箱庭の楽園 2023/02/10 11:38

新作をちょこっとご紹介

※タイトル、内容に少し迷い中なので、
 もっと鬼畜がいいとか、こんなの見たいなどご意見あればください。

ドS、俺様ご主人様とドジな女中さんのラブコメ(?)です。

ーーーーーーー



 江戸で知らぬ者はいない札差し──つまり金貸し業を営む佐助は、座敷牢で厳しい顔で女中のすずと向き合っていた。

「今度は家宝の壺を割っただと? しかも男と乳繰り合ってやらかしたと聞いた。本当か」
「も、申し訳ございません」

 すずは、震えながら畳に頭をこすりつけて謝罪した。
 二年間の約束でこの護国寺家に奉公にきたが、失敗ばかりやらかして、叱られてばかりいる。
 出入りの商人の男に押し倒されて、抵抗している時に、すずの足が壺に当たり割れてしまった。

 そのことを屋敷の旦那様に咎められている。
 詫びをしても済まない。曰く大陸から来た貴重な骨董品らしい。
 すずを押し倒した男は逃げてしまった。しかも屋敷から大金を盗んで。
 すずは、共犯を疑われ、主人である佐助に詰問されている。

「旦那様、私は盗みなどしておりません。あの男に押し倒されて、抵抗するうち壺を割ったのは本当ですが」
「お前、あの男とできていたのか」
「へっ? できる? なにが?」
「あの男とねんごろな関係だったのかと聞いている!」
「ねんごろ?」

 意味が分からず聞き返すと、畳を拳でドンと叩いて、怒鳴られた。
 ただでさえ強面の主人に低い声で詰問され、気の弱いすずは震え上がった。
 佐助はもともと怖い顔をしていて、実際中身も血も涙もない人でなしだが、ここまで怒っているのを見たのは初めてだ。

「ひっ。ね、ね、ねんごろではありません。今日初めて会って」
「お前が誘ったのか」
「いえ。とんでもございません」

 臆病なすずは、その剣幕に震え上がって否定する。
「客間にお茶を持っていったら突然押し倒されただけです。音ですぐに逃げましたし」
「男は近日中にとっつかまえて市中引き回しにする」

 佐助は血も涙もない金貸しと噂されていたが、よく知れば実はいい人だったということはなく、本当に顔の良さと羽振りの良さを鼻にかけた傲慢な男であった。
 とはいえ、すずにとっては奉公先のご主人様だから逆らうことは、決してできない。
 たとえどんなに理不尽であっても。

「あの男がうちの見世から現金を盗んだ。誰かが手引きしたのではないかと言っている。皆がお前を調べろと」 
「はい。お気に召すまで調べてください」

 そこまで言われては身の潔白を証明するほかない。

「お前が盗みなどするほど悪知恵のきく娘ではないと知っている。だが皆の手前、きっちり調べないとならない。悪く思うなよ」
「はい……」

 まだなにかあるのかと思っていると、耳を疑う言葉が出た。

「脱げ」
「え?」
「脱いで、見せるんだ」
「あの……なんの関係が」
「きちんと体を隅々まで調べてこそ、皆にお前はなにもしていないと言える」

 どうして脱いだら潔白が証明できるのかわからないが、そこまで言われては逆らうことなどできない。
 そもそも佐助はこの家の主人で、自分はただの奉公人だ。佐助が烏は白いと言えば、烏は白いと言わねばならない。
 旦那様の言うことは是が非でも聞きなさいと、家を出る時に故郷のばっちゃんにもそうきつく言われた。

「はい……」

 震える手で、着物の帯を解くと、白い襦袢が見えた。どこまで脱げばいいのか顔色を窺う。
 着物を落とし、襦袢だけになる。襦袢の下にはなにも身につけていない。これを脱げば丸裸だ。

「あの……なにも隠し持っていません」
「全部脱げ」

 無慈悲な言葉に涙が出そうになる。そもそも、あの男が悪いのに、どうしてこんな目に遭わなければならないのか。
 すずは生まれつき不幸体質で、理不尽な目に遭いやすかった。
 めそめそと泣きながら襦袢を落とす。
 まだ誰にも見せたことがない場所まで見られて、屈辱と羞恥にすずはしゃくりあげた。

「うぅ……ひっく」
「目を閉じろ」

 壺を割った仕置きに、きっと打たれるに違いない。
 全裸で畳の上に正座して、目を閉じる。叩かれるのは顔だろうか。今までどんなドジをしても手を挙げられたことはない。怖くて目をぎゅっと閉じて歯を食いしばる。

「あ、あの旦那様?」
「横になって足を広げて見せるんだ」

 言われた通りにすると、体の隅々まで触られ、撫でられた。
 どうやら殴られることはなさそうだ。代わりに素肌の上をごつごつした手が這いまわる。

「ふぁ」
「いいか、すず。男に呼ばれても簡単についていくな。二人きりになってはいけない」
「だ、旦那様でもですか?」
「俺はいい。ほかはだめだ」
「はい……」

 大きな手が胸の膨らみをさまようように触れていく。
 胸の輪郭を触れていた手が胸の中心に触れた。思わずびくりと体を跳ねさせた。

「……っ」
「なにも隠していないな」
「はい……。無実だと信じてくれますか」
 
 佐助の声に、もうわかってくれたのだと体を起こそうとすると、

「まだだ」

 きつい声で言われる。

「あのぅ……」

 すずが体になにも隠していないのはわかったはずだ。そろそろ着物を着たい。

「まだ調べていない。お前が男と情を結んでいなかったか」

 触ったらなにかわかるのだろうか。
 よくわからないが、もう少しの辛抱だと歯を食いしばって耐える。あちこち触られて、落ち着かないし、くすぐったい。

「あっ」
「しっかり見せろ」

 足を思い切り広げられて、恥ずかしいところをぱっくり開かれた。
 思わず顔を隠して、目を閉じる。
 視線を感じると、心臓の音が佐助にも聞こえそうだった。
 こんなことでなにがわかるのかという疑問もあるが、なにか聞いたりできる立場でもない。
 ──あと少しの我慢なんだ。

「中を調べるぞ」
「え? 中?」

 男のごつごつした手が割れ目の間を探り、指を入れた。

「ひっ」
「少しの辛抱だ」

 自分でもあまり触れたことのない体内を佐助の指が撫でまわす。
 そんなところになにかを隠すなどありえないのに。なにも入れたことのない場所に指が出たり入ったりする。

「やめ、やめてください。そこにはなにも隠していません」
「わかっている」
「ならば何故……」
「言っただろう。男と情を結んでいないか調べているんだ」

 男の長く太い指を出し入れされると、違和感と圧迫感が辛い。
 繰り返されるうちに、ぐちゃぐちゃと股の間が濡れてくる。
 堪えがたい不快感と、異物感に、涙が再び零れた。

「もう少し足を開け」
「うぅっ……」

 拒んでいると、無理やり思い切り足を開かされた。
 男の強い力で、これ以上ないほど秘部を暴かれ、耐えきれず顔を覆う。

「生娘が男と二人きりになること自体けしからんことなのだ。今回だけは、許すが次はないと思えよ」
「は、はぃ……あ、あぁ、んっ」

 なんだか矛盾している気がしたが、逆らってもどうせ聞いてもらえない。
 ──あと少し。

 狭い室内にぐちゃぐちゃと水音が響く。体の奥でなにか得体のしれない感覚が芽生えてくる。

「も……しないから、終わりにしてください、は……っ」
「そろそろよくなってきたんじゃないか。こっちも触ってやるか」

 そう言って割れ目の上にある突起を親指でくりくりと弄られると一気に体温が上がり始めた。

「やぁ……ひっ」
「半端にやめるほうがあとが辛いぞ」

 そう言うと陰湿な手つきで一層すずを苛める。叱られたことは数知れないが、こんなことをされたのは初めてで、恐ろしさに身を縮こまらせて耐えた。

「中が狭くなってきた。お前は覚えがよさそうだ」
「んっ。あっ、やぁあ」
「なにも知らんような顔しおって、しっかり育っていたようだな」

 もう片方の手ですずの胸を揉みしだいたり乳首を摘まんだり引っ張ったりする。
 なんか変だと思いつつ、すずは身の潔白を証明したいがために必死に耐えた。
 
「あ、指止めてくださ……はぅ、あ……変なの来ちゃう」
「太ももまでぐっしょりだぞ」
「いやぁ、乳首引っ張らないでくださ……ぅあん」
「同時がいいんだろう。中も大分ゆるんで潤んできたぞ」
「あ、や、んーっ」

 両手で敏感な場所をめいっぱい弄りまわされているうちに、下腹で快楽が弾けた。

「達ったか。たやすい体だな。今後は気をつけろ」

 すずがびくびくと体を震わせていると、佐助は体を離した。
 気だるい体を起こして、着物を直す。

「もうわかった。今はこれでいい。お前を二年働かせたが、損害のほうがはるかに大きかった」
「なんでもします」

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