細川ゆかり ~テスト中、下痢を我慢できなくて~2
授業中にお腹を壊してしまったゆかり。
はたしてトイレに行くことができるのか!?
(まだ五分も経ってないのに、おトイレに行きたいだなんて、言えないよぉ……)
ただでさえ授業中にトイレに立つのも恥ずかしいというのに、テスト中に、しかも五分と経っていないのに。
そんなの恥ずかしくて言い出せるはずがない。
(せめて、テストを全部終わってから……っ)
額に脂汗を浮かべながら、なんとか問題を解いていく。
(えーっと、食べたものはまず唾液でデンプンをブドウ糖に分解されて、胃で消化されて小腸へと運ばれていき、大腸で水分を吸収されていく……ううっ)
ギュルルッ、ゴポポッ!
沈黙していた大腸が、捻れるような痛みに襲われる。
きっと十日間も大腸に眠っていた食物は、カチカチに固まって、こうしている瞬間にも直腸へと移動していることだろう。
(ううっ、このままだと……ああっ、も、漏れ、ちゃう……。最後まで、我慢、できない……っ)
五粒の下剤は、急速にゆかりの身体へとキバを剥く。
眠っていた腸が望まぬ蠕動運動に波打ち、思春期の身体に溜まった毒素を吐き出そうとしていた。
「だ、だめぇ……。せめて、せめて……、問題を最後まで解いてからじゃないと……ううっ、あああ……!」
急速に開かれる肛門に、ゆかりの頭は真っ白になった。
直後、
ぷううぅぅ~~~。
静まりかえった教室に、高い音が鳴り響く。
ショーツとスカートを透過して、腐敗臭が放たれてしまった。
(あああっ、おなら、出ちゃった……っ)
カッと頬が熱くなるのを感じる。
テストに集中しているときの放屁。これに一人の男子が噴き出すと、教室に失笑が沸き起こる。
「誰だよ、ちょーくせー」
「鼻が曲がっちまうぜ」
男子たちは爆笑しながら、鼻を摘まんではやし立てる。
それはそれは臭いことだろう。
このお腹には、十日ものの腐敗物が詰まっているのだから。
だが、今のゆかりには男子たちの声に耳を傾けている余裕など残されてはなかった。
(んんん……! ううぅぅぅぅ! で、出て、こないでぇ……!)
ミリ、ミリミリミリ……ッッ!
おならをしたことで、ゆかりの肛門は眠りから完全に覚めていた。
お尻の穴に、どんなに力を入れても、カチカチに固まって棒状のものが、ゆっくりと飛び出してきてしまう。
(うううっ、か、固いのがぁ……っ。ダメ、止められない……っ)
ミリミリミリ……ッ! ミリリッ!
どんなに止めようと思っても、固いものを止めることはできなかった。
まあるいお尻から、棒状のものが這い出してきて、ついにショーツへとコツンと当たる感触。
それは取り返しのつかない感触だった。
(う、うそ……。私、うんち、漏らしちゃってるの……? 学校で……テスト中なのに……っ)
絶望感に、目眩を感じてしまう。
その隙を便意が見逃してくれるはずがなかった。
メリメリメリ……ッ!
音もなく硬質便が漏れ出してくると、ショーツをモリモリと膨らませていく。
カチカチに固まっている便は、ゆかりの小柄な身体では押さえつけることなどできるはずがなかった。
(お尻に、カチカチしたのがあたって……気持ち、悪い……っ。お願いだから、止まって……)
ぶふぉ……っ。
ぶふぉふぉ……。
プスス……ッ。
ゆかりのふっくらとしたお尻は、カチカチのうんちに、少しずつ押し上げられていく。
ゆかりのスカートから、耐えがたい腐敗臭が漂いだした。
(お願い、誰も気づかないで……っ。いやぁ……。こんなに臭いなんて……)
だが、教室にいる生徒たちは、誰かがおならをしたと思っているのだろう。
まさか、ゆかりがうんちを漏らしているなどとは知らずに。
「おいおい、誰だよー。こんなときに、こんなくせー屁をしてるやつは」
「おめーじゃねえの? 言い出しっぺ~」
「俺はこんなくせー屁なんてできねぇよ」
思春期の男子たちは、まさか女子からこんなにも醜悪な香りが発散されるとは、夢にも思っていないに違いなかった。
男子たちは内輪で騒ぎ始める。
こうしているあいだにも、教室は饐えた茶色い腐敗臭に満たされようとしていた。
バキュームカーが近くを通っても、こんなには臭くはならないだろう。
「おいおい、本当に臭えな。ちょっと窓開けたほうがいいんじゃねえか?」
「そ、そうだな」
エアコンがかかっているから夏場は窓はあまり開けないことになっているけど、あまりの臭さに窓際の生徒が耐えきれずに窓を開けていく。
(うう……ごめんなさい……。でも、うんち漏らしてるなんて、恥ずかしくて言えない……)
メリメリメリ……ッ。
モスモスモス……ッ。
真っ赤になって俯いているゆかり。
それでもうんちを止めることはできない。
そのショーツのなかには10日ものの腐敗臭が溢れ、モリモリと少女のお尻を押し上げていた。
「誰なんだよ、こんなにくせー屁をしてるのは」
一人の男子が教室を見回して言った……、そのときだった。
ぶっ、ぶふぉお……っ。
教室に響き渡る、低い炸裂音。
その音に、教室中の視線がゆかりへと集中した。
(ああっ、バレちゃった……。私だって、バレちゃった……。ううっ、こんな私、見ないで……っ)
ぶ、ぶぽ……。ぶぽぽ……。
ゆかりのお尻から低くくぐもった音が鳴り、モリモリとスカートのお尻の部分が盛り上がっていく。
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