レモネードオアシス 2022/08/30 04:53

秘密の快楽2

下校中に腹痛に襲われる恐怖。


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秘密の快楽(カテゴリー)

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(今日は木曜日だから部活ないし! 早く帰って……!)

 不幸中の幸い。
 今日は部活がお休みだから、直帰することができる。
 ちなみにミリーはバトンクラブに所属しているけど、いまのお腹具合でバトンなんて振り回した日には、お尻からもカチカチのバトンを出してしまうに違いない。

 六時限目の授業が終わってショートホームルームが終わった瞬間、ミリーはクラスメートたちに気取られることなく席を立つと、一直線に昇降口へと向かった。
 廊下は早くも放課後のざわついた雰囲気になっているけど、そんなもの無視だ、無視。
 だけど実にタイミングが悪いことに、

「あ、ミリーさん、これから駅前に美味しいアイスクリーム屋ができたんですって。一緒に行きませんか?」

 声をかけてきてくれたのは、隣のクラスの女子のであるところの知世ちゃんだった。
 黒髪ロングの出で立ちで、ミリーとは同じバトン倶楽部に所属している。

 アイスクリーム――。
 その申し出は大変有難いところだけど、いまアイスクリームなんて食べたら、お腹がジェットコースターのように下ってしまって大変なことになるに違いなかった。

「ごめん、知世ちゃん、今日はちょっと体調が悪いというか、急用があるというか……っ」 
「体調……? あの、大丈夫ですか?」
「うん。家に帰って休んだから治ると思うから……!」
「そうですか。それならまた今度にしましょう」
「うん、そうしよう、また今度に行こうっ」

 ぎゅるっ、ぎゅるるるる……っ。

 空気を読まないことに、ミリーのお腹からカミナリのような低い音が鳴り響く。
 その音が聞こえたのか、知世ちゃんの黒瞳がほんの少しだけ見開かれたような……気がした。

「それじゃ、また明日ね!」

 ミリーはごまかすように元気に手を振ると、昇降口で靴を履きかえてダッシュで校門を出ていた。

        ☆

「おっ、ごごごっ! なぜ、こんなことに……!」

 ぎゅるる!
 ごぽっ、ごぽっ! ごぽぽ!

 昇降口からダッシュしたのがマズかっただろうか?
 ミリーのお腹は真夏の夕立のように急降下していた。

「さ、最初からクライマックス……っ! わたしのお尻、お願いだから耐えて……っ、でないと、大変なことにぃ……っ」

 まだ周りには同じ制服を着た生徒たちがたくさんいる。
 だからいくらお腹が痛いとはいえ、へっぴり腰になるわけにはいかない。
 ただでさえミリーはスカートを短く改造しているのだ。
 少しでもお尻を突き出せば、水色と白のしましまショーツがパンチラしてしまうことになる。
 女の子がスカートを短くするのは、気合を入れるためなのだ。

「姿勢、よくして、歩かないと……っ」

 よろめきながらも、背筋を伸ばして歩き続ける。
 お腹が痛いのに背筋をピンと伸ばしてられるのは、日頃のバトンで培われた練習の賜物だ。

「まだ慌てるような時間じゃ……うっ、ううっ!」

 ぎゅるるっ、ぐぽっ、
  ぎゅるるるる!

 いつも見慣れた通学路が、フッと初夏の陽光に遠のく。
 おもわず道の真ん中でしゃがみこみそうになるけど、ここでしゃがみこんだが最後。
 太ももとお腹に押し出された一週間分の腐敗物がショーツをモコモコと盛り上がらせるに違いなかった。

「まだ、だいじょ……んんぅ~!」

 住宅街の通学路の行く先には、初夏の入道雲がモコモコと盛り上がっている。よく目をこらせば、ところどころで遠雷も光っているようだった。
 あの雲みたいにどっさりと、出したいものを出すことができれば、どんなに気が晴れることだろうか?
 そんなことを考えてしまい――、

 ギュルルル……。
  ミチ、ミチミチミチ!

「おっ、おおお!? おごぉ……っ」

 ミリーは思春期の少女にあるまじき低い呻き声を漏らしてしまった。
 ショーツのなかに出てしまった、この感触は……。
 忘れもしない、一週間直腸のなかでカチカチに固まっていた『実』の感触。
 一度出てしまった『実』は、ミリーの思春期を迎えて柔らかくプリッと膨らんだお尻では、どんなに力を入れても千切ることはできない。
 と、いうよりも、ここで千切ってしまえば、次の『実』が溢れ出してきてしまう。
 自分の身体だからこそ、そのことが嫌でも分かってしまう。

「だ、だめぇ……!」

 ミチミチミチ……。
 メリメリメリ、ぷすすっ。

 ついにミリーは立ち止まってしまう。
 そればかりか、へっぴり腰になってしまう。
 スカートからチラリと見えるしましまショーツは、少女のプリッとしたお尻の輪郭よりも、明らかに歪に膨らんでいた。

「こ、こんなところで……っ」

 メキメキメキ……、
 モコ、モコモコモコ……っ。

 今日二度目の不幸中の幸いか、通学路をだいぶ歩いてきたから他の生徒たちの姿はない。
 しかも夕飯の買い出しにいく主婦の姿もまだない。通学路にある、一日にほんの数瞬しかない真空地帯のような時間帯。

 ――いまなら、しゃがみこんでも誰にも見つからない!

 頭のどこかで、ほんの一瞬だけそんなことを考えてしまって首を振る。
 こんな住宅街の道の真ん中でうんちをしたら、それこそご近所の噂になってしまう。
 それだけはなんとしても避けなくては。

 メキ、メキメキメキ!
 ぷすっ、ぷすす……
 メキョ、メキョキョ。

 だが一瞬でも楽になりたいと思ってしまった身体は、その隙を見逃してはくれなかった。
 棒状のうんちがお尻を真っ二つに穿つと、その先端部がショーツを押し上げる感触。
 それは取り返しのつかない感触だ。

「あぁ……うんち、漏らしちゃった……」

 メリメリメリ……。
 もこっ、モリモリモリ……っ。

 うんちを漏らしてしまった。
 いや。
 うんちを漏らしている。
 胸の奥底から絶望感が滲みだしてくる。
 フッと意識が遠のき、お尻の力も緩んでしまい――、

 メキリ、メキリ、
 メリメリメリメリメリ!

「あっ! あっ! あっ! あっ!」

 女の子のうんちは太い。
 便秘気味で、いつもうんちが固いからだ。
 カチカチうんちを出すうちに、肛門が知らぬ間に拡張されてしまっているのだ。

 メキ、メキメキメキ!
  モリモリモリモリモリモリ!!

「あっ、ひい! だ、め、ええ……!」

 どんなにお尻に力を入れても無駄だった。
 棒状の固いものに肛門を貫かれ、極太のうんちが漏れ出してくる。
 一生懸命お尻に力を入れても、うんちはショーツの中を突き進んでいく。
 やがて、しましまショーツにカチカチうんちの輪郭が、くっきりと浮き上がってくる。
 そればかりか短いスカートからはみ出して、醜悪な臭いを撒き散らせ始める。

「おっ! おっ! おごっ! んっおおおっ! おほ!?」

 モリモリモリモリモリ!
 ブリッ! ブリリッ!

 ショーツからはうんちがはみ出してくる。
 一週間分のうんちが溢れ出してくると、

 ボトッ、ボトボトボト!

 夏のアスファルトの地面に落ちて、カチカチうんちが灼熱に焼かれていった。
 住宅街の一角が、少女の悪臭によって満たされる。

「あっ、がっ、ごぉぉっ!」

 メキメキメキ!
 ぼと、べちょ、ぼととっ。

 お気に入りのしましまショーツはすっかり硬質便によって盛り上がり、抑えきれなかったうんちは足口や腰ゴムからはみ出し、アスファルトへと落ちていく。
 ミリーの足元に、焦げ茶色の便塊が、堆(うずたか)く積み上がっていく。

「ふっ、ふぅぅ……っ。ふぅぅぅぅ……っ。うっ、うう~」

 メキメキメキ……っ。
 モコ、もこり、もこり……っ。

 気がつけば――。
 ミリーは、自らの意思でお腹に力を入れていた。
 こんなにもうんちを漏らしてしまったら、もう我慢するだけ無駄じゃないか……。そのことに、気づいてしまったのだ。
 
 モコモコモコ……、
 ぼと、ぼとぼとぼとっ

 ショーツが盛り上がり、うんちがはみ出してくる。
 ミリーの足元に、こんもりとしたうんちの山ができあがり、やがてミリーの息みが止まる。
 すべて出してしまったのだ。

「あ、あぁぁ……全部、出ちゃった……ううっ、ひっひい!」

 足元をチラリと見ると、そこにできあがったうんちの山に驚いてしまう。
 その量たるや、カレーの三皿分くらいはありそうだ。

「ぱんつ、重たい……うっううっ」

 ミリーが穿いているショーツには、地面に落ちた以上のうんちがミッチリと詰まっていた。
 モコモコに膨らんだショーツはスカートからはみ出し、ヘドロよりも醜悪な少女の香りを撒き散らしている。

「うんち、どうしよう……片付けられないし……」

 ごめんなさい、
 心の中で謝ると、ミリーはよろめきながらも歩き始める。
 スカートからはみ出しているショーツを、カバンで隠しながら。
 それでもミリーがまとっている腐敗臭を消せるはずもない。

(だ、誰かに見つかったらどうしよう……っ)

 そう考えただけで、鼓動が早まってしまう。
 激しい鼓動に全身が熱くなり、汗ばみ、そしてついには。

 ヌル……ッ。

 股間に広がる熱い感触に、ミリーは戸惑ってしまう。
 もこもこに膨らんでいるショーツを誰かに見つかったら大変なことになるというのに、なぜか股間が熱く濡れてきていたのだ。

「う、嘘……っ」

 理性では認めたくなくても、若さにはち切れんばかりのミリーの身体は正直だった。
 熱く濡れていると自覚してしまうと、股間が急にムズムズしてくる。
 クリトリスが包皮を脱ぎ払い、勃起しているのだ。

(うんちおもらしして、ううっ、気持ちよくなっちゃうなんて! こんなの絶対おかしいのにっ)

 どんなに否定しようと、クリトリスは固く勃起し、一歩進むたびにカチカチのうんちが擦れて甘美な電流を発する。

(ううっ、お豆が擦れて……っ、ムズムズするなんて……っ)

 だが心のどこかでは理解はしているのだ。
 久しぶりに思いっきりうんちをして、スッキリ気持ちよくなることができた――。
 いつもトイレを詰まらせてしまうミリーにとっては、それは久しく忘れていた快感だった。

(そうか……。ぱんつを穿いたままうんちをすれば、少しずつトイレに流せるんだ)

 よろめきながら歩き、ミリーはそんなことを考えてしまう。
 うんちがミッチリと詰まっているショーツのなかでは、クリトリスが赤く充血し、勃起していた。


秘密の快楽3につづく!

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この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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