近況8/22 異議あり!

 溜まっていたソシャゲイベントと、体力回復と、溜まっていた家事と、などをこなしていたら前週から一週間経ってました、陵魚です。
 原稿追い込み期間、マジでいろいろ滞るので、特に荒れた生活を元に戻すのにけっこう手間かかる。
 基本的に楽しんで書いてるとはいえ、さすがに原稿ばっかりやってるとそれ以外の息抜きもしたくなるしな……

 というわけで作業進捗はぼちぼちです。そろそろエンジンかけていこうかな、というところ。
 単に原稿書くだけとは、いろいろ勝手が違うところもあるんで、ある程度前倒しに作業していかないとなー、などと思っております。とりあえず頑張ろう。

 で、以下は『原神』フォンテーヌ実装のメインストーリーについての感想なので、ご興味のある方だけどうぞ。スーパーアルティメットネタバレ注意。
 そういえばFGOのペーパームーンも夏イベ開始ちょっと前にようやくクリアしてたんだけど、そっちの感想も書いてなかったな。やれやれ忙しい事です。とはいえ日誌に長文書いてる時間で作品書けよってツッコミもありそうだし。やりたいことのバランスを取るって難しいわ。









「これをやってくれるのかー!」って感じでしたな。
 推理もの始まると思ってなかった。逆転裁判はやったこと無いんだけど、その辺へのオマージュかな? 原神わりと日本漫画やゲームへのオマージュ入れてくるよね。

 素朴に思ったのはやっぱり、クリエイターたるもの、現状維持を考えたらいかんな、というようなことでしたね。
 とにかく、貪欲に今までやったことないパターン、展開を入れ込んでくる積極性が一番印象に残った。「このパターンでウケたから、これを繰り返していけば良いんだな」みたいな感じじゃなくてさ、たとえ強引にでも目先変えてくる。
 去年の、スメールの魔神任務でタイムリープもの、ナヒーダ伝説任務やアルハイゼン伝説任務でサイバーパンクSF、宵宮伝説任務第二幕で児童文学っぽい展開をやったところからの、今回の法廷サスペンスだもんな。最初にモンドのストーリーやってた頃には、ファンタジー世界でこんなストーリーのバリエーション出してくるとは想像できなかった。

 まぁFGOでもそういう意欲的なところ、イベントでけっこう出してきたりはしてたよね。初期の夏イベでCIVILIZATIONっぽい無人島開拓やったり、レクイエムコラボイベでスゴロクゲームやったりさ。
 今回の原神もだけど、ぶっちゃけオープンワールドのアクションRPGと、閉鎖された空間でのタイムリープものとか密室劇な法廷推理ものとかが相性が良いわけではないw 既存のゲームシステムに無理やり別なジャンルのものを接ぎ木してるところはある。
 それでも。それでもだよ。これが長期運営型の、ソシャゲみたいなゲームにおいてユーザーを飽きさせないための挑戦なんだよな。

 WEB小説も同じなんよ。
 かつて小説は、やっぱり紙の書籍という形で、パッケージングされて流通するものだった。ので基本的には1冊で、長いシリーズものでもある程度のボリュームで完結すること、最終的に一定の長さで「完結」という形でパッケージングされることが前提のメディアだった。
 けど、小説家になろうをはじめとして、WEBで短期スパンで連続更新しながら知名度を上げ、読者さんを集めながら先へ走っていく形態になってくると、これは小説としての構造、構成も変わってくるんだよね。当然ながら、長期運営型に変わっていくべきなんだ。ゲームがフルプライスのパッケージされた形態と、ソシャゲで全然文法が変わってしまったように。

 ルリルナを構想した時はまだ、一定の長さでパッケージングされることを想定したプロットを立てていたけれども。それで3年くらい活動してみて、やっぱWEBで連載していくことの強みというか、媒体の強みを活かすならソシャゲ運営型の構成にしていった方がいいなよー、というのは考えてた。
 その辺のことをぼんやり考えてる時だったんで、今回の原神の大胆な構想の仕立てにも大いに刺激を受けました。


 イギリスといえば推理もの! イギリスといえば法廷! という第一幕。
 やっぱ事件ファイル的なアイテム配られた時はちょっとワクワクした。推理ものでは現場検証のシークエンスがめちゃくちゃ大好きなんだよね。犯人を当てることよりも、手がかりを探して組み合わせていく事に楽しみを感じるタイプ。
 中学時代にね、なんか二見書房の小説版『刑事コロンボ』にハマって、20冊以上刊行されてるのを当時全巻読破したことがあるんだけど。多分その時に刷り込まれた感覚なんだろうなw あれ、倒叙ものだから最初に犯人分かってて、事件発生後に探偵役のコロンボが出てきてからの謎解きのポイントは「決定的証拠は何か」になるからね。古畑任三郎と同じタイプ。

 事件の構成もめちゃくちゃよく練られてて、さすがこの辺はぬかりないなぁと堪能させていただきました。原告・弁護側双方が、隠されてた有力証拠を駆使してきて、事件の全体像が二転三転するの、あれよく組まれてたなぁ。現場に放置された服や、花瓶が割られて水がこぼれてたことの意味が二転三転するところとか。
 この近況で原神の感想書くたびに言ってると思うけど、原神のシナリオライター、マジで優秀よね。畑違いのジャンルの雰囲気をぶっ込んでも、よくクオリティ保って作ってるよ。ほんと感嘆する。何人体制でやってるのか知らないけどさ。

 ナヴィアさん、まだ旅人と初接触なわりには好感度めちゃ高い感じでぐいぐい協力してくるの、ちょっと距離の詰め方が爆速すぎて、いったいどんな人なのか掴みかねる感じではありましたね。ぶっちゃけ第一幕で推理する段階で、そのあまりの親愛度高さが逆に怪しくて私的容疑者リストにかなり土壇場まで入ってましたw

 七神はこれまで、ウェンティと鍾離先生はストーリー後半まで正体隠してて、雷電将軍はラスボスポジション、ナヒーダは囚われの身、という感じでわりと接触まで勿体ぶる感じだったから、いきなり序盤からぐいぐい来るフリーナちゃんは新しいな……って感じだったw この辺も毎回同じパターンにならないよう工夫されてる感じある。
 ポンコツ可愛いが、戦力として期待できるのか若干不安にはなるな……w フリーナちゃん、ライバルが行秋とか夜蘭とかなんだけど性能で勝てる? って聞いたらめちゃくちゃキョドりながら虚勢張ってくれそう。今後の魔神任務の展開で覚醒して心強くなってほしいような、けれど今のポンコツさが残ってほしいような、複雑な心境……w


 第二幕。
「ガチのヤクを出すとアップルの審査的にまずくなるけど、それでもイギリスをモデルにした国でヤクの話をしないわけにいかねぇよなぁ?」みたいな感じでぶっ込まれて来た「原始胎海の水を薄めて服用するとラリる」という設定でしばらく爆笑してましたw 「売人」とかいう単語も出てきて、どう見てもアレな薬の話になってるんだが、どうやってアップルの審査すり抜けたんだこれ……w
 まぁ中国としてはね、イギリスを扱うにあたって、そこは歴史的に思うところあるよな、みたいな無粋な読み方をちょっとしてしまった。ま、かのシャーロック・ホームズもコカインを嗜んでいたことは有名ですし……w
 とはいえ上手いのは、原始胎海の水というフォンテーヌ人にしか効かないモノとして出してきたことで、他のモンドとか璃月の方に波及しないような設定で出してきたのは、さすがにコントロール上手いなとは思いますな。ガチのヤバい薬的なものがあの世界にあったら、どう考えてもフォンテーヌ一国の話で済まなくなりそう、少なくともプレイヤーにそんな邪推をさせる余地を残しちゃうからな。

 タルタリヤの扱いが酷くて笑っちゃうんだけどw
 ファデュイの現役執行官が他国で収監された、って本国でどう受け止められたのか、他の執行官のリアクションだけをYouTubeで動画にして出してほしいw 放浪者くんとかのリアクションも欲しいね。
 大昔のFGOの夏イベでレースするやつでさ、後半からメイヴの支配する監獄に入れられて脱獄するって展開になった時がありましたが、そこで監獄に捕まった中に新宿のアーチャーことモリアーティ教授もいて。
 二次創作のファンアートで、「犯罪界のナポレオン、収監される!」っていうニュースヘッドラインを見て紅茶噴くホームズっていうのが流れてきて爆笑したことがあるんだけどw あれを思い出すな……w

 まぁでも、諭示裁定カーディナルという、いわばAI的なものが明らかに間違ってるっぽい結論を出して、けれど制度に組み込まれちゃってるからそれが実行されちゃうっていうのは、かなりエッジの利いた風刺ではありますよなー。
 人間には処理しきれないほど大量のデータをディープラーニングによって学習し成立した人工知能、それが出した結論は、その性質上あとから人間が「なぜそんな結論を出したのか」を検証するのが難しい。本職のAIの技術者たちですら時に「ブラックボックス」と言ったりするほどですからね。
 そういう人工知能を、社会的な判断の中枢に組み込んでしまった時に、もし人間の判断と明らかに食い違う結論が出てきても対処に困る、というのは今まさに、現在進行形で我々が直面している課題です。
 現に、AIの判断で就職面接の際に求職者をあらかじめふるいにかけようとか、犯罪起こしそうな顔つきの者をあらかじめAIに判断させようみたいな話はたまにニュースにも流れて来ますからね。
 この辺の、世相風刺をテイワット世界観に入れ込んでくる手際も、ほんと上手い。

 総じて、さすがにメインストーリーは骨太で、歯ごたえがありました。面白かったー!
 そしてストーリーを終えたことで、いよいよ私にとって一番の楽しみであるマップ探索も本腰を入れられます。
 ファミコンでドラクエをやってた頃から、宝箱探しが一番の楽しみだったんじゃよ……。無限に宝箱探しの楽しみを供給してくれる原神、マジで愛してる。

 そんなところですかねー。
 キャラとしてはナヴィアさんの実装がいつになるのかとか楽しみだけど、次バージョンでも来ないとするとこれは、アルハイゼンとかディシアとかと同じ、けっこう先にならないとガチャに来ないパターンかも知れんな……つらい……。

 実は、しばらく限定☆5の新キャラでそこまでメチャクチャ欲しいキャラもいなさそうだなということで、気まぐれに前バージョンの武器ガチャを回したら不滅の月華を一発ツモするという謎の強運を発揮しまして。まぁ心海にしか使えない武器ではあるんですけど、ウチはけっこう心海で殴る系のパーティもよく作るんで、最近アタッカー心海が楽しくていろいろ試してます。
 珊瑚宮心海、特殊な仕様で会心率が-100%ついてるから基本的に会心ダメージ出せない設定なんだけど……新聖遺物のファントムハンターの会心率アップ効果にいろいろ組み合わせたら……心海で会心出すパーティってもしかしてそろそろ可能なのでは? とか悪だくみしたりしていますねw

 うん。楽しい。のめり込めるゲームがあるというのは幸せな事です。
 ま、ほどほどにして小説も書かないとなんだけどね……!!


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