秘密の快楽9
放課後の女子トイレ。
ショーツを穿いたままでわざとおしっこおもらし。
♪4章目 もこりっ、膨らむブルマ
(おもらしショーツとブルマ……みんな、気づいてない、よね?)
体育の授業中。
グラウンドをひたすら周回するマラソンコースを走りながら、ミリーは気が気ではなかった。
紺色のブルマはおしっこが目立たないとはいえ、自分はなんと大胆なことをしているのだろう?
まさか、トイレでおもらしをしたブルマで体育の授業に出るだなんて。
(ううっ、どうかバレませんように……ッ)
幸いなことに、体育の授業は男子と分かれているから、女子の太ももを凝視するような不届き者はいないけど――、
それでもミリーは濡れそぼったショーツとブルマに身体を熱くさせてしまう。
今日の体育の授業は、長距離走。
だから生徒同士が近づくことはほとんど無いからバレる確率はかなり低い。
それでもお尻にペッタリと貼り付いてきているショーツを意識すると、じゅわり――。
(うそっ、濡れてきてし!)
自分の身体の変化に戸惑ってしまう。
なんとかごまかしながらも走っているけど、少しでも気を抜けば膝を折ってしゃがみこんでしまいそうだった。
太ももが桃色に色づき、クロッチの裏側がヌルヌルになる。
(太もも、なんだがムズムズする……っ)
桃色に染まった太もも……、その内股を垂れてきているのは、ヌルリとした透明な筋。
それは汗なのか?
それとも愛液なのか?
それとも染みこんでいるおしっこなのか?
それはミリーにさえも分からないことだった。
(汗とおしっこの成分はほとんど同じだしっ! だから前々恥ずかしくなんかないんだから……っ!)
何度も自分に言い聞かせるように走り続け――、
ミリーはなんとかマラソンのコースを走り終えることができる。
そのころには、紺色のブルマは汗でぐっしょりになっていた。
☆
(やばいっ、お腹痛くなってきたぁ……!)
ミリーが下腹部から発せられる信号を自覚したのは、なんとかマラソンコースを走り終わって、火照った身体をクールダウンしているときのことだった。
股間は熱く濡れているとはいえ、ショーツとブルマは冷たくなってお尻にペッタリと貼り付いてきている。
お腹を冷やしてしまうのは当然のことだった。
(最後に出たのは……二週間前……! そろそろ来るころかなと思っていたけど、よりによって今だなんて、ありえないし!)
きゅるるるるるるる~~~。
しかし久しぶりにお目覚めになった大腸は、かなり機嫌が悪いらしい。
二週間ぶんの食べたものが詰まっているのだ。これから大暴れしてやると、早くも蠢動している。
(こ、これは……、まずい! かなり……きたぁ……!)
厚手の体操シャツの上からお腹をさすってみると、下腹部は硬くパンパンに張っていた。
今すぐにでもトイレに駆け込みたいけど、全ての女子が走りきるまで体育の授業は終わらない。
(我慢、がま……ンッ)
ぎゅるるるるっ。
腸内から発せられる不協和音に耐えながらも、ミリーはクールダウンを装ってうろうろと歩き続け――、
なんとか、最後の女子がマラソンを走りきる。
眼鏡をかけた、見るからに文系の女子だ。
「よーし、それじゃあ六時限目の体育の授業だから、今日はもうこのまま解散だな。最後の整理体操するから等間隔に広がれー」
体育の授業を担当している女教師の声に、女子たちはゆっくりと広がっていく。
真面目に整理体操をしている生徒、あともう少しで始まる放課後にどこに行くか相談する生徒、それぞれだ。
そんななか、ミリーはというと。
(も、漏れる……!)
ストレッチなんかしたら、お腹が圧迫されてうんちが漏れ出してきそうだった。
だけどそれもあともうちょっとの我慢だ。
六時限目が体育の日は、帰りのショートホームルームは行わずにそのまま下校となる。
体育は女子と男子が分かれてやるから、授業が終わるタイミングも違うし、用具の片付けや更衣室などでの着替えに費やす時間も違う。
だから時間のロスを無くすために、今日みたいに体育の授業が最後にある日は、体育が終わったら女子は更衣室で着替えて放課後となる。
男子たちは野球をやっているから、そのぶんだけ用具の片付けに時間がかかりそうだし、こういうときには女子のほうが早く帰れる。
お腹が痛いときには助かる。
(更衣室……っ、着替えてる余裕なんて無いしっ、授業が終わったらトイレに行きたい……っ)
いつもの体育館に併設されている女子トイレ。
あと5分もあれば放課後になって駆け込むことができる――。
メリメリメリッ。
そのときだった。
直腸をこじ開けられ、固いものが溢れ出してきてしまったのは。
「おっ、んおおぉっ、ぉごっ」
もこりっ、
ミリーのふっくらとしたお尻を包み込んでいる、紺色ブルマ……その割れ目の部分が、かすかにだが歪に膨らんだ。
(うー! や、ヤバ……いぃ……!)
お尻を触って、どれくらい漏らしたのか確かめたいところだったけど、周りには整理体操をしている女子たちがいる。
お尻を触って確かめるわけにもいかなかった。
(風下に……っ、できるだけ後ろに……っ)
周りに勘づかれないように、集団の後ろのほうへ、さらに風下に移動する。
歪に膨らんだブルマと、二週間ものの香ばしい香りに気づかれたら、そこで人生終了だ。
ギュルルルルルッ!
メキメキメキ……っ。
(あっ、おっ、おおおぉっ!)
僅か1ミリずつ。
だが確実にミリーのお尻が大きく膨らんでいく。
ふっくらとしたお尻を、カチカチのうんちが穿っている。
「よーし、こんなもんでいいだろ。それじゃあ解散! 気をつけて帰るんだぞ!」
女教師の合図で、やっとのことで整理体操が終わってくれる。
その瞬間、ミリーは体育館を目指していた。
走り出したら漏らしそうだったから、オリンピックの競歩の選手のように、できるだけ急いで。
「はっ!?」
だが体育館のトイレまであと僅かの距離というところで、ミリーは重要なことに気づく。
トイレに入るためには、上履きに履きかえなければならない。
昇降口は校舎の反対側。ぐるっと校舎を大回りしていかなくてはならない。
普段なら、そんなこと気づくはずなのに――。
ショーツのなかにうんちを漏らしてしまったミリーは、そんなことさえも気づけないほどに追い詰められていたのだ。
(上履きに履きかえてる余裕なんて……っ、ないぃ!)
しかしまさか外履きのままでトイレに上がりこむわけにもいかない。
そして、ミリーに残されている時間は、あまりにも少なかった。
メキメキメキ、
ぷすっ、ぷすすっ。
上履きに履きかえなければトイレには入れないというのに――、
トイレを目前にして、ミリーの括約筋は限界を迎えていた。
ふっくらとしたお尻から、茶色い気配がもこもこと膨張していく感触。
ヒップラインが、歪に膨らんでいく。その大きさは蜜柑ほどの大きさになっていた。
「おっ、おおぉぉぉっ、も、もう……!」
こうなったら……!
言葉にならない声を発し、ミリーは周囲を一瞥する。
体育館の裏――、そこには木立が密集したちょっとした雑木林になっている。
もうトイレに辿り着くことはできない。
それならば――。
「誰も……いないから平気、だよね……っ」
ミリーは体育館の裏手にある雑木林へと、よろめきながらも歩を進めていく。
よろめきながらも、少しずつ、少しずつ。
なんとか雑木林へと踏み込むと、夏の日差しが翳って、ひんやりと冷たい空気が漂っている。
鼻腔を満たすのは、濃密な土と苔の香り。
「おっ、おっ、おお!? まだ、まだ、だめぇ……! もうちょっと、奥にいかないと……!」
メリメリメリメリ!
もり、もりもりもりもり!
雑木林の静かな空気に触れて気が抜けてしまったとでもいうのだろうか?
直腸を穿っている硬質便が、一気に漏れ出してきてしまう。
ミリーのヒップラインが、ごまかしようのないほどに一気に膨らんだ。
「あっ、あああっ」
もりもりもりっ!
プスッ、ぷすす……っ
しかし漏らしながらミリーの吐息に、どこか官能的な熱が混じる。
うんちを漏らしながらも、ミリーは感じてしまっているのだ。
初めてうんちを漏らしてしまった日から、思春期の身体に刻み込まれてしまった、取り返しのつかない感覚。
「こ、ここまできたら……!」
雑木林の奥までやってきて、来た道を振り返る。
いくつもの木立が重なり合って、目立つ金髪を隠してくれていることを確認した瞬間――、
ミリーは、その場にしゃがみこんでいた。
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この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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