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口臭の記事 (5)

ooo 2024/04/13 21:12

【二次創作】プロレス部ショタくんがサキュバスの女王のくっさい口と長舌に完敗しちゃう話

※本作は同人サークル「スカンクス」様の『ばとるふぁっか~ず』と、「とろとろレジスタンス」様の『もんむす・くえすと!』の二次創作です。


※基本設定は前作SSか本家様のゲームをご参照ください。

『ばとるふぁっか~ず』 ※世界観・主要キャラ
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ251542.html

『もんむす・くえすと!』 ※今作の敵メインキャラ「アルマエルマ」
https://mon110.sakura.ne.jp/mong/top.html


【拙作】
『ばとるふぁっか~ず(スカンクス)』二次創作 ~憧れのおクチ~
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17625044



※本作には本家作品における若干のネタバレがあります。
 先に本家作品のクリアをオススメします。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「道場破り……ですか?」
「うん、道場っていうか、ウチみたいな団体なんだけどね。 今どき珍しいよね~」

 アンダーグラウンド興行団体、"ナイトオリンピア”の選手用ロビーにて。
 少年バトルファッカーの"東雲ユウ”は、先輩女性の"桜花”からとある噂話を聞かされた。

 何やらここ最近、プロレス団体やバトルファッカー団体を標的とした道場破りを行なっている者がいるという。
 その者は圧倒的な強さで全戦全勝を重ねており、驚くべきことにその人物"悪魔”のようなコスプレをしたとんでもなく美しい女性であるらしい。

「私の知ってるところもいくつかヤられちゃったみたいだし、いずれウチにも来るんじゃないかな。 っていうか、絶対来るよねっ? どれくらい強いんだろっ! 早く戦ってみたいよねっ!!」
「せ、先輩……」

 バトルファッカーとしての血が騒ぐのか、いきなり闘志を燃やし始めた桜花の姿に苦笑しつつ、ユウは心の中で思案していた。
 突然現れた、圧倒的な強さを持つ美女――それだけでも凄い事だが、その格好が"悪魔”のコスプレ姿というのが、ユウの心に引っかかっていた。

(悪魔って……もしかして、前みたいな……いや、考えすぎかな……?)

「あっ、そろそろ私の出番みたい。 それじゃ、いってくるね! って、ユウくん?」 
「…………え? あっ、はい! 頑張ってください!」
「なぁに~? ユウくんってば、カワイイ悪魔ちゃんの事で頭いっぱいで、先輩の事はもう眼中にないって感じ? 傷ついちゃうな~……」
「い、いやいやいやっ! そんな事ないですよ! 今のはちょっと、前の、えっと……」
「ふーんだっ! 確かに最近ユウくんには連敗中だけど、次こそは私が勝つからねっ! 首を……じゃなくて、鼻を洗って待ってなさーい! にひひっ♪ じゃーねっ!」
「あっ、うっ……えと、き、気を付けて、ください……」

 ユウの方を向いた桜花は何かを舐めまわすように舌をベロベロと動かした。
 たちまちユウが顔を赤面させると、桜花はいたずら気に微笑みながらリングの方へと走り去っていった。
 戦績で勝ち越したとしても未だに憧れの先輩である桜花の長い舌の感触とニオイを思い出し、ユウは自身の体格に見合った小ぶりなペニスを慌ててタオルで覆い隠した。

 嵐のように過ぎ去っていった桜花によって浮ついてしまった心を何とか鎮めつつ、ユウも自身の次の試合の準備をする事にした。
 しかし、この時は杞憂である事を願った予想が、数日後には現実になってユウの身に降りかかる事となったのであった。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





「うっ……!? なにが……こ、ここは……!?」

 まばゆい光が収まり、目をしばたたかせながらユウが辺りを見渡すと、そこには異様な光景が広がっていた。
 自身が立っている白いリングはあちこちからスポットライトが当てられており、リングの外は辺り一面、黒とも紫ともつかない得体の知れない闇に覆われている。
 まるで、ユウの立つこのプロレスリングだけが空間ごと切り離されてしまったような、明らかな異常事態である。

 自身のプロレス部が例のコスプレレスラーに襲撃された。
 その報を聞いたユウはすぐに現場に向かい、自分の後輩である部員達からその精を搾り取った犯人を追った。
 道場破りが部員達に残した手紙の通りの場所に向かうと……ユウは突如としてこの謎の空間に転送されてしまったのだ。


「いらっしゃぁい♥」
「――誰だッ!?」

 突如として背後から響いた甘ったるい声にユウが振り向くと、闇の中から一人の女性が浮かび上がった。
 ふわりと重力を感じさせない動きでリングの上に降り立ったその女性の姿は、この状況に相応しい異様さを持ち合わせていた。

「ウフフ……やっと見つけたわよ。 キミがユウくんね? 聞いてた通り……すっごくカワイイわぁ♥♥」
「っ……!? お、お前はフロマージュさん達と同じ……魔族だなっ!」
「あら、やっぱり分かるかしら? そうよ、私の名前は"アルマエルマ”……クイーン……まぁ、サキュバスって言ったら分かるかしら? フロマージュちゃん達とは……そう、お友達ってところかしらね♪」

 紫色の艶やかな髪を腰まで靡かせながら、アルマエルマと名乗った女魔族は妖艶な笑みを浮かべた。
 
 その背はユウよりも高く、スレンダーな腕や腰とは対照的に、胸や尻、太ももにはこれでもかと女性的な肉感を盛り尽くした、まさしく男の欲望の具現とも思える体である。

 それだけであれば単なる卑猥な女性であるが、その頭部には一対の曲がった角が、その背はコウモリを思わせる巨大な羽が。
 そしてヒモのような黒の衣装が辛うじて秘部だけを隠している下半身に目をやれば、太く長い尻尾の先端でまるで花弁ような器官がパクパクと開閉を繰り返している。

 そのどれもがコスプレやCGでは到底及びつかない程の生々しいリアリティを感じさせている様は、まさしく彼女が人外の存在である事を声高に主張していた。

「アルマエルマ……! お前が、プロレス部の皆を……!!」
「フフ、ごめんなさいね? 本当はユウくんとだけ闘えれば良かったんだけど、お腹空いてたし、あんまりにも皆がカワイイから……つまみ食いしちゃった♥」
「皆はバトルファッカーじゃなくて普通のプロレス部員なのに……許さないぞ! 皆の仇はボクが取る!!」
「フフッ♥ 最初から闘志マンマンって感じね♪ 良いわぁ……さぁ、お姉さんと遊びましょう……んれぇ~~ろ♥♥」
「……ッ!!??」

 突き刺さるようなユウの闘志をゆるりと受け流すようにして、少し体を前に倒したアルマエルマは、ユウに見せつけるようにして何もない中空を舐め上げた。
 ニチャリと水音が聞こえそうなくらいにネバついた唾液の糸を引きながら彼女の舌が動かされると、ユウは思わず体を硬直させてしまう。
 
 ユウの視線はアルマエルマの組まれた腕の隙間から今にもこぼれ落ちそうな巨乳ではなく、スポットライトを浴びてテラテラと輝くピンク色の舌先にクギ付けになってしまっている。

「あらあら、いきなり固まっちゃってどうしたのぉ? もしかして、"こういうの”が好きなのかしらぁ……? 他にも例えば……んっ……んれぇ~~~♥♥」
「――――ぅ、わっ……!!?」

 ニヤニヤといたずら気な笑みを浮かべたアルマエルマが一度舌を戻し、再び口の中からベロンとこぼれさせた時、ユウは堪らずに声を上げてしまった。
 何と、先ほどまで綺麗なピンク色だった彼女の舌の表面が、真っ白に染まっていたのであった。

 ずるずる、ずるずると唾液を滴らせながら顎の下まで垂れ下がっていく長舌の色は、決して塗料のような美しい白さではない――――大量の舌苔に覆いつくされた、もわりと臭い立つような汚らしい白さである。
 そしてまさしくそれは、度重なる桜花との試合によって歪められたユウの性癖に真正面から直撃するような光景だったのである。
 

「あ、あっ……うぅぅっ!!?」
「そうよねぇ……キミは"こういうの”がだぁい好きだもんね? カワイイおちんちんの方も闘志ビンビンになっちゃって……♥ 嬉しいわぁ……私も高まってきちゃう♥♥」
「なっ……なん、で……!?」
「”なんで舌が急に汚れたんだろう”って? ”なんでボクの好みがバレちゃってるんだろう”って? ウフフ……どっちも答えは簡単……”私がすごぉいサキュバスだから”よ♥」
「……っ!!??」

 舌、唾、そして口臭にフェチを感じるようになってしまったユウの性癖は、今のところその元凶である桜花にしか知られていないはずだった。
 しかし、アルマエルマはサキュバスの特性をもってその性癖をユウの心から読み取り、自身の身体機能を操作する事でユウが最も好む舌の状態を再現して見せた。

 あまりの衝撃的な光景に狼狽えるユウの股間が、触られてもいない内にドクドクと脈動し始める。
 これからバトルファックの試合に臨む相手に性癖の全てを把握されているというのは、ユウにとって最悪の状況と言っても過言ではない。

「ウフフ、それじゃあ、気を取り直して…………」
「……ッ!!」

 アルマエルマがおもむろに光る指先を掲げると、見知った甲高い金属音が鳴り響く。
 観客もレフェリーも無い異空間に、どこからともなく打ち鳴らされたゴングの音を耳にしたユウは、反射的に正気を取り戻した。

「さぁ…………お姉さんと、遊びましょう……♥」
「来るなら……来いッ!!」

 再び闘志のこもった目を向け、手足を開いてファイティングポーズを取るユウの方へ、アルマエルマが地面を滑るようにして近づいていく。

「…………やぁッ!!」
「フフッ♥」

 無防備に射程圏内へと侵入したアルマエルマに向けて、ユウが鋭いサイドキックを放つ。
 小柄な体格から放たれる足技ながら、試合の中で先輩選手達の技を学んだユウが放つ蹴りは、牽制技として十分な威力を持っていた――――そのはずであった。

「……ッ!? はぁッ!! たぁあッ!!」
「ふぅん……重さは全然だけど、速さとキレはまぁまぁってところかしらね♪」
「なッ…………!?」

 二度、三度と連続して放たれたユウの蹴りは、アルマエルマの女性的で華奢な手によっていとも簡単に止められてしまった。
 ユウはその事実よりも、自身の蹴り足に返ってくる衝撃の小ささに驚愕した。

 "避けられた”のでも、”当たったが耐えられた”のでもない。
 ふわりと添えるように当てられたアルマエルマの掌によって、ユウの蹴り足が伸び切る頃にはその威力は完全に吸収されてしまっているのだ。
 あるいはユウがただの素人であれば、アルマエルマが魔族よろしく何らかの魔法を用いたと考えたかもしれない。

 しかし、ナイトオリンピアで数々の強敵と戦い抜いてきたユウには、それが彼女の凄まじい技量によって成されている事が分かってしまったのだ。

 あまりの技量差に肝を冷やしたユウの額から冷や汗が流れる。
 しかし、技量で負けているからといってここで諦めるわけにはいかない。

「くッ……うぉおおおおおッッ!!」

「あっ、そうそう、忘れてたわ……」

 ユウは蹴り技での牽制を止め、一度距離を取った後に素早いステップで攪乱し、渾身のタックルを放った。
 未だ成長期で小柄なユウに足りていない体の重さは、彼が日々のトレーニングで培ってきたスピードによって十分に補われている。

 ナイトオリンピアの強豪達もロープ際に追いやる事ができる、ユウの死角を突いたタックルは――――

「……んっ♥」
「ッ!!?」

 ――――ズドン、と鈍い音を立てつつも、少し足を開いて踏ん張ったアルマエルマに完全に受け止められてしまった。
 今度こそは技量だけでなく、圧倒的な反応速度と単純な力によって受け止められている。
 長身かつムッチリと女性的な肉を蓄えた彼女の体のどこにそのような力があるというのか。
 驚愕した次の瞬間には、ユウの背中にアルマエルマの腕がしっかりと回される。

 気を抜けばこのまま沈み込んでしまいそうな程に柔らかく、熱く、ムワリと匂い立つような抗いがたいフェロモンを放っている女肉に、ユウは完全に捕らえられてしまった。

「たしか、プロレスって相手の技をちゃんと受けないとダメなのよね? これでぇ、ちゃんとできているかしらぁ♥」
「む、ぐッ……んんんッ!!」
「ねぇ~♥ どうなのぉ~♥♥」
「ぐっ……さっ……! あぅ、うぅぅ……♥」

 ハグによる拘束を何とか振りほどこうともがくユウに向けて、アルマエルマが挑発的な言葉を投げかける。
 それも、額が触れ合う程の距離に顔を寄せ、わざとユウの鼻先で口を開けて囁くものだから、ユウの鼻先がモワリと生暖かいアルマエルマの吐息に包まれてしまう。

 酸っぱいような、生臭いような、重苦しいような……とても美女の口から醸されているとは思えない程の悪臭であるが、それはもちろんユウの好み100%にチューニングされたニオイである。

 身動きが取れず、顔を背ける事もできない状態でそのニオイを嗅がされたユウの体から力が抜けていく。

「…………う、うぉおおおおおッ!!!」
「おっとっと……フフッ、頑張るわね。 そうこなくっちゃ♪」
「ぜぇっ、はぁっ、はぁっ……まける、もんかぁ……!!」

 あわや完全に脱力してしまうというところで、再び気合を入れなおしたユウがアルマエルマの拘束を脱した。
 牽制の蹴りを繰り出しながら距離を取ったユウだが、またもアルマエルマが流れるように距離を詰めていく。

「ウフフフ……今度はこっちからいくわよぉ……ふッ!」
「……うぐッ!!?」

 くねくねと挑発的に尻を揺らしながら歩み寄ったアルマエルマがおもむろに腰を捻る。
 すると、ユウの脇腹にまるで鞭で打たれたかのような鋭い衝撃が走った。
 衝撃の後にやってきた痛みに慌てて脇腹を押さえたユウが目にしたのは、いつの間にか伸ばされていたアルマエルマの右足がゆっくりと元の位置に戻っていく様子だった。

 性の権化のような見た目に反して、まるで武の達人かのような動きを繰り返すアルマエルマが放った蹴りは、まさしく目にもとまらぬ速さだったのだ。

「ウフフッ、どんどんいくわよ♪」
「い゛ッ!! うぐッ!? ぐぅううッ!!?」
「ほらほら、頑張ってぇ♥」

 アルマエルマの下半身がブレたと思った瞬間、ユウの体に鋭い蹴りが次々と突き刺さっていく。
 そしてその蹴りは速いだけでなく、ユウが防御しようとした腕や膝を的確に避けて無防備なボディに突き刺さる。
 しなる脚が空中で軌道を変えながら襲い来る様は、まるで鞭で体を打たれているかのようであった。

「うッ、ぐッ! ぐぐぐッ…………!」
「ほぉら……つんつんっ♥」
「――――ひゃううっ!!? うわわっ!!?」

 せめてハイキックで頭だけは打たれまいと、力を込めた腕で顔を覆っていたユウの股間に、突如として痺れるような快感が広がる。
 脇腹に向かっていたはずのアルマエルマのつま先が、倒れないように必死に踏ん張っていたユウの股間を優しくノックしたのだ。

 金的を恐れ、慌てて股間に手をやったユウの視界いっぱいに、アルマエルマの妖艶な笑顔が映り込む。

「んれぇろぉ~~~~~っ♥♥」
「わぶッッ!!?? ん゛んッ!!?♥♥ むぐぅうううううッッ♥♥♥」

 ユウの顔のガードが解けた瞬間を見計らい、アルマエルマ白く汚れた長舌でユウの口元から眉間までをネットリと舐め上げた。
 不意を突いたぬらぬらとした舌の感触にユウの体は硬直し、その舐め跡に残された大量の唾液が放つ濃厚な唾臭に、ユウは鼻先を押さえて悶絶した。

 部員達の、仲間達の仇を前にしていると分かっているのに、ユウの股間はどうしようもなく熱を持って昂ってしまう。

「うぁああっ……ん゛ぐぅううッ!!?♥♥ ぐ、しゃ……くしゃいぃいいい……♥♥♥」
「あらあらぁ~♥ ヘロヘロになっちゃったわねぇ~♥♥」

 鼻先にベットリと張り付いた唾を慌てて手で拭おうとすれば、半渇き状態で更に濃厚さを増した強烈なニオイがユウの鼻腔を貫き、ユウの全身から力が抜けてしまう。
 ガクガクと膝を震えさせながら逃げようとするユウを優しく抱きしめるようにして、アルマエルマがユウをそのまま仰向けに押し倒した。

「うぐ、うぅううう……♥♥ やめ、ろぉ……はな、れ――――ひゃああうううッッ!!??♥♥♥♥」
「ウフフ♥♥ ホントに反応がカワイイわねぇ……今度はどうしちゃったのかしら~?」

 抱きしめるような姿勢で覆い被さっているアルマエルマを跳ねのけようと力を込めた次の瞬間、ユウの股間にまたも強烈な快感が与えられた。
 視界を埋め尽くすアルマエルマの顔と巨乳によって、ユウは自身の股間がどうなっているかを見る事ができない。

 しかし、トロトロと唾液を垂らしながら舌なめずりをするアルマエルマの背後では彼女の長大な尻尾が、ユウの股間に走る快楽に合わせてグネグネと蠢いていた。

「ひゃっ、ひゃめっ!! うひぃいっ!!?♥♥♥ やめてぇえええええ!!!♥♥♥♥」
「あっはぁああ……♥♥ やっぱりキミみたいな小さくて元気な男の子のおちんちんが一番おいしいわぁ……♥♥♥」

 まるで食中花のようになっているアルマエルマの尻尾の先端が、いつのまにかパンツを脱がされていたユウの小さなペニスにむしゃぶりついていた。
 アルマエルマの尻尾はその先端からゴボゴボと淫液をローションのように垂らしながら、ユウのペニスを呑み込み、吸い付き、回転し、ねぶり回していく。
 それはまるで巨大な口のようでいて、決して人間の口では真似できないような、抗い難い快感をユウの股間に与え続けた。

「やッ♥♥ あッ♥♥ うあぁあああッ――――むぶッッ!!?♥♥♥♥」
「ウフフ……だぁ~~めっ♥」

 必死に身をよじり、快楽の拘束から逃れようとするユウの顔をアルマエルマの両手が挟み込む。

「逃がさないわよぉ…………んれぇぇ~~~♥♥♥」
「むぐッ!! むぅうッッ!! ん゛んんんん~~~ッ!!!??♥♥♥♥」

 そしてそのまま、ユウの鼻先はまたしてもアルマエルマの臭い立つ口内に呑み込まれてしまった。
 敏感な鼻先がプルプルとした瑞々しい唇の感触に包み込まれ、その直後には僅かにザラついた舌の感触が鼻の穴周辺をナメクジのように這いまわる。

「んれぇ~~るれるれる♥♥ んふふふ~~♥♥ ちゅるるるるぅ♥♥♥♥」
「んぶぐぐッッ!!♥♥ じゅるるッッ!!??♥♥♥♥ げほッッ!! ん゛むぅうううううッッ!!!!♥♥♥♥」
(は、鼻にッ!!? 入って……ニオイが!! 唾が!! 頭ッ!! おかしくなるぅううう!!!)

 サキュバスであるアルマエルマは舌先すらも変幻自在であるのか。
 ユウの小さな鼻の穴にいとも容易く入り込んだ舌先は渦を描くようにして内部をことごとく蹂躙し、やけにネバついた唾塊や舌苔の欠片を置き土産のようにこびり付かせ残していく。
 左右両方の穴に舌先がジュボジュボと乱暴に出し入れされる様はまるで舌先を使ったレ○プかのようだ。
 体全体をガッチリと組み敷かれた状態で股間を尻尾に吸い上げられ、鼻先を舌で女子のように犯され……ユウはもはや正常な思考ができなくなっていた。

「んフフ……そろそろかしらね? んゲェェ~~~~ップ♥♥♥」
「むぐぎゅッッ!!??♥♥♥♥ ゲホッ!! ゴホゴホッッ!!♥♥♥♥」

 ちゅるん、と舌が抜きされたかと思えば、間髪入れずに下品な音と共にアルマエルマの胃の中の空気が吐きかけられる、
 鼻の奥が火傷しそうな程の刺激的なニオイにユウの体がビクンと大きく跳ねる。
 鼻の奥から脳みそまで突き上げるような激臭と、ふがいないこの状況に対する屈辱感に、股間部から全身に電気的に広がる暴力的な快楽が混ぜ合わさり、ユウの我慢は既に限界だった。

「ウフフ……我慢しないで……♥ お姉さんの中にいっぱい出しちゃいなさぁい……はむっ♥♥」
「むぐッ!!?」

 アルマエルマの唇が再びユウの鼻を咥え込む。
 先ほどまでと明らかに違い、鼻を本当に呑み込んでしまうかのように、反対に舌をズルズルと引き出し、ユウの鼻が舌の奥の奥へ密着するように……。
 
「んっ、いくわよぉ……んぇぇぇぇ…………♥♥♥」
「ぶッ、ぐぅぅ……!!?」


べちょっ。


「ん゛んんんんんぅうううううううううううッッ!!!!♥♥♥♥♥♥」

 ビクビクビクビクビクビクッ!!
 ドピュルルルルルッッ!!!

 ヂュルルルルルルルルルルルルル♥♥♥♥

 アルマエルマの長すぎる舌の最奥の、最も濃厚で、最も強烈なニオイを放つ部分にユウの鼻先が押し当てられた瞬間、ユウの脳内に真っ白なスパークが弾け、ユウは全身を震わせながら盛大に絶頂してしまった。
 アルマエルマの尻尾は年相応の小さなペニスから噴き上がる精子を一息に飲み干し、更に根こそぎ奪おうとするように強烈に吸引する。

「まっ、待っ――――あひぃいいいいいいいいっ!!!♥♥♥♥」
「んちゅっ、ちゅぶぶっ……ぷはっ♥ フフッ、まだまだ終わらないわよぉ……♥」

 射精直後の敏感なペニスを強烈に吸引され、ユウは体をのけ反らせて悲鳴混じりの喘ぎ声を上げる。
 通常のバトルファックであれば既に勝敗が決していてもおかしくはない状況だが、この戦いには観客もレフェリーも存在しない。

 アルマエルマはどこからともなく小瓶を取り出し、中の怪しげな液体を口に含んだ。
 
「んくっ、んくっ……ほぉら、んれぇぇぇ~~~~~……♥♥」
「はぁっ、ひぃっ、はぁっ――――あぶッ!!? んぐぐッ!!!??」
「ウフフフ……ダメよぉ、ちゃぁんと飲みなさぁい♥」
「んッ…ぐぐッ…………ごく…………ッッ!!?」

 そしてアルマエルマはユウの顔を固定して口を開けさせ、ネットリとした唾液と共に口の中のピンク色の液体をユウの口内に垂らした。
 快楽に喘いでいたユウは突然の行為に目を白黒とさせるが、すぐにアルマエルマの手によって鼻と口を塞がれてしまった。

 窒息を避けるため、やむを得ず口内の甘苦い液体をアルマエルマの唾液と共に飲み込んだユウの体内が、にわかに熱を持ち始める。

「ん゛んんッ!!? んッッ!!! むぅうううううッッ!!??」
「あはぁ♪ どう、すごく効くでしょ? サキュバス特製のび・や・く♪」
「んぅううッッ!!?? んんんんんんッッ!!!」
「ウフフッ♥ カラダがアツ~~くなってきたでしょ? それで、おちんちんはもぉ~~っとアツくなってきたでしょ♥」

 ユウの体はまるで融けた鉄を流し込まれたように火照り、萎えていたペニスは先ほどの特大射精による疲労が嘘のようにドクンドクンと脈動し始めた。
 なんら快感を感じているわけではないのに、意思に反して既に射精寸前の状態になっている自身のペニスを見てユウは驚愕した。
 
 その様子をおかしそうに笑いながら、ユウの口から手を離したアルマエルマが告げる。

「ウフフッ……私の媚薬は凄いのよ? しばらくの間、キミは萎えずに何度でも射精できるようになったの。 出した後に気怠くなっちゃう事も無いし、もちろん出しすぎて死んじゃったりする事も無いわ。 これで好きなだけいーっぱいドピュドピュできるわぁ……嬉しいでしょぉ?」
「ぶはッ! げほ、ごほッ! ま、待って!! これ以上は――――ひゃうぅッ!!?」

 許しを請おうとしたユウの頭が、突如としてヌチャリと湿った肉の感触に呑み込まれる。
 突然の異質な感覚に、ユウは情けない悲鳴を上げてしまった。

「でもぉ、責め方がさっきと同じだと飽きちゃうでしょ? フフッ……安心しなさい。 今度はさっきより面白いやり方で搾り取ってあげるからぁ♥」
「うぁっ――んぶッ!!? もごッ……んぐぐッ!!??」
「ウフフッ、ウフフフフ……♥♥」

 ジュルジュル、ヌチャヌチャと 濡れた肉の感触が広がり、ついにユウの頭から顔は完全に粘肉に呑み込まれてしまった。
 まるで軟体動物に顔を咥え込まれたような感触にパニックになるユウであったが、第三者の視点からは、アルマエルマの伸び広がった尻尾の先端がユウの頭部を徐々に呑み込んでいく様子がはっきりと見えるであろう。

 アルマエルマの尻尾はそのままユウの首、胸、腰とその体を呑み込んでいき、ついにユウの全身がアルマエルマの尻尾の中に納まってしまった。


「んっ……くうぅっ……んぁあああん♥♥  ふぅぅ……やっぱりかわいい男の子を食べちゃうのは最高だわぁ……♥♥」

 ユウの体が尻尾の中を通り抜ける感触で軽く絶頂し、愛液をトロトロと垂らしながら、アルマエルマは尻尾の中をゆっくりと進んでいくユウの膨らみを愛おし気に撫でる。

「ウフフフ……ナカでもい~~~っぱい、かわいがってア・ゲ・ル♥」

 ユウにとっての地獄のような快楽ツアーは、まだ始まったばかりだ。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「んぐぎぎッ!!??♥♥ ん゛んぃいいいいいッッ!!!♥♥♥♥」

 アルマエルマの尻尾の中を、ユウの体がゆっくりと進んでいく。
 まるで大型動物を丸呑みにしたニシキヘビの腹のように、アルマエルマの尻尾にはユウの輪郭に沿った膨らみが生まれている。
 "気をつけ”のようなユウの姿勢がくっきりと写る程に密着したアルマエルマの尻尾の内壁は生暖かく、粘液でヌルついた表面が股間に擦れる感触はユウにとって耐えがたいものであった。

 唾とも愛液とも違う、サキュバスのフェロモンを濃縮したような何とも言えないニオイが充満した尻尾の中で、ユウは短時間に何度も射精することとなった。

「うぁああッ!?♥♥ あうぅうううッッ!!♥♥ き、気持ちいいの、止まらなッ――――あひぃいいいいいッッ!!!??♥♥♥♥」

 アルマエルマの特製の媚薬の効果は凄まじく、ユウが何度射精しようがその未熟なペニスが萎える事はなかった。
 ペニスの先端から無尽蔵に精子を放ちながら、ユウは脱力する事も許されなかった。

「んッ、ぶぐぐッ…………ぶわッ!? なっ、なん――う゛ぅうッ!!??」

 しばらく窮屈な尻尾内を運ばれていたユウの体が、不意に開けた空間へ吐き出された。
 円形の空間には膝くらいの高さに温かい液体が満たされ、頭上には窄められた口のような小さな弁が見える。
 ユウは状況に困惑したが、次の瞬間には鼻先に突き刺さるような酸性の刺激臭が襲い掛かった。

「むぐッ!! ぐッ、ぐざぃぃ……!! こ、ここって……まさか……うわぁあッ!!?」

 目に染みるような酸っぱい発酵臭に喘いでいたユウに向かって、周りの肉壁がグネグネと収縮し始めた。
 ただでさえ狭苦しい空間で、蠢く肉壁によって刺激臭を放つ液体と一緒に体をもみくちゃにされ、ユウは悲鳴を上げる。

「うわぁあッ!! ぶふッ!!? げっほ!! う゛ッ、うぇえええッッ!!??♥♥♥ こ、これッ、ぶぇッ!!♥♥ や、やめッ――んぁあああああッッ!!!♥♥♥」
『ウフフッ、私の胃の中はどう? とっても気持ちいいでしょう♥ 私くらいになれば、体のナカだって自由に動かせるんだから♪』
「んんんんッ!! んぐぅうううッ!!♥♥」
(く、臭いのに、気持ち悪いのにぃ……! あったかいヌルヌルにちんちんが包み込まれて……気持ちよくなっちゃうぅうう……!!)

 長い長い尻尾を抜けてユウがたどり着いたその空間は、アルマエルマの"胃袋”だった。
 その中を満たす胃液が放つ強烈な刺激臭は常人にとっては嘔吐を避け得ない程のものであったが、日々の試合で性癖を捻じ曲げられた今のユウにとっては、それらは何よりの快楽へのスパイスであった。

 食物を溶かすのではなく、獲物を蕩けさせるためのローションのような胃液がユウの全身に絡められ、体内を犯し、更なる射精へと導いていく。

「あっ、うっ、あぁあっ!? んぁうぅううううッッ!!!♥♥♥♥」 
『あはぁあ……かわいいわぁユウくん♥ お姉さんのナカにどんどん出しちゃいなさい♥♥』
「ぶぐぐぐッ!! ぶはッ!! がぼごぼッ!!♥♥」

 射精時に駆け巡る快感に息をつく暇もなく、ユウは肉壁の動きによってすぐにフェロモン胃液に沈められる。
 初めは膝ほどまでの高さしか無かったはずの胃液だが、いつのまにか直立していないと顔が浸かってしまう程に嵩を増している。

「ごぼぼぼ……ぶはッ!! げっほごほッ!! お゛ぇえッ!!!♥♥ はぁっ、はぁっ……はぁっ……!!?♥♥」
(な、何で……胃液が増えて……いや、胃袋自体が大きく……まさか……!?)

『ウフフフ、そろそろかしらね…………ん、ぐっ……んんっ♥♥』
「う、あっ!? むぎゅううッッ!!??♥♥♥」

 何らかの魔法の作用で体内に響くアルマエルマの声が、強く息むようなニュアンスを帯びた次の瞬間、今までで一番激しく収縮を始めた胃壁によってユウは締め付けられた。
 そして、いつのまにかユウの全身が収まる程に巨大化していた肉の弁に押し当てられたユウは、そのまま弁を押し広げて細い管の中を突き進んでいく。

「んぐぐッ!!! ぐぎぎぎッ!!??♥♥♥ ま、また――――あぅううううううッッ!!!♥♥♥♥」

 キツく全身を締め付けるような細い管の中を、ユウは摩擦で射精を繰り返しながら進んでいく。
 尻尾とはまた違う質感のその管の表面を覆う粘液は、ユウが一番好きなニオイを強烈に放っていた。
 その生臭く饐えたようなニオイはどんどん強くなり、粘液にまみれてほとんど目を開けられないユウの瞼についに光が当たる。

「ん、ぎッ……ふぐぐぐッ……!!」
『んっ……んぇっ……んゲェエエ~~ップ♥♥』
「うわぁあああああッ!!!??」

 勢い良く上方に押し上げられ、一瞬の浮遊感の後にユウが投げ出されたのは、またもネチャネチャとした肉の空間だった。
 先ほどの胃よりは更に広い空間、しかしその場を満たすのはユウの性欲をビンビンと刺激する猛烈な唾臭であった。

「はぁっ、はぁっ……むぐッ!!? ん゛むぅうううううッ!!??♥♥♥♥」
(こ、濃い!!?? すっごく濃い唾のニオイと、ヘドロみたいな重たいニオイ……!! こ、ここってもしかして……!?)
『ウフフ、上手く戻せたわ♥ ほぉらユウくん、あなたが今どこにいるか分かるかしら♪』
「げほ、ごほッ! うッ、く……うぁ、あぁあ……!!?」

 真っ暗闇の視界に横長の切れ目が走り、薄暗かった視界が明るく開けていく。
 視界の前方に広がるのはアルマエルマに吞み込まれる前に戦っていた白いリングで、周りを見渡せば、自身の周りを囲むピンクの肉と、巨大な”白い歯”が目に映る。
 窮屈な体内の器官を潜り抜けてきたユウは今、アルマエルマの口内に吐き戻されていたのであった。

「ここ、く、口の…中……!? な、なんで……ボク……!!?」
『ウッフフフフ♥♥ ビックリしたかしら? お腹のナカでモグモグしてる間に、"ミニマム”の魔法をかけてあげたの……あぁ、この世界に魔法は無いんだったかしら? とにかく、あなたは私の口に納まるくらいちっちゃくなっちゃったのよ♥』
「そん、な……むぶぇッ!!?♥♥」

 魔法により縮小され、アルマエルマの口内に納まっている。
 この上なく非現実的で信じられない事実を告げられ、放心状態になっていたユウの顔をアルマエルマの巨大な舌先が舐め上げる。
 ネチョネチョとした感触の巨大な舌は、大量の唾液だけでなく白い舌苔に覆われており、ニオイだけでなく汚物そのものを擦り付けられる不快感がユウの性的興奮を一気に高める。

 これもまた魔法によるものか、ユウを納めている口を上下に動かさず、頭の中に直接届くような声でアルマエルマが言葉を続ける。

『さて、これからちっちゃいユウくんに、私のこのくっさ~~~い、きったな~~~い舌ベロを使ってたくさんヒドいコトをしちゃうけど……最後のチャンスをあげるわね♪』
「げほごほッ! うぇッ……チャ、チャンス……うわわっ!?」
『ウフフフ……♥』

 アルマエルマの不敵な笑い声と共に、ユウの体が再び喉の奥に押しやられ、その体が更に小さくされてしまった。
 そして、口元に手をやったアルマエルマはスルスルと舌を伸ばしていく。

「げほッ、ごほッ! おぇえッ……はぁっ、はぁっ……えっ!? こ、これって……!?」

 瞳が曇りそうな程の湿気と臭気に何とか目を凝らせば、ユウの目の前には長い舌の"道”がアルマエルマの手の平まで続いていた。
 外の世界へと続くレッドカーペット――実際にはピンクどころか大量の舌苔で真っ白に汚れている――は、ユウのためだけに用意されたものだ。
 一刻も早く脱出しなければと考えていたところに、むしろユウの脱出を促すかのようなアルマエルマの行為に疑問符が浮かぶ。

『ほぉら、大サービスよ。 そこから私の舌の上を通って……そうね、5分以内に手の上まで行けたら見逃してあげるわ♪』
「えっ……に、逃がしてくれる、の……!?」

 続くアルマエルマの言葉に、更にユウが困惑を深める。
 アルマエルマの体内で数えきれない程に搾り取られ、既に体力と精神力の限界を超えているような状態だが、巨大な舌の上を走るくらいであれば容易い事に思える。
 縮小に縮小を重ねた結果、手の平までの距離はユウにとって体感で数十メートル程になるが、平坦な道で全力疾走をすればたった10秒ほどの距離には違いない。
 不安定極まりない舌の上といえど、5分という制限時間は破格である。

『5分以内にゴールまで行けたら、ね♪ 今のヘロヘロのあなたにできるかしら?』
「…………」
 確かに体調はベストコンディションとほど遠いとはいえ、あまりに自身にとって都合が良すぎる条件に、ユウはアルマエルマの真意を勘ぐらざるを得ない。
 勝利を確信している様子のアルマエルマは、魔法で作り出した時計を宙に浮かべた。

『準備は良いかしら? それじゃ、スタートよ♪』
「えっ、えっ!? あっ……!」

 ぐいっ、と器用に舌の奥だけが持ち上げられ、ユウは背中を押されてつんのめる。
 ぬめる舌に足を取られて転びそうになりながらも、ユウは持ち前のバランス感覚で体勢を整え、出口へ向かって走り出した。

「よっ……おっと……!」
『んぁ……ゲッフゥウウウウウウ♥♥』
「むぐぐッ!!??♥♥ げほッ! うぇぇッ!!」
『あら、ごめんなさぁい♪ 気にせず頑張ってね~』
「はぁ、はぁ……♥♥ くっ、うぉぉ……!!」

 道中、いたずらに熱い吐息を吐いたり、ゲップをしたりはするものの、アルマエルマは特に露骨な邪魔立てをしてくる事は無かった。
 その様子にユウはますます困惑するが、とにかく止まるわけにはいかないと前に進んでいく。

 気を抜けば足を滑らせそうなぬめりけと、ブヨブヨと沈み込むような柔らかさを持った舌の上を走り続ける事は容易ではなかったが、それでもユウは着実にゴールへと近づいていく。

『あら、もうそんなところまで進んじゃったのね。 凄いわぁ、さっきまでヘロヘロだったのに。 奥に行くほど臭くなるから、逆に外に近づくほど息がしやすくなるのよね』
「はっ、はっ、ふっ、ふっ……!」
『はぁ、このままじゃ逃げられちゃう……残念だわぁ……もっとすっごぉい技でトドメを刺してあげるつもりだったのにぃ……』
「……ッ!?……くっ……はっ、はっ、ふぅっ……!」

 アルマエルマの意味深な発言に気を取られ、危うく転びそうになったユウが慌てて立て直す。
 頭を振るって雑念を振り切り、ユウはまた走り出した。
 長い長い舌の道は既に中程を過ぎ、時間はまだほとんど経っていない。
 
『あぁん、惜しいぃ♪ 今ので転んじゃったら私の勝ちに近づいたかもしれないのにぃ。 私の舌のくっっさくてきっったなぁ~~いヨゴレが顔にべちょぉぉ~~って付いちゃって♥ 息がし辛くなっちゃったかもしれないのにぃ♥♥』
「ッ!!……はっ…………ふっ…………!」


 舌の感触にも慣れ、徐々に速度を上げていたはずユウの走りが速度を落とし始める。
 ”転んだら大変なことになる”
 "だから早く走りすぎるのは良くないんだ”
 ユウはそのように心の中で自分に言い聞かせる。

 焦らずとも、ゴールである手の平には余裕で時間内に到達できる。

『ユウくんの体幹の強さを甘く見てたかしらぁ……全然転んでくれないわぁ……。 時間はまだまだ残ってるし、ユウくんが何回も転んでくれないと負けちゃうのにぃ……♪』
「ッ……ッッ!!…………ふぅ、ふぅぅ…………」

 手の平まであと10数メートルといったところで、ユウは更に速度を落とした。
 乱れた息を整えるかのように、疲労を堪えているかのように、小走りどころかほとんど歩くような速度だ。
 そしてもちろん、時間にはまだまだ余裕がある。

 "一度や二度くらい”は転んでも大丈夫だろう。
 この、真っ白に汚れたニチャニチャとした舌の上では、転んでもケガをすることはあるまい――――

「はぁ……ふぅ……………………お、っと……」

 ごくり、と唾を飲んだユウは、なぜか足をもつれさせたわけでもなく、不意に膝をついた。
 ぐぢゅ、という音と共に膝小僧が舌に沈み込み、続けて手をついたところから何とも言えないネバついた感触が返ってくる。

 恐る恐る、地面についた手の平を広げて見てみると、そこにはやはり真っ白な泥汚れのように舌苔がベッタリと張り付いていた。
 その手の平から放たれた強烈なニオイがユウの鼻腔にヅン、と突き刺さり、ユウの頭がクラリと呆けてしまう。


「うぁ、あぁ……♥♥ う……うわぁぁっとぉ……」

 
 頬を真っ赤に上気させながら、おもむろに立ち上がろうという姿勢を見せたユウの足がわざとらしく滑り、腑抜けた声を上げながらユウは舌の上にベシャリと倒れ込んだ。

「っ…………ん゛ひぃッッ!!???♥♥♥♥♥♥」

 そしてその瞬間、想定していた何倍も激烈な凄まじい臭気がユウの鼻に襲い掛かった。

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全文約26000字 あらすじ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21967728

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ooo 2023/04/25 15:46

『進撃の巨大娘(スカンクス)』二次創作 ~進撃の牛娘? 牛舌地獄と体内監禁悪臭いじめ~

※本作は同人サークル「スカンクス」様の『進撃の巨大娘~World Defence Force~』の二次創作です。


※基本設定は前作SSか本家スカンクス様のゲームをご参照ください。

【本家】
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ190792.html

【拙作】
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16749256
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12810314
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15504319
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19633934



※本作には本家作品における若干のネタバレがあります。
 先に本家作品のクリアをオススメします。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「ふふ……♪ ついに完成ね」

 WDFの探知の及ばない、巨大娘たちの領域。
 その中のとある一室は、何人もの巨大娘を束ねる元WDF長官――"レイナ"の私室となっていた。

 椅子の背もたれに体を預けながら足を組み替えるレイナの手には、試験管のような透明の小さな容器が握られていた。

「ミル・カウリアン……あれだけ強くて大きいのに、母星で平和に暮らしたいだなんて、本当にもったいないわね」

 その容器の中では白い液体が揺れており、光を反射して薄っすらと輝いているように見えた。
 ゆったりとした動きで立ち上がり、凝りをほぐすように体を伸ばした後、彼女はそのガラス容器を懐へとしまい込んだ。

「彼女達の力は私が有効に使ってあげなきゃ……さてと、どのコをイジめちゃおうかしら? 今から楽しみだわぁ……♪」

 自室の外へと向かう彼女の足取りは軽く、どこか楽しげな様子であった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「到ちゃーーく!」
「っとと、こちらトリス、作戦領域に到着しました。 索敵を開始します!」

 数時間後、ある場所で巨大娘の活動反応を探知したWDFは、現地に二人の隊員を送り込んでいた。
 名実ともに本部のエース隊員となった"ルゥナ・ロップイヤー"と、戦略情報支部において活躍の目覚ましい"トリス・コッカースパニエル"である。

 巨大娘との戦闘を前にして気負う様子もなく、元気溌剌といった様子でルゥナが笑いかけた。

「周囲に敵影無し……」
「トリスさん! 今日はよろしくねー!」
「ふぇっ?! あ、はい! ほ、本部のエース…いえ、英雄の方と一緒に出撃できるなんて……」
「あははっ♪ そんなかしこまらないでよー! トリスさんの方が年上なんだし、気軽にルゥナって呼んでね!」
「え、えと……はい。 じゃあ、ルゥナちゃんって呼ばせてもらいますね」
「うんうんっ! 改めて、よろしくねー!」
「わわっ……ふふっ♪ こちらこそ、よろしくお願いしますね」

 年相応に小柄だが元気いっぱいのルゥナが、ルゥナの手を取ってブンブンと降る。
 ルゥナの勢いに押されつつも、支部まで届いていた彼女の鬼神の如き活躍から抱いていたイメージを一瞬で掻き消すような彼女の笑顔に毒気を抜かれたトリスは、同じく笑顔を浮かべてルゥナの手を取ったのであった。

「さて、それじゃパパッと倒して帰っちゃおう! クリスが今ごろ心配してるだろうしね!」
「パパッと…!? あはは……そういえば、クリスさんは体調不良なんですよね。 大丈夫でしょうか……」

 支部に比べて戦力の高い本部隊員達でも、巨大娘との戦いに勝利するのは至難の業である。
 そしてその中で連戦連勝を重ねている規格外の戦績を持つのがルゥナ・クリスのペアであるが……今回、急遽自分がペアを組むことになった原因の、クリス隊員の体調不良についてトリスが尋ねた。

「だーいじょーぶだよ! ただの風邪だって先生も言ってたしね! まったく、クリスってしっかりしてるように見えて抜けてるとこあるんだから……あたしがその分しっかりしなきゃね!」
「そうなんですね……ふふっ、二人はやっぱり仲良しなんですね」
「えっ? ま、まぁ……仲良しっていうか、幼馴染だし、あたしの方がお姉ちゃんだし! お姉ちゃんとして弟分を守ってあげな――」

 ズドォオオオオオオオオオオオンッ!!!

 ルゥナの本来のペアであった幼馴染の少年隊員――クリスは、風邪を引いたのか熱を出して寝込んでいるのであった。
 ちょうどそのタイミングで強力な巨大娘の反応を探知したWDFは、急遽ルゥナとトリスを変則的にペアにして出撃させたのであった。

 顔を僅かに赤らめ、わたわたと早口で言葉をまくし立てていたルゥナの言葉を遮るように、前方に見えていたビルが破壊され、巨大な人影が現れた。
 一瞬にして二人に緊張が走る。

「――っ!? トリスさん! 来るよっ!!」
「は、はい! 本部へ、こちらトリス……対象を確認! 対象は…………えっ!?」

「あら、珍しい組み合わせね。 うふふっ、これは面白くなりそうだわ♪」

「レ、レイナ……長官……!?」
「ふふんっ、今日こそは捕まえちゃうんだから!」
「……そ、そうです! 覚悟してください、長官!」

「うふふ……♪」

 輝くフォトンブレードでビシッとレイナを指し示し、ルゥナは飛行ユニットのブーストを点火した。
 現在確認されている最強の巨大娘であるレイナを前に一度は怯んだトリスであったが、隣で闘志を燃やすルゥナに勇気をもらい、レイナの方を見据えて装備を構えた。

 それに対して不敵な笑みを崩さないまま、レイナは懐から小さな容器に入った白い液体を取り出した。

「さぁ、アナタ達にはたっぷりと、実験台になってもらうわよ♪ んくっ、んくっ……ふぅ……んっ!? んんんっ……!!」

「なっ、何あいつ……!? 光っ――まっ、眩しっ!?」
「くぅっ!? な、何かを飲んでたような……?」

 懐から取り出した容器の液体を飲み干すと、レイナの体が輝き始めた。
 直視出来ない程の強い光の中でバチバチと音を立ててフォトンが拡散し、輝くレイナのシルエットが更に大きく巨大化していく。

 やがて発光が収まると、光に包まれていたレイナの体が露わになった。

「んんんっ……はぁああ……ふぅ…………変身完了ね♪」
「うぅ……? えぇーっ!!?」
「な、何……!? あの姿は……!?」

 驚愕する二人を余所に、レイナは手足を曲げ伸ばししながら、きょろきょろと周りを見渡した。
 レイナの体は全体的に一回り大きくなっており、透き通るような白い肌は白と黒のまだら模様になっている。

「ふぅん……体はやっぱりそこまで大きくならないみたいね。 体色は"彼女たち"と同じ……あとは……」

「うっ……ウシっ!? ウシになっちゃったっ!?」
「お、大きい……!? 一体どうなって……!?」

 レイナがどこからともなく取り出した平らな装置は宙に浮かぶと、レイナの姿を反射して映し出した。
 そこに映るレイナの美しい顔はそのままだが、頭には太く角が2本生えており、元々豊かであった彼女のバストは今やはち切れんばかりのサイズに成長している。

 今のレイナの姿は巨体と白黒の体色から、動物でいう"ウシ"――それも乳牛特徴を数多く持ち合わせていた。
 鏡に映った自身の姿をまじまじと観察した後、鏡を消したレイナはあまりの事態に呆然と立ち尽くすだけだった二人にゆるりと向き直った。

「うふふっ、待たせたわね♪ 今日はこの姿で相手しレェ~……?」
「うぇえっ!? しっ、舌っ!! 舌なっがぁぁ!?」
「た、確かにウシは舌がすごく長いって聞きますけど……ひっ!?」
「……あら、ごめんなさいね♪」

 ジュルルゥンッ!!

 二人を見下ろすように屈んだレイナの口から、へそまで届く程のとんでもない長さの分厚い舌がデロンとまろび出た。
 それはレイナとしても不可抗力であったのか、すぐに気づいた彼女がまるで勢いよく元に戻る巻き尺のように舌を口の中に戻していった。

「うふふ♪ どう? ここと別の星に住んでいる、とある種族のエキスを加工して変身してみたのよ♪ 今日はこの……この……ンレレェ~……あらあら?」
「わわっ!! また出た!?」
「うぅっ、き、汚いです……!」

 レイナが話し始めると、再び彼女の口から長い舌が唾液を滴らせながらデロリと垂れ下がる。
 粘着質の唾液を纏ってぬらぬらと光を返すその舌は、レイナが研究のために長期間研究室に籠もって不摂生をしていたためか、全体が汚らしい舌苔にビッシリと覆われていた。
 見た目の汚らしさもさることながら、それ自体がかなりの臭気を放っていることが予想される。
 巨大なナメクジを連想させるその醜悪な見た目に、ルゥナとトリスは嫌悪感でその身を震わせた。

 レイナはジュルジュルと舌を出し入れしつつ、興奮したように頬を上気させ始めた。

「うふふっ……これは…んっ……薬の副作用なのかしらね……ちっちゃなアナタ達が、とっても美味しそうに見えちゃって……♥」
「ひぃい……き、気持ち悪いぃ……!」
「うぅ……あんなのに捕まったら……ぜったいヒドいことになっちゃいます……」

「可愛いアナタ達の泣き顔……このベロでたぁ~~っぷりと味わってあげるわぁ♥♥」




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「うふふ♪ んれぇ~~~~~ろっ♥♥ れろれろぉ~~~~~っ♥♥」
「いやぁああっ!? こっち来たぁあああ!!!」
「うっ! くぅっ!? こ、この距離なら……ひぃっ!!?」

 ベロンベロンと長大な舌を振り回しながら、レイナは二人に向けて突進した。
 唸りを上げて迫りくる肉厚の舌に生理的嫌悪感を覚えたルゥナがすぐさまブーストを展開して距離を取り、同じくトリスもフォトンを足元に集中することで後方へと跳躍した。

 ビチャッ!!
 ビチャビチャビチャッ!!

「うぇええっ!? つ、ツバ飛んできた!! き、きたな――う゛ぅっ!? くっさぁああ……!?」
「す、酸っぱいニオイと……うぅうっ!? 野菜が、腐ったみたいな……強烈ですぅ……!!」

 まるでムチのように振り回される舌はそれ自体が脅威であるが、そこから更に唾の飛沫が周囲に撒き散らされた。
 ウィング装置の片翼に張り付いた唾は人間のものとは比べ物にならない程に濃い唾臭をルゥナへと届け、地面に落ちた唾を迂闊に踏んでしまえばトリスは足を取られてしまうだろう。

「うん、うん……ちょっと分かってきたわね。 それじゃこんなのはどうかしら? ん、ぐっ……グェエエエエエエエ~~~~~~~~ップ♥♥♥」
「えっ!? ん゛に゛ゃあっ!!?? げほっ!! くっ、くっさぁああああああいっ!!!」
「ルゥナちゃんっ!?」

 振り回していた舌を一旦口の中に収めたレイナは腹部を撫で摩り、次の瞬間には轟音を響かせながら特大のゲップを放った。
 
 草食動物特有の複数個の胃の中で発生した腐敗ガスは凄まじいほどの臭気を帯びており、ひやりとした周囲の空気との温度差によって景色が霞むほどのモヤとなってルゥナが飛んでいる一帯を包み込んだ。
 熱く湿った空気に全身を包み込まれたと思った直後に、涙が出るほどに濃厚なネットリとした臭気を吸い込んでしまい、フォトンの制御を失ったルゥナは悶絶しながらひゅるひゅると下降をし始めた。

「うふふっ♪ いただきまぁ~~す♪」
「ルゥナちゃんっ!! 避けてくださいっ!!」
「げほっ、ごほっ!? う、うぇええっ!!?」

 ジュルルルゥウンッ!!
 バキッ、バキバキィ……!!

「はぁ…はぁ……!? ごほっ……す、すごい力……!」
「んれぇ~ろ? あらあら、逃げられちゃったわねぇ」

 ルゥナに向かって勢いよく舌が伸ばされたが、すんでの所で制御を取り戻したルゥナは舌を躱し、代わりに巻き取られた廃ビルの一角は粉々に破壊されてしまった。
 フォトンで守られたルゥナ達の体はビルよりも頑丈とはいえ、あの舌に捕まってしまえば脱出は困難であると窺える。

「こっちを見てない……今がチャンス……!」
「うふふっ、コッチの方はどうかしらね……んんっ♪」
「えっ!?」

 ブッボォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

「んぐっ!? ふぎゅううううううううっ!!!??」

 ルゥナの方を向いていたレイナに対し、トリスは鋭いステップで背後から強襲しようとする。
 しかし、それをレイナが放った特大のオナラが迎え撃った。

 草食動物特有の長い消化器で長時間熟成されたガスに全身を包み込まれ、トリスはもんどり打って悶絶した。
 ネットリとした粘度まで感じるような重みを持ったそのガスはその質感通りに濃密な悪臭を備えており、一呼吸の度に涙が溢れてくる程であった。

「く、くっさぁぁ……げっほ!! う゛ぇえっ……! ごほごほっ―――――っ!?」
「うふふっ、スキありね♪」
「トリスさん!!」
「むぎゅううっ!!? んぶぶぶぶっ!!??」

 あまりに強烈なニオイに精細さを欠いたトリスは、レイナが何度目かに伸ばした舌に絡め取られてしまった。
 体をぐるぐる巻きにされた状態で舌肉に顔が押し付けられると、その表面からは粘着質の唾液が大量に分泌される。

「んぶぶっ!? じゅぶぶぶ!! ん゛ん゛ーーーっ!!!!」
(やだ…っ! 顔に唾が纏わりついて……ネトネトして気持ち悪いぃ…生臭いよぉぉ……!!)

「あらあら、ずいぶんイヤそうねぇ。 イヤがる顔もかわいくて素敵だけど……今日はコッチを試させてもらうわね♪」
「ん゛んっ!! ぺっ! うぇえ――――えっ……? あっ、あぇっ…!? うぁぁっ……!?」
「その反応……ふふ、どうやら成功みたいね♪」

 唾まみれの舌に巻かれて苦しんでいるトリスを愛おし気に眺めた後、レイナはおもむろに懐から取り出した装置をトリスへと向け、謎のフォトン光を照射した。
 すると、唾液の不快感とニオイに苦しんでいたトリスが顔を真っ赤にして突然俯き、ビクンビクンと震え始めたのであった。

「ト、トリスさん……!? あ、あんた! トリスさんに何したの!?」
「うふふっ♪ ほら、ルゥナちゃんが心配してるわよ? あの子にも見てもらわなきゃね……♪」
「やっ、やぁっ!? ダメ……あっ!?」
「えっ…!? うそっ……!? それって……おち、ん……っ!?」
「あぅぅ……み、見ないでくださいぃ……」

 レイナは必死に体を隠そうとしているトリスを捕まえ、股間部を隠していた太ももや腕を広げてしまった。
 露わになったトリスの股間部には、固く勃起した男性器がいつの間にか備わっていたのであった。

「あははははっ♪ 安心してちょうだい。 トリスちゃんが実は男のコだったってわけじゃないから。 私たちが開発した新たなフォトン変質機でホルモンに作用して……まぁ、平たく言えば"ふたなり"になっちゃったのよ♪」
「ふたなっ……!? えっ!? えぇえっ!!?」
「うぅ……やだぁ……元に戻してくださぃぃ……!」
「うふふっ♪ 心配しなくても時間が経てば元通りになるわよ。 その代わり、戻るまでの間は……ハァアァァ~~~~~~~♥♥♥」
「ん゛ぁっ!!? ん゛んんん~~~~~~~~っっ♥♥♥」

 ドプッ♥♥
 ドピュルルルッ♥♥

「あはっ♪ 出てきたわぁ♥」
「あっ、うぁっ……なにっ…これぇぇ……」
「トリスさんっ!?」

 レイナがトリスに向かってねっとりと濃厚な吐息を吐きかけると、既に破裂寸前であったトリスのふたなりペニスから勢いよく白い液体が放たれ、レイナの舌の上に落ちた。
 トリスは発射と同時に全身を駆け抜けた強烈な快感に体をピンと仰け反らせ、未だ続く余韻に体をビクビクと震わせている。

 舌の上に落ちたまるで精液のような白い液体は、一瞬だけ輝くと、すぐに舌の中に吸収されて消えてしまった。

 ジュルルルルゥッ

「うふふ、思った通り濃密なエナジーね♪ これで女のコが相手でも効率良くエナジーを絞り出せるわ♪」
「ふぁっ!? あっ♥ んっ……うぅうんっ♥♥」
「……っ!? トリスさん! 私が攻撃するから、そのスキに……トリスさん……!?」
「んっ♥ ふぁ、あぁぁ……♥♥ なに、これ……き、気持ち良すぎて…頭が……あぅうぅっ♥♥」

 ドプッドプッ♥♥
 ピュルルルルルルッ♥♥♥

 体に巻き付いた舌をレイナが動かすたび、トリスの疑似ペニスから耐えがたい程の快感が全身に広がり、トリスは全身に力を込めることが出来ないでいた。

 更に、彼女の身に起きた変化はそれだけではない。

「すん、すんすん……んっ♥ げほっ……!? すんすん……!?」
「うふふ♪ そんなにお鼻クンクンしちゃって、何が欲しいのかしら……んゲェエエエエエ~~~~~~~ップ♥♥♥」
「んぐぅうううううううっ!?!?♥♥♥ すぅはぁすぅはぁすぅはぁっ♥♥♥」

 ドピュゥゥドピュッドピュッ♥♥
 ドップルルルルルルッ♥♥♥

「ト、トリス、さん……!?」
「すぅぅ……はぁぁ♥♥♥ な、なんで……クサいのに……このニオイ……しゅきになっちゃって……あ゛っ!? んあぁああああああっ♥♥」

 ギュルルルルルルルッ!!

「ほぉら、舌でグルグルにして、ぎゅうう~~って締め上げてあげるわ♪」
「んぶぐぐぐっ!!!! ん゛ぅううううううううううううっ♥♥♥」

 ドピュウウウウウウウルルルルルルルッ♥♥♥

 ふたなりフォトンの影響で、トリスの体はあれだけ嫌がっていたはずのレイナの口臭や唾臭を嗅ぐたびに興奮してしまうようになっていた。
 フォトン放出を伴う疑似ペニスからの射精は、通常の射精に比べて数倍の脱力感があるが、それに合わせて快感も数倍となって全身を貫き、その後も快楽の余韻が延々と全身を駆け巡る。

 トリスの全身を覆って締め上げていた舌がゆっくりと解かれていくと、そこには指一本動かせないほどにぐったりとして、恍惚な表情を浮かべているトリスの姿があった。

「あ゛っ♥ うっ、うぅう……♥♥ レイナ長官……もっと……くしゃいの、もっとぉぉ……♥♥」
「あらあら、すっかり素直ないいコになっちゃったわね♪ 続きはおうちに帰ってからよ……うふふっ♪」
「んぁっ……あぁぁ……♥♥」
「トリスさん!? トリスさんっ!! くっ……!!」
「さて、次はアナタよ♪」
「……負けるもんかぁっ!!」

 ふたなりフォトンと未曽有の快楽によって精神が魅了され、ついにトリスは自分からレイナの悪臭を求め始めた。
 射精しすぎてもはやペニスしか動かせない程に無様な状態となっているトリスを、レイナは転送装置によってどこかへワープさせてしまった。
 
 その場に取り残されたルゥナは動揺しつつも闘志の込められた瞳をレイナに向ける。

 一人になった事でフォトンの相互干渉が無くなり、ルゥナの動きは目に見えて素早く、力強くなったが――――




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「あぐっ、うぅう……!」
「うふふ……結構頑張ったけど、しょせんウィング兵科が一人だとこんなものね。 まぁ、そうなるように私が設計したんだけど♪」

 やがて数十分が過ぎた頃には、レイナの巨大な手によってルゥナの小さな体が握りしめられていた。
 一人になった事でフォトンを回復する余裕もなく、ついにブースト状態を維持できなくなったルゥナは捕まってしまったのである。

「ん、ぐぅ……はな、せぇぇ……!」
「ふふっ♪ ほぉら、フゥ~~~~っ♥ フゥウウ~~~~~っ♥♥」
「むぐっ!? げほっ! くさっ!! くさぃいいいっ!!」
「あっははは♪ クサい? 酸っぱくて、生臭くて、イヤ~~なニオイがするかしら? うふふ♪ でも、アナタもすぐに好きになれるはずよ……♥」
「ひっ!? や、やめっ――――あぅううっ!!?」

 再び謎の装置を起動させたレイナは、そこから放たれたフォトン変質光線をルゥナに浴びせていく。
 すると、ルゥナのピッチリとしたボディスーツの股間部が輝き始め、ピンと上を向いた小さな疑似ペニスが現れたのであった。

「……あら? それだけ? うふふっ、ルゥナちゃんのおちんちんはちっちゃくてカワイイわね♥」
「うっ、うるさいうるさいっ!! この変態っ!! いいから早く戻しなさいよっ!!」
「ふふふ…………んゴェエエエエエ~~~~~ップ♥♥♥」
「はぎゅぅうううううっ!!??? ん゛んんんんん~~~~~っ♥♥♥♥」

 ビクビクビクビクッ♥♥
 ピュルルルルルルッ♥♥♥

 手足をバタつかせてキンキンと喚いていたルゥナであったが、ルゥナの腹の底からせり上がった腐敗ガスに全身を包まれると、あっけなく体を痙攣させながら人生初の"射精"を経験した。

「あ゛っ!? あ゛ぅっ!! うぁあっ!!?? なにっ♥♥ これぇっ♥♥ 何これぇええっ♥♥♥」
「あっはははははは♪ 初めておちんちんでイッてビックリしちゃったの? カワイイわね~♪」

 まるで落雷のような未曽有の快感が全身を貫き、尚も全身をぐるぐると巡り続ける電気的な快感がルゥナの体を小刻みに跳ねさせる。
 既に反撃はおろか逃亡の力も無く、レイナの手のひらの上で未だ収まらない快感に身を震わせているルゥナへ向けて、レイナがその長大な舌を伸ばす。

「んれぇ~~~~~~……♥♥ ふふっ、ほら、ルゥナちゃん?」
「あぅっ、うっ……う゛ぅっ!? あっ、あぁ……ダメ…ダメぇぇ……♥♥」

 伸ばされた長舌はルゥナに触れることなく、ただ眼前に差し出されただけであった。
 しかし、先端から立ち上る湯気混じりのムワリとした悪臭を吸い込んだルゥナは、まるで花の蜜に魅せられた蝶のように、目の前の舌へとフラフラと歩み寄ってしまう。
 そして、ついに先端へ自らしがみ付いてしまったのである。

「んぶっ……じゅぶぶっ♥♥ ぷはぁあ…しゅきぃ……♥ これぇ……くしゃすぎてぇ……しゅきなのぉ……♥♥」
「うふふ……♪ 赤ちゃんみたいにしがみ付いちゃって……キモチいい? もっとキモチ良くなるにはどうしたらイイか……分かるわよね?」
「うぁっ、あふっ……んっ♥♥ んぅうぅん……♥♥」

 フォトンの影響か、何か別の装置を使っているのか、舌を伸ばしたままのはずのレイナの言葉はやけに鮮明に、まるで染み入るようにルゥナの耳の奥まで届いた。
 レイナの言葉がまだ終わらないうちに、ルゥナは股間の小さな突起をヌメヌメとした暖かな舌先に自分から擦り付け始めた。
 そしてそのまま更なるニオイと快楽を求めて、ルゥナは腹ばいの状態でレイナの舌を芋虫のように登り始めたのであった。

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ooo 2023/01/17 17:42

蛇が来る ~変態蛇女の濃厚臭い責めと丸呑み地獄~

「ん~…………はぁ」

 2階の小ぢんまりとした寝室に寝転び、天窓から見える星空を眺めながら、ヒロキは小さくため息をついた。
 小学校の長期休暇で連れられてきた祖父母の家は、実家から遥か遠く離れた田舎にあった。
 日中は田んぼや森に連れて行ってもらったり、親や祖父母に相手をしてもらえるのだが、夜になってしまえば実家のような都会と違って何もすることが無くなってしまう。

「ん~…………ピュルル――あっ」

 未だスマフォを持たされておらず、眠くなるまでの暇を持て余したヒロキは口笛を吹きかけ……慌てて口を閉じた。
 昨晩、居間でテレビを見ながら口笛を吹いたときに祖父母から叱責を受けたのためであった。

 曰く、「夜中に口笛を吹くと悪い"蛇"が来る」とのことだが、現代っ子であるヒロキには全く理解が出来なかった。
 笛でヘビが……と聞くとインドの蛇使いのような大道芸が思い浮かぶし、そもそもが野生動物であるヘビに善いも悪いもあったものか。
 
 小学3年生であるヒロキですら子供だましだと感じてしまうような明らかな迷信に思えたが、普段は温厚なはずの祖父母の目が妙に真剣だった事が印象に残っている。

「…………ピュウ……ピュルル……ふふっ」

 しかし、そんな祖父母も久々に帰省した両親と共に酒盛りに興じているようで、2階へ追いやられた自分を気にかける者は居ない。
 口笛を鳴らしても1階の笑い声を押しのけてまで聞こえることはないだろう。

「へへ……ピュウウ~、ピュルルル~♪」

 別に、口笛を吹くのが特別に好きというわけではなかった。
 でも、禁止された事を隠れてするのはなんとなくワクワクしたし、自分一人を先に寝かせて楽しんでいる祖父母や両親を出し抜いているという感覚が、ヒロキの心をワクワクとさせた。

 "悪い蛇"というのがどんなヘビかは分からないが、大きなヘビでも見ることが出来れば少しはこの退屈も紛れるかもしれない。
 
「ピュルルル、プピュ~~~…………ふぁ……あふぅ」

 なんて、期待して口笛を鳴らしてみたものの。
 当然というべきか、そのような"蛇"が現れる気配は微塵も無く。
 
 温かく重たい布団に入っているうちに本当に眠くなってきたヒロキは欠伸を一つこぼし、そのままゆっくりと目を閉じたのであった。


 ずるり、ずるり……


 深く、昏い闇の中から、巨大な何かが自身へ向けて這い寄っている事も知らずに。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ずるり、ずるり……


 やがて夜も更け、大人たちも皆寝静まったころ。
 周辺に街灯もほとんど無い田舎の民家には天窓から差し込む月明かりのみが残っている。

 その唯一の月明かりが不意に途切れ、子供部屋は真っ暗闇に包まれた。


 ずるり、ずるり……


「んむゅ……うぅん……」


 厚い布団の中から飛び出しているヒロキの顔が、寝苦しさのためか僅かに歪み、寝言を漏らした。
 肌寒く乾燥した季節であるにもかかわらず、ヒロキが眠る子供部屋はムッとした湿気に包まれていた。
 子供部屋はまた薄っすらとした明かりを取り戻していた。
 
 大きな天窓からは月明かりと夜風がひゅるひゅると入り込んでいる。


 ずるり、ずるり……


「んん……むぅ……んぅん……」


 しゅるる、しゅるるる……


 不快そうに頬を掻きながら寝顔を歪めているヒロキの顔に、月明かりを遮る大きな影がかかる。
 そして太く長く、まるで"蛇"のような真っ赤な何かがヒロキの顔の周りでグネグネとのたくり始めた。

 真っ赤な何かがその身を震わせるたび、ぬめる透明な粘液がヒロキの枕元に飛び散った。


「んっ……むぅうっ……ん……? うぇっ!!??」

 肌を打つ水滴の感触についに目を覚ましたヒロキが見たのは、グネグネと蠢く真っ赤な"二股の蛇"であった。
 月明かりしかない暗闇でもなお真っ赤であると感じたのは、それが淡い光を帯びているからか。

 真っ赤な"蛇"は空中をのたくるように彷徨い、時おり素早く奥へ引っ込んだかと思うとまた飛び出してきて、そのたびに生臭い粘液を撒き散らした。

「へっ、へっ……ヘビ……!? 赤い……これ、が――――っ!!??」

 淡く光る真っ赤な"二股の蛇"――世にも不気味なそれを目で追ったヒロキの視界に、それは現れた。

 金色に輝く大きな二つの玉――ヒロキの顔ほどもあるそこに入った縦の切れ目が時おりギョロリと動いている。

 それは紛れもなく"目"であった。

 今まで見たことが無い程に、考えられない程に巨大な"蛇の目"であった。
 その中央、少し下では先ほどの真っ赤な何かが――野生の蛇ほどもある"舌"がしゅるしゅると出し入れされている。

「ひゅっ…………っ……!?………っ!!??」
(こ、声が……なんで……!? 体も……!?)

 大声で叫ぼうとした。
 既に涙は鼻水と共に溢れており、堪えきれず股を濡らす程に恐怖している。
 なのに、どれだけ気力を振り絞ろうとも、喉から漏れるのは緩い呼気のみであった。

 腰が抜けて力が入らないわけではなかった。
 体を半分起こしたままの姿勢で、力を入れる事も抜く事も出来なくなっているのだ。
 
 超常の存在として疑いようのない目の前の大蛇の、不気味な黄金の瞳に見つめられた瞬間から、ヒロキはまるで蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れなくなっていた。

 シュシュシュ、シュルルル……

 大蛇の興奮を示しているのか、高速で出し入れされる舌から唾液の飛沫がヒロキの顔へいくつも飛ぶ。
 ヒトの物ではない、得体の知れない存在が放つ生臭く粘ついた唾液を吐息とともに浴びせられても、ヒロキには顔を拭う事すら出来ない。

 恐ろしい大蛇から顔を逸らす事はおろか目を閉じる事さえ出来ず、ただただ浅く呼吸をする事しか出来ない状況の中、ヒロキは大蛇の姿が一瞬だけぼやけたように感じた。

「…………っ!?」

 そして次の瞬間にはまたも信じられない事が起こった。

 ヒロキを3人まとめて丸呑みに出来そうな程に巨大であった蛇の顔が忽然と消え去っており、その代わりに大きな、しかし明らかに"女性"と分かる姿がヒロキを見下ろしていたのであった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「う……ぁ……!?」
(女の……ヒト……!?)

 突然目の前に現れた"女性"がヒロキの方に腕を伸ばす。
 彼女の褐色の肌はまだら模様と前面の蛇腹模様に彩られており、胸や尻を中心にムチムチとした女性的な肉がこれでもかと備わったその肉体は、一見して特殊なボディペイントを施した極めて扇情的な女性と言えなくもない。

 しかし、その体格は一般的な女性を遥かに超えて大きく、肌に感じる異様な感触から、それらが単なる着色ではない事がすぐに分かる。

 腰まで伸びる艶やかな黒髪がすっぽりと覆う目元からは、先ほどの大蛇と同じ縦に裂けた黄金の瞳がちらちらと覗いている。
 更に彼女の鼻は不自然に落ち窪んでおり、何より頬まで裂けた巨大な口が彼女を人外の存在――先ほどの大蛇の化身であるという事を明らかに示していた。

「…………っ!?…………あぅぅ……っ!?」

 一瞬の出来事であった。
 彼女の両手がヒロキのパジャマの襟首に掛けられたかと思うと、僅かな抵抗の後にパジャマは無惨にも左右に引き裂かれてしまった。
 続いて下衣、そして下着がまるで綿のように裂かれてしまう。

 それは鋭い爪によるものでなく、純粋な膂力による所業。
 彼女はまさしく超常、人外の怪異――"蛇女"と呼ぶに相応しい存在であった。

 歩くのではなく、するすると滑るように動く上半身が示す通り、視界に入る彼女の下半身は巨大な蛇の体そのままであった。
 僅かにしか動かせない視界の端で蠢いているのは、子供部屋をぐるりと囲む程に長大な彼女の下半身であろう。

「……あ…………ぁ……!?」

 濡れたように艶やかな腰ほどまである黒髪を靡かせながら近づいた彼女は、鱗に覆われた両手でヒロキを抱き寄せ、その恐ろしい口元をニタリと歪ませながら顔を寄せる。
 顔の半分を覆う程の黒髪越しに、蛇女とヒロキの視線がピタリと合わさっているのが分かる。

 そしてそのまま愛しいモノを愛でるかのように、彼女は硬直したヒロキの顔に頬ずりをした。

 ヒトの肌のように平坦ではなく、それでいて妙に滑らかな爬虫類独特の鱗の感触に、ヒロキは被食者としての本能的な恐怖を感じて震え上がった。
 しかして通常の爬虫類とは違い、生暖かい温もりを帯びたその肌は生臭く、長時間蒸らされたような"女"のニオイまで混ざった臭気は吐き気を催すほどであった。

 ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……

「……ひっ……いぃぃ……っ!!」
(や、やだっ!! こわいっ! こわいぃ!! 誰か、誰かたすけてぇっ!!)

 年相応にきめ細かなヒロキの肌の感触を楽しむように、蛇女は執拗にヒロキの頬へ顔を擦り付ける。
 獲物を前に興奮しているのか、熱い吐息が白い湯気となって漏れ、ヒロキの顔に吹きかけられる。

 蛇女の吐息は熱く、思わず顔を背けたくなるほどに不快な生臭さを帯びていたが、依然としてヒロキの体は石のように硬直したままである。
 熱く生臭い、独特の臭気を放つ吐息を浴びせられ、更には味見をするようにチロチロと頬を撫ぜる粘ついた舌の感触が、ヒロキの精神を削り取っていく。

 シュシュシュ、シュルルル……

「…………っ!?…………っ!!?」

 間近まで迫ったあまりの恐怖と不快感に涙を垂れ流しにしていたヒロキの瞳孔が、驚愕に見開かれる。
 蛇女の眼と見つめあったまま少しも動かせない視界の外で、自分の体に何かが巻き付いていく感触を感じたのであった。

 その何か――よくは見えないが、感触から確実に蛇女の下半身であると言えるそれは一気に巻き付くのではなく、文字通り蛇が這い寄るようにしてじっくりとヒロキの体を覆っていく。

「……はっ……うっ……っ……!?」

 ヌルヌルとスベスベの中間のような何とも言えない蛇腹の感触が、剥き出しになっているヒロキの肌を撫ぜていく。
 その途中での寄り道とばかりに小さなペニスを滑らかな蛇腹が撫で上げると、突然の未知の快感にヒロキの体が反応する。

 その次の瞬間には、強く抱き寄せられたヒロキの顔は蛇女の豊満な胸の谷間に埋まってしまった。
 
「っ……っ!!…………んっ……ぶっ!?……んんんっ!!」

 暗褐色の蛇腹が急激に迫ったと思った瞬間、ヒロキの視界は真っ暗になり、頬どころか後頭部までを、蛇女の柔らかいゴムのような質感の肉が包み込む。
 このままでは窒息してしまうと焦ったヒロキは、かなしばりにも構わず息を大きく吸い込んだ。

「んっ……ふっ!? ごふっ……けふっ……!?」
(く、くさいっ!? 何このニオイ…!!)

 予想に反して、ヒロキは願いどおりに大きく息を吸い込むことが叶った。
 しかし、蛇腹肉による牢獄のような胸の谷間で吸い込んだ空気はじっとりと粘つくように湿っており、先ほどまで感じていた生臭さと女臭さをより強く濃縮したかのようなニオイに思わず咳き込んでしまった。

 野の獣が放つニオイや、不衛生なヒトが放つニオイのどちらとも違う、生理的嫌悪を醸す醜悪なニオイ。
 それらを絶えず放つ蛇腹肉は爬虫類のそれよりも温かく、しかしヒトのそれよりも冷たい。
 
「んんっ!! むっ!! げほっ! んんーーーっ!!!」
(やだやだやだ!! くさいくさい!! 気持ち悪いぃい!!)

 金の蛇眼が時間で効力を失ったのか、それとも単純に視界から外れたせいか。
 いずれにせよ全身に活力を取り戻したヒロキはここぞとばかりに手足に力を込めて暴れ、助けを求めるべく声を張り上げる。

 しかし、それらは全て全身を――部屋をも包み込んでいる大蛇の体によって僅かにも外に漏れる事が無かった。

 ハァ、ハァ、ハァ……ハァアアア…………♥♥

 己の柔肉の中に完全に仕舞い込んだ小さな獲物が暴れる刺激を愛おしく感じてか、ヒロキの頭上にある蛇女の顔が天を見上げ、恍惚とした様子で白い吐息を漏らしていた。

 ドクドクと鼓動を高める蛇女の体からは発情した雌のような女臭が滲み出し、蛇腹肉に囚われているヒロキを更に苦しめる事となる。

「んむむっ!! けほっ! んんっ……ん……? ぶわっ!!?」

 ぽたり、ぽたりと髪に感じた水滴の感触にヒロキが顔を僅かに上に向けると、次の瞬間にはやけに粘ついた透明な液体が頭上から降り注いだ。
 頭頂部から髪の毛をぬるりと滑り、口元まで流れてきたその液体は生臭さに酸味の混じった強い悪臭を放っており、目の前の蛇腹肉と顔との間で何本も糸を引くような粘性がヒロキの不快感を加速させた。

 ハァアアアアアア……♥♥

「ぶふっ!! ぺっ!! んんっ!! んむぅうううっ!!」
(こ、これ唾だっ!? き、汚いっ!! やだぁあああっ!!)

ヒロキの頭上では蛇女が真っ赤な舌をだらりと垂らしており、そこから大量の唾液が滴っていたのであった。
 人外である蛇女に言葉は無かったが、蒸れた谷間の中で臭い唾液から逃れようと必死に顔を動かしているヒロキを見下ろすその表情は明らかに嗜虐的に歪んでいた。

 通常の野生動物ではありえない、自らの臭気によって獲物が不快感に咽ぶ様を楽しむような行動。
 この蛇女には高く、そして邪悪な知性が確かに宿っている事が伺える。

「んむぅっ!! ぶっ! おぇっ!! くっ……んんんっ!!?」

 既に頭から顎の先までを悪臭放つ唾まみれにされ、吐き気を催す不快感の中で必死に抗っていたヒロキの体がビクンと跳ねる。
 体に巻き付いていた蛇女の体が再び動き出し、またもヒロキのペニスを擦り上げたのである。

「んっ……ふっ……!! んぁっ……んんっ!! んふぅうっ……!!」
(ち、ちんちんが……何か……へ、変だよぉ! おしっこ出ちゃう……!!)

 しゅるしゅると纏わりついた蛇腹はその周りを回ったり、軽く締め付けたり、玉の裏筋から撫で上げたりと、ヒロキの未発達のペニスを執拗に嫐った。

「ぐぶぶっ……ぶはっ! あっ、うあっ……ああぁっ……!!」

 今まで味わった事がない程の悪臭と女臭の両方で溺れそうな中で、自慰行為の意味すら分かっていないヒロキの小さなペニスが、刺激に耐えかねて蛇腹に向けて精子を放つ。
 
 幼い精を無理矢理に搾り取った事で興奮しているのか、蛇女の口が更に裂け、笑みを深める。

「んはぁっ……あぶぶっ……ぐっ……ぶはっ!?」

 ひとまずの満足を得たのか、彼女はヒロキを淫臭の満ちる胸の谷間から解放した。

「ふあっ……!? がっ……あぁ……!!」
(ま、また……動け、ない……!)

 ようやく新鮮な空気を吸うことが出来たヒロキであったが、谷間から抜け出したということは、すなわち再び蛇女と顔を合わせるということ。
 揺らぐ黒髪越しに黄金の光を放つ瞳に捉えられた瞬間、ヒロキは息を大きく吸い込むために口を開けたまま、またもその体を硬直させることとなった。

 シュルシュル、シュシュシュシュ……

 蛇女は涙と鼻水、そして彼女自身の唾液によってベトベトに汚れてしまっているヒロキをじっくりとねぶるように観察し、まるで空気を舐めるように舌を出し入れした。

「……うっ………うぅ……っ!!」

 先ほどまで自分を嫌というほど苦しめた生臭い唾液がだらだらと滴る長大な舌が顔の周りを忙しなく動き回るが、ヒロキにはやはり嫌悪感を僅かなうめき声として漏らすことしか出来ない。

 既にして"ヘビ"という枠組みから大いに逸脱した生態を持つこの蛇女であるが、ここに蛇の生態に詳しい者が居れば、今の彼女が"ニオイを嗅いでいる"のだと推測したであろう。

 野生のヘビ達は鼻だけでなく舌を使って空気中のニオイ成分を集め、口の中の器官にてそれらを解析する。
 頬まで裂けた口と黄金の瞳を喜色に歪めながら行われるその行為は、まさしく彼女が自らの女臭や唾臭にまみれているヒロキのニオイをうっとりと"味わっている"という様子であった。

 やがてひとしきりヒロキの顔の周りの"空気"を味わった後、蛇女が舌をだらりと垂らしたままヒロキの真正面へと向き直る。

「……………うっ!?」

 そしてそのまま舌先をヒロキの顎の下にベチャリと押し付け――――

「……ぐぶぶっ……うぅううっ!!??」

 ――――ゆっくりと、ヒロキの顔を舐め上げた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 蛇女の一舐めはねっとりと、じっくりと味わうようにして行われた。

 蛇女の肉厚な舌は顎の凹凸に沿ってナメクジのように唾液の跡を残しながら、
薄い唇をねぶり、歯茎を撫ぜ、鼻の穴を塞ぎ、鼻筋を滑って額の上までを通り過ぎた。
 既に唾まみれであったヒロキの顔に塗りたくられた新たな唾液が、重力に従ってどろり、どろりと顎の下から滴り始める。

「あっ、うっ……うぁ……っ!」
(ドロっとした唾が垂れてきて……き、気持ち悪いよぉ……!)

 シュルルルル……
 ジュブッ……

 ジュルルルルルルルルッ♥♥

「あ゛っ!? あぅっ……うぅうう……っ!!!」

 舌を這わせることでヒロキそのものの"味"を堪能した蛇女は一瞬、恍惚とした表情を浮かべ、その後は何度も何度もヒロキの顔中を舌でねぶり回した。
 粘ついた長大な舌がヒロキの顔面を余すところ無く舐め回し、細く窄められた二股の舌先は半開きになった口内や鼻腔、耳の穴までもを隅々まで蹂躙した。

 貪るように激しく動かされる舌先によって空気と混ぜられた唾液は白濁し、ヒロキの耳元でパチパチと弾ける。
 あまりの不快さで涙と鼻水が、更に嘔吐反射によって口の中に涎が溢れたが、それらすら全て蛇女によって舐め取られ、酸臭と腐臭を放つ彼女の唾液と次々と入れ換えられていく。

 ヒロキの顔面を泡立った唾まみれにした蛇女は、不意に舌を口内へ引っ込めると、口を閉じたままヒロキへと顔を寄せた。

 ギュルギュル、グォルルル……

「ぶぁっ……あぅうっ……あ、うぅ……?」
(な、なに今の……オナカの、音……?)

 邪悪な笑みに彩られた蛇女と見つめ合うヒロキの耳が、低く唸るような奇妙な音を捉えた。
 そして次の瞬間、蛇女がヒロキの目の前でガバリと巨大な口を開き――――

 ゴェエエエエエエエエエエエエッッ♥♥♥

「ぐはっ!!? がっ!! あぐぅうううっ……!!!?」

 ――――強烈な"ゲップ"を浴びせたのであった。

「あがっ……がぁあっ……うぐぅえええええっ……!!」
(く、くさい!! くさいくさいくさいぃい!! 鼻が痛いっ!! 目もビリビリするっ!!)

 蛇女の長大な体内で熟成されたガスはヒロキの髪の毛を逆立てる程の勢いで放たれ、凄まじい腐敗臭と共に蛇女の唾液が水滴となってヒロキの顔面に飛び散った。
 更に、体内から湧き上がったガスは彼女の濃厚な胃液までもを伴って噴出しており、唾に混じって胃液の水滴を浴びせられたヒロキの目や鼻に刺すような痛みが走った。

 ゲプッゴプッ……

 ブハァアアアアアアアアアア……♥♥

「あぐぐぐっ……ぐっ……ふぅぐうううっ……!!」

 特大のゲップを放ったあと、蛇女は残りのガスを出し切るように小刻みなゲップを重ね、それらを溜め込んだ吐息をねっとりとヒロキに向かって吐きかけた。
 初回の物も含め明らかに偶然ではなく、わざと汚らしいゲップをヒロキに浴びせることで興奮しているのであった。

 これでもかとばかりにヒロキを汚辱、凌○している蛇女であるが、未だ飽きたらぬ様子の彼女は、息も絶え絶えのヒロキの顔を両手で挟み込み、徐々に顔を近づけていく。

 シュルル、シュルルルル……

「うぁっ……あっ……はっ……はぁっ……!!?」
(こ、こいつ……近づいてきて……ま、まさか!?)

 ジュ、プッ……

 ジュルルルルロロロロロロロロロロロロッ♥♥♥♥

「やぇっ……!! むぁっ……むぁうぅぁああああっ……!!!」

 かなしばりによって逃げることも出来ず、半開きに固定されているヒロキの小さな唇に食らいつくようにして、蛇女の大きな唇が覆い被せられる。
 そして次の瞬間には無理矢理に挿入された蛇女の舌先が、ヒロキの口内を蹂躙した。

 ジュルルルルッ♥♥
 ジュゾゾッ、ジュブルルルルルルッ♥♥
 ジュロロロロロロロッ、ギュヂュヂュヂュヂュヂュッ♥♥♥♥

 歯茎、歯の裏、軟口蓋……口内の全てが蛇舌によってねぶり尽くされる。
 かなしばりによって僅かにしか動かすことの出来ないヒロキの舌は逃げる隙も無く、何倍もの長さの蛇舌に捕らえられ、ねぶられ、縛られ、搾り上げられた。
 
「あぇえっ……あっうぅう…………!!」
(く、口のなか……ネバネバの舌が動き回って……き、気持ち悪いよぉ……)

 年端もいかないヒロキがキスの心地よさを知る筈もなく、まして悪臭を放つ醜悪な異形による口内蹂躙は彼にとって悪夢でしかなかった。
 そしてヒトの物よりも粘度の高い彼女の唾液はヒロキの口内にへばりつくかのようで、呼吸を維持するために無理やり飲み込まされる唾液が食道にまでも絡みつくようだった。

「あぅう……え゛っ……げへぇっ…………」
(くさいし……変なあじ……苦くて酸っぱくて……うぅ…まずいぃ……)

 先ほどのゲップで上ってきた胃液が少し混ざっているのであろう蛇女の唾液はニオイだけでなく味も酷いものであった。
 かなしばりによって嘔吐反射まで抑えられているのか、吐き気だけがひたすらに込み上げるが実際に吐き戻すことは出来ず、ヒロキは蛇女の濃厚な唾液を飲まされ続けた。

 そしてまた、ヒロキを更なる地獄へと誘う音が鳴り響く。

 ギュルギュル、グォルルル……

「あぅ……うぁっ……!? あぅう……うぉうぁ……!!!」
(い、今の音……うそっ!? このまま……!? やだっ! やだやだやだぁっ!!)

 再び聞こえたその音は、蛇女の体内から響く腹鳴(ふくめい)。
 体内にて発生した腐敗ガスが臓器の管を通り抜け、食道という名の砲塔へ詰め込まれていく音であった。

 ググッ……

 ゴォオェエエエエエエエエエッッ♥♥♥♥
 ビチャビチャビチャビチャッ!!
 
「ん゛っ!!?? ん゛んんんんっ!!!??」

 溜め込まれた腐敗ガスは蛇女の口から再度ゲップという形で放出され、口内で舌を絡ませられている最中という、ヒロキにとって最悪のタイミングでぶち撒けられた。

 熱さまで感じられる腐敗ガスはヒロキの口内に充満した後に一部が鼻腔へと逆流し、ヒロキは自ら嗅いだわけでもないのに猛烈な腐敗臭を強○的に味わわされることとなった。

 更に蛇女の責めはそれだけに留まらず、後に続く水音が示すように、ヒロキの口内には腐敗ガスだけでなく唾に混じった彼女の胃液までもが注ぎ込まれた。
 口内から喉奥にかけて刺すような痛みが一気に広がる。
 臭気に遅れ、ヒロキが今後学校の授業で習うはずであった塩酸によく似た刺激臭が遅れて鼻腔を貫いた。

「ん゛っぐほっ!!! もがっ!!? むぐぐぅううううっ!!!」
(くさい!! すっぱい!! にがい!! いたいいたいいたい!! 死んじゃう!! 誰かたすけてぇえええ!!!)

 たまらず咳き込み、激臭と共に注ぎ込まれた唾液と胃液を吐き出すために、未だ繋がったままの蛇女の唇から逃れようとヒロキは力の限り抵抗した。
 パニックになっているヒロキにはそれどころではなかったが、蛇女はうっとりとした様子で目を閉じており、そのためヒロキのかなしばりは一時的に解けているようであった。

 しかしやはりそれは偶然ではなく、嗜虐的で変態的な嗜好を持つ蛇女がヒロキの本気の抵抗を楽しむために敢えてそうしているようだ。
 しっかりと後頭部を押さえつける両手に加えて、長く力強い蛇舌がヒロキの舌に未だに絡みついている。
 そのせいでヒロキは、口の中に残った彼女の唾液と胃液のほとんどが喉奥に流れ込むまでの間ずっと、いわゆるディープキスの状態から抜け出すことが叶わなかった。

「ぐぶぶっ……むぐぅうう……ぶはっ!! げっほ! ごほっ! おっ、え゛ぇええ……!!」

 蛇女の気まぐれか、ようやく開放されたヒロキは助けを叫ぶよりもまず首を精一杯下に傾けて咳き込み、口内と体内へ入り込んだ異物を必死に吐き出そうとした。
 しかし、未だ全身をぐるぐる巻きにされて動けない状態では満足に嘔吐する事さえ出来ず、僅かな量の胃液――もちろん彼女の物である――を吐き出すだけに留まった。
 
 体の奥底から湧き上がるような不快感と吐き気にヒロキは全身をブルブルと震わせる。
 そして再度の嘔吐を試みようとするヒロキの顔を大きな手のひらが掴み、強引に正面へと向けさせる。

「ごほっ、げぇっ……や、だぁ……もう、ゆる、し…………いぃっ!?」

 シュルルルル……ハァアアアアアア……♥♥♥

 黄金に輝く蛇眼に対してせめてもの抵抗として目を閉じたヒロキであったが、
少年の薄いまぶた等は意に介さぬとばかりに放たれた眼光がヒロキを貫き、ヒロキは目を閉じたまま体を硬直させる事となった。

 一度かなしばりを解くなり、力づくで開かせるなり、蛇女にとってヒロキの目を開かせる方法はいくらでもあったであろう。

 しゅるしゅる、しゅるしゅる……
 ずるずるずるずる……

「ひぅっ……!? あっ……あぅっ……!? うぅうっ……!!?」

 しかし、やはりこれも敢えての事で、蛇女は怯えるヒロキの反応を楽しんでいるのであろうか。
 物言わぬ彼女の真意を測る事は出来ないが、いずれにせよしばらくの間、ヒロキは目をつぶった状態で体中を這い回る蛇腹と鱗の不気味な感触に晒され続けた。

「っ……!!……っっ!! くうぅ……っ!! むっ……むぅうっ……!?」

 しばらくの間ギュッと力を込めて、全身をぞわぞわと走る不快感に抗っていたヒロキであったが、やがて蛇腹の動きが止まった。

 気づけば既にかなしばりも解けているようであったが、その代わりに鼻から下にまで蛇腹が巻き付いており、声が出せない状況であった。

 恐る恐る目を開いたヒロキの視界が真っ先に捉えたのは、黄金の瞳を見開いて待ち構える蛇女……ではなく、顔の前でゆらゆらと揺れる尻尾の先端であった。

「……んっ、むぅ……? むぐぅうっ!!? んんんんっ!!??」

 なぜ目の前に尻尾が?
 蛇女の顔はどこに?

 そのような疑問を抱いた次の瞬間、分厚い蛇の体の向こうに隠れて見えないヒロキの股間部に、熱くネットリと湿った感触が襲いかかった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ずるるるるるるぅっ♥♥♥
じゅぼぼっ♥♥ じゅろろろろろろろろろっ♥♥♥


「んんんんんっ!!!! くふっ!!? んんんんっ!! んふぅうっ!!? むぅううううううっ!!!!」
(ち、ちんちんが……舐め……食べられてる!? 熱い!! ちんちんが変になるぅうう!!)
 一部だけ拘束を解かれ剥き出しになっているヒロキの股間部を、蛇女はその長舌で攻め立てた。
 熱く火照った筋肉の塊である蛇舌は自在に動き回り、絶えず分泌される唾液で全体がぬめり気を帯びている。

「んふぅうううっ!!! ふぅううっ!!! んんんっ!!! むぐぅううううっ!!!!」

 その舌がヒロキの小さなペニスを舐め回し、先端を擦り、裏筋から舐め上げ、
巻き付いて搾り上げる。
 蛇女の舌先はヒトの女性器が与えるものより遥かに激しい快楽をヒロキに与えた。

 ほとんど悲鳴に近いヒロキの嬌声はしかし、分厚い鱗に遮られ、元凶である蛇女だけにしか届かない。
 
ジュルッ、ジュルルルルッ……♥♥

ハァアアアアアア…………♥♥♥

 未曾有の快楽に身悶えするヒロキが小刻みに放出する精液を舐め取り、蛇女は恍惚とした表情を浮かべている。
 まるで人間のように上気した頬に手を当てて顔を震わせる様は、彼女自身もまた興奮している事を示しているのであろうか。

「んぅうううっ!!! ふぅうっ! ふぅうううっ……んっ……うぅう……っ!?」

 永遠に続くかと思われた愛撫地獄は唐突に終わりを告げた。
 ペニスからの快楽刺激が収まり、息を整えようとしていたヒロキだが……再び感じた違和感に息を詰まらせる。

「ん、ふっ……くっ……!? むっ……むぐぅう……!?」
(また変なニオイしてきた……チーズみたいな……ウ、ウンチみたいな……くさいよぉ……)

 生臭いニオイ、蒸れた女の体ニオイ、濃密な唾のニオイ……様々な悪臭を嫌というほど味わわされ、半ば麻痺しかけていたヒロキの嗅覚はそれらと別種の"新鮮な悪臭"を敏感に感じ取ってしまった。
 それはチーズやヨーグルトのような乳製品の発酵臭に排泄物の便臭を混ぜ合わせたような凄まじく不快なニオイであった。

 今までのものよりも更に嫌悪感を醸す不潔な悪臭の出どころを無意識に探してしまったヒロキの目に、ゆらゆらと揺れる蛇女の尻尾が写った。
 その先端から少し戻ったところが横向きの割れ目のようになっており、スリットからは茶と白のマーブル色になった液体がダラダラと漏れ出していた。

「むぅっ!? うぅっ……むぅうう……!!」
(うぇえっ……こいつ、ウンチしてる……汚い……くさすぎるよぉ……!)

 野生のヘビは尻尾付近に"総排泄腔"と呼ばれる穴を持ち、その穴から尿・フン・卵などの全てを排出する。
 そのような知識は当然小学生であるヒロキは持ち合わせていなかったが、尻尾の穴から凄まじい悪臭を放つ粘液がドロドロと溢れる様を見て排泄行為と考えるのは自然の流れであった。

 おぞましい光景から顔を背けようとするヒロキを、いつのまにか振り返っていた蛇女の顔が舌なめずりをしつつ見つめている。

「うぅぅ…………うっ!? むぅうっ!!?」

 嫌悪感に顔を歪めていたヒロキの顔が突然、驚愕に染まって狼狽え始める。
 悪臭を拡散するようにふらふらと揺れていた蛇女の尻尾が動きを止め、ゆっくりとこちらに向かってきたためであった。

 ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……♥♥

「んむむぅうっ!! ぐっ! ごふっ!! ごふぅっ!! むぐぅうううっ!!!」

 ハァアアアアアアア……♥♥♥

 蛇女の目はこちらを向いているが、どうやらかなしばりは発動していないようだ。
 しかし、鼻の下から蛇腹でグルグル巻きにされているヒロキに逃げるすべが無いことには変わりなく、蛇女は汚物から必死に顔を背けようとするヒロキの反応を見て興奮しているようだ。

 その証拠を示すように蛇女は悩ましげな吐息を漏らし、尻尾のスリットからはゴボ、ゴボと粘液が溢れ出る。
 激臭を放つ白濁した粘液の正体は、欲情した蛇女が分泌する濃厚な"愛液"であった。

 再びパニックになって暴れるヒロキにゆっくりと焦らすように近づいた尻尾は、そのままヒロキの左頬に優しく押し当てられた。


 べちょ


「ん゛っ!!?? むぅうう!!! うぅううううっ!!!」
(べちょってした!! ぬるぬるしてる!! き、きたない!! きたないぃいい!!!)

 まるで剥き出しにした尻の穴を直接押し当てられるような、得体の知れない排泄物を直に肌に塗り付けられる感触にヒロキは悶絶した。

 しゅるしゅる……

 べちょぉ

「うぅっ!! うっ……うぅうううっ!!?? うっ、うぅうう……!!!」

 押し付けられたスリットが離された左頬からは、腐ったチーズを便器に詰まらせたかのような悪臭を放つ白濁液が滴る。
 無駄と知りつつ右側に顔をよじるも、今度は右側の頬へとスリットが押し付けられる。
 
 左右の頬をドロドロの愛液で汚されたヒロキは、鳥肌が立つ程の嫌悪感の中で目をギュッと閉じたまま身を震わせていた。

 ハァ、ハァ、ハァアアアアアア……♥♥♥

 ぶじゅ、ごぷごぷ、ぶじゅうう……

 興奮した蛇女の顔が間近に迫り、熱く湿った吐息がかかる。
 蛇女の興奮に合わせてか、スリットからは尚も汚らしい音を立てながらマーブル色の愛液が湧き出していた。

 そして右頬を名残惜しそうに撫でてから離れた蛇女の尻尾が次に向かったのは……俯いて震えるヒロキの頭上であった。

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