レモネードオアシス 2023/05/23 06:10

妹は甘えんぼ15

いつも温かいご支援ありがとうございます。

今日は朝から雨が降っていて寒い日ですね。
千葉ではきのうと比べて最高気温が-12℃らしいです。
皆様も体調にはお気をつけください。

さて、今日も元気に小説を更新していきたいと思います。
楽しんでもらえたら嬉しいです。


目次

妹は甘えんぼ(カテゴリー)

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「あっ、ああぁ……。お兄ちゃんに見られると、おまた、ゆるんじゃうよぉ……」
「絵馬のおしっこ、いい匂いするぞー」
「そんなに嗅がないでよー……」

 しゅぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……。
 ぷるるっ。

 脚を広げて仰向けになったままでおしっこをしていた絵馬は、切なげに身体を震わせる。
 それは絵馬のおしっこが終わったサインだ。
 兄妹だからこそ、毎朝のように見てきた。

「それじゃ、おむつ、交換してやるからなー」
「お、お願いします……」

 つ~~~ん……。

 風邪を引いた妹のおむつを開封してやると、なんとも言えない少女のアンモニア臭が立ち昇ってくる。
 男のおしっこよりもほんの少しだけ柔らかい香りがするのは、きっとフェロモンが混じっているからなのだろうか?
 産毛さえも生えていない妹のおまたとお尻をふきふきしてやっていると、

「んっ、ふう……」

 妹の鼻から悩ましい声が漏れる。
 ジュワッと、おまたの奥のほうから透明な粘液が溢れ出してくる。
 ここで拭きすぎると、絵馬のおまたが恥ずかしいことになってしまうから、兄として気づかないふりをして、新しいおむつを充ててやる。

「よし、これでオッケーだ」
「あ、ありがとうなの……」
「それじゃあ大人しく寝てるんだぞ。今日は半ドンだから、帰ってきたら一緒に病院だからな」
「うん……」

 ぽんぽん、
 新しいおむつを充てたおまたを軽く叩いてやって、布団をかけ直してやる。
 心細そうにしている妹を一人残して登校するのは後ろ髪を引かれる思いだが、学校を休むわけにもいかない。
 浩喜は心のなかで妹を元気づけると、学校へと急ぐのだった。

        ☆

 浩喜は登校すると、まずは絵馬のクラスに行って妹が病欠することを伝え、それから自分のクラスへと向かった。
 土曜日の授業は三時間。
 給食は無しで、お腹を空かせての下校となる。
 たった三時間。
 されど三時間だ。
 いつもなら土曜日はあっという間に終わる感覚がするけど、今日ばかりはちっとも時計の針は進んでくれない。

(絵馬、ちゃんと水分摂れてるかな……。風邪、酷くなってないかな……。トイレは……おむつ充ててるから大丈夫か)

 それならば帰ったらまずは最初におむつを交換してあげなければ。きっと風邪を引いた絵馬は、おむつを交換することさえもできないに違いない。

(学校終わったら、すぐにおむつ交換してやるからな)

 浩喜は焦る気持ちを察してくれたのか、やっとのことで始業のチャイムが鳴ってくれた。
 三時間――。
 時の流れはネットリとした水飴のように流れていく。

        ☆

「絵馬、大丈夫か!?」

 学校が終わったその瞬間、浩喜は真っ直ぐに家に帰るとノックをすることさえも忘れて妹の部屋のドアを開け放っていた。
 その瞬間に異変に気づく。
 この異臭は――。

「んっ、んんぅ……」

 ぶりっ、ぶりぶりぶりっ。
 ぷりゅりゅっ。ぷりぷりぷりっ。

 妹の苦しげな呻き声とともに、おむつの中から可愛らしい排泄音が聞こえてくる。
 妹の部屋に満ちる異臭の発生源は……、どうやらおむつに間違いないようだ。
 その本人である妹にはその自覚はないようだが。
 タオルケットをお腹にかけているだけだから、黄色と茶色に染まったおむつが丸見えになっている。

「すぅ……すぅ……すぅ……」

 プリプリプリッ。
 プリュリュッ!

 妹は安らかな寝息を立てながら、うんちを漏らし続けている。
 いわゆる『寝糞』というやつだ。
 いつもおむつを充てて寝ている絵馬だけど、おしっこは漏らしてもうんちまでは漏らさない。
 こうして寝糞をしているということは、絵馬の体調はよほど悪いのだろう。

「一人にして悪かったな」

 絵馬のベッドの枕元に歩み寄り、明るいブラウンの髪を梳いてやる。その髪は、汗でしっとりと濡れていた。
 兄がすぐ隣にいるとも知らず、妹はお腹に力を入れ……それだけではなかなか出てきてくれなくなったのか、大胆にも仰向けになった状態で脚を広げてみせる。
 それはまるで道路で轢き潰されたカエルのような、無様な姿。

「ぅぅぅぅ~っ」

 ミチミチミチッ!
 ブボボッ!

 妹は一際強く呻いたかと思ったら、おむつの中から穢らわしい爆音が聞こえてくる。
 どうやら大腸に溜まっていたガスを噴射してしまったようだ。
 その爆音が目覚まし時計になったとでもいうのだろうか?

「んっ、ううう……。あ、あれ……」

 寝糞をして深い眠りに落ちていたとばかり思っていた絵馬の眉目が微かに歪むと、色素の薄い瞳がゆっくりと開かれた。
 そんな寝ぼけ眼な妹の視線と、兄の視線がゴッツンこする。

「えっ、あれ……お兄ちゃん……? あううっ」

 このときになって絵馬はお行儀悪く脚を開いて寝ていることに気づいたのだろう。
 慌てて脚を閉じてみせる。
 そして更に気づいたのだろう。
 おむつの中が大変なことになっていることに。


妹は甘えんぼ16につづく!

少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

この小説は、同人誌『妹は甘えんぼ』として発表しています。
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