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BL小説の記事 (58)

鶯命丹 2023/01/30 00:35

ホワイトクリスマスにかこつけておぼこい坊ちゃんの精気を搾り取るガチムチ淫魔の話

俺たちのクリスマスはまだ始まったばかり!

「淫魔ショタ×ガチムチおっさん」本に読み切りで書いたおぼこい坊ちゃん×ガチムチ淫魔のクリスマス話です。

エロです。

読み切り時点では名前がなく坊ちゃんとしか明記されてなかった坊ちゃんに名前が付きました。
ルイス坊ちゃんです。

美少年でお金持ちでおっとりした感じのおぼこい坊ちゃん攻め×ガチムチセックスシンボルのワイルド系淫魔のエロ話です。

受け攻めともに♡喘ぎ
濁点喘ぎ(受けのみ)
んほぉ系喘ぎ(受けのみ)
淫語

全文10600文字








 しんしんと降り積もるクリスマスイブの夜。
 とっても良い子のルイス坊ちゃんは早々に暖かいベッドに入りすやすやと眠っています。
 そこに忍び寄る怪しい影。
 筋骨隆々の身体に、劣情を催すような衣服を身に纏った大男が、ルイス坊ちゃんの寝顔をのぞき込んでいます。
 少年らしい顔の丸みに、みずみずしい小さな唇が緩まっているあどけない顔。
 艶やかな黒髪が、上等な枕に広がっているさまが、空に浮かぶ天使のよう。
 ルイス坊ちゃんは行儀よく寝息を立てていました。
「ふはっ! 坊ちゃんは寝てるときでさえお上品でいやがる」
 怪しい巨漢は人間にはない猫のような細くしなやかな尻尾を揺らし、男らしく撫で付けた髪のあいだから太い角がのぞいている。
 男はにやりと笑うとルイス坊ちゃんのベッドへと、そっと乗り上げました。
 
 
  眠っていたルイスはゆっくりと意識を浮上させた。
「なんだか、変……あったか、い……?」
 身体に起こる違和感に気づきもぞもぞとみじろぎをして、自身の上に暖かい重みがかかっていることに気がついた。
「ふえぇっ!? な、なにっ?」
 慌ててシーツを捲るとそこにはルイスの下半身にぴったりと巨体を寄せて、あらぬところに顔を埋めている男の姿があった。
「ぐ、グドッ!? な、な、なにしてるんですかぁあっ♡だめっ♡お口、離してぇっ♡♡」
 ルイスは真っ赤になってグドの頭をぽかぽか叩いたり、髪を掴んでそっと引っ張ったりして、自分の股間に顔を埋めているグドを引き剥がそうと躍起になる。
「いやぁ、ルイス坊ちゃんにクリスマスのご挨拶をしようかなと思いましてね」
 グドと呼ばれた男はちゅぽんとルイスの若い勃起おちんちんを口から吐き出すとにやけた顔で語り出す。
「ご挨拶に伺ったら、坊ちゃんが気持ちよさそうに眠ってたもんだから。外は寒ぃし、腹は減ったし、坊ちゃんのぬくもりが恋しくなっちまって、つい♡」
 グドは語りながらもルイスのピンと勃ちあがったおちんちんに唇を当てたまま、わざと湿っぽい吐息を吹きかけたり、べろりと出した舌先で亀頭を舐めて、ルイスをもてあそんだ。
「あっ♡そんな……挨拶なら、もっとちゃんと……んんっ♡あ、ダメ♡おちんちんいじらないでぇ♡……さ、寒いなら、暖炉の火……あ♡温かいお茶も……んああっ♡それぇ♡それ、やだぁ♡先っぽぉ♡先っぽぐりぐり舐めたりしたらぁ♡ひあぁっ♡」
 ルイスは瞳を蕩けさせた発情顔をしながらも、身体をくねり、グドの淫らないたずらから逃げようとする。
「坊ちゃん。俺は淫魔ですよ? 火に当たるよか、あっつい精液貰う方がよっぽどあったまるってもんだ。ほら……早くあっつい精液飲ませてくださいよ♡腹ん中から坊ちゃんの精子であっためてくれ♡」
 グドは大きく口を開けると、ばくりとひとのみでルイスの勃起したおちんちんを食べた。
「ひぁぁ♡♡グド♡グド♡お口だめ♡グドのお口あったかくて♡きもちいいのっ♡んんっ♡で、出ちゃうっ♡そんなちゅうちゅう♡されたら、出ちゃうよぉ♡」
 ちゅる♡ぢゅる♡
 ぬちゅ♡じゅぷ♡
 グドの男らしく大きな口は、ルイスの若いおちんちんをはしたなくしゃぶり、飴玉を転がすように舌を絡める。
「ひぃ♡いいッ♡ああぁ♡グドッ♡もう♡もうだめッ♡んぁぁぁっ♡」
 ぢぅぅっ♡と締め付ける口内の粘膜と、淫らな舌技に喘ぐルイス。さらに追い討ちをかけるグドが頭を上下させると、ルイスは身体をビクッビクッと痙攣させ、口内へと射精した。
「はぁぁ~……坊ちゃんのあっつい精液♡うまかったよ♡」
 ごくりと出っ張った喉仏を上下して、グドは口内へと出されたルイスの精液を飲み下す。
「あぁ……♡はぁっ♡ダメって、言ったのにぃ……も、ういいでしょう、グドぉ……どいてぇ」
 射精後の快感に蕩けながらも、起き上がろうとするルイスを見下ろして、グドはにやりとあくどい顔で笑いかけた。
「いやだな坊ちゃんてば。こっちにはまだ、坊ちゃんの精液貰ってねぇんだ。大人しく寝ててくださいよ♡」
 グドは尻の部分が割れているいやらしいズボンから肉厚の丸い尻たぶをのぞかせ、ルイスの身体に乗り上げると、射精後ほんのりと柔らかくなったルイスのおちんちんをまん丸に張った尻たぶのあいだに挟み込んで尻を揺すった。
「あ♡あっ♡ダメっ♡ダメだよぉっ♡お尻♡グドのお尻でおちんちん挟んだらだめぇっ♡ふわふわで気持ちいいよぉ♡」
 うるうると、つぶらな瞳に涙を浮かべて喘ぐルイスに、グドはちゅっちゅっと口づけを降らせると、低く甘い声で囁いた。
「そんな……坊ちゃん。まさか、お口だけで、はいおしまいだなんて釣れないこと言わねぇよな? 坊ちゃんは俺のおまんこ欲しくないんですか?」
 肉厚の尻に挟まれていたルイスの若いおちんちんは、既にギンギンに固く勃ち上がり、我慢汁にぬるついた亀頭がグドの雄穴にちゅぽ♡ちゅぽ♡とはまり込んでいる。
「あっ♡あうう♡それは……んんッ♡ま、待って♡う、動かないで、グドぉ♡」
 ためらうルイスの制止を聞かず、グドは雄尻を揺すり続け、柔らかい頬に口づけを落とした。
「俺ぁ坊ちゃんのおちんちんが欲しくて、寒空の中会いに来たってのに、寂しいなぁ……ちょっと会わないあいだにお預け上手ないけず坊ちゃんになっちまったんですか?」
 ちゅぽ♡ちゅぽ♡と浅く挿入しながら焦らすグド。
 その手管にルイスは汗ばんだ手で厚い筋肉に覆われたグドの腰を掴むと、へこへこと腰を揺りはじめた。
「あっ♡あぁッ♡もうっ♡だめっ♡はやくっ♡もうだめぇっ♡おちんちん入れさせてっ♡グドの中にいれたい♡グドのナカにおちんちん全部いれたいよぉっ♡」
「そうこなくっちゃ♡坊ちゃんのおちんちん、グドのおまんこでいっぱいシコってくださいね♡」
 グドはいやらしい顔で笑むと、ぐぢゅぅッ♡と音が鳴る勢いで肉厚の尻を深く落とした。
「あひゅっ♡……あ゛っ♡ああっ♡あぁ、グドぉっ♡グドぉ♡イイよぉっ♡きもちいいぃ♡グドのお尻しゅきぃぃ〜ッ♡いいっ♡あぁぁ〜〜ッ♡あったかいよぉ♡おちんちん溶けちゃうぅっ♡うっ♡うぅんッ♡はぁ♡へこへこ止まんないよぉ♡」
 ぐっぽりとグドの雄膣の中におちんちんをはめ込んだルイスは可愛らしい顔を快楽に蕩かせ、薄く未成熟な細腰を必死にヘコつかせている。
「あぅっ♡うっ♡うぉ♡ぉぉっ♡ンッ♡坊ちゃんのおちんちんキタッ♡ん゛ん゛っ♡おぉっ♡坊ちゃんのおちんちんずっぽりハメるのいい♡ひっいぃ♡はぁ♡ああぁ〜♡坊ちゃんの、必死の腰ヘコたまんねぇ♡」
 グドはいやらしく顔を歪め、ルイスの腰ヘコに合わせて雄尻を上下させた。
「あっ♡あっ♡はぁっ♡もう出るっ♡もう出ちゃう♡グドの雄尻いぃっ♡せーし出ちゃう♡」
「お゛♡おぉっ♡坊ちゃん♡ほっ♡お♡おおっ♡ぉン゛ッ♡坊ちゃんの射精腰振りッ♡強くていいぞっ♡お゛ぉッ♡出せ♡出せ♡いっぱい出せっ♡坊ちゃんの精子で奥からあっためてくれ♡」
 ばちゅっ♡ばぢゅっ♡
 ばちゅっ♡ばぢゅっ♡
 射精間近の快楽を必死に追っているルイスは、指先が食い込むほど強くグドの腰を掴み、一段と激しく腰を振る。
 グドは必死に腰を掴むルイスの手を上から握り、強く深くなる抽送に、筋肉に覆われた背をしならせ、敏感な雄膣を刺突される快感にぶるぶると身震いをしている。
「あっ♡あっ♡出る♡でちゃああぁぁ〜〜ッ♡♡」
 ルイスがひときわ腰を高く上げ、喘ぎ泣く。
「んぉっ♡お゛ほっ♡おぉっ♡奥っ♡あっつ〜〜♡坊ちゃん♡中出し上手に出来ましたね♡おちんちん、ぴく♡ぴく♡ッて射精されてる♡種付け最高ぉ♡」
 中出しされた興奮を体現するように、グドは大きな上体を屈めると、はふ♡はふ♡と発情した荒い息をこぼすルイスの唇に吸い付いた。
「んんっ!……んっ♡ひぁ♡グぉぉ♡おんっ♡」
 小さな唇を割って、グドの肉厚の舌がルイスのピンク色の口内に侵入する。
 ねちょ♡くちゅ♡と卑猥な音が、絡み合った舌から、吸いあった唇から響いた。
 長く貪り合う淫猥な口付けの後、グドはルイスの蕩け切った瞳を覗き込んでにやにやと笑った。
「はぁ♡あっ♡坊ちゃんのおちんちん、またおっきくなってきましたねぇ♡こりゃあ大変だ♡もう一発出さねぇとおちんちん腫れて痛いでしょう?」
 汗ばんだルイスの髪を撫で付け、額に口付けを落とすグド。
 優しく甘やかすような上半身とは裏腹に、グドの下半身はルイスの勃起おちんちんを熟れた雄膣でぐちゅ♡ぐちゅ♡と、しごき続けていた。
「うぅっ♡うんっ♡うんっ♡腫れてる♡おちんちん腫れて、じくじくするよぉ♡グド♡きもちいぃのほしいよ♡グド♡」
 ルイスは、快楽に溺れた涙声でねだる。淫らな少年の姿にグドの唇はにんまりと弧を描く。
 上体を起こし、乱れた髪をかき上げるとグドは低く楽しげにルイスへ告げた。
「ええ、ええ♡良いですとも♡坊ちゃんのこといっぱいイカせてあげますから、その代わり精液いっぱいくださいね♡クリスマスのプレゼント交換ってことで♡」
 グドは筋肉の溝もくっきりと深い脚で跳ねるように腰を上下に揺する。
「はっ♡あっ♡ああっんッ♡グドッ♡グドぉ♡きもちいいぃ♡おちんちんきもちいいよぉ♡グドぉ♡」
 ルイスがつたないながらも、グドのピストンに合わせて腰を振り、つぶらな瞳を潤ませて手を伸ばす。
 グドがその手を取ってやると、ルイスはぽっかりと開いた唇をへらりと笑みの形にして、指を絡ませる繋ぎ方をする。
 グドの太い指に絡まるルイスのいまだ若く細い指。
「ひっ♡ひぁ♡ああぁっ♡あん♡んんっ♡いい♡きもちいい〜ッ♡グドぉ♡あぁンッ♡ンッ♡またっ♡また出ちゃうぅッ♡グドの中にっ♡せいえき出ちゃうっ♡ぅ……ふぅぅっ♡う、嬉しい? グドも、ちゃんと気持ちいい?」
 ルイスの細い指にきゅうぅっ♡と力がこもる。
 淫魔の気にあてられ、必死に腰を振るルイスの姿を見下ろして、グドはニヤリと口の端を上げた。そして更に激しく、筋肉に丸く整えられた雄尻を上下させる。
「かわいい坊ちゃん♡んぉっ♡お゛っ♡お゛ぉ♡坊ちゃんのとろとろ精気が流れ込んできてる♡うぅっ♡ほぉ゛ぉ♡イイ♡おっ♡俺もイイッ♡ぉお゛っ♡ほらッ♡イけっ♡いっぱいイけっ♡坊ちゃんのかわいい金玉空っぽになるまで注いでくれっ♡」
 どぢゅ♡ぬぢゅ♡
 ぐぢゅっ♡ぐちゅっ♡
 粘膜が擦れ、うねる卑猥な水音が、静かな寝室に響いている。
「ああぁぁ~~ッ♡♡グドッ♡しゅごっ♡しゅごぉ♡しょ、んなに動いたらっ♡ああぁぁっンッ♡もう、だめ♡だめっ♡だぇぇ〜ッ♡♡」
 ルイスの細い腰がひときわ高く跳ね上がる。グドの雄膣の中に納まった勃起おちんちんがびくっ♡びくっ♡と小さな収縮を繰り返している。
「お゛ぉぉ〜ッ♡♡きたッ♡きたぁっ♡坊ちゃんの精子っ♡ケツの中で感じるあっつい精液さいこ〜〜ッ♡」
 グドは中出しされる感触に逞しい首を反らすとうっとりと艶めいた息を吐いた。
「あぁぁ……♡はぁ……♡グド……グドは、気持ちよかった? なんだかいつも僕ばっかり……」
 ルイスは繋いだ手をそっと引く。
 その機微を受け取りグドはルイスの身体に覆いかぶさるようにゆっくりと巨体を折り曲げた。
 細い腕がグドの太い首に巻き付く。
 グドはすり寄せられた丸い頬に、柔らかいこめかみに、キスをするとルイスはくすくすと可愛らしい笑い声をこぼした。
「俺みたいな淫魔を気遣ってくださるなんて、坊ちゃんは相変わらずお優しいですなぁ。欲を言やぁ、まだ食い足りないんだが……坊ちゃんもっと頑張れますか?」
 グドの問いかけにルイスは恍惚とした視線を向け、小さな唇を緩く開くとグドの顔中にキスをする。
「うん♡うん♡ぼくもっとがんばるっ♡グドがお腹いっぱいになるまでいっぱい出すね♡」
 ルイスは淫蕩に微笑むと、グドの太い首筋を吸い、分厚い肩を汗ばんだ小さな手で撫でながら、へこへこと卑猥に腰を揺らす。いまだハマったままの勃起おちんちんがぢゅぽ♡ぢゅぽ♡と熟れた雄膣を擦り上げる。
「んぉっ♡おっ♡おぅ♡坊ちゃんのピストンいいっ♡おちんちんありがとうございますっ♡お゛っ♡お゛ぉっン゛ッ♡」
 ルイスの腰振りに合わせて、グドが尻を上下させる。
 ぐぢゅっ♡ぬぢゃ♡
 ぷちゅ♡くちゅ♡
 激しく上下する動きの割に重みも衝撃も来ないことに気づいたルイスがグドの顔を両手で包むと、唇を吸いながら言った。
「グド♡グド♡んん♡ふぁ♡はぁ♡……うえ、疲れちゃうでしょ? んぅ♡う、後ろからしてもいい?」
 薄い舌を肉厚の舌に絡ませ、湿った吐息を吐くルイス。
 その提案にグドはにんまりと頷いてルイスの上から退いた。
「後ろからがイイ♡だなんて、坊ちゃんもケダモノですなぁ♡」
 尻を上げてうつぶせになるグドは、ルイスを振り返りニヤニヤと揶揄った。
「ち、違うよ! そういうのじゃ、ないもん……」
 華奢な肩まで真っ赤に染めながら否定するも、ルイスの瞳はじっとりとグドの雄尻を見つめ、ごくりと細い喉を鳴らしている。
「またまたぁ〜坊ちゃんの視線がえっちで、俺のケツ穴がヒリヒリしてるのに?」
 淫猥に笑むグドが、太い指で尻肉を割る。その中にはぷっくりと卑猥にめくれる尻穴が、ひく♡ひく♡といやらしく蠢いていた。
「あ、ああ! ごめんっ! ごめんなさいっ」
 間に受けたルイスが、慌てて真っ赤な顔を伏せた。
「ははっ! 冗談ですよ……いや、むしろ……坊ちゃんのえっちな視線で興奮してきちまった♡お預けしねぇで早くくれ♡」
 少年のおぼこさに笑いながら、グドは細い尻尾をルイスの腰に絡め、引き寄せた。
 引き寄せられたルイスはベッドの上でよろけつつも、グドの高く持ち上げられた尻を掴むと「じゃ、あ……いくよ……んっ♡あっ♡はぁ……♡入った♡」と、淫欲に染まった喘ぎ声を漏らす。ルイスの若い肉体は快楽に屈し、あっという間に蕩けた顔で獣のように腰を振りたくった。
「んっ♡あっ♡入っちゃった♡あぁっ♡グド♡グドの雄尻♡入っちゃったよ♡うぅ♡あぅ♡きもちぃ♡はぁっ♡しゅご♡しゅごぉ♡」
「お゛ッ♡ぉお゛ッ♡つよっ♡坊ちゃんッ♡坊ちゃんの発情ピストン♡強ぉっ♡ヤべッ♡イイッ♡イイとこ抉れてるッ♡ぅお゛♡お゛ッ♡お゛ほぉ♡もっとぉッ♡」
 一心不乱に快楽を求めるルイスの腰振りに快いトコロをえぐられたグドも、低く淫らな吠え声を上げ、快感に豊満な肉体を震わせている。
「あっ♡うれし♡うれしい♡グドもきもちいぃの? うれしい♡ぼく、がんばるっ♡もっと、もっときもちよくなって……あっ♡ぅゔ♡いいよぉ♡きゅうきゅうしてるぅ♡グドの雄尻、おちんちん動かすたびに、いぅっ……♡はぁぁ〜〜♡きゅん♡きゅん♡して、キツくてぇ♡ぬるぬるで♡あったかくてぇ♡出ちゃうよぉ♡……はう♡うぅっ♡らめ♡もっと突いてあげたいのにぃ……ゆるめてよぉ♡おっ♡ぉおぉぉ〜〜ッ♡」
「お゛っ♡お゛あ゛ぁぁッ♡むりッ♡むり……イイッ♡坊ちゃんのピストン♡全部ヨすぎるッ♡ヨ過ぎてけいれん、とまらン゛ン゛ッ♡♡ひ、ぃぃッん♡突くのもぉ♡引くのもッきもぢぃ゛ぃ゛〜〜ッァ゛ッ♡♡」
 柔く敏感な雄膣の粘膜を執拗に攻め立てられ、メスの絶頂に痙攣するグドの肉筒と、そのイキうねる肉筒にねだられるままにおちんちんから射精するルイス。
 ふたりの荒い息遣いが、暗い部屋の中にこだましていた。
 ルイスはくったりと、グドの肉厚のたくましい背中にしがみつくように脱力していたが、ふと顔を上げおずおずと小さく呟いた。
 「あの! あのね、グド……グドが良ければ、明日も来てほしいんですけど……」
「あ、ぇ……ああ、いいですが」
「本当?! ありがとうグド!」
 ルイスはぎゅっとグドの腰に抱きついてはしゃぐ。
「淫魔を招こうなんざ、坊ちゃん……一体何をたくらんでるんです?」
 グドはにやにやと笑いながらうつ伏せた上体をくるりと横を向けルイスの髪を撫でた。
 ルイスははにかみ笑いながらもグドの手に顔を擦り寄せ「ふふっ。それは明日のお楽しみ!」と言った。
 あどけなく笑うルイスの表情に、ムズムズとした疼きを感じたグドは横臥になると分厚い手のひらでルイスの頬を撫で、口の端を上げた。
「やっぱ、もう一回してくれたら、来ても良いですよ」
 グドの太い親指が、繊細にルイスの唇をなぞる。
 ルイスは耳まで真っ赤に染めて頷くと、グドの巨体へ若く小柄な身体を寄せた。




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鶯命丹 2022/12/23 01:01

見習いサンタ、子トナカイのお世話をする

壮年の見習いサンタ トゥリー
 いまはまだ現場に出てない子トナカイの世話係。働き盛りの壮年の姿をした妖精。
 サンタクロースとして現場に出る日を夢見て、サンタクロースの手伝いをしている。
 冬の厳しい自然に生きているので逞しい体躯の男の姿をしている。寒さ予防に筋肉マシマシ、脂肪多め。

 子トナカイ
 まだまだこどものトナカイたち。
 トナカイたちは半身半馴鹿(トナカイ)。ケンタウロス系の姿をしてる。
 半身が子どもの姿だが、身長?体高?は人型の妖精たちと同じくらいか少し大きいくらい。
 大人になるとだいぶ大きくなる。
 8頭ひとチームとして同じ小屋で兄弟として育てられる。
 みんな仲良し。
 チームの世話をするのは未来のサンタクロース。
 トナカイの世話を通じて絆を深める。
 繁殖する以外の時の発情期の世話も世話係の仕事。
 上半身の見かけは年端も行かぬ少年の姿をしてるが、幻想の生き物なのでセーフ。
 年齢も少年に見えるけど人間の時間に生きてないのでセーフ。
 動物みたいだけど、実在の動物じゃないので、セーフということでひとつ……

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鶯命丹 2022/12/12 22:16

【コミッション】BL・首締めプレイ

SKIMAでご依頼頂いた特殊プレイのBLです。
以下の要素がありますのでご注意下さい


・BL
・美形×美形
・攻めがサイコパスのsatu人者
・攻めが首締めプレイが好き。ぶだんはやさしい
・攻めが受けを利用するために近づいて、ハニートラップを仕掛けたあとkoroされちゃう


攻め 小松亘(こまつわたる)
なんでも引き受けてくれる探偵さん
首締めからのSATUGAIするのが大好き
黒髪の美形

受け ルイ・エバンス
政治家の秘書
金髪碧眼の美形

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鶯命丹 2022/12/02 12:22

【コミッション作品】父子相姦・NTRもの

以前SKIMAにてご依頼いただきました作品を大きく改変し、公開致します。(依頼主様許可済み)
 かなり変更されてるので、コミッション作品と言っていいのかどうか?いいか!
 主人公・佐々木克己(ささきかつみ)――大学生。陰気で卑屈なタイプ。弟弥助と相性が悪い。父親である克弥が性的な意味でも好き。
 父・克弥(かつや)――克己と弥助の父。早くに妻と死に別れひとりで息子二人を大学まで通わせた。土建屋。筋トレ好きのガタイの良い中年。
 弟・弥助(やすけ)――克己の弟。父に似て陽気で要領の良いタイプ。兄のことは少し小ばかにしてる。

 主に主人公克己視点で父子相姦もの。弟×父親のセックスを目撃してしまうNTRもの。
ハート・んほ喘ぎあり。
主人公のセックス描写は無しです。オナニーだけ。可哀そう。

  佐々木克己は平凡な大学生だ。
 しかし、普通なら起こらない現象が克己の中に起こっている。
 それは実の父・克弥を性的な目で見ているということ。
 母は、弟を産んでまもなく亡くなった。
 そこから男でひとつで克己と弟・弥助を育ててくれた尊敬する父。
 いつからかそこに劣情が加わるようになってきた。
 父はけして女と見間違うような華奢な身体つきではない。
 現場仕事で長年活躍してきた父の身体は天性のものも手伝って屈強だ。
 どう見ても雄。
 優しくて強い心根も合わせて、父を表す言葉は男の中の男というのがしっくりくる。
 そんな父を、組み敷いて突き上げ、淫らに感じ入る姿が見たいと、克己は思春期以降鬱屈した恋慕を抱え続けていた。

 

  とある平日。
 克己は今日も、とりあえず真面目に見えるように、単位のために大学へ出席する。
 授業が終わった後、ざわつく教室。
 大学2年ともなればそこここに見知った顔ができるが、あくまでも見知っただけで友人でも、知人でもない。
 克己には特に友人と言えるような間柄の同級生がいなかった。
 教室のそこここでグループを作りバカ話をしては、大げさに騒ぐ同級生たちを愚かだと見下してすらいた。
「あのさ」
 喧騒に眉をひそめていた克己は突然、隣に座っていた男に声を掛けられ振り向いた。
 振り向いたその顔が、あまりにも不信感をあらわにしていたからか、声をかけた男が「あ、ごめん。急に」とヘラヘラ笑いながら謝った。
 謝るくらいなら話しかけんなよと思わないでもなかったがそこまで無愛想にもなれず、克己はいやと首を振った。
「で、なに?」
「いや、一年から同じ単位とってるよな? 実は今日、同じ単位とってるやつらと飲みに行くから、どうかなって」
 男は「俺、山田って言うんだけど、気づいてた?」などと愛想よく話しかけてきて、克己は面食らった。
 確かに、目の前の男には見覚えがあるし、一年のころから何度か授業で顔を見たことがある連中もいたが、自分以外のそいつらが、そんな間柄になっているとは、克己は思いもよらなかった。
「いや……俺、今日バイトあるし」
「ああそっか! そうだよな。急に誘って悪かった。また誘うな!」
 そう言って山田は自分のリュックを掴み颯爽と教室を後にした。
 教室の出口では、多分その飲みに行くメンツなのだろう人間が数人、山田の到着を待っている。
「山田おせーぞ!」
「早く行こうぜ~」
 合流した山田と同級生は皆、学生特有の大きな笑い声を立てて、教室を出ていった。
「なんだよ、あれ」
 親切心に見せかけたマウントに克己は忌々し気に吐き捨ててリュックに教科書を詰め込んだ。
「ったく……バイト前の貴重な時間使わせんなっての……」
 あえて自分に言い聞かせるように呟くと克己は教室を出ていく。
 バイトがあるのは本当だ。決して同級生で、自分だけが誰とも仲良くなれず、急遽お情けで誘われた飲み会に行きたくないからついた噓ではない。
 
 校舎のあちこちで、楽しげに大声で話す奴らがいやに目につく。
「これだからバカ校は嫌なんだよ」
 広いキャンパスに響く、学生らの笑い声に悪態をつきながら克己は校門を出てバイト先に向かった。


  克己はその日ごとに日雇い派遣のバイトをしている。
 人付き合いが煩わしいので、なるべく人と関わらないで済む仕事を探していたら、日雇いが一番面倒がなかった。
 現地に集合し、社員の説明を聞く。
 今回の職場は通販用の荷作りのバイトだ。
 大手通販サイトに掲載してる会社らしく、倉庫が大きい。
 克己と同じように集められた派遣が、流れ作業的に作業をできるように整えられた長机に順番に座らされた。
 ここから機械的に、一つの工程だけを担当し、終わったら隣の人へ。
 多少の確認作業に話しかけられることもあったが、今日のバイトも特に誰かとコミュニケーションをとることなく、無事に仕事を終わらせられた克己は、疲労に重い足取りで、ぼんやりと帰路につく。
 自宅の前に近づいた時、だれかが立っているのに気付いた。
 人影は二人。
 弟と、自転車を押している女の子。
「あ、兄貴だ」
 弟が気づいて話しかけてくる。
 隣にいた女の子がこんばんはと愛想よく挨拶をした。
「ども……」
 何してるんだと疑問が顔に出る克己に、弟の弥助が笑って答えた。
「同じバイトの青木さん。この近所だって言うから一緒に帰ってきたんだよね」
「ふーん」
 弥助は最寄り駅近くのファミレスでバイトしてる。
 接客業で働こうと思う人物特有の愛想の良さで、青木と呼ばれた女の子は笑顔で克己に会釈をした。
 しかし克己のリアクションの薄さに青木は苦笑いを浮かべ、気まずそうに視線をさ迷わせたあと、弥助に「じゃあまた、バイトの日に!」と手を振って、自転車に乗って帰っていった。

 
「ただいま」
「ただいま~」
 帰宅が一緒になった兄弟が口々に帰宅を告げる。
 父親の克弥がリビングから顔を出してにんまりと嬉しそうに微笑みながら「おかえりー。お、珍しいな! 一緒に帰ってきたのか?」と言った。
「たまたま玄関であっただけだし」
 克己が無愛想に答える。
「家の前で友達と喋ってたらばったり」
 弥助が笑顔でうなずく。
 その笑顔に腹が立った克己が「彼女と話し込んでた」と父親に告げ口する。
 その言葉に父親の顔がにやっとからかうような笑顔を浮かべた。
「彼女〜?! そんなら立ち話じゃなくて上がってもらえばよかったのに! つか送ってやれよ!」
 浮足立つ父は「どんな子? バイトで出会ったのか? いつから付き合ってんだ?」と弥助を質問攻めにした。
 弥助は父親の勢いに面倒くさそうに眉をしかめて、大きく首を振った。
「違う違う! 彼女じゃないって! おいっ兄貴! 余計なこと言うなよ」
 浮足立つ父親をいなす弥助を置いて、克己はさっさと部屋へ引っ込んだ。
「あっ克己! ご飯いるだろ? 今日お兄ちゃんの好きなハヤシライスだぞ。あと弁当箱! ちゃんと出せよ。じゃないと明日の弁当無いぞ!」
 部屋に入る克己の背中に、父親の声がかかる。
「ええ~俺、ハヤシライスあんま好きじゃない」
 弟の不満げな声に、克己は胸がすくような思いがしたが「いらね」とそっけなく答えて部屋のドアを閉めた。
「あっおい! 弁当箱っ! 出しておけよ、まったく」
 父が困ったように吐いたため息が、閉じる寸前のドアの隙間から入り込んだ。  
 
 荷物を置いて、しばらく部屋でごろり横になっていた克己はふと時計に目を向ける。
 帰宅から一時間以上経過していた。
 そろそろ風呂に入ろうと、部屋を出た克己は脱衣室と兼用になっている洗面所で歯を磨く父親と出くわす。
「ひょっとはっへろ」
 父親が口に歯ブラシを咥えたまま喋る。
 克己は無言でそれを睨む。
 父はこころなしか慌てるように口をゆすぐ。ぺっと控えめに吐き出された濁った水と、ちらりとのぞく赤い舌に克己は喉を鳴らした。
 洗面台に前かがみになる父親のデカい尻。克己はそれをじっと見つめる。
 このデカい尻が掴まれて、後ろからガツガツ突き上げられたことがあるのだろうか。
 自分の視線に邪なものが含まれていることを自覚し、自己嫌悪に眉間にしわを寄せ、克己は父親に悪態をつくという形で罪悪感をごまかした。
「でけぇけつ。だらしねえな」
「なんだとぉ! この鍛えた丸い尻に文句あんのかぁ?! トレーナーにだって実年齢より若いって言われるんだぞ?」
 克己の嫌味にも負けず、胸を反らす父。
 寝間着代わりのシャツがぴったりと身体に沿って、がっしりとした身体を強調している。盛り上がった胸筋のてっぺんにうっすら出っ張りが見える
 その薄い出っ張りに克己の視線は釘付けになったが、無理矢理に目線を逸らして洗面所へと押し入る。
「良いから出てけって! 風呂入るんだよ」
 父親を追い出して戸を閉めると、扉越しに父の声がきこえてくる。
 克己がぶすくれた様子であるのも父親は全く意に介さず「ハヤシライス。お兄ちゃんの分もよそって冷蔵庫入ってるから食うならチンして食えよ」と笑いを含んだ声で話し、寝室に向かう重い足音が聞こえた。
「うるせぇよ、クソジジイ……」
 服を脱ぐ衣擦れの音に紛れて、克己は小さく悪態をついた。
 風呂に入ってシャワーを浴びてる最中……
 克己は父親の、肉が付いたぷりんと上向きの豊満な尻と、筋肉の上に脂肪のついた盛り上がった胸、パジャマから浮き出た薄い出っ張りの乳首を思い出す。
 思い出すな、思い出すな……と念じれば念じる程、父親の歳の割に張り詰めた肉体を、筋肉の上に柔らかそうな脂肪のついた肉体を思い出してしまう。
「ああ……くそっ」
 下を見れば、しっかりと勃起してびくびくと震えている陰茎が目に入った。
 あのむっちりとしたデカ尻に勃起ちんぽをずりずりと擦り付けられたら……
「父さん……♡」
 克己がシャワーの音に紛れるように小さく父親呼びながら陰茎を扱く。
 張り詰めた雄っぱいでちんぽを挟みながら、先っぽを真っ赤な舌でペロペロと舐めてくれたら……
「父さんっ♡あっ♡うぅ♡……くっ♡父さんっ♡」
 右手で陰茎を強く扱き、左手の人差し指で鈴口を擦る。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡……父さんっ♡んっ♡ンンッ♡、父さんっ♡もう♡、出るっ♡ぐっ♡ぅぅっ♡」
 妄想の父は、克己の精液を嬉しそうに受け止めて男らしく微笑んでいた。
 
  風呂から出て冷蔵庫から麦茶を出す際、克己はラップがかけられたハヤシライスとサラダ、メモ帳の乗ったプリンを見つけた。
 メモ帳には『お兄ちゃんお疲れ。プリンはデザートです。ちゃんとサラダもご飯も食えよ』と書いてある。
「ガキじゃあるまいし……いったい俺をいくつだと思ってんだあのジジイ」
 ブツブツと文句を言いつつも、克己はハヤシライスとサラダ取り出しひとりテーブルについた。


  大学に行き、授業受け昼の時間、克己は校舎を出る。
 食堂にでも行こうかと歩いていると前を歩くに集団に、先日声をかけてきた山田がいた。
 一瞬そちらを目で追う克己だが、山田は克己に気づかず、友人たちと談笑しながら食堂の方へ向かって行くようだった。
「調子いいこと言って。やっぱ気づかねえじゃん」
 友人でも何でもない山田が、克己に気づかなくとも無理はない。そもそも距離が離れているのだ。友人で会っても気づかない場合も十分にある。
 理屈ではわかっていても、克己の心は千々に乱れた。
 まるで裏切られたような卑屈な気持になり、食堂に向かうのをやめて、踵を返す。
 校舎の人通りの少ない一角、ベンチに座って弁当を取り出した。
 中身はなんの変哲もないいつもの普通の弁当だが、克己の好物ばかりだった。
「またこのおかずかよ。ジジイ、いつもおんなじじゃん」
 この場にいない父親に悪態をつき、克己はそれをガツガツとかきこんで平らげた。
 
 今日の派遣先へと向かいバイトを済ませて最寄り駅につくと、駅のロータリーで集団を作る同じ年くらいの連中が目に付いた。
 帰宅のためにバス停に並んでた克己は、疲労で八つ当たり的にその集団を遠くから睨んでいると、集団の中に弟の姿があることに気づいた。
「あっ」
 克己がそれに気づいたのと同じタイミングで、集団が解散した。
 弟に話しかける気にならず、身を縮めてバス停に並んでいると、弥助がこちらに向かって歩いてくるのが見える。
 当たり前だ。同じ家に帰るんだから、同じバス停に並ぶだろう。
 このまま気づかれたくないと俯く克己だが、バスに乗り込んだ後に気づかれ「兄貴! 最近よく合うね」と声をかけられる。
 椅子に座る克己の近くに立つ弥助は機嫌よく「兄貴、今日バイトなの? いつもこんくらいの時間に帰ってる?」などとうるさく話しかけてきた。
「さっきの。バイトの奴ら?」
 喋るのがかったるく、弥助の質問には答えず逆に話しかける克己。弥助は気にした様子もなくああ、見てた?と話し始めた。
「さっきの? ああ、あれ大学の友達。何人かこの辺に住んでるんだって言うからこっちで飲み会したんだよね」
 事もなげに告げる弥助に、克己は返事をしなかった。
「聞いてる? 話しかけといて無視すんなっての」
 弥助は笑いながら文句を言ってきたが、克己はそれも無視した。

「おっ! また一緒に帰ってきたのか? 仲良くていいな」
 帰宅した兄弟を見て、リビングでのんびりとくつろいでいた父が嬉しそうに笑った。
「今日飯何?」
 テーブルの上は、もう既に片付けられている。克己は冷蔵庫の方を見て父親に問いかけた。
「ハンバーグだぞ~。克己の好きなデミグラスのやつ」
 笑う父はすでに後は寝るだけと言ったパジャマ姿であった。豊満な肉体を無防備なうす布一枚で覆っているだけのパジャマ。
「俺、おろしが良かった〜」
 弥助が素っ頓狂な声を上げて駄々をこねている。
「弥助のはおろしのたれ買ってあるぞ。まったく兄弟で好みの味が違うから面倒くさいったら……弥助! 食べるのは明日にしろ! 飲み会で食べてきたんだろ? 太るぞ」
「父さんに言われたくないな〜」
 生意気を言う弥助は父親の忠告も聞かず、冷蔵庫からハンバーグを取り出していた。
「失礼な! 父さんは気をつけてんぞ!」
「どうだか〜、こないだソファーに座ってた腹。ぶよぶよしてたけど?」
 笑い合う弟と父親にイラついて、克己はリビングを出て強く部屋のドアを閉めた。
 克己が、悋気に胸を焦がしていると、すぐ部屋のドアがノックされた。
 父だ。
 弥助とのおしゃべりをやめて、自分の方に来てくれた喜びと、拗ねた子供のようなやり方でしか、父の注意を引けない自分に嫌悪して克己はむっすりと黙り込んだ。
「お兄ちゃん大丈夫か? 具合悪い?」
 やっぱり優しい父の声をじっと無視する克己。
「克己? どうした?」
 再度気づかわし気に問う父の声に、克己は怒鳴った。
「うるっせぇな! 疲れてんだよ黙っとけっ」
 少しの間があって「ハンバーグ、冷蔵庫にあるからな。食べられなかったら残せよ……もし、おかゆとかがよかったら起こしてくれ。じゃあ、おやすみ」
 冷静で優しい父の声が聞こえたあと、遠ざかる足音が聞こえた。
 パタン
 父親が寝室の襖を閉める音までを、克己の耳は拾い上げた。
 克己は自分の幼稚さに打ちひしがれてそのまままんじりと動かず部屋の中でうずくまり続けた。
 
  深夜を回った頃に部屋を出る。
 そっとドアを開けて、廊下に出る。暗く静まり返った家の中、克己はそっと足音を忍ばせて父の部屋の襖の前に立ち尽くす。
 暗がりの中、すーすーとかすかに聞こえる父の寝息に耳をそばだてる。
「お粥がいいなら起こしてくれ」と言ってた父の言葉を思い出す。
 それを免罪符に部屋に入ろうか……襖に手をかけて迷う。
 震えた手が襖に当たり、がたっと音を立てた。揺れた襖がほんの少し開き、克己はびくりと肩を跳ね上げた。
 すぐに閉めようとしたが、廊下から見えた部屋の中に視線が吸い寄せられる。無防備に眠る父の姿を無意識に探していた。
 いた。
 克己は目を見開き、暗い部屋の中に薄っすら見える、寝息を立てて横たわる父の姿を凝視する。
「う……ん……」
 父の声に、克己は再び肩を震わせる。
 父が、寝言のような、唸り声のような、寝ぼけた声を上げて寝返りを打った。
 襖が開いて、外気が通ったのが気になったのか、寝返りを打って布団の上に大の字になる父。
 おおきな胸がゆっくり上下しているのがわかる。
 柔らかいパジャマは、腹の上までめくれあがっている。
「あ……」
 克己の喉から、興奮の喘ぎが漏れた。
 めくれ上がったパジャマの裾から、うっすらと割れた腹が見える。
 克己は空いた隙間にかぶりつくように顔を近づけいつの間にか勃起し、びくんっびくんっとはねる陰茎をズボンの上から揉みしだく。
「あっ♡あっ♡……はぁっ♡はぅ♡……ううぅっ♡父さんっ♡」
 克己の呼吸が荒くなる。ズボン越しに陰茎を弄る手がどんどん早くなっていく。
 父の肢体を視姦しながら行う自慰は、克己の腰から背骨を上り脳を蕩かすほどの快感をもたらした。
「あっ♡父さんっ♡あっ♡ああっ♡……父さん♡父さんっ♡」
 潜めた声が、快感で上ずる。ごそごそとした衣擦れの音が、しんとした廊下に響いているのを克己は気づかない。
「ううぅ~……」
「ゔぐっ♡父さんっ♡♡」
 父親の寝言のような、ため息のような声に驚き、克己はあっけなく射精した。
 はぁっはぁっはぁっ……
 荒い呼吸音が、いやに耳に着く。
 克己は慌てて、しかしそっと父の部屋の襖を閉めて、汚した下着を片付けるために風呂場へと向かった。

  その日は朝から土砂降りの大雨だった。
 部屋の窓から見える空はどんよりと暗く、雨粒がぼたぼたと大きな音を立ててマンションの建物に当たっている。
「大学、面倒くさ……」
 寝ぼけた目を瞬き、大あくびをすると、克己は気だるげにつぶやいた。
 しかし単位を落として留年などしたくない。
「面倒くせぇけど、行かないと」
 克己は自分に言い聞かせて、ぬくもった布団から這い起きた。
 
 真面目に登校した克己だったが、午後からの授業が教授欠席で無くなってしまった。運よくバイトもないので昼頃には家に帰宅した。
「こんな早く帰るんなら、今日はサボっても良かったな……」
 そしたら朝からのんびりできたのに……過ぎたことを少し悔やみつつ、鍵を回して家の中に入る。
 家にはしんとして誰もいない。
「ジジイは、仕事か……弥助も遅いだろーしな」
 弥助の方も、詳しい予定は知らないが学校やらバイトやらで、帰宅は夜になるだろう。
「とりあえず靴すげえ濡れたから、ベランダにでも干しとくか」
 昼には雨が上がり、日が照っていた。玄関で脱いだ濡れた靴を、日当たりのいい自室のベランダに干す。
「明日までには乾くといいんだが……さて、昼飯でも食うか」
 自室に閉じこもり、父の作った弁当を食う。
 食い終わった弁当箱もそのままに、ごろりと寝転がってスマホで動画などを見て、うとうととしかけたところに ガチャガチャ と玄関の開く音がする。
「父さんか? 今日は早いのか?」
 思わず上体を起こして耳を澄ます克己。どうやら父だけじゃなく弟弥助の声もする。
 玄関でぼそぼそと話す声と、ふたりして廊下を歩く速足。
 何かあったのかと耳をそばだてる克己。
 二人の足音は突き当りの父の部屋で止まりサッと襖を開ける音、そしてなだれ込むような足音のあとにスパンッと高く強く襖を閉める音が響いた。
「なんだよ……なんかあったのか?」
 不審に思った克己は、そっと足音を忍ばせて父の部屋まで廊下を歩いていくと、強く閉めすぎたのか、襖がほんの少しだけ開いていた。
 子供のようなちょっとした遊び心でそっとその隙間から部屋の中をのぞいてみて、克己は息をのんだ。
「うっ♡うぁっ♡あぁっ♡んんっ! 弥助っ♡そ、そんな強く吸うなって♡ん゛っ! 乳首伸びるだろぉ♡……」
 父の声で、父の姿で、甘く嬌声をあげる男がいた。
「どうして? 父さん乳首ちゅうちゅう吸われるの好きだよね?」
 弥助の、興奮で掠れた声が聞こえてきた。じゅうぅぅっ♡と何かを強く啜る音が襖の向こうから聞こえてくる。
「んお゛ぉぉ♡ダメッ! だめっ♡おぅっ♡……やめろぉっ♡♡そんな強く吸われたらっ♡あ♡も、もう♡もう♡気持ちよくなっちっまうぅ♡♡」
 男の低い甘え鳴きが一層強くなる。
 隙間から垣間見えたのは、服を胸までたくし上げ、乳首を吸われてくねくねといやらしく身悶える父。そしてその乳を吸っているのは弟の弥助だった。
 弥助は、大きく盛り上がった胸に顔を埋め、すぅーっ♡すぅーっ♡と盛大な呼吸音を立てて父の匂いを嗅ぎ、指先で大きく茶色い乳首をくりくりともてあそびはじめた。
「あうぅっ♡あひっ♡いいっ♡いいっ♡いいっ♡弥助ぇ! もっと乳首こねこねしてぇっ♡あっ♡あっ♡あっ♡いいっ♡いいお゛ぉ゛っ♡気持ちい゛い゛っ♡」
 父は太い喉を仰け反らせ、ひときわ大きな声で鳴いた。
「弥助の指ぃっ♡気持ちいいっ♡♡もっとっ♡も゛っどぉ゛っ♡♡」
 弥助の身体を挟んでいる、父の肉付きの良い太い足がどんどん開いていき、腰がかくかくと卑猥に揺れている。
「もうダメだっ♡弥助ぇ♡弥助っ♡早くっ♡早くいれてくれぇ♡♡父さんのおまんこの中に弥助の大きいちんぽ入れてくれぇッ♡早く弥助のちんぽでぐちゃぐちゃに犯してくれッ♡♡」
 父の切羽詰まった声に、弥助がふっと吐息で笑った。
「父さんもうほしいの? ちょっと堪え性がなさすぎるんじゃない?」
 からかうような、じらすような手つきで弥助は父の、肉のたっぷりとついた太腿を撫でさする。
「父さんがそんなに欲しがりだったなんて俺、知らなかったなぁ。ふっとい足ぱっくり開いちゃってさぁ」
 弥助はわざと意地の悪いことを言ってパチンッパチンッと軽い音を立てて父の太腿を叩く。
 ふるんっふるんっと衝撃で太腿の肉が揺れるさまが、卑猥だった。
「だってっ♡だってぇ♡弥助のちんぽ、気持ちいいんだっ♡父さんいっぱい我慢してたんだぞ♡いいだろ? なぁ♡弥助ぇ♡弥助の若いギンギンのちんぽ♡父さんのほかほかケツマンに挿れてくれよぉ♡」
 父は、ごろりと身体を反転させて肉厚の尻を弥助に向けた。作業着越しにもわかるデカい尻を上げ、いやらしく振って、若い男を誘っている。ぐずるように弥助の名を呼ぶ声は、父が息子を呼ぶ声色ではなかった。
「ああ……父さん♡そのでっかい尻、すげえかわいい♡ふりふりしてちんぽ強請ってるのたまんない♡」
 弥助は、作業着のズボンの上から父のデカ尻を鷲掴みむにむにとこねる様に揉みしだいている。
「おぉっ♡弥助ぇ♡早くっ♡早く父さんの穴埋めてくれぇ♡父さんのスケベ穴♡弥助の勃起ちんぽでパンパン♡してくれッ♡」
「待てって♡……俺だって父さんのデカ尻、たっぷり味わいたい♡」
 弥助は鼻息荒く父のズボンを下すと、ぶるりと飛び出た巨尻にかぶりつくように顔を埋める。
「はあぁぁ♡すぅぅ〜〜っ♡はぁっ♡すぅぅぅ〜〜ッ♡……父さんっ♡父さんのムレムレケツまんこのにおいッ♡たまんねぇ♡このくせぇにおい♡ずっと嗅いでたいッ♡ちんぽにクるッ♡♡」
 弥助の荒い呼吸音が、特に深く長く吸い込む音が大きく響く。
「おぉっん♡弥助っ♡鼻息、くすぐってぇよ♡……ん♡はぁ、やめろって♡くせぇだろ……そんな、洗ってないケツ嗅がれたら♡あっ♡恥ずかしいだろぉ♡」
「すぅぅ〜〜ッ♡はぁっ♡……それが良いんだって♡仕事終わりの父さんのケツマン♡くっせぇムレたにおいが好きなんだよ♡」
 尻たぶを両手で掴み、頬を挟むように寄せては離し、指先で揉みしだきながら、弥助は父の局部から顔を離さない。
 ちゅぱっじゅるっぬちゃぁ
 卑猥な水音と、荒い男の息で父は背中を反らす。
「ああぅっ♡ひいいっ♡いいっ♡すげっ♡弥助の舌最高ぉっ♡おっ♡若い舌がっケツマンねとねと舐めてるッ♡うぉっ♡ンンッ♡ひあ゛っ♡い゛い゛っ♡あ゛あ゛っん♡」
 父の腰が、快感から逃げるようにくねるも、弥助の手が尻を掴んで離さない。
 じゅる゛っじゅるっぬちゅっぬぢゅっ
「あ゛あ゛っ♡ひぃぃっ♡いいっ♡いいの゛ぉ゛っ♡弥助ぇっ♡ゔぉっ♡おぉっ♡頼むっ♡弥助ぇッ♡もうイく♡イぐっ♡イッぢまううっ♡あ゛あ゛ぁっ♡♡ダメッ♡はなしぇえ♡♡息子にケツ舐められてイぐゔぅっ♡♡」
 父が額を畳に擦りつけ、髪を振り乱す。ばらばらと髪が畳に散る音が淫靡だった。
「いいよッ♡イッて父さんっ♡若い息子に仕事上がりの雄のケツマン、ベロベロ舐め回されてイッちゃってよ♡」
 ちゃぷっちゅぷっずゔゔっ
 父の尻たぶに埋まった弥助の口から、いやらしい水音が響く。
「いや゛っ♡い゛や゛だぁっ♡待でっ♡待ってぐれ゛ッ♡ イクなら弥助のちんぽでイキたいぃッ♡頼む弥助ッ♡意地悪しないで勃起ちんぽくれっ♡♡あの子が帰ってくる前に沢山弥助の勃起ちんぽ食わせてくれっ♡頼むよ゛ぉ゛っ♡お゛っ♡おぉ゛ッ♡♡ン゛ン゛ッ♡」
 甘く強請る父の声。あの子という単語に克己の身体がビクッと震えた。
「大丈夫じゃん? 兄貴いつも遅いし」
 じゅるっずろろろっじゅぶっ
 卑猥な音は止まず、弥助が父の恥部から口も離さず返答する。
「んあ゛っ♡あ゛っ♡あぅゔゔ♡……でもっ♡でもぉっ♡おっ♡おおんっ♡ぉあっ♡それっ♡それいいっ♡ふぐぅっ♡♡……でもぉっ♡あ、あの子にばれたらぁ♡……あ゛あ゛ん゛っ♡弥助ぇえ♡」
 父の身体が、ぶるるっ♡と震えている。盛り上がった雄っぱいの先、ツンッ♡と勃ち上がった乳首を畳に擦りつけるようにかすかに蠢いている父の身体は、じっとりと掻いた汗できらきらと光っている。
「ははっ! そしたら兄貴も入れてあげたらいいじゃん。あの人、父さん大好きだもん。きっと喜んで父さんのおまんこいっぱいにしてくれるよ。意地悪な俺と違って♡」
 弥助の声が嘲笑の色を帯びている。
「あ゛っ♡うぅっ♡……だ、だめだっあっ♡……んひっ♡いいっ♡ひぃんっ♡あっあの子と、こんなことっ♡……おおぅっ♡ん゛ん゛ッ♡」
 父の逞しい背が悩まし気に反り、もっと♡もっと♡と強請るように膝が開いていく。
「ああ~兄貴、童貞っぽいもんね。童貞だと、こんな風に父さんを満足させてあげられないんじゃないかなぁ。こんなエッチで、欲しがりな父さん、童貞には無理でしょ」
 弥助がおもむろに顔を上げた。
 上体を起こすと腕で口元を乱暴に拭って父の尻を掴む。
 そしていきり立った自身の陰茎を父の雄膣に突き入れた。
「お゛ぉぉぉっ♡♡おひっ♡ひぃぃっん♡♡おっ♡おほぉっ♡ほんなっ♡あっ♡あっ♡……ひぃきなりぃっ♡♡いいっ♡いいぞぉっ♡♡そこっ♡そこぉっ♡そこだぁ♡弥助ぇ♡♡もっとっ♡もっとぉっ♡」
 待ちに待った陰茎の感触に、父の唇に淫猥な笑みが広がる。赤く濡れた舌が唇を舐めて、弥助の抽送に合わせて腰を振りたくっていた。
「うっ♡ああっ♡……あっ♡あっ♡父さんのケツマンッ♡どろどろに溶けて柔らかいのに♡きゅうきゅう吸い付いてくる♡♡最高に気持ちいいよっ♡……こんなの、同級生の子たちじゃあ味わえないなぁ」
 弥助はうっとりと呟き、さらに卑猥に、激しく腰をストロークさせる。
「んぉっ♡おほっ♡お゛お゛んっ♡やめろぉ♡比べんなって……おぉッ♡弥助っ♡いいっ♡父さんケツマン♡弥助の成長した勃起ちんぽでイくッ♡若い子と比べる意地悪な弥助のちんぽでっ♡♡父さんもうだめだッ♡我慢できないぃっ♡ひっ♡い゛い゛っ♡イぐっ♡イぐイぐっ♡イぐゔぅっ♡は」
「ううっ♡父さんおまんこが一番だよっ♡♡おっ♡おっ♡おっ♡すげっ♡締まるっ♡♡父さんのケツマンすげ締まったっ♡あっ♡ああっ♡父さん♡すげえビクッ♡ビクッ♡してるっ♡めっちゃ締まるよっ♡父さんっ♡あっ♡あっ♡ああっ♡俺もっ♡父さんおまんこに出していいよねっ♡息子の精子受け止めてくれるよねっ♡」
「いいっ♡いいぞ♡くれっ♡♡父さんのケツマンに♡弥助の若い精子出してくれっ♡おほッ♡ほっ♡ほぉぉッ♡ひぃい゛っ♡イグッ♡♡イイィッグヴヴヴッッ♡♡♡」
 二人の獣は快楽のままに互いの腰を振りたくり、絶頂へと駆けていく。
 パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡
 肌を打ち合わせる音に激しい破裂音に合わせて、克己は自分の陰茎を握る。
 ぐちゅぐちゅっぐちゅぐちゅっ
 襖の向こうの痴態に合わせて夢中で手を速め、腫れ上がった陰茎を扱きたてた。
「お゛お゛ぉぉ♡♡ゔっ♡……ぐっ♡ゔぉっ♡うぅぅ♡……」
「うぅっ♡おぅっ♡おっ♡おおっ♡おっ♡……父さんっ♡あっ出るっ♡ぐゔっ♡……」
 激しく腰を振りたくっていた弥助と父は、同時に身体をこわばらせ息を詰める。
 絶頂に達した二人はともに身体をぶるぶるっと震わせて、快感に蕩けた唸り声を上げた。
「うぅ、くっ♡」
 それに釣られるように克己の陰茎もびゅくっびゅくっと膨らんで精液を発射した。
 襖を汚すわけにはいかず、誰にも受け止めてもらえない精液を克己は自身の手のひらで受け止める。
 汚れた手を握り締め、克己は静かに立ち上がった。
 部屋に逃げ帰り、ベランダに干してあった靴を確認すると、それはすっかり乾いていた。
 さいわいにも自宅は一階。
 乾いた靴を履き、ベランダに手を掛け乗り越えると、克己はそっと家を抜け出し外へと逃げた。

  近所の公園のトイレで手を洗う。
「なんだよ……さっきの……」
 自分の手についたどろっとした精液が流れていくのをぼんやりと見つめながら、克己は思わず呟いた。
 洗い流した手の水気を払って、公園のトイレを出る。
 公園は住宅街の真ん中にあるだけあってそれなりの大きさであるが、今は遊ぶ子供もたむろする中高生の姿もなかった。
「なんなんだよ……あれは……」
 克己はよろよろと歩き、備え付けのベンチにどっかりと崩れるように腰掛けた。
 茫然自失で空を仰いでいると、電話の着信音が鳴った。
 克己はびくっと身体を跳ね上げポケットからスマホを取り出す。
「父さん……」
 着信表示には父と書かれていた。克己の手が震える。
 無視するか……出るか……迷っている間に一度、電話が切れた。
 克己ははぁぁ……と息を吐き脱力する。ベンチの背もたれに寄りかかり身体を投げ出した瞬間に再びスマホが鳴った。
『お兄ちゃんか? もしもし?」
 父の声がスマホから漏れる。どうやら驚いて震えた手が、通話ボタンをタップしてしまったようだった。
『もしもし? おい、聞いてるか? もしもし?』
「き、聞いてる……何?」
 克己は震える唇がばれないように言葉少なく返答する。父の声は、いつも通り、何も変わらない父の声のままだった。
『お兄ちゃん。お前、今日は何時に帰ってるんだ?』
 いつも通りの父の声。いつも通りなら今までの父の行動と、さっきのメスのごとき情交はいったいいつ頃から行われているのか? 普段の父のすべてを信じられなくなった克己は「今日は友達のところ泊まる」と咄嗟に嘘をついて、電話を切った。
「はぁぁ……」 
 今度はスマホを手放し身体をベンチへと投げ出した克己はそのままぼーっと公園で過ごした。

 
 「はあぁ♡……んあ♡はぁっ♡……お兄ちゃん遅いな……ちょっと電話してみるか……弥助、どいてくれ」
 父・克弥は、弥助の身体を押して起き上がる。
 汗ばむ髪をかきあげスマホに手を伸ばし、克己のアドレスを呼び出して電話を掛ける。
「エッチ終わって速攻兄貴に電話するの妬けるなぁ。さっきまでどろどろの淫乱父さんだったのに、兄貴の前じゃ良いお父さんするの、興奮する♡」
 弥助は電話を耳に当てる父を後ろから抱きすくめ、あててない耳にしゃぶり、胸を揉んだ。
「あっ♡おいっ♡……こら♡やめぅっ♡はう♡うぅんっ! やめろって♡」
「なんでよ? 父さん耳好きだよね? 雄っぱいも一緒にぐりぐりするの、エッチな声が出ちゃうくらいよがってるじゃん」
 弥助は克弥の茶色くとがった淫靡な乳首をくりくりと指先でつまみ、耳殻を舌でねっとりと舐め上げた。
 克弥は喉を反らすと、熱くいやらしいため息をついた。
「だからだろぉっ♡気持ちよすぎて電話できないっ♡あんっ♡ああっ♡へ、変な声出ちまぅ♡」
 コール音は続いている。
「兄貴にも聞かせてやろうよ? きっとギンギンに勃起して悔しがるよ」
 弥助は克弥の耳元で嘲笑う。耳に吹きかけられた熱い吐息と、乳首への刺激で克弥は抱きすくめられた身体をよじった。
「そんなのっ可哀そうだろぉっ♡おぅっ♡ぅんっ♡おっ♡」
 コール音がやみ、少しの間の無言。
「あ、お兄ちゃんっ……お前、きょ、うは何時に帰ってくるんだ?」
『……今日は友達のところに泊まるから』
「あっ……うおぉっ! こらっ♡弥助っ♡」
 そっけなく告げた克己の電話が切れた途端、弥助は克弥の腰を持ち上げ、尻だけ高く上げた状態にして挿入してきた。
「あああっ♡いきなりぅうぅっ♡んっ♡はぅっ♡ああっ♡」
「今の父さんの喘ぎ、聞こえちゃったんじゃないの? ダメじゃん。ちゃんと我慢しないと。それとも兄貴に聞かせてあげたのかな?」
 弟はいやらしくにやけた声でささやきながら激しく腰を打ち付けた。
「あっ♡ああっ♡あんっ♡そんなこと♡おぉっ♡ん゛ぅ♡そんなことないっ♡お゛んっ♡そこぉ♡弥助の大きいので♡そこもっとついてくれぇ♡♡」
「もう良い父親役はおしまい? 俺のちんぽに夢中の淫乱父さんに戻っちゃってるよ♡兄貴のこと心配するふりして、本当は何時に帰るか確かめたんでしょ? よかったね今晩はいっぱい抱いてあげるね♡」
「違うっちがうんだ♡ぉっ♡ぉっ♡……お゛っ♡♡おぉっ♡んっ♡そこっ♡そこぉぉっ♡すごっ♡い゛い゛っ♡い゛い゛お゛ぉっ♡♡」
 克弥は弥助の腰ふりに合わせて尻を振り、背をわななかせている。
「何が違うんだって。息子の巨根に夢中でよだれ垂らす、だらしない淫乱父さんだって兄貴に謝ったほうがいいんじゃない? ねえ父さん。俺は弟に抱かれたくて、兄貴が帰ってくるか確かめた淫乱父さんですって謝って?」
「あっ♡あふっ♡ちが、ちがうんだっ♡違うぅっ♡……おほぉぉ♡ほっ♡ほっ♡ひぃっ♡お、おいっ! 弥助! 止めるなよぉ♡」
 弥助がぐじゅっと克弥の最奥に陰茎を刺し込んだまま、抽送を止めて肉感的な背中を見下ろす。
「なぁもっと! もっと♡もっと突いてくれよぉ♡弥助ぇっ♡なぁ、はやくっ♡」
 克弥がもどかし気に腰を振るも、弥助はそのでっぷりと肉のついた柔らかい腰を掴んで動けないようにする。
「ほら父さん。物欲しげにおまんこをうねうねさせてないで、突いてほしかったら兄貴に謝って」
「おっ♡……おおぉ♡……おぅっ♡わるい……すまんっお兄ちゃんっおれは、父さんはっ、弥助にたくさん抱かれたい淫乱父さんなんだっ♡弥助にいっぱいケツマンを突かれたくて、お兄ちゃんが帰ってこなければって……確かめたくて電話したんだっ! お゛お゛っ♡ お゛ぉんっ♡きたぁっ♡♡あぅっ♡ひっ♡い゛い゛んっ♡きてっ♡きてっ♡もっとぉっ♡もっといっぱい突い゛でぇ゛っ♡♡」
 突然ズルズルと抜かれた陰茎が、どちゅっ♡♡と強い突き上げを開始した。
 その暴力的とも言えるピストンで克弥はぶるっ♡ぶるっ♡と痙攣し快感の雄叫びを上げた。
「よく謝れたね父さん♡しょうがないよ。淫乱父さんを満足させられない出来の悪い兄貴が悪いよ」
 弥助は克弥の肉厚の尻に自身の腰を叩きつけ、最奥を逞しく勃起した亀頭でえぐるように突き上げる。
「違うっ♡違ゔっ♡おぉッ♡お兄ちゃんは悪くないッ♡お゛っ♡俺が♡父さんが淫乱なのが悪いんだッ♡弥助のおちんぽに夢中になっちゃう淫乱な父さんが悪いんだっ♡あ゛あ゛っ♡お兄ちゃんごめんっ♡あ゛っ♡あぁん゛っ♡あ♡淫乱父さんですまねぇっ♡♡」
 父はこの場にいない克己に詫びながら、ぬるぬるとテカる弥助の巨根を、うねる雄膣に咥えこんでいる。
 髪を振り乱し、唇をいやらしく開けた父が、メスの顔で喘ぎ続けていた。
 
  何時間、公園でぼうっとしていただろうか。
 時間の感覚がない。
 克己は焦点の合わない瞳で、ふらふらとベンチから立ち上がった。
 もうとっくに日は落ちて、日付が変わる頃合いである。
 重たい足取りで元来た道を戻る克己が、自宅マンションの前でぴたりと立ち止まった。
「もう……おわったかな」
 覇気のない呟きとともに、出てきたベランダを見つめる克己。
 もしもまだ続いていたら……そう思うと足がすくんで動けなかった。
 結局、逃げてきた時と同様に、静かにベランダから忍び込むことにした。
 幸いにも出てきた時のまま、窓の鍵は閉まっておらず、靴を脱いでそっと自室に入る。
 家の中は静まり返っていた。
 克己はそっと部屋のドアを開けると、廊下にかすかに響く喘ぎ声。
 克己の肌にぞっと肌が粟立ち、父の乱れた姿を思い出す。
 怖いもの見たさでそっと廊下を歩くと、襖の隙間も変わらず、部屋の中で裸で互いの局部を舐めあう獣がいた。
 じゅぶ♡じゅぶ♡と塗れた水音と立てながら快楽に呻く男たち。
「い゛い゛っ♡い゛い゛ん゛っ♡ひぅっ♡ひぃぃ~〜ッ♡♡……弥助の舌ぁっ♡あっ♡あっ♡気持ちいいっ♡い゛い゛っ♡ひぃぃい゛ッ♡」
 父が、弥助の陰茎をしゃぶるあいまに、興奮した鳴き声を上げている。
 父の勃起ちんぽを扱きながら、尻たぶに顔を埋めていた弟が、口元を腕で拭っている。
「父さん、そろそろいいでしょ♡お口のおしゃぶりもいいけど、ケツマンでおしゃぶりして♡」
 弥助は父に仰向けになって足を上げるように指示すると、その足を合わせて肩の方に持ち上げる。
 持ち上げられて少し浮いた父のデカ尻に、弥助の下半身がぴったりと寄り添う。
 ぐちゅぅっと泡立った音を立てて挿入される陰茎。
「んあ゛っ♡あっ♡あ゛あ゛あ゛っ♡あひっ♡ひぃんっ♡あっ♡ああん゛っ♡いいっ♡弥助の勃起ちんぽうめぇっ♡うめぇよ゛ぉ゛っ♡♡」
 腰を突き入れるたびに父は広い背を反らせて喘いでいる。暗がりに父の太い足がゆらゆらと揺れている。
「ひぅっ♡い゛い゛ッ♡も゛ッ♡も゛ゔっ♡も゛お゛ぉ゛っ♡♡ダメッ♡ダメッ♡またイグッ♡イクイクッ♡い゛ッぃぃぃぃっ♡♡」
 きゅうと曲がった指先に、父のあられもない吠え声がひときわ大きくなった。
「うっ♡うっ♡はっ♡あああ〜〜ッ♡出るっ♡父さんのおまんこに絞られてでるっ♡あっ♡あっ♡ぐっ♡……ぅぅっ♡」
 絶頂を迎えた父の雄膣に搾り取られたのか、弥助が背中を少し丸め、かくかくと腰を振る。
「んぉっ♡お゛お゛ぉぉっ♡、キテる♡息子精液奥にどぴゅ♡どぴゅ♡種付けされてる♡息子の種付けきもちい゛ぃぃ♡ほぉ♡ほっ♡ぉんっ♡……んっ♡うぅ♡……」
 徐々にゆっくりとなった腰ふりに、余韻を楽しむような甘え声が父の唇から零れていた。

  やはり夢じゃなかった。
 克己は家を飛び出た。
 あてもなく駆け出し、夜中の街をふらふらとさまよう。
 夜が明けて空が白くなったころ、なぜか克己は心底ほっと息を吐いた。


全文は支援者限定・全文20000文字

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鶯命丹 2022/11/21 01:23

義理堅い男

2022年11月27日 00:00 〜 23:50 pictSQUARE 内にて開催されるBooknook vol.1
 https://pictsquare.net/uuu5c0nm5bi5t7wnrmeu7zzht3072u7n
で出す新刊の一部を支援者様限定で公開いたします。

新刊「ちょっかい出さないで!これは僕の子豚です!」
美少年吸血鬼×スキンヘッドのこぶとりのおっさんのニッチなBL小説です!
テーマはNTR。
吸血鬼咲夜の兄・寿夜(ひさや)が持ち込んだトラブルでてんやわんやするストーリーを軸に、IFストーリーなどをつめこんだ話になると思います今書いてるところですすみません
今回、表紙イラストを
ぶっかけそば様 https://skima.jp/profile?id=310947&sk_code=sha09url&act=sha09url&utm_source=share&utm_medium=url&utm_campaign=sha09url
に依頼致しました!
最高にかわいい表紙が出来ましたのでこちらを世の中にお披露目するために死ぬ気で書いてます!!
どうぞよろしくお願いいたします!


本文中にいれる予定の話のひとつがとても気に入ってるので期間限定で公開させていただこうかと思います。
咲夜と別れることになった厚司が、咲夜と暮らした屋敷でひとり咲夜の帰りを待ってるところに人狼のクロが訪ねてきて、そこからふたりで暮らす話です。

死ネタ
獣○
死体食い
 
どうしようもなく人を選ぶ話ですが、よかったら試し読みをしてみてください。



 お兄様襲来話のif物として

 館の外から、煌びやかに光る館内をそっと伺うと、ある一室に咲夜を見つけた。
 運良く窓辺の近くでひとり、小さな背中をスッと伸ばして不機嫌な顔をしている。
「咲夜!」
 ひそめた声で呼びかけると、咲夜はハッと顔を上げて周囲を見た。
 すぐに外にいる厚司に気付き、丸い目を更にまんまるに見開いて驚いてる。
 パタパタと走り寄ってくる咲夜の姿が怪我もなく無事なようで、厚司はホッと表情を綻ばせた。
 しかし、窓辺に寄った咲夜は厳しい顔のまま厚司を叱り飛ばす。
「子豚ちゃんっなんでこんなところにっ?! お兄様に聞いたの?!……ああ、もうそんなことは後だ……子豚ちゃんはここに居たらだめ! 早く家に戻って……」
「どうかしたかな? 咲夜」
 ねっとりとした猫なで声に、咲夜がビクッと肩を跳ねさせる。
 咲夜の華奢な背中越しに黒髪を上品に撫でつけた紳士が立っていた。
 形の良い薄い唇を、にっこりと笑みの形にしてるが、男の目は少しも笑っておらず厚司は気味の悪さにぞわりと怖気が走るのを感じた。と、同時に背後から強い衝撃に地面に押し倒された。
「ぐっ!」
 背中にかかる痛みと重み、頭を押さえつけられる人の手の感触、肩や膝の関節を踏まれ、走る痛みに声すら出せず厚司は息を詰めた。
「子豚ちゃん!」
 咲夜の叫びに冷たい嗤いが重なる。
「豚とは、言い得て妙だな」
 厚司は抑えつけられる身体をなんとか動かそうともがいても、まったくびくともしなかった。
「あの子を離してください!」
 咲夜の鋭い声が耳に届く。
「おや、あれは君のところの? おかしいなぁ。大事なペットなら同行させて欲しいと伝えたはずだがなぁ」
 酷薄な嗤いを含んだ男の声が、嬲るような嫌らしい物言いをする。
 咲夜がどう出るか試しているのだと、厚司にもわかる。
「さぐっや゛……やめ、ぐぉ゛っ」
 咲夜がどう考えているか、厚司には分からなかったが、ただ、嫌な予感だけがした。
 厚司を黙らせようと、上で押さえつけている何者かがぐっと頭を地面に押し付けた。
 口に土が入るのも構わず厚司は叫ぶ。
「咲夜っやめろ! 俺はいいから! ぐぇ゛っ」
「子豚ちゃんっ! お願いやめて! やめてくださいっなんでもするから離して!」
「おや、そんなに大事なものだったのかな?」
 咲夜の悲痛な叫びに、男は白々しく意外そうな物言いをしている。
「そうです! だから、お願いやめて」
「君がそこまで言うなら」
 小さく泣きそうな咲夜の声に厚司の心臓が冷や水を浴びせられたように冷えて縮む。
 胸の痛みに息をつめていると、厚司を抑える力がなくなり身体が自由になった。
「咲夜っ!」
 急いで立ち上がると窓に飛びつき咲夜を呼ぶ。
 咲夜が厚司の元に駆け寄って顔についた泥を払い、もう一方の手で厚司の分厚い手を握りしめた。
 細い指が小さく震えている。
 何か言おうと開閉を繰り返す厚司の唇に、咲夜の親指が優しく触れた。
「大丈夫、すぐ帰るよ。先に家に帰ってて」
 いつも通りの微笑みを浮かべる咲夜が、いとしむように指先で厚司の顔を撫で、離れていく。
「さ、咲夜っ! 待てっ待ってくれっ」
 美しい顔を歪めて嗤う紳士に向かい、咲夜の細い背が厚司の前から遠ざかっていく。
 厚司が窓を乗り越えようとしたところ、複数の黒服に取り押さえられ、運ばれて屋敷がどんどん遠くなる。
「離せっおい咲夜っ待て! お゛ぐっ!」
 鋭い衝撃と揺れる視界。どさりと地面に身体が沈む感覚を最後に、厚司は意識を失った。
 
 
 

  目覚めると、見慣れた屋敷の天井と、心配そうにのぞき込む寿夜の顔が目の前にあった。
 ひと通り取り乱し、騒ぎ立て、厚司は動き回るのを止めた。
 結局のところ、咲夜は厚司の元へ戻って来なかった。
 古く強力な吸血鬼から厚司を逃すために、咲夜はあの男の元に残ると決意したのだから、もう会いに行くことはできないと寿夜に告げられ、子どものように嫌だと抵抗した。
 しかし、それから何度も何度もあの屋敷へ行こうとするが、結局辿り着けずに終わった。
 意気消沈し、ぼんやりと視線を彷徨わせる厚司に声をかける寿夜は、普段のちゃらけた様子をひそめ沈痛な面持ちで眉をひそめている。
「子豚ちゃん……ごめんね、まさかこんな事になるなんて……」
「いや、いい」
「あの、この屋敷にはきっともう誰も戻らないと思う……だから、子豚ちゃん。俺と一緒に行くかい?」
「いや、いい」
 同じ言葉を繰り返し項垂れたままの厚司を見下ろし、寿夜は「……そう」とだけ呟いた。


 兄の寿夜との会話はそれで最期だった。
 ぼうと見つめる床が暗くなり、また明るくなってきた頃には屋敷の中に寿夜の姿はなかった。
 また、厚司もそれを気づくのに数日はかかったので正確には、彼がいつ頃屋敷を出たのか定かではない。

「……ほこり、つもってるな」
 厚司しかいない屋敷の隅にかすかに積もりだした埃がふと目につく。
 門真が屋敷を管理していた頃には考えられない。
「これじゃまずいな」
 二人が戻った時に屋敷が汚いとどやされる。
 そう思った厚司はその日から、手持ち無沙汰を誤魔化すために屋敷中を掃除して回るようになった。
 棚や窓枠の上から埃を叩き落とし、床を掃き拭きする。
 窓を磨く。
 庭の木を剪定し、枯れた花を取り除く。
 以前日常的に行っていた屋敷のメンテナンスをひとりで考え行っていくと、一日があっという間だった。
 疲れ果てシャワー浴びて眠る生活は、厚司にとっても都合が良い。
 どんな仕組みかわからないが、変わらずに水道も出るし火も使える。
 屋根も窓もあって雨風もしのげるし、キッチンに食料だってまだある。
 無くなったら何処かで稼いで買ってくれば良い。
 その日暮らしのような真似は慣れてる。
 厚司はそう決心して、屋敷に留まり咲夜の帰りを待った。
 
 季節の移り変わりを肌で感じるようになったある日――
 簡単に済ませた朝食の後、厚司は頭にタオルを巻きながら玄関へと歩いていく。
「今日は庭でも手入れするか……そろそろ落ち葉も増えてきたしな」
 ひとり、誰にはばかることもなくひとりごとを言いながらドアノブに手をかけようとしたその時――
 かりかり、かりかりかり
 玄関のドアを引っ掻く小さな音が聞こえて、厚司はぴたりと動きを止めた。
 
 ……誰か来たのか? 空耳か?
 厚司はまず自身の異常を疑った。
 ひとり屋敷を掃除し始めたころ、咲夜に呼ばれたような気がして振り返ったり、あまつさえ返事をしていた時があった。
 その度に咲夜がいないことへの絶望と、とうとう自分がおかしくなったことを自覚して、項垂れたものだった。
 しかし、このまま咲夜の幻と暮らす方が、ひとりよりはずっとマシかもしれない……と諦めて聞こえるままに自分を呼ぶ咲夜の声を聞いていたら、そのうち聞こえなくなってしまった。
 今はもう声色さえおぼろげだった。

 そんなことを緊張した脳の一部で考えていた時、かりかり、かりかり、とふたたびドアを引っ掻く音がした。
 厚司の胸にもしかしたらと希望が湧く。
 命からがら逃げ出して、瀕死で立つことも出来ずドアを引っ掻く咲夜の幻想に、厚司は慌てて玄関ドアを開けた。
 「よ〜ぉ、子豚ちゃん。久しぶりだなぁ」
 そこにはにやりと歯を剥き出して笑う、かなり大型の黒い犬がいた。
「クロ……おまえ」
 厚司はその特別に大きな犬の前に膝を付き、その真っ黒でにやけた面を撫でてやろうと手を伸ばす。
 情けなくぶるぶると震えた手が、滲んだ視界に映った。
「なんだよなんだよ。俺に会えてそんなに嬉しいのか子豚ちゃん。そんな熱烈歓迎だとまた味見したくなっちまう」
 クロが低くしゃがれた声で笑う。厚司の手に額を押し付けるようにしてもっと撫でろと命じている。
 手のひらに伝わるクロの体温と体毛のごわつく感触に、厚司の目からぼた、ぼた、と涙が落ちた。
 ひっ、ひっ、と情けなく漏れる嗚咽を抑えようと唇を引き結ぶと、クロの薄い舌がべろりと厚司の顔を舐めた。
「なんだぁ? メソメソしやがって。なに辛気臭い顔してやがる。坊ちゃんはどうした? あの鼻持ちならない偉そうなにおいが薄いな」
「おい、やめろ。舐めるなって」
 べろべろと顔を舐め回され、厚司の顔は自然と綻んでいく。
 それと同時に咲夜の匂いが薄いと言われたことに動揺していた。
「……そうか……やっぱり薄くなってるんだなぁ」
 厚司は泣き笑いにクシャクシャに顔を歪めてクロの首に抱きついた。
「おいおい……いったいどうしたんだよ子豚ちゃん……なんかお前痩せたか? たくさん肉がついて食い出がありそうだったのに、肉が減ってねぇか?」
 クロはペタンと尻を下ろし、憎まれ口なのか、慰めなのか分からない言葉をまくし立てた。
 厚司はクロの埃と土の臭いがする毛皮に顔を埋めて嗚咽に喉を震わせていた。
 

「そうかい、坊ちゃんは、吸血鬼同士の縄張り争いに負けて相手の傘下に入ったってことか? そんなら戻ってこねぇんじゃねぇの?」
 土やら砂やらで汚れた黒い犬――人狼のクロを厚司は風呂場で洗ってやった。
 何度も何度も土色になるお湯を睨みながら、咲夜がこの屋敷にいないわけをかいつまんで説明する。
 ざぶざふとお湯で洗われながら話を聞いたクロが、低く喉を転がすように笑っている。
「帰ってくるかもしれねぇだろ」
 熱くなる鼻の奥を誤魔化すように、厚司は短くそれだけ言うとクロの頭にザァとシャワーをかけた。
「図星だからって怒るなよ」
 シャワーを振り払うようにぶるぶると頭を振ってクロは笑っていた。
 
 夜も更けたころ。
 厚司は自身の身体に乗り上げる重みで目を覚ました。
 目を開けてみれば暗い部屋の中に黒い影がじんわりと形を作っている。
 黒い影に手を伸ばせばもふもふと乾いた毛皮の感触に、厚司は小さく息を吐く。
「坊ちゃんだと思ったか?」
 しゃがれた声がひそひそと厚司の耳元に落ちてくる。
 熱く湿った息が耳にかかり、薄い舌がべろりと舐めた。
「ん……いや……ちょっと寝ぼけただけだ」
 耳朶を舐める濡れた感触に厚司の身体がかすかに跳ねた。それを誤魔化すように太い腕がクロの身体を抱き寄せる。
 風呂に入れてやったので柔らかい胸毛に顔を埋めると、石けんと、毛皮の奥に獣の匂いがする。
 クロは厚司の反応を見逃さず、長い鼻っ面を埋めるように執拗に厚司の耳を舐める。
「あっ♡まて、やめろって」
 あからさまに快感を引き出そうとするクロの舌を避け、耳を両手で守った厚司。
 耳を覆う分厚い手を舐めながらクロは低く唸るように笑った。
「坊ちゃんに義理立てしてんのか? 帰ってくるかも分からんのに」
「もうすぐ帰って来るかもしれない」
 頑なな言い方にクロが吹き出し笑った。
「そうだよな。ヤッてるときに帰ってくるかもしれねぇな。前の時みたいに」
 くつくつと震えるクロの毛が厚司の身体をもぞもぞと撫でる。
「そうだよ。やめといた方がいいぞ、お前ぼろぼろにされたじゃねぇか」
 ムッとした声音がそっぽを向く厚司の口から漏れた。
「いいじゃねぇか。あんたは気持ちいい思いが出来て、更に待ち人まで帰って来たら万々歳だろ?」
 べろりと長く薄い舌が厚司の口の端を掠めて頬を舐めた。
 そっぽを向いたまま、クロの首に腕を回す。抱き寄せられたクロはピクピクと耳をはためかせ吐息混じりに笑いをこぼす。
「咲夜だと思っていいぞ」
 低く囁くクロの毛がさわさわと厚司の横顔をくすぐる。
「そんな事するか」
「坊ちゃんはこんな毛むくじゃらじゃあなかったもんなぁ」
 ぐつぐつと喉奥で下卑た嗤い声を唸らせるクロの長い犬の口に噛み付いて、うるせぇとくぐもった文句を言う。
 上下の牙が開いて厚司の舌を受け入れた。
 肉の厚い人の舌と、薄い犬の舌が絡まる。
「ん♡……ふぅ♡」
 厚司の喉から小さくこぼれた吐息は、甘く震えていた。
 柔らかい粘膜が絡まる久しぶりの快感に厚司の皮膚がぞわりと総毛立つ。
 ちゅぷ、ちゅく、といやらしい水音が鼓膜を震わせた。
「んぁ♡」
 柔い舌が抜けていくのを厚司の視線が追っている。
 名残惜しげに唇から覗く舌にクロは「そんなに惜しまれると嬉しくなっちまうなぁ」と低く笑った。
「なぁ、ほら子豚ちゃんよ。この邪魔な服を脱いでくれ。俺が脱がしてやっても良いが、この姿じゃぁ脱がすと言うよか破くになっちまう」
 クロの眼がニタリと細まったのが、暗がりでもわかった。
 自分で脱ぐように仕向けられ、厚司は唇を歪めたが、引き結んだまま、荒っぽい仕草で着ていた寝間着を脱ぎ捨てる。
「あ~あ~、やっぱりなぁ。少し肉が落ちてる……せっかく食いでがありそうなまるまる太った子豚ちゃんだったのに」
 わざと憐れっぽく嘆いて見せるクロが、仰向けに転がった厚司の身体に舌を這わす。
「くっ、あ♡……うるせぇダイエットしたんだよ」
「そうかそうか、そりゃぁ無駄な努力だ。食べ応えがある方が良いぞ」
 
 クロは平たく薄い舌を細かく蠢かせ、組み敷いた男の肌を舐めた。
 暖かいが、乾いていて、柔らかいが、張りのない肌。
 老いたなとクロは思ったが、ふざけた事ばかり言うこの犬が、厚司が老いたことは口にしなかった。
 以前出会って暴いた日より、そう時は経ってないはずなのに、男の肌は確実に老いていた。
 図太く見えて案外脆い所のあるのが人間だ。
 あの高慢ちきな小僧っ子がいなくて、悲しみが男の老いを加速させていると思うと、クロはそれが哀れで可笑しくて愛おしかった。
 首を舐め回し喉仏を甘く噛んでやると「うぐっ♡ん゛♡」と痛みに呻くフリをした喘ぎを漏らす。
 クロは機嫌良く舌を滑らせていくと、つるりと冷たい金属の感触。
「んあっ♡あ♡あ♡あ゛♡乳首♡ひ、ぃぃっ♡」
 ぷっくりと勃ち上がった乳首を貫通する金属の楔をクロはどうにか外せないものかと舌で弄る。
「あっ♡ひ♡ンッ♡はぁ……あ♡乳首っ♡乳首♡いいっ♡んん♡」
 楔は取れる気配も無いが、随分と好さげに鳴いている厚司を見下ろして、クロはひとまずそのまま続けることする。いまだ触れてないもうひとつの乳首に向かって顔を動かしふんふんと匂いを嗅ぐ。
「ん♡ん♡……はぁ♡♡」
 当たる呼気にさえ甘く呻く厚司に気を良くしてクロは薄く長い舌を伸ばし、楔に貫かれた乳首をべろべろと舐め回してやった。
「あっ♡ああ♡く、クロ♡クロ♡あっ♡いい♡いい♡」
 厚司は太い腕を伸ばしてクロの頭を抱えこむと長い毛にぎゅっと指を絡ませ握りしめた。
「ははっ熱烈だなぁ」
 クロは奥歯を剥き出してにぃと笑む。
 冷たい鼻先で乳首を突き、でろりと舌で舐ってやった。
 
 厚司がもぞもぞと身体を反転させる。
 膝をつき、割開くと剥き出しの尻を高く上げた。
「もう、いいっ……もう、いれてくれ」
 ねだる言葉は甘いが、声には快楽とは違う震えを帯びている。
 クロは無防備にさらされた尻穴に、べろりと舌を滑らせる。
「そんなの、良いからっ♡あっ♡あぅっ♡うぅ♡」
 尻たぶに鼻先を突っ込んでベロベロ、れろれろ、と舐め回すと、ぎゅっと閉じた尻穴が、ひく♡ひく♡と口を開く。
 発情期の雌犬のような匂いを感知して、クロは大きく肺を膨らませる。
「ご無沙汰だろう? ちゃんとひらいてやらねぇと痛い目みるぞ」
「ひぐ♡うっ♡ん、はぁっ♡だめだ♡あっ♡や、だ♡あぁあっ♡いやだっ♡」
 だらだらと唾液を垂らしひくつく尻穴を舐め、えぐってやると厚司は甘く咽び鳴いた。
「あぅ♡うう♡あっ♡待て♡待ってくれ♡あっ♡俺も、俺もしたい♡」
 厚司が枕に埋めていた顔を振り返る。手足でベッドの上を這うと、クロの下肢の辺りに顔を埋めふぅーっ、ふぅーっ、と荒く発情した息をしている。
 分厚い手がいやらしくクロの腹側の毛並みを撫でつけた。
「なんだい、ずいぶんと優しいじゃあねぇか。俺のも舐めてくれるのかい」
 クロは鷹揚に笑うとゆっくりと身体を横に倒して片足を軽く上げる。毛に覆われた陰嚢と、皮からのぞくグロテスクな赤色が呼応するようにビクッビクッと揺れていた。
「さぁどうぞ雌豚ちゃん」
 しゃがれ声が、ねっとりと甘く囁く。
 その声に操られるように厚司はクロの下肢のあいだに顔を埋めて、毛皮をまとって勃起する犬の陰茎にしゃぶりついた。
「ああ〜〜……子豚ちゃん、口ん中あったけぇなぁ。ベロがなめくじみたいに這い回って……皮とちんぽのあいだをベロベロされんのたまんねぇよ」
 クロはぐつぐつと心地よさそうに喉で唸り、うっとりと低い声を響かせている。
「なぁ、子豚ちゃんよ、金玉の根元ぐりぐりしてくんねぇか? ああぁぁ~~、それだ……いいね♡人間の手は器用だなぁ♡」
 ぐりぐりと陰嚢の根元を揉み、指圧するとビクッビクッせり上がって、毛皮からどんどんと肉色の勃起ちんぽが伸びていく。
「んぁ゛っ♡はぁっ♡はぁっ♡……ん、ふっ♡ふぅっ♡」
 長く長くなる犬の勃起ちんぽからぴゅっぴゅっとねばつく水が飛ぶ。挿入を助けるための汁を顔に浴びながら、厚司は舌でびくつく犬の勃起ちんぽを舐め、口内でしゃぶる。
「あ~あ~……雌豚ちゃんの顔がびしゃびしゃだなぁ。熱烈なご奉仕に応えてやらないと可哀そうだ」
 クロは愉快そうに身体を揺らし、首を伸ばすように上体を少し起こすとうずくまるように犬の勃起ちんぽをしゃぶる厚司の尻穴を舐めてやった。
「あ゛っ♡あうっ♡ああっ♡♡それ、いいっ♡はぁ♡舌っ♡舌ぁ゛♡いいっ♡」
 先ほどより大きくひく♡ひく♡とうねる尻穴に、鼻面を突きつけ舌を奥まで入れてやると、素直に腰をへこつかせて蕩けた声を上げている厚司に、クロが命じる。
「なあ子豚ちゃん。ここ、俺の舌じゃあほぐすのにも限界があるなぁ。もう一つある器用な人間のおててを貸してくんねぇか?」
 早くしろと、尻穴を鼻で突っついてやると、厚司は文句も言わず股の間から腕を通してくぱくぱと口を開けている尻穴に指を突っ込んだ。
「んああぁっ♡♡あ゛っ♡はぁ♡あ♡ゆび♡ゆびいいっ♡いいぃぃ♡ゆび♡」
「そうそう、上手だなぁ子豚ちゃん。指が三本も入ったらちんぽ入れてやるからなぁ。俺も手伝うから頑張ろうや♡」
 クロがにやにやと歯をむき出して笑い、舌を指とともに尻穴に入れる。だらだらと垂れる涎を注ぐように舌先でうねる腸壁を撫でてやった。
 じゅぶっじゅぶっぐちゅ、尻穴に出し入れされる太い指がどんどんと速く、同じところを刺激していくのをクロは荒く跳ねる呼気をこぼしながら視姦している。
「ああぁ゛ぁ゛♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡も、もうイッ、く♡もうイク♡尻でイクぅッ♡きついっ♡♡あ゛ぁ゛っ♡キツイのくるっ♡♡ぅゔっ!♡♡あ゛ぁ゛ぁ゛~~ッ♡♡」
 まるくでっぷりとした尻が、絶頂に向かって必死にかくかくと蠢いている。喘ぐ厚司の発情しきった熱い息がはっ♡はっ♡はっ♡とクロの勃起ちんぽを刺激し、びゅくッびゅくッと透明な水分を噴き出していた。
 絶頂し倒れ込む厚司の顔が、クロの下腹部に埋まる。すりすりと擦りつけられる顔と、陰嚢の根元を指圧し続ける指が、クロを挑発していた。
「イッたばっかで悪ぃが、今度は俺の番だな」
 クロが素早く身体の向きを変えると、厚司の腰に前足をかけ、ぽっかりと寂しそうに口を開けている尻穴に長く伸びた犬ちんぽを挿入する。
「あ゛あ゛ぁぁあ~~ッ♡あ゛っ♡あ゛あ゛っ♡ふかっ♡ふかいっ♡ひっ♡ひぃ♡ぃいいっ♡」
 ぐじゅっ、ぬぢゅ、ぐりゅりゅっ
 長く伸びた勃起犬ちんぽが絶頂しうねる腸壁をこじ開けて、奥へ奥へと入り込んでいく。
 その熱く固い肉の感触に、厚司の身体がぶるっぶるっと震え、あっという間に雌の絶頂を味わう羽目になる。
「おおっ♡スゲーうねってんなぁ♡子豚ちゃんの雄マンコは♡あぁぁ~~せっまい尻穴、ぐりぐり広げていくの最高だぜ♡」
 クロの前足の爪が、きつく厚司の腰を掴む。爪が肉に食い込み、うっすらと血が滲んでいた。皮膚を破った感触に、クロは大きく口を舐める。
 長く伸びた犬ちんぽの先が、こりこりと閉じた結腸に当たる。
「ひっ♡い゛い゛♡い゛っ♡ぐっ♡うぐっ♡あ゛っ♡お゛ぐ♡あ゛っ♡だめだっ♡あ゛っ♡そご、だめっ♡」
「おっ♡おおっ♡わりぃな子豚ちゃん♡気持ちよすぎて腰止まんねぇんだ♡お゛あぁ゛っ♡んお゛ぉ゛っ♡このまま大人しく種付けされてくれ♡ああぁぁ~~出てる出てる♡」
 逃げる腰を押さえつけ、クロはかくかくと腰を振り乱す。
 ごちゅぅっとひときわ深く突き入れると、犬ちんぽの先が結腸の奥へと入り込み、こぶのように膨らんだ根元が尻穴を押し広げる。長く深い犬の射精に酔いしれクロはだらだらと口から涎を垂らして腰をへこつかせ続けた。
「お゛ぉ♡おん゛っ♡またイぐっ♡お゛ぐ♡あ゛だる゛ぅっ♡ゔゔっ♡ゔぐぅぅっ♡ゔぉっ♡ぉ゛ん゛ん゛っ♡♡♡」
 揺れる腰振りはゆるいが、ずっぽりと深く食い込んだ勃起ちんぽの熱と固さに、長く噴き出す精液に、絶頂を続けた腸壁を刺激され、厚司は何度も何度も絶頂を味わい続けることになる。
「ひぐっ♡ゔゔっ♡うぐっ♡ゔゔゔ~~ッ♡♡」
 枕に頭を沈め、泣きわめく厚司を見下ろしながら、クロは汗ばんで震える背中を何度も何度も舐めてやった。


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