近況8/28 妖怪のせいなのね そうなのね

恐怖の幽霊屋敷! 髪の毛触手に蹂躙される魔法少女たち

 先週末、こちらを投稿いたしました。以前から言っていた「謎の原稿X」、ようやく公開出来てほっと一息。

 以下、内容をお読みになった方向けに書きますので、未読の方はよろしければ作品の方に目を通していただければと思います。自作について「ネタバレ注意」って言うの、なんか照れ臭いというか謎の躊躇が発生するな……w


 髪の毛にエロ攻撃されるという展開、それ自体は先行例もそれなりにあるんですけど(二次元ドリームノベルスだと『蒼き魔女リヴィア』とか。あと下り坂ガードレールさんの『クォルタ・アメテュス#6』にもありますね)。実は今回のエピソードの直接のイメージソースは、昔志村けんのコントで見た謎のホラー回だったような気がするw
 志村けんコント、基本的にお笑いなんだけど、たまに謎の感動回とか、謎のホラー回を挟むことがあって。なんか不気味な旅館に泊まったら大量の髪の毛に雁字搦めにされて志村さんが「うわー!」って叫んで終わるのがあったんだよね。あれ何だったんだろうね……って誰も知らないかw

 本当なら、ルリルナ本編が完結したところで、何か月か休養期間を入れるつもりだったんですよね。さすがに3年がかりの仕事が終わったら、その充実感と余韻に浸る期間はそれなりに取りたかったというか。特に、お読みになっていただければお分かりのように、次回シリーズの前準備という話なんで、これ出したらまたしばらく止まれなくなるからなぁ、っていうのがありまして。
 そうなんだけど、そのために用意した内容が夏向けだったんですよな。秋口になってから出すのではちょっとカッコつかないな、みたいな話だったんで、タイミング的に8月中に出すしかあるまい、ということで、私の休養期間が吹っ飛んだという次第ですw


 今回のラストに登場した新キャラが、次回シリーズのメインヒロインの一人です。


 文月マヤ。
 桃剣と符術を駆使して戦う、まぁ一種の退魔師キャラです。
 和モノやりたい! と言ってたわけですが、こちらのキャラはちょっと道教呪術とか陰陽道寄り。
 そして最大のメインコンセプト……お 胸 が 大 き い 。
 ちっぱいヒロインで3年続けてきたわけですが、個人的に大きめのお胸を責める展開もずっとやりたくて。今回はやるぞ! ということで発育がちょっと良いヒロインをご用意しました。ふふふ……温めていた胸責めシチュが火を噴くぜ……!

 とはいえ、今までちっぱいヒロインでやってきたので、ちっぱいLOVEな読者さんもおられるかと思います。そこでですね。


 もう一人のヒロイン、浄見比奈。
 今回の作中最後に浄見静奈という名が出て来ましたが、その妹ですね。どちらもルナのいとこに当たるという設定。
 こっちはスタンダードに巫女さんでデザインしてもらいました。キャラデザ依頼時は本当にただの巫女服だったんですけど、背中にリボンっぽく垂れてる帯にゴスロリっぽいフリルをつけるという、絵師の代夜銀さんの素晴らしいアレンジによって可愛いヒロイン度が爆上がりしており、やはりイラストレーターさんの力って偉大だわ……! となった次第です。

 新シリーズは、このマヤと比奈のWヒロインをメインに進めていこうかなという計画でございます。


 こんな感じの扉絵で投稿していくことになると思います。

 そんなわけで、キャラデザ、および扉絵は今回も代夜銀さんに作成してもらいました。こんなハイクオリティに作ってもらったら、私も気合い入れるしかないね! 頑張ります。


 そして。今回投稿した話をお読みいただいた方はお分かりのように、新シリーズも『ルリとルナ』と同じ町を舞台にした物語、ということになります。
 舞台が一緒ということで、番外編的にルリたちを出したり、クロスオーバーさせたりすることも可能、という余地を作っております。
 魔法少女ものと巫女さんもの、本来かなり違うジャンルなんですけれども、まぁスパロボが市民権を得て以降、あるいはFGOみたいにシリーズキャラ大集合的なコンセプトも珍しくなくなって、こういう感じで同居させちゃうやり方も昔に比べればだいぶやりやすくなったかなという気がします。
 それでも、抵抗ある、っていう読者さんももしかしたら居るかなと思いつつ……そういう読者さんがいたら済まない。でも私がどうしてもやりたい展開だったんだ。堪忍してほしい。

 ありがたいことに、シリーズ完結後「ルリたちにまた会いたい」とおっしゃってくださった読者さんもいらっしゃいまして。その時点でこういう形での続投は決まっていたので、早くお見せしたいなとうずうずしてた部分もありました。
 ……といっても、R18ヒロピン作品でまた出番があるってことは、また酷い目に遭うってことでもあるんですけどね……w あんなに苦労してラスボスをやっと倒したのに、ルリたちに安息の日々は無いのだ……因果なもんだね、正義のヒロインなんてw


 まぁいろいろと、思い入れは各所にありまして。
 私は学生時代に京極夏彦作品にドハマリして以来、道を踏み外してはぐれ文章書きになってしまったという人間でして。そういう意味で、妖怪ものにはすっごい憧れと、特別な感情がございます。
 あるんだけど、難しいんだよね、妖怪もの。
 そもそも、「妖怪になってしまった時点で、キャラクターにされてしまっていて、生の恐怖体験から牙が抜かれてしまっている」という部分があります。
 水難、水に溺れる恐怖っていうのはどうしようもない生の恐怖なんですけど、それを「河童」というキャラにした途端、やれ相撲が好きだの、キュウリが好きだの、というキャラ立て要素が出てきて、やっぱり「溺死」という生の恐怖体験に比べるとどこかユーモラスな感じになる。
 なので、妖怪そのものを「ぎゃおー!」と暴れさせても、敵役としてはちょっと迫力に欠けてしまうことも多い。かといって、迫力をマシマシにした妖怪ってなんか妖怪らしさから離れてしまう、みたいな。
 そういう意味で、江戸時代の黄表紙に出てくるような、滑稽な笑い話に出てくる妖怪像の方が、実は本質というか。ゆるキャラ化こそ妖怪、みたいな部分がどうしてもあって。
 河童も人間に懲らしめられて詫び証文とか書かされちゃうし、天狗も昔話の中でいつの間にか、きっちょむさんみたいなお調子者に一杯食わされる間が抜けたキャラになってしまうw どうも、物語の敵役には向かない。
 ここをクリアしないと、妖怪ものってやりにくいんだよね。

 その辺をいろいろ考えて、けど「妖怪マニアとして、いつかがっつり妖怪やりたい!」と思った結果、今回のああいう感じになりました。
 わりと京極夏彦リスペクトです。京極先生の妖怪シリーズ、そこで探偵役を担う京極堂って、「なんか不気味な事件が起こりまくってる、こわい」ってなってるのを、「今回の事件に取り憑いてる妖怪はこれだよ」って「事件に名前をつけて」、そして憑き物落としで祓う、っていうタイプの探偵役なんですよね。その構造をちょっと使わせてもらった感じです。
 長年四苦八苦して、どうにか「妖怪ものやりたい!」と思い続けてきたのをついに実行できたということで、めちゃくちゃテンション上がっておりますね。ただ、なぜかそれがエロ小説として結実した、というあたりは、「どうしてこうなった」という感じでもありますが……w


 さてと。思い入れが多いんでつい長々語り過ぎました。

 今後についてですけれども。
 とりあえず電子版ルリルナですが、なにぶん初めて手掛けることが多く、手間取っておりまして今月中に作業終了させるのがちょっと難しそう。少し九月にずれ込みそうです。
 Wordファイルでノンブルつける位置の微調整とか、そういう些末な、けど無視できない問題で上手くいかなくて、あれこれ弄ってるうちに数十分経過しているみたいな、こういうのは本当に必要時間が読めないので困ったもんです。
 DLSiteとかに出すなら、サンプル画像みたいなのも用意しなきゃいかんしね。ああ忙しい。


 そして、9月以降の展開について。
 今回、新シリーズキャラのお披露目もしたところで、早速開始……といきたいところなのですが。
 実はルリルナが終盤に入ってからずっと掛かりっきりになっていて、長らく二次創作をやる枠が取れなかったということで……二次創作やりたい欲も私の中でかなりお預け状態になってるんですよね。
 なので、焦らすみたいですみませんが、マヤたちの活躍する新シリーズを本格的に始める前に、ちょっと二次創作の集中連載を間に挟ませていただきたいと思います。

 9月後半から、久しぶりにちょっと長めのを開始する予定です。

 というわけで次月、FGO二次創作『女神懲罰刑場 エル・アマルナ』。
 ご期待ください。


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