タランボ 2023/07/13 10:34

【ツクールクリエイター必見】『田舎で夏休み』の制作進行を大公開

こんにちは、タランボです。

今日は夏休みも来るし、いっちょRPGでも作ってみるか!と思い立った人へのプレゼントです。
この流れをたどれば、あなたもRPGが作れる!


これはタランボが2022年に発売した『あの楽しかった田舎での夏休みをもう一度…』の制作進行の流れです。

これが正しい訳でも無く、当時試行錯誤して作っていった流れなので、もっとスムーズなやり方もあったのでは?と思いますが、まったくRPG作った事無いんだけど、どうやっていいかちょっとした手がかりでも欲しいというクリエイターさんの参考になれば嬉しいです。
(一番最初は藁にでもすがりたい気持ちになりますよね)

CGはメインをクリップスタジオで、フォトショップでしか出来ない事(アニメgifとか)はそっちでやっています。
ドットキャラやマップパーツもクリップスタジオのドットペンで作ってます。
イベントCGは5320×4040ドット(余白四隅に100ドット)、5倍の大きさで書いて縮小しています。
これはタランボがCGを描く時に一番相性の良いラインの太さが描けると思っているだけなので、それぞれ自由な大きさで描かれて大丈夫です。
(この大きさだと全面に大きなスプレーでぐいぐい描くという動作はさすがに重いです)

■2021年
■10月上旬
・アリエスRPG完成後、次の企画を考える。
 『あの楽しかった田舎での夏休みをもう一度…』というヒロインが
 田舎に遊びに行くという内容でイク!
・パソコン上で作れるマインドマップを使って基本的な流れを作る
 ・宗教ネタを入れよう
 ・ただ村内をまわってエッチするだけだと弱い気がする…
 ・かっぱ池や洞窟を用意して、妖怪と戦わせるか?なんか無理あるな…

■10月中旬
・マインドマップを直しながら、ぐずぐずと考え続ける
 ・カブトムシやクワガタを捕まえるサブイベントを入れよう!
  外国のカブトムシも野生化して住み着いてる事にしよう!
 ・エッチは村人に任せて、カブトムシの方は収集癖をくすぐる、
  図鑑コンプを目指せ!にしよう
・男キャララフ作成
 今回はエッチ担当の男達も立ちキャラを用意しよう。
 まずはラフを作るぞ!

■10月下旬
・男キャララフ作成
 あれこれ悩みながら、男キャラのラフ作成
・イベントCG一覧作成
 エッチな写真やCGなど自分にグッと来たシーンを大いに参考に
 しながら、今回必要なイベントCGの一覧を作成

■11月上旬
・男キャラライン作成
 男キャラの表情と身体のラインを作成
・ヒロインの立ちキャラと表情のライン作成、色決め

■11月中旬
・ヒロイン立ちキャラ色塗り。男立ちキャラ色塗り。
・イベントCGラフ開始(5320×4040 四隅に100ずつ余白)

■12月初旬
・イベントCGラフ終了
・バトル立ちキャラ、負けシーンラフ
・イベントCGライン清書、基本色入れ開始

■12月中旬・下旬
・イベントCGライン清書、基本色入れ 50枚

■2022年
■1月~2月前半
・ひたすらイベントCG塗り

■2月中盤・後半
・ヒロイン、男キャラのドットチップを作る
・ツクールMZでマップパーツを並べて、ゲームに必要なマップを
 作ってみる。

■3月前半
・マップ制作に時間がかかってる。現代マップに必要なパーツが
 足りなければ、どこかから持ってくるか作るかが必要なんだなって
 考えてグダってる。

■3月中盤・後半
・ヒロイン、男キャラの立ちポーズを切り出して、表示するコモン
 イベントを作る (縦768ドット)
・ヒロインのエロステータス画面を作る
・イベントエッチ絵の汁差分、断面差分などを用意する
・イベント画像のレイヤーを出来るだけ統合して、実寸サイズ
(1024×768)に縮小
・イベントCGの性器にモザイクを入れ、レイヤーにナンバー
 (11~)を振る
 (ツクール登録時に1~10は空けて、11から登録しています。
 あとでなにか追加したいとかバックに黒面や白面を敷きたいという時に、
 空けてて良かった!と思いますよ)
・イベントCGをPNG化
・コモンイベントにイベントHCGを登録しておく
・表紙絵のラインと基本色入れ
・イベントシナリオ作成開始

■4月
・イベント入れる時用に、表情差分表を作って印刷
・イベントシーン制作 ゲーム開始から村の中のイベントシーンを作っていく
・用務員のエッチイベント作成
・マッサージ屋のエッチイベント作成

■5月
・宗教おじさんのエッチイベント作成
・雑貨屋おやじのエッチイベント作成
・幼なじみ男子のエッチイベント作成
・浮浪者のエッチイベント作成

■6月上旬
・エンディング用エッチイベント作成
・公衆トイレ覗かれイベント作成
 (これでイベント絵を使うエッチイベントは全てひとまず作り終わり)

■6月中旬
・チビキャラで起こるイベント作成
 雑貨屋に行った時
・カブトムシ、クワガタムシのラフ→ライン取り
・チビキャライベント 村長との会話

■6月下旬
・エッチシーン 文章増し
 エッチシーンなど一度に完成させようと思ったら、全然先に進まないので
 大枠→時間を空けて書き足し→またちょっと日にち経ってから書き足しと
 何段階かで書くのがお勧めです。

■7月上旬
・エッチシーン 文章増し
 だらだらしながらも、書いていけてる。
 午後と夕方は部屋が暑くなるんで午前中と夜中寝る前がカギかも…

■7月中旬
・エッチシーン 文章増しようやく終了
・エロガキ覗きイベント作る
・エッチ後ステータスアップ数字決めながら入力

■7月下旬
・虫バトル基本部分作成
・エンディングが作れそうだったので、戦闘での負けEND、
 淫乱度オーバーでの村長END、妊娠した時のENDを作る。
・ムシノートを作って、ムシコンプした時のリアクションを作る。
・ルートチェックしながら、足りない文章を作って会話部分は全てここで
 作り終える(この後で出て来ちゃった音声は諦める…)
・妊娠エンド、各キャラエンドどうするか悩んだけど、オナニー
 モノローグでやることにする

■8月上旬
・攻略ルートが全部通れるかチェック
・音声収録用台本を作るのにゲームからシナリオを抜き出す

■8月中旬
・抜き出し整形して、連番振って、声優会社に打診
・カブト虫、クワガタ絵塗り
・表紙絵塗り
・タイトルロゴ制作
・回想部屋に捕まえたムシを順番に表示するキャラを置く
・ムシバトルの調整
・効果音用意、WavToOggConverterでwave形式の音をogg形式へ
 変換してAudacityでボリューム調整
・wordを使って音声用台本を作って印刷→発送。

■8月下旬
・射精効果音を入れる
・ダミーの無音音声ファイルを用意して、先にゲームに入れておく。
 出来上がりが来たらwaveからoggにコンバートして上書きすれば
 即行けるように。
・時間が出来たので受精シーンを使い回しじゃなく、新しく描く

■9月上旬
・メッセージウィンドウ枠作ったり、移動先うながしカーソル作ったりする。
・音声待ちで時間あるので戦闘やられ絵を描く。
・戦闘の雑木林背景描く。
・声優会社さんで音声収録開始
・DLsiteに予告告知を設定。事前審査用画像データをまとめて送る。

■9月中旬
・音声待ちでプラグインの勉強

■9月下旬
・切り出した音声が来たので、一通り全部聴いてチェック
 →余計なものが付いていたら削除して整形
・音声を「えこでこツール」でwave形式からogg形式に変換
・SEコマンドだと音が重なって聞こえるので、プラグインの音声出力
 へとひたすら書きかえる。

■10月上旬
・BGMを選んで、効果音と共に入れていく
・全ルートチェック(まずは体験版に入る10日間部分を)
・体験版制作→DLsiteさんに申請

■10月中旬
・デバッグ&直しの日々
・11日マスターアップ
・21日(金)発売!


ということで無事発売できました!良かった。

『田舎で夏休み』はRPG2作目で、1作目のアリエスRPGでの試行錯誤があったので、それを参考にする事ができました。
まったくイチからこの規模で作ろうとすると心も折れるので、1作目は規模の小さい物で作って、それが出来たらもうちょっと大きくそれが出来たら、もうちょっと大きく…としていけば良いと思います。
(それで次回作ナナカの規模が大きくなって、現在絶賛途方にくれたりしながら、ポチポチ進めてる訳ですw)

この記事が新規クリエイターさんの気づきの手助けになれば幸いです。

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