新興宗教ンポ教 ―変態露出優等生「麗」の告白―
「いけないこと」だとはわかっている。
けれどしてはいけないことほど、人というのは夢中になってしまうものじゃないだろうか。だから世の中には犯罪が無くならない。窃盗も、殺人も、痴○も強○も……そして、露出も。
「えー、で、あるからして。時の皇帝、ネロ・クラウディウスは……」
先生は背中を向けて教科書を見ながら、黒板にチョークを走らせている。こういう時、一番後ろの席は便利だ。クラス全体の動きが見て取れる。皆机の下に隠したスマホや、黒板とノートにしか目が行っていない。誰もみんな、地味で、眼鏡で、真面目で目立たない私のことは見ていない。今がチャンス。私はそっと、両足を左右に大きく広げた。スカートが太ももに沿ってずり上がり、私の股間部をわずかに隠すのみとなる。そのまま私は、片手は机の上でシャープペンを持ったまま……もう片方の手で、わずかに隠すだけのスカートをたくし上げる。
「……♡」
ごくりと音を立て、唾が喉を落ちていく。教室の空気に触れた私のおまんこは、一切毛の生えていない状態だった。今日の朝、早起きして入念に剃り上げた女性器が、無防備にも晒されてしまう。左の手で一番下の方から、つーっと上へと撫で上げて、そのままぷっくりと勃起した、私のクリトリスをいじくりまわす……♡
「……♡ ……♡」
喘ぎ声は、当然出すわけにはいかない。周囲にも集中しなければ。けれどその代わり、私の股間は気持ちよさを語るように、奥からとろとろと蜜を出していく。それを指ですくい上げ、クリトリスに塗り付けて、根元から先っぽまでゆっくりと、撫で上げる。わずか数ミリ、数センチ単位の動きなのに、私の体はその心地よさを受けとめていく。でも来る、来る、来ちゃう。胸をざわつかせる感覚は、徐々に私の背筋を上り、頭を抜け、そのまま頭蓋骨のてっぺんへと向かっていく……♡♡ ああ、もう、だめ……♡♡ 私は声を出さないよう、きゅっと奥歯をかみしめて、そして……♡
「……っ、ぁ……ぅ……♡♡♡♡♡」
小さく呻いて、絶頂した。聞かれていなかっただろうか。即座に目だけを動かして周囲に視線を配る。誰も、私を見ていない。よかった、気づかれていない。小さく胸をなでおろして、スカートの端で左手を拭いつつ、私は再び授業へと戻っていった。