年始からウディタ修正! (+おまけ:Switch移植時の処理速度比較)
「よーし今年は『片道勇者2』の開発もやっていくぞー!」
と思っていたら年始のリアルイベントや引き続きウディタのバグ修正が盛りだくさんの状況で、結局まだまだウディタの修正が作業時間の大半を占めています。
今回はウディタのこれまでの修正内容のうち、前回紹介時から追加修正された「改善点」っぽい部分だけリストアップしてやってる感を出していきたいと思います!
(バグ修正分はナシで)
ウディタ3 Ver3.101~3.134までの改善点
【新機能】
●【Game.ini】「SelectedText_to_ClipBoard_F2=」の行を追加。
デフォルトは0です。1にしてゲームを起動すると、F2キーを押すことで「選択中の選択肢」→「なければマウスカーソル上の文字列ピクチャの文字列(不透明度1以上)」をクリップボードにコピーできます。
→ 翻訳プレイにも便利です。海外勢の方もウディタ製ゲーム遊んでくれるといいですね。
https://twitter.com/WO_LF/status/1603999552948023296
●【Config.exe】iniファイルの保存処理をUnicodeに対応。
日本語以外のロケールで起動した場合は自動で英語になる機能を追加。
●【ダウンロード】POST時のContent-Typeを変更できる裏技を追加。
「POST送信」文のどこでも「<<CONTENT>>~~<<CONTENT_END>>」と入れると送信時のContent-Typeヘッダを~~部分で上書きできます。
【入力例】<<CONTENT>>application/json<<CONTENT_END>>~ここにPOST内容~
※デフォルトでは<<CONTENT>>application/x-www-form-urlencoded<<CONTENT_END>>が入っているのと同じ処理が行われています。
※<<CONTENT>>~<<CONTENT_END>>部分は削除されて送信されます。
→ Content-Typeってもっぱらテキスト形式にしか使わないものかと思ったら、json形式も送れるようにすることでVOICEVOXさんなどのボイス再生などにも使えるとのことでこの機能を搭載しました。これでもっと色々できるかも!
●【プロ版機能】「実行中メインEv強○中断」機能を追加しました。
「決定キー起動や接触起動、自動起動のイベント」など同時に1つしか実行できない「メイン実行イベント(仮称)」に対して、並列イベント内から強○的に「イベント処理中断」させることができます。
- 「ウェイト」や「~~完了までウェイト」系は、ウェイトは中断されますが、実行中の処理自体は続行されます(動作指定、スクロール、ダウンロード機能など)
- 選択肢コマンドや文字列操作コマンドのキーボード入力、キー入力待ちも中断されます。
- ウェイトありのトランジション中や場所移動中はそもそも並列イベントが進まないので「実行中メインEv強○中断」は実行できません。
→ イベント処理をいつでも打ち切れるので、うまく使えばイベントスキップ機能などに便利です。
【ゲーム部の改善点】
●【ダウンロード】「保存しない」にチェックを入れても「~_tmp」ファイルが作られていたので、ファイル保存が不要なときはそもそも「~_tmp」ファイルを生成しないよう修正
●【ダウンロード】無料版で「http(s)://localhost」に接続する場合は連続で接続してもウェイトが増えないよう修正
→ これによって自PCにPOST送信するようなソフトと連携しやすくなります。
●【起動時】起動に失敗したときなどに勝手にグラフィック表示モードが「ソフトウェアモード」になる現象が起きにくくなるよう修正。
(現在は起動失敗時、手動で設定を変えてくださいというメッセージが出ます)
→ ときどき修正点に入っているのですがなぜかよく直ってない部分です。
●【起動時】ソフトウェアモードで起動したときはタイトルバーに【ソフトウェアモード】と追加表示されるよう修正。
(プロ版の場合、「ゲームの基本設定[Pro専用]」のタイトルバー表示設定に<SOFT>と入れるとソフトウェアモード時にその箇所に表示されます)
●【Config.exe】「グラフィック表示モード」の説明文を以下のように変更。今となっては3Dモードで動かないパソコンの方が珍しいと思いますので実状に合わせた形にしました。
<3Dモード>
グラフィックボードを使用して描画。通常はこちらが高速かつ高い描画品質になります。
<ソフトウェアモード>
CPUのみで描画するセーフティモード。動作は安定しますが処理速度は遅く、描画も最低品質です。
●【セーブ・ロード処理】「セーブデータへの書き込み」処理で変数・文字列を書き込んだ際、従来は1つ書き込むたびにファイル保存し直していたのを、「そのフレーム中のイベント処理が全部終わった時点」と「緑帯エラーが起きた時点」、または「ゲーム終了時」にまとめて1回だけファイル保存するように効率化
【エディター部の改善点】
●【ゲームデータ作成】文字種の問題で暗号化に失敗したファイルがあった場合はメッセージボックスを表示してそのファイルを無視するように修正。
また、「暗号化処理はUnicode化されておらず、日本語と半角英数字のファイルしか読み込めません」という注意書きも追加しました。
→ Windowsが「日本語」以外の言語環境だとうまく暗号化できないのでこのような記述が追加されました。海外の方にもウディタ使ってくださってるなんて緊張します。
●【データベース設定画面】「挿入」「削除」「貼り付け」ボタンを押した後、そのボタンになるべくそのままフォーカスが戻るよう修正
→ 「挿入」ボタンや「貼り付け」ボタンをEnterで連打できるようにしたいという意図です。
●【イベント・データ選択欄】コモンイベントウィンドウ、マップイベントウィンドウ、データベース画面において、中クリックをドラッグしながら上下スライドでリストボックスをスクロールさせられるように修正
(Editor.ini内の「ListBox_MClickDrag=1」を「0」にすると機能停止できます)
→ Ver2時点ではリスト内で中クリックして出せていた「スクロールの丸ボタン」が出なくなってしまったのでこちらを搭載しました(出る場合もあるようです)。もしスクロールの丸ボタンも出て邪魔になる場合は「0」にしてください。
これを搭載した理由の80%くらいは、私のマウスのホイールがだいぶ前からまともに機能しなくなっているからです。どうしてマウスのホイールってすぐダメになっちゃうんでしょうね……。
といった修正が12月後半から1月中旬現在までの内容でした!
バグ修正だけのつもりがなんだかんだで色々いじってますね。
裏ではライブラリ作者さまにお問い合わせしたり色々ドタバタやっております。
ウディタ用の支援ページ作りました
そしてこちらはあんまり大した話ではないのですが、BOOTHにウディタ用のご支援ページを作りました。
以前の生放送でいただいたご要望にお応えしたつもりのもので、参考資料っぽくしてあります。今は少ないですがコモンイベントと解説資料が載っています。経理的な都合でも、コモンが気になる方でも、ご支援はいつでも大歓迎です! また、すでにご支援くださっている方、本当にありがとうございます!
ウディタが落ち着いたらゲーム開発に戻りたいのですが、直近で遊びたいゲームも出てきそうなので、この機会に色々最新のゲームも遊びたいなと考えています。
直近だと『ファイアーエムブレム エンゲージ』が注目作!
落ち着くタイミングが少なくて話題作を遊ぶチャンスを何度も逃しているので、今回くらいはせっかくですから楽しみたいですね。
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今回のおまけはウディタのSwitch移植時の処理速度についての話題!
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