市街地 2024/03/31 14:16

【小説サンプル】死にたがりの魔女と上位魔族・えっちシーン抜粋

『死にたがりの魔女と上位魔族』のえっちシーンのサンプルです。


あらすじ

大陸をさまよっていた魔女が上位魔族に気に入られ、執着される話。

全体を通したプレイ内容

人外(魔族)攻め・監禁・無理矢理・肉体開発・躾け・羞恥プレイ・子宮責め・快楽責め

・本編ではヒロインが攻め以外から性的な肉体開発を受けるシーンがあります。
・快楽責めによる躾けシーンはありますが、魔族側はヒロインに痛いことはしません。



【第2話 配下の前で犯される】より抜粋



冷たい底なしの沼に、ひとり溺れる。

足を掴んで底へと沈めようとするのは、かつて殺めた者たちの亡霊か。

だったら何の心配もいらない。自分は彼らの望みどおりに沈んでやれる。

この苦痛は受け入れるべきものであり、逃げて楽になるなどもってのほかだ。

自死は許されない。せめてこの身が朽ちて終わるそのときまで、耐えて抱え続けよう。

夢の中。息のできない苦しみを、ユキはもがきもせずに受け入れた。

これでいい。

痛みや苦痛をあるがままに感じていられるうちは、まだ正気でいられる。

これは忘れることなく過去を背負えている証だ。





泥沼に沈んだ夢の中に、しだいに温度が入り込む。

温かいと感じるのは自分の身体か。それともぬかるむ泥水か。

朧気な思考で探っても、答えには一向にたどり着かない。

熱を帯びているのは、この身の内と外の両方だと結論に至るのに、しばらくの時間を要した

「……んっ…………、はぁ……」

腹の奥が熱い。熱はそこだけにとどまらず、体内を駆け巡り肉体の隅々まで広がっていく。

なおも冷たい指先を、外の温もりがやんわりと包んだ。

もう寒くない。

それは果たして自分の望んだ安堵なのか、ユキはしばし答えに迷った。

救いなど求めていないにも関わらず、身体を暖めるゆるやかな温もりには抗えない不思議な力があった。

もっと、もっと……と。救われることに悲鳴をあげる理性を置き去りに、本能がねだる。

もっと熱を感じたくて腹に力がこもった。

熱の根源をぎゅうっと抱きしめるように、膣が締まる。

「ふぅ……、んんっ」

まどろみのなかで、それの存在に気づかされる。

身体の奥に感じていた熱が、甘い疼きに変わるのは時間の問題だった。

知らない。こんな感覚、初めて……。

「はぁ……、はぁ、んっ……」

身体を支える安定感は凄まじく、安心して身を任せた。

倒れる心配のない肉体は欲に忠実に、膣の内部を占める熱の感覚をむさぼる。

他者の気に染まり、自分が消えていく。

夢だからこそ許される、背徳感がもたらす悦びがあった。

このまま何も考えず、深く眠りたい。

……でも、もっと……。もっとこの熱を感じていたい。

「あっ……んんっ……、んぅっ」

相反するふたつの欲望がせめぎあい、悩ましげに首を振る。

その間も、肉体はさらなる快楽を求めて高ぶる一方だ。

どうすればいいの……?

「——さあ、そろそろ目を覚ましましょうか」

耳に吹き込まれた声が、頭に直接響いた。

水中をゆらゆらと漂っていたのを、無理矢理陸地へ引き上げられるように。聞こえてきた声によって鳴らされた理性の警鐘が本能を凌駕し、ユキの意識は覚醒した。

「……んっ、あっ……、はぁ、はっ、……ぇ……?」

視界いっぱいに広がる一面の黒に瞠目する。驚き顔を後ろに引けば、軍服と思しき胸元部分が見えた。

「……は? …………っ?」

わけがわからず上を向くと、記憶に新しい魔族の男が悠然とこちらを見下ろしていた。

ユキの顔の横をするりと長い髪が落ちる。

サファルは癖のない黒髪を指ですきながら、肩の後ろへと流した。髪を引っ張ることもなく、どこまでも丁寧だ。頬を撫でる手つきも優しい。

「あっ……ぅ……?」

状況を理解しきれず、ユキは戸惑いながらも左右に視線を走らせる。

今自分がいるのは最初に転移魔術で連れて来られた、あの部屋ではない。

ここが明るいのは、朝を迎えたからなのか?

時間の間隔が曖昧だ。自分はいったいどのくらい眠っていた?

あれからわたしは、どうなった——?

「……っ! んぅ————っ!」

冷静になろうとしたはずが、とあることに気づいてしまった。

瞬時に顔が赤くなる。

ユキは椅子に腰掛けるサファルと向かいあい、脚を開いてサファルを跨ぐように座らされている。しかも膣の中、子宮口のさらに奥にまでペニスを受け入れたまま。

胎内に埋まる熱棒を自覚した途端、腹部にぐっと力が入った。

「なにっ、してっ! ——っ⁉」

慌てて身を離そうとしたユキは、しかし直後に息を呑んで口を閉じた。

自身の背後に何者かの気配を感じ取ったのだ。それも、ひとつやふたつではない。

「うっ…………」

急いで出かかった声を抑えた。淫らに喘ぐ声など、誰であっても聞かれたくない。

ユキは息を潜め、視覚によってもたらされる情報を整理する。そうすることで、少しでも下腹部の熱から意識を逸らしたかった。

服は着ている。簡素なキャミソール型の白いワンピースだ。下着は上下ともなく、下を見ると膨らんだ胸の頂がぴんと主張する様子が生地の上からうかがえて、忌々しげに舌打ちしたくなった。

サファルは黒い軍服らしきデザインの服を着て、艶を帯びた木製の椅子に腰掛けている。ユキはその男の上に座っているわけだ。

自分の体勢を俯瞰的に考えただけで眩暈がした。

ちらりと後ろを振り返れば、すぐそこに執務用であろう机と、視界の隅に開きっぱなしの両開きの扉が見えた。

無数の気配は扉の向こうからしている。耳を澄ませれば、かすかに話し声も聞こえてきた。

しかしいくら情報を整理しても、この身に起こっている事態を説明できそうにない。困惑しつつサファルを見上げれば、彼はユキに穏やかに微笑み、何も告げずに書類へと目を移した。

信じられない。ユキは焦ってきょろきょろと視線をさまよわせた。

背後の事務的な話し声にユキは息を殺そうとするも、膣に埋まる圧倒的な存在感に呼吸が乱される。

紙をめくる音。ペンが紙を走る音。部屋に届く、淡々とした会話。

真面目な空気は室内も扉の外も同じ。そこに一切の淫蕩さはない。

「んん——……っ」

意図せず膣を締めつけてしまい、甘い疼きに顔をしかめた。どう考えても、この場にそぐわないのはユキのほうだ。

「……ぅっ、——っ」

背後に近寄る気配に身を固くした。

「こちらにお目通しをお願いします」

硬質な印象を持つ男の声だ。

「ああ、そこに置いておいてください」

応えるサファルの声音も感情のない、事務的なものだった。

うつむき動けずにいるユキの背を支え、サファルが身を乗り出した。

ナカに埋まるペニスが肉壁に擦れ、甘い疼きがもたらされる。

「ぁんっ……っ、……ぅっ」

あがりかけた嬌声は両手で口を塞ぐことによって何とか押しとどめた。

サファルがユキの斜め後ろに立つ男へと書類を渡す。

「下に戻しなさい。数字の根拠が乏しすぎるのでやり直しです」

「かしこまりました」

何事もなかったかのように男の気配が遠ざかる。

まるでユキが見えていないような扱いだ。そんなことはあり得ないだろうに。

何がどうなっている。ここではこれが日常なのか。

困惑してサファルをうかがえば、彼はすぐにユキの視線に気づき小首をかしげた。

「どうしました?」

おかしなことでもあるのかという口ぶりだが、サファルは絶対にユキの狼狽に気づいている。

こちらが慌てる様子を楽しんでいるのがありありと感じ取れ、ユキは悔しそうに唇を噛んだ。

「急用に出ていたおかげで少々仕事が溜まっておりまして、終わるまで待っていてください」

まるでそれが当然だという自然な言い方だったが、ユキには到底納得できる説明でない。

この男の仕事など知ったことではないし、この場にユキが居なければならない理由なんて、微塵もありはしない。

サファルは戸惑う獲物をいたぶって楽しんでいるにすぎない。ユキからしたらただの嫌がらせだ。

そう結論づけたところで、依然としてユキの子宮にはペニスがめり込んだまま。状況を打破することは到底叶わない。

「……っ、……ぅぅ……っ」

ユキにできることといえばじっと動かず刺激を最小限に抑え、ただ時間が過ぎるのを待つだけだった。

サファルが新たに机の書類を手に取り目を通す。ときおり紙にサインをし、魔力で刻印を施していた。主人に支持を求めて配下が部屋に踏み入った際には、その都度端的な会話が交わされた。

私語が許されない雰囲気の執務室では、絶えずぴんと張り詰めた空気が漂う。

配下たちもサファルも、膝の上で置物のように固まるユキを気にする素振りがない。

「……っ、んっ……」

しかし当のユキは声を抑えるのに必死だった。

膣と子宮を埋め尽くすペニスに、ひとときも休まらない。

ペンを走らせる音。魔族たちの話し声——。意識を外に向けて気を紛らわそうとはするも、そのたびに自分の置かれた状況とのギャップを思い知らされた。

ワンピースの広がった裾でかろうじて隠れているが、そこで何が行われているのかは側から見ても明らかだろう。

わたしだけ、何をやっているのか。

サファルのペニスに貫かれ、動こうにも動けない。一縷の望みをかけ膝に力を入れて身体を持ち上げようとしたが、それも無駄なあがきに終わった。

かすかな動きに快楽の源が反応し、さらなる刺激を求めてペニスを咥える膣が収縮を繰り返す。

ねだるようにうごめく膣壁に、ユキのなけなしのプライドが打ちのめされる。

腰を浮かそうにも子宮に嵌った亀頭が楔となり、サファルの上から離れられない。いや、たとえ肉棒から逃れたとしても、逃げ場などどこにもない。

書類を取ろうとサファルが少し動くだけで、下腹部に刺激がもたらされ、はしたない声をあげてしまいそうになる。

注意しなければ、ユキ自身も腰を揺らしてしまいかねなかった。

「……んっ、…………うぅ……、……っ」

サファルがまるで愛玩動物を愛でるように、腰まで伸びたユキの髪を撫でた。

「教えなくても仕事の邪魔をしない、とても賢い子ですね」

耳元で囁かれる。協力する意図はまったくないというのに、とんだ解釈があったものだ。

抗議の意思が込み上げて、サファルの胸元の服を掴んだ手に力が入る。

「まだかかりそうですが、このままいい子にしていられますか?」

絶望的な問いかけに、顔を上げて慌てて否定した。

「……むり。いやっ」

おや、とサファルはわざとらしく目を見張る。

「それはすみません。退屈させてしまいましたか」

「ちが……、んっ!」

ワンピースの裾にサファルが手を差し入れた。大きく開いた内腿にそっと指を這わせ、しだいに触れる部位が脚の付け根へと上がっていく。

クリトリスを指で掬うようにいじられ、腰がゆるゆると揺れた。

「んっ! うぅ——っ!」

声が我慢できない。

直接的な刺激に容赦なく快楽の高みへと押し上げられる。

背中をぎゅっと丸め、身体をこわばらせた程度ではどうにもならない。

びくんっ、びくんと身体が跳ね、そのたび膣の肉壁にサファルのペニスが押しつけられた。

「ふっ、んっ、んんぅーっ。んっ……!」

快楽に抗えず、ひっきりなしに溢れる声を殺そうと手の甲に噛みついた。犬歯が皮膚を破る。

ユキが達する直前で、サファルは攻めるのを止めた。

「それはだめだと、言ったはずですよ」

「はっ、……あっ……っ」

すっと笑みが消え、冷徹な視線を注がれる。背筋に悪寒が走った。

怒らせた? でも、どうして——?

サファルが気分を害した理由が、ユキにはわからない。

サファルの呆れのこもったため息に、熱を帯びた身が一気に冷める。

「身体に教えなければなりませんね」

「あぁっ、——んぅっー」

クリトリスをぴんと弾かれ、背中がしなった。

だめだと言いながら、サファルは自分の手に歯を立てるユキを自由にさせた。

しばらくして快楽の波が鎮まり、ユキは手の甲から口を離した。妨げるものがなくなり、荒い呼吸を繰り返す。

ユキが落ち着き、息が整うのを待ってサファルは執務室の外へと顔を上げた。

「グラダロト」

サファルが呼びかけると、瞬時に音もなく部屋にひとつの気配が現れた。

「お呼びでしょうか」

背後に聞こえた感情のこもらない低い声に、ユキは身を硬直させた。

側から見れば身体は停止していたが、膣壁はきゅう……っと意思に反してペニスを締めつける。

羞恥と困惑で涙目になるユキの頭を、サファルが撫でて慰めた。

優しい手つきはそのままに、支配者の男は配下に命じる。

「自傷癖があるようなので、傷つけないよう手を掴んでいてあげてください」

「承知しました」

背後より伸びてきた手が、ユキの手首を握った。

「なっ……」

驚いて振り向く。

表情のない魔族はユキの手を背中でひとつにまとめた。

この魔族には見覚えがある。西方大陸、シープぺコラの教会で、サファルと一緒にいた男だ。

思い出せたところで、この状況にその記憶は微塵も役に立たない。

クラダロトは後ろ手にユキを拘束し、主人の命令を待った。

ユキは自由になろうともがくが、人間の腕力ではどうすることも叶わない。

「お仕置きです。そのままイキなさい」

「——んあっ」

スカートの下で、サファルがクリトリスを指で摘んだ。

びくんと腰が揺れて、膣から子宮の壁に至るまで、あらゆる場所に熱をともなう強い衝撃を受ける。

「やだっ、あぁ、あっん、んんっ! は、なしっ、んあっ……っぁ、ああっ!」

手首の拘束は外れない。サファルの攻めも止まらない。

クリトリスの刺激に連動し、ペニスを咥える蜜口がぎゅうぎゅうと開閉を繰り返す。

甘い快楽が苦痛に変わるのは早かった。

気持ちよすぎて、苦しい。

「いやっ、やっ、いやぁあっ」

口を塞ごうにも自らの手が使えず、あられもない声を発してしまう。

部屋に響く自身の喘ぎに耳を塞ぎたくても叶わない。

敏感な部分を押さえつけるようにぐにぐにとこねられたかと思えば、根本を摘まれる。くりくりとしごかれ、つんと突き出た先っぽを指の腹で転がされた。

「あっ、あぁあんっ……っ、ああ——!」

ぎゅうーっと全身に力が入った直後、ユキは一気に脱力した。

「上手に絶頂できましたね」

余韻に打ち震えるユキの耳元でサファルが囁く。

サファルはクリトリスを虐めた指で、己のペニスを咥える入り口をなぞった。ぎちぎちに広がったそこを意識させられ、ナカに快感が滲む。

グラダロトは依然としてユキの手首を掴んだままだ。

人前で淫らな声をあげて達してしまった。羞恥で顔が、耳の先まで熱くなる。

周囲が淡々と職務をこなす中でひとり享楽に喘ぐ自分が信じられなくて、ユキは顔をあげられなかった。

「あっ、……ぁっ、……っんぅ……」

快楽の余韻が消えない。声を抑えようとして口を閉じると、息苦しさから全身に力が入り、結果膣を締めつけてペニスの存在を感じてしてしまう。

悪循環から抜け出せず、それでもどうにか息を整えるユキはあることに気づく。

先ほどまで耳に入っていた、事務的な会話が聞こえない。

背後の異様な静けさに、顔から血の気が下がった。

……まさか、大勢に声を聞かれていた?

「……ふっ、……はっ、あっ……っ」

ユキの顔にかかった髪を耳にかけ、サファルはうろたえて涙目になったユキを覗いた。恐る恐る見上げると、紅い瞳と視線が交錯する。

「自ら傷を作ればどうなるか、わかりましたか?」

言い聞かすようにゆっくりと告げられる。

「これからは自傷のたびに、眷属たちにはしたない声を聞かせることにしましょう」

「んやぁっ」

サファルがクリトリスを指で押し、軽く引っ掻いた。

服の生地を挟んで施される責め苦は予測ができず、ユキは怯えて首を横に振った。







【第3話 世話役たちの務め】より抜粋



パチンと後頭部で留め具が固定され、視界が黒に包まれた。

「視覚による情報は、今は必要ないからね。僕たちよりも、自分の身体の感覚に集中して」

「ひっ」

内腿をソフトタッチでさすられ、ぞくぞくとした感覚が全身を駆け巡る。

身を起こそうにも肩をベッドに押さえつけられ、ずり上ろうとして足が宙を蹴った。

リリィが掴んでいたユキの手首を放す。自由にされても、周囲を彼らに囲まれている事実は変わらず、見えないとわかっていてもきょろきょろと周囲に顔を向けてしまう。

己の非力に苛立ちこぶしをきつく握り締める。しかし短くなった爪は手のひらに食い込むことはなかった。

「だーから、自分で傷つけようとすんなって。言われてんだろ?」

ユキの自傷に目敏く気づいたサウスとリリィに片手ずつ、指を絡められる。

身体の両サイドに手を縫い止められた。右手はサウスのごつごつとした大きな手に。左手と組んだのは節くれ立っていない、なめらかなリリィの手だ。

触覚によりもたらされる情報で、誰がどの位置にいるのかわかってしまう。

「——唇も、噛むならこっちにしとけ」

半開きだったユキの口にサウスの指が入ってきた。

「はっ、……ひゃ……、へっ……ぅ」

追い出そうとするユキの舌の表面にサウスは指を滑らせ、さらにもう一本増やしてくる。

口内をもてあそぶ指に翻弄されていると、愛液でぬかるんだ膣に異物が侵入してきた。

「ひゃっ、やぁ——っ」

「こっちも、素直に快感を受け入れられるようになろうね」

脚元からノースの声がする。見えないけど、秘部をいじっているのは位置的に彼だ。

把握できたところで、どうにもできない。

蜜口に少し入ったところの腹側を指でとんとんとノックし、ぐぅーっと強めに押し上げられる。少しずつ位置を変えては、同じ作業が繰り返された。

まるでそこに眠る快楽を呼び覚ますように……。

「あっ、ふぅ……、ふっんぅ、んぁ、……ぁっ、うんぅ……、あぁっ」

「君が一番敏感な陰核は、外に顔を出しているところだけじゃなくて、実は大部分が身体の中に埋まってるんだよ。大体は膣にそうように存在しているから……、ほら、こうやってナカから押してあげると……」

「あっ、んんっ、……んっ、くぅ……んっ、んぅ……。やあぁーっ!」

油断していたらクリトリスをきゅっと摘まれた。

「このクリトリスと同じ部位を、膣内の指も刺激してる。むき出しじゃない分感覚は鈍るけど、もとをたどれば快感は同じだよ。——さあ、しっかり感じてごらん」

「やぁっ! ふっ、……うあっ、あっ……あぁ……。…………っ、ん、ぐ……っ」

ふぅ……、と。左の耳に吐息が吹きかけられた。

「ふふっ。ノースの指は、今どんなふうに動いているのかしら? どこに触れたときが一番感じるの? わたしにも教えてちょうだい」

「ひゃぁ……、や……っ」

「ここでしょ?」

「んんぅ————っ!」

ノースがとある位置を重点的に責める。

はぐらかされていた刺激が一点に集中し、膣壁が勝手にうねりだす。

明らかにユキの反応が変わった。

「しょこっ……、やめっ、やっ、やぁ! あっ、やりゃっ、あぁっ、あ——っ」

「嫌がってもやめないよ。しっかり達して、ここが気持ちいい場所だってことをちゃあんと覚えないとね」

「んぁっ、やっあぁっ!」

リリィのなめらかな手が下腹部をぐ、ぐぅと押してくる。

「いいのよ? 我慢せずにイってごらんなさい。わたしたちが見ていてあげる」

「んっ、あっあっあぁっ! はっ、あぅんっ……、きっ、いやっ——、ああ————っ!」

膣壁の責めにクリトリスの刺激が加えられ、ユキはあっけなく絶頂を迎えた。

「……そう、上手よ」

「——っ、ぅん——っ」

達して感度が増したところに耳元で囁かれ、むず痒さに身をよじる。

リリィを押しのけようにも両手はシーツに縫い止められたままびくともしない。

ノースはユキが達しても膣に入れた指は抜かず、さらに奥へと進めた。

きゅうきゅうと膣壁が喜んで指を食む様をまざまざと感じて、そわそわと落ち着かない。ユキの息が整うのを待って、挿入された指は動き出した。

「んっ、……ふぁ、あ……」

膣の奥壁をこりこりといじられ、甘い疼きが下腹部にもたらされる。

「まだ奥はそこまで敏感じゃないみたいだね」

「……はっ、あっ、……あぁ……っ」

「まあ素質は十分だから、根気強くかんばろうか。リリィ、囁くのをやめて。今はここだけに集中させてあげて」

「はぁい」

リリィが身を起こし、下腹部から手を離した。

膣奥で指が動く。痛みはなく、触れられている感覚と少しの圧迫感があるだけだ。それなのに、膣道がうねり奥の子宮がきゅんと疼いた。

神経の鈍い部位から、ユキの肉体は快楽を拾い上げようとしている。

「はっ……、あぁ、や、にゃっ……っ、ん、んんっ」

「中の、ノースの指を意識してみろ。どこに触れられているかわかるか?」

「ひらなっ、うぅ——っ!」

否定を口にする前に舌を押さえつけられた。

「はっ、嘘つけ」

サウスが鼻で笑う。

その間もこりこり、こりこり——……。膣奥の刺激する指は止まらない。じわじわと。腹の奥から波が立つ気配がした。

「はっ、あ、んん……、んぅっ、ぅ——っ!」

しだいに波は大きくなり、ユキを快楽の海へと引きずり込もうとする。

「……っ、ふんぅっ、あうっ、あっ、……ああっ! や、ひやっ、あ、ああっ! やぁ……っ」

真っ暗なはずの視界が明滅する。がくがくと腰が揺れた。

湧き上がる強烈な快楽に怯えてどうにか膣奥に触れる指を別の場所へと外そうとするが、いくら動いてもノースはその一点を責め続ける。

「んあぁっ、あっ、あぁ……っ! やっ、やぁ、あ、あっっ!」

快楽の波に呑まれ、ユキが絶頂に上り詰める寸前でノースが指を止めた。

「————っ、んぁっ……、あっ……」

締めつけて追いすがる膣道をものともせず、指はあっさりと引き抜かれた。

はぁ、はぁと、荒い呼吸を繰り返し、ユキはもどかしさに耐える。

膣奥が刺激を欲して疼き、入口がぱくぱくと刺激を求めてうねった。

「ふっ……、ん、あ…………、はぁ……、んぅ」

リリィが乳輪をくるくると指でなぞり、気まぐれに乳首を引っ掻く。

ゆるやかな刺激は下腹部に熱となって溜まり、さらにじれた感覚をもたらした。

「んっ……っ。……ぅ」

快楽の波が引き切る前に、ノースがユキのクリトリスに触れた。押すわけでも、こねるわけでもなく。ただ触れているだけの指に嫌でも意識が向いてしまう。

「唇を噛むのと、爪を立てるのと、ふたつ」

言われたのが自分の自傷癖についてだと、ユキはすぐに理解した。

「イキ続けるのと焦らされるのと、お仕置きはどっちがいいのかな」

「——っ、やぁっ!」

クリトリスに鋭い衝撃が走った。指で弾かれる映像が脳裏に浮かんだ。

「そうだね、どっちも試そうか。ついでに奥も、もっと感じられるようになろうね」






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