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2024年 03月の記事 (3)

Final_Fiend 2024/03/30 06:49

NTRハーレム番外編 朱雀院撫子と風嶺初乃が竿役おじさんのモノになる話

 予兆はあった。

 可能性はゼロではなかった。

 だけどそれはゼロではないだけで、限りなくゼロに近いに過ぎない。

 そのはずだった。

 だが、それがもしも起こってしまったら。







 仄暗い裏路地の片隅にある小さなラブホテル。

 その一室にいたのは、淫らな欲望に塗れた場所におおよそ似つかわしくない、誰もが認める美少女剣士。

 刃道と呼ばれる国民的スポーツのプロ選手であり、その興行において最も有名で格式高いとされる「大奉演」の番付演武士でもある人物。

 武家の名門・朱雀院家の生まれにして、そのいずれもが剣を手に取る朱雀院四姉妹の次女。

 彼女のプロ入りのためだけに作られた新進気鋭の剣道場、「チーム白狼」のリーダー。

 整った容姿からファンも多く、関連グッズも大変人気で写真集まで出している有名人。

 その少女の名前は、朱雀院撫子。

 彼女は刃道を学ぶ唯一の学園である叢雲学園に通っている学生だ。学園は全寮制であり、その生活は管理されているはずであった。

 にも拘らず、彼女は今こうしてラブホテルに姿を現し、男と愛を確かめ合っている。

 その相手とは、彼女の想い人であり、同じ剣士として最高の舞台で相まみえることを約束した滝川一馬――ではなかった。

 彼とは似ても似つかぬ、だらしなく贅肉を付けた肥満体型。人並み程度しかない腕っぷし。およそ恋愛対象となりえぬ容貌。

 おまけに彼女が心惹かれる対象――すなわち剣士ですらなく、どころか武家や名家の出身でもない、石を投げれば当たるくらいにどこにでもいるような中年のエロオヤジが、撫子のしなやかでありながら程良く肉の付いた身体を好き放題に貪っていた。

 そんな、身に余る栄誉を手にした男の名前は、片丘太志。

 街の人々とよく交流している撫子がある日街中で出会った、あらゆる道を過たせる運命。

 この男の手によって、性に疎かった撫子は徹底的にその身を開発された。

 刃道以外に楽しみを見出していなかった彼女は、未知の快楽の虜になってしまった。

 快楽を忘れられなくなった彼女は、夜な夜な太志の元へ通うようになり。

 結果、今ではすっかり太志とのセックスに溺れ切っていた。

「ぐひひ、今日も撫子ちゃんは可愛いねえ。ほら、チューしよぉ」

 撫子と太志。誰が見ても不釣り合いと断言されるほどの組み合わせ。しかしこれは一方的な関係という訳ではなかった。

 彼女もまた、ベッドに腰掛ける男の膝に跨り、四肢を絡めて抱きついていた。一糸纏わぬ姿で、さながら恋人のようにキスを交わして愛を囁いている。

「ん、ちゅ……♡ これ、すき……♡ キス、すきです……ちゅっちゅっ♡ ちゅむ、ちゅく……♡」

 撫子のファンが見たら卒倒するか激昂するか、あるいは嫉妬に狂ってしまうかというほどの光景。

 だが、今の彼女にとってはこれが日常の一部……否、大部分を占めつつあった。

 それこそ、朱雀院撫子の人生そのものであった刃道よりも比重が大きくなりつつあるほどに。

 そんな撫子であるが、先述したように想い人がいる。それなのに彼女が中年男と密会し、あまつさえ身体を重ねているのには理由がある。

「今日はいきなりどうしたんだい? 彼氏が出来たって報告が来て、それっきりだったよねぇ」

「えっと……実は……」

 彼女は事のあらましを話していく。それは要約すると、このようになる。

「ふむ、つまり……彼氏とついに初セックスをしたけど、それじゃ満足できなかったんだね?」

「はい。その……一馬さんのは、太志さんのよりかなり小さくて……それに、一回で終わっちゃいましたから」

「ああ、オジサンが撫子ちゃんを散々開発したせいだねえ」

「そうです、太志さんのせいですよ……責任、取ってください♡」

 お誘いを受けて、太志は対面座位のままでペニスをずぶりと突き入れた。一息に最奥まで到達すると、子宮口に亀頭を押し付け、グリグリと抉るように刺激する。

 待ち望んでいた快感に、撫子は全身を震わせた。艶やかな白の長髪が、身体の震えに伴って微かに揺れる。

「お゛っ、お゛ぉ……っ♡ これっ、やっぱり凄いです……っ♡ ねえ、太志さんっ♡ もっと、もっとっ♡」

 太志は揺するような甘いピストンで、撫子の最奥をねちっこく愛撫し始める。

 男の平々凡々な黒い目と、彼女の煌めく宝石の如き碧眼が至近距離で互いを見つめ合う。

 やがてどちらからともなく、再び唇が重なる――その刹那。

「ああ、やっぱりここにいたのね」

 個室の扉が開かれた。何の躊躇いもなく入ってきたのも、また美少女。

 撫子と同じく叢雲学園の制服を身に纏った少女は、クールな表情を浮かべたままベッドに歩み寄る。

 超が付くほどの美人である撫子に負けず劣らず整った容貌には縁の赤い眼鏡がかけられ、その奥の紫の瞳や、ピンクの髪を後ろで束ねたそのヘアスタイルと相まってどこか知性的な印象を持たせる。

 実際、彼女こそがチーム白狼のブレイン。わがまま放題のリーダーである撫子に振り回されつつも、スケジュール調整やブックの作成、会場の手配や金銭管理といったチームの実務を一手に担う、事実上のチームの牽引者。

 更に言えば、試合においても撫子を最前線でサポートする介添人でもある。

 彼女の名前は、風嶺初乃。

 近年名を上げてきた風嶺家という武家の生まれ。刃道における裏方仕事の多くに影響力を持つ風嶺グループの娘であり、彼女もまた中年男とは比べるまでもない名家のお嬢様。

 そんな初乃がここに現れたのは、大スキャンダルの真っ最中である撫子を介添人として咎めに来た……のではなく。

「はぁー、つっかれたぁ……ようやくブックが纏まったわ……」

「ぐひっ、お疲れさまだねえ、初乃ぉ」

「ありがと、太志さん。でも、言葉だけじゃ足りないなー」

「そう言うと思ったよぉ。ほら、おいで」

 初乃は迷いなく太志の隣に腰を落ち着けると、そのまま彼の顔を掴んで唇を重ねた。

 そう。彼女も、太志と身体を重ねるためにここに来ていた。

 しかも、それだけではない。

「ちゅぅぅぅぅぅぅ……♡ ちゅっちゅ……♡ すき……♡ 太志さん、すき♡ ちゅ、ちゅ、ちゅ♡」

「あーっ、初乃ズルいっ♡ 今は私が太志さんとシてるのにっ♡」

「いいでしょこれくらい、私だって太志さんとイチャイチャしたかったのっ♡ そもそもあなたと違って、私は太志さんと正式にお付き合いしてるんだし♡」

 あろうことか、初乃はこの醜く太った中年男と男女の交際をしているのだ。百人いれば百人が「ナシ」と答えるであろう太志と、撫子に引けを取らないほどに美人な初乃とでは誰がどう見ても不釣り合いだ。

 だが現実に、彼女は太志に惚れ込んでしまっている。

 最初は、撫子同様に身体の関係だけだった。

 ストレスの発散に良いと言われ、撫子に紹介されたのが太志だった。

 初乃の初体験は、彼女の想像の遥か上を行く極楽だった。それこそ、日々のストレスがどうでも良く思えるほどに。

 そうして彼女は、チーム白狼の運営業務でストレスを溜め込む度、太志の元を訪れるようになる。

 はじめは、日々の鬱憤の捌け口にしていただけであった。

 だが、他愛のない愚痴を一つ一つ優しく受け止められ、負の感情を怒涛の快楽で押し流され。

「どれだけ撫子のために無理をしても、感謝も謝罪もない」という鬱屈した感情を、ひたすら初乃を褒め称える太志の言葉によって蕩かされて。

 そんな日々が続いたことで、初乃は太志を一人の男性として好ましく思うようになっていった。

 彼女の内側に募る想いが大きくなっていく毎に、太志と会う回数は増えていく。

 それが毎日になって、とうとう彼女は決壊した。

『あのっ……太志さんっ♡ 私、あなたのことが好きですっ♡ 私と、結婚を前提にお付き合いしていただけませんかっ♡』

 初乃の方から、恋人になることを申し出たのだ。当然太志はこれを受け入れ、晴れて二人はカップルになったのである。

「はむっ♡ ちゅぅぅぅぅ……れろ、れろ……♡ んちゅ……太志さん……♡ もっと、もっと……♡」

「あ゛っ♡ あんっ♡ いいなぁ、私も太志さんとキスしたいよ~!」

「ちゅりゅ、れりゅれりゅ……♡ 撫子、あなたには一馬くんがいるでしょ。我慢して……ちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ♡」

「そうだけどっ♡ お゛っ♡ でもぉっ♡ 一馬さんとじゃ物足りないんですよっ♡」

「ちゅぅ、ちゅぅぅ……♡ まあ、撫子の気持ちはわかるわ♡ 太志さんのを散々味わった後じゃねぇ……♡」

 撫子と初乃、二人の美少女をここまで魅了した、そもそもの切欠。

 それは、どこにでもいるようなこの中年男の数少ない取り柄……即ち、右に並ぶ者のいない巨根と、それを勃起させ続ける底無しの精力絶倫っぷり。

 一晩中でも彼女たちを愛すことができ、無尽蔵の体力を持つ撫子と根比べが出来るほど。

 比類なき剣の腕も、卓越した知能も、この男の前では何の意味もない。

 これを武器に彼は数多の美少女を堕とし、巨大なハーレムを作り上げた。

 どれほど優れた女であっても、太志のペニスの前では一匹のメスに堕ちるしかないのだ。

 それは、彼女たちも例外ではなかった。

「ほぉら、子宮口コンコン。オジサンでーす、開けてくださーい」

「お゛っ♡ お゛っ♡ それダメですっ♡ すぐイっちゃいますっ♡」

「イっていいよぉ、彼氏クンの代わりにたっぷり気持ち良くしてあげるからねぇ」

「あ゛ぁっ♡ イぐっ♡ イぐぅぅぅぅぅぅっ♡」

 背中を仰け反らせて、絶頂に至る撫子。急激に締まる膣がペニスに纏わりつき、射精を促す。

 負けじと太志もピストンを速め、未だ絶頂の最中にいる撫子の性感帯を余すところなく刺激する。

「まってっ♡ まだイってますっ♡ イきっぱなしなんですっ♡」

「そら撫子ちゃん、そろそろ一発目行くよぉ」

「はいっ♡ きてくださいっ♡ 一馬さんのじゃ届かない所に、太志さんの精液、いっぱいくださいっ♡」

「くぅぅっ、子宮で受け止めろッ!」

 太志の身体が一際大きく震え、夥しい量の精液が撫子の膣内に解き放たれた。子宮口が亀頭に吸い付き、子種を飲み干さんと熱烈なディープキスを交わす。

「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡ あついのっ、なかにいっぱいでてますぅぅっ♡」

「くおぉ、撫子のマンコ、締まり良すぎるッ」

「う゛お゛っ♡ 太志さんのっ、中でビクビク跳ねてっ♡ あ゛っ♡ またイっちゃいますっ♡」

 どく、どく……と、避妊具も付けていないペニスから注がれる精液を、撫子は子宮で受け止め続けた。

 数分かけてようやく出し切ると、太志は一つ溜息を吐く。

「撫子ちゃんのナカ、具合良すぎだよぉ。いきなり搾り取られちゃったなぁ」

「はぁっ、はぁっ、はぁっ♡ 太志さんこそ、凄かったです……♡ ずっとこうしていたいなぁ……♡」

「ぐひひ、どうだい撫子ちゃん。そろそろオジサンの恋人になる気になった?」

「それは、その……私には、一馬さんがいるので……♡」

「その彼氏クンを裏切って、オジサンに抱かれてるのに?」

「はうっ! それは言わないでくださいよ~!」

 何だかんだと言いつつも、撫子の身体は一馬よりこの冴えないデブオヤジを伴侶として認めているのだ。

 後は心が堕ちるだけ。

 だが、太志は敢えて攻勢に出ない。

 彼女自身の意思で太志を選ぶように仕向けていく。

「ほら、撫子どいて。次は私の番」

 待ちきれない様子の初乃が撫子を急かす。だが腰が抜けた様子の撫子は、太志の上から動けない。

「ぐふふ、可愛いねえ撫子ちゃんは。しょうがない」

 太志は撫子を抱いたまま立ち上がり、ペニスをずるりと引き抜いた。撫子の秘裂からぼたぼたと白濁液が垂れ落ち、安ホテルの床を汚していく。

 そんな事は意にも介さず、太志は撫子をベッドに横たえた。その丁重な扱いに、撫子は思わず胸をときめかせてしまう。

「お待たせ初乃ぉ、次は君の番だよぉ」

 そして初乃もまた、勃起し続ける太志のペニスを目の当たりにして、期待に胸を弾ませていた――。









「あの……やっぱりこれ、恥ずかしいんだけど……♡」

 ベッドに横たわる太志。その顔の上には、白のニーハイソックスに包まれた初乃の両足が乗せられていた。

「くふぅぅぅぅ、初乃の足裏、いい匂いだぁぁぁ」

「ちょっと、太志さん必死過ぎっ♡ あんまり嗅がないでほしいんだけどっ♡」

「甘い香りの奥にちょっと酸っぱい汗の匂いが……メスフェロモンがムンムンでたまらんッ! すぅぅぅぅぅぅ、すぅぅぅぅぅぅぅぅ」

「レビューしなくていいっ♡ って、うわ、すご……♡ 太志さんのおちんちん、私の太ももの間で凄く硬くなってる……♡」

「わっ、ほんとだ……♡ 今の太志さん、なんだか可愛いですね♡」

 初乃は足を真っすぐ伸ばした状態で、太志の身体の上に乗っていた。すらっと伸びる足の付け根、むちむちとした太ももと蒸れた股間の隙間から太志のペニスが先端を出す。

「くんくん、くんくん……すぅぅぅぅぅぅ……」

「んんっ♡ あっ♡」

 太志が息を吸い込む度、ペニスがビクビクと震えて初乃の秘部を下着越しに愛撫する。さながら素股のような状態だ。

 初乃は露出する亀頭に細い指を這わせ、こちょこちょと撫でた。

「くおぉっ!? 初乃ッ、それっ」

「男の人はここが敏感なのよね……うん♡ 今日もいっぱい可愛がってあげないと♡」

 そう言って彼女は、亀頭を愛撫し始めた。カリ首を人差し指の腹でなぞり、鈴口を爪先でカリカリと掻き、カサ全体を五本の指でくすぐる。

 太志によってすっかりペニスを知り尽くした初乃の責めに、太志は腰を跳ねさせる。グチュグチュという淫らな水音は、彼の男根の先端から溢れた我慢汁によるもの、だけではなかった。

 彼の腰が跳ねる度、ペニスが初乃の股間でもぞもぞと蠢くのだ。そしてその動きによって、彼女は悩ましげな声と共に下着を愛液で湿らせていく。

「んっ♡ ふっ♡ あぁっ♡」

「……もしかしてー、初乃、感じてる?♡」

「なっ、感じてなんかないからっ♡」

「でも、パンツびしょ濡れじゃん♡」

「うるさいっ♡ ほら太志さんっ、そろそろイきそうなんでしょっ♡ さっきからおちんちんビクビク跳ねてるからっ♡」

「そうだねぇ。それじゃあ、スパートかけようかな……ッ」

 太志はベッドのスプリングを使って、腰を激しく跳ね上げる。太ももを性器に見立てて、精子をズリ扱こうという腹積もりだ。

 下着越しに存在をアピールする陰核を逞しいペニスで何度もなぞられ、初乃は甘い嬌声を隠せなくなっていく。

「あんっ♡ やっ、ああっ♡ こんなので感じるなんてっ♡」

「くぅぅ、初乃の太ももムチムチで気持ちいいッ! こんなのもうマンコだろ、太ももマンコッ」

「やあっ♡ マンコとか言うなっ♡」

「そうだろっ! こんないやらしい肉付きの太もも、男の精液搾り取るためにあるに決まってるッ! この太ももマンコもずっとオジサンのモノだからなッ、他の男に使わせるなよッ!」

「わかった、わかったからぁっ♡ 早く、イって……っ♡ じゃないと、私も……イっ、イくっ♡ イっちゃうっ♡」

「ぬおぉぉっ、初乃の太ももマンコに搾り取られるッ!」

 太志が腰を止める。次の瞬間、白濁が噴水のように勢いよく溢れ出た。飛び散る精液は初乃の上半身をあちこち汚していく。

「ふあぁぁぁっ♡ あぁぁぁぁっ♡」

 初乃もまた、中年男の腹上で絶頂に身を震わせた。それでも咄嗟の判断で、太志の亀頭を手で覆い、これ以上の拡散を防ぐ。

 ひとしきり出し終えた時には、彼女は全身精液まみれになっていた。

 そんな彼女の痴態を目の当たりにして、撫子は思わず声を漏らす。

「うわー……今の初乃、なんかすっごくエッチだね……♡」

「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……♡ あーあ、制服が精液でドロドロだわ♡ クリーニング代、後で請求するからね♡」

「ぐふふ、いいよぉ……初乃の太ももマンコで射精する代金と思えば安いもんだからねぇ」

「もう……ん、ちゅる……ちゅるちゅる、こく、こく♡」

 初乃は笑みを浮かべながら、手に纏わりつく粘っこい精液を口に含み、当たり前のように飲み下していく。

 中年男の汚い精液であっても、彼女にとっては愛しい彼氏の子種汁。そうするのが当然とばかりに、彼女は白濁した汁を次々と口に運んでいった。

「んっ、あぁ……♡ 太志さんの精液、今日もドロッドロ……味も濃くて最高……♡」

「ぐひひ、じゃあ下の口でもたっぷり味わうといいよぉ」

「ええっ!? 一回出したんだから、次は私じゃないんですか!?」

 撫子が抗議の声を上げるが、太志と初乃は目を合わせると、彼女に向けてこう告げる。

「初乃は恋人だからねぇ。セフレの撫子ちゃんよりは扱いが良くなっちゃうのも仕方ないよぉ」

「私、今日ずっとこれを楽しみに働いてたんだからね。あなたはさっき中出ししてもらったんだからいいでしょ」

「うー……それはそうだけど……それなら私も……はっ! ダメダメ、私には一馬さんがいるのにっ♡」

「ならそこで見ててねぇ、オジサンと初乃のイチャラブセックスを」

 服を脱ぐ時間も惜しいのか、初乃はショーツを脱ぎ捨てた。先の素股ですっかり濡れそぼった秘部が露わになる。

「おお……初乃のマンコ、びしょ濡れだねえ」

「悪い?♡ もう挿れるからねっ♡」

 そう言って彼女は太志と向き合い、横たわったままの彼の股間に腰を下ろした。遮る物のない秘穴が、常軌を逸したサイズのペニスをずぶずぶと咥え込んでいく。

 高く張ったカリが初乃の性感帯をじっくりとなぞり上げながら、やがてペニスは最奥に到達する。

「お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ あ゛ぁっ、これっ♡ これが欲しかったのぉぉぉっ♡」

「いいなー……初乃、気持ちよさそう……♡」

「くうぅぅぅぅぅっ、初乃のナカ、何度入れても具合が良いねぇ」

 言いながら太志は亀頭を子宮口の周りに押し付ける。初乃は腰を上下させることなく、前のめりになりながら前後にグラインドして、ポルチオからの快感をたっぷりと味わう。

「ひぐっ、お゛ぉっ♡ キくぅぅぅ、一日のストレス全部吹っ飛ぶぅぅぅ……っ♡」

 下品に舌を出しながら喘ぐその様には、普段の所作に現れるような知性は微塵も残っていない。獣の交尾と言われても信じられるほどだ。

「お゛っ♡ お゛っ♡ あ゛っ、ここイイっ♡ あんっ♡ ああぁぁぁぁっ♡」

 派手な動きがなくとも、初乃は快感に身をよじらせていた。膣襞がにゅるにゅるとペニスに絡みつき、膣内での射精を催促する。

「これ、すきっ♡ 太志さんのおちんちん、気持ちいいところ全部当たるっ♡ あ゛ぁっ♡」

 初乃の息が早くも荒くなる。だが、太志の方はそれだけでは満足できなかった。

「そろそろオジサンも動いていいかな?」

「ダメっ、ちょっと待ってっ♡ 今はっ♡」

「待たないッ!」

 太志は先刻同様にベッドのスプリングで勢いをつけて、ペニスを抽送し始めた。剛直に膣を突き上げられる度、初乃の豊満な乳房がばるんばるんと淫らに揺れる。彼はそれを鷲掴みにするとムニュムニュと揉みしだいた。

「あ゛ぁぁぁぁぁっ♡ それダメっ♡ 気持ち良すぎるっ♡ すぐイっちゃうっ♡」

「何度でもイけッ! 仕事のこと全部忘れろッ!」

「うお゛ぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉっ♡ 飛ぶっ♡ 訳わかんなくなるぅぅぅぅぅっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ イぐっ、イぐイぐイぐイぐっ、イっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 初乃は再びの絶頂に至る。倒れんばかりに背中を反らして、はしたないオホ顔で至上の快感を浴び続ける。

 それに伴って膣が急激にペニスを締め付け、中年男のギトギトザーメンをおねだりする。太志はそれに応えるように、絶頂中の彼女をピストンで責め続ける。

「まってっ♡ ストップっ♡ いまイってるのぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉっ、ほぉぉぉぉぉぉっ♡」

「ぐぅぅ、締め付けが……」

 絶頂したまま降りて来られない初乃の膣内が、これ以上ないほど窮屈に締まる。

 そこに、更に追い打ちをかけた者がいた。

「初乃っ♡ もっと気持ち良くなろっ♡」

「ちょ、撫子っ、そこはぁぁぁぁっ♡」

 撫子は初乃の陰核を指で摘まみ、コリコリと弄り回す。身体の外側にあって特に敏感なそこをポルチオと同時に責められた初乃は、更に獣じみた嬌声を上げてよがり狂う。

「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ う゛お゛ぉぉぉぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「あはは♡ 初乃、感じすぎ♡」

「当たり前でしょぉぉぉっ♡ こんなのっ、知らないぃぃぃっ♡」

「どうですか太志さん、初乃の中、キュンキュン締まってますか?♡」

「ああ、いいぞ……また出てきそうだッ」

 膣全体がペニスに強烈なホールドを仕掛けてくるために、太志もまた本日三度目の射精を目前にしていた。

 ピストンの勢いが更に速まり、射精を予感した初乃が最後の理性で膣を締める。

「あ゛ぁぁぁっ♡ すきっ♡ 太志さんっ、すきぃぃっ♡」

「うぐぅぅっ、オレも好きだッ! 出すぞ初乃ッ! 孕めッ、孕んで嫁になれッ!」

「なるっ♡ なりますっ♡ わたしを、およめさんにしてくださいぃぃぃっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ うぐお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 最奥に亀頭を押し付け、太志は精液を解き放った。ぴっちりとディープキスした子宮口に、濃厚な子種汁がどくどくと注ぎ込まれていく。

「あ゛ぁぁっ♡ あついのがっ♡ なかにっ♡ いきおいもっ、りょうもすごいっ♡」

「まだまだ出るぞッ、マンコで飲み干せッ!」

 何度も何度もペニスは脈動し、膣内に子種を生で吐き出していく。今日が彼女の安全日でなければ、確実に妊娠していたと断言できるほどの量と濃さであった。

 数分かけて射精を終えた太志は最後にビクリと身体を震わせた。それが契機になったのか、初乃の上半身が彼の元へ倒れ込んでくる。それを優しく受け止めると、彼女の紫の瞳と間近で視線が交差した。

「ん、ちゅ♡ ちゅむ、ちゅむ……ちゅっちゅっ♡ むふーっ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅ♡ れるれるれる、れろれろれろ……♡」

 どちらからともなく唇が重なり、舌が絡み合う。中年男と現役の女子学生が、恋人同士のキスを交わしていた。

「れりゅれりゅれりゅ……ぷはぁ♡ ねぇ、太志さん……さっきの、本気?♡」

「さっきの? 嫁になれ、ってヤツかな?」

「うん……♡」

「本気だよ」

 即答だった。一切の迷いなく、彼はそう答えてみせた。

「絶対に、初乃はオジサンだけのお嫁さんにする。ハーレム入りさせる」

「はぁ……あのね、私にも実家とかこの先のキャリアとか色々あるんだけど……♡」

「でも、初乃なら何とかしてくれるだろう? とっても有能で天才な、オジサンの彼女の初乃なら」

「あー……ダメだわ……♡ おじさんに褒められるのがこんなに嬉しいなんて……♡」

 安っぽい陳腐な褒め言葉に、彼女は頬を赤らめ嬉しそうに笑みを浮かべる。

「よし、何とかしてみせましょう!♡ 私だって、太志さんとはずっと一緒にいたいから♡」

「ありがとう、初乃ぉ。初乃みたいな素敵な彼女がいてオジサン幸せだぁ。初乃、好きだぞぉ」

「私も、太志さんのことが好き♡ 愛してるっ♡」

「むーっ、私のことも忘れないでくださいっ♡」

 二人のイチャイチャとした空気に居ても立っても居られなくなった撫子が、強引に二人の間に割って入ろうとする。

「ぐひひ、ごめんごめん。それじゃ次は撫子ちゃんの番だねえ」

 そうして三人は、門限ギリギリまで身体を重ね続けた。









 そんな淫らに乱れた日々に、転機が訪れる。

 朱雀院撫子が、大奉演の頂点である刀仕権宮司の座に就いた。

 そして彼女は約束通り、滝川一馬と頂点の座をかけて試合をすると発表し、これを実現。

 その結果、彼女の最後の一撃を防ぎ切れなかった一馬は大怪我を負い、昏睡状態に陥った。











「一馬さん。こんにちは」

 試合から二週間が経った、ある病院の一室。撫子は、今日も見舞いに来ていた。

 彼女の視線の先には、最高の舞台で戦うと約束した最愛の恋人にして最高の好敵手が、今もなお目を覚ますことなくベッドに横たわっている。

 酷い傷であった。右半身はボロボロ、左手も指が切断され、果ては内臓にまでダメージが及んでいたという。

 高度な医療技術があって、損傷した部位については復元できているようだが、それでも彼の意識を取り戻すことまではできなかった。

「……」

 彼女が思い返しているのは、試合中のやり取り。文字通り命を削って戦う一馬の身を心配する撫子に対し、彼はこう言ったのだ。

 俺は何があっても倒れない、だから好きなだけ打ち込んで来い、と。

 だが現実には、撫子だけが最後まで立っていて、一馬はこうして眠り続けている。

 そんな彼女の胸中に、たった一つの小さなトゲが生まれつつあった。

 嘘つき、と。

 それを知ってか知らずか、今日の見舞いには同伴者がいた。それは、一馬と比べてあまりにだらしない体型の中年男、片丘太志であった。

 太志と一馬には、何の面識もなければ、関係者でも何でもない。にも拘らず太志がここにいるのは、撫子に連れてこられたからであった。

「これが撫子ちゃんの彼氏かぁ。確かにイケメンだねえ」

「ですよね。私もそう思います」

「試合も見てたけど、彼、相当強いんだねぇ」

「そうなんですよ。私が今まで出会った中で、戦ってて一番楽しかったのは一馬さんです」

 精一杯気丈に振る舞う撫子だが、その声にはどこか陰りがあった。

「だからこそ辛いよねぇ。そんな彼氏がずっと寝込んだままっていうのは」

「……覚悟はしてたんです。私たちが全力で斬り合ったら、どっちかがこうなることは」

 ぽろぽろと、撫子の眦から滴る雫があった。

「どれだけ覚悟してても、辛いものは辛いし、悲しいものは悲しいよ。ましてやこうなったのが、自分のせいなら尚更ね。……やっぱり、オジサンも席を外そうか? 二人きりの方がいいよねぇ」

 そう言って病室を出ていこうとする太志を、撫子は制した。

 彼女自身、どうしてそうしたかはまだ分からなかったが。

「……今は、傍に居て欲しいです」

「わかった」

 中年男が隣にいることで、心に安らぎを得ていたこともまた事実であった。









 そんな日々が続いた、ある日のこと。

「ふむ。じゃあ早速試してみようか」

「……はい、お願いします」

 撫子は真剣な面持ちで、太志の目を見つめる。彼女たちが行おうとしていること、それは――。

「一馬さんの目の前でエッチなことをすれば、きっと目を覚まして助けてくれる……んですよね?」

「うんうん。彼氏なんだもん、彼女の危機に寝てばかりのはずがないよぉ」

 という事であった。どれだけ経っても目を覚まさない一馬を見て、撫子は藁にも縋る思いでこの作戦を了承したのだ。

 勿論、そんな物語のようなことが都合よく起こるとは彼女自身も思っていない。だが医学的に出来ることは尽くした以上、今の彼女に出来るのは奇跡を願うことだけだった。

 という彼女の内心などお構いなしに、太志は椅子に腰かけ、傍らに座る撫子の肩を抱き、乳房を服越しにまさぐり始めた。

「んんっ♡ あっ♡」

「ほらほら彼氏クン、早く目を覚まさないと撫子ちゃんが寝取られちゃうぞぉ」

 撫子はといえば、気まずそうな顔であった。しかし身体は男の愛撫に過敏に反応してしまい、嬌声を堪えきれない。

「あふっ、あぁっ……♡ 一馬さん……っ♡ 起きてくださいっ、一馬さんっ♡」

 彼女の必死の呼びかけにも、一馬が目を覚ます気配はない。調子に乗り出した太志は手を下へと降ろしていき、ショートパンツの中へと差し込んだ。ショーツをなぞってみれば、秘裂に当たる部分は既に愛液で湿って、クチュクチュと淫らな水音を立てている。

「あっ、そこはっ♡」

「びちょびちょだねぇ、彼氏の前だからって興奮してるのかなぁ」

「ち、ちがっ、そんなわけっ♡ ひゃぁぁぁっ♡」

 言葉を遮るように、太志は陰核を指で抓り上げた。感じる声は徐々に大きくなり、病室中に響き渡っていく。

「あぁっ♡ あんっ♡ んぅっ、ひあぁぁぁっ♡」

「撫子ちゃんの可愛い声を聴いても目を覚まさないなんて……彼氏失格だなぁ」

「あうぅぅっ♡ 一馬さんをっ、悪く言わないでっ♡ ふあぁぁぁっ♡」

 撫子は太志の言葉を必死に否定するが、クリトリスを指で摘ままれて感じている状態では説得力も何もあったものではない。

「ぐふふっ、こうなったら奥の手だ。撫子ちゃん、立って」

「ふぇ……? はい……♡」

 快感に足を震わせながらも、撫子はどうにか立ち上がる。太志はその背後に陣取ると、立ちバックの構えを取った。

「えぇっ!? ここでするんですかぁ!?」

「ああ。生ハメ見せつけられたら、流石の彼氏クンも目を覚ますだろうからねぇ。逆に言えば、そこまでされても止めに入らないってことは……彼氏クンの気持ちってヤツはその程度ってことだ」

「そんな、一馬さんの気持ちはそんな軽いものじゃ――」

「でも撫子ちゃんを悲しませてるじゃないか、それも毎日。……ほら、挿れるよぉ」

 ショートパンツもショーツも脱がされ、むっちりと肉の付いた安産型の大きな臀部が露わになる。太志もまたペニスを露出させると、濡れそぼった膣穴に遠慮なく突き入れた。

「ふお゛ぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉ……っ♡」

「くぅぅぅ……撫子ちゃん、いつもより締まりが良いねぇ。やっぱり彼氏の前だから興奮してるんだ」

「だからっ、ちがっ、んあぁぁぁっ♡」

「違わないだろッ、こんなにキュンキュン締め付けてきてッ!」

 普段と違う締め付けの強さに、たまらず太志は抽送を開始する。静かな病室に、肉を打ち付けあう音が反響する。

「あ゛ぁっ♡ んんっ、んあぁぁっ♡ 太志さん、こそっ♡ いつもよりっ、激しいですっ♡」

「そうだ……なッ!」

 腰を鷲掴みにしたまま、ねちっこく性感帯を擦り上げる太志。彼も内心、密かに闘争心を燃やしていた。

 必ずや撫子を自分に振り向かせるという、強い意志がそこにはある。

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛んっ♡ 待ってっ♡ 私っ、一馬さんの前でっ、イっちゃいますっ♡」

「イけッ! 彼氏の前でイけッ!」

「あっあっあっ♡ あ゛ぁぁっ♡ ひっぐぅぅっ♡ お゛ぉっ♡ う゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 足をピンと伸ばしながら、恋人のすぐ傍で撫子は絶頂した。

 刃道の頂点。最強の剣士の風格などというものは、微塵も存在していなかった。

「くっ、締め付け強すぎ……持ってかれるッ」

 膣圧だけで肉棒を捩じ切らんばかりに、彼女の膣は相性最高のペニスを全力で抱擁する。

「撫子ちゃん、オジサンのこと好きって言ってみてッ」

「えぇっ♡ でもっ、それはぁっ♡ あぁっ♡ はぁぁぁっ♡」

「言えば楽になるよッ! ほらほら!」

 太志の言葉に、撫子の心が揺れ動く。今の彼女にとっては、一向に自分を愛してくれない彼氏より、自分を愛してくれるエロオヤジの方が大事になりつつあった。

 口にすれば、もう引き返せない。

 そんな予感めいたものを覚えつつも、彼女はそれを止められなかった。

「……すきっ♡ 太志さん、すき……っ♡」

 一度声に出せば、もう認めるしかない。

 初めから分かっていたことだった。

 太志と知り合ってから、毎日のように彼を訪ねたことも。

 中年男とのセックスを、誰より信頼できる初乃に紹介したことも。

 一馬と恋仲になっても、太志の元を訪れたことも。

 一馬が倒れてから、毎日太志と見舞いに行ったことも。

 全部、太志を一人の男性として見ていた証であった。

 何より、これだけの事があってなお、一馬の様子に変化はない。

 相当な音量の打擲音と喘ぎ声、何より最愛の恋人が冴えない中年のデブ男に抱かれて、あまつさえ愛を囁いているという事実を以てしても、滝川一馬は目を覚まさなかった。

 その事実は彼女を失望させると共に、太志に対する恋慕を膨れ上がらせるには十分すぎた。

「すきっ♡ すきすきすきっ♡ だいすきっ♡ だいすきですっ♡」

 何度も声に出す度に、それが現実に塗り替えられていく。あれほど恋しかったはずの一馬のことは、もう男として見ることが出来ない。

 朱雀院撫子の心までもが、冴えないエロオヤジに完全に屈服した。

 それを感じ取ったのか、太志はニタニタと下品な笑みを浮かべる。

「オジサンも、撫子ちゃんのこと好きだよぉ」

「嬉しいですっ♡ 太志さん、キスしてくださいっ♡」

 必死に身をよじり、太志の方へ顔を向けようとする撫子。その健気さに胸を打たれた太志は望み通りに彼女の唇を貪り、舌を絡めて唾液を交換する。

「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅ♡ ぢゅるるるるるるるるる♡ れるれるれるれる♡」

「ほらっ、オジサンと彼氏、どっちとヤるのが気持ちいいんだいっ」

「太志さんですっ♡ 一馬さんとするより、ずっと気持ちいいですっ♡ ああんっ♡」

「撫子ッ! 好きだッ! オジサンの……オレの嫁になれッ! 一生傍に居ろッ!」

「はいっ♡ なりますっ♡ 太志さんの、お嫁さんにっ♡」

 その宣言と共に、撫子の膣内がきゅうっと締まる。襞が蠕動して子種をねだり、子宮口は亀頭の先端に吸い付いて受け入れ準備万端だ。気付けば彼女の方も迎え腰でペニスを扱き、懸命に奉仕していた。

「んむぅぅぅぅ♡ しゅきっ♡ しゅきしゅきしゅきっ♡ ぢゅるるるるっ♡」

 ペニス全体を激しく優しく膣全体で愛撫され、太志も限界を迎えつつあった。ラストスパートとばかりに、ばちゅばちゅと大きな音を立てながらピストンを速める。

「ぐぅぅっ、出るッ! 子宮で受け止めろッ、撫子ぉ!」

「あ゛ぁっ♡ わかりましたっ♡ 私もっ、また、イきますぅぅぅぅっ♡ お゛っ♡ イぐっ♡ イぐイぐイぐっ♡ う゛お゛っ♡ お゛ぉぉっ♡ お゛っ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「くぅぅぅっ!」

 とどめの一撃を最奥に打ち付け、白濁の奔流が膣内に注がれた。噴出した精液が、撫子の子宮をびちゃびちゃと叩く。

「お゛ぉぉぉぉっ♡ 熱いの、出てますっ♡ すごいっ、一馬さんより、ずっと多いですっ♡」

「まだまだこんなもんじゃないぞッ」

 その言葉通り、太志のペニスは数分間も脈動し続けた。性器の結合部から白濁液が漏れ出し、足元に落ちたショーツを汚していく。

 射精を終えて、ペニスを引き抜こうとすると、撫子は逆に腰を押し付けてきた。

「まだダメですっ♡ 今抜いたら、床が汚れちゃいますから……♡」

 言いながら、撫子はハンカチを取り出した。彼女の頷きに合わせて、今度こそペニスが引き抜かれる。

 精液滴る秘裂を押さえながら、彼女は下着とショートパンツを穿き直した。

「はぁ……♡ 太志さんの、綺麗にしてあげますね♡」

 撫子の柔らかい舌が、精液と愛液でべとべとになった太志の巨根を這い回る。

「ちゅる……れるれる……♡ れぇ……れろれろれろ……♡ ちゅりゅっ、れるれるっ♡ こく、こく、こく……♡」

 舌で精液を掬い取り、胃に流し込む。あっという間にお掃除フェラは完了した。

「ぐふふ、すっかり上手くなったねぇ」

「ありがとうございます♡ ん、ちゅっ♡」

 撫子は誓うように、亀頭に口付けた。勃起したままのペニスをどうにかズボンに仕舞いつつ、太志は一馬の方へと視線を向ける。

「結局、目を覚まさなかったねぇ、彼」

「いいんです。一馬さんにとって、私はその程度だったってことですから……それに、本当は誰のことが好きだったのか、私の本当の気持ちが、これで分かったので♡」

 嬉しそうに腕を絡めてくる撫子を見て、太志は口角を吊り上げる。

「いいのかい、彼氏クンの前で」

「『元』、ですよ♡ 一馬さんは剣士としては尊敬してますけど、もう男の人としては見れません♡ 私にとって男の人は、太志さんだけです♡」

 決定的な一言だった。その瞬間、一つの恋は明確に終わりを告げた。

 かつての想い人など眼中にないかのように、撫子は太志の腕を引く。

「もう行きましょう? 続きはしたいですけど……ここじゃ人が来ちゃいますから」

「そうだね。続きは……チーム白狼のみんなと一緒にしようか」

「はいっ♡」

 恋人同士、腕を絡め手を繋いで歩いていく。病室を出る直前、彼女はベッドの方へ振り返り、こう言った。

「さようなら、一馬さん……大好きでしたよ」

 その日を最後に、撫子がこの病室を訪れることは、二度となかった。

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Final_Fiend 2024/03/14 05:27

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Final_Fiend 2024/03/08 07:03

NTRハーレム番外編 不知火祈がおじさんのモノになる話

「花咲。あなたの気持ちは嬉しいですが、私はあなたとは付き合えません」

 ある日の、夜の公園。少年・花咲遊真の告白を、少女・不知火祈はすげなく断る。

 その反応は、少年にとっては予想できたものであったが。

 続く言葉は、完全に彼の想定外であった。

「私はもう、花咲以外の男性と、結婚を前提に付き合っているんです」







 遡る事、10日ほど前。花咲遊真が幽霊部に来なかった、そんな空白期間の初日。

 学園を出て家に向かう祈は、長い銀髪を風にたなびかせながら、駅前を歩いていた。

 メリハリのついたスタイルの良い身体。すらりと伸びた細い手足。

 一瞬で目を惹く美貌には冷たい表情が貼り付けられ、更にその口元をマフラーで隠している。

『雪女』などという異名を頂戴するのも納得な、しかしその場の誰よりも美人であると確信できる少女。

 そんな彼女が、一人の男と軽くぶつかってしまったのが、全ての始まりだった。

「っ」

 跳ね返されることなく、祈の身体は相手に受け止められる。

「おっと、すまないねぇ。怪我は無いかい、お嬢さん」

 予期せぬ衝突の相手は、どこにでもいるような中年の男だった。

 服越しにもはっきりわかるほどにでっぷりと肥えた腹回り。やたらと太く肉の付いた手足。やや老け気味の冴えない容貌。

 およそ恋愛対象からは除外されるのが確定している、そんな男。

 しかし、この男にはたった一つ、他の男を隔絶し、女を魅了してやまない特性があった。

 それは偏に、

(なに、これ……!? この人の匂い、嗅いでるだけでおまんこの奥がキュンキュン疼く……♡ 切なくなる……っ♡)

 強いオスのフェロモンと、それを放つ元凶である荒々しく巨大なペニス。ズボンを穿いていても分かってしまうほどの、勝者の象徴。外見がどうとか内面がどうとかいう話を全てすっ飛ばして、どんな女でも堕としてしまえる剛直を持っていることであった。

 異変に気付いた祈は男を突き飛ばそうとするが、彼を振り解くことが出来ない。

 特段膂力に優れているわけでもない男が、祈を拘束することは不可能に近い。

 実際には、祈の身体が男から離れることを拒んでいるのだ。

「離してくださいっ」

「そのつもりだったんだけどねぇ。君があまりに可愛いんで、気が変わったよ。オジサンとお茶でも如何かな」

 下卑た笑みを浮かべている男。その顔を見れば、本当の目的がお茶などではないことは誰にでも分かる事だろう。

 それは祈も理解していて、現に彼女の太ももには、いきり立つペニスがズボン越しにグリグリと押し付けられている。そしてその雄々しい逸物が、彼女の疼きを更に加速させていく。

「……嘘は嫌いです」

「じゃあ、もう少し踏み込もう。オジサンと、イイことしないかい」

 普通に考えれば、こんな誘いに乗る訳がない。こういう冴えない中年男というのは、むしろ金を払って女と身体を交えるものなのだ。

 だがこの男は、そんな対価もなしに祈を誘っている。

 ありえない。今すぐ逃げるべき。そう判断する理性が彼女には残っていたが。

 ついて行きたい。この凄いモノで滅茶苦茶にして欲しい。そう叫ぶ本能が、彼女の思考を掻き消していく。

 それでも祈は、ありったけの意思を振り絞って言葉を捻り出す。

「お断りします」

「ダメ、オジサンはするって決めた。さあ行こう」

「あっ、ちょっとっ」

 男は祈の手を引いて、歓楽街へと歩みを進めていく。自分より強い男の手を、祈は振り解けなかった。

 それは力の差によるものだったのか、はたまた心の奥底に期待があったからなのか。

 その答えは、意外なほど早く明かされることになる。







「んむっ、ちゅっ! ちょっと、いきなり何をっ……むぐぅっ」

「何って、キスだよぉ。ふおおお、唇柔らかぁ……」

「あっ、胸っ、だめっ♡ はぁぁっ♡」

 ホテルに着くなり、男は祈のシンボルともいえる赤いマフラーをずらし、唇を奪う。同時に胸に手を這わせ、撫でるように愛撫する。今頃突き飛ばされていてもおかしくないほどの暴挙だが、祈には抵抗できるだけの気力が残されていなかった。

 だからこそ、彼女はホテルまでのこのこと付いてきたのである。

 今の彼女に出来る抵抗など、弱々しく男の腕に手を添えながら、口だけの抗議をすることだけであった。

「ふひひ、おっぱいも柔っこいねえ。オジサン気に入ったよぉ」

「嬉しくありませんっ……むぐっ♡ ちゅむっ、ちゅっ♡ んむぅぅっ♡」

 その声にも、次第に甘いものが混ざっていく。

 男の舌が唇を小突き、口内へと侵入せんと試みるが、祈は口をきつく結んで耐えていた。

 だがそれも、執拗な愛撫とキスで徐々に蕩かされていく。

「んんっ♡ んむっ♡ ちゅ……あんっ♡ あぅっ、れるっ♡」

 男の舌が、ついに祈の口内を犯し始めた。途端に男の唾液が流し込まれていく。ぬるぬるの舌が上顎を突き、歯茎を舐め回す感覚に、祈は多大な不快感を覚える――はずだった。

「んじゅりゅっ♡ れりゅれりゅれりゅ♡ じゅるるるるる♡」

 だが、彼女はそれを拒もうとしない。男と唇を重ね、舌を絡ませ合うことに未知の快感を覚えていた。

「んくっ、こくっ♡ ちゅりゅ、れりゅれりゅ……こくっ、こくっ♡」

 祈は喉を鳴らしながら、男の唾液を飲みこむ。その頃にはもうすっかり抵抗もなくなり、男の太った身体に身を預けていた。

 男はそれをいいことに、祈の制服を脱がしていく。

「ん……♡」

 わずかに身じろぎするものの、それだけ。されるがまま服をはだけさせ、フリルのついた淡いピンクのブラに包まれた豊かな乳房が露わになった。

「おお……気は強そうなのに、ブラは可愛いのを付けてるんだねぇ」

「悪いですか」

「ううん、オジサン好みだよぉ」

 下乳をすくい上げるようにタプタプと感触を楽しまれたり、全体を鷲掴みにされてぐにゅぐにゅと揉みしだかれる。

 そしてその度に、祈は蕩けた顔で甘い声を上げる。

「ああっ♡ ダメですっ♡」

「初心な反応、いいよぉ、そそるよぉ」

 下卑た笑みを浮かべながら、男はブラも剥ぎ取ってしまう。隠されていた乳房の先端が、ついに姿を現した。

 焦れる彼女の内心を示すかのように、それは固く勃起して存在を主張している。

 男は何の躊躇いもなく乳首に手を伸ばし、親指と人差し指で摘まんでコリコリと弄る。

「んんっ♡ あぁっ♡ はぁっ♡ あっ♡」

「敏感だ。じゃあこれはどうかな」

 摘まむのをやめ、今度は爪を立てて左右にカリカリと引っ掻く。

「ああっ、それダメっ♡ あぁぁっ♡ あん、ふあぁっ♡」

 反応は早かった。内股になり、中腰気味で尻を左右に揺らし、身をよじらせ始める。

 そんな彼女の痴態を楽しみつつ、男は祈の心を着実に屈服させようとしていた。

「そろそろ、ベッドに行こうか」

「……♡」

 首を横に振る祈。だがやはり、それ以上の抵抗はない。男も最早聞くまでもないと判断し、彼女のスカートを素早く脱がすと、手を取ってベッドへと運んでしまう。

 祈の身体が優しく投げ出され、ベッドのスプリングが微かに音を立てた。

 半裸の状態でベッドに横たわり、期待に満ちた瞳で中年太りの男を見つめる祈。彼女自身、そんな顔をしているとは全く自覚していない。身体の方が、既に男に堕とされかかっている何よりの証だった。

 そんな様子を見て、男はカバンから三脚を取り出す。レンズがベッドを向くようにスマホをセットし、録画を開始する。

 ポン、という小さい音に気付いた祈が、咄嗟に両腕で身を隠した。

「なっ、撮らないでくださいっ」

「いいじゃないか、誰にも見せないから」

「ナンパ男の言葉なんか信用できませんっ」

「そうか……じゃあ良いって言ってもらえるまで、身体に聞いてみようねぇ」

 そう言うと、男は一度スマホを取り外す。そしてズボンを脱ぎ捨てると、祈と同じようにベッドに上がり、彼女の後ろに回った。

 背後というのは、人体において最も無防備な場所。それ故に、警戒心が強い彼女であればそんな真似を許すはずがないのだが。

 実際には男の身体に背を預け、完全に身を任せていた。縞々のニーソックスに包まれた脚を掴まれても、小さい声を上げて身をよじらせるだけ。

 そんなことで男の腕を振り払えるわけもなく、彼女はいとも容易くまんぐり固めの格好で拘束されてしまう。ブラと同色のショーツを隠すことも出来ず、彼女は頬を赤らめる。秘穴を包む部分はしとどに濡れそぼり、黒い染みを大きく作っていた。

「ぐひひ、パンツびしょびしょだねぇ。オジサンも興奮してきたぞぉ」

 そしてそんな彼女の眼前に、男の巨大すぎる逸物が君臨した。

「な……♡ なんですか、これ……♡」

 二十センチをゆうに超える長さ、彼女の腕ほどもあろうかという太さ。そしてメスの弱い部分をくまなく抉り穿る凶悪な形状。どれをとっても女殺しと呼んで遜色ない極大のペニスが、彼女の顔の前で悠々とそそり立っている。

 そんなペニスからは強く濃厚なオスのフェロモンが漂っており、至近距離から彼女の嗅覚を支配する。

 駅前で出会った時から彼女を魅了しようとしていた香り。それを鼻先に直接当てられれば、いかに気丈な彼女と言えど発情するのは避けられないことであった。

「はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡」

 途端に息が荒くなり、ペニスから目が離せなくなる祈。そうして呼吸をするたびに、オスの匂いを肺に取り込んでしまうことになるというのに、彼女はそれを止められない。

(くっっっさ♡ これ、絶対にダメっ♡ 嗅ぎ続けたらおかしくなるっ♡)

 そんな彼女の内心など露知らず、男は濡れそぼった秘部をショーツ越しに指で撫で上げる。

「ふあぁぁっ♡ そこはぁっ♡ あんっ♡」

「撮ってもいいって言うまで、この綺麗な筋マンを指でイジメてあげるからねぇ」

 祈にとって、地獄とも言える時間が始まった。



 十分後。

「お゛っ♡ やめてっ♡ あ゛っ♡」

「敏感だねぇ、パンツの上からイジってるだけなのに」

「ひぅっ♡ ふぅっ♡ おちんちん、くさいっ♡」



 三十分後。

「あ゛っ♡ も、イぐっ……あっ……♡」

「んー? どうかしたかい? 要望があれば聞くよぉ……おぉ、もうマンコはぐっちゃぐちゃだねぇ」

「……何でもありませんっ♡」



 一時間後。

「ふーっ♡ ふーっ♡ なんでっ♡ イく直前でやめちゃうんですかっ♡」

「オジサンの気分だよぉ。もし撮っていいって言ってくれたら、イかせてあげようかなぁ」

「……っ♡ 分かりましたっ♡ 好きに撮っていいですからっ♡ それ、もっと激しくっ♡」

「それってどれのことかなぁ? もしかして、手マンのこと言ってる?」

 言葉と共に、男は膣内を掻き回すように指を動かす。グチュグチュという湿った音が、祈の耳にも届いていた。

 たっぷりと寸止めで焦らされた彼女の精神は、とうに限界を迎えていた。

「……そうですっ♡ 手マンでイかせて欲しいんですっ♡」

「よく言えました。じゃあ、思い切りイっていいよぉ」

 途端に男の指遣いが激しくなる。それまでとは違って、確実に絶頂へと至らせようとする強い意志すら感じるその動きに、祈はシーツを握り締めて備えるほかない。

「あっ♡ あっ♡ あっあっあっ♡ うお゛っ♡ も、イぐっ♡ お゛っ♡ お゛っお゛っお゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 身体をビクビクと跳ねさせながら、祈は待ち望んだ絶頂に至る。だが、男は指を止めなかった。

「お゛っ♡ まってっ♡ いまイってるっ♡ イってますからっ♡」

「いいんだよぉ、我慢しなくて。好きなだけイこうねぇ」

「うお゛ぉぉぉっ♡ ひっ♡ いったん、とめてっ♡ あ゛っ♡ あ゛っあ゛っあ゛っ♡ らめ、まらイぐぅぅぅぅぅ♡」

 ぷっしゃぁぁぁぁぁぁ……と音を立てて、彼女は絶頂と共に潮を噴いた。透明な液体が彼女の尿道から放たれ、綺麗な放物線を描いてベッドに染みを作っていく。

「綺麗な潮吹き出来て偉いねぇ。まだ撮ってないのが残念だよぉ」

 そう言って男は拘束を解き、ベッドを降りてカメラをセットする。その間の彼女はといえば、ひっくり返ったカエルのようにだらしなく足を開きながら、身体を震わせるだけであった。

「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉ……っ♡」

(おちんちんっ♡ おちんちん欲しいっ♡ ずっと目の前でくっっっっさい匂いしてたあのおちんちんが欲しいっ♡ 早く早く早くっ♡)

 どんな時も極めて理性的で、理路整然と言葉を紡ぐはずの彼女が、この思考。

 彼女の精神は、最早完全に屈服していた。

「準備完了! それじゃ自己紹介してもらうよぉ、ほら起きて起きて」

 男はいつの間にかペニスにゴムを装着して、祈を抱く用意を整えていた。男に肩を抱かれながら、祈は無理やり身体を起こさせられる。そのままベッドの縁まで運ばれると、男の膝の上に腰掛けさせられた。

 屹立する肉棒の感触を臀部に覚えながら、祈はカメラに顔を向ける。

「はい。学校名と学年、名前をどうぞ」

「……鈴ヶ丘学園2年、不知火祈です」

「祈ちゃんかぁ、可愛い名前だねぇ。スリーサイズも教えてもらおうかなぁ」

「……86・57・84です」

「うお、スタイル超いいねぇ。今日はどうしてホテルにいるのかなぁ」

「白々しいですね、あなたがナンパしたんでしょう」

「いいからいいから、そういうプレイだと思ってよぉ」

「はぁ……今日はこのおじさんにナンパされて、無理やり連れ込まれました」

「でも、抵抗しなかったよねぇ? 助けを求めるチャンスはいくらでもあったのに。祈ちゃんも期待してたんじゃないかなぁ」

「それは……」

 普段の彼女ならば、即座に否定の言葉を述べていたはずだ。答えに窮したのが、答えと言ってよかった。

 今なお背後に感じる、熱い欲望の象徴。目の前でその存在を見せられ、オスの匂いに嗅覚を支配されながら絶頂の寸前で焦らされ続けた結果、彼女の心も身体もそれを欲して渇き切っていた。

 彼女に唯一心残りがあったとすれば、それは花咲遊真の存在。祈は彼を、何だかんだと言いつつも好ましく思っている。故に、この男の言葉には拒絶を示さねばならない。

 はず、なのに。

「………………はい」

 消え入りそうな声で男の言葉を肯定する祈を見て、男は満足そうに口の端を吊り上げる。

「じゃあ早速いいかな」

「……言わせないでください」

「それじゃ、祈ちゃんの熱々マンコ……いただきまーす」

「ひっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」

 男はショーツをずらし、はち切れんばかりに怒張した巨大な肉棒で祈の膣穴を貫いた。ブツリと何かが破ける感触と共に、鋭い痛みが祈を襲う。性器の接合部からは、破瓜の証である鮮血が流れ落ちていた。

「おお……祈ちゃん、処女だったんだねぇ」

「……ええ、そうですよっ♡ 初めてだったんですっ♡」

 痛みに顔を顰めながら、未踏の地を蹂躙する肉棒の感触に戸惑う祈。そんな彼女を、男は後ろからひしっと抱き締める。

「そっかぁ、じゃあ慣れるまでこのままでいようねぇ」

 祈よりも遥かに大柄で分厚い身体が、彼女の細身を包み込むかのように抱いている。全身から伝わる男の体温が、祈の心を確かに落ち着けていく。

 男は祈の乳房に右手を伸ばし優しく揉み込み、左手の指で陰核を摘まみコリコリと捏ねる。二箇所から伝わる快感が、膣の痛みを少しばかり和らげる。

(こんなおじさんに抱き締められて、安心してる……♡ 腕、太くて、力強い……これが、男なんだ……♡)

 彼女の中から、花咲遊真の姿が急速に遠ざかっていく。今の彼女を満たすのは、中年太りの冴えない男であった。

 その男のペニスは、彼女の子宮をグリグリと押し込み、射精の瞬間を今か今かと待ち望んでビクビクと震えている。

「んっ♡ あっ♡」

 慣れてきたのか、祈の声に甘い色が浮かび始めた。その様子を見て、男は彼女に問いかける。

「動くよぉ」

 言葉はなく、祈は首を縦に一度振った。ベッドのスプリングを利用して、男は弾むように腰を動かす。

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁぁぁっ♡」

 男のペニスが出入りする度、彼女の頭から想い人の姿が消えていく。子宮口をノックされる度、彼女を抱き締める温もりへの慕情が入れ替わるようにして生まれていく。

「うおっ、祈ちゃんのナカ、具合良すぎだねぇ」

「あなたの、おちんちんがっ♡ 私の中でっ、暴れてますっ♡ ひぐっ♡ あぁぁっ♡」

「締め付けも強っ……気を抜くと、すぐにでも搾り取られそうだねぇ」

 前戯で焦らされ続けたことで、彼女の膣穴は男の剛直をすぐに受け入れた。今は痛みよりも、快感の方が大きくなっていた。

「お゛っ♡ お゛ぉっ♡ お゛っ♡」

 彼女自身も知らない性感帯を、ペニスがしつこく刺激していく。子宮口の周りを小突かれる度に嬌声が漏れ、立ち昇る未知の快感が再度の絶頂を引き起こそうとする。

「ひうっ♡ んんっ♡ んあぁぁっ♡ またイっちゃうっ♡ イくイくイくっ♡ ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 身体を仰け反らせながら、祈は再び絶頂した。それに伴って、彼女の膣も急激に狭まって男のペニスを締め付ける。子宮口は子種を求めて亀頭に吸い付き、決して離すまいとディープキスを交わす。

「おっ、イったねぇ」

「ちょっ、分かってるならっ♡ 腰、止めてくださいっ♡ あぁぁぁっ♡」

 彼女の事情などお構いなしに、男は腰を弾ませ続ける。スプリングがギシギシと大きな音を立て、反り返ったペニスが彼女の性感帯を余すところなく刺激し、開発していく。

「ひぅぅぅぅっ♡ あぁぁぁっ♡ あんっ♡ あぁぁっ♡ ふぅぅっ♡ ううっ♡」

「ほら祈ちゃん、ベロチューしよう」

「あむっ♡ ちゅるちゅる♡ れろれろれろれろ♡ んむぅぅぅぅ♡ んんぅぅっ♡」

 言われるがままに、祈は身体を捻って男と唇を交わし、舌を絡め合う。お互いの唾液が口内を行き交う度に、祈の胸中が熱いもので満たされていく。中年男への嫌悪感など、もう微塵も残っていなかった。

「ぱぁ……何してるんですか♡ これであなたが満足する訳ないでしょうっ♡ もっとキスしてくださいっ♡ おちんちんも、もっとっ♡」

「ほぉ、言ってくれるじゃないか……じゃあ遠慮なく行くぞッ!!」

 男はタガが外れたかのように、ペニスを何度も最奥へと打ち付ける。性感帯をイジメ抜かれ、祈の嬌声は更に大きくなっていく。

 気付けば彼女の方も、男のペニスを迎え入れるように腰を振っていた。

「はぁぁぁぁっ♡ あぁぁぁっ♡ んむっ♡ ちゅりゅ、れりゅれりゅれりゅ♡ れろれろれろれろ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

「ふぅぅぅ、もう出るッ! 祈のマンコに全部出すッ!」

「あぐぅぅっ♡ あ゛っ♡ いいですよっ♡ 来てくださいっ♡ 熱い精液、全部出してくださいっ♡ お゛ぉぉっ♡」

「イくぞ、祈ッ! お前もイけッ!」

「はいっ♡ 私もっ♡ イきますぅぅっ♡ うお゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「くぅぅぅぅっ、出るッ!」

 とどめの一撃。男は祈を一際強く抱き締めながら、亀頭を子宮口に押し付け射精した。

 同時に祈も絶頂し、膣全体でペニスを締め上げ子種をねだる。

「ふあぁぁぁぁぁぁぁっ♡ 中で、震えて……♡ まだ、出てるっ♡」

「うおぉ……締め付けヤバすぎ……極上だ……」

 しばらく二人は繋がったまま、無言で絶頂の余韻に浸っていた。男は祈の首筋に吸い付き、赤い腫れ痕を残す。祈の方も、逃げるでもなくそれを受け入れていた。

 やがて、男が口を開く。

「……こんな可愛い子が今日だけなんて勿体ないよねぇ……。祈ちゃん、オジサンのお嫁さんになってよぉ。オジサンねぇ、祈ちゃんみたいな可愛い子、いっぱいお嫁さんにしてるんだよねぇ。君もハーレム入りして欲しいなぁ」

「ふー、ふー……♡ はー、はー……お断りします……♡ 群れるのは嫌いですし、人付き合いなんて面倒なだけなので……♡」

「そんなの知らないよぉ、オジサンはそうするって決めたからねぇ」

「勝手なこと言わないでください♡ でも……♡」

 男の言葉を拒みつつも、祈はニヤリと笑みを浮かべる。

「あの映像がある限り、私はあなたに逆らえませんから……♡ 呼ばれればいつでもおまんこを差し出す、都合のいい女……所謂セフレにはなるしかありませんね♡」

「……ふふ、今はそれでいいよぉ。いずれ必ずオジサンのお嫁さんにしてあげるからねぇ」

「上等です♡ やれるものならやってみてください♡」

 挑発的な顔と共に、祈は男を熱っぽく見つめる。

 男は未だ硬度を保ったままのペニスを引き抜き、ゴムを外して口を結んだ。先端に溜まった精液は、水風船もかくやというほどの量でゴムを膨らませていた。

「こんなにいっぱい、中に出されていたんですね……♡」

「ぐふふ、まだまだこれからだよぉ。ご両親に連絡しておいてねぇ」

「ふっ。私の中でみっともなくイったあなたがどこまでもつのか、見ものですね♡」

 彼女の頭には、想い人であったはずの花咲遊真のことなど、もう欠片も残っていなかった。







 その夜。

 二十四時間営業のドラッグストアに、一組の男女がやってきた。

「らっしゃーせー」

 夜勤で入っていた男性店員は、気だるげな声で事務的に来客を迎える。

「ぐひひ、やっぱり足りなくなったねぇ」

「ちょっと、店の中でお尻を揉まないでくださいっ♡」

「いいじゃないか、恋人同士なんだから」

「誰が恋人同士ですか♡ 私とあなたはまだセフレです♡」

「まだってことは、いつかは恋人同士になるんだねぇ」

 くだらない痴話喧嘩に、店員は眉をひそめる。ただでさえ面倒な夜中の時間帯に、聞いているだけでイライラしてくるような会話をしているのはどこのどいつだと目を向けてみれば――

 そこにあるのは、不釣り合いという言葉だけでは表現できないほどの不均等。

 みっともなく贅肉を肥やした、冴えない顔つきの中年男。その傍らに侍っているのは、膝まで届く美麗な銀髪をたなびかせる、メリハリのついた扇情的な身体つきの超絶美少女。

 美女と野獣などという表現では野獣の側に失礼だろうとしか思えないほどに不釣り合いな二人組が、恋人もかくやという距離感でイチャついていた。

「うん、ゴムはこれだけあれば足りるかなぁ……ああ、そういえば夜食べてないよねぇ。戻る時にコンビニで適当に買っておこうか」

「今更ご飯ですか?♡ まあいいですけど♡」

「じゃ、祈ちゃんが買ってきてくれるかい。お金はオジサンが出すから」

「なんでですか、自分で買えばいいでしょうっ♡」

「いいからいいから。すぐ使うから袋はいらないって言うんだよぉ」

 そう言いつつも、彼女は男から金を受け取り、コンドームの箱を手に持ってレジへとやってくる。

「あの……袋はいりません♡ すぐ使いますから♡」

「あ、はい……」

 店員にとっては信じ難いことであったが、この美女が後ろで待つ冴えない中年のデブ男とセックスをするらしい。

「あの、もし何なら、警察呼びましょうか?」

 何か逆らえない事情があって、この女性は脅されているのかもしれない。こう考えた店員は親切心から申し出るのだが、

「いえ、大丈夫です♡ 合意の上ですから♡」

 即答であった。恋する乙女のように頬を赤らめながらそう答える彼女の姿を見れば、それ以上野暮なことは言えなかった。

「ありがとうございましたー……」

 去り行く美少女の背中を、店員は呆然と見つめる。やがて件の男が隣にやってくると、美しい形の尻に手を這わせ、むぎゅむぎゅと揉みしだいた。

 祈と呼ばれた少女は抵抗らしい抵抗も見せず、逆に男にしなだれかかるばかり。

 どこがセフレだよ、カップルだろうが。そうボヤきながら、店員は今日のオナネタを決定したのだった。





 結局その晩、祈と男は交わり続けた。

 朝になり、学園があるからと祈は解放されたが――一度冷静になると、とんでもないことをしてしまったという後悔が彼女を襲った。

 あの肥満体な中年男に身体を許し、あまつさえ撮影までもさせてしまうなど、彼女からすればありえないことであった。

 夢か何かだと逃避もしたくなるような話ではあったが、

「……っ♡」

 彼女の端末には、男の連絡先がばっちりと記録されている。そして、次の呼び出しの時間を記したメールも。

 あろうことか、次の夜――つまりは今夜、同じ場所でまた会えという事らしい。

 勿論、彼女には選択肢が無限にある。例えば、手近な交番に駆け込んでこのメールを見せれば、それだけで男との関係は断ち切ることが出来るであろう。

 だが、彼女はそうしなかった。できなかった。

 男の巨根を、膣全体で一晩中味わってしまったから。

 こうしている今も、あの男のペニスと、それにもたらされる快感を求めて心が渇いてしまうから。

 何より、こうして勝手な都合で振り回されることを、どこか心地よく思ってしまっていたから。

 本来、彼女は他人と必要以上に関わることを厭う性格だ。自他の境界を明確に線引きし、そこを超えてくる者を強烈に拒絶する。人付き合いが苦手で不器用な彼女は、自分を守るためにそうするしかなかった。

 更に言えば、自分勝手で他人を振り回す人間を、彼女は猛烈に嫌悪する。それは亡くした兄がそうであり、その皺寄せを祈が被ることになったから。

 だけどその拒絶は、憧れの裏返し。そうなりたかったという希望。それがあるからこそ、兄に似ていい加減な男であった花咲遊真を好ましく思っていたのだ。

 そしてその好意が、今はあの中年男に向けられている。一度男に強引に抱き潰されたことで、無自覚のうちに中年太りの男への期待が芽生えてしまっていた。

 故に、彼女が取った行動は。

『分かりました』

 そう、返答することだけだった。









 幽霊部の部室で、祈は平然を装って過ごす。

 花咲遊真の姿はない。彼女にはその理由は分からないが、兎にも角にも欠席であった。

 だが、幽霊部員は彼だけではない。彼を幽霊部に引き込んだ張本人、玖音彩乃がいつものように過ごしていた。

 彩乃は祈の姿を見て、心配そうに声をかける。

「祈ちゃん、昨日はどうしたの?」

「別に、何もありませんよ」

 何のことはなく、祈は昨晩の外泊の理由に彩乃を使っていて、口裏合わせをして欲しいと連絡が来ただけだ。だが聡明な彩乃は、祈がそんなことを頼む理由を凡そ察していた。

 女友達の家に泊まるなら、口裏合わせなんて必要ない。外泊先の家族に言付けをしておけばよく、わざわざ彩乃に連絡が来ることはあり得ない。

 つまり、祈は両親に言えないようなやましい外出をしているという所に帰結するのだ。

 可能性として最も高いのは花咲遊真と過ごしたことであるが、そうであれば部室に彼の姿が見えない理由に説明がつかない。彼の性格を考えれば、一晩を共に過ごす仲になった祈を放っておくとは考えにくいためだ。

 よって、何か良くないことに巻き込まれている。彩乃はそう結論付けて声をかけたのだが、祈からの返答は素っ気ない。

「ふーん、そっか。もし困ったことがあったら、いつでも話してね」

「お気遣いどうも。私は大丈夫です」

 相も変わらず、自分のテリトリーに他者を踏み込ませない態度を取る彼女の頬が僅かに紅潮していることを、彩乃は見逃さなかった。







 そして、その夜。

「おっ、来たねぇ」

「あなたが呼び出したんでしょう」

「断るって選択肢もあっただろう?」

「……昨日の動画がどこかに残っているかもしれないじゃないですか。あれがある限り、私はあなたに逆らえないんですよ♡」

 最早それが口実でしかないことは、祈本人にも分かっていた。男はあれを誰にも見せないと言うし、何なら朝別れる前に彼女の眼前でデータを消して見せた。この時点で、ハメ撮りが残っているのは祈が持つ携帯端末だけ。消す直前に男のスマホから転送されたそれだけが、昨晩の痴態を残した唯一の記録だ。

 それが分かっているのに、祈は白々しいことを言う。素直になれない彼女なりの意思表示を、男は確かに受け取った。

「それもそうだねぇ……じゃ、まずはご飯にしよう。昨日は食べそびれたまま始めちゃったからねぇ」

「ええ、構いませんよ。せいぜい私を堕とせるよう、精を付けておくといいです♡」





「くおぉぉっ、出るぅぅぅッ!」

 そして今日も、男は精を吐き出していく。祈の良く鍛えられたしなやかな両脚を抱き締めながら、彼女の膣内に白濁を注ぎ込む。

「あ゛ぁぁぁぁぁっ♡ また、中でぇっ♡」

「すぅぅぅぅぅぅ、くんくん。うお、祈の蒸れ蒸れニーソ足裏の香り最高……ッ! いくらでも射精できるッ!」

「なっ、そんなところ嗅がないでくださいっ♡ あっ、本当にまだ出てるっ♡ どれだけ出すつもりですかっ♡」

 羞恥に顔を赤らめながらも、男の精を受け入れる祈。その様がまた男の支配欲を掻き立て、精液を搾り取っていく。

 やがて長い射精が終わり、男がペニスを引き抜くと、その先端には溜まりに溜まった精液が相も変わらず巨大な膨らみを作っている。

「ふー、搾り取られたぁ……さて、次は……おっと」

 コンドームを付け替えようとして、箱が空であることに男は気付いた。

「もうゴムが無くなっちゃったよぉ。昨日買ったのにねぇ」

「なら、また買いに行きましょうか」

「それなんだけど……」

 身支度をしようとする祈を制して、男は一つの提案をする。

「祈ちゃんが良ければ、ナマでどうだい?」

「……っ♡」

 ナマ、すなわちコンドームを用いない性交。いつか来るかもしれないと彼女が身構えていたそれが、出会って二日で求められる。

 常識で考えれば拒絶するべき要求。だが、彼女は。

「……好きにすればいいじゃないですか。何度も言っているでしょう、私には拒否権なんてないんですよ♡」

 誘うような笑みを浮かべ、祈は自分から股を広げてペニスを迎え入れようとする。男の言葉に、抗う素振りも見せなかった。

「ぐひひっ。据え膳食わぬは男の恥だからねぇ、じっくり味わわせてもらうよぉ」

 男は逸物を祈の膣穴にあてがい、ごく浅い部分だけで出し入れする。それはさながら、キスでもするかのように。

「あっ♡ ちょっとっ♡ 遊ばないでくださいっ♡」

「祈ちゃんのマンコ、愛液で糸引いてるぅ。エッロ」

「やっ、そんなところ見るなっ♡」

「うひひぃ、それじゃ今度こそ……いただきまーすッ」

 反り返ったペニスが、祈の膣襞を掻き分けて、奥へ奥へと潜り込んでいく。

「ほお゛ぉぉぉぉぉぉ……っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉっ♡ なに、これぇ……♡」

「どうだい祈ちゃん、ナマのチンポの感触は」

「ひうっ♡ あっ♡ はぁ、はぁ……こんなもの、ですか?♡ 大したことありませんね♡」

「言うねえ、生意気言う子にはしっかり分からせてあげないと」

 それが祈なりのおねだりだと理解した男は、種付けプレスの構えで彼女に覆い被さる。

「今日こそオジサンのお嫁さんになってもらうよぉ、祈ちゃん」

「無駄ですよ、私が受け入れることなんてありませ――んんんんんっ♡」

 言葉の途中で、男は最奥まで突き入れたペニスをずりゅりゅりゅ……と引き抜く。

 高く張ったカリ首とエラが、祈の性感帯を余すことなく刺激していた。

「う゛お゛ぉぉっ♡ おなか、めくれっ♡ これ、まずいですっ♡ いったんとめてっ♡」

「待たないよぉ、挑発してきたのはそっちだから……なッ!!」

 ばちゅばちゅばちゅ!! と激しく音を立てながら、男はペニスで祈の秘穴を穿り回す。

 祈は目を白黒させながら、獣のような声を上げて快感に耐えるしかない。

「お゛ぉぉっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉっ♡ お゛っ♡」

(生のおちんちん、凄すぎる……♡ こんなの、我慢できないっ♡)

「も、無理っ♡ イぐっ♡ イぐイぐイぐっ♡ イっぐぅぅぅぅぅっ♡」

 身体を大きく震わせながら祈は絶頂するが、男はお構いなしに抽送を続ける。

「あ゛っ♡ も、むりですっ♡ イってるっ♡ イってるからっ♡」

「くおぉぉ、生で味わう祈のマンコ格別すぎるッ」

「ひぐぅぅぅっ♡ だめっ♡ わたし、おかしくなるぅぅっ♡」

「上の口がお留守だぞ、祈ッ! ぢゅるるるるるるるる」

「んむぅぅぅっ♡ れるれるれるれる♡ ぢゅるるるるるる♡ れろれろれろれろ、ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 知らず知らずのうちに、祈の両腕は男の背に回されていた。縞々柄のニーソックスに包まれた両脚は男の臀部の辺りをホールドし、膣内射精を促すかのように男を拘束する。

「ほら、イけ祈ッ! キスハメで何度でもイけッ!」

「んぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡ んむっ、んぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 唇を重ね合い、舌を絡ませ合いながら、祈は二度目の絶頂に至った。どちらの唾液なのかも分からなくなるほど濃厚に交わり合いながら、目の前の男の欲望を一心に受け入れる。

 子宮は完全に降り切って、孕む準備を始めていた。その入口は亀頭に吸い付き、子種を飲み干さんと強烈にバキュームする。更にそれを手助けするように、膣襞が蠕動し男根を奥へ奥へと誘うように撫で回す。加えて、絶頂に伴う膣穴の収縮が男の逸物を締め上げる。

 一刻も早く子を孕むべく、祈の雌の機能が全力で男に奉仕していた。

 これほどまでに健気に愛されて、男の方も黙っているわけはない。責める個所によって変わる反応を楽しみながら、高まる射精感を堪えて祈の乳房を鷲掴みにする。

「ふぅぅぅぅ……胸柔らかすぎる……いつまでも揉んでやるからなッ」

「ひっ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁっ♡ あ゛っ♡ お゛ぉぉっ♡」

 気を抜けば絶頂に至りそうな快感の中で、男は祈という極上の美女を余すところなく楽しみ続けた。

「んぅぅぅぅっ♡ 乳首っ、イジメないでっ♡ もうっ、吸うなっ♡ 赤ちゃんですかっ♡」

「うるさい、もうオレだけのモノだぞッ! 他の男に触らせるなよッ!」

「そんな、勝手なっ♡ あ゛ぁぁぁぁっ♡」

 身勝手な物言いで、男は祈を私物化する。彼女が最も嫌がるはずのそれが、今の彼女にとっては何よりも嬉しいことになっていた。

「祈ッ、出すぞッ! 祈のナカに生で出すッ! 孕ませるッ!」

「んんんっ♡ はやくっ♡ はやくイってくださいぃぃぃっ♡ でないと、わたしっ♡ ほんとにおかしくなるっ♡」

「うおぉぉぉ、出るッ! 祈、好きだッ!」

「好きとか、言うなぁ♡ あむっ、いまキスらめっ♡ わらひまれすきになるっ♡ あ゛っ、まらイぐっ♡ イぐイぐイぐイぐぅぅぅぅっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉっ♡」

「いいぞ、お前もイけッ! 孕めッ!!」

「んぐっ、イっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 どびゅるるるるるるるる!! という音が聞こえそうなほどの勢いで、大量の白濁が祈の膣内へ解き放たれた。

 子宮が精液で満たされる。初めて味わう生の射精の感覚に、祈はただよがることしかできなかった。

「お゛ぉぉぉぉっ♡ まだ出てるぅぅっ♡ 出し過ぎですっ♡ 本当に孕ませる気ですかぁっ♡」

「オレの子供産め、孕め祈ぃ……ッ」

 男は祈の子宮口に亀頭を押し付け、一滴も漏らさないとばかりに密着させて射精を続ける。どくどくと脈動するペニスから吐き出される子種が、祈の子宮内を占領していく。

 過剰な快感を受けて、祈の四肢に意図せず力が篭もる。立てられた爪が男の肌に食い込み、肌から鮮血を滲ませる。

「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉ…………っ♡」

 そのまま数分間、二人は繋がったままでいた。ごぽっと音を立てて引き抜かれた男根と膣穴の間で、精液が糸を引いていた。入り切らなかった精液が膣から溢れベッドを汚していく。

「お腹、熱い……これが、射精……♡」

「ふおおお……祈の生マンコ最高だったぁ……ありがとう」

 言いながら、男は祈の頭を優しく撫でる。全身で感じる温もりが、『雪女』と呼ばれた美少女を熱で浮かせていく。

(あっ……ダメ♡ これ、もう否定できない……♡)

 強く逞しい雄に愛され、彼女の心が大きく揺れ動く。

(私は……この人のことが……♡)

 その脳裏に、かつての想い人の姿はない。最早かつて誰を好きであったのか、名前も姿も思い出せない。

 今、彼女の心をときめかせるのは、冴えない中年太りのエロオヤジだ。

 だけど、それを認めるのは癪だから。彼女はあくまで、今まで通りの振る舞いを貫こうとする。

「祈、好きだ……オレのお嫁さんになれ……」

「お断りします……♡ 私は一人で生きていくんです……ハーレムなんて群れには加わりません♡」

「そんなの認めない。絶対にオジサンのお嫁さんにするッ」

「……どうしてですか? どうしてそんなに、私にこだわるんですか」

「好きに理由なんか必要ないよぉ、当たり前のことじゃないか」

「……ふふっ。馬鹿ですね、あなたは♡」

 満更でもなさそうな顔で、祈は男の背を撫でた。自分の爪で傷付けた辺りを、彼女は愛おしげにあやす。

「付き合ってもいないのに、結婚なんてする訳ないでしょう♡ まずは彼氏彼女から、です♡」

「じゃあ、言い方を変えよう。祈、好きだ。オジサンの彼女になってくれ」

「……ええ、いいですよ。あなたが私を好きでいる間は、私もあなたの彼女でいてあげます♡」

「やったぁ……祈ぃ、愛してるぞぉ。祈はどうなんだい?」

「答える理由がありませんね♡」

「あるよぉ、彼女なんだから。答えなさいっ」

「……っ♡ 私も、あなたが好きですよ♡ これで満足ですか♡」

「うんうん! それじゃ恋人になった記念に……この後、オジサンとデートしようか」

「構いませんよ」

 即答。恋人であることも否定せず、ただ男の言葉を受け入れる。大袈裟に喜ぶ男を見て、祈は次の言葉を紡ぐ。

「ただし、条件があります。……あなたの名前、教えてください」

「あっ、名乗ってなかったっけ。忘れてたよぉ」

「ええ。恋人の名前も呼べないなんて馬鹿な事がありますか?」

「それもそうだ。オジサンは片丘太志って言うんだ。改めてよろしくねぇ、祈」

「……こちらこそ、よろしくお願いします……太志♡」

 ここにまた一つ。正式に、カップルが成立した。

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