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竪穴式狸穴住居 2024/06/02 18:09

6月02日までの進捗

こんにちは。竪穴式狸穴住居です。

前の記事には、かままこと様にチップをいただき深く感謝申し上げます。

先週は順調に作業を進めることができました。
ストーリーは前に書いたものがベース、システムは先に作っていたものを流用しているので、他に手間が掛からず、思ったより作業が捗っています。

古書を巡る陰謀が元の筋書きの軸でしたが、説得力ある寝取られを構成する以上のものは余計な気がしてきたので、パステルの生い立ちから内務省によって古書店に送りこまれる前段は除きました。

今後の調整も進捗でお知らせしたいと思います。

現在のストーリー

1.ネッドとパステルが交際するまで
・古書店で働くことになった経緯
・ネッドとの二人の時間を邪魔する薬屋
(梯子のパステルを覗く薬屋のシーンの例が、記事末尾フォロワー限定にあります)
・チャラいヒモがパステルを誘い、動揺するネッド

・客の女に見惚れるネッドに嫉妬して、太腿をチラ見せ
・ネッドの不在にネッドのベッドでエロ本を見つけてオナニー

・服装を変えたパステルに出張から帰ったネッドが驚く
・薬屋がパステルに贈った下着が気になるネッド
・帰路、薬屋に絡まれて古書店に引き返し一人で励むネッドに遭遇
→お詫びオナニーで誘うパステルに襲い掛かるネッド

2.ネッドとパステルが結婚するまで
・ネッドの趣味のコスプレに付き合う

・ネッドの差し出したランジェリーを仕事中にチラ見せ
・出張するネッドのお守りに、目の前でブラを抜き取って渡す

・ネッドをキスで勃起させる悪戯で店に出れなくさせる
・仕返しにディルドを突き込まれ、そのまま店番させられる
→コスプレを頼むネッド ウェディングドレス

3.パステルが不倫するまで
・ネッドの仕事が忙しくなり、誘っても寝てしまう
・営みには消極的なネッドの増えたエロ本コレクションを見つけて戸惑う
・古書をミラに届けるネッドを尾けたパステルは、ヒモに騙されて犯される

・店を訪れたヒモに下着を要求され、そのまま店番
・本棚の影で愛撫されながらセックスカウンセリング

・ネッド不在の夜、ウィッグで変装してヒモと外出、痴態を薬屋に写真撮影される
・正体に気付いているかわからない薬屋の言いなりに愛撫される
・帰宅して不審がるネッドの前で濡れた股間を見せつける
→薬屋に誘われて娼館に入るネッドを見ながら服を脱ぎ、ヒモに跨る

4.パステルが売春するまで
(準備中)

ベースのストーリー
1回目
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1133016
2回目
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1137293
3回目
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1142419

フォロワー以上限定無料

梯子に登るパステルを薬屋が覗くシーンの例

無料

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竪穴式狸穴住居 2024/05/26 14:57

5月26日までの進捗

こんにちは。竪穴式狸穴住居です。

前の記事には、sasasa様、かままこと様にチップをいただき深く感謝申し上げます。

先週から再検討して、ヒロインのパステルとネッドの出会いから、パステルが身を売るまでの経過もゲームにすることにしました。
先のストーリーでヒロインの印象も変わってきたので、顔つきもそれに合わせて多少変えています。

既に作っていた部分、捕まったパステルの収容所生活は、今後の進行でゲームに含めるか考えていきたいと思います。
フォロワー限定では、このシーンの一部を紹介します。

フォロワー以上限定無料

既に作っていたシーンの一部

無料

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竪穴式狸穴住居 2024/05/20 20:07

5月20日までの進捗

こんにちは。竪穴式狸穴住居です。

前の記事には、Routine様、かままこと様にチップをいただき深く感謝申し上げます。

制作中のゲームは、ヒロインが収容所のイベントを通じて夫より他の男を思慕するようになる、というものです。
本編の前段として、ヒロインが囚われる経緯を先週まで書きましたが、この場合は収容所以前に寝取られていることになってしまうと今更気付きました。
この設定では、収容所での心移りは寝取られというより、ただの浮気性にも見えてきて、頭を抱えています。
現状、計画性のなさを痛感しながら、軌道修正を図っているところです。


頬杖をつくパステルのラフです。

フォロワー限定は、別イベントシーンのラフです。

フォロワー以上限定無料

別イベントシーンのラフ

無料

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竪穴式狸穴住居 2024/05/13 03:00

5月12日までの進捗

こんにちは。竪穴式狸穴住居です。

前の記事には、sasasa様、かままこと様にチップをいただき深く感謝申し上げます。

前回に続くプロローグ以前のヒロインのストーリーです。
制作中に変えていく箇所があるかもしれません。







…んふ、ふへへ
暇すぎて、カウンターに頬杖をついた指の感触に思い出し笑い。
ネッド、早く帰ってこないかな。

???
「幸せそうでなにより」



指輪に見惚れていたから、教授に気付かなかった。
緩んだ顔を見られて、すごく恥ずかしい。

教授:
「一応、知らせておこうと思ってね」



差し出されたのは、債務免除通知?

養育費ことだ。
最初の目的だったのに、すっかり忘れてた。

教授:
「これもお祝いになるのかな?」



…どうせ報告は続けてね、ってことでしょ?
どうせなら裏事情抜きでネッドに巡り合いたかったけど、物事のプラスマイナスはそんなもの。
教授が微笑んでるのは、多分それも込み。
善人だと思うけど、こういうところはやっぱり内務省の人だ。










ネッド:
「もしかして、なにかいいことあった?」

「どうして?」

ネッド:
「なんとなく?」



「帰ってくるの、ずっと待ってたから」


本当は負い目が軽くなったから。
あとは、着替えたら頭がそのことばっかりになってたからかも。
どっちも言えなくて、それでも想いを伝えたくて、思わずネッドに抱き着いてしまう。


すかさず耳の後ろの匂いを嗅いだら、それだけでお腹から甘い想いが込み上げてくる。
古書なんて小難しい本ばかりだと思ってたのに、修復の合間に読んでみたら、同じことを100年前に書いてる人がいてびっくり。
そんな本を読み耽っていたから、妄想ばっかり膨らんでいく。





そんな毎日を過ごしていたある日。
古書を包んだ雨除けの油紙の走り書きに見慣れない名前を見かける。

…ミラ?



富豪なら屋号、貴族なら爵位もなくて、名前だけ。
女の人…だよね?


古書なんて枯れた趣味は女性向きじゃないから、考えてみたら取引先に女性名を見たのは初めて。
でも、別に変なことじゃないし、内務省の報告に書くだけ。

なのに、胸騒ぎが抑えきれなくて、出掛けたネッドの後をそっと追ってしまう。








そこは、高級住宅街。

貴族が邸宅を構える閑静な邸宅街区よりカジュアルだけど、古書店のある旧市街とは段違い。
通りに面した小綺麗なアパートで呼び鈴を鳴らしているネッド。
わたしには、女の勘なんて無いと思っていたのに。




ドアを開けたのは、いかにも高級住宅街に相応しい女の人。
思ったより若くて、スタイルはまるでモデルさん。
でも、古書をコレクションするような人には見えない。

あれが、ミラ…さん?



???:
「ミラが気になってるのかい?」

!?

前触れもなく横合いから掛かった声。
若い男の人に声を掛けられたことなんてなかったから、身体が固まってしまう。
だけど…今、ミラって言わなかった…?

若い男:
「それとも、男のほう?」


!!

若い男:
「ってことは、彼女さん?
 なら、別に二股とかじゃないから」


女の人は自然な笑顔だし、初対面じゃなさそう。
ネッドを手招きして、部屋に入っていく。

若い男:
「あれは全然大丈夫なやつさ」



「全然大丈夫じゃない!」

思わず叫んでしまう。

若い男:
「まあ、落ち着いて
 …あ、指輪してるんだ?
 じゃあ、不倫とか心配しなくていいから」

「…んっ…む」

思ったより優しい手がわたしの口を塞ぐ。

若い男:
「ココだけの話、ミラは娼婦だからさ
 ただの遊びってこと」



「あ、遊び?」
 
若い男:
「そ、遊んでるだけ」


「でっ、でもっ!」


口を塞いでいた指が、官能的に滑って唇を舐める。
その妖しい感触に言葉が溶けてしまう。

若い男:
「じゃ、娼婦を買うのって不倫?」



それは…。
そこまで世間知らずじゃない…けど。

若い男:
「とにかく、コトが済むまで待ってるなんて、修羅場の予感しかしないしさ
 素敵な店を知ってるから、そこで落ち着いて話そ?」



もしかして、これがネッドの裏事情…なのかな。
だったら、わたしが何か言えることなんて、ない。


口の端からゆっくりと入ってくる指。
信じられないくらい不潔で、無礼なのに、言うことを聞いてくれない身体が受け入れてしまう。

どちらかといえば苦手だったタイプなのに、軽薄そうな顔と声に逆らえなくて、誘われるままに連れ込まれていく。









多分、落ち着こうとして、お酒を飲んだ…のかもしれない。
それとも、飲まされたのかも

気が付いたのは、薄暗い部屋の窓際。
もう暗くなってるのに、建物の窓は色とりどりに飾られて…


え…っ?

「あの人…なんで、裸なの?」

若い男:
「お前がいったんだろ?
 ミラが娼婦してるとこ見たい、ってさ」



「わ、わたしが…そんな、こと?」

ミラさんの家じゃ、そんなことしてるかわからないって…ゴネたような気もするし。
それとも、見たいかって誘われたんだっけ?



「う…うそ、だよ」

気が付いたら、服がはだけて胸を弄られてるのに、考えがよくまとまらない。



優しいネッドにされたことのないくらい雑に乳首が捏ねまわされてる。
乱暴に弄られるほど、初めて会った人なのに身を預けてしまう。



若い男:
「知らね
 ほら、見ろって!
 これで誤解の余地なしだろ?」



ミラさんは裸のまま…男の人が小さな部屋に入ってく。
よく見たら、その後ろに何人か並んでる。

若い男:
「言ったろ?
 ただの遊びだよ、遊び」

よく見たら、ミラさんの小部屋の隣も、その隣にも、裸の女の人。



色とりどり、キラキラと輝くの窓を見ていたら、だんだんわからなくなってくる。

若い男:
「全然普通のことさ
 なら、遊ばない手はないよな?」





「んあ…っ、あぁ…いっ、っくっ!」

窓際で恥ずかしい恰好のまま弄られて、崩れ落ちたら身体を押しつぶすように激しく犯されてしまう。
強要されるままに恥ずかしい言葉を言わされて、自分で言った卑猥な言葉に追い詰められる。



「はひ…っ、いく…っ、いく…いってる、からぁ…」

何度も何度も、朝までずっと。
起きて、四つん這いで逃げようとしたら、後ろから、また。

「ゆっ、許して…っ
 おかしく…なって、ずっと…こわい…からぁ」

最後はほとんど哀願みたいになっても、ずっと気持ちいいままで頭がおかしくなるまで許してくれなかった。




ミラさんが辺境伯の愛人と知ったのは、それから少し後のこと。
ネッドが届けていたのは、実は辺境伯が注文した古書。
それを知った頃には、わたしはもう抜け出せなくなっている。





タチの悪いヒモなのは、覚え込まされた身体が知っているし、言われるままに身体を売るのも、そう。
今日もそれを言い訳にして、男の人と遊んでる。





途中に出てくるミラの経緯は、以前の記事にあります。
1月14日までの進捗
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1048130
1月21日までの進捗
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1052981
1月28日までの進捗
https://ci-en.dlsite.com/creator/14807/article/1058194

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    Routine ID01038481
    楽しみにしています!
  • アイコン
    ミラさん?! ストーリーが興味津々です~

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竪穴式狸穴住居 2024/05/06 02:23

5月5日までの進捗

こんにちは。竪穴式狸穴住居です。

前の記事には、かままこと様、Hope様にチップをいただき深く感謝申し上げます。

前回に続くプロローグ以前のヒロインのストーリーです。
制作中に変えていく箇所があるかもしれません。






印刷が普及するより昔、本は知識層の象徴だった。
重厚な装丁、修道士の流麗な筆、幾人もの所有者を経た風格は古書ならでは。
今は亡くなった資産家のコレクションを改めているところ。
保存状態はまずまず、何冊かはパステルに修復してもらわないと。


流行らない商売だから、もう王国にも数えるほどしか古書店は残っていない。
その一つが、僕の店。

古書のコレクションは割とマニアの趣味だし、売り込めば儲かる商売でもないから、どうにか一人で食べていける程度の暮らしだった。
それがどういう訳だか、数年前からだんだん増えた引き合いに手が回らなくなった頃、知り合いの大学教授から紹介してもらったのが、隣にいるパステル。


旧市街の狭くて暗い店で仕事も地味、給料もそこそこなんて条件で折り合うとは思いもしなかったし、働いてもらったら呑み込みも早くて仕事も丁寧、常連客やご近所さんの評判も上々で、彼女を逃がさないためのアドバイスを山ほどもらった。


それでも完璧な人間なんていないもので、掃除に洗濯など家事はからきし、料理に至っては壊滅的。だけど、そんな不完全さに惹かれてしまう。
二人でする食事の支度、パステルと過ごす客足の少ない雨の午後がどれほど満たされるかなんて知らなかった。

仕事で、趣味でもある古書に囲まれて、隣にはパステル。
これが、いつまでも続くといいなあ。


パステル:
「あのね、ネッド?」

お、おっぱい!!??

よくわからないけど、なんかマズい。
どうにか口を抑えて、理性を軋ませながら顔を背ける。


パステル:
「もっと見て。いいですよ?」

何か呟いたのを聞き逃したのは、見惚れていたから。
嫌われたくなくて目を背けていた胸は、理想の美乳。
漏らした溜息に普段通りに微笑むパステルと、晒した胸の落差に理性が狂う。



上げた脚の間、見てはいけないのに、吸い寄せられた目が離せない。

なんとなく覚えのあるシチュエーション。
お気に入りの本の一場面なら、この次は…。


初めて触れる太腿は、抵抗もなく望むままのあられもない姿を見せてくれる。

顔を押し当てると、鼻腔にパステルそのものの香りが満ち、クロッチの下の窪み、繊細で薄い生地から唇に伝わる艶めかしい感触。

舌先で舐る度に甘い吐息に誘われて、夢中で吸い付いた身体が震えて固まって…。


パステル:
「ひっ!
 ん…っふ、ぁあ!」

悲鳴にしては甘く、鳴き声よりも切ない吐息が理性の最後の糸を断ち切る。



パステル:
「んうっ、ん…あっ」

押し付けた腰から思考を溶かす温かさと、本能的な歓喜が背を伝う。
避妊もしていないのに、いまさらとめられない。
ごめん、パステ…


パステル:
「あっ、は…ぁ。
 こんなに…いいっ、いい…のぉ」

え…?
…ほんとに?


パステル:
「だめ、んぁ…っ、また…変なの…っ。
 おかしく…なっちゃ…うっ!」

昂るほど蕩けるパステル。
愛おしくて、息が詰まりそう。


パステル:
「んっ…く、はひっ!
 あっ、ああ…っ、あ…っ、んあっ」


間隔が詰っていく吐息に誘われて、奥底を穿つほど泡立つ快楽が弾け、熱を帯びた尻から痺れる肉棒に熱情が込み上げてくる。


パステル:
「…っ、んっ…ぷ。
 んちゅ…っ、んぱ…っ」

最後に至る前、目の前の小さなパステルの唇に吸い付いて塞ぐ。
唇と身体、そして性器。


歓喜が溢れたのは、その直後だった。

パステル:
「はひっ!いっちゃ…っ、ぅう!
 …あ、また…い…っく」








弱々しい朝日がカーテンの隙間から差し込んでいる。
昨日の夜から、エッチしてエッチして、気絶するみたいに寝て、またエッチ。


昨日のことを思い浮かべたら、今でもドキドキする。
わたしのお腹に顔をあてて、夢中になったネッド。
気持ちよくなるのは、少し怖くて、だけど求めてくれるのが嬉しくて。


初めてのキスが、セックスと一緒って、変…なのかな?


えへへ。
急なキスだったけど、それだけで気持ちよくなるなんて…素敵だったな。
思い出したら、変な気持ちになりそう。


なんか…恥ずかしい。


パステル:
「あ、ネッド?」

お手洗いから戻ってきたネッド。
なんだかモジモジしている。


…あ
おちんちんが…うっわ!

ネッド:
「ごっ、ごめん…っ!」


慌てるネッドが可愛い。
どっちかっていうと、嬉しいのに。


パステル:
「キス、して?」

裸のネッドに胸が高鳴って、その唇が恋しい。
身体が繋がっていた余韻がまだお腹に残っていて、切なくて息が詰まりそう。


パステル:
「…んっ」

唇を重ねるだけの優しくて、物足りないキス。
思わず抱き寄せて、舌を絡めたら、それだけで軽くイきそう。
身体に添えた手の焦れったさが狂おしくて、お腹にあたるおちんちんが恋しくて、自分が自分じゃないみたい。

だから、このまま自分で入れても、いいよね?









ある日、ネッドと話し込んでいるのは、久しぶりに店を訪れた教授。
二人は前からの友だちで、忙しいネッドを見かねてわたしを紹介したことになっている。


教授が内務省の役人とはネッドも知らないし、わたしが古書の取引を報告していることも内緒。
もともとがうま過ぎる話だから、このくらいは覚悟していたけど、少しだけ心は痛む。
それでも、わたしがここに居たかったら、この仕事をするしかない。


マニア同士、含み笑いを交わす二人を横目に報告書にペンを走らせる。
面倒なことに、この店には帳簿というものがない。
なんでかといえば、旧市街は売上に関係なく建物一律に課税されるから
取引の全ては店主の頭の中、それが古いギルド制度の名残り、というのがネッドの説明だった。
だから、書き出すのは記憶が頼り。
どうしてそんなものを内務省が欲しがるのか見当もつかないけど、わたしもそのほうがいい。


さてと。
報告書が出来上がったら、こっちも支度しないと。
内務省が教えてくれなかった手管はご近所さんの世間話で学んだし、気を引く所作は懐かない猫から教わった。
あとはネッド秘蔵の本でお勉強。

読みかけで開きっぱなしのページは、多分、ワザと。
口に出せないのがネッドらしくて、困らせてくれるのが嬉しくなるくらいおかしくなってる。


「あ、おつかれさま。
 もう教授は帰ったの?」

開いた胸元に視線を吸い寄せる。
うん、いい感じ。



「あ、これ?
 えへへ、どう?」

黙っているのが好感触の証拠。
熱の籠った目で舐め廻された肌が火照ってくる。
だから、もっと煽ってみる。


「じゃあ、こういうのは?」

ネッド:
「はふ…ぅ」


うん、いい感じ。
理性が弾けるまで、あともうちょっと。
おかしくなりそうなわたしも、そう。


そんな毎日。
たまに刺激的、だいたいは穏やかな愛おしい日々。
ある日、珍しくネッドから服を着るように頼まれる。


ネッド:
「はぁ、ふー。
 こ、この服、着て…くれない、かな…ぁ?
 んふー!」


露骨に不審な頼み方なのは、慣れてないから…なのかな。
とにかく、ネッドの頼みならなんだって大丈夫。


って…え?。

なに、この…雲みたいにサラサラの生地。
信じられないほど繊細なレース。

これって、ドレス…だよね?

アクセサリーまで。
もしかして…。



よくわからないままドアを開けたら、拍手で迎えるご近所さんと、念入りに毛づくろいした猫。

教授:
「幸せになるんだよ、パステル」



柔らかく微笑んで手渡してくれたブーケの香りに包まれて、ゆっくりと頭をあげる。

ネッドの待つ玄関には、大きな馬車。
あれほど待ち望んだ、わたしの憧れ。

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