秘密の快楽1
極度の便秘に悩んでいるJK。
一度に全部出すとトイレを詰まらせてしまうから学校ではできない。
♪1章目 下校中に腹痛に襲われる恐怖……!
「ステーキ、ポークソテー、チャーハンに玉子スープ、それからラーメンも食べたっけ……」
本条ミリーは校舎から離れた体育館へと続く、渡り廊下を歩きながら憂鬱げに呟いた。
ミリーは、英国系の祖母の血を引いたクォーターだ。
ひまわりるのよう明るい金髪をツインテールにして、初夏の日差しに射られる頬は白く、スカートから伸びる太ももは陶器のように透けている。
それでいて病的なものは感じさせず、太ももやふくらはぎにはちょうどいい感じに肉が乗っている。
はち切れんばかりの若さと瑞々しさを体現したかのような女の子――それがミリーという少女だった。
「誰もついてきてない……よね」
ちらりと背後を確認。
ミリーがここに来ていることは誰にも知られてはいけない。
……よし、誰もいない。
「やっと辿り着いたよ。ふう……」
渡り廊下を歩いてやってきたのは、体育館に併設されている女子トイレだ。
ミリーは再び周りに誰もいないことを確認すると、女子トイレへと続くドアを開けて、こっそりと忍び込む。
幸いなことに、トイレには誰もいない。
「はぁ……」
学校の女子トイレのドアを閉じ、ミリーは憂鬱げなため息をついてしまう。
焼肉、ラーメン、アイスにパンケーキ、ヨーグルトにハムエッグ……それに少しでも食物繊維をと、サラダ。
脳裏に浮かんでは消えていくメニューを顧みて、憂鬱な気分は更に強いものになっていく。
この一週間、色々なものを食べてきた。
育ち盛りなんだもの。
ちょっとくらい食べ過ぎても、体育の授業で運動すれば取り戻すことができる。
……とはいえ。
「もう、パンパンだよ」
ミリーは何度目かの憂鬱げなため息をつきながら、ブレザーの上からお腹をさすって、渋い顔をしてしまう。
一週間分のメニューが、このお腹にはミッチリと詰まっているのだ。
お腹が張って苦しいし、膀胱が圧迫されておしっこだってあんまり我慢できなくなってしまう。
笑ったときに気がつけばじゅわり、くしゃみしたときはぷしゃっとショーツを湿らせてしまう。
「おしっこ、出しちゃわないと……」
決して人には聞かれたくないことを呟き、ミリーは目の前にある和式の水洗トイレに跨がるために肩幅に脚を開く。
じュわぁ……。
「ああっ、ちょっ……まだっ」
女の子の尿道は、太く、短い。
それにふっくらとしたおまたは、おしっこを我慢するにはあまりにも不便すぎる。
おしっこを我慢した状態で、トイレを目の前にして漏らしてしまいそうになったことだって何度もある。
だから休み時間のために小刻みにトイレに行かなくてはならないのだ。
そんなミリーは、今日の六時限目の授業が始まる前の、放課後直前のトイレへと駆け込んできたのだった。
あともう一時間で放課後になるというのに、便秘のせいでパンパンに張ったお腹は、その僅かな時間さえも我慢することができなくなってしまっていた。
「あ、危ないところだった……!」
ぷしゃああああああああああ!
慌ててショーツを降ろし、その直前に少しだけ……いや、かなりの量をショーツを穿いたまま放ってしまったけど、なんとかギリギリセーフ。
水色と白のしましまショーツの裏側は、かなり濃厚な黄色に染まっていたけど、女の子の恥ずかしい染みを隠すための二重布……クロッチの外側にまでは染み出していないようだった。
「はにゃあぁ~~~」
しゅわわわわわわわわわわわわ!
ミリーは、色白の頬をすっかり弛緩させて、なんの躊躇いもなくおしっこを放っている。
ここ体育館の女子トイレは校舎から離れているぶんだけ使う女子生徒はいない。
だから思い切っておしっこを放つことができるのだ。
だけど、なぜミリーは校舎から離れた人気のないトイレを使っているのか?
その理由は、ミリーの頑固な便秘にあった。
「んっ、んんんっ」
しゅいいいいいいいいい……。
ぐるるっ、ぐるる……。
思いっきりおしっこをできる開放感に、突如お腹から生まれる違和感が重なった。
この感覚は、忘れもしない、一週間ぷりの。
「あ、うう、で、出そう……かも?」
しょろろろろろろろ……。
勢いがなくなってきたおしっこは、おまたを伝ってお尻のほうへと垂れていく。
だけどミリーの肛門は、一週間眠り続けてカリカリになった便秘によって目覚めようとしていた。
「あ、ダメ…………んんっ!」
しかしミリーはせっかく一週間ぶりに出そうになっていたうんちを引っ込めてしまう。
「あ、危ないところだった……。学校で詰まられちゃったら大変、だもんね」
ミリーは額に脂汗を浮かべながら呟く。
一週間ものあいだ溜め込んだうんちを一気に出してしまうと、トイレを詰まらせてしまうのだ。
普通だった詰まらせるまではいかないらしいのだけど、ミリーは育ち盛りだし、人一倍よく食べるのだ。
だから、一週間のうんちを一気に放つとトイレを詰まらせてしまう。そんなことが何度もあって、全校朝会でイタズラだと思われたときにはとても恥ずかしい目にあったものだ。
なにしろ校長先生が全校生徒に向けて、
『トイレで大きい方を流すときは、前の人のものを流してから始めること。そして用を済ませたら、しっかりと流しておくこと』
だなんて、大真面目に語りかけたのだから。
その表向きの理由はノロウイルスとかの感染症ということになっていたけど本当の真相はミリーしか知らない。
なにしろミリーが放課後にトイレを詰まらせてしまって、どうすることもできなくて帰った、その翌日の緊急全校集会だったのだ。
「おトイレ詰まられちゃう……っ。うんちは、だめぇ……っ」
なんとかうんちを引っ込めると、
ぽた、ぽたた……。
いつのまにかおしっこが終わってて、和式トイレの水面にぽたぽたと落ちていた。
ミリーは落とし紙を手に取ると、未だ無毛の縦筋を丁寧に拭っていく。
「はぁ……いつになったら生えてくるんだろ。産毛さえも生えてないっていうのは、さすがにねぇ……」
自分の身体のことながら、こればっかりは気長に待つしかないのだろう。
日本では目立ちすぎる金髪碧眼。
それにツインテールにしている髪の毛は腰あたりにまで達しきてたので、そろそろ和式トイレにしゃがみこむときに不便になってきた。
少しずつ大人の階段を登っていながらも、おまたはまだ赤ん坊のようにツルツルで、産毛さえも生えていない。
それなのに身体が女性的に丸みを帯びてきたかと思ったら、極度の便秘になってしまうだなんて。
「はぁ~……」
今日何度目かも分からないため息をつきながらも、つるんとしたぱいぱんを拭き拭き。
うんちをできないから憂鬱で堪らないけど、学校ではうんちをしないと決めているのだ。
家に帰ったらスッキリすればそれでいいじゃないか。
「……気持ち悪い」
クロッチの裏側は、おしっこをチビってしまって、レモン色の縦染みとなって刻まれている。
ノーパンで過ごすわけにもいかないから、そのショーツを穿くと、なんともいえない湿った感触がおまたに貼り付いてきて気持ち悪い。
ヒクンッ、ヒククンッ、
濡れたクロッチが縦筋に食い込んで、エッチな感じに痙攣している。
まだ一本も毛が生えていない、おまただというのに。
「はぁ……。あと、一時間の我慢……」
そうすれば、家に帰って思いっきりうんちができる。
ちなみに家のトイレを詰まらせてしまっても、ラバーカップがあるからすぐに押し流すことができる。
ちなみにラバーカップというのは、いわゆる『トイレのすっぽん』と呼ばれているアレだ。
家でうんちをするときはいつものように詰まらせてしまうほどのうんちをするので、正式な名前まで覚えてしまった。
「あたしこの授業終わったら、どっさり出すんだ……」
まるで死亡フラグが立ちそうなことを呟きながらスカートの裾を正すと、ミリーは不快に張っているお腹を抱えながらトイレを後にするのだった。
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この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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