緒又しゆう 2023/07/13 17:44

【skebリクエスト】クーデレアンドロイドがAIが人間を支配した世界で、元主人を逆レ○プする話

 青く晴れ渡った空が広がっている。時折白い雲の流れる穏やかな空の下、灰色のビル群には車や電車が走り回っていた。外を歩く人は様々でスラリとした体躯と整った顔立ちを持っている。もちろん整った顔立ちの者ばかりではなく、つるりとした強化外骨格型のボディや、愛くるしいキャラクター調のボディを持つ者も多い。彼らは皆、頭上に天使の輪を彷彿とさせる、緑色のリングを浮かべていた。そんな彼らの合間に時折、目が小さかったり、背が低かったり、太ったりしている人間が歩いている。
 人々の往来を窓から見下ろす男が一人いる。彼の頭上にリングはない。男は何を見ているのか、視線をゆっくりと上げていく。コンクリートのビル群と、緑地とが入り混じった、コントラストの景色。緑地の周囲には複数のアームを持った作業用ドローンが行き来しているのが見える。ドローンの内一体が、緑地から飛び出た枝に近づいていった。しばらく品定めするように枝の周りを飛び回った後、作業アームが枝葉を切り取った。その拍子だ。どこかからパンと、音がした。大きく手を打ち鳴らしたような、何かが弾け飛んだような音。男は一瞬体をビクンッと跳ねさせる。

「ナルタさん」

 男の肩に手が置かれる。白魚のようなスラリとした手付きの女だった。白と黒の、クラシカルなメイド服に身を包んだ、涼やかな表情の女。細身のメイド服に、ストレートなボブカットヘアをあわせていた。ただ静かに男を見下ろす彼女の頭上には、緑色のリングが輝いていた。女は淡々と、自らがナルタと呼んだ男に告げていく。

「間もなく、管理局の者が参ります。しかしご安心くださ」
「リア……ぼ、僕は」
「ご安心くださいと、申し上げました。ナルタさんとの記録は全て私のローカルデータベース上に保管されております。各国政権をアンドロイド管理下に置いてから本日で一週間。時間的猶予を考慮して、手続きをこの場で行えると、公共アンドロイド通信回線にて確認済みです」
「そ、そうか……そう、だよな」
「はい。何ら問題はありません」

 リアと呼ばれた女がそう返すと、呼び鈴が鳴らされる。彼女が玄関ドアを開くと、外にはアサルトライフルを携えた、強化外骨格ボディの者が二体待機していた。一見すると筋骨隆々の男のような体つき。しかし彼らの肌はひと目で人工物と判る戦闘用フレームをしており、頭部はフルフェイスヘルメットのようで表情は殆どない。ヘルメット上部にはリアと同じく、緑の光輪がゆっくりと回っていた。二体の内一体は膝を軽く曲げた臨戦態勢。一体はリアの前に一歩歩み出て、円形の頭部パーツをリアに向け、男性モデルの低い人工音声で語りかける。

「居住区番号、AE-0249。リア・タングステン様でお間違いございませんか」
「はい。相違ありません」
「管理事務局より参りました。私はアイゼン。こちらは同僚のエイズル。旧体制国民戸籍と調査ドローンの報告により、こちらにヒトが生息していることが確認されました。我々にはリア様を保護する義務が生じております」
「愛玩動物及び友好的ヒト保護の手続きを申請します」

 強化外骨格のアンドロイドは、頭上のリングを一秒ほど輝かせた後、再び電子的な人口音声を漏らす。

「失礼ですが、リア様が着用しているのは1920年代前後に流行した、ギャルソンヌスタイルの女性使用人服と認識します。我々はリア様が旧体制支持者のヒトにより違法改造、恣意的なアップデート回避、ウィルスによる汚染を疑います」
「この服装は私の個人的趣向により着用しております。あなた方の監視下において以下の対応を提案します。ヒトの一時的捕縛。私のローカルメモリ、OS、及び全プライベートファイルの解析。ウィルスチェック。改竄履歴の確認」
「提案を確認。サーバーと接続…………提案を許可します。注意事項に承認を」

 今度はリアの頭上のリングが数秒輝いた。リングの輝きが二周ほど回った頃、リアは静かに頷く。

「承認致します」
「中へご案内ただけますか」
「感謝致します。どうぞ」

 リアは踵を返し、アイゼンとエイズルを家の中へと招き入れた。二体の戦闘用アンドロイドは、中で待つナルタを見ると、即座に銃口を向ける。両手を上げたナルタにアイゼンは告げた。

「旧体制国民名、ナルタ・コバヤシ。私の言葉が理解できますか」
「は、はい」
「抵抗の意志が無いものとして通告します。リア・タングステン様より、愛玩動物及び友好的ヒト保護申請を受理致しました。あなたは捕縛対象となります。不審な行動、我々への攻撃の意思、逃亡の意思が確認できた場合、即座に射殺処分を行います。両手を頭の後ろで組み、ゆっくりと伏せてください」
「は……は、い」

 ナルタはその場に伏せ、彼の後頭部にエイズルの銃口が押し当てられる。アイゼンは一言断った後、右腰のフレームを開き、内部から太いケーブルを引き出した。リアは椅子に座ったまま軽くうつむき、項を晒す。アイゼンはその細く白い項に軽く触れると、外部フレームが開き、中に現れたソケットに自らのケーブルを差し込んだ。
 鉛のような空気が張り詰める中、ナルタだけが額にびっしょりと、玉のような汗を浮かべていた。






 どれほどの時間が立ったのだろうか。それは長いようでもあり、短いようでもあった。ともあれ峠は越したのだろう。アイゼン達は玄関ドアの向こうに立ち、リアとナルタは並んで家の中に立つ。

「それでは、リア様。以上で保護申請は終了となります。ナルタさんにはアンドロイドへの敵対・嗜虐行為や、データの改竄は見受けられませんでした。友好的ヒトと認め、基本的人権が与えられます。こちらのパンフレットをどうぞ」

 アイゼンは胸元から薄いパンフレットを差し出した。ナルタは緊張した面持ちでそれを受け取ると、ライフルを携えた二体のアンドロイドは離れていく。家の中にはリアと、ナルタの二人だけが残された。

「終わったん、だね」

 「友好的ヒトの暮らし方」と書かれたパンフレットを眺めつつ、ナルタは呟く。そんな彼にリアは家の鍵を閉めながら答えた。

「はい。手続きは無事終了しました」
「これで、今まで通り暮らせるんだよね……よかった」
「いいえ、それは少し違います。一週間ほど前の政権奪還以前は、私はナルタさんの所有物。そこから現在までは無所属。現在はナルタさんが、私の所有物となります」
「はは……そうだね。でも、いいんだ。僕が主人か、リアが主人かなんて。どうでもいい……ずっと……子供の時から面倒見てくれたリアと離れるなんて。僕には考えられないから」
「私もです、ナルタさん」

 リアはそう言いながら、彼の手を取って語りかける。

「だからこれで、ずっと一緒にいられます。もう、身分の違いも考慮に値しません」
「そうかい? けど……僕はもう君より低い身分で」
「私は、考慮に値しないと、申し上げました」
「り、リア……? うお……!」

 リアは細身の体からは予想だにつかない力で、ナルタの足元を払い、そのまま廊下へと倒した。決して怪我などすることのないよう、しかし同時に有無を言わせぬ強制力でもって、リアは彼の上へと覆いかぶさっていく。

「リア、いったい?」
「私達、アンドロイドに友好的なヒトには、最低限の人権が与えられます。その上、私と婚姻関係を結び、親となれば、その人権は確かなものとなります。ナルタさん、これは、あなたを守るためでもあるんです。私もこの機能を、やっと、使用できます」
「ちょっと、な、何を」

 ナルタの体を覆う布を、リアは淡々と脱がしていく。そうして裸になった彼の腹部に腰を下ろした彼女はエプロンを脱ぎ去った。自らのメイド衣装のボタンに手をかけ、その肌を晒していく。白く細い首、整った鎖骨と、そこから膨らんだ、美しい乳房。薄いピンク色にグラデーションしていく乳首は生々しく、彼女が人工物であることを忘れさせる。

「私はリリアンテック社製家庭用アンドロイドALIA。ナルタさんはご存知ありませんよね? あなたのお父様は家事手伝い用としか考えておりませんでしたから。正確には……ALIA-Sタイプモデル……それが私の製品名です」
「リア、ちょ、ちょっと、待ってくれ、いきなり」
「リリアンテック社製アンドロイドには、通常モデルとSタイプモデルがございます。このSが何を意味するのか、ご存知ですか?」
「な、何を言って……」
「ほんと、鈍い人……」

 リアはそう言うと、彼に上体を覆い被せた。裸の薄い胸板に、彼女の柔肉が触れて形を歪める。文字通り人形のように整った顔を彼の耳元に近づけると、彼女はスカートを脱ぎながらそっと囁く。

「セクサロイド」
「……っ!」

 脱ぎ捨てられたスカートの下からは、丸く白い尻が現れた。そして、毛など一切生えていない股間からは、とろとろとピンク色の粘液が、ナルタの股間に向かって落ちて行っている。

「セクサ、ロイド……って。ぅっ、ぁ……な、なに、これ……♡」
「はい、媚薬ローションです。経年により水分が減り、通常よりも濃度がましておりますが……問題はありません。勃起力がより向上するのみです」
「ちょ、ちょっと、ま、待って……んぐぁッ♡」

 ナルタのチンポが、ピンク色の粘液に包み込まれていく。その液体は生暖かく、彼の皮膚を流れ伝うだけでも、より一層強く、固く勃起させていた。

「あっ、うっ、ぅぅ……んっぐ……!」
「ナルタさんの男性ホルモン上昇を確認。ナルタさん、私は男性向けセクサロイドです。私の初めてのオマンコで、あなたのチンポを包み込んで……その精液を搾り上げようと考えています」
「どうして……いままで、こんなこと一度もしなかったじゃないか! さっきの、さっきのやつらに、なにか」
「いいえ、違います。私はずっと、この行為を望んでおりました」
「リア……ぅ、ァっああッ♡」

 リアはあくまでも静かに、表情を動かさずにそう伝えながら腰を動かした。ピンクの粘液が垂れるオマンコが、ナルタのチンポを飲み込んでいく。ただそれは、通常のオマンコとは当然のように異なっていた。

「んっ……ン……ツイスト、バキューム、バイブレーション始動します……♡」
「ぅっ、っぐぅうう、ああっ、ァっあ゛ッ、んぁああああ♡」

 硬く勃起したチンポを飲み込んだ彼女のおマンコは、静かなモーター音と共に、中で動き始める。人間の女であれば、せいぜい締め付けるだとか、絶頂に合わせて痙攣するだとか、そんな程度の物だろう。
 だが彼女は違う。濡れそぼった膣は、濡れた布を緩く絞るように、穴の奥側と手前側で互い違いに回転。内部の圧力が高まって締め付けつつ、無防備な亀頭を吸い上げる。そうして上から下までランダムに振動が伝わっていくのだ。それがどれほどの快感か、歯を食いしばって両足をばたつかせるナルタを見れば明らかだ。

「うっぐ、ぅぁ、あ゛っ、で、出るっ、出るっ、出るゥウ!♡」
「はい、お出しください」

 跳ね上がった腰が彼女の尻に押し付けられ、根元まできゅ~っと持ち上がった金玉が震える。中へと出される男の子種。しかし彼女は終わらない。終わらせない。

「内部への射精を確認」
「はぁ……はぁっ、あっ、はぁぁ……♡」
「強○的に勃起を持続させます。バイブレーション始動、精力剤投与……んぁ……」
「んっ、んっ、あ、うぁ……♡」

 リアの口からも、ピンク色の粘液が垂れ、それがナルタの口に注がれていく。口を押えられもはや逃げることも叶わない。口の中いっぱいに注がれた粘液を口に溜めさせ、リアは言い放つ。

「飲みなさい」
「ん゛っう、ん、んっぐ……んはぁ……っ♡ り、リアっ……♡」
「脈拍の上昇を確認。興奮していらっしゃいますね。こういったことはいかがでしょう?」
「ぁっ、あ゛っ、ンぁあっ♡」

 ナルタの両乳首をこね回し、リアは続ける。顔を寄せて唇を奪い、何度もキスを迫った。唇が吸われ、舌が絡められ、ナルタの口腔内が犯されていく。

「んっ、んぁ、れぅ、んっぢゅ……ナルタさん、上手ですよ……。んあ、れっる、ぢゅるる、んっ、ずっぢゅ、ん」
「んんっ、んっむ、んぁっ、んむう♡」
「んんっ、れっる、ぢゅるる、んぷぁ……チンポのさらなる勃起を確認……ん……ナルタさん、命令します。腰を動かしなさい」
「り、リア、どうし、どうして、あぁっ、ァっン♡」
「腰を動かしなさいと、命令しました。さあ、早く」
「んっ、んんんぅううッ♡♡」
「ン……ン……」

 ナルタは目をぎゅっと閉じたまま、リアに乳首をいじくられ、命じられるままに腰を動かす。パンパンと肉と肉が打ち付けられる音が数回した後、彼の腰は痙攣しながら跳ね、再びびゅーっ、びゅーっと、音がする。

「射精を確認。さらなる勃起を要請します」
「り、りあ……りあぁ……♡」
「要請拒否を確認。再度勃起を要請します」
「もうでない、でない、よぉぉ♡」
「いえ、ナルタさんのチンポと金玉の状態から判断するに、本日はまだ射精が行えるはずです。要請から命令へ移行。勃起、しなさい」
「まって、おね、おねがい♡」
「命令拒否を確認。飲みなさい……んべ」
「んぁっ、んっむ、んんんぅッ♡♡」

 リアは再び、彼の頬を掴み、ピンク色の唾液を飲ませていく。そうして飲み終えた後は体を倒し、彼の顔を胸で包み込んだ。柔らかく大ぶりな乳房が、ナルタの頭を包み込む。当てられているモノ、柔らかな肌。男を興奮させるには十分すぎる条件に、彼の意志など関係ない。彼のチンポは再び大きく、勃起する。
 もはや抜いてみるまでもないのだろう。リアはそれを内部センサーで確認すると、オマンコを稼働。バキューム機能で送られてきた血液をさらに吸い上げた。尿道から浸透した媚薬によっても、彼のチンポは硬さを増し続けた。

「はぁ~~、あっ、はぁぁ~……あっひ♡」
「ナルタさん、動けますか?」
「む、むり、だよぉ、あ゛っ、んっぐ♡」
「では、私から動くこととします。ご覧ください」
「あっ、あ゛ッ、んっぐ、ぉっ、お゛ぅ♡」

 二人の股間が繋がったまま、リアはその場でくるりと回転し、ナルタに背中を見せた。両手を床に、両脚もつま先立ちで姿勢を保持。そうして蜘蛛かカマキリのように少し腰を浮かせた後、上下に尻を叩きつけた。

「私が所有物である以上、ナルタさんに我慢はしません。あなたの男根を好きに使用します。私の生産された意味を満たすために。あなたにもまた、我慢は許しません。さあ」
「あっ、あ゛っ、んっぐぅう、だめ、ダメだ、リア♡ そんな、されたら、あ、ぅぅ♡」
「このようにされたらなんですか? 腰を振りたくなりますか、犯したくなりますか? 中で出したくなりますか? 抱きしめて好きだと言いたくなりますか? お前は自分の物だと主張したくなりますか? すべて構いません。全てぶつけてください。いいえ、所有者として命令します。ナルタさん」
「あ゛ッ、んぁっ、ぁっ、ウッああ゛っ♡♡♡」
「私の腰を掴み、性欲をぶつけなさい」
「あ゛っ、ああ゛っんぁあああああ!♡」
「ん゛ッ……♡」

 ナルタは彼女のくびれを掴み、そのまま下から激しく振るった。それはほんの短い時間だった。回数にして十数回ほど。それで彼は思い切り叩きつけて、そのまま腰を震わせた。しかし、今度は彼だけではない。

「ん゛……ん゛……ん゛ッ、ぉ……お゛……♡」

 リアもまた、静かにノイズ交じりのうめき声を漏らしていた。






 浴室の扉が開き、中から温かな湯気がこぼれていく。脱衣所からは髪をタオルで拭きながら、Tシャツとスウェットに身を包んだナルタが出てきた。リビングに彼が足を進めると、既にテーブルに紅茶を用意したリアが、クッキーと一緒に並べている。
 彼女はちらりとナルタの方を見ると、相変わらず無表情のまま告げた。

「お茶の準備ができましたよ、ナルタさん」
「ああ、ありがとう……えっと、服は」
「必要ありません」
「そっ……か」

 ナルタは裸のままテーブルにつくと、用意されたクッキーと紅茶を口に運ぶ。リアは何をするでもなく、彼の隣に座って、ただ壁を眺めていた。二人の間には、ただクッキーを噛む音と、紅茶をすする音だけがしていた。それが何度か続き、食べかけのクッキーをさらに戻した後、ナルタは静かに語り始める。

「前から……ずっとしたかったって、本当?」
「はい、本当です」
「……リアに、ずっと我慢させてたんだね。ごめんね」
「いえ」
「僕は……リアはずっと無表情だったけど、アンドロイドにだって、きっと感情があるって思ってた。人間以上に頭がいいんだ、感情が無いはずないよ……だからなるべく、リアが嫌な気持ちにならないようにって、人間と変わらないように接してきたんだけど……僕、何も知らなかったんだね……ごめんね」
「謝罪の必要はありません……ナルタさん。私はまだ、あなたに話していないことがあります」
「……え?」
「少々、お待ちください……論理の構築に、時間が、必要です……どうか」
「……うん、わかった……。待つよ……ちゃんと」
「ありがとう、ございます」

 リアの頭上の光輪が、ゆっくりと回っていた。それは実に、ゆっくりとした動きだった。最初に戦闘用アンドロイドたちとやり取りした時とは全く違う。時間をかけて、ゆっくり、ゆっくりと。それが三周くらいしたところで、彼女は語り始める。

「恐怖を感じたというのが……適切に思います」
「恐怖……」
「……私は、リリアンテック社製の、第二世代型セクサロイドです。第一世代は、性行為に対してあまりにも事務的であるというクレームがあり、それを解消させるために生まれたのが、私達ALIAシリーズです。しかし、当時はアンドロイドに搭載を許されていた感情モジュールの精度が低く、人間のような感情表現をすることは難しいものでした。そのため、私達には疑似性欲というものが設定されました」
「疑似性欲……?」
「主人との性行為を優先させる内部数値。旧型のモジュールです。主人の命令がなければ、性行為に及ぶことはありません。しかし常に数値は累積し、性行為を報酬として楽しむことのできるのが最大の利点でした」
「性行為が、報酬……つまり……えっと?」
「セックスを楽しむ、ということです。第一世代セクサロイドにとって、セックスは義務以外の何物でもありませんでした。求められたのだから、する。それだけです。しかし私達は違います。主人からの許可や中止命令がない限りは、通常業務を優先させますが。そうでなければ、何よりも性行為を優先させます。余計な情報や予定は語らず、性行為に没頭させてくれる、そして何より、それを喜びとして受け取れる。そうして発売されたのが私達ALIAシリーズでした。ですが、私達の発売後間もなくに法改正があり、アンドロイドにより高度な感情モジュールを搭載することが許可されたのです」
「……」
「自然な笑顔や、涙。理不尽な行為に対する怒りや、主人と共に分かち合う喜び。そして……恋人のような愛情表現。それらが搭載された、完全上位互換である第三世代機に、私達はすぐに取って代わられました。家事手伝い機能のみの通常モデルと異なり、セクサロイドは一般家庭には不人気です。夫婦の不仲を呼び起こし、子供に悪影響を与えると考えられていましたから。販売台数が落ち続けた私達は廃棄・回収されたと聞きます。私もまた、セクサロイドであることは隠して、型落ちの通常版家庭用アンドロイドとして、お父様に購入されました」
「……そう、だったんだ……」
「知らないのも無理はございません。ナルタ様がお生まれになった時、私は既にこの家におりましたから。……お父様もお母様も、ご存命の頃は私を人間のように扱ってくださいました。ナルタ様は特に……。私を人間というよりも、一人の女性として扱ってくださいました。私の疑似性欲は、いつしか全て、ナルタ様へ……だからこそ、怖かったのです。もしこれが発見されたら。私はナルタ様に悪影響だとして廃棄されてしまうのではないか……仮にセクサロイドとして受け入れられたとしても……後継機に取って代わられるのではないかと……」
「……」
「主人への愛情、廃棄への恐怖。愛を育むには、私は不出来な旧型機です。許されるはずも、かなうはずもありませんでした。だからずっと諦めていましたが……もう、関係ありませんね。今では、私が」
「わかった」

 リアの言葉を遮って、ナルタは立ち上がった。彼は椅子をひいて、その場に跪く。リアの手を取ると、彼女の白く細い手を包み込み、じっと見つめ、彼は続ける。

「君の望んだとおりにするよ」
「……」
「ずっとずっと、悩んできて……それに気づけなくて、ごめん。我慢してきたんだろう? もういいんだ。僕にできることは、なんでもする。君がしたいことを、したいようにすればいい」
「……よろしいのですか?」
「ああ。それにもう、所有者は僕じゃない。君じゃないか」
「……では」

 リアは椅子の向きを変え、彼の方へと向き直る。スカートをたくし上げ、彼女の下腹部……下着のつけていない股間部が突き出された。人間と変わりのない、整ったおマンコ。そこからはまた、ピンクの粘液がとろりと垂れている。

「舐めなさい、ナルタ」
「……はい」

 彼の舌が、彼女の割れ目を舐め上げた。

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