大決壊!~しつけて委員長~3
クラスメートの男子に見られているとも知らずに、円華は痴態を晒してしまう。
この出来事がきっかけで真面目な委員長は……。
「やっぱり委員長は苦手だなー」
下校中の通学路で呟いたのは、御影長政だった。
今日のプールの授業中だって、ボーッと立ってたかと思ったら急に赤くなったり、不機嫌になったり。
怒ってなければいいけど。
そんなことを考えながら、公園に差し掛かったときだった。
(あれ? あれって委員長?)
黒髪ロングのセーラ服の、後ろ姿の少女。
それは委員長に間違いなかった。
(だけど、なんで茂みに入り込んでいったんだ?)
なにか探し物だろうか?
だとしたら手伝えそうなことはないだろうか。
……と、思ったけど、今日のプールでの一件もあるし、ここは見て見ぬ振りをしておいたほうがいいだろうか?
その場で逡巡していること一分ほど。
(やっぱり気になる、よな)
普段はやる気が無さそうにしてる長政だけど、困っている人を見ると放っておけない性格だった。
それがたとえ、苦手な委員長であっても、だ。
長政は茂みの中に踏み込んでいく。
なんかいけないことをしているみたいで、なるべく足音を殺しながら。
(あっ、委員長、いた。……座り込んでなにしてるんだ?)
茂みの中で、委員長は背中を丸めてしゃがみ込んでいた。
……それもスカートをめくり上げて、ショーツを丸見えにさせながら。
ピンクと白のしましまショーツに、円華のやや大きめのふっくらとしたお尻の輪郭が浮き上がっている。
(な!? 委員長、なにをしているんだ!?)
長政は一瞬、なにが起きているのか分からなくなってしまう。
だが、その疑問は、鋭い水音ともに氷解することになる。
円華はおしっこをしていたのだ。
……ショーツを穿いたままだというのに。
(委員長、おもらししてる……?)
長政が勘違いをするのも無理はなかった。
なにしろ真面目な委員長である円華が、わざとおもらしなんかするわけがないと思っているのだから。
声をかけるべきか、見て見ぬ振りをするか?
声をかけるかどうか迷ってしまう。
なにしろ、おもらしをしている円華の後ろ姿が、どこかエロく見えてしまったのだ。
真面目な委員長が、誰にも言えないような失敗をしている……。
その光景は、あまりにも背徳的だった。
「ああ、すっきりした……気持ちよかった……」
声をかけようか迷っているうちに、円華のおもらしは終わっていたようだ。
円華は立ち上がると、何事もなかったかのようにスカートの裾を整える。
そのスカートの中にはおもらしに濡れたショーツを穿いているというのに、いつもの委員長らしく、ツンと済ました顔をしながら。
円華は何事もなかったかのようにカバンを手に取ると、こちらを向き――、
その瞬間、円華とバッチリ目が合ってしまった。
「! み、御影君!?」
「よ、よう。……大丈夫か?」
たったその一言で、見られていたことを悟ったのだろう。
円華の頬が見る間に赤くなっていく。
「さよなら!」
一言だけ言い残すと、円華はこちらの脇をすり抜けて、ダッシュで逃げていってしまった。
すれ違いざま、ふんわりとした尿臭が感じられる。
その匂いに、長政は不覚にもドキリとしてしまった。
「……委員長の、おしっこ、なんだよなぁ」
後に残されたのは、乾いた白土に残された、大きな暗い水たまり。
ツーンと鋭いアンモニア臭が漂っている。
ショーツを穿いたままだというのに遠くまで弧を描いたのだろう、暗い水たまりは、円華がしゃがんでいたところよりもかなり遠くの方にまで飛んでいた。
「これが委員長の匂い」
刺激的な香りだけど、不思議とイヤな感じはしなかった。
この匂いが、真面目な委員長の身体の中にあったと考えると、なんとも言えない背徳感がこみ上げてくる。
「あー、明日どんな顔して会えばいいんだろ……」
呟くと、長政は気まずそうに頭を掻くのだった。
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よりによってクラスメートの男子におもらしをしているところを見られてしまった円華。
ここから真面目な委員長は調教されていきマゾの悦びに目覚めることになる。