百合の館9
おむつ貞操帯におねしょ。
夜にならないと交換してもらえないから、そのまま登校することになる。
その日のお風呂は、いつもよりも入念にお肌を磨いた。
匂いも完全に取りたかったし、それにもしかしたらこのあとのおむつ交換で紫帆に大切なところを触ってもらうことになるかもしれない。
「おまた、綺麗にしておかないと……」
右手に石けんを泡立てて、入念に赤ちゃんみたいにつるつるのおまたを洗っていく。
端から見たら間の抜けた光景かもしれないけど、朱里は夢中になっておまたをお手入れしていく。
「おまた……ほぐれて……ビラビラ、大きいのかなぁ……」
大陰唇からはみ出している、ショッキングピンクの花弁のような小陰唇。
その肉びらが大きいのが朱里のコンプレックスでもあった。
おまたがつるつるだから、その様子がより目立ってしまう。
「お姉様にガッカリされないように、せめて綺麗にしておかないと……!」
呟きながら、朱里は大切な部分を洗っていく――。
☆
「それじゃあ、新しいおむつをあててあげるからジッとしててちょうだいね」
「はっ、はいっ。お願いしますっ」
人知れずに気合を入れて臨んだ、おむつ交換。
だけどそこでなにかイベントが起こるわけでもなく、新しいおむつ貞操帯をあてられた朱里は何事もなく腰紐のワイヤーに南京錠をかけられていた。
せっかく気合を入れておまたを綺麗に洗ってきたというのに。
「はい、これで完成っと。また明日のこの時間になったらおむつを交換してあげるから。今夜はもうお休みなさい。疲れたでしょ」
ぽんぽん。
布おむつ越しにおまたを軽くはたいてもらって、こみ上げてくるのは安心感。
そして失望だった。
(ええーっ! せっかくお肌綺麗に磨いてきたのに!)
心のなかでおねだりしてみるけど、とても口に出せる勇気はなかった。
ここは大人しく、
「ありがとうございます。お姉様にあててもらった貞操帯……今度はなるべく汚さないようにしますからっ」
「ええ。それじゃあ今夜はもうゆっくりお休みなさい」
「はいっ。お休みなさいっ」
失望していたのを勘づかれたくなくて、あえて明るい挨拶。
……多分バレていると思うけど。
こうして朱里は自室に戻ると、大人しく眠りにつくことにするのだった。
だけど。
「やだ……」
朱里が呟いたのは、部屋に戻ってベッドに身体を横たえた三分後のことだった。
真っ暗な部屋で一人でいると、こみ上げてきたのは――尿意だった。
そういえばお風呂から上がったあとに冷たいお水を飲んだのだった。
それに紫帆ともしものことがあったらと想像していたからおまたが熱くほどけている。
尿意がこみ上げてくるのは当然のことだった。
「おしっこ……したいけど……ううっ、おむつ外せないから無理だし……!」
ベッドから身体を起こして、恨めしそうにおむつを見つめる。
だけど花柄のおむつ貞操帯は外れてくれない。
腰紐のワイヤーでギュッと固定されている。
「さっきはお姉様に、おむつはなるべく汚さないって宣言したばかりだし……! ここは我慢しないとっ」
意を決すると、再びベッドに身体を横たえる。
今日は一日中おむつをあてて疲れていたせいか、睡魔はすぐに訪れてくれる。
「すー……、すー……」
数分後。
朱里は安らかな寝息を立てていた。
ただ、その膀胱にはこうしている瞬間にも一滴ずつおしっこが溜まっていて……。
☆
「ン……にゅう……」
朱里が苦しげに寝返りを打ったのは、草木も眠る丑三つ時。
薄手のワンピースのパジャマを捲り上げて、布団を蹴飛ばして寝ている朱里。
よほどおむつの中が蒸れているのだろう。
だけどこの屋敷はセントラルヒーティングだからお腹を冷やすということはない。
それでも朱里は苦しげな表情を浮かべると、お腹に手をあてていた。
朱里を苦しめているのは――尿意だった。
「むにゃ……むにゃ……」
それでも朱里は深い眠りに落ちているのか、目を覚ます気配はない。
こうしているうちにも刻一刻と朱里の膀胱は膨らんでいて――そしてついにそのときが訪れる。
「はにゃあぁぁぁ……」
しょわわわわわわわわわわわわわわ。
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