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快楽堕ちの記事 (22)

Final_Fiend 2024/06/03 06:41

NTRハーレム番外編 百里風実花が竿役おじさんのモノになる話

「天音ちゃんが相談って……どうしたんだろう」

 夏も近付いてきた頃。瑞花学院で教師を務める百里風実花は、予てより親交のある谷風天音からの要望に応じて、休日にも拘らず仕事着で街を歩いていた。

「しかも、リッ君に聞かれたくないことって……」

 天音も多感な年頃の女子である。兄の李空が相手と言えど話せないことはあるだろう。その上で、同性かつ年上の自分に相談があるとすれば、それは。

「恋愛相談、ってことかな……」

 まともな進路相談であれば、学院でやれば済む話。それをせず、プライベートな場でしたい相談となると、風実花が思いつくのはそれくらいしかない。

 だがそうであった場合、彼女には大きな問題があった。

(どうしよう……私だって経験ないよ……)

 風実花には、今までそういった相手がいなかったこともあって、恋愛方面の相談はどうも不得手であった。

 とはいえ、せっかく天音が頼ってくれたのだから、年上のお姉さんとしてその気持ちに応えたいという思いも彼女の中にはある。

 故にこそ、こうしてわざわざ足を運んでいるのだが。

 人通りの多い、休日の駅前広場。目的の人物は、すぐに見つかった。

「お待たせ。ごめんね天音ちゃん、こんな暑い中」

「いえいえ、全然大丈夫です! ワタシがお願いしたことですから。むしろこちらこそ、休みの日に呼び出しちゃって」

「それこそ全然構わないよ。リッ君も天音ちゃんも、遠慮なくお姉さんを頼ってくれていいから」

 列挙された名前に、天音は一瞬顔を顰めた。

「……どうしたの、天音ちゃん?」

「ああいえ、別に何でもないです。それじゃあ行きましょう」

「え? うん、行くってどこに?」

「かぐ耶さんの家です。かぐ耶さんだけじゃなくて、来海先輩たちもいます」

「星河さんの? へぇ……」

 女子生徒の家に集まって、男子に聞かせられない相談をする。これはいよいよ恋バナの可能性が飛躍的に高まってきたと勘づき、風実花は密かに戦々恐々としていた。

 そんな彼女の内心など知らない天音は、駅前のタワーマンションへ向けて歩き出す。

 淫らに乱れた性の坩堝と化した一室、抜け出せない極楽へと、風実花を誘うために。









「……お、お邪魔します」

「ようこそ、百里先生。今日はご足労いただき、ありがとうございます」

 星河かぐ耶の部屋は、マンションの最上階。玄関に入った瞬間に、自身が住むワンルームと違う開放感に風実花は愕然とする。教え子の方が高級な家に住んでいる事実に打ちのめされそうになりながら、彼女はリビングへと進み、その圧倒的な広さにまた驚愕した。

 しかしながらその驚きは、謎の違和感によってかき消される。天音がいると言っていた小雲雀来海の姿が見えない、というだけではない。

 隣の部屋から、何やら奇妙な声が聞こえてくるのだ。

「……? この声、どこかで……」

「気になりますか? でしたら、早速本題に入りましょうか。天音、準備はいい?」

「大丈夫ですよ。それじゃ行きましょう、風実花さん」

 こちらへ、と促すかぐ耶と天音に従い、声のする方へと風実花は足を向けてしまう。

 部屋の扉が開いた瞬間、音量は一気に拡大した。

「あっ♡ そこいいっ♡ 太っちょ、舐めるの上手すぎっ♡ お゛っ、またイきそうっ♡」

「じゅぞぞぞ、ぢゅぅぅぅぅぅ……♡ ヤバ♡ ウチ、オッサンのケツ穴舐めて幸せになってる……♡」

「ちゅぅぅぅぅ、れろれろれろれろ……♡ 乳首もおちんちんも硬くなってる♡ ダーリン、気持ちいい?♡」

 目の前の光景に驚愕するのは何度目か。しかしながら、この衝撃は風実花にとって最大であった。

 キングサイズのベッドの上。でんぐり返しの姿勢で三人の美少女に囲まれる、全身ムダ毛だらけのデブ男。

 それに群がる少女に、風実花は当然見覚えがあった。

 男の顔に騎乗し、秘部を舐めしゃぶられ嬌声を上げているのは木下カエデ。

 男の尻穴を下品な音と共に吸い上げ、恍惚の表情を浮かべているのは白石チカ。

 男の乳首に舌を這わせながら、長大で極太な陰茎を手で扱いているのは小雲雀来海。

 いずれも、風実花が担任を受け持つ教え子たちであった。

「ちょっ、ええ……何これ!? 天音ちゃん、星河さんっ、一体どういう事!?」

 想定外の事態を目の当たりにして、パニックを起こした風実花。それとは対照的に、天音もかぐ耶も意味ありげな笑みを浮かべるだけ。

「じゃあ、そろそろ種明かしをしましょうか。相談っていうのは……」

 天音は一度、ベッドの上の中年男に愛おしげな視線を向けて、それから風実花に向き直り、こう言った。

「ワタシたち全員、あのおじさんのお嫁さんになりたいんですけど……風実花さんも一緒にどうかなって♡」

「は……え、お嫁さん? それって、その……ええ?」

 風実花には理解が追い付かない。普段教師として、年上の女性として見せていた余裕のある態度はどこにもなかった。

「妾たちは皆、あの男性に恋をしてしまったんです。今はいませんが、乃愛とオリエも。それで、取り合うのではなく共有……つまり、ハーレムを作ることにしました」

「見えますよね? あのおじさんのすっっっっっごく大きなおちんちん♡ あれでお腹の奥まで愛されたら、もうお兄とか他の男の人とか、全部どうでも良くなっちゃったんですよ♡」

「妾たちはこの幸せを、他の女性にも共有したい。勿論、彼の好みが最優先ですが……」

「風実花さんはおに……おじさんも気に入ってるみたいなので。だから、ハーレムに入ってくれないかな~って相談です♡」

 唖然とするほかない。現代の倫理に照らし合わせて、おかしい部分がいくつもあるからだ。現役の学生に手を出す中年男、それを囲うハーレム。何一つとして肯定できる要素はない。

 小さい頃から面倒を見てきた天音や、自身が受け持つ大切な教え子たちが道を踏み外そうとしている。

 頼れるお姉さんとして、担任の教師として、彼女たちを救わなければならない。そういう思いは、風実花の中に確かにある。

 だが同時に、彼女の中のメスの部分が、あの逞しい剛直を求めているのもまた事実だった。

 現に視線は男のペニスに釘付けで、頬は紅潮し呼吸も荒くなっている。

「ワタシたちは、望んであのおじさんとエッチなことしてるんです♡ 風実花さんも、素直になっちゃっていいんですよ♡」

「他の男性に興味があるかなんて関係ありません♡ 彼のを一度受け入れたら、彼しか目に入らなくなります♡ 妾たちも先生も、彼の前では一匹のメスでしかないんです♡」

「ね♡」

「先生♡」

 二人の囁きは、悪魔の誘惑か、それとも天使の福音か。

 いずれにせよ、彼女が下した結論は一つ。

(合意の上ならいい……よね♡ 彼氏とか好きな人とかいないし♡ こういう経験もあった方が今後のためになるはずだもん♡)

 身体が疼く。本能が、強いオスを求めている。

 初めて見る男の象徴は、彼女の理性を取っ払うのに十分すぎた。

「分かりました。あの男の人が本当にみんなにとって相応しいのか、みんなを悪の道に引きずり込む人じゃないか……先生がきちんと確かめます♡」

 帰還不能点は、風実花自身が飛び越えた。

 彼女の運命――ひいてはその後の人生の行く末すらも、この瞬間に決した。











「うわ、すご……間近で見ると、こんなに大きいんだ……♡」

 一糸纏わぬ姿で男の膝に座った風実花は、太腿の隙間に屹立するペニスを見て目を剥いていた。

 男女交際の経験もなければ、当然性交渉の経験もない彼女にとって、これが初めての『男』。

 それがこの規格外の剛直だというのは、彼女にとって幸か不幸か。

「男の人の……お、お、おちんちん……って、みんなこんなに大きいの?」

「そんな訳ないじゃん♡ 太っちょが特別デカいんだよー♡」

「ミッカちゃん、もしかして男知らない感じ?♡ ま、ウチもこのオッサン以外知らんけど♡」

「あーあ、初めて知るのがダーリンのイケオスおちんちんとか、先生可哀想♡」

 ギャル三人組の言葉に、風実花は慌てふためきながら反駁する。

「しょうがないでしょ、そういうのとは無縁だったんだからっ♡ ……って言うか、何で三人が見てるの!?」

 その問いに答えようと、男はついに口を開いた。

「折角なら、君の教え子たちに見てもらおうと思ってねぇ」

「絶対ダメですっ! どんな顔して教室に行けばいいんですか!」

「それ言ったら、私ら全員も同じだし」

「そーそー、気にしなくていいっしょ」

「私が気にするんです!」

 教師として、大人としてのプライドが彼女を未だに邪魔する。だが、小汚い中年男と裸で触れ合っている時点でそんなものに意味があるはずもない。

 男はそれをこそぎ落とすべく、風実花の控えめな胸に背後から手を伸ばした。

「んっ♡ あっ♡ 手つきがっ、いやらしいっ♡」

 掌で覆えるサイズの乳房は、されど確かな張りと柔らかさを両立しており、男の手に良く馴染んだ。

 弄ぶように、ほぐすように。ふにゅふにゅと形が歪む度に、甘い快感が風実花の芯に届く。

「ふっ♡ うぅっ♡ あんっ♡ あっ♡」

 次第に興奮は胸の先端にも伝播していく。男の手の中で、硬いものがつんと存在を主張していた。

「おほっ、可愛い乳首さんだ」

「ひぅぅぅぅぅっ♡」

 言うと同時に、男は彼女の乳首を抓る。途端、これまでにないほどの快感と多幸感が風実花を襲った。

「ミッカちゃん、敏感ー♡」

「アンタが言えたことじゃないでしょ♡」

「チカも同じじゃん♡ アタシとカエデの前で乳首責めだけで仰け反りアクメキメてさ♡」

「え? 仰け反り……アクメ?」

「何それ? 聞いたことないんだけど」

「~~~~~~~ッ♡」

 何やら自爆している爆乳ギャルが一名いるが、当の風実花はと言えば、教え子たちの淫靡な生活を知って内心複雑であった。

(そっか……みんなの方が経験豊富なんだなぁ。私の方が大人なのに……)

「ふぅっ♡ くっ♡ んうぅ♡」

 先程の強烈な刺激と比べて、あまりにも優しすぎる愛撫。緩急をつけた責めに、風実花の腰は独りでにヘコヘコと揺れ始める。

 すぐ後ろで気持ち悪い笑みを浮かべている中年男のペニスを求めて、媚びるように。

「ぐふふ、君は強いのが好みかなぁ?」

 男の手つきが変わる。乳首をカリカリと高速で引っ掻くように指で弾かれ、風実花は再び大きな嬌声を上げた。

「あぁぁぁっ♡ あぅぅぅっ♡ んんんんっ♡ それっ、気持ちいいですっ♡」

「しっかり引っ掻いたところで……はい、ぎゅー……」

「ひあぁぁぁぁっ♡ あっ、あっ、あぁぁぁっ♡」

 いとも容易く甘い絶頂に追いやられる風実花。担任教師のあられもない姿に、教え子たちも興奮を隠せない。

「わ、イってる……ミッカちゃん、超エロいね♡」

「めっちゃ気持ちよさそうじゃん……いいな、ウチも早く乳首イジメて欲しい……♡」

「チカも?♡ 私もなんだよねー♡ ねえねえ太っちょ、ミッカちゃんの次は私ね!♡」

「は? 絶対譲らん♡ 次は絶対ウチ♡」

「ちょいちょい、先生が終わったら次はアタシの番だから!♡ チカもカエデも横入りしないで♡」

「まあまあ、まずはこの子をお嫁さんにしてからだよぉ。どれ、下の口は……おお、いい具合に濡れてるねぇ、ぐふふ」

 男は相変わらず薄気味悪い笑い声をあげながら、風実花の秘所に手を伸ばした。ぐちゅりという水音は、どう取り繕おうとも誤魔化しきれないほどに彼女が発情している証であった。

「ひゃっ♡ なにこれ、ビリビリって……♡」

「君はどこもかしこも敏感だねぇ、可愛いなぁ。感じてる顔も見せてよぉ」

「へっ……んっ、んむぅぅ♡」

 顎を掴まれ、男の方へ顔を向けさせられる風実花。そのまま唇が重なり、彼女のファーストキスは中年のエロオヤジに奪われた。

「んちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♡ ちゅぅぅ♡ ちゅぅぅぅぅ♡」

(キス、初めてなのに……♡ でも、何でだろう? 全然イヤじゃない……♡ もっと、欲しい……♡)

 心の声に従って、風実花の方からも男を求める。彼の唇が離れれば、彼女の方から追いすがって唇を重ねる。

「ちゅぅぅぅ、ちゅっちゅっ♡ ちゅむ、ちゅむぅぅ♡ ちゅ……んんんっ♡」

 男はキスをしながら、風実花の秘裂を指でなぞる。唇の隙間から漏れるくぐもった嬌声が、男の欲情を更に加速させた。

「んむっ、ぢゅるるっ♡ れるれるっ、んむぅぅぅぅ♡」

 どちらからともなく舌を絡め合い、熱情をぶつけ合う。それでも足りないとばかりに、風実花は男のペニスの先端に手を伸ばした。

「むほっ、それはッ」

「ちゅ、ぷは……♡ すご、ビクって跳ねた……♡」

「そこ、敏感なところだね♡ 太っちょの弱点だぞー♡」

「優しく撫でたり、カリカリって弄ってあげるといいよ♡」

「先っぽの穴の所は特にお勧めですよ♡」

 性交渉については先輩となる三人のアドバイスに従って、風実花は亀頭に愛撫をし返していく。男も負けじと彼女の陰核を探り当て、皮を剥いて敏感な部分を露出させて摘まんだ。

「んむぅぅぅぅぅっ!?♡ んんんっ、んぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 口内を男の舌に蹂躙されながらクリトリスを責められて、風実花は先刻の高揚感が蘇ってくるのを確かに認識していた。

 だが、そこで止まらないのがこの男。風実花は最早顎を支えずともキスをせがんでくるようになったので、もう片方の手はフリーになっている。

 となれば、その分攻めの手数が増えるわけで。

「ナカは……おお、キツキツだねぇ。やっぱり初物なんだぁ、興奮するなぁ」

「んぷっ♡ んんっ、初物とかっ、れろれろ♡ 言わないでっ、ちゅくちゅくっ、くださいっ♡」

「ひゅー♡ 太っちょもミッカちゃんも見せつけてくれるじゃん♡」

「もう誰が見ても恋人同士じゃね、これ♡」

「うんうん、カップル成立だね♡ おめでとー、二人とも♡」

 三人の野次に、風実花は内心で納得がいっていた。

 どうしてこの男を受け入れてしまうのか。

 どうしてより深い快楽を求めてしまうのか。

 一般常識で考えて、こんな中年男と身体を許すなどありえない。生理的に受け付けない見た目、脂肪だらけの全身、セクハラ全開の言動。どれを取っても教え子たちが、何より風実花が身も心も許すような相手ではないのに。

 何故、何故。その答えは単純だった。

 気付いてしまえば何てことはない。カエデたちの言っていることは正しいのだ。

(ああ……私、この人のおちんちんに、一目惚れしちゃったんだ……♡ このおちんちんが欲しすぎて、この人の全てが男らしく思えちゃってる……♡ そっか、みんなもそうなんだね……♡)

 そう明確に認識すれば、それでおしまい。

 目の前の男こそが、生涯を捧げるべき最良のオスである。風実花の本能が、そう認めてしまった。

 彼女にとっての『男』は、この小汚い中年で固定されてしまった。かつての幼馴染の顔も名前ももう思い出せないし、わざわざ思い出そうとも考えない。それほどに、彼女の心はこの男を求めていた。

「ぢゅぅぅぅ、ぢゅるるるる……ぷはっ♡ あの、あのっ♡ おじ様の名前、教えていただけませんか♡ まだ、名前も聞いてないんです♡」

「そっか、そうだったねぇ。オジサンの名前は片丘太志だよぉ」

「太志さん……太志さん♡ 好きです♡ 大好きです♡ 一目惚れなんです♡ 私……百里風実花も、あなたの女にしてください♡」

「ぐふふ、勿論オーケーだよぉ。君みたいな美人さんが恋人になるなら大歓迎だ」

「……っ!♡ ありがとうございます、太志さんっ♡」

「呼び捨てで良いし、敬語も使わなくていいよぉ。なんてったって、恋人同士だからねぇ」

「なら……うんっ♡ これからよろしくね、太志♡」

「じゃあ、そのための準備をしようか」

 太志の太い指が、彼女の膣内を掻き回す。男を知らぬはずの膣穴はしとどに濡れそぼり、襞が指にねっとりと絡みついて伴侶の愛撫を歓迎する。

 あっという間に敏感な部分を探り当てた太志は、そこをねちっこく押し潰す。

「あぁぁぁっ♡ そこっ、グリグリってされるとっ♡ なにこれっ、こんなの知らないっ♡ あ゛ぁぁっ♡ あんっ、やっ、あぁぁぁっ♡」

「Gスポ、キくだろう? 反応も良いし、これは今後が楽しみだねぇ」

「お゛ぉぉっ♡ これっ、ダメっ♡ あ゛ぁぁっ♡ 変なの来ちゃうっ♡」

「イくって言うんだよ、それは。ほら、風実花もイくって言ってみて」

「あ゛っ♡ イくっ♡ イぐイぐイぐっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 大きく背中を仰け反らせながら、風実花は深く絶頂した。

 身体の芯まで震えるような多幸感を、彼女は全力で受け入れる。膣穴がきゅうきゅうと太志の指を締め付けて、強く逞しいペニスを……そこから放たれる優秀な遺伝子を強請る。

「おお、派手にイったねぇ」

「はぁ、はぁ、はぁ……♡ まだ、本番じゃないのに……♡ どうしよう、太志のこと、どんどん好きになっちゃう……♡」

 気付けばガヤをやっていたはずのギャル三人が何も言わなくなっていた。目の前の情事をアテにしながら、自身の秘部を指で慰め荒い息を吐いている。

「ぐひひ、本番はもっと凄いぞぉ」

「えー……怖いなー♡」

「大丈夫大丈夫、慣れるまでしっかり馴染ませてあげるよぉ」

 太志は背面座位のまま、ペニスを突き入れようとするのだが、風実花がそれを制止する。

「んん? どうかした?」

「……あの、ね♡ 初めては、顔を見ながらが良いな……♡」

 遅れてやってきた青春を謳歌するかの如く、風実花は初心な恋人のようにデブ男におねだりをした。

 当然、それを汲まない太志ではなく。

「じゃあ……とびっきり凄いヤツにしようか♡」

 太志は彼女の身体を抱き上げると、ベッドに仰向けで寝かしつけた。更にその上に覆い被さって、種付けプレスの構えを取る。

「あ……これ、いい……♡ 太志との距離、凄く近くて……体温も感じる♡」

「むほほっ。風実花の綺麗な顔をすぐ近くで拝めるなんて、これは眼福だなぁ」

「もう、ありがと♡ 太志の顔も格好いいよ♡ 大好き♡」

 どこにでもいる冴えない顔つきの太志を、格好いいと褒めちぎる風実花。それほどまでに、彼女の心酔は度を超していた。

「さあ、それじゃ行くぞぉ。風実花の濡れ濡れマンコ……いただき、ますッ」

「ほお゛っ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ♡」

 太志のペニスが、未踏の膣穴をずぶずぶと掻き分けていく。破瓜の感触を確かに覚えながら、最奥まで剛直を捻じ込んだ。

 秘裂と肉棒の隙間から、純潔の証となる血が流れていく。

「ふーっ、ふーっ♡ これが、太志のおちんちん……♡ お腹の奥、潰れちゃう……っ♡」

「最初は痛いだろう? 慣れるまでこうしていようねぇ」

「ふふ♡ 優しいんだね、太志は♡ ますます好きになっちゃう♡ んー、ちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡」

「オジサンも好きだよぉ、風実花ぁ」

 啄むような口付けを交わし、互いの愛を確かめ合う二人。来海たちの羨望に満ち溢れた視線を意にも介さず、二人きりの世界に浸っている。

 太志は腰を軽く揺すって、ペニスの形を覚え込ませるように甘く動かす。愛を囁き合うキスとの相乗効果で、次第に多幸感が痛みを押しのけていく。

「あっ♡ 一番奥、コンコンって当たってる♡ これいいっ♡ 幸せっ♡ 大好きな人で満たされてるっ♡ 太志のだからだよねっ♡ あぁっ、お腹の奥、キュンキュンするっ♡ 太志の子供孕みたがってるっ♡」

「ふふ、本当にどこも敏感だねぇ風実花は。これは開発し甲斐があるぞぉ」

「んんっ♡ いいよ、アナタ好みにしてっ♡ あぁぁっ♡」

「おお、ならそろそろ動かすぞぉ」

「……っ♡」

 風実花は両腕で太志の巨体を抱き締めた。ひしと力を込めながら男の目を見つめて彼女は言う。

「私は、もう大丈夫だから……♡ 私の中、思いっきり突いてっ♡ 私のおまんこ、太志の形に変えちゃって♡」

「ぐふふ、ふふふ……いいおねだりだぁ。なら、全力で応えないとなッ!!」

 男の全力ピストンが始まり、肉と肉がぶつかる音が寝室に響き渡る。

「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡ あ゛っ、あ゛っ♡ すごいっ♡ 太志、すごいっ♡」

「ふぅぅぅっ! 風実花のマンコ、締まり良すぎだぞッ! ヒダヒダも纏わりついてきて……ッ!」

「お゛っ!?♡ そこダメっ♡ 知らないっ♡ おかしくなりゅっ♡」

「数の子天井め、これでもくらえッ」

 自分自身も知らなかった性感帯を高く張った亀頭のカサで抉られ、獣のように喘ぐ風実花。今の彼女を見て、普段は教師をやっているとはだれも思えない。理性をかなぐり捨てて、本能のままに喘ぐ彼女の姿は、しかしそれこそがあるべき姿であるかのように、美しかった。

「んんんんんっ♡ すきっ♡ 太志っ、だいすきっ♡ すきすきすきっ♡ ねえ、ちゅーもっ♡ ちゅーもしてっ♡ ……ぁぁぁぁあむっ、ちゅぅぅぅぅぅ♡ ぢゅるるるる、れりゅれりゅれりゅれりゅ♡ しゅきっ、しゅきしゅきっ♡」

「いいぞ、その調子でしっかり締めろッ」

「うん、うんっ♡ だからっ、もっとっ♡ もっとっ♡ あ゛ぁぁぁぁぁぁっ、それ好きっ♡」

 亀頭の先端で、子宮口の周りをグリグリと圧迫する。未開発のポルチオを責め立てられているのに、風実花の身体は過敏に反応していた。

「しゅきっ、しゅきしゅきしゅきっ♡ 大好きだよ太志っ♡ 好きすぎてイっちゃうっ♡ これ、絶対ハマっちゃうぅぅぅっ♡」

「いいぞ、好きなだけドハマりしろッ!」

「お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ イっぐ、イぐイぐイぐイぐ、イっぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 これまでで一番深く長い絶頂。あまりの快感と多幸感に、脊髄から脳にスパークが走ったかのようにも感じてしまうほどであった。

「まだまだこんなもんじゃないぞ、そらッ!」

「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ いまイっでるっ♡ イっでるがらっ♡」

 絶頂の最中であっても、太志はピストンを止めない。お構いなしの身勝手な腰振りで快感を貪る。

 そんな動きすら風実花の膣は快感に変換してしまう。このペニスこそが生涯の伴侶であると認め、膣穴全体で奉仕して子種を気持ち良く吐き出してもらおうとする。

「くおぉぉっ、マンコ全体が絡みついてくるッ」

「ひぐぅぅぅぅっ♡ すきっ♡ 太志っ、だいすきっ♡ 結婚っ、結婚してっ♡ なりたいっ♡ 太志の、お嫁さんっ♡」

「最初からそのつもりだッ! 嫁になれッ! 一生オレの傍に居ろッ! 愛してるぞ風実花ッ!」

「~~~~~~っ、嬉しいっ♡ いるっ、太志とずっといっしょっ♡ 絶対離れないっ♡ 愛してるっ♡ ちゅー、もっとしてっ♡」

 今日何度目かも分からない口付け。しかし、幸福度はそれまでと比にならない。生涯を誓い合い、心と身体の両方で最奥まで繋がる喜びを彼女は全身全霊で享受する。

 相手が毛むくじゃらのデブオヤジであることなど、彼女にとっては問題ではない。そんな外見すらも風実花にとっては愛おしかった。

「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡ れろれろれろれろれろ、ぢゅるるるるるるるる♡」

「くぅぅ、もう出るッ! 子宮パンパンにしてやるぞ風実花ッ!」

「出してっ♡ 私の奥にっ♡ 太志の子供産みたいっ♡ 大好きな旦那様の子供っ♡ 私もっ、またイぐっ♡ あっあっ、あ゛ぁぁぁぁぁっ♡」

「くっ、うおぉぉぉぉっ! イくっ、全部受け止めろッ!」

「お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」

 太志の腰が止まる。子宮口に亀頭を密着させ、白の濁流を風実花の子宮に流し込む。

 すぐさま彼女の胎が満たされた。それでも精液は太志のペニスから溢れ、卵子を目掛けて行進を続ける。

 収まり切らない精液が、繋がったままの性器の隙間から漏れ出ていく。ペニスが脈動する度にぐちゃぐちゃといやらしい音が鳴る。

 風実花もただ受け止めるだけではない。最後までディープキスで射精をサポートし、気持ち良く精液を出し切ってもらおうと精一杯奉仕する。

「ちゅぅぅぅ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡ しゅき、太志、しゅき……♡ じゅる、ちゅぅぅぅぅ♡ れろれろ、れるれる……♡」

 そのまま数分間、二人は上下の口で繋がったままでいた。出し切ると同時に、二人の唇も離れていく。

 涎が糸を引く光景を、二人はしばし無言で見つめた。

「あぁ、お腹の中、熱いので満たされてる……♡ これが、女の喜び……♡」

「気持ち良かったかい、風実花?」

「うんっ♡ すっっっっっっっっ…………ごく気持ち良かったよ♡ それに……セックスしてる時の太志、とっても格好良かった♡」

「ぐひひ、それは何より。これから何度でも味わわせてあげるからねぇ」

「……っ♡ 約束だよっ♡」

「うんうん、夫婦の約束は絶対だ」

 夫婦という言葉に、風実花は胸をときめかせてしまう。ナシ寄りのナシな外見の男と夫婦になったというのに、彼女はどこまでも幸せそうだった。

「じゃあ、改めて挨拶させて♡ 私、百里風実花は今日から片丘太志さんの妻の片丘風実花になります♡ 不束者ですが、末永くよろしくお願いします、旦那様♡」

「こちらこそだよぉ、幸せな人生にしようねぇ、風実花」

 ちゅっ、と誓いのキスを一つ。

 この瞬間、瑞花学院の教師である百里風実花は、冴えないデブのエロオヤジの妻の一人になった。













「はーい、みんな席に着いて。ホームルームを始めます」

 いつものように教室にやってくる風実花。だが、今日の彼女にはこれまでと違う点が一つある。

 気付く者はすぐに気付いた。

「先生、その指輪は……?」

「ああ、これ? そっか、まだみんなには報告してなかったね」

 風実花は左手の薬指に輝く指輪を、しっかりと見せつけながら。

 ほんの一瞬だけ、クラスの一角――年下の幼馴染である谷風李空の方へ視線を向けて。

「実は……先生、結婚しました♡」

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Final_Fiend 2024/04/11 14:48

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Final_Fiend 2024/04/01 02:53

NTRハーレム番外編 在原七海が竿役おじさんのモノになる話

「レヴィ9、目標地点に到達しました」

 草木も眠る丑三つ時。マイクに乗るギリギリの音量で、レヴィ9――在原七海は囁いた。

 彼女がいるのは、つい最近建てられた一軒の豪邸のすぐ近く。

 政治家たちの怪しい動きの裏に、アストラルが絡んでいる疑惑がある……そんな情報を基に、七海は真新しい邸宅に潜入を試みていた。

 彼女は非公開政府組織である情報局特別班、通称「特班」に所属するエージェントの一人だ。兄である在原暁ともども、学生の身でありながら人知れず犯罪者を日夜追っているのだ。

 七海の報告を受け、彼女の上官にして育ての父でもある在原隆之介は、お決まりの文句を返す。

『レヴィ9、周囲の状況は』

「特に異常はありません。人や物資の流れも変化なし」

『ふむ。こちらに気付いていないのか、それとも誘っているのか……いずれにしても油断するなよ』

「了解」

 一つ、息を吐く。当初は外からの調査だけだったにも拘らず、潜入まで行うことになるとは、七海自身考えてもいなかった。

 その「外からの調査」というのも、七海が担当した任務だ。その結果、いくつか不思議な点はあるが、クロであると断定できる証拠はない……そう結論付けられたはずだった。

 しかしながら、ここ以外に探りを入れることが可能な情報源がない、という状況に行きつき、彼女は潜入を余儀なくされた。

「でも、どうしてわたしだったの? こういうのって、お兄ちゃんの方が向いてると思うんだけど」

『レヴィ9、任務中だぞ。……あいつは後々大きなヤマが控えていて、今は動かせないんだ。だからそっちに回ってきた。悪いな』

「それじゃしょうがないね……ウチ、いつも人手不足だもんね」

 七海は音もなく立ち上がる。視線の先に巨大な邸宅を見据えると、覚悟を決めたように一つ頷いた。

「いつでも行けます」

『では、任務を開始する。異常があったらすぐ報告するように。いいな』

「了解。レヴィ9、行動を開始します」

 通信を切ると、七海はそろそろと移動し始めた。あらかじめ目星をつけておいた裏口に回り、解析済みの電子錠を解錠する。

 そうして彼女は、巨大な城の如き威容の豪邸へと足を踏み入れた。

 そこが、一度入れば逃れられぬ魔窟であるとも知らずに。









(セキュリティの解除成功……うん、上手くいった)

 警報装置がまた一つ解除される。月明かりだけを頼りに、七海は真っ暗な家の廊下を進んでいく。

 豪華な造りに比して、備えられたセキュリティは一般的な家庭と同レベル。彼女にしてみれば簡単なものばかりだ。

 故に、当然の疑問が湧いてくる。

(本当にこんなセキュリティで、機密を守る気あるのかな?)

 おおよそ重要な情報を保管しているとは思えないほどに警備は手薄。この程度のザルなセキュリティでは、いくらでも盗んでくださいと言っているようなものだ。

 彼女の脳裏にチラつくのは、罠の可能性。わざと隙を見せてこちらを誘き出そうとしている――そうでなければ、ただの間抜けだ。

 故に七海はより慎重に、奥へ奥へと進んでいく。

 だが彼女は気付いていない。そこに足を踏み入れた時点で、既に勝敗は決しているという事を。

 やけに扉が多い廊下の、その中間地点。事前調査でアタリを付けた目的地のうち、最初に怪しんだ部分と寸分違わず同じ場所。ほんの少しだけ、光が漏れ出している部屋があった。

 そこに近付くにつれ、何か甘ったるい匂いが彼女の嗅覚を支配し始める。

 やがて、その扉の向こうから、くぐもった叫び声が七海の耳に届いた。

「……ぉぉっ、おぉぉぉ……」

(えっ!? なに、何の音!?)

 恐怖でたまらず彼女は足を止めてしまう。だが、その発生源こそが彼女の第一目的地であるのだ。

 後回しにすることも考えたが、意を決して扉を開けた。







 少し考えれば分かる事だった。

 扉の隙間から漏れる光があるという事は、その部屋には高い確率で誰かがいるという事である。

 人がいる部屋に侵入するというのは、彼女の制服に備えられた光学迷彩の存在を以てしてもリスクが高すぎる行為だ。

 七海とて、それが分からぬ馬鹿ではない。

 だが、肺まで満たすかのような不思議な香りが、彼女の判断を鈍らせた。

 彼女が吸い込んだそれは、部屋の中で行われる情事によって振りまかれた、あらゆるメスを発情させてしまう淫香であったのだ。

 それを嗅ぎ続けた時点で、彼女の運命は決していた。









 ほんの少し、視界が通る程度に扉を開けて、中を覗き見る七海。

 部屋に鎮座する巨大な寝台の中心部、そこにあったのは。

「お゛お゛ぉぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ほぉぉぉぉぉっ♡」

 四つん這いになりながら獣のように喘ぐ美少女と。

「ふぅぅぅ、来海のマンコ締まり良すぎだぞぉ」

 そんな美少女の尻に後ろから腰を打ち付ける、醜く太った一人の男。

 その男の名前は、七海も知っていた。

 片丘太志。普通の家に生まれ育った、どこにでもいる普通の男。

(ああぁぁ……お取り込み中失礼しました……)

 まさか情事の最中とは思わず、内心で謝る七海。

 だが、視線はベッドの上の二人から外せないでいた。

 人の声とは思えぬほどの嬌声。乱れる髪。その痴態を見ていれば、それがどれほど気持ち良いのかが分かってしまう。

 何故なら、七海も一人の女であるから。兄である暁と何度も身体を重ねたことがあるからこそ、分かる。その少女は、快感によがり狂っていると。

 だが、何がその少女をそこまでさせるのか。彼女と交わっているのは、醜い贅肉で腹をでっぷりと肥やした冴えない顔の中年男性。そんな人物とするセックスの何が気持ちいいのか、七海には想像できない。

 しかし、答え合わせの時間がやってきた。男は動きを止め、腰を打ち付けたまま身体を震わせた。

 かれこれ数分間もそうしていたが、やがて男は数歩後ろに下がる。

 ズルズルと女陰から引き抜かれたモノを見て、七海は目を丸くした。

(何、あれ……暁君のより、ずっと大きい……♡)

 男の股間にあったのは、彼女が知る男の象徴とは一線を画す代物。太さも長さも、彼女が恋する兄のそれと比べて数倍以上はあるペニスであった。

 先刻までの少女の乱れように、七海の中で辻褄が合ってしまう。

(あんなの入れられたら……絶対気持ちいい……♡)

 無意識のうちに、七海の手が自身の秘部に伸びていく。タイツに包まれたそこを指でなぞると、これまで感じたことのない快感が彼女を襲った。

(嘘っ♡ 暁君でするより、ずっと凄いっ♡)

 最早人目を憚る余裕もなく――あるいは、光学迷彩があるからと油断していたのか。七海の指遣いは、どんどん荒っぽく、激しくなっていく。

 布越しになぞるだけでは足りない。直接、膣を掻き回したい。彼女の全身を焼き焦がさんなかりの熱情は、七海の理性をあっという間に刈り取っていく。

(欲しいっ♡ おっきなおチンチンでおまんこズポズポホジりまくって欲しいっ♡ 指だけじゃ物足りないよ……♡)

 故に、気付けなかった。

 自身の秘部からなる水音が、誤魔化しの利かない音量になっていたことも。

 それを聞きつけた刺客が、背後に立っていることも。

「あは、敵陣でオナニーとは不用心ですねぇ」

 驚愕で飛び上がりそうになる七海。だが、彼女は更に衝撃を受けることになる。

 虚空から、別の声が聞こえてきたのだ。

「なかなか高度な隠蔽術を使っているようだけれど、残念だったわね。妾たちには、アナタを感知する方法があるのよ」

 滲み出るかのように、狐の面を持った少女が何もない空間に現れる。少なくとも、真っ当な方法で実現可能な芸当ではない。即ち、

(やっぱり、アストラル――)

「というわけで……一名様、ごあんなーい」

「抵抗してもいいけれど、命の保証はないわ。それだけ覚えておいて」

 歯噛みしながら、七海は迷彩を解く。姿を現した少女の両腕を、二人の刺客はゆっくりと引いて、男の元へと誘う。

 だが彼女はそんな状況下でも、身体の火照りを抑えられなかった。

 まるで……この後の展開を想像して、興奮しているかのように。







 連れてこられた少女を見て、男はふごふごと鼻を鳴らした。

「うひょー、可愛いねぇ。もしかして、この子が?」

「はい。最近太志さんの周りをうろついていたスパイです」

「へぇ……」

 下卑た欲望に塗れた視線が、七海の全身を舐め回すように上下する。

 普通なら嫌悪感で吐き気すら催すであろうそれすらも、今は七海の興奮を高める材料でしかない。

「それで、どうするのかしら。この子、アナタに抱いてもらいたいようだけれど?」

「ほう? というと?」

「あっ、それはっ」

 七海が慌てて言葉を遮ろうとするが、もう遅い。

「この子、部屋の前でオナニーしてたわよ? アナタたちのセックスを食い入るように見ながらね」

「ワタシが後ろに立っていることにも気づかないほど熱心に、です。太志さんも罪な男ですねぇ、あは」

「ほほぉ」

 それを聞くや否や、男は七海の股座に手を伸ばした。恋人がいる女性として、組織の一員として、今すぐ跳ね除けねばならないその手を――七海は、抵抗せずに受け入れた。

 予想通り、クチュリという水音。

「もうびしょ濡れじゃないか」

「……っ♡」

 羞恥を煽る言葉が、彼女の興奮を更に高めていく。

「よし、決めた。この子もオジサンの女にしちゃうぞぉ」

 男が宣言するのを、どうやら他の女たちは分かっていたようだ。

「そう言うと思ってましたよ」

「ええ、そうでなくては太志じゃないもの」

 穏やかな、しかしどこか淫靡な笑みを浮かべた少女たちは、邪魔をしないよう隣室へと消えていく。

「さあ、こっちに来なさい」

 男に腕を掴まれ、ベッドに仰向けで寝かしつけられるまで、七海は一切抵抗していなかった。

 彼女の思考を支配していたのは、彼女の前でずっとその威容を誇り続けていたペニスのことのみ。

 タイツとショーツに包まれた七海の股間に男が顔を埋め鼻を鳴らすその最中も、彼女はセックス以外に何も考えられなかった。

(はやくっ♡ はやくはやくはやくっ♡ あのおっきなおチンチン欲しいっ♡)

 やがて男は、タイツもショーツも脱がし、七海の下半身を丸出しにさせる。恥じらいに顔を赤らめる彼女の表情が、男の劣情を誘った。

「それじゃお待ちかねのチンポ、たっぷり味わわせてあげるからねぇ」

 男は無遠慮に七海の両足を掴み、股を広げさせる。ペニスの先端が、七海の秘裂と触れ合った。クチュクチュと音を立てて、焦らすように穴の周りを擦る。

(すご……間近で見るとよくわかる……♡ お兄ちゃんのよりずっと大きくて……♡ ……お兄ちゃん? そうだ、わたしにはお兄ちゃんが――)

 そこでようやく、恋人のことを思い出した七海。これまでの思い出が一気にフラッシュバックし、兄に対する罪悪感と男に対する抵抗感が辛うじて生まれた。

「あっ、あのっ! やっぱりここまでにっ」

「もう遅いよぉ、ふんッ!!」

 なけなしの抵抗を、男は意にも介さなかった。一息で、最奥までペニスを突き入れる。

「お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♡」

 たった一突きで、七海にとっての「男」は塗り替えられた。

 未知の快感に彼女は目を白黒させる。兄の形しか知らない膣穴が、中年男のペニス用に無理矢理押し広げられていく。

 兄としていたセックスが、お遊びであったと否が応でも思い知らされる。

「うおぉ、キッツ……これは開拓のし甲斐があるぞぉ」

「へ、何を……お゛ぉっ♡」

 男はゆっくりと抽送を始めた。亀頭が最奥を突く度に、最愛の兄との思い出がひび割れ、消えていく。

「お゛っ♡ お゛っ♡ やだっ♡ やだっ♡ お兄ちゃんがっ♡ いなくなっちゃうっ♡ お兄ちゃんのことっ、思い出せなくなっちゃうっ♡」

「前の男なんて忘れさせてやるッ、ふんッふんッ!」

 顔も知らぬ兄に対抗心を燃やしたのか、中年男の腰遣いはより激しさを増した。

「う゛お゛ぉぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ ひぐっ♡ うっ、ぐぅぅっ♡ う゛ぅぅぅぅぅっ♡」

 兄としていた時とは比べ物にならないほど大きな快感が、津波のように七海を襲う。男のピストンは兄と比べて乱雑だったが、大きく張ったカリや竿が性感帯を余すところなく抉り、撫でるため、兄とでは得られないエクスタシーへと七海を追い込むのだ。

(ダメっ♡ イったら終わるっ♡ お兄ちゃんのこと完全にどうでも良くなっちゃうっ♡ それは絶対ダメっ♡ でも――)

「イっ、ぐっ♡ イぐイぐイぐイぐっ♡ ふっ、ぐぅっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」

 絶頂に至るまいと我慢していた七海だったが、所詮は無駄な抵抗だった。中年男のペニスに最奥をゴンゴンと殴られ、牙城はあっさりと崩されてしまった。

「う゛お゛っ♡ まってっ♡ いまイってるっ♡ イってるのにっ♡ い゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」

 男は七海の絶頂などお構いなしにピストンを続ける。過剰な快感が彼女の脳内でスパークするように弾け、知性をドロドロに溶かしていく。

「お゛っ♡ お゛ぉっ♡ ……んむぅっ!?♡」

 獣のように喘ぐ七海に、中年男の太った身体が覆い被さった。そのまま顔を合わせて唇を重ねると、七海の口内に舌を捻じ込んでいく。

「んむぅぅっ♡ ちゅるるる、ぢゅぅぅぅぅぅ♡」

(――あっ、これ、ダメ♡ ……もう、暁君なんてどうでもいい♡ おじさんのこと、好きになっちゃう♡ すき♡ すきすきすきっ♡)

「んんっ、むぅ……♡ しゅき……♡ おじしゃん、しゅき……♡」

 声に出せば、ますます想いは「本当」に変わっていく。彼女の最愛の恋人は、かけがえのない時間を共に過ごした義兄ではなく、眼前の冴えない中年メタボオヤジになってしまった。

「しゅき、らいしゅき……♡ もっと、もっと……♡」

 蕩けた瞳でおねだりする七海の顔が、男の性欲を無自覚の内に煽る。

「ぐふふ、オジサンも好きだよぉ。一目見た時から絶対お嫁さんにするぞって思ってたんだぁ」

「嬉しい……なる、なります♡ わたし、おじさんのお嫁さんになりたいです♡」

 七海の心は完全に陥落し、白旗を上げていた。脂ぎった中年男の全てを受け入れ、愛してしまう。快感に流され、そうすることを選んでしまった。

 だが、彼女に後悔はない。あるのは淫靡な未来に寄せる期待と、眼前の中年男への恋慕のみだ。

「ぐひひっ、プロポーズ成立だねぇ。記念のザーメン、たっぷり注いであげるよぉ」

「うん、うんっ♡ おじさんの精液、わたしのおまんこに全部出してっ♡」

 男は腰の動きを速めた。せり上がってくる粘っこい白濁汁を最高に気持ち良く吐き出すために、思いやりの一切ないピストンを続ける。

 そんな身勝手なペニスを、七海の膣穴は優しく受け止め、全体で愛撫する。子宮口はペニスに何度も吸い付き、恋人のキスのように何度も何度も子種をねだる。

「くっ、出るぞッ! 中で受け止めろッ!」

「お゛ほぉっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 亀頭の先端が、子宮口に押し付けられた。精液は子宮の内壁をばしゃばしゃと叩き、あっという間に満杯にしてしまう。

「おじさんっ、すきっ♡ すきすきすきすきっ♡ キスしよっ♡ ちゅむっ、ちゅぅぅぅぅぅぅっ♡ れろれろれろれろ、ぢゅるるるるるるっ♡ あっ、まだ出てるっ♡ 射精も長いっ♡ かっこいいっ、すきっ♡」

 五分以上もかけて精液を吐き出した男は、七海に覆い被さったまま荒い息を整えながら囁いた。

「ふぅ……最高だったよぉ、君のマンコは」

「ありがとうございます♡ それで、あの……さっきのこと、なんですけど♡」

「さっき? どれのことかなぁ」

「えっと…………お嫁さんになりたい、って話です♡」

「ああ。でもオジサン、君の名前も知らないんだよねぇ」

「そっか……わたし、スパイだった……」

 七海は、最早自分がなぜここにいるのかすらも忘れてしまっていた。それほどまでに、彼女にとって最も優先するべきことが塗り替えられてしまったのだ。

 故に、更に禁忌を○す。敵に名前や素性が割れていないという有利な材料を、自分から捨てた。

「わたしは、在原七海っていいます。橘花学院に通う学生です」

「七海か、可愛い名前だね。オジサンは片丘太志だよぉ」

「太志さん……太志さんこそ、格好いい名前ですね♡」

 決してそんな事はないはずなのに、今の七海にとっては平凡極まる名前すらも愛おしい。

(ああ……やっぱりわたし、このおじさんの事、好き♡)

 そんな彼女の内心に応えるように、男は七海の目を見つめて告げた。

「オジサン、本気だよぉ。七海ちゃんは一生オジサンが幸せにするからねぇ」

「……っ♡ 嬉しいっ♡ わたし、太志さんに失礼な事ばっかりしてたのにっ、いいんですか?♡」

「過去の事なんて気にしないよぉ、これからはオジサンとラブラブ夫婦なんだもんね?」

「……はいっ♡ わたし、太志さんのことが好きですっ♡」

「嬉しいねぇ……」

 どちらからともなく、唇が交わされた。それまでの貪るようなディープキスとは違う、心を確かめ合うバードキスの雨が降る。

 男は七海の艶やかな金髪を撫でた。女の命とも表されるそれに触れられて、七海は喜びに身をくねらせていた。

 彼女もお返しとばかりに、中年男のだらしなく弛んだ毛むくじゃらの肌を愛おしげに撫でさする。

「七海、愛してるぞぉ」

「わたしも、愛してます♡ ……あの、もう一つ、ワガママ言ってもいいですか?♡」

「いいよぉ、奥さんのワガママだもん。ドンと来なさい」

「やったっ♡」

 嬉しさのあまり、頬を緩ませる七海。潜入先の要注意人物を前にしているとはとても思えぬ表情だが、それも当然。彼女の眼前に居るのは調査対象などではない。彼女が心から愛してやまない異性なのだ。

「じゃあ、その……太志さんのこと、『お兄ちゃん』って呼んでもいいですか?♡」

「ほほう。それはまたどうしてだい?」

「わたしにとっては、『お兄ちゃん』は一番好きな人だから……もう暁君のことなんか、好きでも何でもないって証拠にしたいんです♡ わたしの一番は、『太志お兄ちゃん』なんだ、って♡」

「ぐふふ。そそるねぇ、興奮しちゃうよぉ。是非とも呼んで欲しいねえ」

「うんっ♡ 大好きだよ、太志お兄ちゃんっ♡」

 こうして、学生とエージェント、二つの顔を持つ少女の在原七海は、冴えない中年太りのエロオヤジの妻に堕ちた。









「こちらレヴィ9。本日の任務、完了しました」

 夜更け近く。空がうっすらと白んできた頃に、七海は解放された。

『ご苦労だったな、レヴィ9。随分時間がかかっていたようだが、何かあったのか?』

「えっと……」

 逡巡する七海。何かはあったが、それを正直に打ち明けるわけにはいかなかった。

 それは、恥じらいだとか悔恨だとか、そういう自分に由来する感情ではなく。

 愛する男性に万一があってはいけないという、献身的な考えによるものだった。

「今夜は、起きてる人が多くて。別日にしようかと思ったんだけど、目標地点までもう少しだったから深追いしちゃった。それで、抜け出すのに時間がかかって……安心して、誰にも見つかってないよ」

『そうか。ならいいが……それで、何か証拠は掴めたのか?』

「ううん、全然……」

 これは本当だった。あの男の背後に何かあるという証拠は掴めなかった。

 本人協力のもと調査したのだから、間違いはない。

 片丘太志は、完全にシロ。

 それが、彼に対する愛情抜きに、七海が出した結論だった。

「だからね、今後も何度か潜入が必要だと思う」

『だろうな……なら、次は他の誰かを――』

「ううん、わたしがやる」

 被せるように言う七海に、通話口の向こうの人物は驚いたような声音で返した。

『どうしたんだ? さっきは「適任が他にいる」とでも言いたげだったのに』

「わたしがここまでやった案件なんだもん。どうせなら、わたしが最後までやり切りたいの」

 などと言っているが、その実は男と会う口実が欲しいだけだ。

 それを知らぬ通話相手は、不思議がりつつもその意思を汲んだ。

『お前がそこまで言うなら……この件はお前に一任しよう。頼んだぞ』

「うん、任せて。それじゃ、切るね」

『ああ、無事に帰って来いよ』

「了解」

 通信を切ると、七海は一つ溜息をついた。どうにか誤魔化せたことを安堵するものだ。

 彼女は迎えの車に乗り込み、背後に遠ざかる豪邸に思いを寄せる。

(……またね、太志お兄ちゃん♡)







 そして七海は思惑通り、任務を理由に何度も男と逢瀬を重ねていった。

 時には男の望むまま、彼女の知る美少女を軒並み男に差し出して。

 裏では、男と共に済むための準備を着々と進めて。

 そんな関係が続いたある日。

「さ、今日はビデオレターを撮ろうか」

 いつものように寝室に構える男であったが、そのベッドの横には三脚で固定されたスマートフォンがあった。

「ビデオレター?」

「そろそろいい頃合いだろう? かつてのお兄ちゃんにしっかりお別れしておきなさい」

「ああ、そういう……♡」

 同人文化にも詳しい彼女は、その意味を察知したようだ。

 男がタイマーをセットし、ベッドに腰掛ける。七海も服を脱いで男の膝の上に座ると、満面の笑みを浮かべた。

 ぽこん、と録音開始を告げる音が寝室に響く。

「暁くーん、見えてるかな? 今日は暁君に、わたしからお別れのビデオレターを送るね」

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Final_Fiend 2024/03/30 06:49

NTRハーレム番外編 朱雀院撫子と風嶺初乃が竿役おじさんのモノになる話

 予兆はあった。

 可能性はゼロではなかった。

 だけどそれはゼロではないだけで、限りなくゼロに近いに過ぎない。

 そのはずだった。

 だが、それがもしも起こってしまったら。







 仄暗い裏路地の片隅にある小さなラブホテル。

 その一室にいたのは、淫らな欲望に塗れた場所におおよそ似つかわしくない、誰もが認める美少女剣士。

 刃道と呼ばれる国民的スポーツのプロ選手であり、その興行において最も有名で格式高いとされる「大奉演」の番付演武士でもある人物。

 武家の名門・朱雀院家の生まれにして、そのいずれもが剣を手に取る朱雀院四姉妹の次女。

 彼女のプロ入りのためだけに作られた新進気鋭の剣道場、「チーム白狼」のリーダー。

 整った容姿からファンも多く、関連グッズも大変人気で写真集まで出している有名人。

 その少女の名前は、朱雀院撫子。

 彼女は刃道を学ぶ唯一の学園である叢雲学園に通っている学生だ。学園は全寮制であり、その生活は管理されているはずであった。

 にも拘らず、彼女は今こうしてラブホテルに姿を現し、男と愛を確かめ合っている。

 その相手とは、彼女の想い人であり、同じ剣士として最高の舞台で相まみえることを約束した滝川一馬――ではなかった。

 彼とは似ても似つかぬ、だらしなく贅肉を付けた肥満体型。人並み程度しかない腕っぷし。およそ恋愛対象となりえぬ容貌。

 おまけに彼女が心惹かれる対象――すなわち剣士ですらなく、どころか武家や名家の出身でもない、石を投げれば当たるくらいにどこにでもいるような中年のエロオヤジが、撫子のしなやかでありながら程良く肉の付いた身体を好き放題に貪っていた。

 そんな、身に余る栄誉を手にした男の名前は、片丘太志。

 街の人々とよく交流している撫子がある日街中で出会った、あらゆる道を過たせる運命。

 この男の手によって、性に疎かった撫子は徹底的にその身を開発された。

 刃道以外に楽しみを見出していなかった彼女は、未知の快楽の虜になってしまった。

 快楽を忘れられなくなった彼女は、夜な夜な太志の元へ通うようになり。

 結果、今ではすっかり太志とのセックスに溺れ切っていた。

「ぐひひ、今日も撫子ちゃんは可愛いねえ。ほら、チューしよぉ」

 撫子と太志。誰が見ても不釣り合いと断言されるほどの組み合わせ。しかしこれは一方的な関係という訳ではなかった。

 彼女もまた、ベッドに腰掛ける男の膝に跨り、四肢を絡めて抱きついていた。一糸纏わぬ姿で、さながら恋人のようにキスを交わして愛を囁いている。

「ん、ちゅ……♡ これ、すき……♡ キス、すきです……ちゅっちゅっ♡ ちゅむ、ちゅく……♡」

 撫子のファンが見たら卒倒するか激昂するか、あるいは嫉妬に狂ってしまうかというほどの光景。

 だが、今の彼女にとってはこれが日常の一部……否、大部分を占めつつあった。

 それこそ、朱雀院撫子の人生そのものであった刃道よりも比重が大きくなりつつあるほどに。

 そんな撫子であるが、先述したように想い人がいる。それなのに彼女が中年男と密会し、あまつさえ身体を重ねているのには理由がある。

「今日はいきなりどうしたんだい? 彼氏が出来たって報告が来て、それっきりだったよねぇ」

「えっと……実は……」

 彼女は事のあらましを話していく。それは要約すると、このようになる。

「ふむ、つまり……彼氏とついに初セックスをしたけど、それじゃ満足できなかったんだね?」

「はい。その……一馬さんのは、太志さんのよりかなり小さくて……それに、一回で終わっちゃいましたから」

「ああ、オジサンが撫子ちゃんを散々開発したせいだねえ」

「そうです、太志さんのせいですよ……責任、取ってください♡」

 お誘いを受けて、太志は対面座位のままでペニスをずぶりと突き入れた。一息に最奥まで到達すると、子宮口に亀頭を押し付け、グリグリと抉るように刺激する。

 待ち望んでいた快感に、撫子は全身を震わせた。艶やかな白の長髪が、身体の震えに伴って微かに揺れる。

「お゛っ、お゛ぉ……っ♡ これっ、やっぱり凄いです……っ♡ ねえ、太志さんっ♡ もっと、もっとっ♡」

 太志は揺するような甘いピストンで、撫子の最奥をねちっこく愛撫し始める。

 男の平々凡々な黒い目と、彼女の煌めく宝石の如き碧眼が至近距離で互いを見つめ合う。

 やがてどちらからともなく、再び唇が重なる――その刹那。

「ああ、やっぱりここにいたのね」

 個室の扉が開かれた。何の躊躇いもなく入ってきたのも、また美少女。

 撫子と同じく叢雲学園の制服を身に纏った少女は、クールな表情を浮かべたままベッドに歩み寄る。

 超が付くほどの美人である撫子に負けず劣らず整った容貌には縁の赤い眼鏡がかけられ、その奥の紫の瞳や、ピンクの髪を後ろで束ねたそのヘアスタイルと相まってどこか知性的な印象を持たせる。

 実際、彼女こそがチーム白狼のブレイン。わがまま放題のリーダーである撫子に振り回されつつも、スケジュール調整やブックの作成、会場の手配や金銭管理といったチームの実務を一手に担う、事実上のチームの牽引者。

 更に言えば、試合においても撫子を最前線でサポートする介添人でもある。

 彼女の名前は、風嶺初乃。

 近年名を上げてきた風嶺家という武家の生まれ。刃道における裏方仕事の多くに影響力を持つ風嶺グループの娘であり、彼女もまた中年男とは比べるまでもない名家のお嬢様。

 そんな初乃がここに現れたのは、大スキャンダルの真っ最中である撫子を介添人として咎めに来た……のではなく。

「はぁー、つっかれたぁ……ようやくブックが纏まったわ……」

「ぐひっ、お疲れさまだねえ、初乃ぉ」

「ありがと、太志さん。でも、言葉だけじゃ足りないなー」

「そう言うと思ったよぉ。ほら、おいで」

 初乃は迷いなく太志の隣に腰を落ち着けると、そのまま彼の顔を掴んで唇を重ねた。

 そう。彼女も、太志と身体を重ねるためにここに来ていた。

 しかも、それだけではない。

「ちゅぅぅぅぅぅぅ……♡ ちゅっちゅ……♡ すき……♡ 太志さん、すき♡ ちゅ、ちゅ、ちゅ♡」

「あーっ、初乃ズルいっ♡ 今は私が太志さんとシてるのにっ♡」

「いいでしょこれくらい、私だって太志さんとイチャイチャしたかったのっ♡ そもそもあなたと違って、私は太志さんと正式にお付き合いしてるんだし♡」

 あろうことか、初乃はこの醜く太った中年男と男女の交際をしているのだ。百人いれば百人が「ナシ」と答えるであろう太志と、撫子に引けを取らないほどに美人な初乃とでは誰がどう見ても不釣り合いだ。

 だが現実に、彼女は太志に惚れ込んでしまっている。

 最初は、撫子同様に身体の関係だけだった。

 ストレスの発散に良いと言われ、撫子に紹介されたのが太志だった。

 初乃の初体験は、彼女の想像の遥か上を行く極楽だった。それこそ、日々のストレスがどうでも良く思えるほどに。

 そうして彼女は、チーム白狼の運営業務でストレスを溜め込む度、太志の元を訪れるようになる。

 はじめは、日々の鬱憤の捌け口にしていただけであった。

 だが、他愛のない愚痴を一つ一つ優しく受け止められ、負の感情を怒涛の快楽で押し流され。

「どれだけ撫子のために無理をしても、感謝も謝罪もない」という鬱屈した感情を、ひたすら初乃を褒め称える太志の言葉によって蕩かされて。

 そんな日々が続いたことで、初乃は太志を一人の男性として好ましく思うようになっていった。

 彼女の内側に募る想いが大きくなっていく毎に、太志と会う回数は増えていく。

 それが毎日になって、とうとう彼女は決壊した。

『あのっ……太志さんっ♡ 私、あなたのことが好きですっ♡ 私と、結婚を前提にお付き合いしていただけませんかっ♡』

 初乃の方から、恋人になることを申し出たのだ。当然太志はこれを受け入れ、晴れて二人はカップルになったのである。

「はむっ♡ ちゅぅぅぅぅ……れろ、れろ……♡ んちゅ……太志さん……♡ もっと、もっと……♡」

「あ゛っ♡ あんっ♡ いいなぁ、私も太志さんとキスしたいよ~!」

「ちゅりゅ、れりゅれりゅ……♡ 撫子、あなたには一馬くんがいるでしょ。我慢して……ちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ♡」

「そうだけどっ♡ お゛っ♡ でもぉっ♡ 一馬さんとじゃ物足りないんですよっ♡」

「ちゅぅ、ちゅぅぅ……♡ まあ、撫子の気持ちはわかるわ♡ 太志さんのを散々味わった後じゃねぇ……♡」

 撫子と初乃、二人の美少女をここまで魅了した、そもそもの切欠。

 それは、どこにでもいるようなこの中年男の数少ない取り柄……即ち、右に並ぶ者のいない巨根と、それを勃起させ続ける底無しの精力絶倫っぷり。

 一晩中でも彼女たちを愛すことができ、無尽蔵の体力を持つ撫子と根比べが出来るほど。

 比類なき剣の腕も、卓越した知能も、この男の前では何の意味もない。

 これを武器に彼は数多の美少女を堕とし、巨大なハーレムを作り上げた。

 どれほど優れた女であっても、太志のペニスの前では一匹のメスに堕ちるしかないのだ。

 それは、彼女たちも例外ではなかった。

「ほぉら、子宮口コンコン。オジサンでーす、開けてくださーい」

「お゛っ♡ お゛っ♡ それダメですっ♡ すぐイっちゃいますっ♡」

「イっていいよぉ、彼氏クンの代わりにたっぷり気持ち良くしてあげるからねぇ」

「あ゛ぁっ♡ イぐっ♡ イぐぅぅぅぅぅぅっ♡」

 背中を仰け反らせて、絶頂に至る撫子。急激に締まる膣がペニスに纏わりつき、射精を促す。

 負けじと太志もピストンを速め、未だ絶頂の最中にいる撫子の性感帯を余すところなく刺激する。

「まってっ♡ まだイってますっ♡ イきっぱなしなんですっ♡」

「そら撫子ちゃん、そろそろ一発目行くよぉ」

「はいっ♡ きてくださいっ♡ 一馬さんのじゃ届かない所に、太志さんの精液、いっぱいくださいっ♡」

「くぅぅっ、子宮で受け止めろッ!」

 太志の身体が一際大きく震え、夥しい量の精液が撫子の膣内に解き放たれた。子宮口が亀頭に吸い付き、子種を飲み干さんと熱烈なディープキスを交わす。

「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡ あついのっ、なかにいっぱいでてますぅぅっ♡」

「くおぉ、撫子のマンコ、締まり良すぎるッ」

「う゛お゛っ♡ 太志さんのっ、中でビクビク跳ねてっ♡ あ゛っ♡ またイっちゃいますっ♡」

 どく、どく……と、避妊具も付けていないペニスから注がれる精液を、撫子は子宮で受け止め続けた。

 数分かけてようやく出し切ると、太志は一つ溜息を吐く。

「撫子ちゃんのナカ、具合良すぎだよぉ。いきなり搾り取られちゃったなぁ」

「はぁっ、はぁっ、はぁっ♡ 太志さんこそ、凄かったです……♡ ずっとこうしていたいなぁ……♡」

「ぐひひ、どうだい撫子ちゃん。そろそろオジサンの恋人になる気になった?」

「それは、その……私には、一馬さんがいるので……♡」

「その彼氏クンを裏切って、オジサンに抱かれてるのに?」

「はうっ! それは言わないでくださいよ~!」

 何だかんだと言いつつも、撫子の身体は一馬よりこの冴えないデブオヤジを伴侶として認めているのだ。

 後は心が堕ちるだけ。

 だが、太志は敢えて攻勢に出ない。

 彼女自身の意思で太志を選ぶように仕向けていく。

「ほら、撫子どいて。次は私の番」

 待ちきれない様子の初乃が撫子を急かす。だが腰が抜けた様子の撫子は、太志の上から動けない。

「ぐふふ、可愛いねえ撫子ちゃんは。しょうがない」

 太志は撫子を抱いたまま立ち上がり、ペニスをずるりと引き抜いた。撫子の秘裂からぼたぼたと白濁液が垂れ落ち、安ホテルの床を汚していく。

 そんな事は意にも介さず、太志は撫子をベッドに横たえた。その丁重な扱いに、撫子は思わず胸をときめかせてしまう。

「お待たせ初乃ぉ、次は君の番だよぉ」

 そして初乃もまた、勃起し続ける太志のペニスを目の当たりにして、期待に胸を弾ませていた――。









「あの……やっぱりこれ、恥ずかしいんだけど……♡」

 ベッドに横たわる太志。その顔の上には、白のニーハイソックスに包まれた初乃の両足が乗せられていた。

「くふぅぅぅぅ、初乃の足裏、いい匂いだぁぁぁ」

「ちょっと、太志さん必死過ぎっ♡ あんまり嗅がないでほしいんだけどっ♡」

「甘い香りの奥にちょっと酸っぱい汗の匂いが……メスフェロモンがムンムンでたまらんッ! すぅぅぅぅぅぅ、すぅぅぅぅぅぅぅぅ」

「レビューしなくていいっ♡ って、うわ、すご……♡ 太志さんのおちんちん、私の太ももの間で凄く硬くなってる……♡」

「わっ、ほんとだ……♡ 今の太志さん、なんだか可愛いですね♡」

 初乃は足を真っすぐ伸ばした状態で、太志の身体の上に乗っていた。すらっと伸びる足の付け根、むちむちとした太ももと蒸れた股間の隙間から太志のペニスが先端を出す。

「くんくん、くんくん……すぅぅぅぅぅぅ……」

「んんっ♡ あっ♡」

 太志が息を吸い込む度、ペニスがビクビクと震えて初乃の秘部を下着越しに愛撫する。さながら素股のような状態だ。

 初乃は露出する亀頭に細い指を這わせ、こちょこちょと撫でた。

「くおぉっ!? 初乃ッ、それっ」

「男の人はここが敏感なのよね……うん♡ 今日もいっぱい可愛がってあげないと♡」

 そう言って彼女は、亀頭を愛撫し始めた。カリ首を人差し指の腹でなぞり、鈴口を爪先でカリカリと掻き、カサ全体を五本の指でくすぐる。

 太志によってすっかりペニスを知り尽くした初乃の責めに、太志は腰を跳ねさせる。グチュグチュという淫らな水音は、彼の男根の先端から溢れた我慢汁によるもの、だけではなかった。

 彼の腰が跳ねる度、ペニスが初乃の股間でもぞもぞと蠢くのだ。そしてその動きによって、彼女は悩ましげな声と共に下着を愛液で湿らせていく。

「んっ♡ ふっ♡ あぁっ♡」

「……もしかしてー、初乃、感じてる?♡」

「なっ、感じてなんかないからっ♡」

「でも、パンツびしょ濡れじゃん♡」

「うるさいっ♡ ほら太志さんっ、そろそろイきそうなんでしょっ♡ さっきからおちんちんビクビク跳ねてるからっ♡」

「そうだねぇ。それじゃあ、スパートかけようかな……ッ」

 太志はベッドのスプリングを使って、腰を激しく跳ね上げる。太ももを性器に見立てて、精子をズリ扱こうという腹積もりだ。

 下着越しに存在をアピールする陰核を逞しいペニスで何度もなぞられ、初乃は甘い嬌声を隠せなくなっていく。

「あんっ♡ やっ、ああっ♡ こんなので感じるなんてっ♡」

「くぅぅ、初乃の太ももムチムチで気持ちいいッ! こんなのもうマンコだろ、太ももマンコッ」

「やあっ♡ マンコとか言うなっ♡」

「そうだろっ! こんないやらしい肉付きの太もも、男の精液搾り取るためにあるに決まってるッ! この太ももマンコもずっとオジサンのモノだからなッ、他の男に使わせるなよッ!」

「わかった、わかったからぁっ♡ 早く、イって……っ♡ じゃないと、私も……イっ、イくっ♡ イっちゃうっ♡」

「ぬおぉぉっ、初乃の太ももマンコに搾り取られるッ!」

 太志が腰を止める。次の瞬間、白濁が噴水のように勢いよく溢れ出た。飛び散る精液は初乃の上半身をあちこち汚していく。

「ふあぁぁぁっ♡ あぁぁぁぁっ♡」

 初乃もまた、中年男の腹上で絶頂に身を震わせた。それでも咄嗟の判断で、太志の亀頭を手で覆い、これ以上の拡散を防ぐ。

 ひとしきり出し終えた時には、彼女は全身精液まみれになっていた。

 そんな彼女の痴態を目の当たりにして、撫子は思わず声を漏らす。

「うわー……今の初乃、なんかすっごくエッチだね……♡」

「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……♡ あーあ、制服が精液でドロドロだわ♡ クリーニング代、後で請求するからね♡」

「ぐふふ、いいよぉ……初乃の太ももマンコで射精する代金と思えば安いもんだからねぇ」

「もう……ん、ちゅる……ちゅるちゅる、こく、こく♡」

 初乃は笑みを浮かべながら、手に纏わりつく粘っこい精液を口に含み、当たり前のように飲み下していく。

 中年男の汚い精液であっても、彼女にとっては愛しい彼氏の子種汁。そうするのが当然とばかりに、彼女は白濁した汁を次々と口に運んでいった。

「んっ、あぁ……♡ 太志さんの精液、今日もドロッドロ……味も濃くて最高……♡」

「ぐひひ、じゃあ下の口でもたっぷり味わうといいよぉ」

「ええっ!? 一回出したんだから、次は私じゃないんですか!?」

 撫子が抗議の声を上げるが、太志と初乃は目を合わせると、彼女に向けてこう告げる。

「初乃は恋人だからねぇ。セフレの撫子ちゃんよりは扱いが良くなっちゃうのも仕方ないよぉ」

「私、今日ずっとこれを楽しみに働いてたんだからね。あなたはさっき中出ししてもらったんだからいいでしょ」

「うー……それはそうだけど……それなら私も……はっ! ダメダメ、私には一馬さんがいるのにっ♡」

「ならそこで見ててねぇ、オジサンと初乃のイチャラブセックスを」

 服を脱ぐ時間も惜しいのか、初乃はショーツを脱ぎ捨てた。先の素股ですっかり濡れそぼった秘部が露わになる。

「おお……初乃のマンコ、びしょ濡れだねえ」

「悪い?♡ もう挿れるからねっ♡」

 そう言って彼女は太志と向き合い、横たわったままの彼の股間に腰を下ろした。遮る物のない秘穴が、常軌を逸したサイズのペニスをずぶずぶと咥え込んでいく。

 高く張ったカリが初乃の性感帯をじっくりとなぞり上げながら、やがてペニスは最奥に到達する。

「お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ あ゛ぁっ、これっ♡ これが欲しかったのぉぉぉっ♡」

「いいなー……初乃、気持ちよさそう……♡」

「くうぅぅぅぅぅっ、初乃のナカ、何度入れても具合が良いねぇ」

 言いながら太志は亀頭を子宮口の周りに押し付ける。初乃は腰を上下させることなく、前のめりになりながら前後にグラインドして、ポルチオからの快感をたっぷりと味わう。

「ひぐっ、お゛ぉっ♡ キくぅぅぅ、一日のストレス全部吹っ飛ぶぅぅぅ……っ♡」

 下品に舌を出しながら喘ぐその様には、普段の所作に現れるような知性は微塵も残っていない。獣の交尾と言われても信じられるほどだ。

「お゛っ♡ お゛っ♡ あ゛っ、ここイイっ♡ あんっ♡ ああぁぁぁぁっ♡」

 派手な動きがなくとも、初乃は快感に身をよじらせていた。膣襞がにゅるにゅるとペニスに絡みつき、膣内での射精を催促する。

「これ、すきっ♡ 太志さんのおちんちん、気持ちいいところ全部当たるっ♡ あ゛ぁっ♡」

 初乃の息が早くも荒くなる。だが、太志の方はそれだけでは満足できなかった。

「そろそろオジサンも動いていいかな?」

「ダメっ、ちょっと待ってっ♡ 今はっ♡」

「待たないッ!」

 太志は先刻同様にベッドのスプリングで勢いをつけて、ペニスを抽送し始めた。剛直に膣を突き上げられる度、初乃の豊満な乳房がばるんばるんと淫らに揺れる。彼はそれを鷲掴みにするとムニュムニュと揉みしだいた。

「あ゛ぁぁぁぁぁっ♡ それダメっ♡ 気持ち良すぎるっ♡ すぐイっちゃうっ♡」

「何度でもイけッ! 仕事のこと全部忘れろッ!」

「うお゛ぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉっ♡ 飛ぶっ♡ 訳わかんなくなるぅぅぅぅぅっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ イぐっ、イぐイぐイぐイぐっ、イっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 初乃は再びの絶頂に至る。倒れんばかりに背中を反らして、はしたないオホ顔で至上の快感を浴び続ける。

 それに伴って膣が急激にペニスを締め付け、中年男のギトギトザーメンをおねだりする。太志はそれに応えるように、絶頂中の彼女をピストンで責め続ける。

「まってっ♡ ストップっ♡ いまイってるのぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉっ、ほぉぉぉぉぉぉっ♡」

「ぐぅぅ、締め付けが……」

 絶頂したまま降りて来られない初乃の膣内が、これ以上ないほど窮屈に締まる。

 そこに、更に追い打ちをかけた者がいた。

「初乃っ♡ もっと気持ち良くなろっ♡」

「ちょ、撫子っ、そこはぁぁぁぁっ♡」

 撫子は初乃の陰核を指で摘まみ、コリコリと弄り回す。身体の外側にあって特に敏感なそこをポルチオと同時に責められた初乃は、更に獣じみた嬌声を上げてよがり狂う。

「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ う゛お゛ぉぉぉぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「あはは♡ 初乃、感じすぎ♡」

「当たり前でしょぉぉぉっ♡ こんなのっ、知らないぃぃぃっ♡」

「どうですか太志さん、初乃の中、キュンキュン締まってますか?♡」

「ああ、いいぞ……また出てきそうだッ」

 膣全体がペニスに強烈なホールドを仕掛けてくるために、太志もまた本日三度目の射精を目前にしていた。

 ピストンの勢いが更に速まり、射精を予感した初乃が最後の理性で膣を締める。

「あ゛ぁぁぁっ♡ すきっ♡ 太志さんっ、すきぃぃっ♡」

「うぐぅぅっ、オレも好きだッ! 出すぞ初乃ッ! 孕めッ、孕んで嫁になれッ!」

「なるっ♡ なりますっ♡ わたしを、およめさんにしてくださいぃぃぃっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ うぐお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 最奥に亀頭を押し付け、太志は精液を解き放った。ぴっちりとディープキスした子宮口に、濃厚な子種汁がどくどくと注ぎ込まれていく。

「あ゛ぁぁっ♡ あついのがっ♡ なかにっ♡ いきおいもっ、りょうもすごいっ♡」

「まだまだ出るぞッ、マンコで飲み干せッ!」

 何度も何度もペニスは脈動し、膣内に子種を生で吐き出していく。今日が彼女の安全日でなければ、確実に妊娠していたと断言できるほどの量と濃さであった。

 数分かけて射精を終えた太志は最後にビクリと身体を震わせた。それが契機になったのか、初乃の上半身が彼の元へ倒れ込んでくる。それを優しく受け止めると、彼女の紫の瞳と間近で視線が交差した。

「ん、ちゅ♡ ちゅむ、ちゅむ……ちゅっちゅっ♡ むふーっ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅ♡ れるれるれる、れろれろれろ……♡」

 どちらからともなく唇が重なり、舌が絡み合う。中年男と現役の女子学生が、恋人同士のキスを交わしていた。

「れりゅれりゅれりゅ……ぷはぁ♡ ねぇ、太志さん……さっきの、本気?♡」

「さっきの? 嫁になれ、ってヤツかな?」

「うん……♡」

「本気だよ」

 即答だった。一切の迷いなく、彼はそう答えてみせた。

「絶対に、初乃はオジサンだけのお嫁さんにする。ハーレム入りさせる」

「はぁ……あのね、私にも実家とかこの先のキャリアとか色々あるんだけど……♡」

「でも、初乃なら何とかしてくれるだろう? とっても有能で天才な、オジサンの彼女の初乃なら」

「あー……ダメだわ……♡ おじさんに褒められるのがこんなに嬉しいなんて……♡」

 安っぽい陳腐な褒め言葉に、彼女は頬を赤らめ嬉しそうに笑みを浮かべる。

「よし、何とかしてみせましょう!♡ 私だって、太志さんとはずっと一緒にいたいから♡」

「ありがとう、初乃ぉ。初乃みたいな素敵な彼女がいてオジサン幸せだぁ。初乃、好きだぞぉ」

「私も、太志さんのことが好き♡ 愛してるっ♡」

「むーっ、私のことも忘れないでくださいっ♡」

 二人のイチャイチャとした空気に居ても立っても居られなくなった撫子が、強引に二人の間に割って入ろうとする。

「ぐひひ、ごめんごめん。それじゃ次は撫子ちゃんの番だねえ」

 そうして三人は、門限ギリギリまで身体を重ね続けた。









 そんな淫らに乱れた日々に、転機が訪れる。

 朱雀院撫子が、大奉演の頂点である刀仕権宮司の座に就いた。

 そして彼女は約束通り、滝川一馬と頂点の座をかけて試合をすると発表し、これを実現。

 その結果、彼女の最後の一撃を防ぎ切れなかった一馬は大怪我を負い、昏睡状態に陥った。











「一馬さん。こんにちは」

 試合から二週間が経った、ある病院の一室。撫子は、今日も見舞いに来ていた。

 彼女の視線の先には、最高の舞台で戦うと約束した最愛の恋人にして最高の好敵手が、今もなお目を覚ますことなくベッドに横たわっている。

 酷い傷であった。右半身はボロボロ、左手も指が切断され、果ては内臓にまでダメージが及んでいたという。

 高度な医療技術があって、損傷した部位については復元できているようだが、それでも彼の意識を取り戻すことまではできなかった。

「……」

 彼女が思い返しているのは、試合中のやり取り。文字通り命を削って戦う一馬の身を心配する撫子に対し、彼はこう言ったのだ。

 俺は何があっても倒れない、だから好きなだけ打ち込んで来い、と。

 だが現実には、撫子だけが最後まで立っていて、一馬はこうして眠り続けている。

 そんな彼女の胸中に、たった一つの小さなトゲが生まれつつあった。

 嘘つき、と。

 それを知ってか知らずか、今日の見舞いには同伴者がいた。それは、一馬と比べてあまりにだらしない体型の中年男、片丘太志であった。

 太志と一馬には、何の面識もなければ、関係者でも何でもない。にも拘らず太志がここにいるのは、撫子に連れてこられたからであった。

「これが撫子ちゃんの彼氏かぁ。確かにイケメンだねえ」

「ですよね。私もそう思います」

「試合も見てたけど、彼、相当強いんだねぇ」

「そうなんですよ。私が今まで出会った中で、戦ってて一番楽しかったのは一馬さんです」

 精一杯気丈に振る舞う撫子だが、その声にはどこか陰りがあった。

「だからこそ辛いよねぇ。そんな彼氏がずっと寝込んだままっていうのは」

「……覚悟はしてたんです。私たちが全力で斬り合ったら、どっちかがこうなることは」

 ぽろぽろと、撫子の眦から滴る雫があった。

「どれだけ覚悟してても、辛いものは辛いし、悲しいものは悲しいよ。ましてやこうなったのが、自分のせいなら尚更ね。……やっぱり、オジサンも席を外そうか? 二人きりの方がいいよねぇ」

 そう言って病室を出ていこうとする太志を、撫子は制した。

 彼女自身、どうしてそうしたかはまだ分からなかったが。

「……今は、傍に居て欲しいです」

「わかった」

 中年男が隣にいることで、心に安らぎを得ていたこともまた事実であった。









 そんな日々が続いた、ある日のこと。

「ふむ。じゃあ早速試してみようか」

「……はい、お願いします」

 撫子は真剣な面持ちで、太志の目を見つめる。彼女たちが行おうとしていること、それは――。

「一馬さんの目の前でエッチなことをすれば、きっと目を覚まして助けてくれる……んですよね?」

「うんうん。彼氏なんだもん、彼女の危機に寝てばかりのはずがないよぉ」

 という事であった。どれだけ経っても目を覚まさない一馬を見て、撫子は藁にも縋る思いでこの作戦を了承したのだ。

 勿論、そんな物語のようなことが都合よく起こるとは彼女自身も思っていない。だが医学的に出来ることは尽くした以上、今の彼女に出来るのは奇跡を願うことだけだった。

 という彼女の内心などお構いなしに、太志は椅子に腰かけ、傍らに座る撫子の肩を抱き、乳房を服越しにまさぐり始めた。

「んんっ♡ あっ♡」

「ほらほら彼氏クン、早く目を覚まさないと撫子ちゃんが寝取られちゃうぞぉ」

 撫子はといえば、気まずそうな顔であった。しかし身体は男の愛撫に過敏に反応してしまい、嬌声を堪えきれない。

「あふっ、あぁっ……♡ 一馬さん……っ♡ 起きてくださいっ、一馬さんっ♡」

 彼女の必死の呼びかけにも、一馬が目を覚ます気配はない。調子に乗り出した太志は手を下へと降ろしていき、ショートパンツの中へと差し込んだ。ショーツをなぞってみれば、秘裂に当たる部分は既に愛液で湿って、クチュクチュと淫らな水音を立てている。

「あっ、そこはっ♡」

「びちょびちょだねぇ、彼氏の前だからって興奮してるのかなぁ」

「ち、ちがっ、そんなわけっ♡ ひゃぁぁぁっ♡」

 言葉を遮るように、太志は陰核を指で抓り上げた。感じる声は徐々に大きくなり、病室中に響き渡っていく。

「あぁっ♡ あんっ♡ んぅっ、ひあぁぁぁっ♡」

「撫子ちゃんの可愛い声を聴いても目を覚まさないなんて……彼氏失格だなぁ」

「あうぅぅっ♡ 一馬さんをっ、悪く言わないでっ♡ ふあぁぁぁっ♡」

 撫子は太志の言葉を必死に否定するが、クリトリスを指で摘ままれて感じている状態では説得力も何もあったものではない。

「ぐふふっ、こうなったら奥の手だ。撫子ちゃん、立って」

「ふぇ……? はい……♡」

 快感に足を震わせながらも、撫子はどうにか立ち上がる。太志はその背後に陣取ると、立ちバックの構えを取った。

「えぇっ!? ここでするんですかぁ!?」

「ああ。生ハメ見せつけられたら、流石の彼氏クンも目を覚ますだろうからねぇ。逆に言えば、そこまでされても止めに入らないってことは……彼氏クンの気持ちってヤツはその程度ってことだ」

「そんな、一馬さんの気持ちはそんな軽いものじゃ――」

「でも撫子ちゃんを悲しませてるじゃないか、それも毎日。……ほら、挿れるよぉ」

 ショートパンツもショーツも脱がされ、むっちりと肉の付いた安産型の大きな臀部が露わになる。太志もまたペニスを露出させると、濡れそぼった膣穴に遠慮なく突き入れた。

「ふお゛ぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉ……っ♡」

「くぅぅぅ……撫子ちゃん、いつもより締まりが良いねぇ。やっぱり彼氏の前だから興奮してるんだ」

「だからっ、ちがっ、んあぁぁぁっ♡」

「違わないだろッ、こんなにキュンキュン締め付けてきてッ!」

 普段と違う締め付けの強さに、たまらず太志は抽送を開始する。静かな病室に、肉を打ち付けあう音が反響する。

「あ゛ぁっ♡ んんっ、んあぁぁっ♡ 太志さん、こそっ♡ いつもよりっ、激しいですっ♡」

「そうだ……なッ!」

 腰を鷲掴みにしたまま、ねちっこく性感帯を擦り上げる太志。彼も内心、密かに闘争心を燃やしていた。

 必ずや撫子を自分に振り向かせるという、強い意志がそこにはある。

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛んっ♡ 待ってっ♡ 私っ、一馬さんの前でっ、イっちゃいますっ♡」

「イけッ! 彼氏の前でイけッ!」

「あっあっあっ♡ あ゛ぁぁっ♡ ひっぐぅぅっ♡ お゛ぉっ♡ う゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 足をピンと伸ばしながら、恋人のすぐ傍で撫子は絶頂した。

 刃道の頂点。最強の剣士の風格などというものは、微塵も存在していなかった。

「くっ、締め付け強すぎ……持ってかれるッ」

 膣圧だけで肉棒を捩じ切らんばかりに、彼女の膣は相性最高のペニスを全力で抱擁する。

「撫子ちゃん、オジサンのこと好きって言ってみてッ」

「えぇっ♡ でもっ、それはぁっ♡ あぁっ♡ はぁぁぁっ♡」

「言えば楽になるよッ! ほらほら!」

 太志の言葉に、撫子の心が揺れ動く。今の彼女にとっては、一向に自分を愛してくれない彼氏より、自分を愛してくれるエロオヤジの方が大事になりつつあった。

 口にすれば、もう引き返せない。

 そんな予感めいたものを覚えつつも、彼女はそれを止められなかった。

「……すきっ♡ 太志さん、すき……っ♡」

 一度声に出せば、もう認めるしかない。

 初めから分かっていたことだった。

 太志と知り合ってから、毎日のように彼を訪ねたことも。

 中年男とのセックスを、誰より信頼できる初乃に紹介したことも。

 一馬と恋仲になっても、太志の元を訪れたことも。

 一馬が倒れてから、毎日太志と見舞いに行ったことも。

 全部、太志を一人の男性として見ていた証であった。

 何より、これだけの事があってなお、一馬の様子に変化はない。

 相当な音量の打擲音と喘ぎ声、何より最愛の恋人が冴えない中年のデブ男に抱かれて、あまつさえ愛を囁いているという事実を以てしても、滝川一馬は目を覚まさなかった。

 その事実は彼女を失望させると共に、太志に対する恋慕を膨れ上がらせるには十分すぎた。

「すきっ♡ すきすきすきっ♡ だいすきっ♡ だいすきですっ♡」

 何度も声に出す度に、それが現実に塗り替えられていく。あれほど恋しかったはずの一馬のことは、もう男として見ることが出来ない。

 朱雀院撫子の心までもが、冴えないエロオヤジに完全に屈服した。

 それを感じ取ったのか、太志はニタニタと下品な笑みを浮かべる。

「オジサンも、撫子ちゃんのこと好きだよぉ」

「嬉しいですっ♡ 太志さん、キスしてくださいっ♡」

 必死に身をよじり、太志の方へ顔を向けようとする撫子。その健気さに胸を打たれた太志は望み通りに彼女の唇を貪り、舌を絡めて唾液を交換する。

「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅ♡ ぢゅるるるるるるるるる♡ れるれるれるれる♡」

「ほらっ、オジサンと彼氏、どっちとヤるのが気持ちいいんだいっ」

「太志さんですっ♡ 一馬さんとするより、ずっと気持ちいいですっ♡ ああんっ♡」

「撫子ッ! 好きだッ! オジサンの……オレの嫁になれッ! 一生傍に居ろッ!」

「はいっ♡ なりますっ♡ 太志さんの、お嫁さんにっ♡」

 その宣言と共に、撫子の膣内がきゅうっと締まる。襞が蠕動して子種をねだり、子宮口は亀頭の先端に吸い付いて受け入れ準備万端だ。気付けば彼女の方も迎え腰でペニスを扱き、懸命に奉仕していた。

「んむぅぅぅぅ♡ しゅきっ♡ しゅきしゅきしゅきっ♡ ぢゅるるるるっ♡」

 ペニス全体を激しく優しく膣全体で愛撫され、太志も限界を迎えつつあった。ラストスパートとばかりに、ばちゅばちゅと大きな音を立てながらピストンを速める。

「ぐぅぅっ、出るッ! 子宮で受け止めろッ、撫子ぉ!」

「あ゛ぁっ♡ わかりましたっ♡ 私もっ、また、イきますぅぅぅぅっ♡ お゛っ♡ イぐっ♡ イぐイぐイぐっ♡ う゛お゛っ♡ お゛ぉぉっ♡ お゛っ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「くぅぅぅっ!」

 とどめの一撃を最奥に打ち付け、白濁の奔流が膣内に注がれた。噴出した精液が、撫子の子宮をびちゃびちゃと叩く。

「お゛ぉぉぉぉっ♡ 熱いの、出てますっ♡ すごいっ、一馬さんより、ずっと多いですっ♡」

「まだまだこんなもんじゃないぞッ」

 その言葉通り、太志のペニスは数分間も脈動し続けた。性器の結合部から白濁液が漏れ出し、足元に落ちたショーツを汚していく。

 射精を終えて、ペニスを引き抜こうとすると、撫子は逆に腰を押し付けてきた。

「まだダメですっ♡ 今抜いたら、床が汚れちゃいますから……♡」

 言いながら、撫子はハンカチを取り出した。彼女の頷きに合わせて、今度こそペニスが引き抜かれる。

 精液滴る秘裂を押さえながら、彼女は下着とショートパンツを穿き直した。

「はぁ……♡ 太志さんの、綺麗にしてあげますね♡」

 撫子の柔らかい舌が、精液と愛液でべとべとになった太志の巨根を這い回る。

「ちゅる……れるれる……♡ れぇ……れろれろれろ……♡ ちゅりゅっ、れるれるっ♡ こく、こく、こく……♡」

 舌で精液を掬い取り、胃に流し込む。あっという間にお掃除フェラは完了した。

「ぐふふ、すっかり上手くなったねぇ」

「ありがとうございます♡ ん、ちゅっ♡」

 撫子は誓うように、亀頭に口付けた。勃起したままのペニスをどうにかズボンに仕舞いつつ、太志は一馬の方へと視線を向ける。

「結局、目を覚まさなかったねぇ、彼」

「いいんです。一馬さんにとって、私はその程度だったってことですから……それに、本当は誰のことが好きだったのか、私の本当の気持ちが、これで分かったので♡」

 嬉しそうに腕を絡めてくる撫子を見て、太志は口角を吊り上げる。

「いいのかい、彼氏クンの前で」

「『元』、ですよ♡ 一馬さんは剣士としては尊敬してますけど、もう男の人としては見れません♡ 私にとって男の人は、太志さんだけです♡」

 決定的な一言だった。その瞬間、一つの恋は明確に終わりを告げた。

 かつての想い人など眼中にないかのように、撫子は太志の腕を引く。

「もう行きましょう? 続きはしたいですけど……ここじゃ人が来ちゃいますから」

「そうだね。続きは……チーム白狼のみんなと一緒にしようか」

「はいっ♡」

 恋人同士、腕を絡め手を繋いで歩いていく。病室を出る直前、彼女はベッドの方へ振り返り、こう言った。

「さようなら、一馬さん……大好きでしたよ」

 その日を最後に、撫子がこの病室を訪れることは、二度となかった。

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Final_Fiend 2024/03/14 05:27

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