レモネードオアシス 2023/03/13 06:45

妹は甘えんぼ9

いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまで小説を書き続けることができています。

さて、月曜日なので既刊の同人誌の更新です。
楽しんで貰えたら嬉しいです!


目次

妹は甘えんぼ(カテゴリー)

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(もう、ごまかせない……)

 そのことを悟った瞬間、絵馬の全身からフッと力が抜ける。
 心が完全に折れてしまったのだ。

 メリメリメリッ、
  ぷすっ、ぷすすっ!

 紺色のブルマが少しずつ、だが確実に悪臭を放ちながら膨らんでいく。

『絵馬キチ~、早くどいてくれないと、次が詰まってるよ~』
『足、くじいたの?』

 なにも知らないクラスメートたちが声をかけてくれるけど、絵馬は動くことができない。
 だけど、このままでいるわけにはいかないのだ。
 このままでいても、硬質便に肛門をこじ開けられ、2週間も封印されていたものを放ってしまう。
 それならば、潔く諦めた方がいい。それはわかっている。
 だけど、絵馬はどうしても跳び箱の上から動くことができなかった。

 絵馬が選んだのは……。
 ゆっくりとした処刑だった。

 それは思春期の少女として――。

(うう……この場から消えていなくなれたら良いのに……っ)

 メキメキメキ!
 ブボッ、ブボボ……もわ……。

 小柄な絵馬の身体……そのお尻が少しずつ盛り上がっていく。
 紺色ブルマから、ごまかしようのない悪臭が漂いだした。

「い、いやぁ……っ」

 漏らし続ける少女は、小動物のように背筋を丸めるも、大腸の圧力はより強さを増していくようだった。
 ブルマをパイナップルのように盛り上げていき、やがてお尻を完全に膨らませきったうんちは、会陰を伝っておまたの方にまで押し寄せてくる。

(お兄ちゃんの精液、ついてるのに……、汚しちゃうなんて……お兄ちゃんを汚しちゃうなんて……ううっ、ごめん、なさい……)

「ごめん、なさい……」

 小さく呟いた瞬間、カチカチに固まったうんちが秘筋へと食い込んできて、甘美な電流を走らせる。
 漏らしているというのに、絵馬は性的に興奮していたのだ。
 勃起したクリトリスは、思春期の少女の意思とは関係無しに快楽を呼び起こす。

「あっ、ひい!」

 ミチミチミチミチミチ!
 モリモリモリモリモリモリモリ!

 絵馬の引き攣った嬌声が体育館に響き渡る。
 本人の意思に反してお腹に力が入って、硬質便が一気に放たれる。
 限界を超えて拡張された肛門は、為す術なく極太の硬質便を押し出していた。

『絵馬キチ、大丈夫……?』
『やっぱり足、くじいたの?』

 いつしか、体育館は静寂に包まれている。
 すべての女子――絵馬のクラスと、隣のクラス――の視線が、絵馬に集中しているのを感じる。
 俯いていても、嫌というほど分かってしまう。
 後ろに並んでいたクラスメートたちが心配そうに近づいてくる足音も聞こえる。

(っっっいやぁ……っ。いま、近づいてこられたら……っ)

 メキメキメキメキメキメキ!
 ぶすすっ、ぶすすっ、ぷす……。

 今すぐにでも逃げたい。
 だけど跳び箱から降りる力さえも絵馬には残されてはいない。
 前も後ろも、限界までモコモコに膨らみきったブルマ――。
 次なるうんちが広がっていく空間は……それは、絵馬にはあまりにも残酷な現実となって訪れることになる。

『え、絵馬キチ……う、うそ……』

 背後からクラスメートに呼びかけられるも、絵馬には振り返る勇気も、力も残されていない。
 ただ、ブルマは無情にも盛り上がり続け……、
 溢れ出してきたのは、足口からだった。

「お願い、見ないで……」

 メリメリメリ……ッ。
 ぶぼぼっ、もわわ……っ。

 2週間分の硬質便は、ブルマという極小の布切れに収まるものではなかった。
 カチカチに固まったうんちはブルマとショーツに形を変えられて、一番脆い場所……つまり足回りのゴムをこじ開けて溢れ出してきたのだ。

「おっ、おかしなぁ……っ、お尻に、力、入らなくて……うっ、うううっ、勝手に、出てきちゃ……ううっ」

 ぼとっ、ぼとっ、ぼと……。

 足口から溢れ出してきた硬質便は重力に従って落ち、板張りの床に積み上がっていく。
 茶色い塊は、誰しもが嗅いだことがある香りだ。しかし、それは日常的な体育館では絶対に漂わない香り。

 そのことに、その場にいる女子生徒たちは言葉を失い、絵馬を見つめることしかできなかった。

「お願い……っ、見ないで……。こんなあたし、お願いだから見ないで……。もう、お尻、止まらなくなってるよぉ……」

 ミチミチミチ……。
 ぷっ、ぷううううう……っ。

 静まりかえった体育館に、ソプラノよりも高い放屁音が響き渡る。
 しかしそのおならを誰も笑わない。いや、笑うことができなかった。

「お尻、痛い、よぉ……っ」

 メキメキメキ……ッ、
 もこ、もこり、もこり……。

 絵馬のプリッとしたお尻を包み込んでいた紺色ブルマは、もはやその輪郭を留めていない。
 ドリアンのように大きく、そしてイガイガと熟そうとしている。
 漂っているのは、どんなドリアンであっても敵わぬほどの悪臭……。それは、少女の体内で2週間をかけて発酵したものの腐敗臭だった。

「うう……っ、嗅がないで……。お願い、だよぉ……っ。見ないで……、嗅がないで……」


妹は甘えんぼ10につづく!

この小説は、同人誌『妹は甘えんぼ』として発表しています。
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