灰色 2023/10/08 23:12

メルヘンメルヘンした作品が書きたい病

とは言っても、絵本みたいな可愛いメルヘン! ってなると私自身書けねぇ~~~~! となると思うので、こう……話自体は鬱より何だけど、根底にあるのは美しさや優しさが際立ってる、童話モチーフの猫の地球儀みたいな話を書いてみたいんですよ。知ってる人以外伝わらんぞ、これ。まぁ良いか。

猫の地球儀ってのはSFなんですが、もう人間が滅んだ後の世界で、人間は「天使」と呼ばれているだとか、人間が使っていた言葉や文字が「天使語」と呼ばれているっていう設定だけで打ち抜かれてしまったので、何か、そういう感じの、特別な造語とかでなくて、普段知っている、使っている言葉をメルヘンに当て嵌めたい、みたいな欲があるのです。

……が、自分はセンスが無いので、例えばコールドスリープの機械の通称が「いばら姫」とか、それ位しか思い浮かばないんですけど、つまりそういうアレがやりたいのです。メルヘン全開じゃなくて、要所要所にメルヘンの匂いがする話がね、好きでね。好きでねぇ~~~~~~! いや、丸ごとメルヘンも好きなんですけど、何だろうな。

丸ごとメルヘンだと、逆にメルヘン濃度が薄まってしまう気がするんですよね。現代が舞台の話で、登場人物達の口から、ガラスの靴の例えが出て来るとか、そっちの方がメルヘン濃度が高い気がしませんか? 私はします。私の中のメルヘンセンサーは、そういうのに反応しがち。

自作品の中で一番メルヘンっぽいのはハロウィンかなって思うんですけど、話は全然メルヘンじゃないのも、多分私自身が丸ごとメルヘンが得意じゃ無いからだと思います。私が丸ごとメルヘンを書こうとすると、嘘になってしまう気がするんですね。

嘘と言うか、信じ切れない気持ちが滲み出てしまうというか……こんな、何もかもが丸く収まって皆が幸せに為りました~で、終わる訳が無いだろ!!!!!! って、絵本の結末を否定してしまう気がするんですよ。それはもう、私自身がそういう性格だから、どうしようもないのです。自分が信じていない事は書けない……というか、絶対に読んでいる側も「コイツ、信じてねーな……」ってなるので。

心の底から出た物じゃないと、絶対にバレるんですよ。創作は全部嘘じゃんって思われるかも知れないけど、嘘だからこそ自分が信じている事以外は、書いたら絶対に見抜かれるし、ぶっちゃけ一瞬で分かるんですよね。

どんだけ綺麗な言葉を並べても、作者がキャラ嫌いなら読めばこのキャラ嫌いなんだなって分かるし、どんだけ罵詈雑言が書いてあっても、好きなキャラは好きなんだなって分かってしまうので、自分で話を書く時も「自分が信じていない事は書かない」と決めていて、丸ごとメルヘンは、自分が信じていない感がモロに出てしまうので……他の人が書いた丸ごとメルヘンは、滅茶苦茶好きなんですけど……。

一応、今書いてる話も表面上は「おとぎ話です!」みたいな雰囲気なんですけど、中身は汚い系で、でも、奥底には愛と情があるんだよ……! みたいな、まぁ要するにいつもの奴なんですけど、いつもの奴過ぎて寧ろ「またかよ……」感が凄いんですけど、何か今更ながら「いつものと同じなら書かなくても良くない?」って感情が沸いて来てしまったので、寝ます。多分ちゃんと最後まで書きます。今まで書いた分が勿体ないから……!(貧乏性)

フォロワー以上限定無料

旦那さんのメルヘン魂の話

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索