妹は甘えんぼ9
いつも温かいご支援ありがとうございます。
おかげさまで小説を書き続けることができています。
さて、月曜日なので既刊の同人誌の更新です。
楽しんで貰えたら嬉しいです!
(もう、ごまかせない……)
そのことを悟った瞬間、絵馬の全身からフッと力が抜ける。
心が完全に折れてしまったのだ。
メリメリメリッ、
ぷすっ、ぷすすっ!
紺色のブルマが少しずつ、だが確実に悪臭を放ちながら膨らんでいく。
『絵馬キチ~、早くどいてくれないと、次が詰まってるよ~』
『足、くじいたの?』
なにも知らないクラスメートたちが声をかけてくれるけど、絵馬は動くことができない。
だけど、このままでいるわけにはいかないのだ。
このままでいても、硬質便に肛門をこじ開けられ、2週間も封印されていたものを放ってしまう。
それならば、潔く諦めた方がいい。それはわかっている。
だけど、絵馬はどうしても跳び箱の上から動くことができなかった。
絵馬が選んだのは……。
ゆっくりとした処刑だった。
それは思春期の少女として――。
(うう……この場から消えていなくなれたら良いのに……っ)
メキメキメキ!
ブボッ、ブボボ……もわ……。
小柄な絵馬の身体……そのお尻が少しずつ盛り上がっていく。
紺色ブルマから、ごまかしようのない悪臭が漂いだした。
「い、いやぁ……っ」
漏らし続ける少女は、小動物のように背筋を丸めるも、大腸の圧力はより強さを増していくようだった。
ブルマをパイナップルのように盛り上げていき、やがてお尻を完全に膨らませきったうんちは、会陰を伝っておまたの方にまで押し寄せてくる。
(お兄ちゃんの精液、ついてるのに……、汚しちゃうなんて……お兄ちゃんを汚しちゃうなんて……ううっ、ごめん、なさい……)
「ごめん、なさい……」
小さく呟いた瞬間、カチカチに固まったうんちが秘筋へと食い込んできて、甘美な電流を走らせる。
漏らしているというのに、絵馬は性的に興奮していたのだ。
勃起したクリトリスは、思春期の少女の意思とは関係無しに快楽を呼び起こす。
「あっ、ひい!」
ミチミチミチミチミチ!
モリモリモリモリモリモリモリ!
絵馬の引き攣った嬌声が体育館に響き渡る。
本人の意思に反してお腹に力が入って、硬質便が一気に放たれる。
限界を超えて拡張された肛門は、為す術なく極太の硬質便を押し出していた。
『絵馬キチ、大丈夫……?』
『やっぱり足、くじいたの?』
いつしか、体育館は静寂に包まれている。
すべての女子――絵馬のクラスと、隣のクラス――の視線が、絵馬に集中しているのを感じる。
俯いていても、嫌というほど分かってしまう。
後ろに並んでいたクラスメートたちが心配そうに近づいてくる足音も聞こえる。
(っっっいやぁ……っ。いま、近づいてこられたら……っ)
メキメキメキメキメキメキ!
ぶすすっ、ぶすすっ、ぷす……。
今すぐにでも逃げたい。
だけど跳び箱から降りる力さえも絵馬には残されてはいない。
前も後ろも、限界までモコモコに膨らみきったブルマ――。
次なるうんちが広がっていく空間は……それは、絵馬にはあまりにも残酷な現実となって訪れることになる。
『え、絵馬キチ……う、うそ……』
背後からクラスメートに呼びかけられるも、絵馬には振り返る勇気も、力も残されていない。
ただ、ブルマは無情にも盛り上がり続け……、
溢れ出してきたのは、足口からだった。
「お願い、見ないで……」
メリメリメリ……ッ。
ぶぼぼっ、もわわ……っ。
2週間分の硬質便は、ブルマという極小の布切れに収まるものではなかった。
カチカチに固まったうんちはブルマとショーツに形を変えられて、一番脆い場所……つまり足回りのゴムをこじ開けて溢れ出してきたのだ。
「おっ、おかしなぁ……っ、お尻に、力、入らなくて……うっ、うううっ、勝手に、出てきちゃ……ううっ」
ぼとっ、ぼとっ、ぼと……。
足口から溢れ出してきた硬質便は重力に従って落ち、板張りの床に積み上がっていく。
茶色い塊は、誰しもが嗅いだことがある香りだ。しかし、それは日常的な体育館では絶対に漂わない香り。
そのことに、その場にいる女子生徒たちは言葉を失い、絵馬を見つめることしかできなかった。
「お願い……っ、見ないで……。こんなあたし、お願いだから見ないで……。もう、お尻、止まらなくなってるよぉ……」
ミチミチミチ……。
ぷっ、ぷううううう……っ。
静まりかえった体育館に、ソプラノよりも高い放屁音が響き渡る。
しかしそのおならを誰も笑わない。いや、笑うことができなかった。
「お尻、痛い、よぉ……っ」
メキメキメキ……ッ、
もこ、もこり、もこり……。
絵馬のプリッとしたお尻を包み込んでいた紺色ブルマは、もはやその輪郭を留めていない。
ドリアンのように大きく、そしてイガイガと熟そうとしている。
漂っているのは、どんなドリアンであっても敵わぬほどの悪臭……。それは、少女の体内で2週間をかけて発酵したものの腐敗臭だった。
「うう……っ、嗅がないで……。お願い、だよぉ……っ。見ないで……、嗅がないで……」
この小説は、同人誌『妹は甘えんぼ』として発表しています。
フルカラー・フルサイズのイラストを楽しみたいという方は購入してもらえると創作の励みになります。