レモネードオアシス 2022/05/09 08:04

有栖川アンジェ ~おねしょ。紙おむつに~1

金髪碧眼のおむつ少女のアンジェ。
今夜も当然のように紙おむつをあてて眠りにつく……。



目次

ないしょの成長日記(カテゴリー)

この小説を最初から読む!



「あ、出る……」

 とっぷりと日が暮れた深夜、呟いたのは、金髪碧眼の少女だった。
 流れるような金髪は簡単なツインテールに縛られ、風呂上がりのうなじからは石けんのフローラル系の香りが漂ってきている。
 スズランのような薄手のネグリジェに身体を包み、その少女の双丘は、ふっくらと膨らんでいた。

 少女の名前を、
 有栖川アンジェ、
 といった。

 お世辞抜きに美少女と呼んでも差し支えないほどの容姿を誇っているのだが……。
 なのだが……。

 アンジェはリクライニング機能付きの椅子に、にだらけきって座っていた。
 その両手にはゲームのコントローラーが握りしめられ、人形のように透き通った碧眼は、テレビを睨み付けている。
 ゲーム画面には、ブロックを積み重ねて街を作っていく様子が映し出されていた。

 アンジェの私室であるこの部屋も、シンプルだが品のいい調度品がところどころに飾られており、部屋の隅には天蓋付きのキングサイズのベッドが置かれている。

 ここまではなにも問題はない。
 問題なのは……。

 そのアンジェのお尻を包んでいるのは、なんと、厚手の紙おむつだったのだ。

 腰ほどまでしかないスズランのようなネグリジェでは、隠せないくらいにモコモコの、大きな紙おむつだ。
 しかも、既に何回も尿意を放ったのだろう。
 おしっこサインは青く染まり、白かった部分はレモン色に染め上げられていた。

「むう。もう夜か。ゴーストが出るからな、早く村に帰って寝ないと」

 アンジェは呟きながら、街に帰ると一泊する。
 そこで気が抜けたのか、

 しゅいいいいいいいいい……。

 おむつの中からくぐもった水音が聞こえてくると、モコモコと吸水ポリマーが膨らんでいった。

「ああ……、おまた、温かい……気持ちいいな」

 アンジェは、なんの躊躇いもなく尿意を放つと、サイドテーブル置いてあるペットボトル飲料をグビグビと飲んでいく。
 夜はリラックスできるようにと、ジャスミンティーを飲むことにしていた。

「ふう。さて、仕切り直して、街作りの再開と行こうか」

 再びコントローラーを握るアンジェだが。
 そんなとき、出し抜けにドアがノックされた。

「アンジェ様。そろそろ寝る時間です」
「ああ、神無(かんな)か。もうそんな時間なのか?」

 神無と呼ばれて入ってきたのは、シックなデザインのメイド服に身を包んだ、大人の女性だ。
 アッシュブロンドの髪を、肩で切り揃えてボブにしている。
 美人特有の冷たさを隠そうとはしない、見るからにやり手の女性といった感じのメイドさんだった。

「お嬢様。もう夜の十一時です。さあお嬢様、おむつを交換しますから、ベッドまで来て下さい」
「あっ、ちょっと待って。このイベント終わらせてから」
「ダメです。あんまり粘ると、この前みたいにコンセントを引っこ抜きますよ?」
「神無は本気でやるからツラい……」

 アンジェは渋々といった感じでセーブすると、ベッドへと、のそのそと歩いて行く。
 おしっこを吸収した紙おむつは大きく膨らんでおまたのところでぶら下がっているような感じになっていた。

「おおう、おむつ、こんなに重たくなってたのか」
「お風呂上がりに交換したから、四、五時間ほどでしょうか。どうですか? プロトタイプの紙おむつの感想は」
「うーん、そうだなぁ」

 アンジェはベッドの縁に腰掛けると、

 グチュッ!

 お尻に潰された紙おむつが、ゼリーのように潰れた。
 紙おむつに使われている吸水ポリマーは、おしっこを吸収するとゼリーのように膨らみ、おしっこを閉じ込めるのだ。

「うーん、おしっこの吸収量は申し分ないみたいだな。それにおむつの感触もサラッとしていていい感じだぞ。ただ、横漏れを防ごうとするのは分かるけど、ちょっとだけ脚の付け根に食い込んできて、むず痒いかもな」
「なるほど、それでは製品開発部に伝えておくことにします」
「ああ、よろしくな」

 アンジェの言葉を、神無は余すことなくメモしていく。
 なにを隠そう、アンジェは、世界シェアトップの紙おむつメーカーのご令嬢なのだ。
 それも、アンジェの貴重なおむつ生活があってのことだった。

 アンジェは、いわゆるパンツを穿いてのトイレトレーニングを受けたことがなかった。
 だから、生まれてから今まで、ショーツよりもおむつを穿いて過ごしてきた時間のほうが圧倒的に長い。
 けれどもさすがに思春期を迎えて、紙おむつを見られるのは恥ずかしくなってきたので、学校に行くときは薄型の紙おむつを穿くようにしているけど。

「さて、おしめを替えて上げますから、そこに寝て下さい」
「ああ、よろしく頼むぞ」

 アンジェは、キングサイズのベッドに仰向けになると、なんの躊躇いもなく赤ん坊のように脚を開いた。
 レモン色に染まりきった紙おむつが、神無へと晒される。

 アンジェは家にいるときはいつもすずらんランジェリーを着ることにしていた。
 リラックスできるし、なによりも、おむつを充ててもらうときに都合がいいからだ。

「全部出しましたか?」
「ンッ、ちょっと待っててくれ……ンンッ」

 仰向けに脚を開いたアンジェはお腹に力を入れると、

 しゅいいいいいいい……。

 おむつの中からくぐもった水音が聞こえてくる。
 おまたに弾けたおしっこは、会陰を伝ってお尻のほうへと流れ込んでいった。

「はああ……お尻、あったかぁい……漏れ出してないみたいだし、これなら安心して寝てられるな」
「製品開発部に伝えておきます。それでは、お嬢様」
「ああ、よろしく頼むぞ」
「では」

 神無は顔色一つ変えることなく、
 バリバリと紙おむつのテープを剥がしていき、おむつを開いた。

 もわ……っ。

 モコモコに膨らみきった紙おむつから立ち昇ってきたのは、ツーンとしたアンモニア臭だった。
 紙おむつの裏側は、アリスのおしっこによって鮮やかなレモン色に染め上げられていた。

 お風呂を上がってからの五時間弱。
 尿道が赤ちゃん並みのアンジェは、なんの躊躇いもなくおしっこを垂れ流し続けてきたのだ。
 その蒸れ返った匂いが、紙おむつへと密封されていた。

「うわっ。凄い匂いだな。匂いを封じ込める機能も問題なし、と。風通しも良かったしな」
「製品開発部に報告しておきます」
「それにしても、済まんな。神無にはこんな匂いを嗅がせてしまって……」
「お嬢様のおしっこの匂いなら、全然気になりませんから。おまた、拭きますね」
「あ、ああ。よろしく頼む……んっ」

 アンジェのおまたは、赤ん坊のようにツルツルのパイパンだった。
 母方がフランス系の血を受け継いでいて、白人特有の真っ白な肌に、シュッと一本の縦筋が刻まれている。
 そのクレヴァスから、ピンク色の薔薇の花びらがちょこんと顔を出していた。

「神無……。なんだか最近おまたがムズムズしてきて……その、触られてると、変な気持ちになってくるんだ。なんか、変な病気、なのか?」
「それは病気なんかではありませんよ。なにか、またお変わりあったら、私が相談に乗りますから」
「あ、ああ……。初めてのときはビックリしたからな……クシャミしたらおまたから血が噴き出してくるなんて。でも、神無がいてくれたから助かったんだからな……?」
「私は、お嬢様のことをなにも笑ったりしませんからね。そのことだけは覚えておいて下さい」
「ありがとな、神無……ンッ、んああ……」

 クレヴァスの深いところまで拭かれると、今度はおまたがかぶれないようにとパフパフとベビーパウダーをまぶしてくれる。

「神無のパフパフは、いつも気持ちいいな……」
「ありがとうございます。お嬢様の大事な部分ですから、しっかりとお手入れしておきませんと、ね」
「おまたが、そんなに大事なのか?」
「そのうち分かりますよ。それではお嬢様、新しいおむつに替えて差し上げます」
「よろしくな、さっきまで充ててたプロトタイプの紙おむつと同じものを充ててくれ。今夜はぐっすり寝て、一晩もつのか試してみたいから」
「はい、お願いします」

 神無は分厚い紙おむつを手に取ると、それをアンジェのお尻の下へと潜り込ませていく。
 アンジェもまた、おむつを充てやすいようにと、ちょっとだけお尻をあげた。
 いつもやっているから、馴れたものだ。

「お嬢様のおまたを優しく包み込むように、前に持ってきて……それから、腰のところをテープで留めて……。苦しくないですか?」
「ああ。ありがとうな。いい感じにお尻を、包まれて……はふう」
 
 ぽんぽん。
 神無はおむつを充ててくれると、いつもおまたを軽くたたいてくれる。
 それがアンジェは大好きだった。
 おむつにお尻を包まれて安心し、それから神無にぽんぽんとおまたを叩いてもらって……、幸せすぎて、そのまま寝てしまいそうになるくらいだ。
 だけど、アンジェには寝る前に、大切な習慣があった。

「神無、寝る前に、いつものお茶をくれ」
「はい、お嬢様」

 神無がティーポットで入れてくれたのは様々なハーブを調合してできたお茶だった。
 熱すぎず、冷たすぎずの、寝る前にちょうどいい温度に調整されている。
 ノンカフェインで美容に良く、しかも利尿作用に優れている。
 アンジェはお茶が好きだったので、寝る前はいつも飲むことにしていた。

「はぁ……。やっぱり神無が淹れてくれたお茶は美味しいな」
「ありがとうございます」
「んっ、美味しかった」

 お茶を一気に飲み干すと、ティーカップを神無に渡す。
 アンジェは、ベッドへと勢いよく仰向けになり……、そこに神無が布団を掛けてくれて……、

「おやすみな、神無」
「おやすみなさい、お嬢様。映画のように素晴らしい、良き夢を」

 神無は言い残すと、電気を消して、忍び足で部屋を出て行く。
 真っ暗になった部屋からは、早くもアンジェの安らかな寝息が聞こえてきていた。


おねしょ。紙おむつに2につづく!

フルバージョンのイラストを楽しみたいという方はDLsiteさんで配信していますので、買ってくれると創作活動の励みになります。

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索