田舎の元気娘と!15
夏休みが終わり。
一つの季節の、その熱がまだ残っている頃。
真太郎にとっては嵐のような一夏だった。
それは桜子にとっても同じことだったのだろう。
「桜子も、もう子供じゃないんだなぁ……」
一緒の布団で安らかな寝息を立てている桜子の亜麻髪を梳く。
まだ起きるには早い時間だから、もう少しだけこの寝顔を独り占めしていたい。
子供から、大人になろうとしている、この少女の寝顔を。
――そう。
桜子はもう子供じゃないのだ。
「出会ったときは嵐みたいな子供だと思っていたのに……」
桜子は、赤ちゃんを迎える準備ができた身体へと成長していた。
『初めて』がきたときは夏休みが終わって数日が経ったある日。
真太郎と一緒に下校中のときで、その日は桜子が元気なさそうにしていたからどうしたのかなと思っていたら、急に桜子が千鳥歩きし始めて、しゃがんでしまったのだ。
しゃがみこんだ桜子は『ぱんつが気持ち悪い……』と頬を赤らめて呟き、ぱんつを汚してしまったとおばあちゃんに怒られちゃう! と青ざめていたけど、下校中の誰もいないバス停でぱんつを脱がせてみたら、今度は真太郎がビックリする番だった。
知識では知っていたけど女体の神秘を目の当たりにするのは初めてな真太郎は桜子を背負って学校へとUターン。
保健の先生へと伝え、そこから町中へと伝わっていって、めでたく村中で赤飯祭りになったのだった。
「んにゅう……。あ、お兄ちゃん、おはよー」
「ああ、おはよ。今日は体調、大丈夫か?」
「うん……。多分、へーきだと思う」
まどろみながら呟く桜子。
その手がごそごそと俺の股間へと手を忍ばせると、そこにある固いものを探り当てる。
寝ぼけ眼だった桜子は、ネコのように身体を起こしてみせる。
この様子なら体調は問題なさそうだ。初めてがきたばかりだと、月の巡りが不規則だからと聞いていたから、ちょっと不安だったけど。
「おちんちん、固くなってる」
「それは……毎朝触ってるから知ってるだろ。男は朝起きたらこんな感じになってるの」
「うん。知ってる! だからあたしがおちんちんをお世話してあげる!」
「お、お手柔らかに頼むぞ」
「コウノトリさんにお兄ちゃんと仲がいいところを見せつけて、早く赤ちゃんが欲しいの! それでいっぱいおしめ洗ってあげるの! お兄ちゃんがあたしにしてくれたみたいに!」
と、桜子は張り切っているけど、はたしていつコウノトリさんの正体に気づいてくれるか、それとも教えてあげるべきか……、
(それも俺の役割、なんだろうなぁ……。できれば自然な形で気づけるように教えてあげるのが)
心の中で呟きつつも、真太郎は布団の上でごろんと大の字になる。
もうこうなったら桜子に抵抗するだけ無駄なのだ。
お互いにぱんつ一丁……だった二人だけど、桜子はショーツを脱ぐとあやとりのように広げてみせる。
「ほら……、お兄ちゃんのこと考えてたから、おぱんつこんなになっちゃってるよ……ちょっと恥ずかしいけど……ほら……」
「お、おう……」
モワァ……。
恥ずかしいのか桜子は頬を赤らめながらクロッチの裏側をみせてくれる。
そこにはシュッと縦筋が刻まれていた。ついさっきまで、桜子のおまたが食い込んでいたからだろう。
そこに栗きんとんのような残りかすが、縦染みとなってこびりついて愛液でヌルヌルになっている。
それに寝ているあいだにチビってしまったのかレモン色の染みがお尻の方にまで広がっていた。
「んっしょっと……。お兄ちゃん、おぱんつ好きなんだよね。それも桜子の脱ぎたて♪」
桜子はすべてお見通しと言わんばかりにちんちんを取り出して、脱ぎたてショーツで包み込んでいく。
毎朝のようにこうして桜子に搾り取られているから、桜子のテクニックもかなり上達している。
愛液でヌルリとし、おしっこくさい女児ショーツに包まれ、小さくて柔らかくて、それに熱い手でにぎにぎしていると――、
ドピュッ! ドピュピュ!
ショーツに包み込まれた男根から欲望のマグマが放たれる。
クロッチの裏側には女児ショーツから溢れんばかりのザーメンが塗りつけられていた。
「あはっ。今日もいっぱい出たね! それにやっぱり朝一番が濃厚牛乳なの!」
「……朝一番が濃厚なのか?」
「うん! 濃くて、とっても美味しいんだから!」
そう言って、桜子はクロッチにこびりついたザーメンを指ですくうとペロリと舐めてみせる。
おしっこ臭いと思ってばかりいた桜子のおまたから、ムッと甘い女の香りが立ちこめたような気がするのは、気のせいではないのだろう。
「おっと危ないところだったの。せっかくお兄ちゃんからせーえきもらったんだから、今日もずっと一緒に…………ん!」
桜子はなんの躊躇いもなくザーメンでヌルヌルになったショーツを穿くと、いつものようにワンピースを着て、黒タイツも穿く。
これでまさかこの無垢な少女がザーメンショーツを穿いているだなんて、誰も想像さえもしないことだろう。
「……おまた痒くなりそうだったら言うんだぞー」
「うん! そしたらお兄ちゃんにお願いするね! それじゃあ、あたしは朝ご飯の支度してくるから!」
「包丁には気をつけるんだぞー」
ちなみにここでいう『お兄ちゃんにお願い』とは、おまたが痒くなったときには学校で新しいぱんつとザーメンに交換することを意味する。
最近では痒くなる前に新しい『熱い匂い』が欲しいからと言って、休み時間ごとに一緒にトイレに行くこともあるんだけど。
だけどそれでも朝一番の濃厚な精液は特別らしく、三時限目……くらいまでは我慢してくれるだろうか?
「最近はお尻も大きくなってきたしなぁ。桜子もああ見えても女の子なんだよなぁ……」
とてとてと和室を出ていく桜子の後ろ姿を眺めながら、そんなことを思う。
しばらくすると、母と一緒に台所に立っているのだろう。
ジュージュートントンと、料理をする音が聞こえてくる。
このまま幸せな日常が少しずつ変化していき、やがてコウノトリさんもやってきて……。
そこまで考えて真太郎は布団から身体を起こす。桜子が朝の『お世話』をしてくれたおかげで目覚めはバッチリだ。
「俺もちゃんとしないと、だよな」
将来は桜子を失望させることのないようにいい男にならなければ。なんてことを考えてしまうのは早すぎるだろうか。
真太郎は和室の隅に置いてあるちゃぶ台に教科書とノートを広げて予習といく。
夏休みのあいだは桜子と一緒に毎日宿題を広げたちゃぶ台だ。
……夏休みの後半は例のごとく計算ドリルやら漢字ドリルが終わらないよという桜子に泣きつかれて教えながらだったけど。
「俺がしっかりしておかないと、だよな」
だからせめて今の自分にできることをしておきたい。
そして将来は桜子に認められるような男になるのだ。
こうして予習に励んでいると、やがて台所のほうから味噌汁のいい匂いが漂ってきて、そろそろ朝ご飯の準備はできたころかなと、真太郎は立ち上がる。
居間へと向かう縁側を歩いていると、まだ夏の残滓を残した日差しが降り注いでいる。
その光景はいつも同じように見えるけど、少しずつ違っていて、二度と同じ景色は無いのだ。それは今この瞬間も成長している桜子のように。
「お兄ちゃーん、朝ご飯の準備ができたよ!」
「ああ、いつもありがとな」
部屋にまで出て呼びにきてくれる桜子。
頭には三角巾と、腰にはエプロンを巻いている。
真太郎は穏やかに応えると、桜子に手を引かれて食卓へと向かう。
嵐のように現れた桜子だけど、今ではこうして日常に馴染んでいる。
そしてこのいつもと同じように見える日常も、日々を重ねていくうちに少しずつ変わっていき、桜子も成長していくのだろう。
少女は成長し――、
今年も、夏が過ぎようとしていた。
おしまい☀
この小説は同人誌として配信しているものです。
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