡……」
 徐々にゆっくりとなった腰ふりに、余韻を楽しむような甘え声が父の唇から零れていた。

  やはり夢じゃなかった。
 克己は家を飛び出た。
 あてもなく駆け出し、夜中の街をふらふらとさまよう。
 夜が明けて空が白くなったころ、なぜか克己は心底ほっと息を吐いた。


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