緒又しゆう 2023/07/05 18:00

【催◯わ~るど】あるマン婚の風景(後編)

「七香、七香ぁ、なっちゃん、なっちゃん……♡」
「んっ、はぁ、ぃ、イきそう?♡」
「ごめっ、ぃっく、いっく♡」
「が、頑張った、ね♡ 出して♡ わ、私もッ……っ♡」
「ぁッッ~~~♡♡♡」

 あの日の夜の出来事から、優弥とは何度もセックスをした。夫婦なんだ。当然、生で。入念な寸止めオナニーと、丁寧なクンニで高ぶらせて、優弥とタイミングを合わせて、イく。

「はぁ……はぁ……な、っちゃん……♡」
「はぁ……んっ……きもち、よかった……?♡」
「うん……♡」
「私も……♡」

 二人で迎える絶頂。合わせる唇。幸せなセックスだ。癒やされる、このときがあれば仕事の辛さも忘れられる。ずっとこの人といたいそう思える。週に五回、優弥と交わり続けた。
 その一方で……。

「先輩……先輩っ♡♡♡」
「お゛ッぉおっほぉお゛♡♡♡ あっぐ、ぐるぅ、おっ、おおぐしゅくんの、でっかいおちんぽおぐまでぐるぅ♡♡」
「ここっ、ここいいんですよね、先輩ッ♡」
「ん゛ぉーーーーッ♡♡♡ お゛ッ、ぉおっほぉお゛ッ、おっぐぉおお♡♡♡」
「イっていいっすからね、先輩の都合で、俺ッ、やめますからッ♡」
「やめないでぇ゛ッ、もっど、もっどついでぇえ゛――――っ♡♡♡♡」

 一方的に犯されて、ただ耐えようもないほどの絶頂♡ ナオから与えられる快感に酔いしれるセックスも、私は続けていてしまった。週に一回、優弥には飲み会と言っておいて……毎週水曜日、欠かさず二人でホテルに向かうと、二時間のセックスで10回はイかせられる♡

「ふぅー……先輩、すんません、今週も……♡」
「はぁー゛♡ ぁっ、はぁぁ゛―――♡♡♡」

 ナオははにかみながら、私の中から抜いたチンポを見せつけてくる。今日もぶっとく、もう三回は出したはずなのに、コンドームには濃厚なザーメンがだっぽり入っている♡

「で、でもいいんスか? 俺、あの時の一回だけって思ってたんスけど……」
「べ、別に゛、ほ、本気の、セックス、じゃあ、ないわよ……♡ ん゛っぐ♡ た、ただの、先輩と、後輩の、コミュニケーション……だから゛♡ あ、あんたとのセックス、よりも、ず、ずっと、夫とのほうが、気持ちぃ、いい、し♡♡」
「そ、そうっすよねぇ……で、でも俺は嬉しいっす! この日のために、毎週抜かずに来てるんスから!」
「わ、わたしなんか、より゛♡ さっさと、彼女つくん゛なさい、よ゛♡」
「せ、先輩、それ……わざと、っすか……?♡♡♡」
「い、いいから、はやく、次……♡ 入れなさい……♡」
「う、うっす!♡」
「あ゛ッ、ん゛ぁ、あ゛ぉお゛んぉおおおおお゛♡♡♡♡♡」

 私の中を押し広げるナオの肉棒に、私は快感を貪っていく。それが、毎週水曜日の夜のこと……♡
 優弥のことが嫌いになったとか、退屈になったわけじゃない。そんなことあるはずない。毎週欠かさずデートに行っているし、二人の時間も作っている。それは単純なセックスというわけじゃなく、夫婦として、家族として。私は愛している。優弥を間違いなく、愛している。

「はい♪」
「ええ、どうしたのコレ」

 だからこうして、記念日には忘れずプレゼントだって渡しているじゃない。夜のレストランで向かい合う優弥は、ブルーの時計を見て嬉しさと戸惑いがないまぜになった表情を私に向ける。

「腕時計よ? 前からほしいって言ってたでしょ?」
「そうだけど……えぇ、結婚記念日だからって……すごい良いものだし……夫としての立場ないなぁ」
「そんなの気にする必要ないでしょ? 可愛い優弥君♪」
「もぉ……でも、ありがとう。どう? 似合ってるかな?」
「とっても、似合ってるわよ。さすが愛する夫♡」
「よしてよ、照れるじゃないか」

 私は優弥を愛している。優弥も私を愛している。その証拠に、私は彼にこうして愛の証を渡しているし、優弥だってすぐ近くを通るいやらしい格好のウェイトレスなんか目もくれず、私のことだけを見てくれている。私達は上手く行っている。いい夫婦だ。

「あ、そうそう。七香」
「どうしたの?」
「来週なんだけどさ、土日ちょっとでかけてきていいかな?」
「土日……?」
「学生時代の仲間が集まってさ、キャンプに行こうって誘われてて……でも、女の子もいるんだよ」
「そう、なの……?」
「うん。でも、七香が嫌だったら行かない。多分男だけでキャンプってわけじゃないから、スることにもなるだろうし。もちろん、七香が一番だから」
「行ってらっしゃい」

 思いの外、素早く言葉が出た。言葉を遮るようにして発せられた私の声に、優弥は目を丸くしていた。

「あ、えと。違うの、怒ってるんじゃないのよ? それだけ勘違いしないで?」
「そ、そうなの? 本当に?」
「本当だってば。ほ、ほら、前に私の後輩とヤっちゃうって言ったとき、覚えてる?」
「う……うん」
「あのときだって、優弥言ったでしょ? 行っておいでって。た、たまにはさ、夫って立場を忘れて楽しまないといけないと思うの。最近私をイかせるセックスばっかりだったじゃない? たまには、自分が好き勝手イくセックスを楽しむのだって大事だと思うの、違う?」
「そ、そう……かな? そう、かも……」
「安心して、私はあなたを、愛しているから」
「うん……ぼ、僕もだよ。愛している」
「本当に、愛してる……」
「も、もういいよぉ、恥ずかしいじゃないか」

 私の目の前で、頭を抱える優弥に、私は穏やかに微笑んでいた。




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