蓮side。夜、寝る前に1
千尋のショーツを持って帰ってきた蓮。
夜になって、こっそりと穿いてみることにするが……。
♪蓮side ~夜、寝る前に~
「しっかりお洗濯したのに……」
日曜日の夜。
蓮は自分の部屋でただ一人でベッドに女の子座りをして、千尋のしましまショーツを広げて呟いていた。
旧校舎から持ってきた千尋のピンクと白のしましまショーツは、しっかり洗濯したというのに、うっすらとした茶色い染みがついてしまっている。
千尋の下痢と、蓮のうんちが混じり合って熱く溶けたのだ。
その熱と色は、ショーツの繊維の奥にまで染みついているのだろう。
「ちゃんと手でも洗ったし、洗濯機でも洗ったけど、どうしても取れないし。染み」
蓮が愛用しているのはネコさんの顔が描いてあるショーツだ。
だから千尋のショーツが見つかったら、面倒なことになりそうだったのでお風呂で入念に手洗いしたり、それでも取れなかったから洗濯機にかけてみたのだが……。
やはり、染みになってしまったら、そうそう簡単に綺麗になってはくれないらしい。
蓮の黄土色の染みが、まだら模様となって残っていた。
「でも、このショーツはいつも千尋ちゃんのお尻を包み込んでいたんだもんね。それに千尋ちゃんの色も染み付いてる……」
とくんっ。
そう考えると、不思議と鼓動が早くなるのを感じた。
「もう、我慢できないよ……」
蓮は何度も洗濯をした、茶色いまだら模様のしましまショーツへと鼻を近づけていき――、
「すぅぅぅぅ……」
なんの躊躇いもなく、深呼吸していた。
一度だけでは飽き足らずに、ギュッとショーツを鼻に押しつけて、何度も深呼吸を重ねていく。
「ふかふかのショーツ……。洗剤の匂いしかしないよ」
たっぷり柔軟剤も効かせてあげたのでふわふわで肌触りもいいし、フローラル系の香りも心地いい。
だけど、蓮が求めているのはそんなものではなかった。
もっと。
もっと――、
野性的な、千尋の臭いだった。
「物足りないよ」
切なげに呟くと、
ジュワリ、
股間が生温かく濡れていることに気づく。
あとはもう寝るだけ……。
蓮は夏のあいだ、寝るときはいつも洗いざらした白のTシャツに、パンツタイプの紙おむつという格好で寝ることにしていた。
無論、あとはもう寝るだけなので、蓮はその格好をしている。
「おむつ、まだおしっこしてないのに濡れてきちゃってる……?」
おむつのなかに手を入れてみると、すでにその中はミストサウナのように蒸れ返っていた。
「おまた、ムラムラしちゃってる……」
まだオナニーという言葉は知らなくても、ドキッとしたときや鉄棒をしているときに、気がつけばおまたが濡れていることがあるのに、蓮は気づいていた。
「鉄棒に跨がってぐるっと回ると、おまたがギュッてして、なんか変な感じがするんだよね……」
その痺れるような掻痒感に気づいてはいたけど、それはきっと言ってはいけないことなんだと思って、誰にも相談したことはなかったが――、
「おしっこを我慢してから思いっきりすると、気持ちいいんだよね」
蓮は、そのことに気づいていた。
それもおむつを穿いたまま、おまたがおしっこに濡れると気持ちよくなれる。
そして気持ちよくなったら、自然とおまたが熱くなって、ヌルッとしていることに。
おっとりしながらも読書好きで早熟な蓮は、気づいていたのだ。
「千尋ちゃんのショーツ、穿きたい……」
しましまショーツの匂いを嗅ぎながら、ポツリと呟く。
だけどちょっと気が抜けてしまったのか、
プシュッッ!
熱くなった秘筋から、レモネードが迸ってしまう。
「あっ、まだ、だめ」
反射的におまたに力を入れると……、どうやら、被害は最小限で済んだようだ。
すぐにおしっこは止まってくれた。
……ちょっとだけ、おむつが生温かくなってしまったけど。
「おしっこ、我慢して……、おむつ、脱いで……と」
パンツタイプの紙おむつを下ろしていくと――、
むわ……っ。
すでに紙おむつの中は、蓮の匂いで蒸れ返っていた。
やや酸味を帯びたチーズのような香りと、それにかすかな生臭さ、そして湯気のように立ち上ってきているのはツーンとしたアンモニア臭。
白かった紙おむつの裏側は、ちょっとだけチビってしまったぶんだけレモン色の染みができあがっていた。
「おむつ、脱ぎ脱ぎして……、と。……ああ、私、千尋ちゃんのショーツ、穿いちゃうんだ……」
おむつを脱いで、蓮が手に取ったのは千尋が穿いていたおもらしショーツだ。
しましまショーツには、もう二度と取れることがないであろう茶色いまだら模様が染みこんでいる。
白かったクロッチの裏側も、すっかり茶色く変色していた。白い部分がなくなっているほどだった。
「ごくり……」
蓮は固唾を飲みこむと、躊躇いもなくそのショーツへと脚を通していく。
性徴期を迎えてふっくらと女性的な膨らみを宿しつつあった蓮のヒップラインには千尋の女児ショーツはややキツい。
だけど、それはそのぶんだけお尻とショーツが密着できるということだ。
「ああ、千尋ちゃんのおぱんつ、おまたに食い込んできてるよ」
キュッとおへそが隠れるほどにまでショーツを上げると、クロッチがおまたに食い込んできた。
それは紛れもなく、千尋の大事な部分に触れていたところだ。
「千尋ちゃんと、私のおまたがキスして……あうう、ドキドキしてきちゃうよ」
ジュワリ。
鼓動が早くなると自然とおまたが熱くなって、気がつけばヌルリとしている。
おまたが緩んで、今にもおしっこを漏らしそうになっていた。
「ま、まだ……おむつ、穿いてから……、するんだから」
今日は、朝からずっと決めていたのだ。
千尋のショーツを穿いて寝る、と。
ショーツを穿いたままおむつも穿いて、おもらしをしてから寝るのだ、と。
そのために、今日は夕方あたりからずっとトイレを我慢していた。
「ううー、もう膀胱、爆発しちゃいそうだよ」
内股を擦り合わせて尿意を堪える。
そして震える手で、ゆっくりと紙おむつを上げていった。
「はあ……、やっとおむつ、穿けたの」
千尋のショーツを覆い隠すようにして、紙おむつを穿く。
こうしていると、まさか蓮が千尋のショーツを穿いているだなんて誰も分からないことだろう。
だけど、蓮には確かに千尋の熱を感じることができた。。
「このままおしっこ、しちゃって良いんだよね」
自らに確かめるように呟く。
だけど、もう蓮の小さな膀胱は限界を迎えようとしていた。
千尋のショーツを穿いた今、少しでもおまたの力を抜けば生温かい恥水が漏れ出してくることだろう。
「ごめんなさい、千尋ちゃん。これからまた千尋ちゃんのショーツを汚してしまうの。こうして千尋ちゃんのショーツを穿いてると、なんだか包み込まれてるみたいで、守ってくれてる気がして……安心できるんだから……」
蓮は部屋の電気を消すと、真っ暗になった部屋のベッドに仰向けになる。
真っ暗になった視界に、少しずつ体の緊張をほぐしていき――、
「あっ、出ちゃう……」
ぷしゅっ、
しゅわわわわわわわわ……。
蓮の短い呟きと共に、おむつの中からくぐもった水音が聞こえてきたではないか。
じんわりと、背徳的な温もりが、股間に宿った。
「ああ……、千尋ちゃんのショーツ穿いてるのに、またおもらしをしちゃうなんて、なんてエッチな子なんだろう……」
しゅいいいいいい……。
自責の念に苛まれながらも、しかし官能に熱く火照った秘筋はヒクヒクと痙攣しながらも更に恥水を漏らしてしまう。
「お尻の方まで……はうう……。あったかいよぉ……おまたも、お尻もあったかくて、千尋ちゃんのショーツがぺったり貼り付いてきて、いいよぉ……」
おむつを穿いているとはいえ、その下にショーツを穿いているのだ。
おしっこに濡れたショーツはおまたとお尻にペッタリと貼り付いてきて、それはいけない遊びを覚えてしまった蓮を責めているようでもあった。
だけど、その背徳的な温もりでさえも、官能に目覚めようとしている蓮にとっては心地いいものに感じられてしまう。
「お尻から……溢れてきてない? 大丈夫、だよね」
仰向けになっておねしょをすると、どうしてもおしっこが背中の方へと広がっていって、そこから漏れてしまうことがあった。
だけど今日は大丈夫なようだ。
しっかりとおむつとショーツがおしっこを受け止めてくれていた。
「はうう~。おむつもこもこに膨らんできちゃってるの。あったかいので、お尻が包み込まれてるの……」
しゅいいいいいい……。
くぐもった水音に、もこもこと紙おむつがレモン色に膨らんでいく。
蓮は、真っ暗な部屋で、ただ股間を包み込んでいく温もりに意識を集中させていく。
……そのときだった。
チリリッ、
股間から微弱電流が発せられたのは。
「……ううっ、おしっこしてたら、おまた、ムズムズしてきて……んっ、んん!」
プシュ――ッ!
突然の微弱電流に、蓮はおしっこを噴き出してしまっていた。
だがそれもすぐにショーツとおむつに染みこんで消えていく。
「エッチな気持ちになると、おまたがチリチリして、ムズムズするの……なんでだろう?」
おまたが濡れることは知っていたけど、蓮はそれを自分で確かめたことがなかった。
学校では生理用品の使い方を一通り教わったから、それで十分だと思っていたけど……。
「おまた、なんか熱くて溶けそうになってる……?」
千尋のショーツを穿いているからだろうか?
なんだか今日はいつもよりも身体が熱くなっているような気がした。
恐る恐る、蓮はおむつとショーツの中へと手を忍び込ませていくと……。
むわ……っ。
おむつの中は、ネットリとした湯気に蒸れたサウナのようになっていた。
この小説は、大決壊! 誰にも言えないに収録されている作品です。
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