あすのかぜ 2024/01/06 20:00

フォントを変えたけど使えない文字があって苦戦した件

ご来訪いただきありがとうございます。「あすのかぜ」です。

今回はゲームに使用したフォント関係の話を紹介したいと思います。

ラスト・メイルではロゴたいぷゴシックを使っています

「ラスト・メイル」を遊んでくださっている方の中には、ダウンロードしたファイルの中に07LogoTypeGothic7.ttfというデータが入っていて、これって何だろう? と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。

これはフォントな様が提供しているフリーフォント「ロゴたいぷゴシック」のフォントデータです。

WOLF RPGエディターで設定されているデフォルトのフォントは「MSゴシック」なのですが、ラスト・メイルでは読みやすさや文字の綺麗さなどを鑑みて「ロゴたいぷゴシック」を採用することにしました。ちなみに次点の候補は「メイリオ」でした。

WindowsOSには「MSゴシック」が標準搭載されているため、デフォルト設定のままフォントを変更していなければデータを同梱しておく必要はなかったのですが、今回は変更しているため同梱しておきました。

ですので、説明書にも書いているとおり、アンインストールするとき以外は消してしまわないようにご注意ください。

なお、フリーフォントにも利用規約などは存在するため、データの取り扱いにもご注意ください。

ロゴたいぷゴシックには使えない漢字がある

それでは本題ですが……ロゴたいぷゴシックには使えない文字があったようで、誤字脱字チェックが地味に大変でした。

それが「ロゴたいぷゴシック」単体の問題なのか、「ロゴたいぷゴシック」と「WOLF RPGエディター」の相性などの問題なのかはよく分かりませんが、少なくとも「MSゴシック」では表示できた文字が非表示になってしまうため、「ロゴたいぷゴシック」に関わる問題だと思います。

内容としては、おそらく常用外の漢字に対応していない、みたいなものだと思います。

参考までに私が見つけた(ゲーム内で使おうとして表示されなかった)使えない文字を箇条書きにしてみます。

ロゴたいぷゴシックで使えなかった漢字一覧

  • 録  単語:記ろく
  • 難  単語:むずかしい
  • 臀  単語:でん部
  • 闊  単語:迂かつ
  • 攫  単語:さらう
  • 皺  単語:しわ
  • 嗜  単語:し虐的
  • 搦  単語:からめ手
  • 箒  単語:ほうき
  • 邁  単語:まい進
  • 諍  単語:いさかう
  • 滾  単語:たぎる
  • 嚼  単語:咀しゃく音
  • 縋  単語:すがる
  • 倫  単語:りん理
  • 暈  単語:眩まい
  • 囮  単語:おとり
  • 獰  単語:どう猛
  • 履  単語:り修
  • 揄  単語:からかう
  • 鑽  単語:研さん
  • 飄  単語:ひょうひょう
  • 仄  単語:ほのかな

難しい、記録、臀部、倫理、迂闊、嗜虐的、研鑽、なんかは使用頻度が高かったり、Hシーンのテキストとして使いたい場面があったりしたため、地味に厄介でした。

なので、嗜虐的はサディズムに置き換えたり、臀部はお尻に置き換えたりと……実は納得のいく文章表現ができていないシーンなんかも結構あります。

具体的にはどのような感じになるのか?

ゲーム内でテキストを表示すると――

「それは難しいね」は「それはしいね」。

「眩暈がした」は「眩がした」。

――などのように表示されます。

もちろん文脈がおかしいので何かしらの漢字が表示されなかったのだと気が付きますが、ゲームの動作チェックや演出チェックの方に意識がいっていると意外と見逃します

実際、先月のデバック作業中になってようやく表示されていないことに気が付いた文字もあったと思います。

脱字じゃないのに脱字になる

この漢字非対応問題の厄介なところはゲーム制作中には気付けないということです。

エディター上ではこれらの漢字も問題なく表示されているので、そこでどれだけチェックしても意味はありません。ゲーム画面上で確認したときに初めて問題が露呈します

ですから、小説を書いている感覚で推敲すると脱字が発生してしまうのです(本当は脱字ではないのに)!

しかも、「ラスト・メイル」では2回目以降は文章に差分があるHシーンもありますので、1回目の方を修正しても差分の方を修正し忘れる……なんてことも考えられます。恐ろしいですね……

今のところは誤字脱字に関する報告は受けていませんので「や、やったか!?(フラグ)」状態ですが、RPG部分とHシーンを合わせてかなりの文章量がありますので、中には見逃したところがあってもおかしくないなと思っています。

ウサウサのメッセージについて

上記の内容とまったく関係ありませんが、書いていて1つ思い出したのでここで触れておきたいと思います。

小説やゲームにおいて、幼い人物や言語能力が不足している場合、文章をあえて「ひらがな」にする手法がありますよね?

ウサウサが無罪放免という言葉を知らなかったように、ウサウサが難しめの単語(馴染みのない単語)を喋っていた場合はひらがなで表示するということも考えてはいたのですが、それを全体でやり出すと遊んでくださるみなさまにとって読みづらい文章が出来上がってしまうと考えて止めておきました。

ですから、みなさまが見ているウサウサは本来よりも賢いウサウサなのかもしれません……信じるか信じないかはあなた次第です。

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