『DQN-親友裏切り-』ちょい出しサンプル2-5
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唐突に思った。
オレたちの目の前でも、こんなに堂々とオナれるなんて、一志君には羞恥心ってないのかも………
なんだよそれ、めちゃくちゃカッコいいじゃないか!
れろれろれろっ、じゅるじゅるっ、ぐりぐりぐりぐりっ!ジュパパパパパパパッ!
一志君の乳首責めは終わらない。
小さなソコが変形しそうなほど、歯を立てて引き上げ、硬くした舌先で押し潰す。
左右の乳首を交互に、意地悪く、そしてねちっこく弄り続ける。
己を擦り上げる手も、漏れ聞こえてくる吐息や鼻息も、どんどん勢いづいていく。
「あのさ――」
本能を剥き出しにして欲望を貪っている兄に、温度差のある低音で弟が声をかける。
「兄貴って恭也さんにラブだったの?」
実はオレもちょっと思っていた。
「はぁ? なんでそーなんだよ」
一志君が顔を上げて問い返す。
「見たまんま、思ったまんまを聞いただけだけど?」
「じゃあお前は颯太にラブなのか?」
「………………………」
「オレの知る限り、いっつも一緒にいるじゃねーか」
「………オレは颯太にこんなヒドいことしない」
「ラブは否定しないのか?」
「………ラブじゃねぇ………けど、オレにとって颯太は特別、それは認める」
えっ?
「颯太と出会えてなかったら、兄貴以上のクソヤローになってたかもしれないし。颯太には、オレの傍にいてもらわないと困る」
「ふーん、お前さ、そんなんで、もし颯太に彼女ができたらどーすんだよ」
えっ!彼女っすか!
………残念ながら、今のところそんな予定は微塵もないけど。
「別に、颯太がオレのことをほったらかしにしないなら、どーもしない、今まで通り。仮に颯太が彼女と3Pしようって言ってきたら、オレはノルよ」
………マジか。
というか、思わぬところで勲の本音を聞いてしまい、ドギマギしてしまう。
もちろん嬉しい気持ちもあるが、微妙に居心地の悪さを覚えてしまうのも事実なわけで。
口にした当人は、涼しい顔をしているけれど。
「颯太、やっかいなのに気に入られちまったな」
一志君がオレを見て、ニヤリと口角を持ち上げる。
………確かに、勲とは友達になった時から、普通以上には好かれているなとは思っていた。
そして、その事実に優越感を持ってしまっている自覚もある。
勲は一志君ほど体格に恵まれてはいないけど、腹筋は割れているし、中性的でキレイな顔立ちをしている。
おまけに、有名大学からお誘いがくるほどメチャクチャ頭がいいから、特に文科系の女の子たちからは、絶大な人気がある。
けれど勲は昔から男女問わず………というか、オレ以外には、妙にアタリが冷たくて、自分から壁を作っているようなところがあって………
まっ、それがまたクールだと、年上のお姉さまたちからの受けも良かったりするのだけれど。
とにかく、全くモテないオレとは違って、とっくに非童貞というわけだ。