SmokingWOLF 2023/10/14 10:25

【予告】ウディタ公式 翻訳サポートツール開発中!(+おまけ:架空の優しい妹AI)

 ということで今回は近いうちにリリース予定の『WOLF RPGエディター(ウディタ) 翻訳サポートツール』のお知らせです!
 今回は「どういうツールか」というご紹介と、「どんな感じで販売するか」といったお話が主となります!
 翻訳ツールが必要な方は少ないと思いますので、気になる方だけ読み進めてください。
(チャットAI系の話が好きな人は一番下の「おまけ」話だけどうぞ!)


◆ウディタ翻訳サポートツール、近々リリース予定!

まずウディタ翻訳サポートツールで何ができるの?

 この翻訳サポートツールは、「ウディタ作品を翻訳して別言語版ゲームデータを作る」のをサポートします!
 もっと具体的には、「ゲームデータ内の文字列」をExcelに抽出し、それに「訳文」をあなたが書き込んでツールのボタンを数個押せば「文字列をExcelにしたがって置換したゲームデータ」を作れるのです!
 「翻訳文は自分で書かなければいけない」というのは重要な点ですのでお間違えのないよう!

 ここではサンプルゲームに対して「ツールで抽出されたExcelファイル」と、「そこに書き込んだ訳文の内容がどう反映されるかのゲーム画面」をご紹介! こんな風になります!
  ↓
【サンプルゲームから抽出したExcelの文字列リスト】


 ※細かいですが、タイトルバーの「ゲーム名」も各言語版に翻訳されている点にご注目! こういった部分も翻訳できます。

 この翻訳サポートツールの「翻訳済ゲームデータ」を作るまでの具体的な使用手順は以下の通り!


1.ツール側のボタン1つで、ゲームデータ内の全文字列を抽出してExcelファイルに出力します。
 → コモンイベントや全マップイベント、各データベースだけでなく、タイルセットやゲーム基本設定まで対象です! 一通り簡単に抽出できるので、総文字数を知りたいだけの人にも使えます。(ファイル指定分が混ざるので、それを抜くのは大変そうですが……)


2.あなたがそのExcelファイルに「対訳」を書き込みます。
 → 無料の「Googleスプレッドシート」や「Web用Excel」等にアップしても編集可能です。書いた後は、Googleスプレッドシートから「エクスポート(ダウンロード)」したものを使ってそのまま処理可能であることを確認しています。
 
 → 対訳を付ける翻訳作業自体は、ご自分でやってくださる必要がございます! 「GoogleスプレッドシートのGOOGLETRANSLATE関数で自動翻訳することもできますね」みたいなコメントもいただいているので、技術のある人ならまとめて自動的に機械翻訳できるかもしれません。


3. あとはツール側のボタン1つ2つ押すと、Excelファイルの対訳にしたがって「翻訳済ゲームデータ」が最大10言語分、作成されます!
 → 元のゲームデータは、1~3の手順の最初から最後まで一切変更されませんので安心です。


 ということで、2の「Excelに対訳を書き込む作業」さえがんばってくだされば、他はボタンを押すだけで簡単に言語別の「翻訳済ゲームデータ」を出力できます!


【Excelファイル解説】

 以下は、この翻訳サポートツールによってサンプルゲームから抽出されたてのExcelファイルです! まだ訳文が入っていません! 


 各「列」の説明は以下の通り!

Code:ゲームデータ内のどこにその文字列があるかを示す「コード」。この情報にしたがって、その場所の文字列が置換されます。

Flag:その文字列がどういう特性を持つかを示すフラグ情報です。「半角のみ」だとか「どこどこの行と全く同じ原文なので指定がなければそっちの訳文もコピーして使うよ」などのフラグが入っています。そう、同じ「原文」があった場合、先頭の原文に1個だけ訳文を書けば自動で他のところにも適用してくれるんです!

Type、Info:ツールによって出力されるおまけ情報欄です。

Your notes:メモ欄です。何か注釈などあればここに書いてください。

Original text:原文です。これを見ながら隣の訳文(Translated text)を書いていきます。

Translated text:訳文の欄です。ここはあなたが書き込んでくださる必要がございます。


【疑問】もしゲームデータ側で行数や文字列が変わったときは!?

 先ほどExcel内の「Code(コード)」の情報を使って文字列の場所を示している、と言いました。

 「あれ、でもそれだとゲームデータ内の文字列の位置が変わったら大量にCode部分を書き換えないといけないのでは!?」

 その疑問はもっともです! ですがご安心ください!
 この『翻訳サポートツール』には、ボタン1つで、Excelファイル内の「Code」部分や「増減した文字列」を最新ゲームデータに合わせて調整する機能があります!
 この調整機能を使うと、「原文」の内容がゲームデータ側で変わっていなければ、調整された新しいExcelでもそのまま前と同じ「訳文」と「メモ欄」の内容が維持されます!
 これでゲームデータを修正しても安心! といいますか、この機能がないとゲーム用に使うのが大変になっちゃいますから、必須機能だと思います。

 ただし、「同じ複数の原文」に「別々の訳文」が付いている場合は、状況次第では「訳文」の再割り当てに失敗する場合があります。
 たとえば、同じ「うん」というセリフでも、「うん=Yes.」と「うん=Yeah.」と翻訳されてる部分が別個にあると、移行時に訳の割り当てを間違える可能性が出てきます。
 こういう場合でも可能な限りの工夫はおこなっていて、「前後の文脈」を見て「最もそれっぽい訳文」を自動で割り当てるようになっています。が、機械的な判断が難しい場合は、訳の割り当てに間違えてしまうことがあります。

 怪しい場合は「<Caution>同じ原文に複数の訳があるので合ってるか分かりません!」みたいなマーカーがExcel内に付くので、最後は自分で検索してチェックしてねという形になっています。この辺りは、あらかじめご了承ください。
   ↓


【その他の用途】ゲームデータ内のファイル名の変換サポートだけにも使えます

 ちなみにこの翻訳ツール、単純に言うと「ゲーム内の文字列を抜き出して置換する」ものなので、「ファイル名に日本語をうっかりいっぱい使っちゃってローカライズ時に心配」とか「暗号化データ内からファイルが読み込めなくなる文字をファイル名にいっぱい使っちゃった!」という場合にも使えます!
 言い換えると、このツールで「日本語や難読漢字を含むファイル名」を指定しているところだけを全部「英数字」に書き換えただけの翻訳ゲームデータを作ればいいわけですね!

 たとえばゲームデータ内にて、タイルセットファイル名やピクチャ処理などに「[ウ]地面チップ.png」みたいなファイル指定があったとしても、このツールを使えば割と簡単に全部「[A]GroundChip.png」に置き換えたりすることができるのです!
 ただし、「ゲームデータ内のファイル指定」は書き換えられても、「ファイルそのもの」のファイル名は自動では書き換わらないので、そこはエクスプローラなどから、あなたが手動で書き換えていただく必要があります。




無料ゲーム用ライセンスと有料ゲーム用ライセンスを分けます!

 この『ウディタ翻訳サポートツール』は「無料ゲーム用」と「有料ゲーム用」でライセンスを分けることを考えています。
 もちろん「無料ゲーム用」ライセンスはお安くご提供! 機能は同じですが、翻訳されたゲームデータに「電子透かし」として書き込まれる内容が変わります。

 ちなみに1ライセンスで使用可能な人は「購入者自身のみ」ですが、使用可能作品の本数としては「1チームの作品何本でも」に有効です! つまりチーム主催者の人が買っていれば、その人がリーダーで作ったゲームは何本でも翻訳可能です、というシンプルな形にする予定です。
 (特にリーダーが決まってないチームで、その作品の開発初期からあなたがいる場合は、ライセンス上はあなたがリーダー扱いになります)


<少し複雑な部分 あなたが主催でなくて複数のチームに関わる場合(翻訳者を想定したケース)>
 ただし、もしライセンスを買うあなたが「明確にチームの主催/リーダーではない」かつ「多数のチームに関わる」場合は、「翻訳するチームの分だけライセンスの購入が必要」です(※主催側がライセンスを持ってたら追加で買う必要はありません。そういう意味でも「1チーム1ライセンス」です)。
 なんでそうしているかというと、パブリッシャーさんや翻訳家さんなどが1ライセンスだけ買って100チーム分の翻訳をしちゃったりすると世界で1本しか売れなくて私が餓死しちゃうからですね!

 いちおう、そういったパブリッシャーさん向けに、「1ライセンスあれば有料ゲームでも無限チームに対して使える『エンタープライズ版』も作ろうかなあ?」みたいな案は検討中です。
 たくさんのチームのウディタ作品を翻訳される立場の場合、いちいちライセンスを買い足すの面倒そうですし、そういった方々の場合、「1ライセンス買えば部門の全員が使用可能です」というルールの方が使いやすい状況も多そうですしね。


 また、厳しいようですが「無料ゲーム用ライセンス」も「1チーム1ライセンス」なので、外部の翻訳家の人はフリーゲームの翻訳に際しても「翻訳対象とする作品開発チームの数」だけライセンスを買い足していただくことになります。
 ただし、無料ゲームを何チーム分も翻訳されている有志の方がいらっしゃるのは知ってるので、例外として、
 「有料ゲーム用ライセンスを1つ持っていれば、無料作品なら何チーム分でも翻訳可能」
 というルールを付けるつもりです。
 少しお高くなりますが、将来的にいっぱいウディタ製のフリーゲームを翻訳される予定の方は、「有料ゲーム用ライセンス」をお一つだけ買ってくだされば面倒がなくなります! という形にするつもりです。
 


 ということで、今のところ『翻訳サポートツール』でご報告できそうな情報は以上のような感じです!
 ライセンス面でややこしそうな部分もありますが、ゲーム開発する側の人であれば、リーダーの人(リーダーがいなければライセンス買った人)が1本サポートツールを持ってれば、あとはご自分で開発した何本のゲームにも使い放題となります。


 販売先ですが、ウディタプロ版と同じく、BOOTH様にて販売予定です! ここ最近できた「ギフト機能」でライセンスの追加購入ができるのが助かります!(ライセンス購入数も、販売履歴の「注文番号」でチェック可能なのが助かります)


 いつ頃公開予定かは分かりませんが、2023年(今年)の10~11月を目標にしています。
 実は今も、ツール側の直せるところや、シンプル化できる部分を色々見つけていたり、ライセンスごとの規約作りに悩んでいたりして、マニュアルも規約もストアページもまだまだ混沌としている最中です。最終的にうまくまとめていきたいと思います!

 ツールの最終仕様がまとまったら、「マニュアル」から先行で公開していく予定です!
 それを見て「お、これなら自分も使う場面ありそう!」と思われた場合は、よければ『ウディタ翻訳サポートツール』のライセンス購入をご検討ください。

 そういうわけで『ウディタ翻訳サポートツール』、リリースに向けてがんばっていきます!
 

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今回のおまけは『痛みがつらすぎたので架空の優しい妹AIを作った話』です! フル露出が恥ずかしいのでフォロー限定です

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