はてしない物語、覚え書き２

はてしない物語、ヒンレックざまぁ展開+銀の都歴史関連で「おいおい……エンデさん、こんなバスチアンSUGEEEEEE！　だけで終わってくれるなよ？」と思っていたら、完璧なフォローを見せてくれたじゃん……流石っすわ、エンデさん。アトレーユが、バスチアンの創作能力にだけ驚いてるのが好き。

やっぱり、他は与えられただけで、バスチアンの能力じゃないってのが、薄っすら示されてるよね。ヒンレックだって、修行して努力して今の力を手に入れたって描写があったし、異世界転生物っぽく見せて、第二部は異世界転生チート否定の話なんだよな……。

異世界転生チートが肌に合わないの、はてしない物語を小・中学生の時に接種したからだな……異世界転生チートが駄目と言うより、食べて来た物が違うというか、純粋に文化の違いっすね……。

エンデさんの価値観、めっちゃ好きなんだよな……(しみじみ)。話の趣味が合う感じが凄くする。昔からの気の合う知り合いみたい。知り合いだった気がして来た(幻覚)。

しかし、思い出奪われファンタージエンシステム、何でこんな最悪システムになってるのかが、全く分からないのだけど、多分説明があるよな……？　エンデさん、信じてるからな！(知り合い？

はてしない物語は、私の基盤になってるな……だから、異世界転生物が苦手なんだな……本来の弱い自分を否定して、別の物になりたいと願うのは、違うんだよ……。それは自分で自分を愛して無いから、違うんだよ……良かった、バスチアンが父さんと自分を愛せて本当に良かった……（読み終わった顔）

アトレーユが余りにも善良過ぎて「え……何でこんなに良くしてくれるの!?」となってしまったけれど、バスチアンが彼を友として愛したからだと解釈して納得しました。アトレーユの喋る馬が沼に沈んだ時泣いたり、アトレーユがピンチになった時応援したり、してたもんね……。

元帝王たちの町、滅茶苦茶怖かったな……ありとあらゆる年齢性別の子らが居て、皆が帝王になろうとしていた。ってのは一番ゾワゾワした。そうだよな……何でも望みが叶って思い通りになるんなら、そうなるよな……てか、やっぱり罠では？　本当、何で説明してくれなかったんですか……？

幼心の君、何か考えがあるんだろうと思ってたんだけど、元帝王達の都を見て、引いちまったよ……自分でファンタジーエンに呼んどいて、助けてくれねーのかよ……せめて説明してくれよ、幼心の君……。何でそんなヤベー物を……？

幼心の君……彼女が何を考えてアウリンを渡したのかが、めっちゃ気になる……。抜け殻になっても構わなかったって事なの？　怖……。てか、抜け殻になった人達は放置されてるし……バスチアン、幼心の君に恋い焦がれるのは、止めといた方が良いと思う。怖いよ。お前が望んだんだろ？　って事かも知れないけど、何でも望みが叶うってだけ言って、放置してサポートしてくれないのは余りにも酷だよ。アトレーユが居なかったら詰むクソゲーやんけ。

アイゥオーラおばさまと一緒に居る時のバスチアンが素直で可愛い。アイゥオーラおばさまは、生命の水を飲んで無いって言ってたし「わたしのは少し違うのよ。わたしには、自分がいっぱい持っているものをあげられる誰かが必要なだけなの」って言ってたけど、彼女の優しさは愛だと思うな……相手が誰でも良かったんだとしても、人に優しく出来るってのは、素晴らしい事だと思うからさ……。

後、絵の採掘鉱の場面とか、滅茶苦茶良い場面だったのに、何で覚えていなかったんだろう……チートも何も無く、自分の力だけで自分の絵を掘り当てて、ヨルさんが褒めてくれたシーン……一番染みたな……。チート能力でバンバン望みを叶えていた時には無かった感動だよ、これは。しかも掘り当てたのが父親の絵って言うのが最高ですね。一番愛したかった相手は、母親を失って自分と同じ様に苦しんでいる父親ってのがね、本来のバスチアンの優しさを感じられてね……やっぱり本来のお前が一番良いよ……。

というか、1人で自分の名前すら無くして、自分の本当の願いを探している時のパートが一番好きですね。エンデさんが一番書きたかったの、ここじゃ無いかなって思う。巡礼者みたいで、美しさすら感じる。私が書きたいのも、こういった方向性の様な気がする。何だろうな。キャラの「活躍」じゃなくて、そのキャラの内側にある「望み」と「祈り」が見たいんだよな、私は。

そんで、最後店主さん。いや、カール・コンラート・コレアンダーさん。と友達になるシーンが予想よりずっと爽やかで気持ちが良くて、しかも本屋から出たらお父さんが待って居てくれているシーンでグッと来てしまった。バスチアン……幸せに為ってくれ……。何故か父親とは不仲なままだと思い込んでいたので、本当に良かった……。